東京都に本社を置く株式会社スピカデザイン。グループ会社で美容関連のサービスを提供しており、美容クリニック向けのWeb制作に強みがあります。今回は事業部長の西村様に、同社の強みやサービスのこだわりを伺いました。
株式会社スピカデザインの会社概要
ーーまずは貴社の成り立ちと事業領域を教えてください。
グループ会社でネイル・まつ毛エクステの美容サロンを運営しているのですが、元々はその美容サロンのインハウスデザインチームでした。そこで成果を出せたことで、受託事業に切り替えて現在に至ります。
会社の設立は2020年ですが、サービスは2015年から開始しています。
主な仕事はホームページやLPなどの制作で、いわゆるWEB制作と呼ばれる内容です。
元々がインハウスデザインチームなので印刷物やロゴ・イラストなどのDTPデザインも対応可能ですが、現在はWEB制作の仕事依頼が大半を締めております。
ーー社名「株式会社スピカデザイン」の由来は何でしょうか。
会社名を決める際にメンバーで意見を出し合い「スピード・プライス・クオリティ」という3つのキーワードに行きつきました。それらのキーワードからアナグラム的に「スピカ」と命名しました。
「スピカ」というのは星の名前ではあるのですが、弊社の英語表記は「SPIQA」としており星の名前の「SPICA」とは異なります。これはキーワードで上がった「クオリティ(Quality)」の英語表記に由来しています。
社名に「デザイン」という単語を含めたのは、お客様にとっては社名だけで何をしている会社なのか何となくでもイメージが沸くように、社員にとっては「デザイン会社である」ということを浸透させるために、という理由があります。
株式会社スピカデザインの強み・こだわり
ーー制作において意識されている点・こだわっている点を制作事例1〜2つを交えて教えてください。
前提としてはお客様の多くがWEB制作の発注が初めてなことが多いです。ですので専門用語を使わずわかりやすく伝えることと、依頼内容をそのまま実行することは避けるように、つまり必ずプラスアルファの提案をすることを意識しています。
こだわっていることは「お客様の魅力を引き出す」ことです。これを実現するにはまず課題の可視化と情報の整理が大事になってくるのですが、弊社では「マインドマップ」というツールを使うことで高い精度で業務を進めることができています。
その後デザイン工程においてもマインドマップを活用することで魅力の言語化に努めています。
例えば「かっこいい感じで」という言葉の解釈は見る人の主観を伴うものですが「お客さま」「弊社」「WEBサイトのターゲット」の三者が同じ印象を持つことができるような成果物にする必要があります。
そのためにもマインドマップで「かっこいい感じ」とは何なのか、配色やフォント、使用する写真の種類など可能な限り解釈を細分化していき、そこで可視化されたキーワードを軸にデザインを進めていきます。
また、弊社は美容クリニック関連の実績が多いのですが、特徴として「内装の印象をWEBデザインにも落とし込む」というケースが多いので空間デザインへの理解度を上げることを会社課題として継続的に取り組んでおります。
ーー制作のスピードアップやクオリティを上げるために工夫されていることはあるでしょうか?
先に挙げたマインドマップの活用は、スピードやクオリティのアップにつながっていると感じています。
そのほかでは各業務を細かくワークフローに落とし込むことで、無駄なことに時間をかけないようにしています。簡単にいえば、テンプレート化できるものは型を作って使いまわし、オリジナリティを追求すべきことに時間を最大限かけられる体制づくりを行っています。
株式会社スピカデザインの制作実績・料金
ーーこれまでの制作における成果・実績を教えていただけますでしょうか?
