- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ランディングページ
動画付きランディングページのCVRが高い理由とメリットについて【2024年最新版】
ランディングページを活用した人材採用や、セールスに効果的だと注目されているコンテンツがあります。それは「動画」です。
ランディングページと動画の相性は良く、具体的に下記のような効果が期待できます。
- 動画を載せることでインパクトが強くなり、その後のコンテンツを読み進めてもらいやすい
- 商品やサービスについて文章で紹介するよりも、動画(映像)の方が理解されやすい
- 最終的に目標としている行動に誘導しやすい(=CVRが上がる)
YouTubeやNetflixが普及し、ますますユーザーにとって身近なものとなっている動画コンテンツ。
今回は、ランディングページに動画コンテンツを導入することで得られるメリットや、CVRへの影響についてご紹介します。
これからランディングページを作ってみようと考えている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:ランディングページの作り方を現役LPライターが徹底解説
ランディングページに動画を入れるメリット
ランディングページ(LP)を制作する際に、動画を活用する理由をご存知でしょうか?
その理由は「CVR」を最大限に上げるためです。
CVRとは、「コンバージョンレイト(Conversion Rate)」のことを意味します。
商品の購入など、ランディングページとして設定したゴール(コンバージョンポイント)に到達するユーザーの割合を意味する指標です。
CVRが高ければ高いほど、訪問者の商品購入率や申込率も高くなります。
たとえば、100人の訪問者がいたとしましょう。CVRが1%の場合は購入者が1人ですが、10%であれば10人です。
つまりランディングページにアクセスする母数が大きくなるほど、CVRへの影響も大きなものとなります。
わずか1%の違いであっても、広告などで1万のアクセスを集めたとすると、購入者の人数に100人の開きが出るということです。
では、ランディングページと動画の相性が良いとされている理由について確認していきましょう。
伝えられる情報量が多くなる
ランディングページでの動画活用は、より多くの情報を伝えられるようになります。
ランディングページは基本的に商品購入や会員登録、面接申込といった「ゴールに向けた情報」を厳選して掲載するコンテンツです。
そのため、無駄な情報を省くことができるというメリットがある一方で、大切な情報でも補足をしづらいなど、情報の幅を広げることが難しくなる場合があります。
動画付きランディングページを作成することで、訪問者に文字をたくさん読むというストレスを与えることなく、多くの情報を伝えることが可能です。
文字や画像の場合は、スクロールやスワイプすることで飛ばし読みをされてしまいがちですが、動画の場合は、離脱さえしなければ最後まで視聴してもらうことを期待できます。
注視時間が長くなる
ランディングページのなかに動画を設置することで、訪問者の注視を引きつけることができます。
動画を再生してもらうことでページの滞在時間が長くなり、商品やブランドに興味を持ってもらう機会が多くなるのです。
ただし、唐突に動画を再生し、商品セールスや採用申込を促すといったオファーをすると訪問者にストレスを与えてしまい、ページを閉じる(離脱する)といった結果になってしまいます。
訪問者が求めているストーリーや参考になる体験談など、できるだけ有益な情報を掲載することで、訪問者の注視時間をもらえるようにしていきましょう。
モバイルでも閲覧されやすい
ランディングページの動画は、モバイル端末でも閲覧されやすい傾向があります。
スマホの画面で、たくさんの文字や画像で情報を伝えることは容易ではありません。
ですが、動画であればストレスを軽減することができます。
また、近年のインターネット利用者の多くが、スマートフォン経由となっているため、モバイルに最適化した状態(モバイルフレンドリー)が重視されています。
モバイルフレンドリーという観点から考えても、ランディングページでの動画活用は効果的なのです。
拡散力が高い
