- 更新日 2024.11.11
- カテゴリー オウンドメディア
プロが選んだオウンドメディアの成功事例15選【2024年最新版】
集客や採用に役立つと注目度が高まっているオウンドメディア。
耳にする機会も増え、導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
成功している企業には年600%成長という驚異的な成長をしている企業がある一方で、導入しても9割のオウンドメディアは失敗している現状があります。
では、残りの1割の成功しているオウンドメディアはどのような違いがあるのでしょうか?
本記事では、オウンドメディアのコンサルを手がける筆者がぜひ参考にしたいとピックアップした「成功事例」をご紹介します。
今回は分野別にオウンドメディア成功事例を取り上げていきます。
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オウンドメディアとは
オウンドメディアとは自社で保有・運用しているメディアのこと
オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で保有運用しているメディアのことです。さまざまなコンテンツを発信することで集客するマーケティング施策として主に活用されています。
オウンドメディアの大きなメリットとしては、Googleなど検索エンジンから長期的な集客が見込めることが挙げられます。(「ストック型」コンテンツと言われます)
広告を使わなくてもある程度安定的な集客が見込めるため、ビジネス成長の基礎としてオウンドメディアは注目されています。
関連記事:オウンドメディアとは?意味や目的を解説!問い合わせ数が3年で70倍になった事例付
オウンドメディアの目的
オウンドメディアの目的は、一言でいうと、見込み顧客と自社との接点をつくり売上につなげることです。
分解すると、オウンドメディアは大きく以下のような役割を担っています。
- 【集客】オウンドメディアを知ってもらう
- 【興味関心】記事を通して自社に興味をもってもらう
- 【行動】購入や登録など目的の行動をとってもらう
企業はオウンドメディアを通して売り上げにつなげていく必要がありますが、実際どのように運営すれば目的の成果を得られるのでしょうか。
ここからは、参考になるオウンドメディアの成功事例を紹介していきましょう。
オウンドメディアの成功事例1. コンテンツSEO
まず初めは、検索流入をメインとした、コンテンツSEOのオウンドメディア成功事例を取り上げていきます。
しかしSEOも行き過ぎてしまえば失敗してしまう諸刃の剣。ぜひそんな失敗事例も踏まえながら、参考にしてみてください!
オウンドメディアのSEOについてはこちら
具体的なSEO対策の方法については、下記の記事を参考にしてください。
オウンドメディアのSEOで悩んでませんか?プロが実践する成功の秘訣、お伝えします。
ferret
ferretはwebマーケティング支援をしている企業が運営する、日本最大級のWebマーケティングメディアです。
Webマーケティングに役に立つ情報を多数掲載しています。
ローンチから半年でPVは月間100万に到達し、それ以降もPVはすでに月間500万PVを越え、会員登録数は月間4,100人(2018年7月現在)という人気ぶり。
月間のリード獲得数も2,500件を超えていて、成長に大きく貢献していることがわかります。
主な流入の方法は検索で、SEO対策といったビックワードで上位表示を実現しています。
ferretは日本でもトップクラスに成功しているオウンドメディアの事例といえるでしょう。
参考:https://ferret-plus.com
SAMURAI ENGINEER BLOG
侍エンジニア塾はプログラミングスクールを運営する株式会社侍のオウンドメディアです。
プログラミングスクールへの送客を目的として運営されており、そのほとんどが検索からの流入。
侍エンジニア塾ブログのPVは月間で300万を越えて、月間のリード獲得は数百件にのぼります。
侍エンジニア塾ブログはSEOを意識したページ作りをしているのが特徴で、hタグを付けて段落構成をしっかりしたり、重要なワードは何度も登場させるなどSEO対策の基礎をしっかり行うことで、上位に検索されやすいよう工夫されています。
参考:https://www.sejuku.net/blog/
SEOでの成功事例を2つご紹介しました。
SEOを中心にオウンドメディアを展開していく場合、コンテンツマーケティングの知識やサイト設計のノウハウが重要になります。
もし社内にノウハウを持った人材がいない場合はプロに依頼するのがオススメです。
Web幹事ではオウンドメディアに強い制作会社をピックアップしました!ぜひ参考にして下さい。
動画幹事
動画幹事は動画制作会社を紹介するポータルサイトであり、本記事、Web幹事の姉妹サイトです。
動画制作の相場情報や、動画の作り方、おすすめの制作会社を紹介する記事コンテンツが充実しており、流入の90%以上が検索エンジンから。コンテンツSEOだけで集客できているオウンドメディアの成功事例です。
■ターゲット
動画制作の依頼をプロに依頼しようと検討している企業・個人事業主
■内容
おすすめの動画制作会社の紹介記事、動画制作の料金相場記事、動画制作のノウハウ記事など
関連記事:プロが選んだオウンドメディアに強い制作会社
オウンドメディアの構築経験者が、本当にオススメできる制作会社をピックアップしました。
オウンドメディア制作で実績のある制作会社特集!
