Finner株式会社インタビュー｜EC支援×CRM活用に強みを持つ会社

東京都に本社を置くFinner株式会社(フィナー)。EC領域の運営代行やコンサルティングサービスのほか、CRM構築・運用サービスも提供しています。今回は代表取締役の荻野様に、同社の強みやサービスへのこだわりを伺いました。

Finner株式会社(フィナー)の会社概要

Finner株式会社 荻野氏

ーーまずは貴社の成り立ちと事業領域を教えてください。

Finner株式会社(フィナー)はEC支援×CRM活用を強みとするコンサルティング企業です。ECモールや自社ECの売上向上支援を軸に、出店・制作業務からその後の戦略立案および運用代行、コンサルティングまで幅広くサポートしています。

Finner設立のきっかけは『従来の運営代行・コンサルティング企業を超える、消費者起点での施策提供をしていきたい』と強く感じたことです。

長年EC畑におりますが、ECの運営代行業務は「単なる作業の代行」や「定型的なコンサルティング」に留まる企業が多く、EC事業者様にとっての新たな示唆を生み出せていないと常々感じていました。

そこで、これまでの経験から培ってきたEC運営ノウハウとBtoCマーケティングの知見をもとに、EC事業者様にとっての新たな示唆を生み出していきたいと考えています。

ーー社名「Finner」の由来は何でしょうか

大きく分けて2つの意味があります。

1つ目は発見や探すを意味する『Find』から「見つける者」という意味で、この会社名にしました。

弊社は『Insight Driven Company』としてサービスを提供していますが、特に「感覚に頼らない定量的なデータから得られるインサイト(気付き＝発見)」と「消費者インサイト(消費者の潜在的な需要)」をEC運営ならびにCRM活用支援で重要視しています。

店舗様の問題点をデータからしっかりと発見・発掘し、消費者インサイトを捉えたBtoC施策の検討による価値提供を行ってまいります。

また、2つ目は概念的なお話にはなりますが『Feel Nostalgia』を縮めた造語でもあります。

Finnerのメンバーや関わってくださる方々が、何かに熱中していた「あの頃」を思い出して、生き生きと働いてくれるような会社にしていきたいという意味を込めています。

Finner株式会社(フィナー)の強み・こだわり

ーーECサイトのコンサルティング・運営代行において意識されている点・こだわっている点を事例1〜2つを交えて教えてください。

特に意識しているのは以下の3つです。

①感覚ではなく定量データに基づいた施策提案を徹底すること
②消費者インサイト的確に捉えたマーケティング戦略を立案すること
③無駄のない運用サポート契約を行うこと

EC領域は結果がすべて数字でわかります。たとえば基本的な観点でいうと売上はもちろんのこと、商品別のアクセス数や転換率・客単価のほか、新規・既存顧客の割合なども当然数値で出てきます。

弊社では独自で作成している12の指標に基づいて、まず各店舗様の状態を「契約前」にしっかりと分析させていただきます。

画像：Finner株式会社

そしてFinner(フィナー)のメンバーには楽天をはじめとした大手ECモール出身だけではなく、B2CマーケティングやCRMの専門家も在籍していますので、様々な観点からアイディアを出し合い、定量的に実行すべき施策を「優先順位を付けて」店舗様ごとにお出ししています。

この施策の優先順位決定こそが3つ目の「無駄のない運用サポート契約」にも繋がるのですが、弊社では優先度の高い施策(＝売上に直結する施策)からカスタマイズして契約を行わせていただいております。

イメージは最初の3ヶ月はコンサル+広告運用+SEO対策で、4ヶ月目以降は同料金でコンサル+広告運用+LINE配信のように、一定の改善や自社運用ができるようになったタイミングで別の施策を行っていくような感じですね。

ーー成果創出のためのスピードアップやクオリティを上げるために工夫されていることはあるでしょうか？

これは重複もしますが、大きく3つあります。

①定量的に納得感のあるコミュニケーションしか取らない
②定期的な提案を行って、お客様に気付き(インサイト)を与え続ける
③週に1度、役員が案件ごとの相談時間を設けている

お客様に納得感を持ってプロジェクトを進行いただくために、弊社では「定量的な情報」に基づいたコミュニケーションを徹底しています。

またEC運営代行会社では良くあるケースなのですが、長く契約をしていると定例会や分析観点が固定化されてしまい、新たな示唆や施策が生まれづらいという問題があります。

弊社ではtoCマーケティング経験者が多く在籍しており、単なるECの運営代行作業をこなすだけでなく、商品軸やターゲットにしている消費者軸で、常に新しい提案を創出するよう心がけています。

