CMSの機能をわかりやすく解説|導入のメリットやCMSの種類も紹介!

CMSならコーディングの知識がなくてもコンテンツを作成 / 更新できると聞いた。

導入を検討しているが、CMSにはどんな機能があって、なにができるのか?よくわからない。そんな企業担当者に向け、CMSの機能をわかりやすく解説!導入によって得られるメリットや、CMSの種類も紹介していきます。

なお、CMSに強い制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はWeb幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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目次
  1. 1. CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは
    1. 1-1. CMS(動的Webサイト)の仕組み
    2. 1-2. CMSのタイプはさまざま
  2. 2. CMSのメイン機能:1 コンテンツ作成 / 編集機能
    1. 2-1. ビジュアルエディタ / コードエディタ
    2. 2-2. コンテンツの公開 / 非公開
  3. 3. CMSのメイン機能:2 コンテンツ管理機能
    1. 3-1. テンプレート管理
    2. 3-2. レイアウト / スタイル編集
    3. 3-3. ファイル管理 / コンテンツ検索
    4. 3-4. カテゴリ・タグ付け / バージョン管理
  4. 4. CMSのメイン機能:3 ユーザー管理機能
    1. 4-1. アカウント管理 / 権限管理
    2. 4-2. 承認フロー
  5. 5. CMSのメイン機能:4 プラグイン / 拡張機能
    1. 5-1. フォーム作成 / 管理
    2. 5-2. ユーザー管理 / ログイン
    3. 5-3. 多言語対応 / 外部連携
    4. 5-4. EC / カート機能
    5. 5-5. デジタルマーケティング機能
    6. 5-6. Digital Asset Management
  6. 6. CMSの導入メリット
  7. 7. CMSの導入タイプと特徴
    1. 7-1. オープンソースCMS
    2. 7-2. クラウドCMS
    3. 7-3. パッケージCMS
    4. 7-4. スクラッチ開発CMS
  8. 8. 【まとめ】CMSの機能をわかりやすく解説しました

CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは

CMSとは、Webサイトのコンテンツ(テキスト / 画像 / リンクなど)をデータベースで一元管理できるシステム / アプリケーションのこと。文字通り、CMSはContents Management System(コンテンツ管理システム)の略称です。

従来のWebサイトは、HTML / CSSなどでコーディングされたWebページにURLを付与し、指定されたページを表示させる仕組みでした。こうしたホームページを静的Webサイトと呼びますが、Webページの作成 / 管理にはコーディングやWebサーバーの知識が必要。サイト更新のたびに、外部制作会社に頼らざるを得ない企業も少なくありませんでした。

一方、CMSなら「Wordを操作できる程度のITスキル」さえあれば、だれでもWebサイトのコンテンツ作成 / 更新が可能。自動でサイト構造を最適化するなど、SEOに強い特徴を持つCMSは、デジタルマーケティングが主流の現代Webサイトに欠かせないツールとして浸透しています。

CMS(動的Webサイト)の仕組み

それでは、CMSのコンテンツ制作にコーディングの知識が不要なのはなぜか。CMSは、Webページを構成するレイアウト / テキスト / 画像 / ハイパーリンクなどの情報を、データベースに保存して管理しているからです。

つまり、CMSは「用意されたWebページを表示」するのではなく、リクエストに応じて「必要な情報をデータベースから読み出して都度Webページを生成」しています。システムが自動でWebページを生成するためコーディングは不要。これが「動的Webサイト」とも呼ばれるCMSの仕組みです。

CMSのタイプはさまざま

基本的な仕組みは大きく変わりませんが、CMSのタイプはさまざま。コーポレートサイトやオウンドメディアの構築に向いているCMSもあれば、ECサイト / ネットショップ構築に特化したCMSも選べます。

また、通常のCMSのほかに、CMSサーバとWebサーバを分離させた「静的CMS」と呼ばれるタイプのCMSもあります。CMSサーバで生成したWebページを、分離されたWebサーバで管理するため、通常の動的CMSよりもセキュリティに強いことが特徴。豊富な選択肢からニーズと予算に応じて選べることもCMSの特徴です。

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CMSのメイン機能:1 コンテンツ作成 / 編集機能

CMSのメイン機能:1 コンテンツ作成 / 編集機能

CMSの導入によって、具体的にどのようなことができるのか?ツールやタイプによっても異なりますが、メインとなるCMSの機能をカテゴリーごとに紹介していきましょう。まずは「コンテンツ作成 / 編集機能」です。

