- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ホームページ制作の見積もり・発注
ホームページのリース契約に要注意騙される前に知っておくべき危険性【2024年最新版】
- 予算をできるだけ抑えてホームページを制作したい
- 初期費用が、かからない料金プランを探している
ホームページ制作の現場では、非常によく頂くご要望です。
そんな時、制作会社から甘い囁きが・・・
制作会社
弊社なら、リース契約を活用することで、圧倒的に安くホームページを作成できますよ!
非常に嬉しい謳い文句ですが、ホームページ制作のリース契約は絶対にしないようにしましょう!
ホームページにおいてリース契約はデメリットが非常に多いです。
本記事では、下記のポイントを丁寧に紹介。
- リース契約をしてはいけない理由
- 万が一リース契約をしてしまったら
- リース契約はしないが、どうしても予算を抑えたい場合の対処法
リース契約を検討されている方は、必ずご一読ください。
リース契約とは?
リース契約とは、
企業などが選択した機械設備等(コピー機・複合機など)を、リース会社が購入し、その企業に対してその物件を比較的長期にわたり賃貸する取引のことを指します。
出典:公益社団法人リース事業協会
つまり、企業側からするとリース会社を通して「必要な物を借りる契約」のことを指します。
この時点で、勘の良い方は
「え、買うのじゃなくて借りるなの?」
と思われるかもしれません。
その通りです。その時点で少し怪しいのですが、リース契約には様々なデメリットが存在します。
リースの種類
厳密には、リース契約にも2種類のリースがあり細かな違いがあるのですがここでは割愛します。
詳しく知りたい方は、「公益社団法人リース事業協会」のHPをご覧ください。
そもそもホームページはリース契約できない
ホームページは形のない「無形」のもの。
本来このような無形のものはリース契約ができません。
しかし、悪徳業者は様々な手を使ってリース契約を可能にします。
- ホームページを制作するためのパソコン
- ホームページを制作するためのソフト
つまり別のものをリース契約で提供して、ついでにホームページも作ります。
という営業手法と取ってきます。
さらに怪しさが増したのではないでしょうか。
ホームページのリース契約のデメリット
ここからはリース契約の様々なデメリットをご紹介します。
一般的なホームページ制作の業界では、考えられないデメリットばかりです。
リース契約は中途解約・キャンセルできない
リース契約は基本的に中途解約できません。
仮に中途解約する場合も、残期間のリース料やそれに相当する違約金が発生します。
つまりホームページが完成した後、運用に不満があっても制作会社を変更することができません。
リース契約は通常3~5年など長期間に及ぶ契約です。
通常の制作会社なら運用の契約は3ヶ月ごとの更新などが一般的。
もちろん契約更新のタイミングで制作会社を変更することも可能です。
「契約期間が長期間&中途解約できない」というデメリットがいかに致命的かお分りいただけると思います。
クーリング・オフ制度が適用されない
「問題があれば、クーリング・オフをすれば良いじゃないか」
と思われる方がいるかもしれません。
しかし、クーリング・オフ制度が適用されるのは「一般消費者」に限定されており、事業者に関する契約は適用されません。
(個人であっても「事業者」として契約する場合、同様です。)
参考:(中小企業庁)事業者間の取引に関しては、クーリング・オフは適用されません
リース契約が満了したら、ホームページの所有権がなくなる
冒頭お伝えした通り、リース契約は「借りる」契約のため契約満了時に返さなければなりません。
そのため、ホームページが契約満了時になくなってしまうケースがあります。
悪徳業者の営業マンは
「再契約してもらえれば、問題なくホームページを維持できますよ!」
などと言って、再契約を迫ってきます。
事業を行なっている限り、常にホームページは必要になるもの。
そもそも、契約終了時に返還しないといけないホームページなど存在しません。
絶対契約しないようにしましょう。
注意
リース契約以外にも、契約終了時にホームページが閲覧できなくなるケースがあります。
詳細は、後述の「リース契約以外にも注意したいポイント」をご覧ください!
かえって支払い金額が高額になるケースがある
コピー機などの通常のリース契約は、レンタルよりも安い金額で設備を借りることができるのが大きな特徴です。
リース契約を活用し、設備を効率的に使っている会社は多く存在します。
しかし、価格相場がしっかり決まっている設備だからこそ。
ホームページの相場は、目的によっては数万円から数百万円まで大きく変動します。
そのため「安く済ませるためのリース契約が、逆に高くつく」ということがあります。
例えば、月額2万円で3年間のリース契約を考えます。
支払い総額は
2万円 × 36ヶ月 = 72万円
と相応の金額になってしまいます。
- 初期費用無料ですよ!
