- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ECサイト
【比較】おすすめの主要POSシステム5選|機能とメリット&デメリット、選び方を解説【2024年最新版】
レジ業務を効率化するために欠かせないのが、POSシステムです。しかし、POSシステムには多くの種類があり、機能や導入費用・月額費用に差があります。
「POSシステムを導入したいが、自社に合うシステムをどう選んだら良いか分からない」
本記事ではそんな方に向けて、特にスマートフォンやタブレットにアプリをインストールして利用するタイプのPOSシステムについて、おすすめの主要POSシステム5つを以下の点で比較。
・機能
・料金
・サポート体制&期間
・対応OS
また、初めてPOSシステムを導入する方のために、POSシステムの選び方と導入のメリットもレクチャーしますので安心してください。
※これからECサイトを構築する方やリニューアルを検討されている方は、こちらもあわせて参考にしてください。
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POSシステムとは
POSとは「Point of Salles=販売時点」の略。POSシステムとは、商品の販売情報を記録・管理するためのシステムで、POSシステムと連携したレジをPOSレジといいます。
・どの商品がいつ・どこで・何個売れたのか
・在庫管理、売上分析や顧客分析などの分析機能など
POSシステムでは、どの商品がいつ・どこで・何個売れたのかなど、商品の販売情報を管理できます。その他にも、在庫管理、売上分析や顧客分析などの分析機能など、店舗運営に役立つさまざまな機能が搭載されています。
POSシステムはもともと、専用機器を設置する必要や、コストや導入の手間から、それなりの規模の企業でないと導入が難しいものでした。しかし、PCにインストールして利用できるPOSシステムや、スマートフォンやタブレットなどにアプリをインストールして利用できるPOSシステムが登場したことで、利用できる企業や店舗の幅が広がっています。
おすすめの主要POSレジ5選
本記事では、もっとも簡単に利用できるPOSシステムである、スマートフォンやタブレットなどにアプリをインストールして利用するタイプのPOSシステムに焦点をあてています。
このタイプに絞っても、POSシステム・POSレジには非常に多くの種類があります。そこで、主要な5つのPOSレジにについて、その機能と料金、サポート体制や対応OSなど、比較の際に重要な点をまとめます。
※紹介する「機能」や「価格」などは2021年1月時点のデータです。
AirREGI(エアレジ)
こんな人におすすめ 導入が簡単なのがAirレジの魅力。高機能よりもコストと手軽さを重視する人におすすめです。もちろん、POSシステムに必要な機能は十分に備わっています。
AirREGI(エアレジ)は、株式会社リクルートが提供しているPOSレジアプリ。iPhoneまたはiPadとインターネット環境があれば利用できます。初期費用・月額費用無料で、とても気軽に利用開始できるPOSシステムです。Airペイとの併用で、クレジットカードや電子マネー、QRコードなど35種類の決済方法に対応できます。
機能
Airレジでは以下の機能を利用できます。POSシステムの基本的な機能を網羅しています。
・注文入力・会計
・レシート出力・領収書発行
・決済サービスとの連携
・カスタマーディスプレイ機能
・売上分析
・在庫管理
・顧客管理
・支払い方法設定
・割引・割増設定
・会計ソフトとの連携
・軽減税率対応
料金
【導入費用】0円
Airレジの利用には、iPhoneまたはiPadとiOS端末が必要なため、新たに用意する場合はその費用が発生します。
また、以下の周辺機器があるとより便利にAirレジを利用できます。これらの周辺機器を新たに用意する場合はそれらの費用も発生します。
・レシートプリンター
・キャッシュドロア(レジで扱う金銭を一時的に保管する現金の引き出し)
・バーコードリーダー
【月額費用】0円
Airレジのシステム利用自体には料金は発生しません。
Airレジは基本的に決済サービスAirペイと連携して利用することになります。Airペイもサービス利用に関しては料金はかからず、決済手数料のみの負担となります。
サポート体制&期間
【導入前】
・Airレジサービスカウンター
・電話 平日10:00~19:00
【導入・導入後】
・メール
・オンラインチャット
・初期設定サポート 30,000円(税抜)/平日9~17時
・商品登録サポート 10,000円(税抜)/Excel/CSVデータ有・100件まで
・保守サポートオプション
対応OS
iPad:iOS 12~14、iPadOS 13~14
iPhone:iOS 12~14
スマレジ
こんな人におすすめ プランごとに店舗に適した機能が使えるのがスマレジの魅力。最初はコストを抑えて導入しながらも、いずれは高機能なPOSシステムを使いたいという人におすすめです。上位プランでは、複数店舗の管理や在庫管理機能が充実しています。
