- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ホームページ制作支援ツール
Web接客ツールを比較|検討時に知っておくべき基礎知識とおすすめツールの紹介【2024年最新版】
Web接客ツールは、Web上でもユーザー1人ひとりに合った提案やコミュニケーションを実現する、Webの弱点を補ってくれるツールです。
・サイト上でユーザーの属性・行動ごとに違う提案をしたい
・ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取りたい
こういったWeb担当者のニーズを、Web接客ツールが叶えてくれます。本記事では、Web接客ツールを導入すべきなのはどういったサイトなのか、また、ツール検討時の比較ポイントを解説するとともに、おすすめのWeb接客ツールを紹介します。
Web接客ツールを選ぶ前の下準備
Web接客ツールを活用することで、ユーザーの離脱防止やCVRアップといった効果が期待できますが、効果をきちんと出すために、下準備として次の2点を押さえておきましょう。これらの2点が明確になってはじめて、自社に最適なWeb接客ツールを選ぶことができます。
自社サイトの課題を十分理解しているか?
今、自社にどんな課題があるでしょうか。課題によっては、Web接客ツール以外の対策が必要な場合もあります。Web接客ツール導入で効果が上がりやすいのは、次のような課題がある場合です。
・集客はできているのにCVRが上がらない
・販促施策がセール頼りになっている
・サイト滞在時間はそれなりにあるのに離脱率が高い
離脱率が高い場合は、ユーザーのサイト滞在時間により対策の優先順位が変わることがあります。離脱するユーザーがサイトにほとんど滞在せず直帰率が高いという場合は、まずはファーストビューの改善や、流入元とサイト内容に齟齬がないか見直した上で、Web接客ツールを検討すると良いでしょう。
一方、次のような課題がある場合は、Web接客ツール以外の対策を検討することをおすすめします。
・そもそもPVが少ない→SEOや広告運用など集客施策を強化する
・カゴ落ち率が高い→カゴ落ち対策ツールやEFOツールの導入を検討
自社サイトで成果が上がらない原因がなんなのか、課題がまだ明確でない場合は、ツールを検討する前に課題の洗い出しから始めましょう。
ユーザーの課題を分析できているか?
自社サイトの課題とは、すなわちユーザーがサイトに対して感じている課題です。サイト上でのユーザーの行動がどんな課題に基づくものなのか、仮説を立ててみましょう。それによって、選ぶべきWeb接客ツールの種類や機能が変わります。
たとえば、前述の自社サイトの課題から、次のようなユーザーの課題が考えられます。
・競合サイトと比較検討したい
・興味はあるが購入・申込の決め手にかける
・不明点があるがどこで解決したら良いか分からない
・いつもセールをやっているので、今あえて購入・申込をする必要はない
Web接客ツールでは、ユーザーの課題を解決する提案をしながら、効果が表れるかを検証してみましょう。
Web接客ツールの種類
Web接客ツールは、「チャット」と「ポップアップ」の2種類に大別できます。ツールによっては「チャット」と「ポップアップ」の両方の機能を備えているものもあります。
「チャット」型
Webサイトを訪問したユーザーに対してチャットが立ち上がり、ユーザーと直接コミュニケーションをとれます。カスタマーサポート的要素が強く、無人対応のチャットボットをベースに、必要に応じて有人対応につなぐという仕組みが一般的です。
ユーザーの不明点に対してリアルタイムに対応でき、離脱防止に有効です。また、チャットボットを活用することで有人のカスタマーサポート業務の効率化にもつながります。
「ポップアップ」型
Webサイトを訪問したユーザーの属性や行動に応じたコンテンツを、ポップアップで表示します。マーケティング的要素が強く、表示するコンテンツとしては、限定クーポンやおすすめ商品・サービスなどが一般的です。
ユーザーのセグメントに応じたコンテンツを表示することで、離脱防止やCVRアップに効果的です。また、クーポンやセールの乱発を避け、価格競争の防止にもつながります。
Web接客ツールを比較する3つのポイント
ここまでを踏まえたうえで、Web接客ツールを選ぶ際には、3つのポイントを中心に比較検討すると良いでしょう。
自社サイトの課題を解決できるか
本記事の最初にWeb接客ツールを選ぶ前の下準備として、自社サイトの課題を十分理解しておくことを推奨しました。この課題が解決できるかが、ツールを選ぶ際に第一に確認したいところです。
逆に、自社サイトの課題が明確でないと、そもそもツール選びが難しいということになります。
