楽天市場の出店にかかる料金|料金シミュレーションや類似サービスと比較【2024年最新版】

楽天市場の出店にかかる料金!料金シミュレーションや類似サービスと比較

実店舗を運営しておりEC販売も行いたいが、自社にはITに詳しい人材がいない。それでもECモールでの出店を検討しているWeb担当者には以下のような悩みがあることでしょう。

「楽天市場で出店する料金が知りたい」
「楽天市場でどのプランを選べば良いのかわからない」
「楽天市場に出店した場合、月間料金はどのくらいかかるのか知りたい」

ネットショップを0から構築する場合、Webサイト制作やシステム開発の知識が必要です。しかし、楽天市場のようなECモールであれば、必要な項目の設定を行うだけでネットショップを出店できます。自社ECサイトと違ってECモールにはすでに登録会員がいるため、集客力に優れており商品が売れやすいのが特徴です。

とくに楽天市場は、2022年現在で会員ID数が1億3,000万以上。充実したサポートを受けられます。初めてのネットショップ出店でも、疑問点・不明点を解決しながら始められます。楽天市場での出店を行うなら、どのくらいの料金がかかるのかを把握するのが重要です。

本記事では、楽天市場の出店にかかる料金やシミュレーションなどを解説します。本記事を読むと、楽天市場の料金をもとに、出店を導入する判断材料にできます。

※楽天市場の出店の前に、ECサイトの機能について確認したい方はこちらもご活用ください。

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目次
  1. 1. 楽天市場の出店にかかる料金
    1. 1-1. 出店料金:初期費用は全プラン60,000円
    2. 1-2. システムサービス利用料金
    3. 1-3. R-Messe利用料金:月額固定費は3,000円~
    4. 1-4. 楽天ペイ(楽天市場決済)利用料金は月間決済高の2.5〜3.5%
  2. 2. 楽天市場の月間料金計算シミュレーション
    1. 2-1. 月商50万円の場合
    2. 2-2. 月商100万円の場合
    3. 2-3. 月商300万円の場合
  3. 3. 楽天市場と類似サービスの料金比較
    1. 3-1. Yahoo!ショッピング
    2. 3-2. Amazon
  4. 4. 楽天市場に出店するメリット
    1. 4-1. 集客力やEC市場へのシェア率が高く販路拡大が期待できる
    2. 4-2. 充実の販促ツールを利用できる
    3. 4-3. キャンペーンやセールが多く集客や売上アップが期待できる
    4. 4-4. 手厚いサポートが受けられる
  5. 5. 楽天市場に出店するデメリット
    1. 5-1. 出店コストがかさむ
    2. 5-2. 規約の内容が厳しめ
    3. 5-3. 自社が行いたい販促活動ができない可能性がある
    4. 5-4. 使用できる店舗デザインには一定の制限がある
  6. 6. 楽天市場の出店がおすすめの企業・店舗
    1. 6-1. 国内最大級の集客力を活用したい
    2. 6-2. 自由度の高い店舗をモールで作成したい
    3. 6-3. コストはかかってもいいのでネットショップ開設の手間を軽減したい
  7. 7. 楽天市場の出店の流れ
    1. 7-1. 申し込み
    2. 7-2. RMSアカウントの開設
    3. 7-3. 出店前の審査
    4. 7-4. 開店
  8. 8. 楽天市場へ出店する際の注意点
    1. 8-1. 商材によっては事前審査がある
    2. 8-2. 出店後の運営計画をあらかじめ立てておく
  9. 9. 楽天市場の料金【まとめ】

楽天市場の出店にかかる料金

楽天市場への出店を検討している場合、どのくらいの料金がかかるか気になるところでしょう。出店に必要な料金を把握して、準備を行ってみてください。

出店料金:初期費用は全プラン60,000円

プラン名

かんばれ!プラン

スタンダードプラン

メガショッププラン

初期費用

(初回のみ)

