- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ECサイト
EC-CUBEとShopifyの機能を比較|自社のECサイトに合うのはどちら?【2024年最新版】
ECサイト構築のプラットフォーム選びにおいて、コストを抑えながらデザインや機能のカスタマイズ性を重視するときに比較されやすいのが「EC-CUBE」と「Shopify」です。
「EC-CUBEとShopifyはどのような違いがあるのだろうか」
「自社がECサイトを構築するならどちらが向いているのだろうか」
本記事では、上記のような疑問を持つECサイト構築の担当者を対象として、EC-CUBEとShopifyの機能を比較します。本記事を読むことで、この2つのプラットフォームの違いが分かるとともに、自社に合ったシステムを選ぶ基準を持つことができるはずです。
※ECサイトの基本的な機能をおさらいしたい方は、こちらもあわせてご活用ください。
80個のECサイトの機能を徹底調査しました! D2Cサイトの調査レポート&ECサイト運用の心得 製造から販売まで、仲介業者を挟まずに自社でおこなう「D2C(Direct to consumer)」モデル。日本でもD2Cモデルを採用したブランドが登場し、EC業界に新たな市場をつくりはじめています。 そんな中 ・ECサイトをつくりたいけど、どこまでの機能を付ければ良い... 無料でダウンロードする
ECサイト比較に役立つ記事もご覧ください ECサイト制作にお悩みならこちら。ASPカートを特徴別・比較表付きで紹介
どんなECサイトに向いている?EC-CUBEとShopifyの特徴比較
まず、EC-CUBEとShopifyがそれぞれどのようなECサイトに向いているのか、大きな特徴から比較します。
EC-CUBEは純国産オープンソースCMS
画像引用:EC-CUBE
EC-CUBEは、国産のオープンソースCMSです。オープンソースとは、ソフトウェアのソースコードが無償で公開されていることを指します。CMSとは「Contents Management System」の略で、Webサイトのコンテンツを管理するシステムのことです。
EC-CUBEは、次のようなECサイトに向いているといえます。
- 国産のシステムが良い
- しっかりとカスタマイズを行いたい
- レンタルサービスやオリジナルデザインなどの注文形態
画像引用:EC-CUBE 開発ドキュメント
EC-CUBEは国産のシステムであるため、公式情報や関連情報がすべて日本語で提供されています。たとえば上画像は、EC-CUBEの開発者向けドキュメントです。EC-CUBEのインストール方法、開発ガイドラインや要素技術の概念、本体開発やプラグイン開発のチュートリアル、Cookbookなどの情報がすべて日本語で提供されています。
システム運営元への問い合わせやユーザー同士のコミュニティなども基本が日本語なので、海外のシステムに比べると情報収集や問い合わせを行いやすい環境です。
画像引用:購入フローのカスタマイズ - < for EC-CUBE 4 Developers />
また、EC-CUBEはソースコードが無償で公開されており、編集が可能なので、知識さえあればデザインや機能などかなり自由度の高いカスタマイズが可能です。
上の画像は、EC-CUEの開発者向けドキュメントで公開されている「購入フローのカスタマイズ」の方法です。自社でカスタマイズができなくとも、知識のある制作会社に依頼すれば対応してもらえます。
カート内や会員ページ、管理画面など、他のECサイト作成プラットフォームではあまり編集できないところまで編集可能で、外部システム・ツールとの連携も柔軟に対応できます。このことから、在庫のある商品を販売するECサイトのよくある形とは少し違う、商品をレンタルするサービスや、オリジナルデザインの受注なども対応しやすくなっています。
Shopifyなどの他のECサイト作成プラットフォームでもそういったことができないわけではありませんが、EC-CUBEに比べると編集できるデザインや機能、連携できるシステム・ツールに制限があることが多いため、EC-CUBEのほうが向いているといえます。
なお、EC-CUBEは、もともとは無料で利用できる「ダウンロード版」と呼ばれるサービスのみでした。これは、無料で利用できる一方で、サーバーの手配やソフトウェアのインストール、セキュリティ対策などを利用者自身が行う必要がありました。