オウンドメディアの成功事例2. SNS
次にSNSからの流入が多く、よりSNS活用に特化しているオウンドメディアの中から成功事例をご紹介します。コンテンツSEOのオウンドメディア成功事例と比較しながら眺めていくと、面白い発見があるかもしれません。
LIG
LIGは東京上野に拠点を持つWebサイト制作会社で、オウンドメディア成功事例として有名。
Webサイト制作は、他社との差別化が難しい業種です。
したがって、どうしても営業のマンパワーに依存せざるを得ません。
そんな中、LIGはオウンドメディアを運営することでファンを増やし、競合優位に立つ戦略を打ち立てました。コンテンツはWeb制作に関わるテック系記事や、ビジネス・会社紹介など統一感を持たせています。
Facebookいいねは5万9千件を超えていて、SNSでたくさんのシェアを得ています。
またLIGと言えば、「おもしろ」ジャンルが特徴的で、ライターの顔が見える配信をしています。
関連:BtoBでもオウンドメディアで成果をあげられる?
LIGのようにBtoBの会社でも、オウンドメディアでしっかり成果をあげることは可能です。
BtoBに特化して成功事例を集めました。あわせて参考にしてください!
BtoB企業のオウンドメディア活用事例8選!成功の秘訣とは?
TERIYAKInews
堀江貴文氏がプロデュースするグルメアプリで載せきれない情報を配信しているTERIYAKInews。
「本当にうまい店が探せるグルメサービス」をコンセプトに、食に詳しいテリヤキストがおすすめの飲食店をキュレーションしている記事が揃っています。
Twitterのフォロワーは4万人、Facebookいいね数2万5千人、(2018年12月現在)とSNSでも人気度が高く、@LINEでも配信しているのが特徴的です。
TERIYAKInewsでは、「TERIYAKI美食倶楽部」という名の人数限定の会員制グルメコミュニティー(有料)も存在するのだとか。
ユーザーとリアルなコミュニケーションを重要視しており、よりユーザーと近い距離でメディア運営を行なっています。
FASHION HEADLINE
FASHION HEADLINEは三越伊勢丹ホールディングスとイードの共同出資により誕生した、ファッションニュースメディアです。
年々縮小傾向にある百貨店業界を元気にしたいとの思いからメディアが構想されました。
ファッション業界に関するニュースをメインに、美容・食・ライフスタイルなど多様なコンテンツから成り立っています。
FASHION HEADLINEはSNSを中心にPVを伸ばし、立ち上げ約2年で300万PVを超えました。
三越伊勢丹関連の情報は全体で10%を切っており、中立性にこだわって情報発信をしているのが特徴で、その点がユーザーに評価されているようです。
東コレ・パリコレ現地取材や上海の展示会取材など独自のコンテンツが人気です。
FASHION HEADLINEはSNSからの流入も多いメディアであることも有名です。
SNSのボタンを大きく設置したり、写真にこだわるなどシェアされやすい工夫がよく見られるメディアになっています。
参考:https://www.fashion-headline.com
オウンドメディアの成功事例3. 採用
次は、採用を強化するために作られたオウンドメディアをご紹介します。
運営している企業は人材系の会社がメインとなってきます。
しかし異業種でも、採用を目的にしたオウンドメディアを成功させた事例も存在します。
ぜひその秘密を探ってください。
オウンドメディアリクルーティングの具体例!
