- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ECサイト
ShopifyとMakeShopを徹底比較|自社に最適なECシステムはどっち?【2024年最新版】
「ShopifyとMakeShop、自社に最適なECシステムがどちらなのか知りたい」
「ShopifyとMakeShopの料金、機能、特徴などを比較したい」
有料のECカートであり、しっかり売上を作りたい方が比較するShopifyとMakeShop。
両サービスとも利用者が多く、どちらにすべきか悩んでしまいます。
今回の記事ではそのような方に向けて、以下の内容を中心に解説していきます。
・ShopifyとMakeShopの共通点と違い
・ShopifyとMakeShopのメリット・機能・料金
・ECシステムを変更したいと思った時の移行方法
本記事をご覧いただき、自社のECシステムをShopifyもしくはMakeShopのどちらにすべきか?の1つの判断軸としてご活用ください。
※どちらが最適かプロの意見を聞きたい方は、Web幹事にご相談ください。予算や目的などから最適なECサイトや制作会社を選定させていただきます。相談料などは一切かかりません。
ECサイト比較に役立つ記事もご覧ください ECサイト構築にお悩みならこちら。ASPカートを徹底比較
Shopify/MakeShop比較表
Shopify |
MakeShop |
||||
プラン |
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
プレミアムショップ |
エンタープライズ |
初期費用 |
0円 |
0円 |
0円 |
11,000円(税込) |
110,000円(税込)~ |
月額費用 |
$29 |
$79 |
$299 |
7,700円(税込)~ 11,000円(税込) ※契約期間による |
55,000円(税込)~ |
無料体験期間 |
14日間 |
15日間 |
|||
決済手数料 (クレジットカード) |
国内:3.4% 海外:3.9% |
国内:3.3% 海外:3.85% |
国内:3.25% 海外:3.8% |
3.19%~ |
3.149%~ |
アカウント数 |
2人 |
5人 |
15人 |
5人 ※副管理者ID |
10人 ※副管理者ID |
商品登録数 |
無制限 |
10,000 |
50,000 |
||
ディスク容量 |
無制限 |
- |
- |
||
特徴 |
・海外向け販売に強い ・デザイン性に優れている ・拡張性に優れている |
・日本語対応で安心 ・サポートが手厚い ・国内流通額NO.1の売り上げ規模 |
※2021年6月時点の情報
Shopify/MakeShopの共通点
まずは、Shopify/MakeShopの共通点について解説します。
【共通点】
・月商数百万円規模以上のECサイト向け
・デザインのカスタマイズ性が高い
・無料体験期間がある
月商数百万円以上の規模のECサイト向け
Shopify、MakeShopとも月商数百万円規模で運営を目指すECサイトに適しています。どちらも機能数や商品登録数が多いため、事業が成長し、ECサイトの規模が大きくなるときも対応できます。
ECサイトはリニューアルの労力が大きいWebサイト。なので、最初に適切なシステムを選ぶことが肝心です。
逆に月商数十万円を目指す人が使うECサービスとしては、機能やランニングコストから考えても、オーバースペックと言えるでしょう。
デザインのカスタマイズ性が高い
ShopifyとMakeShopどちらもデザインのカスタマイズ性能が高いです。テンプレートをそのまま活用しても十分なデザインですが、自作でHTML・CSSの手直しを加えることで、よりサイトデザインの幅が広がり、オリジナリティを出すこともできます。
また、デザインテンプレートの種類も豊富で、Shopifyは公式でも100種類前後、非公式のものを含めると1,000種類以上あります。MakeShopも173種類あります。
無料体験期間がある
Shopify/MakeShopの双方に、無料体験期間があります。実際にプラットフォームに触ってみることで、自社に最適かどうかの判断ができます。
Shopifyは14日間、MakeShopでは15日間の無料体験が可能です。
Shopify/MakeShopの違い
次はShopify/MakeShopの違いについて解説します。
【相違点】
・基本機能:Shopifyは最小限、MakeShopは充実
・入金サイクル:Shopify週払い、MakeShopは月払い
・商品登録数:Shopifyは無制限、MakeShopは制限あり
基本機能:Shopifyは最小限、MakeShopは充実
Shopifyは最初から備わっている基本機能が最小限となっており、MakeShopは、ECサイト運営に必要な機能が充実しています。そのため、初期費用や月額費用はMakeShopのほうが高いです。