- 月々たったの〇〇円でホームページが持てます!
など都合の良い営業トークに騙されてはいけません。
必ず支払い総額を確認するようにしましょう。
通常のホームページの相場はこちら
支払総額が、高いか安いかを判断するためにも、通常のホームページ制作の相場をしっかり把握してきましょう!
ホームページ制作の相場・料金
適切な時期にサイトリニューアルできない
通常ホームページは2~3年程度でリニューアルする前提で作るべきです。
- 事業が変わって、掲載したい情報が増えてきた
- 新しい機能が必要になった
- デザインのトレンドが変わった
理由は様々あれど、数年経てば会社の状況も変わり、ホームページを変更する必要が出てきます。
リース契約は3~5年などの長期間におよび、その間にリニューアルができません。
一度作成したのは良いが、その後会社の成長に合わせ、「リニューアルをしようと思ってもできない」という状況になりかねません。
サイト公開後の修正・運用をしてもらえない可能性が
特に悪質な業者の場合、ホームページ作成ソフトだけ提供して、実際のホームページは依頼側に作らせるということもあるようです。
また一度ホームページを公開した後の、修正や変更についても全く対応してもらえないというケースもあります。
本来ホームページは公開後の「運用」が成功の鍵を握ります。
リース契約を行う会社は、リース契約を行うことそのものが目的で、顧客の成功を考えません。
運用をしっかりやってくれない会社には依頼しない方が良いでしょう。
それでもリース契約をしてしまった場合
基本的には当事者間で解決
中小企業庁によると、
事業者間の契約についてトラブルが発生した場合は、原則として、当事者間で解決することとなります。
と記載があり、原則リース会社や制作会社との話で解決する必要があります。
リース契約の性質上、途中で解約できるものではないため、やはり事前に契約内容をしっかりチェックして「安易に契約を結ばない」ということが重要になります。
参考:(中小企業庁)その契約は本当に大丈夫ですか?(トラブルを未然に防ぐために…)
弁護士の相談窓口
どうしてもトラブルが解決できない場合は、弁護士に相談する他ありません。
中小企業庁では、日本弁護士連合会が設置する「ひまわりほっとダイヤル」への相談を勧めており、ここで各地域の弁護士を紹介してくれます。
ひまわりほっとダイヤルはこちら
また法律相談に関するポータルサイト「弁護士ドットコム」でも、ホームページのリース契約に関する相談事例が多く掲載されています。
こちらの相談に返答をしている弁護士に相談をしてみるのも良いでしょう。
(弁護士ドットコム)「ホームページ リース」の法律相談
どうしても予算がない場合は・・・
CMSを活用してホームページを自作する
近年、ホームページの知識がなくても簡単にホームページを作ることができるサービスが増加してきています。
時間はそれなりにかかってしまいますが、どうしても予算がない場合は自分で作ってしまうのが良いでしょう。
オススメのサービスは下記の通りです。
Wix
世界で1億人以上に使われている無料のホームページ作成ツールです。
独自のドメインを利用したり、広告を非表示にしたりのオプションを利用すると有料になってしまいますが、最も高いプランでも約2,500円 / 月です。
ペライチ
国産のホームページ作成ツールです。
こちらもサイトの規模が大きくなると有料になりますが、月々1,000〜2,000円で利用できます。
昔の「ホームページビルダー」などのサービスよりも、かなり作りやすくなっているため、初心者の方でも簡単に作成できます。
初期費用のみの格安ホームページ制作会社に依頼する
どうしても「自分で作る時間がない」「どこかにお願いしたい」という方は
- 初期費用のみの格安ホームページ制作会社
に依頼しましょう。
数千円〜数万円でホームページを作成することができます。
Web幹事では、「格安を強み」としている制作会社の情報も集約しております。
下記のページを参考にしてください。
「格安対応」が特徴のホームページ制作会社一覧 | HP制作会社の比較なら | Web幹事
「格安対応」が特徴のホームページ制作会社一覧です。Web幹事は、日本最大級のホームページ制作依頼・相談サービス。地域や目的、業界など様々な切り口であなたにぴったり...