その後、クラウド版の「ec-cube.co」というサービスがスタートしたことで、それらをEC-CUBE側で対応してもらえるようになりました。ec-cube.coの利用は有料ですが、オープンソースのカスタマイズ性の高さをそのまま活かしつつ、オープンソース利用のハードルを下げ、より気軽に使えるようになっています。
Shopiryはカナダ発のECサイト作成プラットフォーム
画像引用:Shopify
Shopifyは、カナダ発のECサイト作成プラットフォームで、世界中のECサイトで利用されています。Shopifyは、次のようなECサイトに向いているといえます。
- コストを抑えてすぐに利用開始したい
- 簡単にカスタマイズできるシステムが良い
- 海外向けの販売も検討している
Shopifyは、オンライン上で利用できるクラウド型のシステムで、アカウントを作成すればすぐに利用開始できます。サーバーを用意したり、ソフトウェアをインストールしたりする必要はありません。サーバーやシステムに関するセキュリティ対策や保守運用は、Shopify側で対応してもらえます。その上で、利用料金は月額25米ドル~(1ドル=140円換算で約3,500円~)というリーズナブルな利用価格となっています。
EC-CUBEもクラウド版のec-cube.coであれば、同じようにEC-CUBE側で対応してもらえます。しかし、月額6,800円~とShopifyと比較すると利用料金が高めです。また、月額6,800円~のLiteプランは2022年11月時点では新規登録受付を停止しており、初期費用70,000円・月額49,800円~84,800円のStandardプランのみ新規登録が可能です。ec-cube.coを利用するのであれば、これだけの利用料金を支払っても十分に利益を出せる売上が必要です。
また、Shopifyには無料・有料ともに豊富なテンプレートがあり、ドラック&ドロップでデザインのカスタマイズが可能です。アプリをインストールすることで機能追加にも簡単に対応できます。デザインやコーディングの知識がなくとも、カスタマイズをしやすい仕組みになっています。
EC-CUBEにもデザインテンプレートはありますが、有料のものが中心です。カスタマイズしたい場合はコーディングの知識が必要で、Shopifyよりもカスタマイズの自由度が高い反面、難易度が上がります。
また、Shopifyは、多言語・多通貨対応ができる機能が標準機能として備わっており、簡単に対応させることができます。EC-CUBEでも多言語・多通貨対応は可能ですが、コードの編集が必要で、Shopifyと比べると手間がかかります。
さらに、Shopifyに機能追加を行うアプリは、海外の開発元のものも多く、海外事情に対応しやすいといえます。日本国内だけでなく海外での販売も検討している場合、Shopifyはとてもおすすめのシステムといえます。
【EC-CUBE/Shopify】プランごとの初期費用・各種手数料を比較
EC-CUBE |
Shopify |
|||||
プラン |
クラウド版 |
ダウンロード版 |
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
|
Standardプラン |
GPLライセンス |
商用ライセンス |
||||
初期費用 |
70,000円(税抜) |
- |
1サイト 264,000円 (税込) |
- |
||
月額費用 |
9,800円~84,800円(税抜) ◆販売額が300万円超過 →49,800円+超過分×0.5% ◆販売額が1,000万円超過 →84,800円 |
- |
25米ドル (約3,500円) |
69米ドル (約9,660円) |
299米ドル (約41,860円) |
|
決済手数料 |
別途契約 |
3.4%~4.15% (Shopifyペイメント) |
3.3%~4.10% (Shopifyペイメント) |
3.25%~4.05% (Shopifyペイメント) |
EC-CUBEとShopifyの各プランの初期費用および月額費用などの各種手数料を比較すると、上表のようになります。EC-CUBE、Shopifyそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。
EC-CUBEは無償利用が可能
EC-CUBE |
|||
プラン |
クラウド版 |
ダウンロード版 |
|
Standardプラン |
GPLライセンス |
商用ライセンス |
|
初期費用 |
70,000円(税抜) |
- |
1サイト 264,000円 (税込) |