スマレジは、株式会社スマレジが提供しているクラウドPOSレジ。いくつかの利用プランがあり、プランによってはかなり高度な機能を利用することもできます。飲食店や小売・アパレル向けの利用プランもあり、30日間無料で全機能を利用できる期間もがあるので、一部有料ですが導入サポートも充実しています。
機能
スマレジでは、以下の機能を利用できます。プランによって利用できる機能が異なるため、利用プランに必要な機能が含まれているか確認しましょう。
【会計・レジ業務】
・基本のレジ機能
・充実の周辺機器対応
・クレジットカード・電子マネー・QR決済
・免税対応
・軽減税率対応
・商品別税設定
・セルフレジ(β版)(プレミアムプラス以上)
・クイックコマンド
【管理・分析業務】
・充実の売上分析
・顧客管理:ポイント機能付(プレミアムプラス以上)
・複数店舗管理(プレミアム以上)
・本部管理(オプション)
・予算管理
・小売店向け在庫管理(リテールビジネス)
・スタッフ管理(プレミアム以上)
・イベントカレンダー
・PL管理(プレミアム以上)
【拡張機能・システム連携】
・スマレジ・アプリマーケット
・外部システム連携(プレミアム以上)
・スマレジAPI(プレミアム以上)
・スマレジ・タイムカード連携(プレミアム以上)
料金
【導入費用】0円
スマレジを利用するためには、Wi-Fiもしくはインターネット通信を利用できる環境と、レジとして利用するiOS端末(iPad,iPhone等)を用意する必要があります。これらを新たに用意するためにはその費用が発生します。
また、以下の周辺機器があるとより便利に利用できます。これを新たに用意する場合も、その費用が発生します。
・バーコードリーダー
・レシートプリンター
・キャッシュドロア
・カスタマーディスプレイ
iOS端末や周辺機器を新たに用意する場合、レンタルプランも用意されています。また、有料サービスにはなりますが、機器のセットアップなどを行う導入サポートサービスも用意されています。
【月額費用】
スマレジには5つの利用プランがあり、プランごとに以下のように月額費用が異なります。
スタンダード :0円(税抜)
プレミアム :4,000円(税抜)
プレミアムプラス:7,000円(税抜)
フードビジネス :10,000円(税抜)
リテールビジネス:12,000円(税抜)
フードビジネスプランでは飲食店向けの機能、リテールビジネスプランでは小売・アパレル向けの在庫管理機能を利用できます。
サポート体制&期間
【導入前】
・電話 平日10:00~19:00
・ショールーム
・オンライン相談
【導入・導入後】
・アカウント作成後30日間、全機能利用可能・電話による導入サポートあり
・メール
・コールセンター(プレミアムプラス以上)
・各種導入サポートサービス
―ハードウェア納品・セットアップ:スマレジ 40,000円(税別)/回など
―トレーニング:40,000円(税別)/回※リテールビジネスプランは別料金
―商品データの移行・登録:10,000円(税別)/100件※フードビジネスプランは別料金
―在庫管理 導入サポートサービス:300,000円(税別)/1カ月
対応OS
iOS10以上推奨。
端末により以下のように推奨環境が異なります。
iPad:第4世代以降
iPad mini:第2世代以降
iPod touch:第6世代以降
iPhone:iPhone5以降
Ubiregi(ユビレジ)
こんな人におすすすめ 標準機能が高機能なのはもちろん、飲食店向け・小売店向けのオプションでさらに機能が充実するのがユビレジの魅力。最初から高機能なPOSシステムを使いたい、業務効率化だけでなく売上・利益向上にも活用したいという人におすすめです。
ユビレジは、株式会社ユビレジが提供しているPOSレジ。iOS端末だけでなくAndroid端末でも利用できます。基本のプランに加えて、飲食店・小売店にそれぞれ特化したプランもあり、業務改善に役立ちます。無料で受けられるサポート体制がやや手薄ですが、有料サポートが充実しています。
機能
ユビレジでは、以下の機能が利用できます。以下は大きくまとめていますが、各機能ごとにかなり細かな機能を利用できます。売上・利益向上のために役立つ機能が揃っているのも特徴です。ただし、お試しプランでは利用できる機能に制限があります。
・レジ機能
・キャッシュレス決済サービス連携
・売上管理・分析
・顧客管理/CRM
・複数店舗管理
・オーダーリング機能
・在庫管理機能
・原価・勤怠・予実管理
料金
【導入費用】0円
ユビレジはインターネット環境とiPadがあれば利用できますが、店舗形態に応じて以下のような周辺機器を用意することでより便利に利用できます。これらの機器を新たに用意する場合はその費用が発生します。リースプランも利用できます。
・コンパクトレジスター
・レシートプリンタ
・キャッシュドロワ
・カスタマーディスプレイ
・キッチンププリンタ