ビジュアルエディタ / コードエディタ

Wordページを作成するように、Webコンテンツを作成 / 編集できるのが「ビジュアルエディタ」です。エディタ画面でタイトルや見出しを指定し、テキスト入力、画像配置、リンクを指定するだけでコンテンツを作成 / 編集可能。Webサイトでの見え方を確認するプレビュー機能も用意されているため、納得いくまでコンテンツを作り込めます。

HTML / CSS / JavaScriptでのWebページ制作に慣れている方であれば、コードエディタを利用することも可能です。作成したコンテンツは、指定したカテゴリに自動設置されるため、リンク切れを心配する必要もありません。常時表示させる「固定ページ」、ブログ作成などに便利な「投稿ページ」を選択できるCMSがほとんどです。

コンテンツの公開 / 非公開

作成したコンテンツ、既存コンテンツの公開 / 非公開を指定できる機能です。作成したコンテンツを、日時指定して公開することも可能。キャンペーン情報を事前に公開してしまう、といった人的ミスもなくせます。

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CMSのメイン機能:2 コンテンツ管理機能

CMSのメイン機能:2 コンテンツ管理機能

作成したコンテンツを適切に管理し、効率的にWebサイトを運用するCMSのメイン機能が「コンテンツ管理機能」です。

テンプレート管理

Webサイトの構築 / コンテンツ制作を効率化する「デザインテンプレート」を管理する機能です。テンプレートを活用すれば、コンテンツを作成するたびにレイアウトやスタイルを指定する手間を省けます。複数のテンプレートを保存 / 管理し、状況に応じてWebサイトのルックを切り替えることもできます。

レイアウト / スタイル編集

テンプレートのレイアウト / スタイルを編集し、自社独自のデザインへカスタマイズできる機能です。簡単なレイアウト / スタイル編集であれば、ビジュアルエディタを使ったドラッグ&ドロップでカスタマイズ可能。ただし、より細かくデザインカスタマイズしたい場合は、HTML / CSS / JavaScriptの知識 / スキルが必要です。

ファイル管理 / コンテンツ検索

テキスト / 画像など、コンテンツを構成するファイルを保存 / 管理する機能がファイル管理、保存しているファイル / コンテンツを検索する機能がコンテンツ検索です。

たとえば、デスクトップにある画像をCMSのデータベースに保存し、複数のコンテンツで利用するなどが可能。コンテンツ検索を利用すれば、キーワードやタグなどで編集したいコンテンツを素早く探せます。

カテゴリ・タグ付け / バージョン管理

作成したコンテンツをカテゴリ別に分類 / 移動したり、キーワードタグを付けて分類しやすくする機能が「カテゴリ・タグ付け」です。サイト構造を明確にし、検索しやすくすることで、SEO効果も期待できます。

一方のバージョン管理は、作成したコンテンツの編集履歴を保存 / 管理する機能のこと。編集前のバージョンを確認したり、以前のバージョンを復元させることも可能です。

CMSのメイン機能:3 ユーザー管理機能

CMSのメイン機能:4 プラグイン / 拡張機能

コンテンツ作成 / 編集に携わるチームメンバーを管理するCMSのメイン機能が「ユーザー管理機能」です。コンテンツ作成 / 編集を複数人のチームメンバーで分業できるCMSにとって、なくてはならない重要な機能でもあります。

アカウント管理 / 権限管理

コンテンツ作成 / 編集に参加するメンバーのアカウントを作成 / 管理し、アクセス / 編集権限を設定する機能が「アカウント管理 / 権限管理」です。たとえば、ユーザーごとに「作成」「編集」「削除」などの権限を設定し、誤ってコンテンツを改変 / 削除してしまうなどの事故を防止可能。ユーザーごとのログイン履歴、編集履歴も保存できます。

承認フロー

承認されていないコンテンツを誤って公開してしまわないための「ワークフロー機能」です。最終承認者を管理者に設定するなど、コンテンツ公開までのチェック体制を構築するのに利用されます。

CMSのメイン機能:4 プラグイン / 拡張機能

CMSのメイン機能:4 プラグイン / 拡張機能

CMSによってあり / なしの異なる機能、プラグインやオプションで追加 / 拡張できる機能も紹介しておきましょう。プラグインとは、CMSの機能を拡張するソフトウェアのこと。オプションの追加やカスタマイズでCMSの機能を拡張できる場合もあります。

フォーム作成 / 管理

サイトにアクセスしたユーザーからの問い合わせを受け付けるCMSの機能が「フォーム作成 / 管理機能」です。ほとんどのCMSに標準で備わっている機能ですが、フォームはWebサイトのコンバージョン率を左右する重要な要素。プラグインでフォーム作成機能を拡張したり、カスタマイズを加える場合も少なくありません。

