- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ホームページの作り方
ホームページ制作に必須のサーバー・ドメインとは?関係性や種類も解説
「自社ホームページを開設してビジネスに役立てたいが、ホームページ制作のことは何もわからない」そんな企業・店舗担当者の方であれば、最初につまづいてしまうのが「サーバー」「ドメイン」の理解ではないでしょうか?
・ホームページ制作で必須のサーバー・ドメインってなに?
・サーバーはどう選べばいい?ドメインの取得方法は?
・サーバーの選定やドメイン取得で注意するポイントは?
そこで本記事では、ホームページ制作と切っても切れない関係性にある、サーバー・ドメインの知っておきたい基礎知識を初心者にもわかりやすく解説していきます。
※サーバー・ドメインを含めたトータルサポートのできるホームページ制作会社を探している方はWeb幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適なホームページ制作会社を紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
ホームページ制作で必須のサーバー・ドメインとは
ホームページ制作には、サーバーとドメインが欠かせません。それぞれの役割や関係性を理解しておけば、ホームページ作成がスムーズに進められます。以下では、サーバーとドメインの役割に加えて、両者の関係性について詳しく解説していきます。
サーバー・ドメインの役割
ここでは、ホームページが閲覧されるまでの流れを示した上図をもとに解説。
サーバーとは、Webサイトのデータを保管し、世界中からのアクセスを可能にするコンピューターを指します。上図ではDNS・WEBサーバーに該当します。
またドメインは、WebサイトのURLに含まれる https://www 以下の部分です。上図だと Web-kanji.com がドメインです。サーバーに保管されたWebサイトは、ホームページのURLをブラウザ上で入力することで、各ユーザーのPCやスマホなどで閲覧できます。
サーバーとドメインの関係性
サーバーとドメインの関係性は、現実社会で例えると下記のとおりです。
- サーバー:土地
- ドメイン:住所
ホームページやWebサイトを、インターネット上に存在する1つの「家」に例えるのであれば、サーバーは「土地」にあたります。一方、ドメインはホームページ(家)の場所を特定する「住所」の役割を果たします。
ホームページ制作では、まず土地となるサーバーを決め、その住所の届け出を行い、家であるWebサイトを建てる。これが一連の流れとなります。
サーバー・ドメインの費用目安
ここでは、サーバー・ドメインの費用目安について解説します。ホームページ制作の費用を抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。
サーバーの費用目安
サーバーの費用は、必要な機能や性能によって大きく異なります。月額1,000円以下の格安プランから、高性能なサーバーでは月額数万円以上のプランまで幅広いです。
一例として、大手レンタルサーバーである「Xserver(エックスサーバー)」の料金を紹介します。
契約期間 | スタンダードプラン | プレミアムプラン | ビジネスプラン |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 1,320円/月 | 2,640円/月 | 5,280円/月 |
12ヶ月 | 1,100円/月 | 2,200円/月 | 4,400円/月 |
36ヶ月 |
990円/月 |
1,980円/月 |
3,960円/月 |
※全て税込み・2024年9月時点
参照:Xserver(エックスサーバー)
上表のとおり、長期契約で月額料金は安くなりますが、その分まとまった金額が必要になります。キャンペーン期間中は料金が割引になる場合もあるので、こまめにチェックするのがおすすめです。
ドメインの費用目安
ドメインの費用は、種類や取得期間によって異なります。一般的な「.com」や「.net」などのドメインは年間1,000〜2,000円程度ですが、「.co.jp」のような企業向けドメインは年間約4,000円以上かかる場合もあり、事前確認が必須です。
例えば大手ドメインサービス「お名前ドットコム」だと、以下の料金となります。
ドメイン名 | 登録 | 更新 | 移管 |
---|---|---|---|
.com | 0円〜/年 | 1,270円〜/年 | 1,012円〜 |
.net | 0円〜/年 | 1,507円〜/年 | 1,012円〜 |
co.jp |
1,980円〜/年 |
4,150円〜/年 |
1,320円 |
※全て税込み・2024年9月時点
参照:お名前.com
ドメインによっては、取得費用が無料になるキャンペーンを実施しています。ドメインの費用を抑えたい場合は、キャンペーン情報をチェックしつつ、長期契約も視野に入れておくと良いです。
サーバーの種類
通常のホームページ制作では、サーバーは自社の責任で確保するのが基本です。その方法として「自社サーバー」もしくは「レンタルサーバー」の導入が挙げられます。
種類①:自社サーバー
自社サーバーの導入では、PCやネットワーク関連のハードウェア・ソフトウェアを調達し、社内にサーバーを構築します。ホームページ制作に関わる全ての機器を自前で調達するため、自社に最適化したネットワーク環境が構築できるのがメリットです。
一方で高額な初期費用が発生し、セキュリティ対策やメンテナスの手間もかかるため、近年では自社サーバーを導入する企業はあまり見られません。
