- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ECサイト
ECコンサルティング会社の選び方・比較の3ポイント【失敗したくない方へ】【2024年最新版】
ECの売上が低迷しているが、課題や対策が明確にならない。
そんなとき、ECコンサルティング会社が助けになります。
ただ、EC支援のツールやシステムと違い、ECコンサルティングのサービス内容はどこかつかみづらいところがあるかもしれません。
「具体的にどんな業務を依頼できるのか」
「どういう基準で会社を選べば良いのか」
「ECコンサルティング利用時に注意すべき点は何か」
本記事では、そんな不明点を解決できるよう、ECコンサルティング会社に関する基礎知識と、比較検討に役立つポイント、そして注意点を紹介します。
ECコンサルティング会社に依頼する前の準備
ECコンサルティング会社に依頼する前に、まず「3つの準備」をしておくことをおすすめします。
準備ができていなくても依頼は可能です。しかし、準備をしておくことで、ECコンサルティング会社からのヒアリングが効率的に進み、結果につながりやすくなります。また、どのECコンサルティング会社に依頼すれば良いのか、比較検討の指標にもなります。
課題を洗い出し目標数値を決めておく
なぜ、ECコンサルティング会社に依頼したいのでしょうか。前提となる課題を洗い出しましょう。
ひとつの課題を掘り下げることでさらなる課題が出てくることもあります。たとえば、多くのネットショップに共通する「売上を上げたい」という課題。これを掘り下げると、商品力や集客力、コストのかかりすぎなど、さらなる課題が出てきます。
課題とともに、目標数値もできれば決めておきましょう。
とはいえ、ECコンサルティング会社に依頼する場合、「そもそも課題が分からないから依頼する」「課題を洗い出す時間やリソースがない」という状況も多いはずです。
そういった場合、次のような点を伝えられる程度に書き出しておきましょう。
- なぜECコンサルティング会社に依頼したいか
- 現状、何に困っているか
- 目標数値は何か
依頼したい作業内容を決めておく
ECコンサルティング会社では、調査や分析・施策の提案を行い、施策の実行はネットショップ側で行うのが基本です。しかし、日々のEC運用で手一杯で、施策の実行こそが難しいという場合もよくあります。そこで、自社でどこまでの業務が可能なのかを整理しておきましょう。
ECコンサルティング会社の多くは、施策の実行まで請け負う代行サービスも提供していたり、そういった会社と連携があったりします。そのため、施策実行のリソースがない場合、そこも含めてECコンサルティング会社に依頼するか、外注先を紹介してもらえます。
外注されやすい業務としては次のようなものがあります。
- LP制作
- クリエイティブ制作
- 広告運用
- SNS運用
競合や参考にしているサイトを整理しておく
競合・市場調査は、ネットショップが成長を続けるために絶対に必要です。競合や参考にしているサイトがあれば、次のような点を整理しておきましょう。
- 競合サイト:どういった点で競合なのか、自社の差別化できる点・負けている点など
- 参考サイト:どういったところが参考なのか、業界のなかでの立ち位置など
もし、競合や参考サイトをこれまで意識してこなかったのなら、これを機に考えてみましょう。ECコンサルティング会社のヒアリングや調査において、情報を共有してもらえることもあります。
ECコンサルティング会社が支援する内容
ECコンサルティングは、大きく3つのタイプに分けられます。いずれかのタイプに分けられる会社もあれば、複数のタイプの支援を大なっている会社もあります。
戦略立案・総合型
事業全体の戦略立案、ネットショップ運営の全体を支援します。PL全体を見て、EC企業としての経営改善を図るためのコンサルティングを提供します。
具体的には、次のような事業全般に関する調査と分析を基に目標設定を行います。また、目標達成のための改善マイルストーンの設計などを行います。
- 市場分析
- 競合分析
- 商品分析
- ECサイト分析
ECコンサルティングのなかでも難易度が高く、ノウハウが必要です。ネットショップ側も全社的に取り組む必要があり、予算や期間など規模が大きなプロジェクトとなります。
集客支援型
ECサイトの集客に特化して支援を行います。ECサイトへの集客を増やし、売上向上を目標とします。具体的には、次のような施策提案を行います。
- SEO、CVRを上げるためのECサイトの改善
- Web広告やSNSなど集客チャネルの選定および拡充
- キャンペーン施策
外部ツールやシステムの併用、クリエイティブ制作や広告運用などを外注するケースも多いです。ECコンサルティングのなかでも利用が多く、比較的効果が早く見えます。
業務改善支援型
EC運営における特定の業務改善について支援を行います。業務を改善して必要なリソースやコストを削減することを目標とします。
具体的には、次のようなバックヤード業務の改善提案が中心になります。
- 在庫管理、物流管理の改善
- CS業務へのノウハウ提供や改善
物流費や人件費の値上がりを受けて、近年利用が増えつつあるECコンサルティングといえます。
ECコンサルティング会社の選び方・比較のポイント
ECコンサルティング会社を選ぶ場合、ここで紹介するポイントを押さえて比較検討しましょう。
ECコンサルティングは、ツールやシステム以上に会社や担当者によって成果が変わりすいため、一社に決め打ちせず、複数社を比較検討したいところです。
