- 更新日 2024.08.23
- カテゴリー ホームページの作り方
コミュニティサイトの作り方と各方法の費用制作手順や参考事例も紹介【2024年最新版】
Web担当者のなかには、コミュニティサイトの制作費用や作り方などに疑問を抱えている人もいるでしょう。
コミュニティサイトの作り方にはいくつかの種類があり、選ぶ手段によって費用相場が異なります。
本記事では、コミュニティサイトの作り方や費用相場などを解説。参考となる事例もあわせて紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
※コミュニティサイトの作り方と費用がわかっても、自社で行うことが難しい場合は、システム幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。
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コミュニティサイトとは
まずは、コミュニティサイトがどのようなものか解説していきます。
コミュニティサイトの概要と目的
コミュニティサイトとは、共通の趣味・関心事を持つ人同士が情報交換や交流を行うためのサイトのこと。企業におけるコミュニティサイトは、顧客とより近い距離での対話や顧客同士が交流できる場作りのために構築されるケースが多いです。
コミュニティサイトを構築することで、企業に対する親しみやすさや一緒にブランドを育てているという一体感を感じやすくなります。これにより、顧客のファン化や売上の安定・拡大が期待できるといわれています。
コミュニティサイトの種類
企業のコミュニティサイトは、主に以下の形態で運営されています。
- SNS
- ブログ
- 掲示板
- オンラインサロン
- 会員制の企業サイト
SNSは、世界中の多くの人々と交流できることが魅力です。ブログや掲示板ではボリュームが多いコンテンツの配信ができるうえ、投稿内容に対しユーザーからダイレクトな意見をもらえるのがメリット。
オンラインサロン・会員制の企業サイトは会員しか入れないクローズドな場で交流や情報発信を行うため、顧客満足度向上が期待できます。ここで、各形態ごとのサイト事例を紹介します。
サイトの種類 |
交流内容 |
サイト事例 |
SNS |
Instagramにて、新商品紹介や自社商品の強み・活用方法がわかるリール動画・フィードを投稿。 |
|
ブログ・掲示板 |
読者からの共感が得られるよう、ターゲットに刺さる記事を定期的に投稿。 |
|
オンラインサロン |
参加型のイベントやプロジェクトを多数開催。 表に出されていないより深い知識・実践的な技術を提供。 |
|
会員制の企業サイト |
お得なキャンペーン・商品情報を発信。 会員が自社商品の活用事例や関連情報を投稿できる仕組みを用意。 |
上記に挙げたサイト事例は、以降の見出しにていくつか取り上げて紹介します。
コミュニティサイトを制作するメリット
コミュニティサイトを制作すると、以下のメリットが得られます。
- 既存顧客の満足度を高められる
- ユーザーの声を集めやすい
- ユーザー同士で悩みを解決できる
- ブランディング効果がある
- 新規顧客の獲得ができる
上記について、順に詳しく解説します
1,既存顧客の満足度を高められる
1つ目は、既存顧客の満足度を高められることです。コミュニティサイトでは企業からの発信だけでなく、ユーザー側が企業に向けて意見を発信したり、ユーザー同士で情報を交換したりできます。企業側とユーザー側の双方向のコミュニケーションが生まれるため、商品やサービスの課題やユーザーのニーズを把握することが可能です。
サイト内でユーザー側から挙がった意見をもとにコンテンツや企業の商品・サービスを改良すれば、顧客の満足度向上にもつなげられます。
また、コミュニティサイトでポイントサービスなどの追加サービスを提供すれば、商品やサービスに対して愛着を抱いてもらいやすくなるでしょう。そのため、リピーターやファンの獲得も期待できます。
たとえば、コメダ珈琲店はコミュニティサイト立ち上げ時点の顧客満足度(2019年度)は4位*1でした。しかし、2021年度にはカフェ業態部門で1位*2を獲得しています。1位を獲得できた理由のすべてがコミュニティサイトにあるとは言い切れませんが、顧客満足度向上には少なからず寄与しているといえるでしょう。