弊社の実績の特徴と傾向は4点あり、以下の通りです。
- 美容外科・皮膚科業界の実績数が多いこと
- 業界問わず企業が運営するオウンドメディアの実績数が多いこと
- クライアントのビジネスモデルはBtoCが多いこと
- 保守運用といった継続的なお取り組みが多いこと
美容外科・皮膚科はいわゆる美容クリニックと呼ばれるものですが、ここ何年かでマーケットは拡大傾向であり、新規開業が増えてきている状況です。弊社はそれら新規開業時のWEBデザインや、逆に既存医院であれば競争が激化してきている中での集客対策としてLP制作を行うなど、多くの実績を手がけております。
保険診療や歯科を含めた場合、多くの制作実績を持つWEB制作会社は存在していますが、美容クリニックに絞った場合、自社調べではありますが、弊社ほどの実績を持つ会社はほとんどいないように感じています。
オウンドメディアについてもここ最近の企業トレンドとして各社展開を強めている中で、多くの実績を手がけさせていただいております。
業界によりますが、少し前であれば企業の宣伝手法の一つとして「雑誌などの媒体に載る」という手段がありましたが、最近ではユーザーがそういった媒体を見る機会も減っているようで、だからこそ自分たちでの情報発信が大切になってきています。
オウンドメディアの主役は個別記事であるものの、デザイン制作においてSEOや回遊率など検討するポイントはたくさんあります。
弊社ではこれまでの実績をもとに、そういった機能面の提案を体系化していますので、成果の出やすいオウンドメディアのデザインが作れていると実感しています。
続いてビジネスモデルについてですが、一点目の美容クリニックを初め、BtoCサービスのWEB制作を行うことが多いです。
何か営業施策に落とし込んでいるわけではないのですが、弊社グループ会社が運営するネイル・まつ毛エクステの美容サロンがBtoCのビジネスであることで、社内の知見がBtoC多めの状態でWEB制作のサービスをスタートしたことが起因しているように感じています。
しかし最近ではオウンドメディアの制作も増えてきた影響でBtoB企業さまの制作実績も増えてきました。
最後に保守運用といった継続的なお取り組みについてですが、これは比較的大規模な企業さまにご好評をいただいております。
ご発注をいただく際の共通点として、「マーケティング施策は立案できるが実行できる制作部隊がいない」という課題を抱えていることが多いです。
事業規模が小さい頃はフリーランスなど個人への発注をしていたが、事業規模拡大に伴い対応しきれなくなり、法人の発注先を探しているというケースも多い印象です。
弊社はディレクターだけでなくデザイナーとコーダーといった制作メンバーもコミュニケーション力が高いことが特徴なので、特に保守運用といった細かい業務が多発するケースは必要に応じて対応窓口を直接制作メンバーにすることで小回りの実現をしています。
ーー(可能であれば)料金の目安などを教えてください。
代表的な費用感をご提示させていただきます。
- ランディングページ (LP) ¥300,000〜
- 小規模サイト 1~3ページほど ¥500,000〜
- 中規模サイト 15ページほど ¥2,000,000〜
- 大規模サイト 30ページほど ¥3,000,000 〜
これら料金には撮影や取材を伴うライティングは含まれていません。
詳細なお見積もりは打ち合わせ後にご提示していますのでぜひ一度お話をうかがえると嬉しいです。
ホームページ制作・WEB制作を検討している方へ
ーー発注者が制作会社に上手くホームページを依頼するポイントは何でしょうか?
依頼目的を明確にしておくことだと思います。
WEB制作を依頼するケースは決して多くないのでご担当者さまはわからないことだらけだと思います。
そういった中で丸投げに近い状態で進められることは楽かもしれないですし、弊社もご負担が少ないように仮説を持ってご提案をしながらの進行を努めますが、要所要所でのご判断はお客様自身で行うしかありません。
ですので、「これだけは外しちゃいけない」といったポイント、つまり依頼の目的を明確にしておくことがうまく依頼するポイントではと考えております。
ーーお客様(発注者)とのやり取り・コミュニケーションにおいて意識されている点はあるでしょうか?
スピード感をもった対応と、会話の回数、そして念の為の確認を怠らないことです。
もちろんそれだけではなく、どんな質問をするのか、どんな回答や報告をするのかという精度も大事ですが、大前提としてはこれら2点が信頼の形成につながるように感じています。
ーー「こんな相談があればお任せください!」などお客様へのメッセージをおねがいします!
WEB制作は美容院に似ていると考えています。
美容院を利用する目的はさまざまですが、その中でも「変わりたい」と思って利用される方との相性が良い気がしています。
最初はふわっとしたリクエストでも構いませんので、ぜひご相談いただけると嬉しいです。
コミュニケーションを重ねることで形にしていくことが我々の仕事だと考えています。