Magentoの導入にかかる料金向いている企業や類似サービスと比較【2024年最新版】

販路を拡大するため、日本だけの販売ではなく越境ECサイトの構築を検討しており、Magentoの導入をしたい企業のEC担当者には、以下のような悩みがあるでしょう。

「Magentoを使用してECサイトを立ち上げたい」
「Magentoの料金が知りたい」
「類似サービスとの料金比較を知りたい」

ECサイトで和菓子や浴衣など日本らしい商品の販売を行う場合、越境ECに対応したサイトを構築することになります。越境ECサイトを構築する方法には、ShopifyやWixなどがありますが、Magentoがおすすめです。Magentoは、オープンソースのソフトウェアなので、要望に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。そこで、導入に向けてMagentoの料金が気になるところでしょう。

本記事では、Magentoの導入にかかる費用や類似する越境ECプラットフォームとの比較を解説します。本記事を読むと、Magentoの料金を理解でき、導入の判断材料にできます。

※Magentoを導入する前に、ECサイトの機能をおさらいしたい方はこちらもあわせてご活用ください。

80個のECサイトの機能を徹底調査しました！ D2Cサイトの調査レポート&ECサイト運用の心得 製造から販売まで、仲介業者を挟まずに自社でおこなう「D2C(Direct to consumer)」モデル。日本でもD2Cモデルを採用したブランドが登場し、EC業界に新たな市場をつくりはじめています。 そんな中 ・ECサイトをつくりたいけど、どこまでの機能を付ければ良い... 無料でダウンロードする

【無料】Magentoの構築に強い会社について教えてもらう

Magentoの導入にかかる料金

Magentolを導入する料金を「無料版」「有料版」「外注」の3パターンに分けて紹介します。自社のみでMagentoを導入することが不安なら、制作会社への依頼も検討してみてください。

無料版（Magento Open Source）は初期費用0円

無料版ではソフトウェアが無償で利用できるので、ライセンス自体の料金はかかりません。ライセンスの初期費用はかかりませんが、Magentoを導入する際のサーバーとドメインの料金が必要です。

レンタルサーバーは数多くの会社が提供しており、複数のプランが用意されています。利用できる容量や機能などに応じて料金が変動する仕組みです。例えば、Xserverが提供するスタンダードプランは、初期費用が無料で、月額料金が12ヶ月契約1,100円で利用できます。ディスクスペース300GBで、独自ドメインを利用可能です。

ドメインの登録・維持費は、提供会社や「〇〇.com」「〇〇.jp」など、利用するドメインによって変動します。例えば、お名前.comで「.info」を登録する場合、登録料は280円で、維持費は年額1,628円です。レンタルサーバーやドメインは、提供会社によってキャンペーンを実施しており、活用すると安く契約可能です。

有料版（Adobe Commerce）は売上予想やドメイン数などで算出

Adobe社が提供するMagentoは「オンプレミス版」「クラウド版」があります。公式サイトでは料金が公開されていないため、導入を検討している場合は公式サイトにお問合せください。有料版なら、在庫管理・配送管理、プロモーション管理などの機能が無料で利用できます。無料版にはない機能を利用してサイトを構築したい場合におすすめです。Magentoの無料版と有料版の違いは、機能面と性能面にあります。有料版のみで利用できる機能は以下の通りです。

• Page Builder（ページ制作機能） ： マウス操作で画面レイアウトを作成する機能
• CMS機能で作成したページの下書き保存・プレビュー
• BIによるレポート機能（データを可視化し分析）
• BtoBのECサイト運営の各種機能（在庫や注文状況をリアルタイムで把握して可視化）
• 配送元の倉庫が複数ある場合の在庫・配送管理
• ポイント機能・ギフト機能等、顧客向けに提供する機能

