Orange EC(EC-ORANGE)の料金|類似サービスとの比較・おすすめの企業【2024年最新版】

Orange EC(EC-ORANGE)の料金|類似サービスとの比較・おすすめの企業

「フルスクラッチ開発の予算はないが、SaaS型ではやりたいことができない」EC事業をスタートさせるにあたって、そんな悩みを抱えている担当者の方なら、自在なカスタマイズが可能なECパッケージ「Orange EC(EC-ORANGE)」のことを調べているはずです。

・Orange EC(EC-ORANGE)の料金は?
・Orange ECはどんな企業・店舗に向いている?

そこで本記事では、Orange ECの料金プランを解説!Orange ECがどんな企業・店舗に向いているのかもあわせて紹介していきます。

※Orange EC(EC-ORANGE)を導入する前に、ECサイトの機能をおさらいしたい方はこちらもあわせてご活用ください。

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目次
  1. 1. Orange EC(EC-ORANGE)の料金
    1. 1-1. 検証用Orange EC(EC-ORANGE)の料金は200万円
    2. 1-2. サポート体制は主に2つ
    3. 1-3. 注意点:ランニングコストはかかる
  2. 2. Orange EC(EC-ORANGE)と類似サービスとの比較
    1. 2-1. ebisumartとの比較
    2. 2-2. ecbeingとの比較
    3. 2-3. EC-Rider B2Bとの比較
  3. 3. Orange EC(EC-ORANGE)が向いている企業・店舗
    1. 3-1. 年商1億円以上でフルスクラッチより開発コストを抑えて自由に開発したい
  4. 4. OrangeEC料金まとめ

Orange EC(EC-ORANGE)の料金

フルスクラッチに劣らない拡張性・自由度を持つOrange ECの料金は、導入企業のニーズに応じた「見積もり」が必要。これはカスタマイズの内容や、導入の規模に応じてOrange ECの料金が変動するためです。エスキュービズムでは、要件定義から設計、実装、テスト、インフラ構築、マニュアル作成、デザイン組み込み、導入支援まで、必要な作業を総合したうえでOrange ECの最終的な料金を算出しています。

検証用Orange EC(EC-ORANGE)の料金は200万円

企業・店舗のニーズに応じてOrange ECの料金は変動しますが、参考までに、本稼働前の検証用Orange ECのライセンスパッケージ料金が200万円(税抜)であることは明記しておきましょう。検証ライセンスパッケージには、3か月間の有効期限、3か月間の技術サポートが付属しています。

サポート体制は主に2つ

Orange EC(EC-ORANGE)には、カスタマイズを含むECサイト構築以外に、サービスローンチ後に利用できる「アプリケーション保守」「システム監視 / サーバ保守」のサポートプログラムが用意されています。

アプリケーション保守

アプリケーション保守は、Orange ECのプログラム本体、およびプログラムのカスタマイズ部分の保守を依頼できるサポートプログラムです。カスタマイズはアプリ・管理画面・初期カスタマイズ部分が対象。保守範囲に関する以下のようなサポートを受けられます。

・プログラム障害時の調査対応・アドバイス対応
・アプリケーションの仕様確認
・テキスト・画像などのコンテンツ修正
・障害予防保守
・システム・機能の追加提案

システム監視・サーバ保守

サーバレスに対応することからもお分かりのように、Orange ECはクラウド環境での稼働を前提に開発されています。こうしたOrange ECの実行環境となる、インフラ環境の保守サービスが「システム監視・サーバ保守」プログラムです。具体的なサポート内容は以下の通り。

・24時間365日のシステム運用監視
・インフラ障害対応・再発防止策の検討
・インフラ増強対応
・セキュリティ状況の確認・セキュリティ対策の強化・セキュリティ報告
・システムの脆弱性への対応
・データベースの性能改善・チューニング

注意点:ランニングコストはかかる

Orange EC(EC-ORANGE)に限ったことではありませんが、パッケージ型はイニシャルコスト(初期費用)が高額な分だけ、ランニングコストを抑えられるという固定概念を持つ方が多いようです。しかし、それは必ずしも正解だとはいえません。システム規模の大きくなりがちなパッケージ型は、アプリケーション / インフラの運用・保守コストが高額になる傾向があるからです。

たとえば、フルスクラッチでECサイトを構築した場合、サービスローンチ後の運用・保守料金は年額で「開発コストの約10〜15%程度」が必要だといわれています。これはパッケージカスタマイズでも同様。1,000万円でOrange ECをカスタマイズ導入するのであれば、少なくとも年額100万円から150万円程度のランニングコストを見込んでおく必要があります。

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Orange EC(EC-ORANGE)と類似サービスとの比較

類似サービスの料金も比較すると、Orange EC導入の判断材料にできます。今回は類似サービスとして、ebisumartとecbeingとEC-Rider B2Bとの料金比較をみていきましょう。

ebisumartとの比較

ebisumartとの比較

画像引用:ebisumart

サービス

ebisumart

Orange EC

初期費用

※料金例

従量課金プラン・固定料金プラン:

初期費用300万円〜


レベニューシェアプラン:

初期費用1,000万円〜

本稼働前の検証用

ライセンスパッケージ料金の場合:

200万円

月額費用

従量課金プラン:

基本保守料金、カスタマイズ機能保守費用、

オプション利用料金、アクセス費用(変動)


固定料金プラン:

基本保守料金、カスタマイズ機能保守費用、

オプション利用料金、アクセス費用(固定)


レベニューシェアプラン:

毎月の売上金額の2.5%から

なし

サポート

ビジネスグローアップサポート

ECC(ECコンシェルジュ)

アプリケーション保守、

システム監視・サーバ保守

特徴

週に一度の標準無料アップデートあり

POSシステム、店舗業務支援システムなど、

同社のソリューションを組み合わせた展開が容易

ebisumartがおすすめの人・企業 ・常に最新の状態に更新してほしい
・基幹システムなど他システムと連携したい

「ebisumart」は、東京都千代田区に拠点を構える株式会社インターファクトリーが開発・提供するクラウド型ECパッケージです。料金プランは主に3つあります。従量課金プランは、サイトのアクセス数によって毎月の利用費用が変動するプラン。繁忙期と閑散期で利用料金が変動しえます。固定料金プランなら、アクセスが変動しても月額費用が変動しないため、予算管理がしやすいでしょう。レベニューシェアプランは、サイトの売上に対して一定の料率を支払うプランです。売上が出ない追記には料金がかかりません。

2010年にSaaS型へ全面移行したebisumart最大の特徴は、週に一度の標準無料アップデートがあり、システムを最新に保てないECパッケージのデメリットを打ち消せること。

これまで累計650以上のサイトに採用されるなど、SaaS型ECサイト構築ツールとして国内No.1のシェアを誇ります。BtoC、BtoB、ECモールなど、SaaS型でありながら、あらゆるECサイトの構築に対応するフルカスタマイズが可能。POSシステム連携によるオムニチャネル化はもちろん、基幹システム・外部システムなどの連携にも対応しています。

ビジネスグローアップサポートとは、導入社のビジネスに関する支援を提供するサービス。
マーケティングやサイト構築、運用代行なども提供してくれます。ECC(ECコンシェルジュ)とは、ebisumartや提携サービスの活用の仕方をアドバイスするサービスです。

ecbeingとの比較

ecbeingとの比較

画像引用:ecbeing

サービス

ecbeing

Orange EC

初期費用

スモールプラン:

500万円~


ミドルプラン:

1,000万円~


エンタープライズプラン:

3,000万円~

本稼働前の検証用

ライセンスパッケージ料金の場合:

200万円

月額費用

スモールプラン:

20万円~


ミドルプラン:

30万円~


エンタープライズプラン:

50万円~

なし

サポート

スモールプラン:
24時間365日監視、専用クラウド環境、

専任担当PM(プロジェクトマネージャー)


ミドルプラン:
スモールプランの内容に咥えて、

マーケティング支援体制


エンタープライズプラン:

ミドルプランの内容に加えて、

エンハンス対応(継続的な改修)

アプリケーション保守、

システム監視・サーバ保守

特徴

簡単に顧客セグメントを分類できるなど、

最初からマーケティング機能が充実

POSシステム、店舗業務支援システムなど、

同社のソリューションを組み合わせた展開が容易

ecbeingがおすすめの人・企業 ・外部システム連携や拡張性の確保されたECプラットフォームを導入したい
・マーケティング戦略を強化したい

「ecbeing」は、東京都渋谷区に拠点を構える株式会社ecbeing社が開発・提供するECパッケージです。スモールプランはecbeingの標準機能に、簡易な基幹システム連携、外部サービス連携などの軽微なカスタマイズを加えたプラン。月商300万円程度のEC事業者を想定したプランです。このプランでは、24時間365日のサポート、専用のクラウド環境利用、案件の専任担当PMが利用でき、外部サービス連携も可能となります。

ミドルプランは、月商1,000万円以上の中規模EC事業者を想定したプランで、ecbeingで最も採用されています。このプランでは、スモールプランの利用可能サービス・機能に加えて、基幹システム・WMS連携、アプリ対応、店舗受取、無形商材の販売、定期・サブスクサービスに拡充することも可能となります。また、マーケティング支援なども可能です。

エンタープライズプランは、月商5,000万円以上の大規模EC事業者を想定したプラン。このプランでは、ミドルプランの利用可能サービス・機能に加えて、店舗連携、マルチブランド展開、モール構築などにも対応できます。また、継続的なソフト改修や、コーポレートサイト統合、MA連携、越境への本格対応も可能となります。