・バーコードリーダー
【月額費用】
お試しプラン :0円
ユビレジ プレミアムプラン:6.980円(税別)
飲食店向けオプション :8,400円(税別)
小売店向けオプション :11,400円(税別)
サポート体制&期間
【導入前】
・電話 平日10:00~18:30
【導入・導入後】
・メール 平日10:00〜17:00
・ユビレジヘルプ
・電話サポートプレミアム(プレミアムプラン以上)10:00~22:00・月額2,000円/1店舗
・各種導入サポート 10,000円~
―インターネット開通相談
―店舗のLAN敷設作業
―周辺機器の設置作業
―利用方法の電話講習
―商品(メニュー)情報データ化
対応OS
iOS
android
・スマートフォン・タブレット端末
SQUARE POSレジ
出典:https://squareup.com/jp/ja/point-of-sale
こんな人におすすめ EC向けサービスにも注力しているSQUARE POSレジ。ECと実店舗両方を展開している人におすすめです。また、サポートをしっかり受けるよりも、自分でいろいろと試して生きたい人に使いやすいPOSシステムです。
SQUARE POSレジは、アメリカ発の会社であるSquareが提供しているPOSレジ・POSシステム。iOS・Android端末いずれでも利用できます。実店舗だけでなくEC向けのサービスも提供しており、店舗との連携が可能です。
機能
SQUARE POSレジでは、以下の機能を利用できます。
・POSレジ機能
―商品のカスタマイズ設定
―お気に入り登録
―カテゴリ設定
―商品情報インポート
―商品ごと払い戻し
・決済機能
―オフラインモード
―レシートと領収書
―支払方法カスタマイズ
―個別清算
―量り売り
―ディスカウント設定
・顧客管理
―顧客情報管理
―大切な情報をレシートに反映
―お客さまの評判を聞く
―レシートのカスタマイズ
・レポートと分析
―無料のレポート機能
―アプリ内レポート
・在庫管理
―在庫アラート
―商品情報出力
・複数店舗管理
料金
【導入費用】0円
SQUARE POSレジを利用するには、インターネット環境とiPad・iPhoneまたはAndroid端末が必要です。これらを新たに用意する場合はその費用が発生します。
また、システムの利用自体は無料で開始できますが、カード決済に対応するために以下いずれかの決済端末を購入する必要があります。
・Square Reader
・Square Stand
さらに、バーコードリーダやキャッシュドロワー、レシートプリンターなどの周辺機器を合わせて用意することでより便利に利用できます。
【月額費用】0円
・別途決済手数料が発生
サポート体制&期間
・電話 10:00~18:00
・メールフォーム
・ヘルプセンター
・加盟店コミュニティ
対応OS
iOS11.0 以降
Android5.0以降
POS+(ポスタス)
こんな人におすすめ 飲食店向けの機能をベースとしているPOS+。飲食店ならではの事情に対応したPOSシステムを探している人におすすめです。また、他のPOSシステムにあまりない美容店・サロン向けの機能もあり、美容店・サロンでの利用にもおすすめです。
POS+(ポスタス)は、ポスタス株式会社が提供しているPOSレジ。飲食店向けの機能をベースとし、小売店向け、美容店・サロン向けの機能もあり、店舗ジャンルに応じたプランを利用できます。また、POS+(ポスタス)以外にも店舗運営を支援するさまざまなサービスを展開しています。
機能
POS+では、以下の機能を利用できます。プランによって利用できる機能が異なり、飲食店向けのプラン「POS+ food」の機能が基本となっています。
・会計機能(POS+ food)
・伝票管理(POS+ food)
・注文機能(POS+ food)
・テーブル管理(POS+ food)
・顧客管理(POS+ food/beauty/retail)
・分析機能(POS+ retail)
・PL管理(POS+ food/beauty/retail)
・多店舗管理(POS+ food/beauty/retail)
・在庫管理(POS+ retail)
・販促設定機能(POS+ retail)
・スタイリストマイページ(POS+ beauty)
・予約管理(POS+ beauty)
また、オフラインでの利用が可能で、オフライン環境では売上データがタブレット内に蓄積され、オンライン復旧後にクラウドにアップロードされます。
免税帳票の発行にも対応しています。
料金
【導入費用】
POS+food 400,000円~
POS+lite 138,000円~
POS+retail 450,000円~
POS+beauty 400,000円~
・オプション数量によって料金が異なる
POS+の導入費用には、次の周辺機器の費用も含まれています。
・POS(タブレット)※iPad
・レシートプリンター
・キャッシュドロワー
・アクセスポイント
・カスタマーディスプレイ
・自動釣銭機