ただし、Shopifyは必要な機能をアプリで追加する仕様のため、機能を増やしていくと、MakeShopの月額料金を上回るというケースもあり、一概にどちらが高いとは言えません。
例えば「複数配送先設定」の機能が欲しいとき、MakeShopでは無料ですがShopifyでは月額29$の追加費用がかかります。自社に必要な機能を選んでネットショップを作るのです。
このようにちょっとずつ機能を増やしていくと、月額料金が変わるのがShopifyです。(他の機能については以下の表にまとめました)
MakeShop |
Shopify |
|
SEO設定機能 |
無料 |
10ドル~ |
カレンダー表示 |
無料 |
9.8ドル~ |
在庫アラート |
無料 |
29ドル~ |
再入荷お知らせ |
無料 |
19ドル~ |
レビュー |
無料 |
無料~ |
お気に入り登録 |
無料 |
5ドル~ |
ポイント機能 |
無料 |
25ドル~ |
クーポン機能 |
無料 |
無料 |
サイト全体の割引機能 |
無料 |
無料 |
まとめ買い割引 |
無料 |
9.99ドル |
販売期間の設定 |
無料 |
4.99ドル |
マイページ編集 |
無料 |
12ドル~ |
配送日時指定 |
無料 |
9.8ドル~ |
注文CSVのカスタマイズ出力 |
無料 |
29.95ドル |
【出典】MakeShopとShopify(ショッピファイ)の比較
入金サイクル:Shopifyは週払い、MakeShopは月払い
入金サイクルはShopifyは週払い、MakeShopは月払いとなっています。Shopifyの入金サイクルは毎週日曜日締めの翌週金曜日払い。それに対してMakeShopは、月末締めの翌月払いです。
入金サイクルは、キャッシュフローの観点から見ても早いほうがオススメ。ちなみにMakeShopには即日入金サービス機能があり、手数料1.5%で利用できます。
商品登録数:Shopifyは無制限、MakeShopでは制限あり
Shopifyは無制限ですが、MakeShopでは登録数に制限があります。プレミアムショッププランで10,000点、エンタープライズプランで50,000点です。取り扱いアイテム数を気にしたくない方であれば、無制限のShopifyのほうが使い勝手がよいです。
※ここまで読んで、どちらが自社に最適なECサービスか迷っている方はWeb幹事にご相談ください。元Web制作会社出身のアドバイザーが、完全無料で選定いたします。
Shopifyのメリット・料金・機能
画像出典:Shopify
Shopifyがおすすめの人
・月商数百万円〜数千万円以上の事業規模を目指す
・複数の販売チャネルを活用したい
・海外向けの販売にも力を入れたい
Shopifyは2004年にカナダで創業されたECサイト作成サービスです。世界ではシェアNo.1を誇り、世界175ヶ国で利用されています。
開設ショップ数60万サイト、アクティブユーザー100万人、Shopify上で購入された総額は7兆円以上の実績があります。今後、日本語に対応したアプリやプラグインが充実するにつれ、シェアが大きく伸びるポテンシャルを秘めたECシステムといえるでしょう。
日本法人が設立され、Shopifyが本格的に日本に参入したのは2017年。当サイトWeb幹事にも、Shopifyに関する問い合わせが一番多いほど、需要は伸びています。
それぞれのプランでおすすめの人は以下の通りです。
ベーシックプラン |
スタンダードプラン |
プレミアムプラン |
|
おすすめの人 |
・はじめてECにチャレンジする ・事業を始めたばかり |
・複数メンバーで運営したい ・リアル店舗も運営している |
・ECサイトの経験が豊富 ・マーケティングに注力したい |
売上の目安 |
月商500万円以下 |
月商5,000万円以下 |
月商5,000万円以上 |
メリット
・導入コストが低い
・在庫マネジメント、配送面の対応も強い
・高いカスタマイズ性
・SEOやSNS連携対応
・世界中の決済方法や言語をカバー、越境ECにチャレンジしやすい
導入コストが低い
Shopifyのメリットの1つ目は、導入コストの低さです。
Shopifyはベーシックプランで29USドル、スタンダードプランで79USドルと、全世界対応のECサイトが作成できるサービスとしては非常に安価です。
また、月額9ドルのLiteプランもあるので価格を抑えたスタートも可能です。
関連記事:月額9ドルのShopify Lite(ライトプラン)|オススメの人や、他プランとの違いなど
さらにShopifyではHTMLなどの知識やスキルがなくても、以下のようにテンプレートを選ぶだけで簡単にECサイトを開設できます。
デザイン性が高く、スマホやタブレットにも対応したテンプレートが100種類以上用意。さらにサーバーも用意されているのでECサイト開設がカンタンに始められます。