さらに、ECのコンサルティングはどうしても属人的に陥りがちなため、週に1度ECに精通している役員陣とともに案件相談会を必ず実施することで、ご提案の質を担保するようにしています。

Finner株式会社(フィナー)の制作実績・料金

実績

ーーこれまでのECサイトのコンサルティング・運営代行における成果・実績を教えていただけますでしょうか？（売り上げの増加、あるいはコストの削減など数字で示せるデータがあればご提示お願いいたします）

弊社は在籍コンサルタントの累計サポート実績が1,000社を超えていますが、やはりご支援先の「売上平均成長率293％」であることは実績として挙げられるかと思います。

また具体的な事例でいうと『楽天市場で新規出店から少し経過して、一定の売上はあったものの売上に伸び悩んでいた店舗様』のご支援に入らせていただいたのですが、約3ヶ月間のご支援で売上を2.5倍以上まで引き上げることが出来た事例などもあります。

そのほか、コスト改善の観点でいうと広告のROAS改善の事例もあります。美容系の商材を取り扱うお客様ではご支援前のROASは155％でしたが、ご支援後1ヶ月後からすぐに平均で300％を超えるところまで改善を行うことができました。

料金

ーー（可能であれば）料金の目安などを教えてください。

料金については、パッケージではなくご提案段階での分析結果に応じて、優先順位の高い業務を中心にカスタマイズでお見積りを取らせていただいております。

おおよその目安でお伝えするとコンサルティングが10万円/月～ 程度で、定例会や分析業務、チャット対応のほか簡易的な広告運用も含まれています。

またそのコンサルティングに広告運用を足すのか、SEO対策を足すのか、SNS運用を足すのか、という具合でお見積りを取っています。

EC店舗の基本運営をすべて任せたいという場合については25万円/月～程度となります。

詳細はサービスページにも載っていますので、ぜひご確認ください。
https://finner.co.jp/service_ec_mall/

ECサイトのコンサルティング・運営代行を検討している方へ

ーー発注者がECサイトを上手く運営するポイント、また、ECサイトのコンサル・運営代行会社に依頼する際のポイントは何でしょうか？

実績があるということや、費用感が合うということなどは皆様ECコンサル・代行会社を選定されるポイントになるかと思いますが、その上で過去の経験から以下の3つを見ておいたほうが成功につながりやすいかと思っています。

①担当者を選べるか
②料金形態や契約期間が柔軟であるか
③継続的な提案を「能動的」に実施してくれるか

ECコンサル会社でよくあるケースなんですが、営業段階では経験豊富な役員陣が対応して説得力のある提案をしてくれるものの、いざ契約となると経験の浅いコンサルタントや作業者が担当することになり、提案の質がガクッと下がってしまうことがあります。

弊社では基本的には分業制で、作業的な運用を担当に任せて、戦略検討を役員が行うという体制を取っていますので属人面を活かしながら、効率的な運用を行えるように徹底しています。

画像；Finner株式会社

ーーお客様（発注者）とのやり取り・コミュニケーションにおいて意識されている点はあるでしょうか？

すでにお伝えしているように「定量的に納得感のあるコミュニケーションしか取らない」ことと、とにかく「即レス」を徹底することですね。

定量的なコミュニケーションはお伝えしたとおりですが、お客様の不安・不満の多くは「連絡が返ってこないこと」にあると弊社では考えています。

ただどうしても打ち合わせが連続で続いてしまい、我々経営陣がお客様に直接連絡が返せないときもあるのですが、その様な場合には『運用メンバーが1次回答をすぐに行ってくれる』、もしくは回答できない場合は『具体的に何時に返せるか』スケジュールを調べて返してもらうように徹底しています。

ーー「こんな相談があればお任せください！」などお客様へのメッセージをおねがいします！

以下の様なお悩みがあればぜひご相談いただきたいと考えています。

「EC運営をお願いしているけど売上が上がらない」
「なぜ売上が上がらないか自社ではわからない」
「どのECモールと相性がいいかわからない」

出店中の店舗様については無料で店舗診断を行っていますので、ぜひ一度ご連絡をいただければ幸いです。

また予算が心配だけど、EC運営を任せたい場合は成果報酬でも一部契約を承ることも可能ですので、お気軽にご連絡ください！

ーーありがとうございました。