CMSにおけるサーバーとは?役割・種類・選ぶポイントを紹介

CMSを使ってWebサイトを構築したいと考えている方の中には、どのようなサーバーを用意すれば良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、CMSにおけるサーバーの役割や種類などを紹介します。導入するサーバーの選定にお役立てください。

なお、Web制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はWeb幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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目次
  1. 1. CMSとは
    1. 1-1. CMSの種類
    2. 1-2. 基本機能
  2. 2. CMSにおけるサーバーの役割
    1. 2-1. Webサーバー
    2. 2-2. データベースサーバー(DBサーバー)
    3. 2-3. アプリケーションサーバー(APサーバー)
    4. 2-4. ファイルサーバー
    5. 2-5. DNSサーバー
    6. 2-6. メールサーバー
  3. 3. CMSを構築するサーバーの種類
    1. 3-1. オンプレミスサーバー
    2. 3-2. レンタルサーバー
  4. 4. CMSを導入する際のサーバーの選定ポイント
    1. 4-1. 運用体制をどうするか
    2. 4-2. CMSの動作基準・条件を満たすか
    3. 4-3. 自社の予算にあうか
    4. 4-4. サイトの規模にあうか
  5. 5. 【まとめ】CMSのサーバーを紹介しました

CMSとは

CMSとはContents Management Systemの略で、初心者でも簡単にホームページの作成・更新ができるシステムのことです。基本的にはデザインテンプレートを利用するため、直感的な操作でWebサイトを構築できます。

CMSの種類

CMSの種類

CMSには主に3種類あるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

オープンソース型

オープンソース型とは、インターネット上にソースコードが公開されているCMSのことです。有名なものにWordPressがあります。オープンソース型のCMSは基本的に誰でも自由に複製・改変などができ、利用料を抑えられるでしょう。

さらに、人気の高いCMSには便利なプラグイン(拡張機能)が開発されているため、Webサイトの機能を拡張しやすくなっています。加えて、コードの編集ができるので、カスタマイズ性にも優れています。

パッケージ型

パッケージ型は、CMSベンダーがWebサイト構築に必要な機能を集約して商品として販売しているCMSのことです。代表的なものにMovable TypeやHeartCoreなどがあります。

パッケージ型のCMSを利用するには、ライセンスを自社サーバーにインストールしなければなりません。そのため、オープンソース型とは異なりライセンスやサーバーなどの初期費用が必要です。

また、パッケージ型のCMSは、最初からサイト構築に必要な機能が揃っています。カスタマイズをしなくても高度なWebサイトを構築できるでしょう。

さらに、購入費用にはサポートやセキュリティも含まれているケースがあるので、初心者でも安心して利用できます。

クラウド型

クラウド型は、インターネット環境にアクセスして利用するCMSのことです。代表的なものには、オークCMSやShareWithなどがあります。

クラウド型CMSは、インターネットに接続できる環境があれば利用できるため、自社サーバーを用意する必要はありません。さらに、月額制や従量課金制であるケースが一般的なので、利用コストを抑えやすくなっています。

基本機能

CMSには以下のような基本機能があります。

  • 公開ページの新規作成・編集:サイト全体のデザインの一括編集、トップページや問い合わせページなど各ページの作成・編集、更新履歴の保存・復元など
  • サイト管理:ページの公開、公開日の予約設定、メンバー権限の付与など
  • マーケティング:アクセス解析やSNS連携など

このようにWebサイトの構築から運用までに必要な機能が多数搭載されているため、初心者でも手軽に利用できるでしょう。

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CMSにおけるサーバーの役割

CMSにおけるサーバーの役割

CMSを使ってWebサイトを作成する際は、サーバーが必要になります。サーバーはWebサイトに関する情報を保管するために利用されます。そしてサーバーといっても、様々な種類があるのでそれぞれの特徴を見ていきましょう。

Webサーバー

Webサーバーは、Webサイトを表示するためのサーバーです。主にWebブラウザからのリクエストに応じて、HTMLや画像などホームページのデータを送ってくれます。代表的なWebサーバーにはオープンソースの「Apache(アパッチ)」「Nginx(エンジンエックス)」と、マイクロソフト社の「IIS(アイアイエス)」があります。

データベースサーバー(DBサーバー)

データベースサーバーは、IDやパスワードなどデータベースの制御・管理を行うサーバーです。データベースとは、形式やルールを決めて整理・管理された情報群のことです。

データベースサーバーには、システムが取り扱うデータの一元管理、データの保存・更新、バックアップなどを行う役割があります。データを1つの場所に集約することで、保管・管理に加えて、参照したいデータを簡単に抽出できるようにしています。

アプリケーションサーバー(APサーバー)

アプリケーションサーバーは、アプリケーションプログラムを動作させるサーバーです。Webサーバーからのリクエストを受け取り、Java、Ruby、PHPなどのプログラミング言語を実行し、Webサーバーに処理の結果を返します。場合によっては、データベースにアクセスして、必要なデータの抽出や加工処理を行うこともあります。