関連記事:業種別オススメのShopifyテーマ10選!カスタマイズ方法まで完全網羅
在庫マネジメント、配送面の対応も強い
Shopifyのメリットの2つ目は、在庫マネジメントや配送面の対応に強いことです。
Shopifyは日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便と提携。さらに世界ではFedEx、UPS、DHLなどの世界3大配送会社と提携しています。配送面の対応がしっかりしているので、Shopifyを活用すれば簡単に世界中に商品を販売することが可能です。
また、ECの売上や在庫もスマホなどから簡単に管理でき、「在庫マネジメント」がしやすいこともShopifyの特徴といえるでしょう。
モバイル用のアプリもあり、注文状況やアクセス状況を、アプリで簡単に確認することもできます。管理画面のUIも直感的で操作性も高いです。
高いカスタマイズ性
Shopifyのメリットの3つ目は、高いカスタマイズ性です。
Shopifyには2,200種類以上の豊富なアプリがあります。
「Shopifyアプリストア」でECサイトをカスタマイズ、機能拡張するための便利なアプリを購入、インストールできます。機能の拡張がしやすい仕組みにもなっています。
関連記事:Shopifyで導入すべきアプリ17選を目的別に紹介!
SEOやSNS連携対応
SEO機能 |
SNS連動機能 |
|
初期機能 |
・H1タグ ・タイトルタグ ・descriptionタグ ・商品画像のaltタグ ・メタタグ |
・Facebookshop ・Instagramタグ付け ・messengerチャット |
有料プラグイン |
Plug in SEO |
- |
ECサイト運営において、最も難しくそして最も重要なひとつが「Webマーケティング」。
その点、ShopifyはSEO(検索エンジンで上位表示する手法)にもしっかり対応しています。
さらに、Shopifyの強みはSNSとの連携力。特にFacebook・Instagramとの連携が充実しています。下の動画のように、Facebookメッセンジャーを利用したチャット対応、そしてショッピングカードへの誘導などの機能があります。
世界標準ならではのECサイトとしての機能が多く搭載されています。
世界中の決済方法や言語をカバー、越境ECにチャレンジしやすい
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
||
海外向け販売 |
133の通貨で販売 |
○ |
○ |
○ |
複数の言語で販売 |
最大5 |
最大5 |
最大5 |
|
海外ドメイン |
- |
○ |
○ |
|
国際価格 |
- |
○ |
○ |
|
国際価格(バリエーション価格ごと) |
- |
- |
○ |
Shopifyのメリットの最後は、現在、伸びている越境EC(海外展開)にチャレンジしやすいこと。
Shopifyは、世界175ヶ国以上で利用されているため、世界中の決済方法や言語をカバーし、さらに各国の税率への対応などもしています。
世界には日本ではあまり聞きなれないような決済方法がありますが、Shopifyは幅広く対応しているため、越境ECにチャレンジがしやすいといえます。
もちろん日本での決済方法にもしっかり対応しています。クレジットカード決済やコンビニ決済、さらに代引きまで。また「Pay Pal(ペイパル)」や「Amazon Payments」などのネット決済方法も網羅しています。
関連記事:越境EC向け!Shopifyで多言語にする方法、翻訳アプリを紹介
【無料】Shopifyでの構築に強い制作会社を紹介してもらう
Shopify導入のデメリット
続いてShopify導入のデメリットについて見ていきます。
メリットが多いShopifyですが、強いて挙げるなら下記がデメリットといえます。
・英語が残されている部分がある
・アプリを追加しすぎると高額になる
・HTMLの知識が必要になる場面も
英語が残されている部分がある
Shopifyのデメリットの1つ目は、まだ一部「英語」が残されているということです。
現在は、日本語対応が概ね進んできたため、Shopify自体で不便な思いをすることはほとんどありません。
ですが、一部のテーマ(サイトデザイン)やアプリ(拡張機能)については日本語対応しておらず、そこがデメリットといえるかもしれません。
便利なアプリを追加しすぎると高額になる
Shopifyのデメリットの3つ目は、月額課金制のアプリ。Shopify自体も月額課金ですが、アプリ等もほとんどが月額課金。
アプリを追加しすぎるとランニングコストが高くなってしまうので、あれもこれも追加するのではなく、本当に必要なものだけを見極める力が必要となります。
関連記事:Shopifyで導入すべきアプリ17選を目的別に紹介!