※BI（ビジネスインテリジェンス）：企業の業務データを収集・分析した結果を可視化して、業務や経営に活用する仕組み

■Page Builder（ページ制作機能）の実際の操作画面

画像引用：Adobe Commerce

Magentoの機能の詳細については、Adobe社の公式サイトを確認してみてください。

開発を外注する際の料金相場は300〜500万円程度

自社でMagentoを利用した開発をするのが難しい場合は、Web制作会社に外注するのも一つの方法です。Magentoでの構築を外注する料金相場は、300〜500万が目安です。Webサイトに設定する言語数やサイト数が増えるほど、料金も増加する傾向にあります。

外注する際は、自社の要望を明確にしてから構築を進めると、工程の途中で追加作業の発生を防ぎやすくなります。そのため、トータルで構築料金を抑えられる可能性があります。

Magentoの概要については、下記の関連記事を参照ください。
関連記事：Magento（Adobe Commerce）とは？メリット・デメリット・料金などをご紹介！

【無料】Magentoの構築に強い制作会社について相談する

Magentoと類似サービスとの料金比較

Magentoと類似サービスを比較すると、あらためて良い点を理解できます。Magentoを導入する判断を決めやすくなります。

EC-CUBE

画像引用：EC-CUBE

EC-CUBEがおすすめの人・企業 ・国産のシステムがいい
・レンタルサービスやオリジナルデザインなどの注文形態

「EC-CUBE（イーシーキューブ）」は、2006年に初版が公開された、EC向けの純国産オープンソースCMS（コンテンツマネジメントシステム）です。推定35,000店舗以上でEC-CUBEが稼働しているとされ、月商1,000万円以上のネットショップではトップクラスのシェアを誇るEC構築パッケージとして知られています。

GPLライセンスは、ライセンス規約に準じていれば自由にEC-CUBEを改変・頒布・複製できます。実行環境であるサーバ・ネットワークを別途用意する必要がありますが、EC-CUBEのダウンロード・インストール自体に料金がかかることはありません。

商用ライセンスは主に制作会社がカスタマイズを加えて再販する際に利用されますが、EC-CUBE商用ライセンスの購入料金は以下の通りです。

使用できる機能は無償版と同じですが、こちらはソースコードを公開する必要がありません。また、EC-CUBEの動作を保証するライセンスではなく、サポートサービスもありません。

■商用ライセンスが必要となるケース

• EC-CUBEをカスタマイズして、オープンソースでないソフトウェアとして販売する
• EC-CUBEのインクルードされたオープンソースでないソフトウェアを販売する
• EC-CUBEのインストールが必要なオープンソースでないソフトウェアを販売する

セキュリティの観点からECサイトはソースコードを公開するべきではないため、月商1,000万円規模のECサイトを目指しているなら、商用ライセンスがオススメです。

EC-CUBEはカート内や会員ページ、管理画面など、他のECサイト作成プラットフォームではあまり編集できないところまで編集可能で、外部システム・ツールとの連携も柔軟に対応できます。このことから、在庫のある商品を販売するECサイトのよくある形とは少し違う、商品をレンタルするサービスや、オリジナルデザインの受注なども対応しやすくなっています。

Shopify

画像引用：Shopify

Shopifyがおすすめの人・企業 ・ネットショップの運営・管理に多くのスタッフが関わる見込み
・豊富な言語設定を行いたい

Shopifyは、2004年にカナダの会社が開発・提供を始めたネットショップ作成サービスです。Shopifyは3つのプランが提供されており、約4,000円（1ドル140円で算出）からプランを契約できます。プランが上がるほど、利用できるスタッフアカウント数が増え、利用できる機能が増えます。そのため、複数人でのサイト運営・管理がしやすくなっています。また、50以上の言語の設定が行えるのもポイントです。サイトを日本語でサイトを構築するだけで、サイトに訪れたターゲットユーザーがサイト内の言語を変更できます。

Shopifyで利用できるデザインテンプレートは100種類以上ですが、Magentoは数千種類のテンプレートを利用可能です。中には海外向けのテンプレートもあるので、Magentoは越境ECに向いたデザインのサイトを構築できます。