ファイルサーバー

ファイルサーバーは、ファイル管理ができるサーバーです。大量にあるデータの保存・共有・バックアップができ、同じネットワーク上にある複数のサーバーやユーザーとの共有をスムーズに行えます。さらに、ストレージ容量の拡張もできるので、容量がいっぱいになる懸念をする必要はありません

DNSサーバー

DNSサーバーとは、ドメインを管理するサーバーです。ドメインとは、インターネット上の住所の役割があり、Webサイトがどこにあるかを判別する情報のことです。DNSサーバーは、ドメイン名とIPアドレスを変換する仕組みを提供する役割があります。これにより、Webサイトの閲覧やメールの送受信などができるようになります。

メールサーバー

メールサーバーとは、メールの送受信をするサーバーです。メールサーバーが機能すると、送信されたメールが正常に相手のメールボックスに届きます。メールサーバーには、送信する「SMTPサーバー」と、受信する「POPサーバー」「IMAPサーバー」があります。

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CMSを構築するサーバーの種類

CMSを構築するサーバーの種類

続いて、CMSを構築するサーバーの種類を見ていきましょう。

オンプレミスサーバー

オンプレミスサーバーとは、自社でサーバーを導入して運用する方法です。物理サーバーを購入し、設置から運用までの一連の作業を自社で全て行う必要があります。そのため、コストや専門知識が求められます。

また、オンプレミスサーバーは、自社で構築するため、サービスの規模にあわせて自由な設定が可能です。さらに、自社内のネットワークを利用するため、外部からのアクセスを防げてセキュリティを確保しやすくなっています。

ただし、機密性の高いデータを扱うときに利用されるケースが多くなっています。さらに、コストがかかったり、運用する必要があったりするため、大規模サイトでの利用に向いているでしょう。

レンタルサーバー

レンタルサーバーは、すでに構築されたサーバーを外部から借りて使う方法です。自社で物理サーバーを用意する必要がなく、専門知識がなくてもスムーズに導入できます。さらに、無料のものや、月額制・従量課金制のものなどがあり、導入費用も抑えることが可能です。

レンタルサーバーには以下のような種類があります。

 

概要

特徴

共用サーバー

1台のサーバーを

複数のユーザー・企業と

共有しながら利用する

  • ・導入・運用コストを抑えられる
  • ・契約後にすぐ利用できる
  • ・カスタマイズ性が低い

専用サーバー

1台のサーバーを

特定のユーザー・企業が

占有して利用する

  • ・設定から管理まで自由に
  •  カスタマイズできる
  • ・他のユーザーの影響を受けず
  •  安定して運用できる

VPS

(Virtual

Private

Serve)

物理サーバーを

複数の仮想サーバーに分割し、

専用のリソースを利用する

  • ・固定リソースで月額料金が
  •  固定される
  • ・基本的に契約後のリソース拡張・
  •  縮小はできない
  • ・OSやアプリケーションを
  •  任意で選択できる

クラウドサーバー

クラウド上に

構築されたサーバーを

必要なスペック分利用する

  • ・利用した分だけ料金が発生する
  • ・CPUやメモリ、ディスク容量などを
  •  システムにあわせて増設・縮小できる
  • ・サーバー台数を自由に選択できる

CMSを導入する際のサーバーの選定ポイント

CMSを導入する際のサーバーの選定ポイント

続いて、CMSを導入する際のサーバーの選定ポイントを紹介します。

運用体制をどうするか

サーバーを選定する際は、自社で運用するのか、外部に任せるのかを明確にしましょう。サーバーは構築して終わりではなく、その後も安定して稼働させるために運用をしなければなりません。そのため、運用体制ごとに最適なサーバーを選びましょう。例えば、自社で運用するならオンプレミスサーバー、外部に任せたいならレンタルサーバーを選定できます。

CMSの動作基準・条件を満たすか

サーバーの選定では、サーバーの構成がCMSを動作させる基準を満たしているか確認する必要があります。例えば、古い物理サーバーを利用している場合、CMSを導入しても利用できない可能性が考えられます。CMSの動作基準を確認した上で、サーバーを選定しましょう。

自社の予算にあうか

サーバーの種類によって必要な費用が異なります。オンプレミスは自社で物理サーバーを用意する必要があるため、初期費用が高額になります。一方でレンタルサーバーは初期費用が抑えられ、月額制や従量課金制のため、導入コストを抑えることが可能です。このように自社の予算にあうサーバーを選定してみてください。

サイトの規模にあうか

サーバーは構築するWebサイトの規模にあわせて選定する必要があります。大規模なサイトと小規模なサイトでは、サーバーに必要なスペックが異なるからです。例えば、小規模なサイトならレンタルサーバー、大規模なサイトならオンプレミスサーバーを検討しましょう。

【まとめ】CMSのサーバーを紹介しました

ここまで、CMSのサーバーを紹介しました。サーバーにはWebサーバーやデータベースサーバーなど様々な種類があります。さらに、オンプレミスやレンタルなど構築方法別の種類もあります。本記事を参考に、CMSの導入に最適なサーバーを選定してみてください。

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