EC-CUBEとは?機能やメリット、料金から導入手順まで詳しく解説【2024年最新版】

「EC-CUBEとは?どんなことができる?」自社ECサイトの構築において、EC-CUBEの導入を検討している方もいるのではないでしょうか。

本記事では、EC-CUBEの特徴や機能、メリット・デメリットなどを解説。最後までご覧いただければ、EC-CUBEの全体像を把握できます。

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ECサイト構築に役立つ記事もご覧ください ECサイト構築を検討中ならこちらもチェック!料金相場やおすすめの会社まとめ

目次
  1. 1. EC-CUBEとは
  2. 2. EC-CUBEの主な機能
    1. 2-1. 商品管理機能
    2. 2-2. 受注管理機能
    3. 2-3. メール管理機能
    4. 2-4. 店舗管理機能
  3. 3. EC-CUBEの特徴・メリット
    1. 3-1. 無料でインストールができる
    2. 3-2. カスタマイズ性が高い
    3. 3-3. 実績が多くWeb上に情報が多い
    4. 3-4. 導入できる決算方法が多い
    5. 3-5. 追加機能プラグインが豊富
    6. 3-6. 直感的に操作できる
    7. 3-7. ECサイトのデータを自由に取得・保有・活用できる
    8. 3-8. ベンダーロックイン(製品依存)を防げる
    9. 3-9. セキュリティサポートが充実している
  4. 4. EC-CUBEの導入にデメリットはある?
    1. 4-1. 複雑なカスタマイズにはコーディングの知識が必要
    2. 4-2. 運用・バージョン管理・セキュリティ確保は自社責任
  5. 5. EC-CUBEの導入ステップ
    1. 5-1. 1.EC-CUBEのシステム要件を確認する
    2. 5-2. 2.サーバの選定 / EC-CUBEインストール
    3. 5-3. 3.決済サービスの導入
    4. 5-4. 4.商品登録 / 各種設定
  6. 6. EC-CUBEの料金・費用相場
    1. 6-1. クラウド版Liteプラン
    2. 6-2. クラウド版Standardプラン
    3. 6-3. ダウンロード版
    4. 6-4. GPLライセンスと商用ライセンス
  7. 7. EC-CUBEによるECサイト制作事例
    1. 7-1. 【アパレル】Tシャツ本舗
    2. 7-2. 【雑貨】ZENN PRODUCT
    3. 7-3. 【飲食】ドトールオンラインショップ
    4. 7-4. 【見積サイト】ポスティング料金簡単自動お見積もり
  8. 8. EC-CUBE以外のECプラットフォームとの違い
    1. 8-1. Shopify
    2. 8-2. FutureShop
    3. 8-3. ebisumart
  9. 9. EC-CUBEまとめ

EC-CUBEとは

EC-CUBE

画像参照:EC-CUBE

「EC-CUBE(イーシーキューブ)」は、2006年に初版が公開されたEC向けの純国産オープンソースCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。2024年7月に最新バージョン4.3が公開されています。

※CMSとは、コンテンツ(=商品ページ、ランディングページ、コラムなど)を自由に作成・編集・管理できるシステムのこと。

EC-CUBEの主な機能

EC構築パッケージであるEC-CUBEには、ネットショップの運営に必要な基本機能が網羅されています。主な機能は以下の通りです。

商品管理機能

商品検索・一覧、カテゴリ管理、

販売制限、在庫情報登録、

商品画像登録、CSV入出力

受注管理機能

受注・売上表示、受注情報検索・一覧、

対応状況設定、配送用メモ登録

メール管理機能

メール送信、出荷メール一括送信

店舗管理機能

受注・売上表示、受注情報検索・一覧、

対応状況設定、配送用メモ登録

商品管理機能

商品管理機能では、下記のように商品画像をドラッグアンドドロップするだけで反映できます。

商品管理機能

また、販売価格のみならず通常価格、在庫数、商品の検索ワード 、商品コード 、販売制限数、発送日目安など細かく設定できます。

受注管理機能

受注管理機能では、出荷する商品を丸ごとCSVで一括アップロード登録もできるのです。

受注管理機能

受注管理機能は、顧客からの注文情報を一覧で確認できます。
注文の状況(新規注文、決済完了、発送済みなど)がリアルタイムで反映され、管理者はスムーズに処理を進めることが可能です。