料金体系
単に安ければ良いというわけではなく、自社の課題を解決した時に、料金以上に売上や利益が伸びるかという、ROI的な観点が必要です。
一般的に、初期費用+月額費用で、WebサイトのPV数やUU数、ユーザーに対して起こすアクションの数などに応じて料金が変動するため、どの程度の数字が見込めるかの予測が必要です。また、チャットとポップアップの両方の機能を持つツールは料金が高めです。
自社の運用体制
Web接客ツールは、導入したら終わりではなく、効果検証をして表示するコンテンツの改善など、PDCAを回していく必要があります。また、チャット型のツールの場合、有人対応の際に対応する人員も必要です。
自社でどの程度の体制を整えられるのかを確認した上で、自社だけでは不足があれば、運用サポートや代行、コンサルティングメニューのあるツールを選んだほうが良い場合もあります。
おすすめWeb接客ツール6つを比較
SiteLead(株式会社N1テクノロジーズ)
SiteLead(サイトリード)は、無料で始められる離脱防止ポップアップです。
LINEの友達追加やクーポンの提示・キャンペーン情報を訴求することで離脱するはずだったユーザーをCVへ繋げます。
ヒートマップも兼ね備えているので、Webサイト分析とCVR改善をワンストップで簡単に利用できるのが特徴です。
【特徴】
・多彩な離脱防止ポップアップ
費用効果をアップさせる離脱防止ポップアップ/特定位置出現ポップアップ/追尾型オーバーレイの3つの機能をたった5分で導入可能
・ポップアップの効果検証と改善
ポップアップの表示回数/クリック数/CV数は管理画面から確認ができ、ポップアップのABテストも実施できるので、効果的にPDCAを回すことができる
・3種類のヒートマップが使える
スクロールヒートマップ/クリックヒートマップ/アテンションヒートマップの3種類のヒートマップを活用しWebサイトの分析ができる
・業界最安値水準
ポップアップとヒートマップの機能を無料で提供
有料プランでも月々1,188円(年間払い40%OFF)からと利用しやすい価格
・無料のサポート体制
初めての人でも登録から5分で利用可能
さらに使い方から分析まで無料サポートが受けられる
【料金】
フリープラン:無料
登録ドメイン数:1
PV数:1,000
登録クリエイティブ数:1
ベーシックプラン:1,188円/月(年払い)
登録ドメイン:1
PV数:50,000/月
登録クリエイティブ数:無制限
マスタープラン:3,588円/月(年払い)
登録ドメイン数:無制限
PV数:200,000
登録クリエイティブ数:無制限
パラメータ引継ぎ機能・カウントダウン機能:あり
エンタープライズプラン:5,880円/月(年払い)
登録ドメイン数:無制限
PV数:500,000
登録クリエイティブ数:無制限
パラメータ引継ぎ機能・カウントダウン機能:あり
※上記金額全て税込価格
SiteLead(株式会社N1テクノロジーズ)の概要
URL | |
---|---|
会社所在地 |
〒163-0808 東京都新宿区西新宿2‐4-1 新宿NSビル8F |
※本セクションの会社紹介はスポンサードコンテンツです
KARTE(株式会社プレイド)
チャットとポップアップ、両方の機能があるツール。機能や連携の幅が広く、一般的なWeb接客ツールよりもかなり踏み込んだ施策が可能です。
【特徴】
・チャットとポップアップのいずれの機能も使える
・データをユーザー軸で一元管理でき、リアルタイムに可視化
・70以上のテンプレートがあり、カスタマイズも可能
・50以上のプラグインと連携しており、収集・管理できるデータの幅が広い
・チャット、ポップアップの他にもプッシュ通知やメール、レコメンド、SMS、LINE、Appなどさまざまなチャネルを通じてユーザーにアプローチできる
【料金】
要問い合わせ
Flipdesk(株式会社フリップデスク)
チャットとポップアップ、両方の機能があるWeb接客ツール。ユーザーの状況に応じた細かな接客パターンを設定できます。
【特徴】
・チャットとポップアップいずれの機能も使える
・サイト訪問ユーザーの行動を自動分析、ユーザー状況に応じた接客を行う
・導入から分析・施策提案、設定代行、レポーティングなどの運用サポートあり
Sprocket(株式会社Sprocket)
ポップアップ型のWeb接客ツール。利用料金にコンサルティング料金が含まれており、ただツールを提供するというよりも、サポート込みで利用する前提のツールです。
【特徴】
・専任プロデューサーとデータ分析専門チームによる運用サポート込み
・契約時にROI設定を行い、到達に向けてSprocketチームがPDCAを回す
・100以上のシナリオ接客があり、シナリオに合ったユーザーを自動抽出
