- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー オウンドメディア
プロが教えるオウンドメディアの始め方|成功へのコツと大事なポイント【2024年最新版】
現在、注目を集めているのがオウンドメディアです。
大企業だけでなく、中小企業やNPO団体でもオウンドメディアの需要が日に日に高まっています。
オウンドメディアを活用して上手く波に乗れた企業の中には、年600%という驚異的な成長を遂げている例も見られます。
そんな中、いざオウンドメディアを始めようと思っても、以下のような悩みを抱えてしまうこともあるのではないでしょうか?
- オウンドメディアの始め方がイメージつかない
- どこから手をつけていいのか分からない
- オウンドメディアの立ち上げを任されたが、何も知識がなくて途方に暮れている
この記事では、オウンドメディアのプロである筆者が、今までの経験を踏まえつつ、成功確率が高いオウンドメディアの始め方をご紹介します。
※関連記事:プロが選んだオウンドメディアの成功事例!本当に参考になるものだけご紹介。
また、無料でダウンロードできる主要コンテンツマーケティングカオスマップもご用意しております。オウンドメディアを始める際にはぜひ参考にしてください。
業界地図まるわかり! 主要コンテンツマーケティング カオスマップ 現役マーケターが250個以上のオウンドメディアを調査しカオスマップを作成しました! コンテンツマーケティングの目的を、下記の4つに分類。 ・リード獲得 ・採用 ・SNS ・ECサイト 分類ごとに主要なコンテンツマーケティング事例をピックアップしています... 無料でダウンロードする
オウンドメディアを始める前に気をつけるべきこと
オウンドメディアとはOwnd Media、つまり自社が所有する(Ownd)メディアを指します。
企業が運営するウェブマガジンやブログがそれに当たります。
オウンドメディアを始める前に、まず確認しておくべきポイントが2つあります。
それはオウンドメディアの「特性」と「費用」についてです。
オウンドメディアの特性を理解する
まずはオウンドメディアの特性を理解しましょう。
オウンドメディアの特性を理解することで、利益を最大化することができます。
オウンドメディアとはOwnd Media、つまり自社が所有する(Ownd)メディアを指します。
企業が運営するウェブマガジンやブログがそれに当たります。
製品やサービスに関する情報だけでなく、関連する幅広い情報提供を行うのが特徴です。
オウンドメディアは構築し、成果が出るまで時間がかかるため、長期的なコミットが必要です。
その代わりに、一度構築したオウンドメディアは継続的に自社の財産になるという大きなメリットがあります。
従来のリスティングなどの広告は、短期的に成果が出ます。
しかし、広告費を0にするとweb広告経由での売上は0になります。
オウンドメディアはWeb上にコンテンツが残り続けるので、オウンドメディアの費用を0にしたからといって売上が0になるわけではありません。
中長期的なスパンで企業の財産になるのがオウンドメディアです。
どのくらいの費用がかかるのか
では、オウンドメディアを始めるにあたり、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
オウンドメディアを自社で全て構築・運営することも可能です。
その場合、費用はもちろんかかりませんが、かなりの労力を要することになります。
専任の人員だけでなく、兼任であってもそれなりの人員を割く必要があるからです。
また、立ち上げても9割は失敗してしまうというオウンドメディア。
社内の未経験者に任せたところで、ほとんどの場合は失敗します。
長期戦になるオウンドメディアにおいて、その人件費だけでもかなりかかります。
よって、多くの企業はオウンドメディアの構築・運営を専門の業者に頼んでいます。
専門業者であれば、契約にもよりますが、サイトの構築から、時間のかかるコンテンツの制作まで一手に引き受けてくれるので、非常に効率的です。
こちらが初期費用別に相場を比較した表です。
相場 | 無料〜20万円以下 | 20~100万円 | 100〜300万円 | 300万円以上 |
---|---|---|---|---|
目的 | オウンドメディアを 低コストで作りたい |
オウンドメディアを オリジナルで作りたい |
集客のために本格的な を立ち上げたい |
オウンドメディアを したい |
発注先 | CMS 中小規模の制作会社 |
中小規模の制作会社 | 中小規模の制作会社 大手制作会社 |
中小規模の制作会社 大手制作会社 |
制作期間 | 1週間〜1ヶ月 | 1ヶ月〜2ヶ月 | 2ヶ月〜4ヶ月 | 3ヶ月〜6ヶ月 |
運用費の目安 | 無料〜1万円 | 1〜5万円 | 5〜20万円 | 20万円以上 |
費用に関しては、上記の表のように、業者に求めるサポートや完成度・質によって20万円程度のものから300万円以上のものまで大きく差が生じてきます。
一般的にオウンドメディア構築を業者に依頼する場合、初期費用100万円〜300万円という層が一番多いようです。
オウンドメディアの相場については、別記事でも詳しく説明していますので参考にしてください!