*1:公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会「~2019 年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果発表~」
*2:公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会「~2021 年度JCSI(日本版顧客満足度指数) 第1回調査結果発表~」
2,ユーザーの声を集めやすい
コミュニティサイトは、「ユーザーの声」という一次情報を入手しやすいのもメリットです。コミュニティサイトがない場合、ユーザーの意見を収集するために調査する手間がかかります。
しかしコミュニティサイト内では気軽に掲示板を設けたり、定期的にアンケートを実施したりすることが可能です。企業や商品・サービスに対する率直な意見を収集できるため、商品やコンテンツの改良がしやすくなります。
3,ユーザー同士で悩みを解決できる
コミュニティサイトを制作すれば、ユーザー同士で悩みを解決できるようにもなります。コミュニティサイトでは、ユーザー同士が気軽に交流できる掲示板を設けることもできます。
掲示板は、ユーザーが質問や商品・サービスに関する情報共有ができる場所。そのため、掲示板を使用すれば、企業に問い合わせなくても商品・サービスについての疑問や悩みをユーザー同士で解決できるでしょう。
たとえば、tricoのQ&Aではヨーロッパ旅行を控えている方のスリ対策を知りたいという悩みがありました。この悩みに対し、ほかのユーザーから「リュックやカバンは前がけにする」「ファスナー部分を常に指で摘んでおく」といった解決策が投稿されています。
同じ悩みを企業に問い合わせた場合、回答までに2〜3日程度かかるケースもあります。しかしユーザー同士であればすぐに返信をもらえることも多いです。そのため、コミュニティサイトの制作は、スムーズな悩み解決が期待できるといえます。
4,ブランディング効果がある
コミュニティサイトの制作は、自社商品・サービスのブランディングにも効果的です。コミュニティサイト内で企業との関係を強化したユーザーは、会員ではない他者に対して積極的に企業や商品・サービスをすすめることがあります。
商品を利用した人からの口コミが広まれば、企業の認知度も高まり「〇〇といえば〇〇会社」というブランディングにつながります。
5,新規顧客の獲得ができる
新規顧客の獲得にも、コミュニティサイトは効果的です。コミュニティサイトは似た価値観や興味を持つユーザーが交流できる場所。そのため、不特定多数に向けて発信するSNSや相互コミュニケーションができないメルマガなどとは違い、ファン同士の交流を自然と促せます。
また、サイト内の口コミには、公式情報では得られないものが豊富にあります。一般的には出回っていない情報に特別感を得られるため、新規ユーザーも商品・サービスに興味を持ちやすくなるでしょう。
コミュニティサイトの制作・運営の注意点
コミュニティサイトの制作・運営にあたっては、いくつか押さえるべき注意点があります。
- ターゲットとコンセプトを明確にする
- ユーザー・コメントの監視をする必要がある
- スパムアカウントに注意
- 解約率を低く抑える必要がある
注意点を把握していれば、トラブルも回避しやすくなります。コミュニティサイトの制作・運営を行う前に、注意点を確認しておきましょう。
1,ターゲットとコンセプトを明確にする
コミュニティサイトを制作する際には、ターゲットはもちろんサイトのコンセプトも明確にすることが大切です。
ターゲットが曖昧だとユーザーの集客に苦戦するだけでなく、定着を図ることも難しいからです。「どのようなユーザーを集客したいのか」「どのようなユーザーに何の価値を提供したいのか」を明確にしましょう。
また、コミュニティサイトの目的には商品・サービスの購入、ユーザー同士の交流などさまざまなものがあります。そのため、サイトのコンセプトを設定しないと、ターゲットのニーズから外れたサイトになってしまう可能性があります。
ターゲットのニーズに応えられないと訪問者数が伸びないうえ、コミュニティサイト内でのコミュニケーションが盛り上がりづらいです。
たとえば「&KAGOME」であれば「商品の活用で悩んでいる人」がターゲットで、「公式情報にはないユーザー独自の商品活用方法の共有」がコンセプトです。
まずは、ターゲットを明確にしターゲットに適したサイトのコンセプトを設定しましょう。
2.ユーザー・コメントの監視をする必要がある