Wix

画像引用：Wix

Wixがおすすめの人・企業 ・手間をかけずにWebサイトを構築したい
・充実したサポートを受けたい

Wixは、世界190カ国で利用されているホームページ作成ソフトです。ECサイトはもちろん、コーポレートサイトといったWebサイトも幅広く構築できます。Wixでは「Wix ADI」を搭載しており、業種や好みのデザインなどの複数の質問に回答するだけで、AIが最適なレイアウトや画像、テキストを組み合わせたWebサイトを自動で制作します。手作業でサイトを制作する手間を省けるので、制作期間を短縮可能です。また、24時間対応のサポートが受けられます。企業の営業時間外でも問い合わせがしやすく、素早い回答を期待できます。

WixはMagentoと同様に無料プランがありますが、Eコマース機能を利用するには有料となります。コストを抑えてECサイトを構築するなら、Magentoのほうが適しています。

LaunchCart

画像引用：LaunchCart

LaunchCartがおすすめの人・企業 ・アジア向けの越境EC・現地カートを構築したい
・複数の販売方法から選択したい

LaunchCartは、スターフィールド株式会社が開発・提供しているクラウドECです。アジア向けの越境ECサイト・現地カートを構築できるのが特徴です。主に中国や韓国、インド、マレーシアなどさまざまな国に対応しています。利用可能な通貨は、アジアをはじめとしたアメリカヨーロッパなど、160通貨に対応。1アカウントで複数の通貨を設定できます。

また、単品通販（1つの商品/1つのブランドのみ販売するサイト）と総合通販の双方に対応しているのもポイントです。さまざまな販売方法を設定できるため、自社の要望に合わせたECサイトを実現できます。

LaunchCartはMagentoと違って、販売先の国に応じてデザイン・決済方法などを選択可能です。現地ユーザーが使いやすいECサイトを構築しやすくなっています。

※自社のみでMagentoを使用してECサイトを構築するのが不安なら、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を紹介します。相談料も紹介料も一切かかりません。

【無料】Magentoの構築に強い会社について教えてもらう

Magentoがおすすめの企業

該当する企業は、Magentoの導入を検討しましょう。おすすめの企業がわかれば、導入の検討を行いやすくなります。

海外に向けて商品を販売したい

Magentoは、60ヵ国語以上の言語や50種類以上の通貨に対応しています。販売先の国に応じて言語を変更したWebサイトを構築する必要がないので、サイト構築の手間を軽減可能です。

また、Magentoでは海外の税管理にも対応しています。例えば、中国の税制度・法制度、オーストラリアのGSTなど、越境ECサイトを構築する際は販売国の税制度に対応しなければなりません。Magentoであれば解決策を講じることができるため、安心して越境ECサイトを構築できます。

海外向けに商品を販売する場合は、Shopifyを利用する方法もあります。Shopifyは、複数人のスタッフでサイトを管理する場合に向いています。

画像引用：モノタロウ インドネシア版

オフィス用品や工具などの間接資材を取り扱うBtoBオンラインストアの「モノタロウ インドネシア版」は、Magentoで制作されています。16種類の製品カテゴリに分類されており、数百種類の製品が販売されています。

自由にサイトをカスタマイズしたい

Magentoはオープンソースのソフトウェアのため、インターネット上にソースコードが公開されています。そのため、サイト構造やプログラムなどを自社の要望に合わせて自由にカスタマイズ可能です。自社で使いやすいサイトを実現できます。

Magentoの類似サービスにEC-CUBEがあります。EC-CUBEは日本産の製品なので、日本市場向けのサイト構築に向いています。一方でMagentoは海外産の製品なので、越境ECに適したデザインや機能を搭載できます。

また、Magentoでは事前に開発されたデザインテンプレートも提供されています。すでにECサイトに必要な機能が搭載されているので、サイトの構築期間を短縮可能です。さらに小規模から始めて、必要に応じてデザインの変更や機能を拡張するといった活用方法もできます。

画像引用： SPY ONLINE SHOP

SPY ONLINE SHOPは、防犯・調査用の小型カメラ専門のオンラインショップです。日本向けのBtoCサイトであり、複数商品の属性から商品の絞り込みができたり、詳細スペックで商品検索ができたりする機能が実装されています。