ランディングページに動画を組み込むメリットとして、拡散力が高いことも挙げられます。
文章やイラスト・写真のみのコンテンツでは単調に感じられ、読者がページを離れてしまう可能性が高いです。一方で動画は視覚的に飽きさせない特徴があるため、ランディングページに動画コンテンツを組み込むと、読者にとってより魅力的なページに仕上がります。
またスマホで簡単に閲覧できる動画プラットフォーム(YouTubeやTikTok)の普及により、面白いと感じられた動画はSNSを通じて口コミが拡散し、話題になることが頻繁に起こります。
いわゆる「バズる」と表現される現象で、5Gの普及により通信環境が改善されるにつれて、今後も動画の拡散力がより高まるでしょう。
PDCAを回しやすい
ランディングページに動画を入れるメリットとして、最後にPDCAを回しやすい点が挙げられます。
PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(確認)」「Action(改善)」の4つの要素を指し、マーケティング戦略の最適化に欠かせないプロセスです。
テキストや画像のみのランディングページでは、ページ滞在時間や直帰率、コンバージョン率などのデータが分析できます。そこに動画を組み込むと、インプレッション数・再生回数・視聴維持率などの追加データを収集し、より精度の高い計画が練られるようになります。
動画を取り入れたランディングページでは、多彩なデータの活用で効果測定や改善案の立案も容易となるため、競合より一歩先を行くマーケティング戦略が可能になるのです。
ランディングページに動画を入れるデメリット
動画付きランディングページには、CVR向上という大きなメリットがありますが、多少のデメリットも存在します。
ただし、大きな不安材料というわけでもないので心配は不要です。
リスクを知り、可能な対策を行っていきましょう。
ページの読み込み速度が遅くなる
動画付きランディングページでは、動画がない場合と比べて、ページの読み込みに時間がかかります。
Googleが2018年2月に公表した記事では、「3秒以上の読み込み時間がかかると、モバイルユーザーの53%は離脱する」と言及されました。
参考:3秒以上の読み込み時間とモバイルユーザーの離脱について
ですので、ランディングページに掲載する内容は、できる限り無駄を省くことが大切です。
1つのランディングページに3つ以上の動画を掲載するといったことはやり過ぎの場合があります。
必要最低限の動画数、できれば1つ程度を目安にして、ページの読み込みにかかる負担を軽減しましょう。
また、読み込み速度に関しては、ランディングページのコーディング作業や掲載画像、Webフォントの利用などによって変化する場合もあります。
そのため、「表示速度が遅くなるから動画付きLPは却下だ」というのは早計です。
ケースバイケースで表示速度の最適化は行えるため、過剰に動画を嫌う必要はありません。
ランディングページ制作に加え動画制作のコストがかかる
Apple社のiMovieやAdobe社のAdobe Premiereなど、動画編集ソフトを使うユーザーが増えたことで、誰でも手軽に映像を制作できるようになりました。
スマートフォンのみで、撮影から編集を行うことも可能です。
ただし、何も知識がない状態から開始すると、社内での制作コストがかさんでしまいます。
映像制作会社に頼む、もしくはYouTuberに依頼するといった対策を打つことで、映像制作にかかる人件費コストを結果的に削減できます。
情報過多になる恐れがある
ランディングページに動画を組み込む際は、コンテンツの情報過多に注意が必要です。
1ページ内に豊富な情報を詰め込む傾向があるランディングページに、通常のテキストや画像に加えてさらに動画も組み込んでしまうと、読者が情報に圧倒され離脱するリスクが生じます。
動画を含むランディングページを制作する際は、ただ動画を載せるのではなく、想定するユーザーに合わせてコンテンツの見せ方を工夫する必要があります。情報過多を防ぐには事前にペルソナ設定を行い、ターゲティングしながら情報を選別すると効果的です。
動画を活用したランディングページの参考事例
2018年を中心に動画LPを活用しているwebサイトを紹介していきます。
参考事例:【完全版】ランディングページの事例まとめサイトをまとめてみました!