コミュニティサイト運営では、ユーザーやコメントに気を配ることも大切です。コミュニティサイトはユーザー同士の交流が多いため、場合によってはトラブルに発展することもあります。
ユーザー間でのトラブルが多いと、サイトから離脱する人が増えてしまう可能性があります。
また、サイト内に間違った情報が投稿されている場合、ユーザーからの信用を失ってしまうことも。コミュニティサイトの運営時には、ユーザーやコメントを継続的に監視しましょう。
3,スパムアカウントに注意
コミュニティサイト運営時には、スパムアカウントに注意が必要です。
コミュニティサイトに登録するのは、全てがサイトを利用したいユーザーとは限りません。嘘の情報掲載やサイトの改ざんを目的とした、スパムアカウントの可能性もあります。
そのため、コミュニティサイトを制作・運営する際には以下のようなスパムアカウントへの対策を行うことが大切です。
- 第三者に管理画面のURLを推測されないようにする
- 登録時にメールによる認証を導入する
- 第三者にサイトを編集できる管理者権限を付けない
- reCAPTCHA(入力時に画像に書かれた文字を入力させる方法)でBotを排除する
- 参加者を招待制にする
コミュニティサイト運営時には、上記のスパムアカウント対策を忘れずに行いましょう。
解約率を低く抑える必要がある
コミュニティサイト運営では、解約率を低い数値に抑えることにも意識を向けましょう。
コミュニティサイトの運営にも、一定の費用がかかります。そのため、ユーザーが少なくなってしまうと、サイトの維持費を賄えなくなる可能性があります。解約率を抑えるには、魅力的な情報を発信したり、新規ユーザーでも馴染みやすい交流の場を作ったりするりことが大切です。
サンプルの配布やプレゼント企画の定期的な実施、オフラインイベント・交流会の開催など特別な体験を用意するとよいでしょう。会員専用チャットツールの導入などでユーザーが自発的なコミュニケーションを取れるようにすると、コミュニティの活性化につながります。
コミュニティサイトの運営時には、解約率を低く抑えられる施策を実施しましょう。
コミュニティサイトを制作する手順
コミュニティサイトの費用相場から注意点まで紹介しましたが、実際どのように制作を進めていくのか気になるでしょう。コミュニティサイトの制作手順は、以下の通りです。
- 要件定義
- サイト設計
- デザイン作成
- 開発
- テスト・チェック
制作手順を把握することで、抜けや漏れなくスムーズにサイト制作を進められます。コミュニティサイト作成開始前に、手順をチェックしておきましょう。
1,要件定義
まず、要件定義を行います。要件定義は、コミュニティサイトのゴールを明確にする大切な作業です。サイト制作前に行うことで、目的のブレや仕様の変更・追加などシステム開発の失敗を防げます。
「どんな目的を達成したいのか」「必要な機能は何か」など完成形をイメージしながら、必要な要件や機能を要件定義書に落とし込んでいきましょう。
必要な機能や要件のほか、制作スケジュールや人員の体制なども詳細に決めていくとよいです。
※要件定義書の例
コミュニティサイトの制作を外注する際は、制作会社が要件定義書を作成してくれることもあります。しかし、要件定義は発注者側の実現したいことを整理するものであり、制作フローすべてに影響する重要なものです。
制作会社に丸投げせず、サイトの目的・目標などをしっかり伝えましょう。また、制作会社側が要件定義書を作成した場合には内容をよく確認することが大切です。
2,サイト設計
要件定義で明確にした内容をもとに、コミュニティサイトの設計を行います。サイト設計をすることで、デザインを作成しやすくなります。
サイト設計は、「どんなページを用意するのか」「ページ同士のつながりをどうするのか」などサイト全体の骨組みを決めるものです。サイト設計の段階で不足しているページがないかをチェックすれば、途中で「〇〇のページが足りない」といった事態を避けやすくなります。
サイト設計では、上記のようにワイヤーフレーム(Webページのレイアウトの設計図)を作成し、ページ内のコンテンツ配置を明確にします。ワイヤーフレームを確認しながら、要件定義に沿ったイメージ通りの仕上がりになりそうか確認しましょう。
ワイヤーフレームの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:ワイヤーフレームの作り方完全ガイド【サンプル付き】
3,デザイン作成
サイト設計が完成したら、デザイン作成に移ります。ワイヤーフレームをもとに、サイトの完成形を具体的にイメージできるものを作りましょう。
