- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ホームページの作り方
ホームページからの問い合わせを増やすには?ポイントを解説
ホームページを運営してみたものの、問い合わせが思ってたほど来ないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ホームページからの問い合わせが増えない理由や問い合わせを増やすポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。
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ホームページのCVRとは
CVRは、Conversion Rate(コンバージョンレート)の略語で「成果に至った割合」を示す指標です。「サイトの訪問者が問い合わせをする」ことを最終的な成果目標に定めていた場合は「Webサイトの訪問者のうち何%が問い合わせをしたか」を計算します。
ホームページのCVRを計算する場合の計算式は以下の通りです。
「コンバージョン数(成果に至った数)」÷「ホームページの訪問者数」×100
例えば、訪問者が1,000人の場合は問い合わせ数が10件あれば「10÷1,000×100」で1.00%になります。
ホームページのCVRの平均的な値
米国のRuler Analyticsが2023年に公表したデータによると、ホームページのCVRの平均値は2.9%です。訪問者が1,000人居た場合は29人がコンバージョンに至った計算になります。
ただし「どの地点をコンバージョンと定めるか」や「業種・業態」によってCVRの値は大きく変わります。例えば、自動車関連のホームページはCVRが3.7%ありますが、BtoBのテクノロジー系のホームページでは2.3%しかありません。そのため、CVRを目安にする際は同じ業界のホームページのCVRを参考にする必要があります。
ホームページからの問い合わせが少ない理由
導線がきちんと設計されていない
問い合わせをするページやボタンまでの導線がきちんと設計されていないと、問い合わせが少なくなってしまいがちです。サービスや商品に興味を持ってもらっても、どこから問い合わせをすればよいのかわかりにくいと離脱されてしまいます。
上部や下部のメニューに問い合わせページへのリンクを載せて、どのページからでも1クリックで問い合わせページに遷移できるように設計すると良いでしょう。
サービスや商品を魅力的に伝えられていない
サービスや商品に魅力を感じてもらえないと、どんなにホームページに集客をしても訪問者は問い合わせをしてくれません。
自社のサービスや商品の強みを確認して、ホームページ上でその強みをきちんと伝えられているか確かめましょう。商品の画像やセールスコピーを工夫したり、商品・サービスの魅力を伝える動画を埋め込んだりして目を引くこともポイントです。商品の説明も大切ですが、まずは興味を持ってもらうことを意識してコンテンツを作成すると良いでしょう。
コンテンツの質や量が足りていない
コンテンツの量が少なかったり、質が低かったりすると問い合わせ件数が増えにくい傾向にあります。
コンテンツの量が極端に少なかったり説明が不十分だったりすると、製品・サービスの魅力を十分に伝えられないだけでなく、ユーザーに不安感を与えてしまいます。そのため、ホームページのコンテンツを充実させることが大切です。コンテンツを作る際は伝えたい情報だけを書くのではなく、ユーザーのかかえる悩みを解決する手段を提示する流れで書くと良いでしょう。
また、コンテンツが多くない場合や質が良くないコンテンツしかない場合は検索エンジンからの評価が下がってしまうことがあります。その結果として、ホームページへの訪問者が減ってしまうことがあるので注意しましょう。
問い合わせフォームが使いづらい
問い合わせフォームの使いにくさも問い合わせが少なくなってしまう理由の1つです。問い合わせフォームを見たときや入力しているときにユーザーに面倒だと感じさせてしまうと、離脱されるおそれがあります。
例えば、問い合わせフォームを見たときに入力項目があまりにも多すぎるとユーザーは面倒だと感じてしまいがちです。ホームページの問い合わせフォームの入力項目は必要最低限にして、後のやりとりを通して情報を収集する仕組みを設計することが大切です。
また、入力フォームの使いやすさにも配慮しましょう。例えば、生年月日はさまざまな表記方法があるためどう記載すれば良いのか迷いがちです。入力欄やその周囲に参考例を表示して、ひと目見ただけでどう表記すればよいのかをわかるようにしましょう。
ホームページの内容がわかりにくい
製品紹介やサービス紹介などの情報がしっかり書かれていても、ユーザーが読むことにストレスを感じてしまうと離脱されてしまいます。そのため、ユーザーが気になった情報にすぐにアクセスできるようにレイアウトを工夫するなどの配慮が必要です。