60,000円

60,000円

60,000円

月額出店料

(税別)

25,000円/月

年間一括払

65,000円/月

半年ごとの2回分割払

130,000円/月

半年ごとの2回分割払

システム利用料

(パソコン経由)

月間売上高の

3.5~6.5%

月間売上高の

2.0~4.0%

月間売上高の

2.0~4.0%

システム利用料

(モバイル経由)

月間売上高の

4.0~7.0%

月間売上高の

2.5~4.5%

月間売上高の

2.5~4.5%

登録可能商品数

10,000商品

50,000商品

無制限

画像容量

1.5GBまで

100GBまで

無制限

おすすめの人

コストを抑えて

出店したい

月商178万円以上の

売上がある

容量を気にせず

大量の商品を販売したい

※システム利用料は、ユーザーが購入した端末によって適用料率が異なります。適用料率は、月間の平均販売単価や月間売上高に応じて変動します。

楽天市場に出店する場合、「がんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」という3種類のプランから選択することになります。プランごとに月額出店料とシステム利用料が異なります。

かんばれ!プラン

最も料金が安いプランであり、コストを抑えてショップを出店したい場合に適しています。月商が178万円以上になると、手数料の合計がスタンダードプランを超えてしまうため、小規模のショップにおすすめです。

スタンダードプラン

月商178万円以上の売上がある企業・店舗に適したプランです。システム利用料はメガショッププランと同様ですが、月額出店料が安くなっています。コストを抑えながら、本格的なショップを開設できます。

メガショッププラン

3種類の中で最も高額ですが、登録可能な商品数と画像容量が無制限です。高画質の画像を使いながら、大量の商品を販売したい場合に適しています。ただし、初期値は商品数が200,000商品、画像容量が100GBとなっています。上限を変更する場合は、登録商品数や画像容量アップを申請しましょう。

システムサービス利用料金

全プラン共通

楽天ポイント

楽天会員が購入した代金の通常1.0%を負担

モールにおける取引の安全性・

利便性向上のためのシステム

利用料(税別)

月間売上高の0.1%を負担

楽天スーパーアフィリエイト

(税別)

アフィリエイトを経由した売上の2.6%~5.2% を負担

システムサービス利用料は、全プラン共通で発生します。楽天ポイントとは、楽天会員に提供するポイントプログラムです。楽天市場で会員が商品を購入した際に付与されるポイントを店舗が負担します。負担額は購入代金の1.0%となり、1,000円の商品が売れた場合は10円が差し引かれます。

「モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料」とは、楽天市場のユーザーの安全性や利便性などを向上させるために利用される手数料です。たとえば、ユーザーが常に最新のシステムを利用できるようににするためのシステムアップデートがあります。手数料は店側が負担する必要があり、毎月の売上高から0.1%が差し引かれます。

楽天スーパーアフィリエイトとは、パートナーサイトに掲載されたリンクを経由して商品が売れた場合、店舗が設定したアフィリエイト料率をパートナーに支払う成果報酬です。また、アフィリエイトパートナーへの支払いは楽天市場が代行するため、成果報酬の合計に応じて楽天スーパーアフィリエイトシステム利用料を楽天に支払います。アフィリエイトを経由した売上のみに適用され、売上の2.6%〜5.2%が手数料として差し引かれます。

R-Messe利用料金:月額固定費は3,000円~

R-Messe利用料:月額固定費は3,000円~

画像引用:楽天市場

プラン名

がんばれ!プラン

スタンダードプラン/メガショッププラン

月額固定費(税別)

3,000円

5,000円

R-Messeとは、ユーザーと店舗間のコミュニケーションツール(問い合わせ機能)のことで、全店舗必須の機能です。がんばれ!プランは月額3,000円、メガショッププラン・スタンダードプランでは月額5,000円が利用料としてかかります。ユーザーからの問い合わせに素早く回答できると、満足度が高まります。そのため、R-Messeの利用は結果的に、ユーザーの購入につながりやすくなる効果が期待できます。