関連記事:オウンドメディアの相場
オウンドメディアを構築する際の費用・相場をプロが徹底整理。
これまでのオウンドメディアの構築経験と業界の知見を活かし、相場感をまとめました。
オウンドメディア構築の費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
オウンドメディアの始め方
オウンドメディアの基礎知識や相場がわかったところで、今度は実際にオウンドメディアを始める手順について、順を追って説明していきます。
1.目的を決める
オウンドメディアを運営する目的は企業によって異なっています。
まず、どのような目的でオウンドメディアを運営したいのかを決めましょう。
目的が決まらないまま、安易にオウンドメディアを始めるのは非常に危険です。
ほぼ失敗に終わるといっても過言ではありません。
目的を決めることで、その目的に沿ってオウンドメディアを効率的に構築することができます。
オウンドメディアを運営する目的は大きく分けて3つになります。
下記3つのどれかをオウンドメディアの目的に設定することをおすすめします。
- 販促
- 新入社員採用
- 企業ブランディング
細かく目標数値(KPI)を決める場合はこちらをお読みください
オウンドメディアに使われるKPIの事例をご紹介!目的別に設定するのが重要です。
オウンドメディアのKPI本当にそれで大丈夫?事例を交えて目標設定を解説
2.ターゲットを決める
オウンドメディアの目的が定まったところで、ターゲットとペルソナを決めます。
「ターゲット」とは、ユーザー層のざっくりとした範囲や枠組みを表しています。
一方、「ペルソナ」はマーケティングにおいてよく活用される用語で、ターゲットユーザーの人物像を細部に至るまで具体的に設定したものです。
下記の表を参考にしてください!
意味 | 例 | |
---|---|---|
ターゲット |
指定されるユーザーの ・年代 ・性別 ・属性 ・趣味 等を定めたもの |
・20代~30代 ・女性 ・主婦(パート) ・お菓子作りが趣味 |
ペルソナ |
製品やサービスを利用すると想定した 架空に設定されたユーザー像。 名前から年齢、性別、趣味など細部まで設定する。 |
・田中佳子 ・36歳 ・神奈川県川崎市在住 ・40歳の夫と2人の息子(9歳と7歳)の4人暮らし ・事務パート週3勤務 ・サッカー観戦が趣味 |
ペルソナを作ることによって、メディアの方向性を決めやすくなります。
関係者や担当者も同じイメージを抱けるため、内容についての議論もしやすくなります。
また、ターゲットやペルソナを決めるためには、オウンドメディアのポジショニングも重要です。無料でダウンロードできる主要コンテンツマーケティングカオスマップをご用意しておりますので、ぜひご活用ください。
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3.上司の許可を取る
ここまで決まってきたら、いよいよ上司に提案をしてみましょう。
実際にサイトを作っていくためには、費用や人員が必要になってきます。
あらかじめ、決裁権のある上司の許可を取ることは必須です。
オウンドメディアの懸念点は成果が出るまで時間がかかること。
時間がかかることを理由に上司が承認しないケースはよくあります。
その場合の対処法はいくつかあるのですが、一番おすすめなのは成功事例を見せることです。
オウンドメディアは企業を爆発的に成長させる力を持っていて、オウンドメディアが成功している企業の中には、年600%成長している企業もあります。
その成功事例を交えつつ、自社にとってのメリットを説明することができれば、上司の心を動かすことがでます。
関連記事:プロが選んだオウンドメディアの事例
プロがオウンドメディアの成功事例をピックアップ。ポイントを交えて解説していきます!
プロが選んだオウンドメディアの成功事例11選!
4.オウンドメディアを制作する
上司の許可が降りたら、いよいよサイト制作です。
サイトを作るにあたりおすすめなのは、独自のドメインを取得してCMS(コンテンツ管理 システム)を利用するという方法です。
アメブロなどに代表される、無料で利用できるブログサービスを用いる方法もあります。
しかしSEOに強く、より企業のブランディングを高めたい場合は独自ドメインを取得し、CMSを利用するのが良いでしょう。
CMSの中で一番有名で比較的使いやすいのがWordPressです。
WordPress:https://ja.wordpress.org/
私がオウンドメディアのコンサルティングに入る際は、ほとんどこのWordPressを使っています。
多くの個人や企業が使っているので、ネット上に使い方の情報がたくさんあるのもメリット。
WordPressの使い方やデザインなど分からない事があっても、ネット検索をすれば大抵の問題は解決できます。
ただ、自社でサイトを作るとなると専門外でいろいろと面倒なことが多いので、外注してオウンドメディアを運営している企業も多いのも事実です。
関連記事:オウンドメディアに強い制作会社をお探しの方はこちら
プロが1社1社確認し、オウンドメディアに強い制作会社を厳選しました!