メール管理機能

メール管理機能では、注文受付メールや出荷通知メールなどごとにテンプレートが用意されています。

メール管理機能

1からメール雛形を作成せずに済み、また内容も自由にアレンジ可能です。

店舗管理機能

店舗管理機能のなかには、「支払方法設定」で好きな支払い方法ごとに、手数料・利用条件なども設定できます。

店舗管理機能

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EC-CUBEの特徴・メリット

EC-CUBEが国内でも広く導入されている理由は、使用した際のメリットの多さにあります。ここでは、EC-CUBEを使用する際のメリットを紹介していきます。

無料でインストールができる

EC-CUBEのダウンロード版であれば、無料でインストールできます。

ECサイト構築に必要な基本機能が無料で利用できるため、初期コストを抑えて導入が可能です。特に、予算に限りがある中小企業や個人事業主にとっては導入しやすくなるでしょう。

サイト制作費用をかけずに商品管理や受注処理などの基本機能を活用して、初期段階から効率的なECサイトの運営が可能です。

カスタマイズ性が高い

スペシャルティコーヒーのワタル

画像参照:スペシャルティコーヒーのワタル

世界のコーヒー豆を販売する「スペシャルティコーヒーのワタル」は、EC-CUBEを使って構築されています。

絞込み検索機能や商品重量別の配送設定、出荷データのCSV登録・帳票出力のカスタマイズ機能を実装。EC-CUBEは、ディレクトリ構成や購入フロー、受注ステータスなどのプログラム本体のカスタマイズに対応しており、販売形態にあわせて調整ができます。

また、以下の内容もPHPやAPIの知識があれば、さらに高度な拡張が可能です。

  • 社内基幹システム
  • 外部システム
  • SNSとの連携
  • APIを利用した外部システムからのメッセージ送信

実績が多くWeb上に情報が多い

EC-CUBEは導入実績が多いため、数多くの成功事例やノウハウがWeb上に掲載されています。

例えば、トラブルが発生した際も既に同様の問題が発生しているケースが多いことから、時間をかけずに解決できる方法を探せるでしょう。

また開発コミュニティでは、ECサイトのカスタマイズやプラグインのことなどを質問できます。

導入できる決算方法が多い

EC-CUBEは決済手段が豊富にあります。

「EC-CUBEペイメント」はEC-CUBE公式の決済サービス。店舗の規模を問わず全EC-CUBE店舗主のカード決済をすぐに搭載できるプラグインです。

その他にも下記のような決済サービスが使えます。

  • EC-CUBE後払い
  • GMOペイメントゲートウェイ
  • SBペイメントサービス
  • みずほファクター
  • ジャックスのコンビニ後払い決済「アトディーネ」
  • F-REGI(エフレジ)
  • 楽天カード
  • アナザーレーン
  • PayPal(ペイパル)
  • ペイジェント
  • ゼウス
  • SMBCファイナンスサービス(三井住友銀行グループ会社)
  • Paidy
  • ルミーズ
  • イプシロン
  • オリコ
  • DGフィナンシャルテクノロジー
  • 株式会社SCORE(スコア)
  • NP後払い(ネットプロテクションズ)
  • ソニーペイメントサービス
  • Amazon Payプラグイン
  • ヤマトグループ

それぞれの決済サービスの情報については「EC-CUBEで使える決済サービス」の公式サイトをご覧ください。

追加機能プラグインが豊富

EC-CUBE

画像引用:EC-CUBE

先ほど紹介した以外の機能は、プラグイン追加によって必要な機能だけを追加搭載できます。プラグインとはアプリのようなもので、無料版と有料版(1,000円~10,000円程度)があります。ダウンロードすることでその機能が使えるようになります。