BtoB向けのECサイトを構築したい

Magentoは、ビジネス規模を問わずBtoBとBtoCの両方に対応しており、とくにBtoBの運営に適しています。例えば、BtoB向けの機能として、以下のような機能があります。

• 顧客に応じて商品の価格を変更
• 購入ロット数に応じて商品の割引を行う
• 複数商品を1つの画面で購入できるデザイン（BtoCでも可）
• AIを活用した活用（例えば、顧客の購買履歴や訪問履歴などのデータに応じて、適した商品を自動で表示する機能など）
• CRMやERPなど他社製のシステムと連携できる

BtoB向けの機能が豊富にあるので、自社の要望に合わせて機能を組み合わせてみましょう。

画像引用：Daiso G-Tape Shop

Daiso G-Tape Shopは、大創株式会社が運営するダンボールカット資材販売のBtoBサイトです。サイト内には、USドル建て決済や、ロット単位での割引などの機能が実装されています。

【無料】Magentoの構築に強い制作会社について相談する

Magentoでのホームページ制作に対応できる会社

Magentoの料金や類似サービスとの比較を紹介しましたが、自社で内製するのは難しい場合もあるでしょう。Magentoでのホームページ制作に対応できる会社を把握すると、サイト構築を外注する際に、スムーズに依頼する会社の選定を行えます。

Digital-Free株式会社

おすすめポイント ・Magentoの構築サービスを提供
・Webサイトの運用・保守に対応

画像引用：Digital-Free株式会社

Magentoの構築サービスを提供

Digital-Free株式会社では、Magentoの構築・開発に特化したサービスを提供しています。50件以上の実績があり、Magentoの専門家による企業のECサイト構築サポート。また、構築だけでなく、Webマーケティングにも対応しており、Magentoで構築したECサイトの集客や売上を増加させる効果も期待できます。

Webサイトの運用・保守に対応

同社では、Webサイトの24時間システム監視サービスを提供しています。自社でWebサイトを監視する手間を省くことが可能です。専門家による障害対応などを行ってもらえるため、問題が発生しても迅速な解決を見込めます。

株式会社エス・エー・アイ

おすすめポイント ・3,000社を超えるサイト制作実績がある
・多言語Webサイト制作に対応

画像引用：株式会社エス・エー・アイ

3,000社を超えるサイト制作実績がある

株式会社エス・エー・アイは、創業から10年以上で、3,000社を超えるサイト制作実績があります。業種や業界を問わず、さまざまなWebサイト制作に対応。顧客の要望を実現するための最適なWebサイトを実現します。

多言語Webサイト制作に対応

同社では、海外事業を展開しており、日本語・中国語・韓国語・英語に対応したWebサイト制作が可能です。越境ECサイトでは、現地言語の設定が必須であり、同社に任せると顧客のニーズに合わせてさまざまな言語に対応したサイトを実現できます。

【無料】Magentoの構築に強い制作会社について相談する

Magentoの料金【まとめ】

Magentoはオープンソースのソフトウェアであり、無料版を利用するとライセンスの利用料がかかりません。レンタルサーバーやドメインのみの料金でWebサイトを構築・運用できます。

Adobe社が提供する有料版は、売上予想やドメイン数、アクセス数などに応じて料金が算出されます。有料版は、無料版よりも利用できる機能が多いため、本格的なECサイトを構築するなら、有料版のほうが適しています。

Magentoは以下のような企業におすすめです。

• 海外に向けて商品を販売したい
• 自由にサイトをカスタマイズしたい
• BtoB向けのECサイトを構築したい

自社の要望を明確にした上で、Magentoの導入を行ってみてください。

関連記事：ECサイト制作にお悩みならこちら。ASPカート比較と選び方のポイントを解説

※自社のみでMagentoを使用してECサイトを構築するのが不安なら、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を紹介します。相談料も紹介料も一切かかりません。

コンサルタントのご紹介 代表取締役
岩田 真 2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。

Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください！

【無料】Magentoの構築に強い会社について教えてもらう