プロが選んだオウンドメディアに強い制作会社
5.運営を外注するか内製するかを決める
制作が完了したら、あとはオウンドメディアの運営を業者に依頼するか、自社で全てまかなうのか決めましょう。
外注と内製のメリットとデメリットを表にしました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
外注 |
CMSの詳細設定やデザイン、 記事作成をプロに依頼できる |
費用がかかる (目安) 初期費用:20万~300万 月額費用:1万~30万 |
内製 | 費用がかからない |
・専任1名の他、自社内で企画が必要 ・ライター・校閲・ディレクター・分析に それぞれ適する人材を探す必要がある ・自社で記事を作成する必要がある |
こちらの図を見てもお分かりのように、どちらにも一長一短あるので、正解はありません。
メリット・デメリットの両方をふまえて、よく自社内で検討しましょう。
ただ、オウンドメディアの運営には長期的なコミットが必要になりますし、ノウハウを持っている人間がいない場合は、社内スタッフのみで運営していくのはかなり難しいです。
そこで、部分的に業者にお願いするという方法もあります。
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6.チームを作る
内製でオウンドメディアを作ると決定した場合は、社内でチームを作りましょう。
オウンドメディアの運営では下記のように、やらなければならない事がたくさんあるので、一人で担当するのはかなり難しいです。
- 企画出し
- 記事作成
- 記事の編集
- 推敲
- 成果の分析
チームを作って役割分担をすると、自分のやることが明確になるので、成果が出やすくなります。
社内にノウハウがある人間がいるのであれば、その人をリーダーにしてチームを作りましょう。
もし、社内にノウハウのある人間がいなければ、外部のアドバイザーを入れるのがおすすめです。
オウンドメディアの始め方を知りたい人が読むべき本
オウンドメディアを始め方がわかってきたかと思います。
ここでは、少し踏み込んで知りたい方向けに参考文献を3冊ご紹介します。
オウンドメディアをより網羅的に理解するのに手助けになるはずです。
オウンドメディアのやさしい教科書。
オウンドメディアのやさしい教科書。ブランド力・業績を向上させるための戦略・制作・ 改善メソッド
オウンドメディアの運営において、つまずきやすいポイントをいくつかピックアップして、そのポイントを分かりやすく丁寧に解説している本です。
基礎知識から解析ツールの使い方まで、広く網羅的にオウンドメディアについての知識を深めることができます。
また、成功事例から失敗事例まで具体例が多く掲載されているので、オウンドメディアの全体像がより掴みやすくなっています。
オウンドメディアのつくりかた
オウンドメディアのつくりかた - 「自分たちでつくる」ためのメディア運営
「自分たちで」読み手に愛されるメディアをどう作るかという点にフォーカスし、オウンドメディアを知り、作り、育てるまでの一連の流れを説明しています。
日本アイ・ビー・エム、さくらインターネットなど各種オウンドメディアの立ち上げや運営サポート経験のある鷹木創氏が中心となり執筆されている本です。
現場で培ったノウハウをもとに、具体例を交えながら、ユーザーに愛されるオウンドメディアについて、分かりやすく説明されています。
Web以外でのメディア構築・運営にも参考になる点が多いでしょう。
自社でメディアを構築・運営したいとお考えの方には特におすすめの一冊です。
自社ブランドを上げる!オウンドメディア構築・運用ガイド
自社ブランドを上げる!オウンドメディア構築・運用ガイド
オウンドメディアの担当を任されたけれど知識がない、という方にぴったりなのがこちらの一冊。
SMSやブログを活用したコンテンツマーケティングを得意とする、深谷歩氏が執筆しています。
Wordpressをはじめ、FacebookやTwitterを活用したオウンドメディアの制作方法が学べます。
それ以外にも、具体的なメディアや記事作成方法、オウンドメディアの運用方法を丁寧に解説。
オウンドメディアをこれから立ち上げたいけど、知識がなくて困っているという人にはおすすめの一冊です。
オウンドメディアの始め方 まとめ
これまで、オウンドメディアの基礎知識から、始める手順、初心者の方向けの参考文献を紹介してきました。
- オウンドメディアは長期的なコミットを必要とするが、自社の財産となる
- 外注する場合、初期費用100万円〜300万円ほど見ておく必要がある
- オウンドメディアを始める際の、目的やターゲットの設定から制作、運用までのリアルな流れ
- オウンドメディアに関するおすすめの参考文献
オウンドメディアを始めるにあたっての悩みや不安が少しでも解消されれば幸いです。
長期戦となるオウンドメディア。
運営は大変ですが、成功すれば自社の財産にもなる上に、あなたの評価にも繋がるはずです。
スタート時の熱量を長く維持できるように、日々取り組んでいってください。
オウンドメディアの制作を検討している方へ
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Q. オウンドメディアを始める前に気をつけるべきことは?
「オウンドメディアの特性を理解すること」「どのくらいの費用がかかるのか理解しておくこと」等が挙げられます。
Q. オウンドメディアを構築する際の注意点は?
オウンドメディアを構築する際の注意点として「オウンドメディアの特性を理解する」「発生する費用を把握しておく」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。
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この記事を書いた人
能登谷 貴仁
専門分野: コンテンツマーケティング,オウンドメディア
新卒入社した企業でオウンドメディアを5カ月で8,000PVから20万PVに伸ばす。 アフィリエイターとして独立をして、立ち上げ5カ月で37万PV。 現在Webマーケティングのコンサルに従事。クライアントのニーズに合わせて、戦略立案から運用、仕組み化まで幅広く対応。
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