・バーコードリーダー
・ロール紙
【月額費用】
POS+food 12,000円~
POS+lite 6,000円~
POS+retail 12,000円~
POS+beauty 400,000円~
・オプション数量によって料金が異なる
サポート体制&期間
【導入前】
・問い合わせフォーム
・チャット
・体験カウンター
【導入・導入後】
・電話サポート 10~22時
・駆けつけサポート 14時までの連絡で当日対応
対応OS
iPad(32GB以上推奨)
POSシステムの選び方
ここでは、POSシステム導入のために各社ツールを比較してみたものの、いまいち決めきれないという方にPOSシステムの選び方をレクチャーします。
必要な機能が網羅されているか確認する
POSシステムは、基本的なレジ機能についてはツールによる大きな差はありません。ツールによる差が出やすいのは、次のような機能です。
・レジ機能における細かな設定
・分析機能
・連携サービス
・飲食店向け・小売店向けなど特定ジャンルに特化した機能
こういった機能について、検討中のPOSシステムが利用したい機能を網羅しているかどうか確認しましょう。
現場のスタッフによるツール使い勝手を確認する
POSシステムに日々接するのは現場スタッフです。現場スタッフにとって使いやすいツールであるかどうかは、日々の業務効率に大きく影響します。ツールの比較検討時には、現場スタッフの意見も聞きましょう。
ツールによっては、無料で使えるお試し期間やお試しプランを設けていたり、デモ体験ができたりします。そういった場合は実際に現場スタッフに使い勝手を確認してもらうと良いでしょう。
将来的な店舗の拡張に合わせて選択する
POSシステムを入れ替える場合、データの移行やオペレーションの見直しなどの手間がかかります。店舗数やスタッフ数の拡大など将来的な店舗拡張を見据えている場合、そのまま問題なく使えるPOSシステムであるかどうかも重要な点です。
店舗数やスタッフ数が増えても問題なく対応できるのか、そのための追加料金などを、あらかじめ確認しておきましょう。また、複数店舗の情報を効率的に管理したり、分析できたりする機能があると便利です。
初期投資金額を把握する
POSシステムは、導入無料のツールであっても、対応端末や周辺機器を揃えるための初期投資が必要になります。この初期投資金額が盲点になりやすいので、忘れずに確認しましょう。ツールによっては、必要な機器のレンタルができたり、セットでお得に購入できたりするケースもあります。
POSシステム導入のメリット
最後に、POSシステムを導入するか自体、悩んでいる方にメリットとデメリットを説明します。POSシステムを導入するメリットとしては、次の点があげられます。
業務の効率化
POSシステムを導入することで、レジにおける業務が効率化されます。複雑な会計でも、端末画面の指示に従って会計を行えばスムーズ。また、売上の集計や販売に関するデータの記録もシステムで行われるので、レジ閉めの作業も効率化されます。
小規模の店舗でも簡単に導入できる
スマートフォンまたはタブレット端末と、インターネット環境があれば利用できるタイプのPOSシステムは、大きな専用機器を導入する必要がなく省スペース。このため、小規模の店舗でも簡単に導入できます。
POSシステムを便利に使うための周辺機器として、レシートプリンターやキャッシュドロワー、バーコードリーダーなどはありますが、これらの機器もそれほど場所を取るものではありません。
売上や在庫が確認できる
POSシステムでは、クラウド上で売上や在庫がいつでも確認できます。売上をアナログ集計する必要がなく、在庫に合わせた発注がすぐにできるようになります。リアルタイムの売上に合わせた施策が実行でき、発注タイミングを原因とする在庫切れも起きにくくなるでしょう。
データの収集・分析
POSシステムには売上を集計するだけでなく、売上を分析する機能や、顧客分析などの機能が付いているのが一般的です。これにより、POSシステムでデータを確認するだけで、商品ごとの売れ行きに基づく施策を実施しやすくなります。
どこまで詳細な分析ができるかにはツールによる差がありますが、POSシステムにより商品の販売に関する情報を一括で収集・分析できるのは大きなメリットです。
不正やミスの防止
POSシステムを通さないと商品を販売できないようにすることで、不正を防ぐことができます。また、POSシステムは商品のバーコードを読み込んでシステムが売上を集計し、在庫とデータを連動させるので、入力ミスを限りなく防ぐことができます。
POSシステム導入のデメリット
POSシステムを導入する際には、多少のデメリットも存在します。導入後に困ることのないよう、あらかじめ確認しておきましょう。
対応デバイスが限定される可能性
本記事で紹介したような、対応端末にアプリをインストールして利用する形のPOSシステムは、導入前に必ず対応デバイスを確認しましょう。