種類②:レンタルサーバー
レンタルサーバーの導入では、ホームページの公開に必要なサーバーを、提供会社から月・年ごとで費用を支払いながら使用します。ホームページの規模に応じた適切なプランが用意されており、自社専用のサーバーも選択可能です。
自社でサーバー構築する必要がなく、メンテナンスも提供会社へ任せられるため、ほとんどの企業がレンタルサーバーを導入しています。初期費用が安価で、月額料金も1,000程度とコストパフォーマンスが高いのも、レンタルサーバーが選ばれている要因です。
レンタルサーバーについては下記事でも解説していますので、気になった方はぜひご覧ください。
知っておくべきドメインの基礎知識
ホームページの住所となるドメインも、サーバーと同様に自社の責任で取得・管理する必要があります。ここでは、事前に把握すべきドメインの基礎知識を紹介します。
ドメインとURLの違い
URLとドメインは、どちらもインターネット上の住所を表すものですが、その範囲が異なります。
ドメインはWebサイトを特定するための文字列で、インターネット上の住所の一部です。例えば「https://web-kanji.com/about」というURLの場合、「web-kanji.com」がドメインにあたります。ドメインは、そのWebサイトがどのサーバーにあるのかを示す役割を果たします。
一方でURLは、インターネット上のリソース(Webサイト、画像、ファイルなど)の場所を特定するための完全なアドレスです。URLは「プロトコル」「ドメイン名」「パス」などの要素で構成されます。前述のURL「https://web-kanji.com/about」だと、「https://」がプロトコル、「web-kanji.com」がドメイン名、「/about」がパスです。
トップレベルドメインとは
トップレベルドメイン(TLD)とは、ドメイン名で階層構造の最上位に位置する部分です。「https://web-kanji.com/about」だと「.com」がTLDにあたります。Webサイトを特定するための重要な要素で、適切なTLDを選ぶことで、Webサイトの信頼性・認知度の向上が可能です。
TLDの種類は多様で、それぞれ専門の機関が管理しています。
ドメイン |
管理機関 |
取得条件 |
---|---|---|
.com / .net |
VeriSign inc. |
世界中のだれでも取得可能 |
.info |
Afilias inc. |
世界中のだれでも取得可能 |
.org |
Public Interest Registry |
世界中のだれでも取得可能 |
.jp |
JPRS |
日本に住所があればだれでも取得可能 |
.us |
NeuStar inc. |
アメリカに住所があればだれでも取得可能 |
ドメインは階層構造になっており、TLDの次にセカンドレベルドメイン(2LD)・サードレベルドメイン(3LD)と続いていきます。例えば、「.jp」ドメインの属性型として「.co.jp」「.ne.jp」がありますが、この場合「.jp」がTLD、「.co」「.ne」がセカンドレベルドメイン(2LD)となります。
サブドメインとは
サブドメインとは、既存ドメインの前に任意の文字列を追加して作成される、新しいアドレスを指します。上図だと、「web-kanji.com」の前に「wordpress.」「ec-cubu.」「shopify.」が付けられた各種ドメインが該当します。
派生したコンテンツ・サービスを運用したい場合や、大元のサイトとは異なる分野を扱う際に有効で、分割したサブドメインは下記のような使い分けが可能です。
- wordpress.web-kanji.com:WordPressに関連するホームページ
- ec-cube.web-kanji.com:ネットショップ運営用Webサイト
1つのドメインで複数のホームページが制作できるため、サイト管理が容易になるメリットがあります。ただし、サービスによってサブドメイン取得数の制限がある点は注意しなければなりません。
独自ドメインと共有ドメインの違い
ドメインは大きく分けると「独自ドメイン」「共有ドメイン」の2つがあります。独自ドメインと共有ドメインは、WebサイトのURLを構成する重要な要素ですが、所有権や自由度において大きな違いがあります。
独自ドメインの特徴
・信頼度が高くSEO対策にも有効
・取得時やメンテナンスに費用がかかる
独自ドメインは文字通り、独自に取得し所有するドメイン名です。自由に名前を決められ、他のユーザーと共有することはありません。WebサイトのブランディングやSEOに有利で、長期的な運用にも適しています。ただし、取得や更新に費用がかかります。
共有ドメインの特徴
・無料で利用できる
・独自性が出せない
・サービス提供が終わると利用できなくなる
一方で共有ドメインは、サービス提供者(ブログサービスやレンタルサーバーなど)が所有するドメインを複数のユーザーで共有します。無料で利用できるケースが多いですが、独自性が出しにくいのがデメリットです。サービス終了に伴い、利用できなくなる可能性もあります。
両者の違いを現実社会で例えると、独自ドメインは戸建ての家、共有ドメインは賃貸マンションにあたります。
ビジネス用途なら独自ドメインがおすすめ
ビジネス用途でホームページ制作するなら、独自ドメインの取得は必須です。改めて独自ドメインと共有ドメインを比較しながら、その理由を解説します。
独自ドメイン |
共有ドメイン |
---|---|
ユーザーからの信頼度が高い |
ユーザーからの信頼度を得にくい |
契約を継続している限り使い続けられる |
サービスが終了すれば使えない |
ドメインを使ったオリジナルメールアドレスを作れる |