月額費用 |
9,800円~84,800円(税抜) ◆販売額が300万円超過 →49,800円+超過分×0.5% ◆販売額が1,000万円超過 →84,800円 |
- |
- |
決済手数料 |
別途契約 |
無償利用が可能なダウンロード版
画像引用:EC-CUBEのインストール方法
EC-CUBEはもともと、ECサイトを構成するソースコードが公開されている「オープンソース」であり、サーバーを自分で用意してソフトウェアをインストールする形で始まったサービスです。
これが現在の「ダウンロード版」の「GPLライセンス」にあたり、初期費用・月額費用ともに無料で利用できます。ただし、サーバーやドメインを自分で手配する必要があり、EC-CUBEの利用料金とは別にそれらの維持管理費用は発生します。
GPLライセンスは、ソースコードが公開されており、このラインセンスの元では、EC-CUBEを自由に複製・改変できます。ソースコードを公開したくない場合、有償にはなりますが、GPLライセンスに基づいていない「商用ライセンス」も利用できます。
有料だがメンテナンスフリーなクラウド版
画像引用:ec-cube.co Console
EC-CUBEのダウンロード型はいずれもサーバーを自社で用意して、ソフトウェアのインストールやドメイン設定、セキュリティ対策などを自社で行う必要があります。
それらを自社で行うことに不安がある場合におすすめなのが、「クラウド版」です。初期費用・月額費用はかかりますが、ソフトウェアのインストールやチューニング、サーバーの監視、保守運用が自動で行なわれるサポート環境が提供されています。
なお、クラウド版リリース当初は上表の「Standardプラン」の他に「Liteプラン」(初期費用無料・月額6,800円~)も用意されていましたが、2022年11月時点ではLiteプランの新規登録受付は停止中となっています。
なお、クラウド版・ダウンロード版いずれでも、有料のテーマや機能追加のための有料のプラグインを利用する場合は、上表に追加して料金がかかります。また、決済手数料については、別途決済代行会社との契約が必要で、契約によって手数料が異なります。
Shopifyは月額固定費がかかるが管理が楽
プラン |
Shopify |
|||
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
||
初期費用 |
- |
|||
月額料金 (※1ドル=140円で計算) |
25米ドル (約3,500円) |
69米ドル (約9,660円) |
299米ドル (約41,860円) |
|
決済手数料 (Shopifyペイメント利用) |
日本の クレジットカード |
3.40% |
3.30% |
3.25% |
海外/Amexの クレジットカード |
3.90% |
3.85% |
3.80% |
|
JCBの クレジットカード |
4.15% |
4.10% |
4.05% |
|
外部サービス取引手数料 (Shopifyペイメントを利用していない場合) |
2.00% |
1.00% |
0.50% |
Shopifyはクラウド型のサービスなので、アカウント登録をすればオンライン上ですぐにサービスを利用開始できます。ソフトウェアのインストールやアップデート、サーバーの管理などを行う必要はありません。
Shopifyの基本は3つのプランです。プランごとに月額料金と決済手数料が異なります。なお、Shopifyの決済サービス「Shopifyペイメント」で利用できるのはクレジットカード決済で、それ以外の決済方法を導入する場合は、契約ごとに決済手数料が異なります。
Shopifyペイメント以外の決済方法についてはShopify Paymentは導入すべき?設定方法・その他の決済方法について解説 | を参考にしてください。
また、プランによって利用できるスタッフアカウント数・登録できる在庫拠点数・レポートの範囲などにも違いがあります。ECサイトの構築・運営に関する基本的な機能にはプランによる違いはありません。
有料テーマを利用する場合や、追加機能で有料のアプリを導入する場合は、上表に加えて別途料金が発生します。
なお、Shopifyはカナダ発のサービスで、利用料金の設定は米ドルとなっています。為替レートによって、日本円に換算したときの利用料金が変動するので注意しましょう。
EC-CUBEとShopifyの機能を比較
EC-CUBE |
Shopify |
||
デザイン テンプレート |