採用にオウンドメディアを取り入れる事例も増えてきました!
集客と採用では、同じオウンドメディアでも進め方が全く異なります。
採用でオウンドメディアって活用できるの?具体的な活用方法や事例も一緒に解説します。
メルカン
採用を強化するために作られた、異色のメディアであるメルカン。
こちらはフリマアプリ最大手であるメルカリの「はたらく」を伝えるメディアです。
採用ブランディングの形成によってミスマッチを防ぎ、入社後の定着と早期活躍を目的に運営されています。
企業紹介から研修内容・イベント情報まで、様々なメルカリの側面を知ることができるコンテンツが揃っています。
採用だけではなく、社内のコミュニケーションの良い潤滑油となっているメルカン。
基本的にKPIは設定されていないのが特徴です。自社の情報発信をする事によって得られる副次的効果を見ながら、自分たちに合うメディアを考えつつ、地道に配信を続けていることが成功の秘訣であると言えるでしょう。
CAREER HACK
エンジャパンが運営するCAREER HACKは、「WEB・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにするメディア」がコンセプトのオウンドメディアです。
次世代のWEB/IT/ゲーム業界を担うエンジニア、デザイナー、プランナー、ディレクターに向け、幸せなキャリアに繋がるコンテンツを配信しています。
インタビューを通して仕事術や開発秘話などを紹介する記事を中心に、新しいキャリアの可能性や多種多様なライフスタイルに迫るコンテンツが充実しています。
また、変化の早いWeb・IT業界において、独自の切り口から海外の事例やAI関連・最新プロダクト記事などのトレンド記事も豊富です。
参考:https://careerhack.en-japan.com
ジモコロ
ジモコロは地域密着の求人サービスを提供するアイデムと、様々な面白いコンテンツを制作するバーグハンバーグバーグが共同で運営するオウンドメディアです。
実際に足を運んで一次情報を取材しながらコンテンツを制作しているのが特徴で、地方の魅力的な「場所」や「仕事」「小ネタ」などの記事を発信しています。
求人に応募してもらうためには、いかに求人=アイデムと求人者に結びつけてもらえるかが鍵になってきます。
そこで面白い記事を配信し、他社との差別化を図りました。
施策が功を奏し、バイトおよび正社員に求人応募するユーザーの約10%がジモコロ来訪者になり、採用面での効果が伺えます。
参考:http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/
オウンドメディアの成功事例4. ブランディング
続いて、オウンドメディアを活用することによって、企業のブランディングに成功したオウンドメディアをご紹介します。
オウンドメディアや購買や採用だけではなく、企業のブランディングを構築することもできます。
では、どのようにしてオウンドメディアで自社のブランディングを構築したのでしょうか。
サイボウズ式
サイボウズ式は、サイボウズが運営する「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報サイトで、オウンドメディア成功事例としてよく取り上げられています。
企画は自社で全て行い、カイシャ・組織、働き方・生き方など、多くの人が共感するテーマのコラムやインタビューを中心配信をしています。
運営の主軸となっているのは新しい価値を生み出す、チームのためのコラボレーションとIT情報を配信すること。
直接利益に結びつけるために運営をしているわけではないので、読者と企業の関係性を作ることを重視したコンテンツを作成しています。
こうした配信が徐々に功を奏し、「働きがいのある会社」や「ダイバーシティ経営企業100選」に選出され認知度が高まったばかりでなく、採用面でも効果が出ています。
参考:https://cybozushiki.cybozu.co.jp
THE BAKE MAGAZINE
THE BAKE MAGAZINEはチーズタルト専門店として有名なBAKEが運営するオウンドメディアです。BAKEのビジネスモデルや今後やりたいことをコンテンツとして配信することで、多くの仲間をつくっていくことを目的に運営されています。