EC-CUBEの基本機能でも、シンプルなネットショップ運営は可能です。より高度な運営が必要な場合は、300種類以上が用意された豊富なプラグインから追加して機能を拡張できます。「売上集計」「メルマガ配信」「クーポン機能」「運送会社連携」などが挙げられます。

また、オーナーズストアから有償・無償のプラグインをダウンロードできるほか、必要なプラグインの新規開発も可能です。

直感的に操作できる

EC-CUBEには「ブロック・レイアウト機能」が用意されています。

そのため、新たなブロックを作成し、ドラッグ&ドロップでフロントページやマイページ、管理画面のデザイン・レイアウトを変更可能です。

EC-CUBEカスタマイズ

HTML / CSS / JavaScriptを直接編集し、独自性の高いデザインカスタマイズも可能です。

EC-CUBEカスタマイズ

EC-CUBEのテンプレートをワイヤーフレーム / UIキット化したAdobe XDファイルも無料配布されており、デザイン編集のベースとして活用できます。

ECサイトのデータを自由に取得・保有・活用できる

ECサイトに訪れたお客様のデータを自由・保有・活用できます。

ECベンダーによってはデータ活用に制限もあります。しかし、EC-CUBEはオープンソースで作るオリジナルのECサイトなので、広範囲のデータを自由に活用できます。

EC-CUBE管理画面

また、EC-CUBE管理画面では、売り上げの集計なども折れ線グラフでわかりやすく表示されるなど、初心者にも優しい設計です。

顧客の行動や購買の分析を行い、メルマガやクーポンなど的確なマーケティング施策を打つことで売上アップを図れます。そのため、取得できるデータに制限がない点はビジネスを成長させるうえでメリットとなります。

ただし、分析を適切に行うために何のデータが必要なのか、どのような分析を行えばいいのかなど分析する方針や取得すべきデータを見極める必要があります。ECアナリストや分析が得意なメンバーに相談して、データを活用していきましょう。

ベンダーロックイン(製品依存)を防げる

ベンダーロックイン

EC-CUBEがオープンソースであるがゆえのメリットですが、他のサービスや制作会社に乗り換えがしやすいメリットがあります

例えばAmazonや楽天市場に出店しても、そのデータは構造が公開されていないため、他のサービスに乗り換えたときに使えません。しかし、EC-CUBEはコードが公開されているため、他のECシステムに変えたときに移行がしやすいです。

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セキュリティサポートが充実している

EC-CUBEはオープンソースでコードが公開されているため、「アプリケーション」「環境」「人」の3軸でセキュリティ対策と支援にも力を入れています

例えば、以下の対策があります。

  • 年2回の専門企業による診断
  • リリース前のOWASP ZAPによる検査
  • 週1回のVAddyによる自動検査
  • セキュリティ情報サイト提供
  • セキュリティセミナー実施
  • セキュアコーディングガイド提供 など

顧客情報を扱うECサイトにとって、ハッキングなどによる情報流出は問題となるため、強固なセキュリティ対策をサポートしてくれる体制は心強いでしょう。

※ここまで読んでEC-CUBEを活用したECサイト構築に豊富な実績のある、優秀なECサイト開発会社を探している方は、Web幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが適切な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。

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EC-CUBEの導入にデメリットはある?

EC-CUBEのデメリット

メリットの多いEC-CUBEですが、導入の際に留意しておきたい、デメリット面にもなり得る注意ポイントもあります。以下から簡単に解説していきましょう。

複雑なカスタマイズにはコーディングの知識が必要

EC-CUBEは、ブロック・レイアウト機能を使ったデザインの変更や、プラグインによる機能追加など、専門知識がなくてもカスタマイズできる点が魅力です。

ただし、複雑なカスタマイズが必要な場合は、コーディングの知識が求められます。

例えば、デザインの細かい調整にはHTML / CSS / JavaScriptのスキルが、プラグインで対応できない機能を追加するにはPHPや独自プラグインの開発スキルが必要です。