無料 |
3 |
11 |
有料 |
71 |
94 |
|
機能の特徴 |
・受注・出荷・配送業務が効率的 ・販促機能が豊富 |
・分析機能が豊富 ・多言語・多通貨対応が簡単 |
|
決済機能 |
【EC-CUBEペイメント】 クレジットカード コンビニ決済 Pay-Easy 電子マネー PayPal 代引き キャリア決済 楽天ペイ バーチャル口座 |
【Shopifyペイメント】 クレジットカード ※その他決済手段も対応あり |
EC-CUBEとShopifyの機能を大きく比較すると、上表のようになります。
(2022年11月時点)
デザインのカスタマイズ性の違い
画像引用:Shopify オンラインストア|販売チャネルについて
EC-CUBEとShopifyのデザインテンプレート数を比較すると、Shopifyのほうがテンプレの数が多く用意されています。Shopifyのテンプレートは、ドラック&ドロップ式で簡単にカスタマイズが可能です。HTML・CSSの編集も可能なので、さらなるカスタマイズを行うこともできます。
EC-CUBEも、テンプレートを使うことで簡単にデザインが可能です。ただし、上表の無料のテンプレートのうちECサイトのテンプレートは1つのみで、他はメルマガなどのテンプレートとなっています。また、対応しているソフトウェアのバージョンも限られています。そのため、EC-CUBEでテンプレートを使う場合は有料のものが中心となります。
一方でカスタマイズの自由度は高く、各ページのHTTML・CSS・JSの編集が可能で、マイページやカート周り、問い合わせページや管理画面なども編集できます。既存のテンプレートを使わずにオリジナルのテンプレートを作成することもできます。
EC-CUBEもShopifyもデザインのカスタマイズ性が高いといわれるECプラットフォームですが、Shopifyのほうがより直観的なカスタマイズが可能で、EC-CUBEのほうが知識さえあればよりオリジナリティの高いカスタマイズが可能といえます。
ECサイトを運用する機能の違い
EC-CUBEもShopifyも、ECサイト運用に関する基本的な機能は十分にそなわっています。基本機能だけでもかなり数が多く、そこにさらにプラグインによる機能追加ができるため、どちらもかなり機能が豊富なECプラットフォームといえるでしょう。
「EC-CUBEの機能一覧」
「Shopifyの機能一覧」それぞれのページで、機能の詳細を確認できます。
画像引用:EC-CUBEが選ばれる理由
そのなかでも、EC-CUBEは国産のシステムということもあり、日本国内での受注・出荷・販促業務によく対応した機能があります。たとえば、配送時間の指定ができる機能や、国内の運送会社と連携しやすい機能があります。また、ポイント機能など、日本のECでよく活用される販促機能も最初から備えています。
画像引用:ECソリューションとショッピングカートシステム - Shopify 日本
Shopifyは、世界中で利用されているシステムということもあり、多言語・他通貨対応を基本機能として備えています。また、分析レポートが充実しており、マーケティングの戦略や施策を立てやすい機能を基本機能として備えています。
対応する決済サービスの違い
EC-CUBE |
Shopify |
||
決済機能 |
【EC-CUBEペイメント】 クレジットカード コンビニ決済 Pay-Easy 電子マネー PayPal 代引き キャリア決済 楽天ペイ バーチャル口座 |
【Shopifyペイメント】 クレジットカード ※その他決済手段も対応あり |
EC-CUBEもShopifyも、決済代行サービスと契約することで、ECサイトをさまざまな決済手段に対応させることができます。
EC-CUBEでは、「EC-CUBEペイメント」という決済サービスを提供しており、これを導入することで、上表のようにクレジットカードを含むさまざまな決済手段に対応できます。決済手数料はECサイトの状況によって異なるため、都度問い合わせが必要です。
Shopifyでは、「Shopifyペイメント」という決済サービスを提供しており、これを導入することで、クレジットカード決済に対応できます。クレジットカード以外の決済手段は、別途他の決済代行サービスと契約する必要があります。Shpifyペイメントでは、プランごとに手数料が一律で定められています。
※これからECサイト構築を検討されている方や、現在ECサイト運用にお悩みの方はこちらもご活用ください。
80個のECサイトの機能を徹底調査しました!