「お菓子のスタートアップ」という特異性を活かし、スタートアップ・食・第一次産業で活躍する先駆者のインタビューが豊富なのが特徴です。
広報・編集・インターネットの3点に精通している塩谷舞さんを編集長に任命しスタートを切ったTHE BAKE MAGAZINE。
初回記事で20,000PV級の大ヒットを記録し、月間では約70,000PVと、当初の予想を約3.5倍をも上回るPV数を獲得しました。
オウンドメディア運営によって、求人サイトに頼らず自社サイト経由での応募が増えただけでなく、取材・イベント依頼が増加しました。
BAKEのブランディング・仲間づくりに大きく貢献しているオウンドメディア成功事例です。
参考:http://www.bake-jp.com/magazine/
北欧、暮らしの道具店
北欧雑貨や食器を扱うECサイトである、北欧、暮らしの道具店。
自社集客、脱モールを掲げ、ECサイト自体をオウンドメディア化しています。
Facebookいいね数42万人、Twitterフォロワー数2万6千人(2018年12月現在)と、SNSでも人気であるのが伺えます。
コンテンツは新商品の案内から、収納術などのお役立ち情報、編集部スタッフのコラムまで様々な内容を発信しています。
ユーザーと長期的な関係を構築する中で、取り扱う商品の購買につなげるのを目的としており、ECサイト一体型という新規性からも注目度が高い、成功しているオウンドメディアです。
売上やPVなどの数字に右往左往するのでなく、ユーザーの持つ世界観を分析・定義し、常にユーザーに必要となる・刺さるコンテンツを作り続けています。
Instagramをいち早く導入するなど、新しい取り組みに挑戦していく姿勢も成功に大きく寄与していると言えるでしょう。
オウンドメディアの成功事例5. BtoB
最後に、BtoBのビジネスを展開している企業のオウンドメディア成功事例を紹介します。
BtoBのオウンドメディアはBtoCのオウンドメディアに比べて専門的なノウハウが必要になるため、いかに難しい言葉をわかりやすく読者に伝えられるかが重要なポイントになります。
経営ハッカー
経営ハッカーは、クラウド会計サービスを提供する「freee株式会社」が運営するBtoBオウンドメディアです。
経理に関するの基礎知識がまとめられており、体系的に学ぶことができるため、読者から重宝されることで、読者に興味を持ってもらい、サービスの利用につなげています。
ビジネスで必須の会計ノウハウやインタビュー記事を数多く掲載しており、経営者にとって貴重な情報が目白押しとなっています。
特にインタビュー記事は、成功している企業の悩みと解決方法を解像度高く提供できるため、読者の心をつかみやすいメリットがあります。
事業規模の近しい経営者へのインタビューは共感される可能性が高く、自社サービスの利用促進が期待できるため、オウンドメディアのコンテンツとして組み込んでみるとよいでしょう。
バーコード講座
バーコード講座は、解析機器や測定機器を企業向けに開発している株式会社キーエンスの運営するオウンドメディアです。
いわゆる白黒シマシマの「バーコード」と、四角い「二次元バーコード(QRコード)」の2つにカテゴリを絞って書かれているシンプルな構成です。
バーコードの基本・原理・種類がまとめてあり専門性の非常に高いコンテンツを提供しているのが特徴です。
各ページには資料(ホワイトペーパー)のダウンロードを促すCTAが設置してあり、情報入力することで会員登録につながるなど、見込み顧客の情報獲得が徹底されているのはぜひ参考にしたいポイントです。
参考:https://www.keyence.co.jp/ss/products/autoid/codereader/
ばね探訪
ばね探訪は、金属ばねの設計・製造・販売を行う東海バネ工業株式会社のオウンドメディア。
まさに、ニッチな領域のメディアですね。
論文のような専門的なコンテンツや、現場の1次情報がわかるインタビュー記事など、その領域にいる人からすれば喉から手が出るほど知りたい情報が豊富にそろっています。
こうしたニッチな領域のオウンドメディアはアクセス数は少なくなる傾向にありますが、情報の希少性が高く、メーカーの部品担当者などターゲットから重宝されやすい特徴があります。