また、ユーザーの使い勝手や見た目を指す「UI」と、サイトを通じてユーザーが得られる体験・経験「UX」を意識するのも大切です。ユーザーの利便性を高めることで、長く利用してもらえるコミュニティサイトになります。
コミュニティサイトのデザインには、企業イメージを取り入れるのもポイント。企業イメージとデザインを合致させることで、ユーザーに自社を印象付けやすくなるからです。コーポレートカラーや企業ロゴを入れるなど、ユーザーの印象に残りやすいデザインに仕上げましょう。
4,開発
デザイン案が完成したら、Web上でコミュニティサイトを閲覧できるよう開発に入っていきます。
開発工程では、ユーザーの目に触れる部分(フロントエンド)を制作するコーディングと、目に触れない部分の(バックエンド)システム開発を並行して行います。
コミュニティサイトでは、ログイン機能やコンテンツの閲覧制限、会員情報の管理などの機能が必須になるためバックエンドの開発は重要です。要件定義書をもとに、必要な機能やUXを実現できるようにしましょう。
5,テスト・チェック
最後段階として、テスト・チェックを実施します。コミュニティサイトに「誤字・脱字がないか」「正しい情報が掲載されているか」「必要な機能が搭載されているか」など、よく確認しましょう。
コミュニティサイトは会員登録や、マイページ、ログイン認証など、さまざまな機能が実装されています。そのため、すべての機能の動作確認をしておくと、公開後に生じる不具合を減らせます。
万が一問題があれば、開発会社と連携をとり該当箇所の修正を行いましょう。
コミュニティサイトの参考事例
ここで、コミュニティサイトの事例を紹介します。自社のコミュニティサイトの参考にしてみてください。
コメダ珈琲「さんかく屋根の下」
画像引用:コメダ珈琲「さんかく屋根の下」
「さんかく屋根の下」は、コメダ珈琲が運営しているコミュニティサイトです。コメダ好き同士で気軽に語り合える掲示板や、商品の美味しさの秘密を知れるスタッフブログ、商品の写真を投稿するページなど、さまざまなコンテンツが用意されています。幅広いコンテンツにより、ユーザーの興味を惹き付け来店を促す効果が期待できます。
会員限定スタッフトークのオンラインイベントの開催や、新商品へのアンケート投票機能も用意。限定感を醸成した演出によりコミュニティへの参加率上昇や、さらなる根強いファンの獲得を実現しています。
また、新商品へのアンケート投票などができるのも魅力。コメダ珈琲のファンはサービス品質・新商品のアイデア提供として貢献してくれ、さらなる根強いファンの獲得を実現しています。
店舗の来客数を増やしたい企業・ファンと交流しながら、新規商品・サービスにつなげたい企業にはとくに参考になるでしょう。
カゴメ「&KAGOME」
画像引用:&KAGOME
「&KAGOME」は、飲料や調味料などを製造・販売しているカゴメのコミュニティサイトです。スタッフブログや同社商品を活用したアレンジレシピの投稿、商品レビューなどのコンテンツがあります。
会員同士で気軽に相談できるトークルームや、トマトを栽培する写真を投稿してコメントやいいねをし合える機能も。これにより、同社商品の認知拡大やさらなる商品の活用を促す効果が期待できます。同社への愛着も生まれ、コアなファンの獲得につながるでしょう。
この事例は自社の商品・サービス活用を活発にし、さらなる購入率を高めたい企業におすすめです。
日本航空「trico」
画像引用:trico
「trico」は、日本航空が運営する旅のコミュニティサイトです。旅の写真と文章を投稿できる「発見レポ」や、JALのエピソードを投稿する「JALトーク」などファン同士で交流できるコンテンツが豊富に用意されています。
投稿に対して「いいね」や「コメント」を送れるうえ、投稿やいいねの数などによりポイントを付与する仕組みを導入。ポイントを貯めていくとアカウントのステージが上がり、特別なイベントやキャンペーンに参加できるようになります。Toricoでは多彩な仕掛けにより、ファン同士の交流が自然と活発化するようになっているのです。
tricoのサイトはコミュニティ内限定でキャンペーンを実施したい企業や、コミュニティの利用を促進したい企業にとくに参考になる事例といえます。
※コミュニティサイトを構築したい方は、システム幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。
meeket!