EC-CUBEは多くの信頼できる開発パートナーがいるため、難しいカスタマイズは相談すると良いでしょう。

運用・バージョン管理・セキュリティ確保は自社責任

EC-CUBEに限らず、オープンソースを活用するデメリットと成り得るのが「サポート」です。EC-CUBEを使ったネットショップの構築や運用、バージョン管理、セキュリティ対策は基本的に自社で管理が必要です。

EC-CUBE専用WAFの案内や、セキュリティ対策に関するページを公開するなど、開発元であるEC-CUBEも積極的に情報発信しています。

ただし、最終的にアクションを起こすのはネットショップ運営者の責任です。起こりうるリスクを想定し、対応策を準備しておくことが重要です。

EC-CUBEの導入ステップ

Ec-CUBEの導入ステップ

EC-CUBEの機能・特徴・できることを含めた概要を解説してきました。ここからは、導入してオンラインショップを構築するまでのステップを紹介します。

EC-CUBEを導入する流れは以下のようになります。

  1. EC-CUBEのシステム要件を確認する
  2. サーバの選定 / EC-CUBEインストール
  3. 決済サービスの導入
  4. 商品登録 / 各種設定

それぞれの手順について紹介しましょう。

1.EC-CUBEのシステム要件を確認する

まずは、EC-CUBEが動作するのに必要なシステム要件を確認します。最新バージョンであるEC-CUBE 4.3のシステム要件は以下の通り。

システム要件

ソフトウェア

バージョン

Webサーバ

Apache

2.4.x
(mod_rewrite / mod_ssl 必須)

PHP

PHP

8.1 〜 8.3

データベース

PostgreSQL / MySQL

PostgreSQL 12.x 〜 16.x / MySQL 3.x

WWebアプリケーションであるEC-CUBEは、一般公開するため自社管轄サーバーへインストールしてネットショップを構築する必要があります。ここでいうシステム要件とは、EC-CUBEのインストール先である「サーバに求められるシステム要件」です。

サーバOSに関しての要件は明らかにされていませんが、Apache 2.4.xが動作するのであればOSの種類 や バージョンは問題にならないと考えていいでしょう。

一般的には、UbuntuなどのLinux系サーバOSを利用する場合が多いようです。

2.サーバの選定 / EC-CUBEインストール

システム要件を満たすサーバを選定・確保し、環境を構築したうえでEC-CUBEをインストールします。EC-CUBEのシステム要件を満たすサーバであれば、どのサービスを選定しても問題はありません。

ただし、構築するネットショップで想定される規模・トラフィックなどを念頭に、充分なパフォーマンスを発揮できるサーバを選ぶことがポイントです。

サーバOS ・ Webサーバ ・PHPライブラリなど、EC-CUBEの実行環境を自身で整えるのが難しい方には動作確認済みのサービスが便利です。中でも簡単にインストールできる「オフィシャルパートナー」のサービスを利用するのがおすすめ。

EC-CUBE対応のレンタルサーバであれば、必要事項を入力しながら指示に従っていくだけでインストールを完了できます。

問題なくインストールが完了すれば、ログイン後にEC-CUBEの管理画面が表示されます。

EC-CUBEサーバー

サーバ環境を構築してEC-CUBEをインストールしたい方は、以下のページにアクセスしてください。EC-CUBEメンバーに無料で登録すれば、ダウンロードファイルを入手できます。

関連ページ:「EC-CUBE無料ダウンロード」

3.決済サービスの導入

EC-CUBEインストール後、最初にやるべきはネットショップに必要不可欠な「決済サービスの導入」です。特にクレジットカード決済に関しては、審査に1か月以上かかる場合がほとんどのため、早めの行動が必要です。

公式サービスの「EC-CUBEペイメント」「EC-CUBEペイメントライト」以外にも、多種多様なサービスを利用可能。

取り扱い商品の価格帯や特徴、ターゲットユーザーの特性を念頭に、適切な決済方法が用意されているサービスを選定するのがポイントです。例えば、定期販売で後払い決済を導入したい場合は、「アトディーネ」がおすすめです。