競合との差別化も図りやすく、自社の専門性をアピールする材料としても活用できるため、オウンドメディアに専門的な濃い情報を増やして競合優位性を獲得していきましょう。
参考:https://tokaibane.com/bane-tanbo/
オウンドメディア運営を成功させるポイント
さいごに、オウンドメディアを自社のビジネスに貢献させるために重要となる成功ポイントを紹介します。
問い合わせ・登録など見込み客獲得の導線をつくる
オウンドメディアに来てくれた人を見込み客化するためには、訪問者の情報を得る必要があります。
問い合わせ用のフォームや電話番号を必ず用意し、さらに記事内にも問い合わせしてもらうためのボタンやURLリンクを追加して見込み顧客の獲得を狙いましょう。
また、
- 問い合わせしてくれた人の情報が一元で管理できるようにデータベース化しておいたり
- 電話対応のためのオペレーターを用意したり
- 情報獲得した人へメルマガを送りさらに関係性を深める
など、問い合わせ後の動きもあわせて計画しておきましょう。
想定ターゲットの悩みに回答するコンテンツを提供する
オウンドメディアは単に書きたいことを書けば読んでもらえるわけではありません。
自社ビジネスのターゲットとなる人・企業の悩みを予想して、その悩みを解消するための答えを記事に書く、という「需要」と「供給」をマッチさせることが非常に重要です。
間違っても、社長の今日のランチを紹介するといった読み手が欲しいと思っていない情報は載せないように注意してください。
あくまでも、読み手が欲しいと想定される情報をオウンドメディアを通して提供していくことがオウンドメディア運営を成功させる大原則です。
Googleの理解を深める(SEOの理解)
オウンドメディア運営にあたってどのような目的を設定していても、必ず重要になってくるのが「検索エンジンでいかに上位に表示されるか」ということです。
ここを疎かにしてしまうと、せっかく作成したオウンドメディアが誰にも見られないで終わってしまいます。
スーパーやコンビニに例えると・・・ 検索エンジンで上位に表示されていないことは、商品がお店に陳列されないで裏の倉庫にある状況と一緒。いくら良い商品を作っても、店頭に並ばなければ、売れることはありません。
陳列棚に並べてもらうために大事になるのが、検索エンジンであるGoogleを理解することです!
日本で使われている検索エンジンのシェアは、Googleが約70%、Yahooが23%です。
さらに、YahooはGoogleの検索エンジンを導入しているので、日本で検索している9割以上がGoogleの検索エンジンを使っていることになります。
Googleの検索エンジンを決める仕組みであるアルゴリズムは、200以上の複雑な計算式で決まっていると言われています。
これを聞くと「Googleやアルゴリズムなんて難しそうで考えるのも嫌」と思ってしまう人は多いかと思います。
しかし、答えはシンプルです。
Googleにどこが評価されているのかを知り、それについて対策すればいいのです。
オウンドメディアのSEO(検索エンジン対策)については以下の記事でご紹介しているので、より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
関連記事:オウンドメディアでPVを伸ばすには
SEO対策がうまく行かず、PVが伸び悩んでいるメディアの担当者向けに、オウンドメディアのPV数を増やす方法をご紹介します!
オウンドメディアのPVが増えない原因わかっていますか?その悩みプロが解説します
人間の心理を勉強する
オウンドメディアを運営していく上で大事になるのが、人間の心理。
ユーザーがどういうときに何を思って記事にたどり着いているのかを考える必要があります。
これは、SEO対策でも重要になりますし、SNSなどで拡散させるためにも必要になります。
商品を買ってほしいといって、押し売りばかりしてくる営業さんと出会ったことはありませんか?
そんな事をされたら、商品を買うどころか、逃げ出したくなりますよね。
その一方で、自分のニーズを読み取り、まさに欲しいと思っている情報をくれる営業さんだったらどうでしょう。
「いいな!この人から買おう」と思うのではないでしょうか?