HTMLの知識が必要になる場面も
Shopifyのデメリットの3つ目は、HTMLの知識が必要になる場面もあるということです。Shopifyは基本的にはHTMLの知識がなくても運営できるようになっています。
しかし、ECサイトをより良く、売れやすくするためにはHTMLの知識が必要になる場面も出てきます。売りたい商品の写真を目立たせたい、配置を変えたい、文字の大きさ・色を変えたいなど。こういったサイトの改善改良をするためには、やはりHTMLの知識が必要になることは知っておいた方がよいでしょう。
※これからECサイト構築を検討されている方や、現在ECサイト運用にお悩みの方はこちらもご活用ください。
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Shopifyのプランと料金
ここから、さらに掘り下げてShopifyのプランや料金を見ていきます。
ベーシックプラン |
スタンダードプラン |
プレミアムプラン |
|
初期費用 |
0円 |
0円 |
0円 |
月額料金 |
$29 |
$79 |
$299 |
日本の オンラインクレジットカード手数料 |
3.40% |
3.30% |
3.25% |
AMEX/海外の オンラインクレジットカード手数料 |
3.90% |
3.85% |
3.80% |
Shopifyペイメント以外の決済サービス を使用する場合の追加料金 |
2.00% |
1.00% |
0.50% |
スタッフアカウント数 |
2 |
5 |
15 |
商品登録可能数 |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
24時間サポート |
◯ |
◯ |
◯ |
無料SSL証明書 |
◯ |
◯ |
◯ |
カゴ落ち対策 |
◯ |
◯ |
◯ |
ギフトカード |
× |
◯ |
◯ |
プロフェッショナルレポート |
× |
◯ |
◯ |
高度なレポートビルダー |
× |
× |
◯ |
外部サービスの自動計算送料 |
× |
× |
◯ |
初期費用は、どのプランを選んでも無料です。基本的には、月契約ですが年間契約も可能。一括払いで1年契約なら10%割引き、2年契約で20%割引き、3年契約で25%割引きとなっています。プランの変更はいつでも可能なので、ECサイトの運用状況に合わせて適宜調節できます。
機能一覧
ベーシックプラン |
スタンダードプラン |
プレミアムプラン |
|
スタッフアカウント数 |
2 |
5 |
15 |
24時間体制サポート |
◯ |
◯ |
◯ |
販売チャンネルの追加機能 (Amazon・Instagram・ Facebookなど) |
◯ |
◯ |
◯ |
手動での注文作成 |
◯ |
◯ |
◯ |
クーポンコード |
◯ |
◯ |
◯ |
注文編集機能 |
◯ |
◯ |
◯ |
無料SSL証明書 |
◯ |
◯ |
◯ |
カゴ落ち対策 |
◯ |
◯ |
◯ |
無制限のファイルストレージ |
◯ |
◯ |
◯ |
ギフトカード |
- |
◯ |
◯ |
プロフェッショナルレポート |
- |
◯ |
◯ |
高度なレポートビルダー |
- |
- |
◯ |
外部サービスの自動計算送料 |
- |
- |
◯ |
【スタンダードプラン以上のみで使用できる機能】
・ギフトカード機能
・プロフェッショナルレポート機能
・外部サービスの自動計算送料機能
【プレミアムプランのみで使用できる機能】
・高度なレポートビルダー機能
ギフトカード機能
ギフトカード機能とは、購入した商品にギフトカードを添えられる機能です。購入者や贈られた方に喜ばれやすい機能で、購入した商品に付加価値をつけることが可能です。
プロフェッショナルレポート機能
プロフェッショナルレポート機能とは、リピーターについての情報やどこから購入があったのかなど、顧客の動きなどを把握しやすくなる機能です。顧客の動きを把握することで、仮説を立てやすくなりECサイトの効果をより高めたい時に役立ちます。
外部サービスの自動計算送料機能
外部サービスの自動計算送料機能とは、顧客が注文をした時点で最新の配送料を表示できる機能です。標準配送・当日配送・複数配送先などの配送オプションを選択し、すぐに配送料を表示できます。プレミアムプランには標準装備でついています。
【プレミアムプランのみの機能】
高度なレポートビルダー機能
高度なレポートビルダー機能とは、Google広告などネット広告の効果検証や、ECサイトの流入経路別で分析ができるなどの機能です。プロフェッショナルレポート機能と併用することで、顧客の動きをより鮮明にできます。
関連記事:まだ日本では数少ない「Shopify」に強い開発会社、完全ガイド!