EC-CUBEの決済サービスの種類は下記ページから閲覧できます。

関連ページ:EC-CUBEで使える決済サービス

4.商品登録 / 各種設定

テーマ・プラグインを活用してネットショップのデザイン・機能をカスタマイズし、商品登録 や各種設定を済ませたうえで一般公開します。

商品登録とは、取り扱い商品のマスターデータとなる「商品マスター」への登録作業のこと。商品登録メニューを開き、必須項目(商品名 ・販売種別・ 販売価格・在庫数)を含めた情報を1つひとつ入力できます。また、CSVファイルインポートによる一括登録も可能です。

EC-CUBE商品登録

オリジナルデザインのネットショップや特殊な販売機能を追加しない限り、EC-CUBEを使って簡単にネットショップを開設できます。

EC-CUBEの料金・費用相場

ECサイトは商品数や機能などによって構築費用は変わりますが、参考までに目安・相場を紹介します。自社で作る際の参考にしてください。

費用

商品点数

制作期間

デザイン

その他

30万円以下 

1〜3点

1ヶ月以内

テンプレート

購入ページのみ

50万円〜100万円

3〜10点

2〜2.5ヶ月

テンプレート

※一部オリジナル

購入ページに加え

コンセプトページなど

100万円〜300万円

20点前後

3ヶ月前後

オリジナル

ブログの発信や

会員登録機能など追加

300万円以上

20点以上

3ヶ月以上

オリジナル

マーケティング機能や

在庫管理機能などと連携

オープンソースのEC-CUBEでECサイトを作る場合、サービスの利用料はかかりません。費用を決めるのは「ショップの規模や機能」です。費用の内訳は、主にエンジニアやデザイナーに支払う人件費になります。

EC-CUBEの構築やカスタマイズを制作会社に外注する目安は下記になります。

EC-CUBEの構築・カスタマイズ内容

料金目安

EC-CUBEのインストールから初期設定まで

5万円〜10万円

デザインテンプレート・プラグインを利用した

EC-CUBEのカスタマイズまで

20万円〜35万円

デザインテンプレートをもとに

オリジナルデザインのEC-CUBEを制作するまで

50万円〜80万円

ソースコードの改変を含むEC-CUBEのカスタマイズ

100万円〜

クラウド版Liteプラン

ec-cube.co

画像参照:ec-cube.co

冒頭で説明したように、EC-CUBEのプランは以下の通りです。

  • ダウンロード版:自社のサーバーにダウンロードして使う
  • ec-cube.co:クラウドを活用して共通のECサイト作成サービスを使う

クラウド版「ec-cube.co」には、「Liteプラン」「スタンダードプラン」の2種類の料金プランが用意されています。「Liteプラン」は独自ドメインの利用、商品登録数・容量無制限でデザインテンプレートやプラグインの利用できるプランです。

ただし、2022年10月時点で「Liteプラン」の新規申し込みは停止されています

プラン名

ec-cube.co(クラウド版)Liteプラン

初期料金

無料

月額料金

6,800円〜(税抜)

商品登録数

無制限

容量

無制限

独自ドメイン

◯(ドメインの取得が必要)

カスタマイズ

×

Git / ステージング環境 /

エラーログ

×

ec-cube.coの特徴は、月額料金が販売額(消費税を引いた販売額に送料等の手数料をプラスした売上金額)に応じて変動すること。

Liteプランには初期料金がかからないメリットがあります。

販売額(月商)

ライトプランの月額料金(税抜)

〜50万円

6,800円

50〜100万円

13,300円

100〜450万円

58,800円

450〜500万円

65,300円

500〜700万円

91,300円

700〜900万円

117,300円

900〜1,000万円

130,300円

1,000〜1,100万円

143,300円

クラウド版Standardプラン

プラン名

c-cube.co(クラウド版)Standardプラン(税抜)

初期料金

70,000円

月額料金

49,800円〜84,800円

商品登録数

無制限

容量

無制限

独自ドメイン

◯(ドメインの取得が必要)

カスタマイズ

Git / ステージング環境 /

エラーログ

クラウド版Standardプラン」は、カスタマイズ機能 / エラーログの取得が可能になります。

月商450万円以上の店舗であればLiteプランよりもStandardプランの方が月額料金はお得。最高額が84,800円に設定されているため、規模の拡大に伴った追加コストも最小限に抑えられます。