画像引用:meeket!
meeket!は、株式会社コクヨが運営する文具の口コミアプリで、文房具に関する情報交換ができる場を提供しています。投稿を見ることでさまざまな文房具の使用感や最新トレンドを確認できるため、有益な検討材料になります。
また、口コミ投稿に対し「いいね」や「フォロー」ができる機能も搭載。自身に合う勉強ツールを効率的に見つけられるよう、コミュニティ内のユーザーに相談できる機能もあります。そのため、会員同士の活発なコミュニケーションが実現できています。
エンゼルPLUS
画像引用:エンゼルPLUS
エンゼルPLUSは、森永製菓が運営しているコミュニティサイトです。会員登録すれば、森永製菓の商品が当たる特別なキャンペーン応募や、お菓子に関する投票・クイズに参加できます。森永製菓の商品について語り合える投稿機能も搭載されており、ユーザー同士のコミュニケーションを活発化させています。
さらに、エンゼルPLUS会員限定にエンゼルポイントという特別な仕組みも用意。エンゼルPLUSへのログインや掲示板へのテーマ投稿、ブログにコメントするなどサイト内コンテンツでアクションを起こすごとにポイントが付与されます。
エンゼルポイントは、限定キャンペーン・イベントへの応募ができる仕組みです。そのため、ユーザーが自発的にさまざまなアクションを取りやすく、自然とコミュニティが活性化する効果が期待できます。
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コミュニティサイトの作り方と費用相場
ミュニティサイトでは実装したい機能の量や種類により作り方が異なるうえ、費用も大きく変化します。
コミュニティサイト構築の種類には、主に以下の3つがあります。
- スクラッチ開発
- ASP
- CMS
ここからは、上記に挙げた方法の具体的な特徴と費用相場を詳しく紹介します。
スクラッチ開発|初期費用は300万円以上
スクラッチ開発とは、完全オリジナルのコミュニティサイトを構築する方法です。コミュニティサイトの表側(サイトの見た目やユーザー導線)だけではなく、会員登録やマイページ機能といったシステムもあわせて開発していきます。
スクラッチ開発は、コミュニティサイトの設計やデザインなどを0から構築することになるため、会員登録やマイページ機能など自由に実装できます。WordPressなどでは実現できない機能を実装したい場合や、見た目や機能に独自のこだわりがある場合におすすめです。
ただし、スクラッチ開発では初期費用だけで300万円以上かかります。見た目や機能の自由度が高い分、費用は高額になりやすいため、自社の予算内で収まるかどうか見極めることが大切です。
ASP|初期費用は数万〜数十万円・月額利用料は数万円程度
AASPは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略語で、あらかじめデザインや機能などがパッケージ化されたソフトウェアを使用してサイトを作成する方法です。パッケージ化された機能を組み合わせる形であるため、低コスト・短期間(数週間〜2ヶ月)でコミュニティサイトを構築できます。
ASPでコミュニティサイトを構築する際にかかる費用は、初期費用が数万〜数十万円程度、月額利用料として数万円程度が相場です。スクラッチ開発に比べて費用はかなり抑えられるため、利用する機能が明確になっており、費用を抑えてコミュニティサイトを構築したい企業におすすめです。
ただし、ASPは提供元の企業が用意した範囲でしか機能を利用できません。自社の要望を満たせない可能性があるので、事前に機能面の確認が大切です。
以下は、ASPの一例になります。
[MediaFie id="11439"]
画像引用:スマートコア
スマートコアは、株式会社イーストゲートが開発・提供するASPです。クラウド型の会員管理ソリューションであり、コミュニティサイトに必要な会員管理や、メール配信、ログイン認証、会員専用サイトなどを利用できます。費用費用としてかかるのは、月額利用料とオプション利用料のみ。最低月額15,400円(税込)から利用できます。
CMS|初期費用が数万〜数百万円・運用費用が月額数千〜数万円
CMSは「コンテンツマネジメントシステム」の略で、Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザインなどを一元的に保存・管理するシステムのこと。サイトのデザインテンプレートを使用して、コミュニティサイトの構築を進めていくくのが一般的な手法です。