ここまで読んでShopifyでECサイトを作ろうと思った方は、Web幹事にご相談ください。
MakeShopのメリット・料金・機能
画像出典:MakeShop
MakeShopがおすすめのECサイト
・機能性・カスタマイズ性の高さを重視
・会員制・BtoB-ECサイト
・多店舗展開をしたい
MakeShopは、GMOグループのGMOメイクショップ株式会社が提供するECカート。
初期費用11,000円(税込)、月額費用7,700円(税込)~(支払い方によって変動あり)と、ECカートのなかでは若干高めですが、機能性・カスタマイズ性が高くなっています。月商数百万円以上でも問題なく対応できるカート。国産のECカートであり、サポートが手厚い点もポイントです。
MakeShopのメリット
・機能性・カスタマイズ性が高い
・会員制・BtoB-ECサイトにも対応
・多店舗展開も管理しやすい
MakeShopは、「業界No.1の機能数」をうたっており、ECカートとしてはかなりの数の機能を備えています。2021年6月時点で、651の機能・サービスがあります。
一般的なECサイト構築・運用における機能が充実しているのはもちろん、アパレルEC向けの機能や、会員制・BtoBの販売ができる機能などもあるのが特徴的。機能が豊富なだけでなく、カスタマイズの自由度も高くなっています。
また、複数店舗間での会員情報を連携機能や、一元管理ツールとの連携ができるなど、多店舗展開を管理しやすい機能があります。ECモールと自社サイトを展開する場合、複数の販売チャネルを展開する場合にも役立ちます。
MakeShopのデメリット
・費用がやや高め
・プランによる選択肢があまりない
MakeShopは、ECカートのなかではやや料金が高め。そのため一定の売上がないと、利用料金が負担になりやすいです。プレミアムショッププランの次が上位プランとなり、大規模事業者寄りの内容。事業の成長に合わせてプランを移行することが難しいといえます。
MakeShopのプランと料金
先ほども少し触れましたが、MakeShopには下記の2つのプランがあります。
プレミアムショッププラン |
エンタープライズ |
|
初期費用 |
11,000円(税込) |
110,000円(税込)~ |
月額費用 |
7,700円(税込)~11,000円(税込) ※契約期間により異なる |
55,000円(税込)~ |
決済手数料 |
Visa/Mastercard 3.19%~ JCB/American Express/Diners 3.49% ※MakeShopペイメント利用時 |
Visa/Mastercard 3.149% JCB/American Express/Diners 3.49% ※MakeShopペイメント利用時 |
商品数 |
10,000 |
50,000 |
ディスク容量 |
- |
- |
副管理者ID |
5人 |
10人 |
MakeShopでは15日間の無料体験が可能です。また、同一名義でMakeShopを複数契約する場合、2店舗目以降の初期費用11,000円(税込)が無料となります。
プレミアムショッププランは、1カ月契約では月額費用が11,000円(税込)ですが、長期契約ほど割引が適用され、60ヶ月契約で最大の30%割引・月額費用7,700円(税込)となります。
さらに、プレミアムショッププランは、月額決済金額によってVisa/Mastercardの手数料が変わります。月額決済金額が50万円以上の場合は3.19%ですが、50万円未満の場合は3.39%です。
エンタープライズプランは、MakeShopの基本機能をベースにセミカスタマイズができるプラン。BtoC、BtoBいずれのECサイトでも高機能なカスタマイズを実現できます。
一例として、ECサイトの基幹システム連携やメーカー直送システム、BtoB-ECサイトのオンライン見積もり機能などを、カスタマイズにより利用できます。
機能一覧
MakeShopのプランごとに利用できる主要機能は下記になります。
主要機能 |
プレミアムショップ |
エンタープライズプラン |
自由なデザイン |
◯ |
◯ |
システムカスタマイズ |
× |
◯ ※別途開発費用 |
専用サーバー構築 |
× |
◯ ※別途開発費用 |
SEO管理機能 |
◯ |
◯ |
有名サイトへの出品連携 |
◯ |
◯ |
SNS連携 |
◯ |
◯ |
スマホ・モバイル対応 |
◯ |
◯ |
BtoBショップ対応 |
◯ |
◯ |
メルマガ機能 |
連続配信可能50万通/月 |