月額費用は以下です。

販売額(月商)

スタンダードプランの月額料金(税抜)

〜50万円

49,800円

50〜100万円

49,800円

100〜450万円

57,300円

450〜500万円

59,800円

500〜700万円

69,800円

700〜900万円

79,800円

900〜1,000万円

84,800円

1,000〜1,100万円

84,800円

ダウンロード版

ダウンロード版は無償で提供されるため、有償のデザインテンプレートやプラグインを使わなければ費用は抑えられます。

ですが、コードを使って制作するエンジニア(プログラマー)の人件費や、サーバーや独自ドメインを取得する場合には費用がかかります

料金内訳

料金目安(年額)

レンタルサーバー

36,000円〜140,000円

独自ドメイン

1,000〜3,000円

EC-CUBEが使えるレンタルサーバーは下記です。

  • WADAX
  • CPIレンタルサーバー
  • エックスサーバー
  • カゴヤ・レンタルサーバー
  • さくらのレンタルサーバ
  • ロリポップ!レンタルサーバー

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GPLライセンスと商用ライセンス

オープンソースであるEC-CUBEは、ダウンロードしたプログラムを自由に改変・頒布・複製できる「GPLライセンス」が基本です。ソースコード改変後のプログラムもオープンソースとして公開すれば無料で取得できます。

ソースコードを公開したくない場合には「商用ライセンス」の購入が必要になります。1ライセンスは264,000円〜です。一括購入すると、1ライセンスあたりの金額が割引されます。

ボリュームディスカウントの本数

EC-CUBE商用ライセンスの料金
(1ライセンスあたり)
(税込)

1ライセンス

264,000円

3ライセンス一括購入

237,600円

4〜9ライセンス一括購入

224,400円

10ライセンス以上の一括購入

211,200円

EC-CUBEの料金をライセンスごと・ec-cube.coについても紹介【2024年最新版】 | Web幹事 EC-CUBEの料金をライセンスごと・ec-cube.coについても紹介【2024年最新版】 | Web幹事 EC-CUBEの料金はライセンスごとに異なります。GPLライセンス:無料、商用ライセンス:264,000円/ライセンス。本記事では、クラウド版、GPL / 商用ライセンスの料金から、構...

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EC-CUBEによるECサイト制作事例

続いては、EC-CUBEを使って作られたECサイトの事例として4つを紹介します。どれも店舗や商品の特色にあわせた機能を実装していますので、参考にしてみてください。

【アパレル】Tシャツ本舗

Tシャツ本舗

画像引用:Tシャツ本舗

アパレルの事例は、オーダーメイドのTシャツを販売する「Tシャツ本舗」。こだわったポイントとしては下記があります。

■会員登録
・会員登録時に新規会員登録ポイントを付与

■商品詳細
・必要な項目を選択し、選択肢に応じて金額が算出される
・お客様側でデザインしたものを添付ファイルで送ることができる

■購入機能
・定休日には商品を発送できないように対応
・たおる本舗と同時購入の際に割引対応
・商品購入のときにkintoneと連携

■マイページ
・ポイント履歴機能の対応
・保存した見積り一覧機能から注文できる

Tシャツ本舗の事例を見る

【雑貨】ZENN PRODUCT

ZENN PRODUCT

画像参照:ZENN PRODUCT

インテリア・日用雑貨を販売する「ZENN PRODUCT」のECサイト。開発期間8ヶ月の力作です。主に下記にこだわって作られました。

■背景の選択
色々なパターンや色を選んで、デザインの背景を変更できる

■画像/テキストの挿入
PCやスマホに保存した画像を張り付けてデザインの作成ができる。日本語・英語あわせて50種類以上の書体から選択してテキストを挿入ができる

■お絵描き
ペンの種類、色や太さ、透明度を変更してお絵描きが可能

ZENN PRODUCTの事例を見る

【飲食】ドトールオンラインショップ

ドトールオンラインショップ

画像参照:ドトールオンラインショップ

全国にカフェを展開している「ドトールコーヒー」のECサイトです。
要件定義を含んだ制作期間はおよそ6ヶ月。以下のような顧客向けのマーケティング機能が充実しています。