文章だけで説明することが難しい箇所は、画像や動画を埋め込んで説明するとわかりやすくなるだけでなく、ユーザーの興味を引く効果にも期待できるのでおすすめです。
また、ユーザーは気になったところだけ読むことも多いので、斜め読みをされても伝わりやすいように書くことも大切です。例えば、飛ばされにくい見出し部分や文章の書き出し部分に伝えたいポイントを配置すると読まれやすくなるでしょう。
そもそも、ホームページへのアクセス数が少ない
問い合わせフォームへの導線や問い合わせフォームの利便性がきちんとしていても、アクセス数自体が少なければ問い合わせ数も増えません。
一般的に問い合わせは訪問者の1%~3%程度となるので、目標とする問い合わせ数から必要なアクセス数を逆算しましょう。計算したアクセス数に足りていない場合は、広告を打ったり検索流入を増やしたりSNSから集客したりするなどアクセス数を増やす施策が必要になります。
ホームページからの問い合わせを増やすポイント
ホームページからの問い合わせを増やすために知っておくべきポイントは以下の通りです。
- ファーストビューを工夫する
- メリットやベネフィットを伝える
- 実績や事例を載せて信頼感を与える
- 離脱率の多いページに対策をする
- 問い合わせフォームを使いやすくする
- 導線を設計・整理する
- 定期的に更新する
- スマートフォン・タブレットに対応させる
- 問い合わせにつながりやすいコンテンツを作る
- 電話による問い合わせを可能にする
- チャットボットを利用する
次項で詳細を解説していきます。
ファーストビューを工夫する
ホームページを開いたユーザーは、ファーストビュー(開いたときにスクロールせずに見える部分)を数秒見ただけで読むかどうかを判断します。業種にもよりますが、一般的に半数以上のユーザーがファーストビューを見ただけで離脱しています。そのため、ファーストビューでユーザーに興味を持たせなければいけません。
ユーザーの求めている情報は何かを考えて、ユーザーが求めているものがホームページ内にあることをファーストビューで伝えられればベストです。製品やサービスの魅力・実績を短い言葉で簡潔に伝えるキャッチコピーを配置して訴求すると良いでしょう。
また、ファーストビューに大きな画像を表示するとインパクトはありますが、画面のほとんどを画像が占めてしまって他の情報が伝えられなくなるので注意が必要です。画像の中にキャッチコピーを入れたり、文章とのバランスを考慮しながら画像のサイズを調整したりしましょう。
メリットやベネフィットを伝える
製品やサービスの概要を伝えることも大事ですが、ホームページで問い合わせをしてもらうにはメリットやベネフィットを伝えることが重要です。メリット(製品・サービスの利点)をわかりやすく記載すると、製品説明を読んだだけでは何がどう良いのかを理解出来なかった人にも魅力が伝わりやすくなります。
また、ベネフィットを伝えることもポイントです。メリットは製品・サービスの利点を指しますが、ベネフィットはそのメリットによって得られる恩恵を指します。例えば「作業を自動化できる」がメリットのサービスなら「人件費を◯◯%削減」「作業時間を◯◯時間削減」がベネフィットです。利用すると具体的にどんな恩恵が得られるかまで説明することでよりイメージが具体的になり、興味を持ちやすくなるでしょう。
実績や事例を載せて信頼感を与える
実績や事例は、会社や製品・サービスへの信頼感を与えるために有効な手段です。実績や事例がまったく載っていないと不安になるユーザーもいるので、実績や事例を載せてユーザーの不安を解消しましょう。
また、問い合わせが多かった内容と回答を掲載することも有効です。同じ疑問を持っているユーザーの悩みを解消できるので、疑問を抱いたままホームページを離脱されてしまう可能性を減らせます。
離脱率の高いページに対策をする
離脱率の高いページを改善して離脱を防ぐことで、問い合わせ数を増やせる可能性があります。
ユーザーは、求めている情報がないと判断するとホームページを離脱してしまいます。Googleアナリティクスに代表されるアクセス解析ツールを利用して離脱が多いページを特定し、コンテンツの中身をユーザーのニーズにあわせて改善しましょう。また、関連する情報を書いているページに誘導することも有効な対策の1つです。
問い合わせフォームを使いやすくする
問い合わせフォームの入力項目が多すぎたり、記入方法が複雑すぎたりするとユーザーが離脱しやすくなってしまいます。問い合わせフォームはできるだけ使いやすくしましょう。
特に記載方法が何通りもある生年月日は、入力フォームに例を表示したり、近くに例を記載したりするとよいでしょう。住所を入力する欄に「郵便番号を入力すると自動で住所の一部が入力される機能」をつけると不便さを感じにくくなります。
また「問い合わせ内容」の項目をできるだけ前に持ってくることも有効な手段です。個人情報の入力欄を見て面倒さを感じる前に問い合わせの内容を記載してもらうことで、途中離脱を防ぐ効果に期待できます。