【料金】
要問い合わせ
ecコンシェル(株式会社NTTドコモ)
ポップアップ型のWeb接客ツール。PKSHA Technologyと共同開発されました。データ収集・分析からクリエイティブ制作・改善まで自動化、効率化できるツールです。
【特徴】
・ユーザーのアクセス情報を自動収集、ターゲット設定が簡単
・コンテンツ表示をバナー/モーダル/インラインタイプから選べる
・テンプレート作成機能でクリエイティブ設定が簡単
・AIが自動でABテストを行い、改善プランを反映
・自社保有データをCSVでインポート可能
【料金】
フリープラン:無料
―サイト数:1/キャンペーン数:1
―接客配信数:100回/月
スタンダードプラン:月額料金9,800円
・2020年9月1日~ 初期費用30,000円(初期設定サポートあり)
―サイト数:2/キャンペーン数:2
―接客配信数:10,000回/月
エンタープライズプラン:月額料金48,000円~
・2020年9月1日~ 初期費用150,000円(初期設定サポートあり)
―サイト数:無制限/キャンペーン数:無制限
―接客配信数:無制限
Chat Plus+(チャットプラス株式会社)
チャット型のWeb接客ツール。カスタマーサポート、CRMを強化できる機能がそろっています。他業務とも連携しやすいツールです。
【特徴】
・即日アカウント発行、即日利用が可能。デフォルトの設定が自動で行われる
・メルアド取得のためのポップアップを自動表示、取得アドレスに行動履歴を反映できる
・メール・電話でのフォローまで管理できるチケット機能あり
・API接続でメール配信、カート、営業支援、CRMシステム等と連携可能
・ツール利用とは別途、スクリプト設定からサポート代行まで対応可能
【料金】
初期費用:0円
月額費用:1,500円(税抜)~
・プランにより利用できるアカウント数、サイト数、機能範囲が異なる
ミニマムプラン:月額費用1,500円(税抜)
―アカウント数:1ID/サイト数:1サイト
ビジネスライトプラン:月額費用9,800円(税抜)
―アカウント数:2ID/サイト数:2サイト
ビジネスプラン:月額費用15,800円(税抜)
―アカウント数:3ID/サイト数:3サイト
プレミアムプラン:月額費用28,000円(税抜)―アカウント数:5ID/サイト数:5サイト
AIチャットボット:月額費用150,000円(税抜)―アカウント数:5ID/サイト数:5サイト
Web接客ツールの比較まとめ
記事内で解説したように、自社サイトの課題によって、どういったWeb接客ツールを導入すれば良いのか、またそもそもWeb接客ツールの導入で良いのかが変わります。
ただ、CVが発生するWebサイトであれば、Web接客ツールを導入したほうが良いタイミングがどこかのタイミングで来ることがほとんどです。予算やリソース、社内の体制がしっかりとあるならば、最初から高機能なツールで取り組めるのですが、リソースが限られているというケースも多いと思います。
その際は、自社の課題を解決できるツールを選ぶことを第一に、比較的シンプルな機能、リーズナブルな価格のツールから気軽に始めることをおすすめします。Web接客ツールは、移行がそれほど難しくないので、成長に合わせてプランをアップグレードしたり、高機能なツールに移行していくというやり方もできます。
まずは自社の課題に合わせて、チャット型かポップアップ型かのいずれかから始め、より高機能なツールを使いこなせるようにCVRアップを目指しましょう。
Q. Web接客ツールのおすすめは?
おすすめのWeb接客ツールとして「KARTE(株式会社プレイド)」「Flipdesk(株式会社フリップデスク)」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますのでぜ、ひ参考にしてください。
Q. Web接客ツールを選ぶ際のポイントは?
Web接客ツールを選ぶ際のポイントとして「自社サイトの課題を解決できるか」「料金体系」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
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この記事を書いた人
河村 郁恵
専門分野: Webライティング,Webコンテンツ制作
フリーランスのライター、編集者。屋号は「卯の筆企画」。ネット通販企業、EC業界メディアでの勤務経験あり。EC運営、Webマーケティング、キャッシュレス決済、自然食・健康食品関連の記事作成・編集経験が豊富です。
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