記事を書く際でも同様。
読者のことを理解しながらライティングを行うことができれば、商品の購入確率やサービスへの申し込み確率(CVR)が上がります。
相手の心理を考えて書かれたオウンドメディアの記事は、Googleにも評価してもらいやすいです。
事実、実力のあるブロガーさんやアフィリエイターさんはこの心理テクニックをよく使っていますし、心理系の勉強をすることが推奨されています。
オウンドメディアで良い記事を書きたいのであれば、心理学関連の勉強はオススメです!
オウンドメディアの記事の作り方
次に、オウンドメディアにおける記事制作の順序についてご説明します。
紙媒体と異なり、個々のデータが取れるWebサイト全般に言えることも含まれています。
オウンドメディアの記事を制作する際の注意点についてもよく踏まえておきましょう。
関連記事:オウンドメディアのSEOで悩んでませんか?プロが実践する成功の秘訣、教えます。
キーワード選定
オウンドメディアの記事作成においては、記事を書く前に、キーワードの選定を先に行います。
キーワード選定と言葉にすると簡単そうですが、意外と出来ていないメディアが多く存在します。
間違ったキーワードを選定することは、間違った道を走るようなもの。
いくら早く走っても、長い時間走っても、ゴールにはたどり着けません。
では、どうやってキーワードを選定すべきなのでしょうか?
キーワード選定その①:検索ボリュームを調べる
キーワードを選定する時には、必ず検索ボリュームを調べましょう。
検索ボリュームは、その言葉が一ヶ月の間に検索されている回数のことで、Ubersuggestなどで調べる事ができます。
全く検索されないキーワードで上位表示されても意味がありません。
私がコンサルで入っているある企業では、運営しているオウンドメディアが様々なキーワードで上位表示されているのにも関わらず、PV数は伸び悩んでいました。
そこで分析してみると、上位表示されているほとんどのキーワードの検索ボリュームが100未満。
これだと検索上位を100個とったしてもPVは1万に満たないので、アクセス数は全然足りません。
PVを伸ばすためにも、検索ボリュームをしっかりと調査した上で、新規記事を作るようにアドバイスしました。
最初は検索ボリューム100〜1000程度を狙い、サイトが評価されるようになったら1,000以上を狙うようにするのが筆者がおすすめしている考え方です。
キーワード選定その②:CVRが高いキーワードを選定する
検索ボリュームを調べたら、CVRが高いキーワードに絞って選定していきましょう。
CVRとは CVRとは、コンバージョン率のことで、ウェブを訪れたユーザーのどのくらいが最終的な目標である商品の購買やサービスへの会員登録に結びついたかということです。
CVRが高いのは、ユーザーが購入や会員登録などをすでに検討しているキーワードです。
「おすすめ」「比較」「評判」「代行」などのキーワードがそれに当たります。
逆に、お悩みについての言葉や、情報を調べる時に使うキーワードはCVRが低くなっています。
例えば「餃子 レシピ」で検索する人は、餃子を購入するのではなく、作ることを考えています。
この場合、通販などで餃子を買うのはかなりレアケースになります。
この人たちに、自社の餃子は皮がモチモチしてて美味しいから通販で買ってね、と訴求しても、短期的に購買に結びつくことはまずないでしょう。
このような「調べる系ワード」で上位をとってもほとんど意味がないので、CVRが高そうなキーワードを選定するようにしましょう。
リスティング広告を出しているのであれば、CVRの高いキーワードがコンバージョンが取れるキーワードです。
また、Ubersuggestにキーワードを記入して調べた結果で表示される項目に、CPC(Google広告のクリック単価)があります。
このCPCが高いキーワードは、CVRの高いキーワードである確率が高いです。
そういったキーワードを選んでみるのも1つの手です。
ただし、CPCが高いキーワードは競合が多いので、上位表示が難しいキーワードでもあります。
検索意図の調査
キーワードが決まると、次はそのキーワードを検索するユーザーがどのような意図で検索しているのかを調べていく段階へと移ります。