特に、iOS端末にのみ対応しており、Android非対応というケースが少なからずあるため、Android端末でのPOSシステム利用を考えている場合は注意が必要です。また、対応デバイスであっても、バージョンによっては利用できないケースもあるため、その点も合わせて確認しましょう。
インターネット環境が必要
本記事で紹介したような、対応端末にアプリをインストールして利用する形のPOSシステムは、利用するためにインターネット環境が必要になります。
頻繁に起こることではありませんが、このタイプのPOSシステムは、ネットワーク障害があると使えなくなります。そういった万が一への備えもしておいたほうが良いでしょう。
POSシステムによっては、オフラインモード機能が備わっており、インターネットが使えない状況かでも通常のレジ業務が行えるタイプや、クレジットカード決済が可能なタイプのPOSシステムもあります。
POSシステムのこれから
時代の変化にともなって、POSシステムも変化していきます。今後のPOSシステムについて、押さえておきたいポイントを紹介します。
複数税率への対応
2019年10月1日から実施されている軽減税率制度により、2020年12月時点において、消費税が以下のように品目によって異なる状態となっています。そのため、POSシステムも、この複数税率に対応できるようになっています。
・飲食料品(酒類・外食を除く):消費税率8%
・定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞:消費税率8%
・上記以外:消費税率10%
軽減税率制度がいつまで実施されるかは未定ですが、将来的にまた税率が変更される可能性があります。基本的に、複数税率に対応しているPOSシステムであれば、将来的な税率の変更にも対応できるようになっています。
多言語への対応
POSシステムのなかには、多言語に対応しているものもあります。特に訪日外国人客の多い店舗のPOSシステムは、多言語対応のものを選ぶことをおすすめします。
また、飲食店向けの機能を備えたPOSシステムであれば、セルフオーダー機能を持っていものもあります。そういったPOSシステムが多言語に対応していると、オーダーから会計までスムーズに対応できます。
世界的な新型コロナウイルス感染拡大により、2020年は訪日外国人客の数が大幅に落ち込んでいますが、今後に備えるという点で、多言語への対応は一度検討してみる価値があるでしょう。
また、訪日客以外にも日本で生活しており、日本語以外を日常言語としている方は一定数います。そういった方の来店が多い店舗では、多言語対応のPOSシステムを選ぶことでレジ業務が効率化されます。
免税への対応
免税店や、免税店申請を考えている店舗は、免税への対応ができるPOSシステムの利用をおすすめします。
免税対応のPOSシステムでは、免税対象かどうかの判断や、免税金額の計算など、免税処理機能が搭載されているため、会計がスムーズです。免税手続きに必要な情報も記録されます。また、免税帳票の出力など、免税手続きに必要な書類が出力できる機能がついたシステムもあります。
2020年4月からは免税書類がペーパーレス化され、手続きが簡略になる免税電子化がスタートしました。免税電子化に対応したPOSシステムであれば、さらに免税手続きが簡単になります。
決済方法の多様化
本記事で紹介したようなPOSシステムは、決済サービスと連携してさまざまな決済方法に対応できます。
ひと昔前までは、決済方法といえば現金かクレジットカードが主流でしたが、ここ数年、キャッシュレス化が進むなかで、クレジットカード以外の電子マネーやモバイル決済の利用も急速に増えています。POSシステムも、そういった多様な決済方法への対応が求められるでしょう。
【まとめ】これからの店舗運営にPOSシステムは必須
POSシステムは、今や多く店舗で活用されています。
特に、本記事で紹介したような、タブレットなどの端末にアプリをインストールして利用できるPOSシステムが増えたことで、POSシステム導入のハードルが下がり、利用できる店舗の幅が大きく広がりました。POSシステムの有無で、業務の効率は大きく変わります。早めに導入して損はないでしょう。
導入メリットの多いPOSシステムですが、本記事でも紹介したように、若干のデメリットもあるので、その点は理解しておきましょう。また、システムによって機能や料金、使用できる環境に差があるため、本記事で紹介したポイントを参考に、自社に合ったPOSシステムを選びましょう。
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この記事を書いた人
河村 郁恵
専門分野: Webライティング,Webコンテンツ制作
フリーランスのライター、編集者。屋号は「卯の筆企画」。ネット通販企業、EC業界メディアでの勤務経験あり。EC運営、Webマーケティング、キャッシュレス決済、自然食・健康食品関連の記事作成・編集経験が豊富です。
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