担当者との相性をチェック
ECコンサルティングは担当者と継続的・長期的に一緒に仕事をするため、EC支援サービスのなかでも担当者との相性が重要です。具体的には、次のような点をチェックしましょう。
- 問い合わせや要望への対応の迅速さ
- 要望を聞き取り、応えてくれているか
- その人と一緒に前向きに仕事をしていけそうか
次のような点がある担当者は要注意です。
- 問い合わせや要望への対応が遅い
- 難しい用語が多く話の内容が理解しにくい
- 良い話ばかりでリスクやデメリットの説明がない
なお、営業担当とコンサル担当が異なる場合もあるので、その点も早めに確認しましょう。
得意な領域をチェック
前述の通り、ECコンサルティングには3つのタイプがあります。自社の課題や依頼したい作業内容が、その会社のタイプに合っているか、次のような点でチェックしましょう。
- 会社サイト・サービスページ掲載の業務・サービス内容
- 実績・事例紹介
- ネット上の口コミ
- 問い合わせ
問い合わせの際には、依頼したいことを最初に伝えることが重要です。信頼できる会社であれば、対応可能かすぐに回答があるはずです。そこで回答が曖昧な会社は避けたほうが良いでしょう。
ECの運用実績・経験をチェック
ECコンサルティングにおいては、EC運用の現場を知っているとことが重要な要素です。そのほうが、EC運用を俯瞰しつつ現場に即した、理想だけでない実現可能な提案ができるからです。
そのため、コンサルティングだけでなくECの運用も手掛けている会社や、EC運用実績・経験のある担当者のほうが安心して依頼できます。
会社としてECの運用も手掛けている場合は、実績・事例として紹介されることが多いですが、不明な場合は遠慮せず確認しましょう。
ECコンサルのコンペをする際の注意点
ECコンサルティング会社を検討する際、前述の選び方・比較ポイントとともに、ここであげる点に注意してください。特に、コンペを行う際に注意が必要です。
安すぎるECコンサルティング会社は要注意
ECコンサルティング料金は、ツールやシステムなどと違い、担当者の人件費を支払っているようなものです。ツール併用などで多少抑えることはできますが、大幅な値下げは難しいサービスといえます。
それにも関わらず安すぎる料金を提示している会社は、担当者一人あたりの案件が多すぎるなど、なんらかの落とし穴がある可能性がります。
案件による差はありますが、一般的なECコンサルティング料金としては以下を目安にしてください。
調査・分析に基づく改善提案:月額5~10万円程度
施策実行などの作業を含む:月額20~30万円程度
運用代行などを含む:月額数十万程度
戦略立案・総合型:数十万円~数百万円
他社と比べて安すぎるECコンサルティング会社には、妥当な理由があるのか、料金の内訳を確認しましょう。
すぐ売上が上がる・必ず売上が上がるは要注意
ECコンサルティング会社との付き合いは長期的・継続的なものです。分析と施策の実施、効果検証と改善を繰り返して徐々に効果が上がるものといえます。
個々の施策では比較的すぐに効果が表れるものもあります。しかし、すぐに売上が上がる、必ず売上が上がると強くアピールするECコンサルティング会社は注意です。
そういった売り込みのもとに行われる施策は、一時しのぎであったり、中長期的に見ると費用対効果の悪いものであったりします。長期的にどういう成果が想定されるのか、現実に即した提案のある会社を選びましょう。
関連記事:ECコンサルティングを依頼できる会社11社を厳選!【2020年最新版】
ECコンサルティング会社の選び方・比較のポイントまとめ
EC運営においては、現状に問題があるのは分かるけど、原因が分からない、どうしたら良いか分からないといった状態が起こりがちです。その状態から課題を明確化し、改善の道筋を示してくれるのがECコンサルティングです。
ただし、真に効果的にECコンサルティングを利用するためには、本記事で紹介したような、比較・選定のする際のポイントや注意点が外せません。また、事前準備をすることで、ECコンサルティング会社の利用がより効率的になります。
自社のECサイトのポテンシャルを最大限引き出してくれるECコンサルティングに出会うために、本記事で紹介した情報をぜひ参考にしてください。
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Q. ECコンサルティング会社へ依頼する前に準備すべきことは?
「課題を洗い出し目標数値を決めておく」「依頼したい作業内容を決めておく」「競合や参考にしているサイトを整理しておく」の3つです。
Q. ECコンサルティングの選び方・比較するポイントは?
ECコンサルティングの選び方・比較のポイントとして「担当者との相性をチェックする」「ECの運用実績・経験をチェックする」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。
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この記事を書いた人
河村 郁恵
専門分野: Webライティング,Webコンテンツ制作
フリーランスのライター、編集者。屋号は「卯の筆企画」。ネット通販企業、EC業界メディアでの勤務経験あり。EC運営、Webマーケティング、キャッシュレス決済、自然食・健康食品関連の記事作成・編集経験が豊富です。
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