ここでのポイントは、明らかにわかる顕在的な検索意図だけでなく、一見キーワードと関係がなさそうな潜在的なニーズにも着目するという点です。
例えば、「副業」をキーワードにした記事をあなたが書いているとします。
直接的には、このキーワードを検索する人は副業をして収入を得たいのだろうと考えられます。
すぐに収入が欲しいということで、投資・株・FXの情報を探しているのかもしれません。
しかし、より深掘りしていくと、本業があった上で行うのが副業のため、その副業をあえて探しているユーザーの求めるものが見えてきます。
例えば、以下のようなものが考えられます。
- お金を稼ぎたい
- スキルをつけたい
- やりがいのある仕事をしたい
- 生活に余裕が欲しい
直接的な検索意図としては「お金を稼ぎたい」ですが、潜在的な意図としては「使える金を増やしたい」という気持ちが隠されているかもしれません。
その場合には、それに対応した内容も付け加えるようにします。
副業といえば働くことを連想しがちですが、節約系の内容を混ぜるのも有効かもしれません。
もちろん、節約に関する記事の内容にもよりますが、そのユーザーの潜在的な検索意図にあっているものであれば、かなり質の高い記事になりますし、競合との差別化も測れます。
記事構成・制作
ここまで来て、ようやく記事を構成し実際に制作していく段階に入っていきます。
これまでの、キーワード設定や検索意図の調査という下ごしらえがあった上ではじめて、良い記事が書けるようになります。
記事制作の前段階にあるキーワード選定や検索意図の調査から、ある程度書くことは決まります。
今度はそれをどう文章にして、ユーザーに分かりやすく伝えることができるかを考えていく必要があります。
タイトル
まずは記事のタイトルを決めていきましょう。
ユーザーはまずタイトルを読み、その後その記事を読み進めるか離脱するかを一瞬で決めるため、タイトルは記事作成において非常に重要な意味を持っています。
タイトルには必ず対策キーワードを入れましょう。
タイトルに対策キーワードを入れるだけでも検索順位は上がります。
また、ユーザーの関心を引くようなタイトルにする必要があります。
Googleは検索キーワードに対する適切な回答を出すことを目指しているので、キーワードと記事の関連性を見ています。
その際、クリック率が高い記事は関連性が強いことが多いので、Googleの評価が高くなります。
ただ、記事の内容とタイトルが異なる場合、Googleからの評価は下がるので、記事の内容と合致したタイトルをつけるようにしましょう。
見出し
その次に記事の見出しを作っていきます。
見出しもGoogle側は評価に入れている確率が高いので、対策キーワードを含めましょう。
ただ、対策キーワードを入れすぎるとユーザーから嫌われますし、Googleからスパム認定され、検索順位が落ちる可能性もあるので、あくまで自然に入れるようにしましょう。
文章・本文
タイトルと見出しを決めて記事の枠組みを作ったところで、実際に文章を書いていきます。
文章はなるべく簡潔に、情報を分かりやすく伝えることを心掛けて書くことが大事です。
定期的に改行を入れ、視覚的にも分かりやすくなる工夫をしましょう。
具体例や数値を提示するのも有効です。
専門用語や漢字を多用するとストレスを感じるユーザーもいますので、なるべく平易な用語とひらがなを使って記事を書いていくのがいいですね。
文章を書くのは難しく感じられるかもしれませんが、書き続ければ文章力は上がっていきます。
根気よく続けていくことが重要です。
オウンドメディアの記事編集で重要なポイント
ここまでいくつもの段階を踏み、やっと記事が完成しました。
出来上がった記事は推敲され、修正を経てオウンドメディア上に公開されていきます。
このような記事を「編集する」段階において気をつける点について述べていきます。
対策キーワードが含まれているか注意する
記事を書く前に、検索ボリュームが多く、CVRが高いキーワードを選定しました。
まずは、その対策キーワードがしっかりオウンドメディア記事の中に含まれているかをチェックしていきます。
記事編集の段階では、確認することが多く、つい文章そのものに目が行きがちです。
対策キーワードのチェックは意外と見落としがちなので、常に念頭において確認しましょう。
ターゲットユーザーに沿った内容になっているか