■クーポン発行
メルマガや実店舗の販促物(ポップアップ等)に記載し、ECサイト利用時に固定ポイントが付与される機能。実店舗⇒ECへの流入が期待できる。

■ハウスカード決済機能
顧客の持つハウスカードをECサイトの決済時に利用できる

■出荷数制限・お届け日制御
出荷数が上限に達した際に指定できるお届け日の表示をコントロールし、物流の負荷を平準化してスムーズに配送できる

ドトールオンラインショップの事例を見る

【見積サイト】ポスティング料金簡単自動お見積もり

ポスティング料金簡単自動お見積もりサイト

画像参照:ポスティング料金簡単自動お見積り

ポスティング関連事業を展開する株式会社 兵庫リビングPDのサイトです。制作期間は6ヶ月でPC端末向けに構築されいます。サイトの特徴としては以下が挙げられます。

■見積料金計算
条件を選択するだけで簡単にポスティングの見積料金を算出できる。配布する建物種別や配布物のサイズなども細かく指定でき、直感的で簡単な操作感を提供。

■クリッカブルマップ
クリッカブルマップとは、サイト上に表示した地図をクリックして地域を指定できる機能。地図上で配布地域を選択できるのでポスティングの戦略も立てやすい工夫がされている。

ポスティング料金簡単自動お見積もりの事例はこちら

その他の事例はEC-CUBE公式サイト「ECサイト導入・デザイン制作事例一覧」をご覧ください。

※「こんな機能を持ったサイトを作りたい」とお考えのときはWeb幹事へお問い合わせください。5,000件を超える豊富なサイト制作・見積もりデータベースからあなたの希望に沿った相場や制作会社を無料でご案内させていただきます。

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EC-CUBE以外のECプラットフォームとの違い

最後にEC-CUBE以外のECプラットフォームを3つピックアップして紹介します。

カート名

特徴

料金

おすすめの企業

EC-CUBE

自由にカスタマイズ可

初期料金:無料

月額料金:6,800円〜(税抜)

コストを抑えて、

独自性の高い

ECサイトを構築したい

Shopify

越境ECにも対応

多言語、

多通貨も対応可能

初期費用:無料
Basic:3,650円/月

Shopify:10,100円/月

Advanced:44,000円/月

Plus:2,300ドル〜/月


(※税抜/税込は要お問い合わせ)

海外展開を考えている

FutureShop

デザインの

カスタマイズが高い

futureshop 50

:初期費用22,000円〜

 月額22,000円〜

futureshop 500

:初期費用22,000円〜

 月額29,000円〜

futureshop omni-channel

:初期費用752,000円〜

 月額160,000円〜


(※税抜/税込は要お問い合わせ)

独自性の高い

ECサイトを構築したい

ebisumart

サポートが充実している

セキュリティ対策と

安定したインフラ

初期費用:300万円~

月額費用:20万円~


※カスタマイズ内容による
(※税抜/税込は要お問い合わせ)

ECコンシェルジュによる

サポートを受けたい

Shopify

Shopify

画像参照:Shopify

【料金プラン】

  • Basic:3,650円/月
  • Shopify:10,100円/月
  • Advanced:44,000円/月
  • Plus:2,300ドル〜/月

※税抜/税込に関しては要問い合わせ

Shopifyは2004年にカナダで創業され、創業からわずか10数年でECサイトのシェア数が伸びたECプラットフォームです。

ASP(Application Service Provider)は、ソフトを購入やインストールせず、インターネット上の共通サービスを利用してECサイトを構築する方法です。

最初からお店のテンプレート(見本)がいくつか用意されており、店名や商品情報、写真などを入れ替えるだけでECサイトが構築できます。テンプレートを使わず、コンピュータ言語を駆使すればオリジナルのお店も作れるため、初心者から上級者まで幅広いニーズに応えられます