楽天ペイ(楽天市場決済)利用料金は月間決済高の2.5〜3.5%

楽天ペイとは、楽天グループの楽天ペイメント株式会社が提供する決済サービスであり、全店舗必須の利用料です。楽天ペイ利用料は楽天ペイ利用された際にかかる手数料。月間決済高の2.5〜3.5%が手数料になります。たとえば、月間決算高の3.5%が手数料として設定され50万円分の決済を楽天ペイで行った場合、手数料は17,500円が手数料です。

利用料は、平均決済単価や月間決済高に応じて変動します。例えば、平均決済単価が0〜7,000円、月間決済高が100万円までの場合には3.5%の利用料がかかります。

ただし、楽天ペイで買い物をすると、楽天ポイントを貯めることが可能。そのため、店舗の決済方法に導入するとユーザーの利便性が高まります。

R-SNS

月額固定費:3,000円

R-Mail

基本料金(月額):無料

メール配信料 :1通あたり1円

楽天市場には、必須ではありませんがオプション利用料があります。R-SNSは、店舗内にLINE公式アカウント、Instagram、FacebookなどのSNSのアカウントリンクを設置できるもの。SNSでの情報発信や拡散によって、店舗の認知度を高められます。

R-Mailは、メールマガジンを配信できるサービスです。新商品の案内や商品の活用といったお得情報の発信に活用可能。SNSからの新規顧客獲得や既存顧客のリピート購入を増加させたい場合は、オプションサービスの利用をおすすめします。

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楽天市場の月間料金計算シミュレーション

楽天市場の料金を理解したところで、実際にどのくらいの料金がかかるか見ていきましょう。月間料金シミュレーションを行うと、出店後のランニングコストをイメージしやすくなります。

月商50万円の場合

楽天市場において月商50万円の店舗にかかる月額料金を算出してみました。以下の条件で料金を算出しています。

  • 目標月商:50万円
  • 予想客単価:5,000円
  • 商品ジャンル:ファッション

実際にかかるランニングコストは以下の通りです。

内訳

がんばれ!プラン

スタンダードプラン

メガショッププラン

月額出店料(税別)

25,000円/月

年間一括払

65,000円/月

半年ごとの2回分割払

130,000円/月

半年ごとの2回分割払

システム利用料

(パソコン)

6,662円

4,100円

4,100円

システム利用料

(スマートフォン)

27,825円

17,888円

17,888円

楽天ポイント原資

4,750円

4,750円

4,750円

安全性・利便性向上の

システム利用料

500円

500円

500円

アフィリエイト利用料

3,900円

3,900円

3,900円

楽天ペイ(楽天市場決済)

利用料

17,500円

17,500円

17,500円

合計

89,137円

118,638円

183,6138円

月商50万円の場合「がんばれ!プラン」が最も費用対効果が高くなります。

月商100万円の場合

楽天市場において月商100万円の店舗にかかる月額料金を算出してみました。以下の条件で料金を算出しています。

  • 目標月商:100万円
  • 予想客単価:10,000円
  • 商品ジャンル:ファッション

実際にかかるランニングコストは以下の通りです。

内訳

がんばれ!プラン

スタンダードプラン

メガショッププラン

月額出店料(税別)

25,000円/月

年間一括払

65,000円/月

半年ごとの2回分割払

130,000円/月

半年ごとの2回分割払

システム利用料

(パソコン)

13,325円

8,200円

8,200円

システム利用料

(スマートフォン)

54,175円

35,775円

35,775円

楽天ポイント原資

9,500円

9,500円

9,500円

安全性・利便性向上の

システム利用料

1,000円

1,000円

1,000円

アフィリエイト利用料

7,800円

7,800円

7,800円

楽天ペイ(楽天市場決済)