オウンドメディア記事を作るにあたっては、記事ごと、あるいはオウンドメディア全体でターゲットユーザーが存在します。
例えば、「30代で転職を考えているIT系技術者」というように、ターゲットとなる年代や属性が決まっています。
作成したオウンドメディア記事がそのターゲットユーザーに沿った内容になっているかもチェックしましょう。
記事の内容が、ターゲットの年代だけではなく、年代と属性の両方に合っていることで初めて意味のある記事になります。
ここが異なっていると、コンバージョンに繋がりにくくなってしまいます。
ターゲットユーザーに沿った内容になっているか、よく確認しましょう。
誤字脱字がないか
オウンドメディア記事の編集に限らず、文章の推敲の全てに言えることですが、誤字脱字がないかもしっかり確認しましょう。
誤字脱字があると、ユーザーからの信頼が下がってきてしまいます。
誤字脱字があるということは、記事のチェックが甘いメディアで、運営体制がしっかりしていないのでは…と疑われてしまうからです。
また言い回しが特殊な表現は、適宜辞書を引くなどして言葉の意味を確認するといいでしょう。
校閲を依頼したり、ダブルチェック体制を整えることができたりすると、誤字脱字が出る確率がかなり下がるので、検討してみてください。
専門用語や難しい言葉を使ってないか
ユーザーにとって分かりやすく、有益な情報を届けることがオウンドメディア記事の役割。
そのため、専門用語の使用や、難しい言葉の多用は避けるようにしましょう。
業界に精通したプロ向けに書く記事では、専門用語をどんどん使った方が、読者としてもわかりやすいです。
しかし、初心者向けに書かれている記事において、専門用語を多用してしまうと、内容を理解できないユーザーが増えてしまいます。
難しい、理解できない、読むのに苦労すると一回でも思われて離脱されてしまったら、ユーザーが再度戻ってくることはほとんどないでしょう。
ユーザー目線に立ち、専門用語や難しい言葉は状況に応じて用いるようにしましょう。
コピペではないかをチェックする
記事の安易なコピペは著作権の侵害にもなり、企業の社会的信頼性を損ねる行為です。
著作権侵害で訴訟問題に発展すれば、オウンドメディアの存続だけでなく、企業自体の存続問題に繋がってきてしまう、大変恐ろしい事態になりかねません。
特に、外部のライターに記事作成を依頼する際は、より慎重になった方がいいでしょう。
出来上がった記事は、CopyContentDetectorなどのサイトでコピペではないかどうかチェックすることをお勧めします。
また、SNS上の発言や書き込みに関してのコピペチェックは、Yahoo!リアルタイム検索が便利なので、ぜひ活用してみてくださいね。
どこかのサイトや論文などの情報を元に記事を書いた場合は、引用元をしっかり明記しましょう。
オウンドメディアの成功事例 まとめ
ここまで、分野別にオウンドメディア成功事例を見てきました。
一口にオウンドメディアといっても、目的や成果は個々のメディアで異なります。
具体的な事例を見ることで、オウンドメディアがよりリアルに感じられたという人も多いのではないでしょうか。
成功事例を元にまずはしっかりと、自社の目的やKPIを設計するのが成功への第一歩です。
本記事が成功への手がかりとなれば幸いです。
Q. オウンドメディアの成功事例にはどのようなものがある?
オウンドメディアの成功事例として「コンテンツSEO」「SNS」等が挙げられます。その他の事例は記事をご参照ください。
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合わせて解説。
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この記事を書いた人
能登谷 貴仁
専門分野: コンテンツマーケティング,オウンドメディア
新卒入社した企業でオウンドメディアを5カ月で8,000PVから20万PVに伸ばす。 アフィリエイターとして独立をして、立ち上げ5カ月で37万PV。 現在Webマーケティングのコンサルに従事。クライアントのニーズに合わせて、戦略立案から運用、仕組み化まで幅広く対応。
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