ユーザー管理 / ログイン

「ユーザー管理 / ログイン」は、CMSで構築したWebサイトの利用ユーザーを管理する機能です。会員制サイトやECサイトに欠かせない「ユーザー情報の登録 / プロフィール編集」「ログイン / ログアウト」などを実装できます。ECサイト向けCMSには標準搭載されており、会員レベルに応じて、コンテンツ閲覧に制限を設けるなども可能です。

多言語対応 / 外部連携

「多言語対応」とは、CMSのコンテンツを多言語で表示させる機能のこと。あらかじめ複数の言語で翻訳したコンテンツを用意してユーザーに切り替えてもらうほか、自動翻訳や閲覧地のIPアドレスに応じて自動で言語が切り替わる場合も。越境ECに対応するCMSには標準搭載されている場合もあり、プラグインで機能追加できるCMSもあります。

一方の「外部連携」とは、外部システムとデータ連携できる機能のこと。プラグインでの機能拡張やREST APIの実装など、CMSによって対応はさまざまですが、在庫管理システムと連携してECサイトの業務を効率化するなどが可能です。

EC / カート機能

ECサイト向けCMSに標準搭載されている機能が「EC / カート機能」です。商品を買い物カゴに入れる、購入するための決済、決済完了をメールで送信という一連の機能をCMSに実装します。カートプラグインを追加してEC機能を実装できるCMSもあります。

デジタルマーケティング機能

サイト訪問者のアクセスデータなどを収集 / 分析して、マーケティング戦略に役立てるためのCMS機能が「デジタルマーケティング機能」です。アクセス解析機能、ターゲットをセグメント分類してメール配信するMA機能などが該当し、高機能CMSに標準搭載されるほか、プラグインで対応できるCMSもあります。

Digital Asset Management

ヘッドレスという概念が登場したことにより、一部のCMSで実装されるようになった機能が「DAM(Digital Asset Management)」です。デジタルアセットとは(デジタル化された資産)のこと。つまり、マーケティングや販促に利用するテキスト / 画像 / 動画などの社内データを一元管理する仕組みがDAMです。

Digital Asset Management

画像出典:HeartCore

DAMの実装されたCMSなら、Webサイトはもちろん、ECサイト、モバイルアプリ、店舗向けのカタログにいたるまでデジタルデータを共有可能。このように、Webサイト以外のバックエンド機能を提供できるCMSを「ヘッドレス」と呼びます。

CMSの導入メリット

ツールによる違いはあるものの、CMSには多彩な機能が搭載されていることがお分かりいただけたはず。では、CMSを導入することで具体的にどのようなメリットを得られるのか?代表的なメリットは以下の通りです。

  • Webサイトのコンテンツ作成 / 更新内製化
  • 分業化によるWebサイト運営効率化
  • タイムリーな情報発信
  • モバイルファーストを含むSEO効果

多彩な機能を搭載するCMSは、特にECサイトに欠かせない存在。近年ではマーケティング機能の強化されたCMSも多数登場しており、CMSを核としたマーケティング戦略を展開する企業も少なくありません。

CMSの導入タイプと特徴

CMSの導入タイプ

特徴

オープンソースCMS

・プログラムを無償利用 / カスタマイズ可能

・有償 / 無償のプラグインで機能を拡張できる

・サポートを受けられない

・CMSの導入、動作環境の構築、サイト運営は自己責任

クラウドCMS

・サービス契約 / セットアップ後、すぐに利用できる

・月額料金で最新のCMSを利用できる

・システムメンテナンス、アップデート不要

・拡張性 / カスタマイズ性は高くない

パッケージCMS

・標準で多彩な機能を搭載した高機能CMSを利用できる

・手厚いメーカーサポートを受けられる

・パッケージ費用 / サポート費用は高額

・ベンダーロックインのリスク(ベンダーを選びにくい)

スクラッチCMS

・事実上の制限なしにオリジナルCMSを開発できる

・他社CMS(Webサイト / ECサイト)と差別化できる

・パッケージCMSよりも高額な開発費用

・開発期間が長期になりがち

ただし、CMSには大きく「オープンソース」「クラウド」「パッケージ」「スクラッチ」という4つの導入タイプがあり、それぞれ特徴は異なります。自社ニーズにマッチした適切なCMSを選定するためにも、導入タイプの特徴を把握しておくことが肝心です。