利用料

35,000円

35,000円

35,000円

合計

148,800円

167,275円

232,275円

月商100万円の場合月商50万の時と同様、「がんばれ!プラン」の利用が最も費用対効果が高くなります。

月商300万円の場合

楽天市場において月商300万円の店舗にかかる月額料金を算出してみました。以下の条件で料金を算出しています。

  • 目標月商:300万円
  • 予想客単価:50,000円〜
  • 商品ジャンル:家電・パソコン

実際にかかるランニングコストは以下の通りです。

内訳

がんばれ!プラン

スタンダードプラン

メガショッププラン

月額出店料(税別)

25,000円/月

年間一括払

65,000円/月

半年ごとの2回分割払

130,000円/月

半年ごとの2回分割払

システム利用料

(パソコン)

39,400円

24,600円

26,400円

システム利用料

(スマートフォン)

150,600円

87,165円

87,165円

楽天ポイント原資

28,500円

28,500円

28,500円

安全性・利便性向上の

システム利用料

3,000円

3,000円

3,000円

アフィリエイト利用料

11,700円

11,700円

11,700円

楽天ペイ(楽天市場決済)

利用料

99,000円

99,000円

99,000円

合計

360,200円

323,965円

388,965円

月商300万円を超えると「スタンダードプラン」が最も費用対効果が高くなります。

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楽天市場と類似サービスの料金比較

楽天市場での出店を検討する場合、類似サービスの料金を比較すると導入の判断材料にできます。Yahoo!ショッピングとAmazonとの料金比較をみていきましょう。

Yahoo!ショッピング

 サービス名

楽天市場

Yahoo!ショッピング

がんばれ!

プラン

スタンダード

プラン

メガショップ

プラン

初期費用

60,000円

-

月額費用

25,500円

65,000円

130,000円

-

システム利用料

月間売上高の3.5~7.0%

月間売上高の

2.0~4.5%

各種手数料

楽天ポイント:購入代金の1%

安全性・利便性向上のための

システム利用料:月間売上高の0.1%

アフィリエイト経由売上の2.6%~

R-Messe:月額固定費3,000円~+従量課金制

楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5%~3.5%

ストアポイント原資負担:1~15%

キャンペーン原資負担:1.5%

決済手数料:3.0%〜

※アフィリエイト利用時

パートナー報酬原資:販売商品価格1%~50%

アフィリエイトパートナー報酬原資の30%

Yahoo!ショッピングがおすすめな企業 低コストでECモールに出店したい
・外部サイト・販売チャネルと連携して運用したい

Yahoo!ショッピングは、初期費用や月額利用料や売上ロイヤリティが無料です。売上が発生しない場合、Yahoo!ショッピングの利用料はかからないので、楽天市場よりもコストを抑えて店舗を出店できます。

また標準機能で店舗内に外部リンクを自由に設置できるのもポイント。SNSやWebサイトとの連携が取りやすく、Yahoo!ショッピングを介した送客システムとして利用できます。楽天市場でSNS連携を行うには有料オプションの契約が必要なためYahoo!ショッピングの方がお得になります。

Amazon

 サービス名

楽天市場

Amazon

がんばれ!

プラン

スタンダード

プラン

メガショップ

プラン

小口出品

大口出品

初期費用

60,000円

-

月額費用

25,000円

65,000円

130,000円

100円/商品

4,900円

システム利用料

月間売上高の3.5~7.0%

月間売上高の

2.0~4.5%

各種手数料

楽天ポイント:購入代金の1%

安全性・利便性向上のための

システム利用料:月間売上高の0.1%

アフィリエイト経由売上の2.6%~

R-Messe:月額固定費3,000円~+従量課金制

楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5%~3.5%

販売手数料:

5%/6%/8%/10%/12%/15%

※カテゴリによる

Amazonがおすすめな企業 ・小規模な運営を行いたい
・短期間で商品を販売できるようにしたい

Amazonは、1商品あたり100円〜の小口出品プラン、月額4,900円の大口出品プランの2種類が用意されています。とくに小口プランは毎月の販売できる商品数が49点までと制限がありますが、1商品ごとの課金のため個人や少人数での運営に適しています