世界5大陸フォトウェディング - モニター募集企画
フォトウェディングサービスを紹介したランディングページです。
撮影風景や参加者の表情を動画で表現することで、サービスの魅力を視覚的に伝えています。
第一弾 想うた 親を想う篇 | JT
大切な人への想いを楽曲で表現するという「想うた」シリーズのランディングページです。
親子の大切さという抽象的なメッセージを、動画活用により具体的なイメージに落とし込んでいます。
映像によるわかりやすさでブランドイメージ向上を狙う施策です。
新型デリカD:5 スペシャルサイト | デリカD:5 | MITSUBISHI MOTORS JAPAN
新型デリカD:5 スペシャルサイト | デリカD:5 | MITSUBISHI MOTORS JAPANを見る
「オトナの冒険が、はじまる。」をテーマに動画やインタビューへと誘導するランディングページです。
「オンライン見積もり」や「カタログ請求」など、訪問者の購入検討段階に応じたCTA(後ほど説明)を用意しています。
採用情報 | 株式会社リブセンス
社内でのミーティングや働く様子を動画で埋め込んでいるランディングページです。
画面の透過により動画を背景として活用したスタイリッシュなデザインで、採用面接に応募する人材のセンスに訴えかけています。
JEM株式会社
画像引用:JEM株式会社
建設業の人材採用を目的としたランディングページの事例です。
最大の特徴はページ冒頭に動画を配置している点です。建設現場のスケールの大きさを動画で閲覧できるため、ページ訪問者の興味を抱かせる工夫が凝らされています。
また動画内では、実際に建設業界で働いている方のリアルな声も聞けるため、現場で働くイメージがしやすいのも特徴です。
ランディングページに動画を活用する際のポイント
動画付きランディングページを制作する際には、いくつかのコツがあります。
いずれもランディングページの種類や業界によって変化する場合もあるため、状況に応じて使い分けましょう。
※動画の作成をお考えの方はこちらのサイトも参考にしてください。
動画・映像制作の依頼・相談・比較なら【動画幹事】
動画のすぐ近くにCTAを設置する
動画の内容が効果的な場合、閲覧者の気分は高ぶり商品購入や申込を検討してくれます。
そのため、動画の直下に「CTA」を設置することで、CVR向上を狙うことが可能です。
なおCTAとは「Call To Action(コール トゥ アクション)」の略称で、訪問者への具体的な行動に誘導することを意味します。
ファーストビューに設置する
人の視線は動いているものを自然と注視します。
ページを開いた瞬間に動画があることで、動画で訪問者の興味を引きつけやすくなります。
ページの最初に表示される部分のことをファーストビューと呼びますが、動画はファーストビューに設置するとよいでしょう。
ファーストビューのキャッチコピーと合わせてアピールしましょう!
関連記事:ランディングページの売れるキャッチコピーを現役コピーライターが徹底解説
自動再生されないように設定する
一部の例外を除き、自動再生は設定しないようにしましょう。
突然スピーカーから音が鳴ることで、ランディングページを閲覧している人は驚いてしまい、ページを離脱する可能性が高くなります。
背景として動画を活用するといった場合を除き、自動再生は避けるのが無難です。
YouTubeとの連携
制作した動画はYouTubeに掲載しておくことで、ランディングページへのアクセスが発生します。
その際、YouTubeでの動画SEO施策として、タイトル・タグ・概要欄にメインとなるキーワードを含むように設定しておきましょう。
検索結果の動画枠からの流入や、YouTubeの動画からランディングページへの流入が期待できます。
適度な再生時間(尺)にする
マーケティング情報などを発信する海外メディア「HubSpot」では、プラットフォームごとの最適な動画時間を発表しています。
- Instagram:30秒
- Twitter:45秒
- Facebook:1分
- YouTube:2分
ランディングページの場合も同様に30秒から2分程度の尺で動画制作をすると良いでしょう。
訪問者が飽きて離脱することを防ぐため、3分以上の再生時間は避けておくのが無難です。
広告の色を出しすぎない
ランディングページに動画を組み込む際は、過度な広告要素の挿入を避けましょう。
既にテキストや画像などで販売要素を強調しているランディングページにおいて、動画でも同様に広告要素を強調しすぎると、ユーザーが違和感を感じ離脱の原因となる場合があります。
ユーザーは既に広告をクリックしてランディングページを訪れているのですから、ページ内の動画で再度売り込み要素の強い広告動画を見せる必要はありません。
ランディングページでは、主にテキストが広告の役割を果たすべきであり、動画は商品やサービスの魅力的な伝達に留めるのが最適です。つまりランディングページに埋め込む動画は、広告としての役割よりも情報提供を重視し、適度にバランスを取ることが重要です。
ランディングページ(LP)制作の費用を申請できる補助金
本記事では、ランディングページの動画活用について解説しました。しかしランディングページ制作において気になるのは、やはり費用面ではないでしょうか?