オリジナルメールアドレスは作れない |
ドメイン取得・維持に費用がかかる |
無料でドメインを取得できる |
ビジネスにおいて最も重要なのは、売上に直結するお客様からの「信頼度」です。
一般的に賃貸物件の一室で商売するよりも、戸建ての実店舗を構えてビジネス展開した方が、お客様からの安心感が得られます。それと同様にホームページでも、ユーザーからの信頼度の観点から、他社と共有するドメインよりも自社独自のドメインの方が有利です。
また、独自ドメインの取得費用は無料〜2,000円程度、年間の維持費用も1,000〜3,000円程度です。この金額で自社ホームページの信頼度を確保できるのなら、むしろ安価だといえます。
ドメインの取得・設定方法
最後に、ドメインの取得・設定方法について解説します。
取得方法
ドメインの取得は、以下の手順で行います。
- ドメイン名を決める
- ドメインの空き状況を確認する
- 必要情報を入力し、料金を支払う
- ネームサーバーを設定する
ドメインを取得するには、まずWebサイトの内容を表す「ドメイン名」と、希望する「トップレベルドメイン(TLD)」を決めなければなりません。ドメイン名は一度取得すると変更が難しいので、慎重に決めましょう。
次に、ドメイン提供会社のWebサイトでドメイン名の空き状況を確認し、取得可能であれば必要情報を入力。決済後、レンタルサーバー会社などから提供されるネームサーバー情報を設定し、取得したドメインとWebサイトを紐づければ完了です。
レンタルサーバー会社の多くはドメインの取得サービスも兼ねており、ホームページ制作時はサーバー・ドメインを同時に取得するケースがほとんどです。以下からは代表的なサービスを紹介します。
Xserver Domain
画像引用:Xserver Domain
「Xserver Domain」は、エックスサーバー株式会社のドメイン取得サービスです。「.com」「.net」「.co.jp」などの人気ドメイン約70種類を取り扱っており、国内最安値級で取得可能です。Xserverとの連携も簡単で、ドメインに必須のDNS設定・Whois代理公開機能も用意されています。
Value Domain
画像引用:Value Domain
「Value Domain」は、GMOデジロック株式会社が提供するドメイン取得サービスです。
登録件数600万件以上、20年以上のサービス運用実績を持つ老舗で、人気の高い「.co.jp」「.jp」「.com」「.net」をはじめ、570種類以上ものドメインを取り扱っています。
同社が運営するレンタルサーバーとの連携も万全で、他社からのサーバー乗り換えなら0円で移管できます。
設定方法
ここでは、取得したドメインの設定方法を解説します。
DNS設定
DNS設定とは、インターネット上の住所にあたるドメイン名と、実際のサーバーの場所を示すIPアドレスを紐付けるための設定です。人間にとって覚えやすいドメイン名と、コンピュータが理解できるIPアドレスを結びつけることで、Webサイトへのアクセスを可能にします。
DNS設定は、契約したレンタルサーバーの管理画面などで行います。独自ドメインを取得した場合、Webサイトを公開するために必ずDNSを設定しなければなりません。設定自体は難しくありませんが、レンタルサーバーによって手順が多少異なるので注意が必要です。
Whois代理公開
Whois代理公開とは、ドメイン登録者の個人情報を、ドメイン登録事業者の情報で代わりに公開するサービスです。
独自ドメインを取得すると、原則として登録者の氏名・住所・電話番号などの情報がWhoisデータベースに登録され、誰でも検索・閲覧できる状態になります。個人情報保護の観点でもリスクが高く、対策としてWhois代理公開の利用が必須です。
Whois代理公開では個人情報が公開されず、プライバシーが守られます。代わりにドメイン登録事業者の情報が公開されるため、迷惑メールや勧誘電話などのリスクも軽減できます。現在、多くの事業者がWhois代理公開サービスを提供しており、ドメイン取得時・取得後に設定可能です。
ホームページ制作サーバドメインまとめ
サーバー・ドメインとは?ホームページ制作を検討しているが、まず最初につまづいてしまった方に向け、本記事では、ホームページ制作と切っても切れない関係性にある、サーバー・ドメインの知っておきたい基礎知識を初心者にもわかりやすく解説してきました。
※サーバー・ドメインを含めたトータルサポートのできるホームページ制作会社を探している方はWeb幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適なホームページ制作会社を紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. ホームページ制作に必須の「サーバー」「ドメイン」とは何ですか?
ホームページは「家」、サーバーは「土地」、ドメインは「住所」に該当します。ドメインはホームページを特定する住所であるため、世界中どこを探しても同じドメイン名はひとつとして存在しません。
Q. サーバー・ドメインのメリットは?
サーバー・ドメインのメリットは「ユーザーからの信頼度が高い」「契約を継続している限り使い続けられる」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
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この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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