またAmazonは楽天市場とは異なり、店舗を出店せずアカウント作成のみで、ECモールに直接商品を出品できます。店舗を開設する手間がかからず、出品者と商品情報の入力のみで商品販売ができます。そのため、短期間で商品を販売できるようにしたい企業・店舗におすすめです。

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楽天市場に出店するメリット

楽天市場に出店するメリットは、以下の通りです。

  • 集客力やEC市場へのシェア率が高く販路拡大が期待できる
  • 充実の販促ツールを利用できる
  • キャンペーンやセールが多く集客や売上アップが期待できる
  • 手厚いサポートが受けられる

上記について、1つずつ詳しくみていきましょう。

集客力やEC市場へのシェア率が高く販路拡大が期待できる

1つ目は、集客力やEC市場へのシェア率が高いこと。楽天の国内会員数は1億以上、EC流通総額は6兆円におよんでいます。

楽天市場のEC全体へのシェア率は28.9%で、なかでもアパレルや生活雑貨は40%超えと高いシェアを獲得。そのため、楽天市場へ出店するだけで自社サイトへの流入増加、販路拡大が期待できます。

充実の販促ツールを利用できる

楽天市場には、以下のような販促ツールが揃っています。

  • R-SNS
  • RaCoupon
  • 定期購入
  • 頒布会
  • 商品価格ナビ

R-SNS

R-SNSは、Facebook・Instagram・LINE公式アカウントなどのSNSを楽天市場でのショップ運営に活用できるようにするツールです。サービス加入者には、ショップ画面で使える各SNSのバナーが配布されます。このバナーをショップ画面に貼り付ければ、ショップ画面にてSNSの宣伝が可能です。

R-SNSを利用すると、各SNSでの友だちやファンの増加が期待できます。

RaCoupon(ラ・クーポン)

RaCouponは、楽天会員なら誰でも使用できるクーポンです。クーポン対象者は、お得に買い物を済ませられます。利用手数料は0円であるため、無料でリピーターの獲得や新規顧客の開拓が期待できます。

定期購入

ユーザーが希望する間隔や回数で、同じ商品を継続的に届けるものです。定期購入のお届け期間終了後も、自動的に継続される「自動延長機能」があります。購入忘れや毎回購入する手間も省けることから、リピーターの獲得につながりやすいです。

頒布会

頒布会とは、ショップのおすすめ商品を定期的にユーザーへ届ける機能です。季節商品やグルメなど、ユーザーに手に取ってほしい商品をタイミングと回数を設定して販売できます。

商品価格ナビ

商品価格ナビは、同じ製品をまとめて表示する機能です。商品価格ナビはユーザーに大好評のサービスであるためアクセス数・購買率増加が期待できます。

キャンペーンやセールが多く集客や売上アップが期待できる

楽天市場では、「楽天お買い物マラソン」「楽天スーパーSALE」「楽天ブラックフライデー」など定期的に大規模なセールやキャンペーンを開催。キャンペーンやセール中は、商品の大幅値下げやポイント還元率の大幅アップなどが行われます。これにより、ユーザーの購買意欲が高まり自社サイトへのアクセス数も増加する可能性が高いです。

キャンペーン・セールの時期にあわせて、自社サイトでも独自のセールを開催するとより多くの集客・売上アップが期待できます。

手厚いサポートが受けられる

楽天市場ではECコンサルタントや楽天大学など、販売に対するサポートが充実している点もメリットです。ECコンサルタントは知識や経験はもちろん、楽天市場の顧客の購買動向やアクセスなどのデータももとにした戦略を提案してくれます。

楽天大学では、ネットショップでの販売ノウハウを基礎から学べます。「月商100万円突破のコツ」「iPhoneで撮る商品写真講座」など、さまざまな動画講義を無料で視聴可能です。