通常、ランディングページの制作は制作会社へ依頼するのが一般的ですが、幸いなことに制作時に発生する費用をサポートするための「補助金」が利用できる場合があります。
以下の表では、ランディングページ制作に関連する補助金についてまとめましたので、ご参考にしてください。
種類 |
適用要件 |
上限金額 |
ウェブサイト関連費 |
補助対象経費の1/4 (補助上限額12.5万円) |
|
|
広告宣伝・販売促進費 |
通常枠:100万~8,000万 中堅企業等1/2、4,000万円超は1/3 大規模賃金引上枠:8,000万円超~1億円 中小企業者等2/3、6,000万円超は1/2 中堅企業等1/2、4,000万円超は1/3 回復・再生応援枠:100万~1,500万 最低賃金枠:100万~1,500万 グリーン成長枠:100万~1.5億 中小企業者等1/2、中堅企業等1/3 |
ITツール導入 ※対象のみ |
通常枠(A類・B類)補助対象経費の1/2 (上限450万) デジタル化基盤導入枠 補助対象経費の3/4、 2/3(上限350万) |
ランディングページ制作の補助金として、まず小規模事業者持続化補助金が挙げられます。日本商工会議所が行っている補助事業で、販路開拓や生産性向上のための事業に対して給付されます。
事業再構築補助金は、社会の変化に対応するための補助金で、長期化する日本経済の低迷を脱するために創設されました。新たな分野への事業展開や、業態・業種の転換、事業の再編時に申請できます。中小企業だけでなく中堅・大企業をはじめ、海外の市場開拓に挑戦する企業に対しても支援する補助金です。
IT導入補助金は業務の効率化・売上向上を支援する補助金で、主にITツールを導入する際に申請可能です。CMSを使ってLP制作する際の導入費・構築費も対象となっています。
各補助金の詳細については、下記の記事でより詳しく解説しています。ランディングページ制作の費用を抑えたい方は、ぜひご覧ください。
関連記事:【2023年度】ランディングページ(LP)制作の費用を申請できる補助金
ランディングページの動画活用まとめ
コンバージョン率の高いランディングページを作成するには動画活用が欠かせません。
動画付きランディングページでは、文字や画像だけのランディングページよりも訴求力を上げることができます。
リスク対策や動画掲載時のコツなどを活用してCVRの高いランディングページを目指していきましょう。
関連記事:ランディングページ制作(LP)に強い制作会社をプロが厳選!
ランディングページの制作会社選びはプロに任せたい!という方へ
「そもそも自社に制作できるリソースが無い」、「プロに依頼しようにも選び方が分からない」という方はWeb幹事にぜひご相談ください。
Web幹事は、あなたに最適なホームページ制作会社を「人力で」マッチングするサービス。
実際にWeb制作を経験したプロのコンサルタントが対応するため、業者選びの手間なく、質の高いマッチングを受けることが可能です!
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
「動画付き採用LPの費用の相場を知りたいんだけど・・・」という簡単なご相談も歓迎しております!
無料で利用できますし、必ず制作会社の紹介を受ける必要もありません。
まずはお気軽にご相談ください!
Q. 動画付きランディングページのメリットは?
動画付きランディングページのメリットとして「伝えられる情報量が多くなる」「注視時間が長くなる」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ホームページ制作の相場ガイドブックを
無料でプレゼントします!!
ホームページの相場に関するガイドブックを
無料でプレゼントいたします!
・コーポレートサイト
・ランディングページ
・ECサイト
・オウンドメディア
・採用サイト
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
ホームページを依頼したいが、相場が分からず心配
という方はぜひダウンロードしてください。
この記事を書いた人
Web幹事運営事務局
ホームページ制作会社経験者を中心に構成されたWeb幹事の編集メンバーです。ホームページ制作に関する情報を、業界で培ってきたプロならではの経験とノウハウをもとに分かりやすくご紹介します。
このライターの記事一覧