オムニチャネル(複数店舗を持つこと)対応、越境EC(海外への販売)など、さまざまな業種・業態で活用できる柔軟性を持つことが特徴です。簡単に顧客セグメントを分類できるなど、最初からマーケティング機能が充実しているため、ビジネスを成長させるPDCAを回しやすいのもポイント。SNS連携ツール、MAツール、CMSなど、ecbeingに追加できるマイクロサービスもリリースされ、ますます使いやすく進化しています。

EC-Rider B2Bとの比較

EC-Rider B2Bとの比較

画像引用:EC-Rider B2B

サービス

EC-Rider B2B

Orange EC

初期費用

1,000,000円(税別)

本稼働前の検証用

ライセンスパッケージ料金の場合:

200万円

月額料金

※月額料金はないが、

年間の保守費用がかかる

1,200,000円(税別)

なし

サポート

※要問合せ

アプリケーション保守、

システム監視・サーバ保守

特徴

BtoB取引に便利な機能を

搭載した多機能ECパッケージ

POSシステム、店舗業務支援システムなど、

同社のソリューションを組み合わせた展開が容易

EC-Rider B2Bがおすすめの人・企業 ・BtoB向けのものがいい
・多言語に対応できるものがいい

EC-Rider B2Bは、B2B向けECサイトを構築するサービスです。安価に利用できるASP型と、サーバ・インフラを個別に用意しライセンスを購入して独自システムとして導入するパッケージ型の2種類が用意されています。ソフトのバグやエラーなどの対応、ソフト改善のために年間の保守費用が生じます。卸売としてのeマーケットプレイス、マルチサプライヤー対応(複数の仕入先)など、BtoB取引に便利な機能が搭載されています。

EC-Rider B2Bは「言語切り替えエンジン」を搭載し、多言語対応も可能なサービスです。
アクセス元のブラウザに応じて自動的に、その国に向けて用意したデザインやメッセージに切り替えてページを表示することができます。仕入れは中国や台湾、アジアマーケットで、欧米のマーケットに向けて販売したいという方にオススメといえます。

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Orange EC(EC-ORANGE)が向いている企業・店舗

他の類似サービスと比較したうえで、それでも迷われる方のために、どんなニーズのある企業に向いているか、紹介していきます。

年商1億円以上でフルスクラッチより開発コストを抑えて自由に開発したい

Orange ECに「EC開発基盤」という側面があるため。豊富な基本機能を持っています。ソースコードが公開されているOrange ECなら、フルスクラッチよりも開発コスト・納期を圧縮できます。自社開発チームを持つ企業・店舗であれば、Orange ECの特徴をフルに活かせるでしょう。

基幹システム・外部サービスとの連携にも柔軟に対応できるため、より独自のECビジネスを展開しやすいといえます。ちなみに、コンサルティング・構築・運用までもワンストップで依頼できるため、自社だけでビジネス展開に自信がない場合は、活用をおすすめします。

安全性・安定性を担保するセキュリティ環境を実現するとともに、年商100億円規模のECサイトにも対応できる拡張性も確保されています。

また、ヘッドレスコマース・サーバレス対応というOrange ECの特徴を活かし、最新のEC技術を利用したデジタルマーケティングを展開することも可能です。フロントエンドとバックエンドを分離させ、両者をRESTful APIで接続する仕組みを採用したOrange ECは、注目の高まる「ヘッドレスコマース」に対応できる特徴があります。

ヘッドレスコマースとは、文字通りヘッド(ユーザーインターフェースとなるフロントエンド)を持たないバックエンドのみのECシステムのこと。

ヘッドレスコマースとは

画像引用:csschopper

ECサイトはもちろん、SNS、モバイルアプリ、コーポレートサイトなど、RESTful APIでさまざまなフロントエンドをECシステムと接続し、リアルタイムにコンテンツを配信できます。

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OrangeEC料金まとめ

Orange EC(EC-Orange)の導入を検討している企業・店舗担当者の方に向け、本記事では料金を解説しました。また、注意点やどんな企業・店舗に向いているのかもあわせて紹介してきました。

Orange ECは初期費用のみかかり、アプリケーション保守やシステム監視・サーバ保守などのサポートもあります。ソースコードも公開されているため、Orange ECを開発基盤として活用しながら、ユーザー企業自らニーズに応じたECサイトを自由に自社開発できます。
ただし、すべての企業・店舗に向いているわけではありません。実際に、年商が1億円以下の企業には向いていません。多数が存在するEC構築サービスを比較吟味し、自社に最適なプラットフォームを選定することが重要です。

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コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

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Q. Orange EC(EC-ORANGE)の料金は?

本稼働前の検証用Orange ECのライセンスパッケージ料金は200万円です。「要件定義から設計」「実装」「テスト」「インフラ構築」「マニュアル作成」「デザイン組み込み」「導入支援」まで、必要な作業を総合したうえでOrange ECの最終的な料金を算出しています。

Q. Orange ECの費用を安く抑えるコツは?

Orange ECの費用を安く抑えるには「目的」と「必要機能」を事前に明確にしておきましょう。またサイト制作で活用できる補助金・助成金を利用すれば、費用をさらに抑えられます。