無制限 ※1配信20万通まで |
CSV登録機能 |
◯ |
◯ |
商品名入れ機能 |
◯ |
◯ |
クーポン機能 |
◯ |
◯ |
まとめ買い割引機能 |
◯ |
◯ |
独自ドメイン設定 |
◯ |
◯ |
常時SSL |
月額1,100円(税込) |
月額1,100円(税込) |
プレミアムショッププランとエンタープライズプランで大きく異なるのが、登録商品数とメルマガ配信数の上限、そしてシステムカスタマイズと専用サーバー構築の可否です。
システムカスタマイズは、MakeShopをベースにすることで、コストを抑えてカスタマイズが可能です。また、専用サーバー構築により、ECサイトへのアクセスや注文が集中したときに、サイトが表示されないなどの不具合を防げます。
ここまで読んで、MakeShopでECサイトを作ろうと思った方は下記の記事を参考にしてください。
ShopifyからMakeShopへの移行手順
最後に、すでにECサイトを運営している方に、ShopifyからMakeShopへの移行手順とMakeShopからShopifyへの移行手順を解説します。
移行の際に、できるだけECサイトを閉める期間を短くするには、スケジュールをしっかりと立てることが重要です。
移行の手順を理解した上で、計画的に進めていくことにより、移行の漏れや不具合を防げます。
ShopifyからMakeShopへの移行方法
こちらはShopifyに限らず、他のECシステムからの移行でも共通した手順となります。
1.基本設定(ショップ情報、各種規約等の設定)
ショップ名や基本設定を行います。
2.カテゴリーデータの登録、移行
商品のカテゴリーデータを登録します。
3.商品データの登録、移行
商品の画像や価格、説明など詳細について登録します。
4.決済関連の設定
決済方法の設定や税率の設定を行います。
5.配送の設定
商品の配送に関する条件を設定します。
6.会員データの設定、移行
会員データの登録、移行を行います。
7.ショップデザインの変更
ショップのデザインを決め、見た目を整えます。
8.注文関連の設定
テスト注文などを行い、決済に不備は無いか確認します。
9.販促関連の設定
会員に向けてサイト再開の案内を送る際に向けて、イベントやクーポンの設定を行いましょう。
10.独自ドメインの取得、設定
ドメインの設定を行いましょう。
MakeShopドメインor独自ドメインの設定を行いましょう。
11.MakeShopで活用できるアカウントを作成するように顧客に依頼する
顧客へ移行完了のメールを送り、アカウント登録を依頼します。
MakeShopからShopifyへの移行方法
1.事前チェック
まずは、Shopify公式のECサイトの移行に関する検討事項を確認します。
住所やメールアドレスなど確認。
アカウントの請求情報の確認。
運営スタッフに個人ログインアカウントを付与し、ログインを確認。
2.ネットショップのデータをShopifyに移行する
手作業でデータをインポートする移行アプリを活用します。
移行アプリならExcelifyがオススメ。Excelifyは大量にデータのインポートが可能、ユーザーレビューの評価も高いアプリです。
3.移行後の商品を確認・分類する
商品説明、画像、バリエーションなどの商品情報を確認します。
カテゴリーごとに分類も行うことで、スムーズにサイトをオープンする事ができます。
4.デザインを調整する
テーマを選び、デザインを調整します。その後、画像の配置やフォントなど細かい調整で見た目を整えます。
5.ドメインを設定する
独自ドメインを設定します。
6.配送を設定する
配送先住所、配送エリアなどの細かい設定をします。
7.税率を設定する
海外展開を視野に入れているなら、国や州で税法が異なるため注意が必要です。
一度税率設定を行えば、自動的に計算されるようになります。
8.決済サービスの設定
Shopifyペイメントの他、外部決済サービスなど自社にあった決済サービスを設定しましょう。
9.テスト発注
テスト注文を行い、顧客の購入プロセスに不備が無いか確認します。
テスト注文の確認項目として、成功した取引と失敗した取引のテストや、注文の返金とキャンセルのテストなどを確認しておくと安心です。
10.Shopifyストアのアカウントを作成するように顧客に依頼する
顧客への招待メールを送り、アカウント登録を依頼します。
移行のデメリットと注意点
ECサイトのプラットフォームを移行するデメリットは、手間やコストがかかる事と、顧客の離脱の可能性があります。