CMSを利用すれば、記事の作成・編集や会員登録フォームの作成、コンテンツ制限などが簡単にできるようになります。CMSには、WordPressのように無料で利用できるものもあります。ただし、無料CMSは提供元企業のサポートを受けられないケースが多く、不明点やトラブルに対して自社で対処しなければならないのが難点です。
提供元からサポートを受けたい場合は、Movable TypeやHeartCoreといった有料CMSの利用がおすすめ。初期費用として数万〜数百万円、運用費用で月額数千〜数万円程度かかりますが、提供元のシステム導入支援や電話問い合わせといったサポートを受けることが可能です。
ただし、コミュニティサイトを作るためには、会員登録やログイン機能などのシステムの開発もあわせて必要になります。CMSでWebサイトを制作したら、システムは別途開発を依頼するかコミュニティサイトに適したプラグインを利用して機能面の充実を図ることが大切です。
コミュニティサイト構築の手間をできる限り軽減したい企業は、CMSを利用してみましょう。
画像引用:SITEMANAGE
SITEMANAGEは、株式会社 シフトが開発・提供しているCMSです。導入実績は600サイト以上あり、三井不動産株式会社や株式会社伊藤園などの大手企業も導入しています。
費用は基本ライセンスとして50万円、くわえて必要な作業工程代が別途かかる仕組みです。
コミュニティサイト構築に強いおすすめ制作会社
コミュニティサイトには、コンテンツの閲覧制限や会員情報の管理などさまざまな機能が必須。そのため、深い知識やノウハウがないと、自社でのサイト構築は難しい可能性が高いです。知識やノウハウに自信がない場合は、コミュニティサイトの構築が得意な制作会社に相談しましょう。
コミュニティサイトの構築に強いおすすめの制作会社は、以下で詳しく紹介しています。
自社に適した合う制作会社がわからない場合は、Web幹事にお問い合わせください。予算や依頼したい業務範囲などの希望条件をもとに、最適な制作会社を選定いたします。料金は無料なので、お気軽にご相談ください。
コミュニティサイト【まとめ】
コミュニティサイトは、顧客とより近い距離で対話したり、顧客同士の交流を図ったりできる場です。SNSやブログ、オンラインサロンなどさまざまな形態があります。
作り方は、「スクラッチ開発」「ASP」「CMS」の3種類。それぞれサイトの作り方や費用相場が異なるので、自社に合う方法はどれなのか事前に確認しましょう。
また、制作前には、具体的な手順を把握することも大切です。制作手順を把握しておけば、自社で構築する場合と外注する場合のどちらでもスムーズに開発できます。
ただし、コミュニティサイトの制作には専門知識やスキルが必須です。自社での対応が難しい場合は、システム幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社をお探しします。相談料も紹介料も一切かからないので、外部への依頼を検討している場合は気軽に相談してください。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. コミュニティサイトの費用相場は?
コミュニティサイトの費用相場は、スクラッチ開発であれば初期費用が300万円以上、ASPを活用するのであれば数万円~数十万円+月額数万円程度てす。
Q. コミュニティサイトの費用を安く抑えるコツは?
コミュニティサイトの費用を安く抑えるには「目的」と「必要機能」を事前に明確にしておきましょう。またサイト制作で活用できる補助金・助成金を利用すれば、費用をさらに抑えられます。
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さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
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この記事を書いた人
坂田憲亮
専門分野: Webマーケティング
フリーランスのSEOマーケター/Webライター。業界大手の採用メディア制作部を経て30歳を機に独立。各種オウンドメディアのSEO構築、ディレクション、ライティング、取材撮影、デザインまで一環して担当する自称・マルチクリエイターとして多岐にわたり活躍中。