注意
格安のホームページ制作会社の中には、月々の運用費を前提として初期費用を安く提供している会社もあります。
・運用費用はかからないのか
・かかる場合、契約期間はどれくらいか
・結局支払い総額はいくらになるのか
といったことに注意して依頼しましょう。
リース契約以外にも注意したいポイント
リース契約のデメリットや対処法についてお伝えしてきました。
ここでは、「詐欺まがい」とは行かないまでも、リース契約と同様、依頼時に注意したいポイントについてご紹介します。
「リース契約じゃないから」と安心するのは早いです。
知らない間に不利な契約を結ばされて、リース契約と同じような状況になることもあります。
サーバー・ドメインに注意
「制作会社が所有しているサーバーとドメインを使ってホームページを作成する」といったケースースには要注意です。
通常、サーバーやドメインは依頼側が契約し管理するもの。
依頼者に、知識がないのを良いことに「うち(制作会社)のサーバー使うから大丈夫ですよ!」と営業してくる制作会社が存在します。
面倒なサーバーの契約や設定を全て代行してくれるため、ホームページの公開時は良いのですが、問題は解約時。
- 制作会社を変更するとホームページが閲覧できなくなります。
- うち(制作会社)で持っているドメインなので、別のドメインに変更してください。
- ホームページの情報はお渡しできないので新規で作り直してください。
など、業者変更するとホームページを返してもらえない。というケースが存在します。
面倒かもしれませんが、なるべくドメインとサーバーは自分で契約するようにしましょう。
ホームページ制作で起きがちなトラブルまとめました
ホームページを業者に依頼して制作する過程で起こりがちなトラブルをまとめました。
対策方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
ホームページ制作のよくあるトラブルとその対策【事例別に紹介】
業務委託契約に注意
通常のホームページ制作でも、こちらが不利になるような契約の内容になっているケースがしばしばあります。
発注時に結ぶ「業務委託契約」の内容はしっかりチェックしておきましょう。
主なチェックポイントは下記の通り
- 作業範囲がしっかり定義されているか
- 検収期間が極端に短くないか
- バグや不具合の修正対応期間が極端に短くないか
- ホームページの著作権は依頼側にあるか
契約書のチェックポイントはこちら
ホームページ制作の業務委託契約書のチェックポイントをまとめました。
契約してからでは取り返しがつきません。制作会社と契約する前にチェックしてください!
ホームページ制作の業務委託契約書チェックの6つのポイント
ホームページ制作のリース契約 まとめ
ホームページに予算が避けない場合「初期費用無料」や「月々の支払いでOK」というリース契約は魅力的に映ります。
しかし、その話、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
リース契約は上手く使えば有効な仕組みですが、ホームページにおいては全くオススメしません。
優良な制作会社は、リース契約などで営業してきません。
基本的に「ホームページのリース契約」は行わないようにしましょう。
ポイントはこちら
- リース契約のデメリットをしっかり理解しておく
- 万が一、契約してしまった場合は〇〇へ
- どうしても予算を抑えたい場合はツールを使って自作を検討
制作を依頼しようと検討している方に参考になれば幸いです。
※本記事の作成にあたり中小企業庁にご質問させていただいた所、非常に丁寧にご回答いただきました。
有難うございました。
リース契約ではない優良な制作会社に依頼したい方は
悪徳制作会社ではない、優良な制作会社をお探しの方はWeb幹事にご相談ください。
Web幹事は、あなたに最適なホームページ制作会社を「人力で」マッチングするサービス。
実際にWeb制作を経験したプロのコンサルタントが対応するため、業者選びの手間なく、質の高いマッチングを受けることが可能です!
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
無料で対応致しますので、ホームページ制作の見積もり・発注、その他ホームページについてお悩みの際はお気軽にご相談下さい!
Q. ホームページリースとは何ですか?
ホームページリースとは、一括払いではなく「毎月〇万円」という形でホームページを借りて運用するリース形式のことです。 ホームページをリース契約する際は、制作会社ではなくリース会社と金銭的な契約を結ぶことになります。
Q. 初期費用を抑えてホームページを制作する方法はありますか?
自分でホームページを作成する方法や、初期費用のみの格安制作会社に依頼する方法などがあります。ちなみに、初期費用のかからないホームページ制作プランを提供している制作会社もありますが、リース契約は避けるべきです。リース契約は中途解約ができず、長期間にわたって契約を継続する必要があるためです。
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さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
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この記事を書いた人
岩田 真
専門分野: ホームページ制作,ディレクション,Webマーケティング
株式会社ユーティル代表取締役。2015年にWeb制作会社として株式会社ユーティルを設立。Webディレクター・営業担当として、3年で上場企業を含む50社以上のホームページ制作に従事。経験・スキルがゼロの状態からホームページ制作事業を始めたので初心者の方に分かりやすく、業界の知識をお伝えできます!
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