移行時は、どうしてもショップを一時的に閉鎖しなければなりません。当然その期間は売り上げないうえに、人的リソースがかかります。そのため、ある程度のコストを踏まえる必要があります。
また、顧客が新しいプラットフォームに移行する際は、新しくユーザー登録が必要となります。その時に登録が面倒に感じる顧客は、そのまま離脱してしまうというリスクもあります。
それを回避するためにも、事前に丁寧な案内やキャンペーンを打つなどの工夫が必要となります。
MakeShopへの移行注意点
・移行前のデザインを一括で移行不可
・移行前の商品画像を一括で移行不可
・移行前の注文情報の取り込みを行いたい場合は、エンタープライズプランで可能
・移行前の決済代行会社をそのまま使う場合は、決済代行会社に確認が必要
Shopifyへの移行注意点
・URLリダイレクトを行う必要がある
・顧客のパスワードの移行はできない
・記事、ブログ記事の移行はツールの使用を検討する
移行を自社で行ってもいいですが、慣れない作業をすると時間がかかってしまったり、ミスなどで移行期間が延長になってしまうこともあります。ECサイトを閉めている期間=売上損失期間となるため、コストをかけてでも移行をプロに任せるという選択肢も視野にいれるといいでしょう。
なお、MakeShopでは、次のような移行をサポートするサービスを提供しています。
・商品データ移行代行:1,000点まで132,000円(税込)、100点追加ごと+4,400円(税込)
・会員データ移行代行:1,000件まで33,000円(税込)、100件追加ごとに+1,650円(税込)
※いずれも料金支払い・データ提出から10営業日程度で移行可能
・おてがるリニューアルサービス:低価格でデザインをリニューアル。バナー1個から発注可能
・集客設定代行サービス:最適なキーワードを抽出、SEO最適化、効果検証ツールの設定
Shopify/MakeShop比較まとめ
ShopifyとMakeShopの機能・価格・メリットなど、様々な点において比較してきました。それぞれのECシステムに一長一短があり、選ぶためには自社がECサイトを立ち上げる目的や目標を明確にする必要があります。
目的や目標をを決めることによって、目標達成に必要なECシステムはどれだろう?という視点ができます。どのような機能が必要なのか、それに対する維持コストは適正かなどさまざまな観点から比較検討できます。
また、Shopifyならではの強み、MakeShopならではの特徴から考えてみるのもいいでしょう。(例えばBtoBを強めていきたいなら「MakeShop」、維持コストを低くして必要な機能のみで運営していきたいなら「Shopify」など)
本記事を参考にしていただき、ShopifyとMakeShopの比較検討にお役立てください。
ECサイト制作をプロに任せたい方へ
これからECサイトを構築するけど制作会社をなかなか探す時間がないという方は、ぜひWeb幹事にご相談ください。
Web幹事は、あなたに最適な制作会社を「人力で」マッチングするサービス。
実際にWeb制作・運用を経験したプロのコンサルタントが対応するため、業者選びの手間なく、質の高いマッチングを受けることが可能です!
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
あなたの目的や予算にに合わせて最適な会社をご紹介させていただきます。
ご相談はもちろん無料。また紹介された会社に必ず発注する必要はありません。
Q. MackShopからShopifyに会員データを移行するには?
MakeShopに登録されている会員データをエクスポートし、Shopifyにインポートすれば既存会員のデータをそのまま引き継げます。
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さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
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この記事を書いた人
吉崎 孝幸
専門分野: Webディレクション・Webライティング
元パン屋。マーケティングとライティングの面白さにハマり、生地作りから記事作りに転身。現在は店舗ビジネスを中心にWebコンサルティングやWebディレクションを行っている。
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