オープンソースCMS

オープンソースCMSとは、プログラムのソースコードが公開され、だれでも無償で利用できるCMSのこと。ソースコードの改変を含め、自由にカスタマイズできるほか、国内外の開発者が公開する有償 / 無償プラグインを利用して機能を拡張することも可能です。

ただし、メーカーサポートは受けられないため、導入 / サイト構築 / 運用 / 保守は原則として自社責任。CMSの動作に必要なプラットフォーム(サーバやネットワーク含むインフラ)も用意しなければなりません。ITチームを持たない法人であれば、オープンソースCMSの導入 / 構築を外部制作会社へ依頼することになるでしょう。

オープンソースCMSの代表的なプロダクトとしては「WordPress」や、ECサイト向けオープンソースCMS「EC-CUBE」などが挙げられます。

WordPress

WordPress(クラウド版)

画像出典:WordPress

WordPressを使ったホームページ作成方法ついては以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:WordPressのホームページの作り方・手順|初心者にわかりやすく解説

EC-CUBE

EC-CUBE

画像出典:EC-CUBE

EC-CUBEの詳細については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:EC-CUBEとは?機能やメリット、料金から導入手順まで詳しく解説

クラウドCMS

クラウドCMSとは、CMSベンダーがクラウド環境に構築したシステムを、インターネット経由で利用する仕組みのCMSのこと。WebブラウザのインストールされたPC / モバイルデバイス、インターネット環境さえあれば、いつでもどこからでもオンデマンドで利用できることが特徴。プランに応じた月額料金で利用でき、初期費用無料のサービスもあります。

CMS本体はもちろん、動作環境であるプラットフォームの管理責任もベンダーであるため、メンテナンスやアップデート不要なのもポイント。ただし、例外的なサービスはあるものの、機能拡張の柔軟性は高くなく、自社専用のカスタマイズにも対応できないことがほとんどです。

クラウドCMSの代表的なプロダクトとしては、シンプルなWebサイト制作におすすめの「Owned」や、ECサイト向けCMS「Shopify」などが挙げられます。

Ownd

Ameba Ownd

画像出典:Ownd

Shopify

Shopify

画像出典:Shopify

Shopifyの構築費用については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:Shopifyの構築費用はどのくらい?ニーズごとの料金相場・おすすめの制作会社・事例を解説

パッケージCMS

パッケージCMSとは、パッケージソフトウェアとして市販されているCMSのこと。ライセンス購入という形式が多く、標準で多彩な機能を搭載した高機能CMSが多いことも特徴。オプションで機能を拡張できるほか、自社オリジナルのカスタマイズに対応する製品も少なくありません。

なんといっても、サポートを受けられるのはパッケージCMSの魅力。導入支援からカスタマイズを含むCMS構築支援、運用支援サービスや動作環境を用意しているベンダーもあります。ただし、導入費用やサポート費用は高額になりがち。ソースコードを原則公開しないため、自社IT部門を持つ法人にとってはカスタマイズの自由度に欠ける一面もあります。

パッケージCMSの代表的なプロダクトとしては、高機能CMSの「HeartCore CMS」や、ECサイト向けCMS「ecbeing」などが挙げられます。

HeartCore CMS

HeartCore CMS

画像出典:HeartCore

HeartCore CMSの料金については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:HeartCore CMSの料金は200万円以上?類似サービスとの比較・おすすめの企業も紹介

ecbeing

ecbeing

画像出典:ecbeing

ecbeingについては以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:ecbeingの料金・おすすめの企業|CVRが1.3倍になった事例も紹介

スクラッチ開発CMS

スクラッチ開発CMSとは、自社独自のソフトウェアプログラムをゼロから開発するCMSのこと。ITで実現できるなら、どのような要件のCMSでも技術的制限なしに開発できる自由度の高さが最大の特徴です。既存のツール / サービスでは実現できない、独自のCMSを構築したい際に選択されます。

ただし、自由度の高さのトレードオフは費用。パッケージCMSよりもさらに高額な費用を必要とし、機能やシステム規模によっては開発費用だけで1,000万円を超える場合も珍しくありません。動作環境の確保、システム運用 / 保守などの費用もかかります。

【まとめ】CMSの機能をわかりやすく解説しました

CMSならコーディングの知識がなくてもコンテンツを作成 / 更新できると聞いた。導入を検討しているが、CMSにはどんな機能があって、なにができるのか?よくわからない。そんな企業担当者に向け、CMSの機能をわかりやすく解説するとともに、導入メリットや、CMSの種類を紹介してきました。

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