D2CのECサイトを徹底調査。ECサイトに必要な機能をまとめました。
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EC-CUBEとShopifyのサポートを比較
EC-CUBEは日本発のサービスであり、EC-CUBEの公式情報や関連情報はすべて日本語での提供があります。Shopifyはカナダ発のサービスであるため、公式情報は英語がベースで、そこから日本語対応が行なわれています。
Shopifyが日本で利用されるようになった当初は公式情報でも日本語対応が不十分な点もありましたが、現在はECサイト構築・運用に関わる主要な公式情報の多くは日本語でも提供されています。
EC-CUBEのサポート内容
EC-CUBEを利用したECサイトの構築・運用を自社で行う場合、以下のEC-CUBEが運営するマニュアルやWebサイトが役に立ちます。
- EC-CUBE管理・運用マニュアル:管理画面の使い方マニュアル
- EC-CUBE開発ドキュメント:開発者向けの情報まとめ
- オーナーズストア:機能追加のためのプラグインやテンプレートを検索できます
- EC-CUBE開発コミュニティ:EC-CUBEユーザーが交流できます
また、EC-CUBEを利用したECサイト構築を外注する場合、EC-CUBE公式パートナー「インテグレートパートナー」への依頼が推奨されています。インテグレートパートナーは、EC-CUBEから重要なアナウンスを先行して受けており、セキュリティに関する講習会も受講する機会があるなど、EC-CUBEに関して安心して依頼できる存在です。
新規構築・リニューアル・制作会社選定などで迷った場合は、公式構築相談サポート「EC-CUBEアドバイザー」に相談することもできます。
EC-CUBE利用者同士の情報交換ができる場として、全国8地域で「EC-CUBEユーザーグループ」によるセミナーなどのイベントも開催されています。
Shopifyのサポート内容
Shopifyを利用してECサイトを構築・運用する場合、以下のShopifyが運営するWebサイトが役に立ちます。
- Shopifyブログ:EC業界のニュース・マーケティング手法を紹介するShopify運営ブログ
- Shopifyヘルプセンター:Shopify利用のチュートリアル記事・動画、よくある質問・回答
- Shopifyアプリストア:機能追加のためのアプリを検索できます
- Shopifyコミュニティ:Shopifyユーザーが交流できます
アプリストアに関しては、Shopify以外の開発会社が開発しているものもあり、英語情報のアプリが多く存在します。
また、Shopifyを利用したECサイト構築・運用を支援する外部のパートナーとして「Shopifyパートナー」という存在があります。
さらに、Shopfyパートナーの中でも、Shopifyによる審査を受けて認定されるのが「Shoppify Experts」です。Shopify Expertsに関する公式情報は基本的に英語での提供となっています(2022年11月時点)。
※EC-CUBEあるいはShopifyに強いECサイト制作会社を知りたい、どんな制作会社が自社に向いているか知りたい方は、Web幹事にご相談ください。
EC-CUBE・ShopifyのECサイト事例
EC-CUBE、Shopifyではそれぞれ、公式サイトで事例の紹介を行なっています。ここでは、各サービスの事例として紹介されているECサイトの一部を紹介します。事例を見ることで、各サービスでどういったECサイトを構築・運用できるのか、イメージしやすくなるはずです。
EC-CUBEで構築したECサイト事例
R&Y(アールワイ)レンタル
画像引用:R&Y(アールワイ)レンタル
日本鞄材株式会社が運営するECサイト「R&Y(アールワイ)レンタル」。スーツケースのレンタルサービスを行なっているECサイトです。
ECサイトのトップページに配置された、旅行予約サイトのように、スーツのレンタル日程・サイズ・ブランドからレンタル可能なスーツケースを予約できる機能が特徴的です。
キャンペーンやランキング、ブランド、スーツケースの選び方、ユーザーボイスなど、スーツケース選びの基準となるコンテンツがトップページに分かりやすくまとまっています。
Amazonや楽天、ヤフーなどの各種外部ID決済との連携が、構築時のポイントのひとつとなったようです。
たおる本舗
画像引用:たおる本舗
株式会社ユタカが運営するECサイト「たおる本舗」。オリジナルタオルを1枚から注文できるサービスを提供しています。
注文に必要な項目を入力することでその内容に応じて金額が算出される機能や、ユーザーがデザインを添付して注文できる機能などが特徴的です。
また、外部のシステムであるWordPressやKintoneと連携してデータを共有しています。同じ会社が運営する「Tシャツ本舗」というECサイトと会員データを共有するなど、データをうまく活用できる仕組みになっています。
ドトール オンラインショップ
画像引用:ドトール オンライン