導線を設計・整理する
ホームページからの問い合わせを増やすには、ホームページを開いてから問い合わせに至るまでの流れを想定し、導線を設計することが大切です。
ページの内容が直接問い合わせに結びつくものであれば、問い合わせページへのリンクをわかりやすいところに設置しましょう。ユーザーに問い合わせページを探す手間をかけさせないことがポイントです。
直接問い合わせに結びつく内容でないページは、製品・サービスの魅力を紹介するコンテンツに誘導し、そこから問い合わせにつなげるように設計すると良いでしょう。
定期的に更新する
ホームページを定期的に更新していないと、会社がきちんと動いているのか不安にさせてしまうおそれがあります。「ユーザーを大切にしていない」「ホームページの更新をする余裕もない」というイメージを与えてしまうかもしれません。ホームページを定期的に更新してユーザーに悪い印象を与えないようにしましょう。
また、定期的な更新を続けているとそれにあわせてホームページを何度も見てくれるユーザーが生まれ、新しい製品やサービスに興味を持ってくれることがあります。
スマートフォン・タブレットに対応させる
従来はホームページといえばパソコンで見るものでしたが、現代ではスマートフォンで見る人が多くなっています。総務省の調べでは、パソコンで見る人よりもスマートフォンで見る人の方が多いという調査結果もでています。
そのため、ホームページをスマートフォンやタブレットに対応させることが重要です。また、同じスマートフォンというくくりでもOSの違いや機種(解像度)の違いでレイアウトが崩れてしまうことがあります。そのため、できるだけ多くのデバイスで正常に表示されていることを確かめましょう。
問い合わせにつながりやすいコンテンツを作る
ホームページからの問い合わせを増やすには、問い合わせをしてくれそうなユーザーを集められるコンテンツを作ることもポイントの1つです。自社の製品やサービスにすでに興味を持っているユーザーが検索しそうなワードを狙ってコンテンツを作成すると良いでしょう。自社の製品・サービスに興味を持っている人と想定される検索キーワードの例は以下の通りです。
- 自社の製品・サービス名
- 自社の製品・サービス名 他社の製品名 比較
- 自社の製品・サービス名 メリット
また、サービス名に「どれくらいで利用開始できるか(商品が届くか)」のような期間を表すキーワードを組みあわせる手法もあります。サービスを利用できるまでの期間を気にしている人は、すぐに必要な状況の人が多いと想定されるためです。
電話による問い合わせを可能にする
ホームページの問い合わせフォームと違い対応の手間が多くなってしまいますが、電話による問い合わせを受けることも有効な手段です。
スマートフォンが普及して多くの人がインターネットを利用できるようになりましたが、文章よりも電話でのやりとりを好む方もまだまだ居ます。そのような方に向けて電話での問い合わせを受け付けることも検討してみてください。業種によっては電話での受付をほとんどしていないケースもあるので、競合他社との差別化ポイントになるかもしれません。
チャットボットを利用する
チャットボットは、会話を意味するchatと自動化プログラムを意味するbotを組み合わせた造語で、ユーザーの問いかけに自動で応対する会話プログラムです。
チャットボットを設置すると、ホームページと見ているユーザーと対話形式でやりとりをして、会話をしているような感覚で問い合わせに誘導できます。チャットボットによっては、問い合わせフォームの入力項目を会話を通して聞き出す機能がついたものもあります。そのため、自然に問い合わせに誘導できることがメリットです。
【まとめ】ホームページからの問い合わせを増やすポイントを紹介しました
ホームページからの問い合わせが増えない理由や、問い合わせを増やすポイントを紹介しました。
ファーストビューを工夫したり離脱の多いページを改善したり問い合わせフォームを使いやすくしたりしてユーザーの離脱を防ぐことが大切です。また、ホームページを訪問したユーザーが問い合わせに至るまでの導線を意識して、ホームページやコンテンツを改善することも有効な対策です。
問い合わせにつながりやすいコンテンツの作り方や問い合わせまでの導線設計が難しいと感じた際は、ノウハウを持っているWeb制作会社に依頼することも手段の1つです。
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この記事を書いた人
Web幹事運営事務局
ホームページ制作会社経験者を中心に構成されたWeb幹事の編集メンバーです。ホームページ制作に関する情報を、業界で培ってきたプロならではの経験とノウハウをもとに分かりやすくご紹介します。
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