Shopifは5つのプランが用意されており、様々なニーズに応えられるように設計。プランごとの違いなど詳しい情報を知りたい方は下記の関連記事をご覧ください。

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FutureShop

futureshop

画像参照:FutureShop

【料金プラン】

  • futureshop 50:初期費用22,000円〜、月額22,000円〜
  • futureshop 500:初期費用22,000円〜、月額29,000円〜
  • futureshop omni-channel:初期費用752,000円〜、月額160,000円〜

※税抜/税込に関しては要問い合わせ

「FutureShop」は2003年10月にサービススタートしたクラウド型ECサイト構築プラットフォームです。デザインカスタマイズの自由度の高いことが特徴で、管理機能、メルマガ・クーポン機能などにも優れています。

Commerce Creatorは、ECサイトを構成する要素を「パーツ」として分割・管理する機能です。ドラッグ&ドロップでパーツを配置し、自由なレイアウトを作成できます。HTML / CSSを適用すれば、ページデザインを自由にカスタマイズが可能です。

ebisumart

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画像参照:ebisumart

【料金プラン】

  • 従量課金プラン:初期構築費用300万円〜、月額費用20万円〜
  • 固定料金プラン:初期構築費用300万円〜、月額費用20万円〜
  • レベニューシェアプラン:初期構築費用1,000万円〜、月額費用20万円〜

※税抜/税込に関しては要問い合わせ

ebisumartは、ECパッケージと呼ばれる分類に入り、ECサイトを構築するために必要な機能があらかじめ揃っています。その代わり構築費用が高く、資本のある企業向けのサービスです。

ebisumartは、Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃へ対するセキュリティ対策を導入。企業の総合的な情報セキュリティを確保・維持・管理するシステムを取得しています。

情報の改ざんや漏えい、システムダウンを防ぎ、不正な攻撃からサイトを守れます。また、1分間の最大受注件数が1,900件、最大アクセス数は50,000アクセスなど、高負荷に耐えられるインフラが標準装備されています。

導入後も手厚いサポートを提供しているのが特徴。ebisumartのECコンシェルジュが、ECサイト運用時に起きたトラブルの解決法や提携サービスの活用法に関するアドバイスをします。

ebisumartについては下記の記事を参考にしてください。

ebisumartの料金・おすすめの企業|受注数が2倍になった事例も紹介【2024年最新版】 | Web幹事 ebisumartの料金・おすすめの企業|受注数が2倍になった事例も紹介【2024年最新版】 | Web幹事 ebisumartの導入を検討している企業・店舗担当者の方に向け、本記事では料金導入事例から、どんな企業・店舗におすすめなのかまで解説しました。また、ECサイトをスモール...


EC-CUBEまとめ

本記事では、プロダクト・ライセンスの種類から特徴・機能、導入ステップ・メリット・デメリットまで、知っておきたいEC-CUBEの基本を解説してきました。

無料で利用できるEC-CUBEは、導入メリットの大きいECパッケージではありますが、ネットショップ構築 ・運用にはそれなりの知識が求められることも事実

システム面で煩わされることなくECビジネスに集中するためにも、構築 ・運用をサポートしてくれるパートナー企業の確保がおすすめです。

※EC-CUBEを活用したECサイト構築に豊富な実績のある、優秀なECサイト開発会社を探している方は、Web幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが適切な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。

コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。

Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!

【無料】EC-CUBEに詳しいおすすめ開発会社に相談する

Q. EC-CUBEとは何ですか?

2006年に初版が公開された、EC向けの純国産オープンソースCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。2019年1月には、株式会社イルグルム(旧ロックオン)から分社した100%子会社、株式会社イーシーキューブに開発元を移管。2022年9月現在、最新バージョン4.2が公開されています。

Q. 自社のECサイトを構築するには、どのような動作環境が必要ですか?

EC-CUBEを導入するには「Webサーバー」「PHP」「データベース」などの環境構築が必要です。また、必要なPHPライブラリとして「pgsql」「mysql」「gdfreetype2」等が挙げられます。導入環境はサーバーによって異なるため、事前にシステム要件を確認するのがおすすめです。