大手コーヒーチェーン「ドトール」のコーヒーや関連商品を販売するECサイト。
一般的なECサイトの仕組みを基本としつつ、定期購入や購入継続のプレゼント、ハウスカードでの決済、クーポン発行、出荷数・お届け日の制限などの機能が特徴的です。
アクセス解析ツールを導入して、データ分析に基づき、ユーザーのニーズに応じた販促機能の追加が適宜行なわれています。
Shopicyで構築したECサイト事例
FUMIKODA
画像引用:FUMIKODA
株式会社FUMIKODAが運営するECサイト。日本製のヴィーガンレザーを使用したバッグやリュックをプロデュースしており、実店舗・ポップアップ店舗とECサイトの両方を運営しています。
商品ラインナップや、商品ごとのカラーバリエーションが一目で分かりやすいデザインとなっています。また、ECサイト内にWebマガジンのような読み物的コンテンツがしっかりと掲載されているのも特徴的です。
Cute Things from JAPAN
日本の可愛い文房具や雑貨を海外向けに販売しているECサイトです。
個人経営の実店舗から始まり、Shopifyを利用してECサイトの運営をスタートした事例になります。現在(2022年11月時点)、実店舗は休止中でECサイトのみ運営されています。
多言語対応しており、国を選択するだけで簡単に表示言語・通貨を切り替えられるようになっています。日本語には対応しておらず、完全に海外向けのECサイトです。
Kurand(クランド)
画像引用:KURAND
KURAND株式会社 が運営する、クラフト酒の販売を行うECサイト「Kurand(クランド)」。華やかな画像を活用したデザインが印象的です。
本サイトでは450種類以上のお酒を扱っており、お酒の種類やブランド、お酒を飲むテーマ・シーン、製造元の地名・場所、ランダムでお酒が送られる「酒ガチャ」など、バリエーション豊かなお酒の選び方ができるのが特徴的です。
違いを押さえて自社に合ったシステムを選ぼう
EC-CUBEもShopifyも、どちらも多くのECサイトで導入されており、優れた点の多いプラットフォームです。一方で、この2つのプラットフォームには本記事で比較したような違いがあり、作りたいECサイトや社内の体制によってどちらが向いているか異なります。
それぞれのプラットフォームの良さを最大限活かすためにも、本記事を参考に、自社に向いたものを選ぶようにしましょう。大きく比較すると、EC-CUBEのほうがデザインのカスタマイズ性が高く国内向き、Shopifyのほうが操作や管理が簡単で国内だけでなく海外にも対応しやすいといえます。各プラットフォームで紹介されている事例も、自社に合うかどうかを判断するための参考になります。
また、ECサイト構築を制作会社に依頼する場合、EC-CUBEとShpifyのどちらのプラットフォームを利用するかによって選ぶべき制作会社も変わってきます。これは制作会社ごとに得意とするプラットフォームが異なるからです。
※EC-CUBEあるいはShopifyに強いECサイト制作会社を知りたい、どんな制作会社が自社に向いているか知りたい方は、Web幹事にご相談ください。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. EC-CUBEからShopifyへ移行するには?
EC-CUBEからShopifyへ移行する手順として「?ストア情報をShopifyへ移行する」「?問題なく商品データが移行されたか確認する」「?移行後のサイトのデザインを調整する」「?ドメインの設定をする」「?配送の設定をする」「?税金の設定をする」「?決済サービスを設定する」が挙げられます。
Q. EC-CUBEとShopifyを選ぶ際のポイントは?
EC-CUBEとShopifyを選ぶ際のポイントとして「プランごとの初期費用・各種手数料を比較する」「機能・サポート体制を比較する」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
Q. EC-CUBEとShopifyの料金体系はどのようになっていますか?
EC-CUBEはダウンロード版とクラウド版の2つのプランがあり、クラウド版は月額費用が発生します。一方、Shopifyは月額固定費がかかります。
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さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
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この記事を書いた人
河村 郁恵
専門分野: Webライティング,Webコンテンツ制作
フリーランスのライター、編集者。屋号は「卯の筆企画」。ネット通販企業、EC業界メディアでの勤務経験あり。EC運営、Webマーケティング、キャッシュレス決済、自然食・健康食品関連の記事作成・編集経験が豊富です。
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