通常、販売ノウハウは有料のセミナーで学びます。しかし楽天大学では、無料で成功するための販売ノウハウを学びながらネットショップを運営できる点が嬉しいポイントといえます。

楽天市場に出店するデメリット

楽天市場は集客力の強さや手厚いサポート体制など、さまざまなメリットがあるサービスです。その一方で、以下のデメリットもあります。

  • 出店コストがかさむ
  • 規約の内容が厳しめ
  • 自社が行いたい販促活動ができない可能性がある
  • 使用できる店舗デザインには制限がある

ここからは、楽天市場で出店するデメリットをご紹介します。

出店コストがかさむ

1つ目は、出店にかかるコストが他社よりも高めであることです。楽天市場は事業規模にあわせて選べる3種類の料金プランがありますが、どのプランも初期費用として6万円かかります。

これに加えて、システム利用料や楽天ポイント原資などの手数料が発生。たとえば月商50万円・予想客単価5,000円・商品カテゴリーがファッションの場合、一番安い料金プランで89,137円かかります。

しかし楽天会員は集客力が強サービスです。実際、集客しやすい人気のエリアに出店するとテナント料として月額40万円程度かかります。それに比べると、楽天市場の出店コストはそこまで高くないといえるでしょう。

規約の内容が厳しめ

楽天市場は、規約の内容が厳しいという難点も。規約では、禁止商材や禁止行為などが細かく設定されています。(法令順守の観点で当然ですが)

禁止商材には、以下の通りです。

禁止商材

銃砲類・刀剣類

覚せい剤・麻薬などの薬物

盗品

医薬品成分を含む健康食品

使用済の制服や体操服

販売を誘発する恐れのある商品

パスポート・免許証

クレジットカード など

規約の内容を守らないと、罰金300万円など重いペナルティを課せられます。そのため、利用時には注意が必要です。

自社が行いたい販促活動ができない可能性がある

楽天市場では、自社が行いたい販促活動ができない可能性があります。それは、楽天市場が以下のような禁止事項を設けているためです。

  • 外部リンクの貼り付け・外部URL記載行為
  • システム利用料などの課金回避行為
  • 関係者によるレビュー投稿 など

店舗ページに外部リンクや外部URLを貼ったり、店舗ページ内にメール・電話・FAXでの注文受付可能などと記載したりする行為は禁止です。また、関係者によるレビュー投稿(いわゆるサクラ行為)も禁止行為に指定されています。そのため、自由に販促活動を行いたい企業にはやや使いにくさを感じるかもしれません。

使用できる店舗デザインには一定の制限がある

楽天市場は、店舗デザインに一定の制限がある点がデメリットとして挙げられます。楽天市場のページやデザインは、楽天のフォーマットがベースとなっています。

HTMLやCSSなどを扱えるエンジニアがいればある程度のカスタマイズ性は出せますが、ECサイト運営が初めてという方にとっては、商品や企業のイメージをサイトへ完全に反映させるのは難しくなります。

デザインにこだわりたい、ブランドイメージに合うECサイトを構築したい場合は他社のサービスあるいは自社ECサイトを立ち上げることを検討したほうがよい場合もあります。

楽天市場の出店がおすすめの企業・店舗

楽天市場の出店がおすすめの企業・店舗

他の類似サービスと比較しても迷われる方のために、どのようなニーズのある企業に向いているか、ご紹介します。導入の決め手にご活用ください。

国内最大級の集客力を活用したい

楽天会員のID数は、1億3,000万(2022年11月時点)となっており、日本の人口に近い数字となっています。2021年の楽天グループ国内EC流通総額は5兆円であり、大手百貨店の売上の約9倍の数字です。さらには、国内のインターネット通販全体シェアの28.0%を獲得しており、取引が活発に行われていることから、商品の閲覧数を増加させ購入につながりやすくなっています

自由度の高い店舗をモールで作成したい

楽天市場では、店舗の作り込みを行える点がポイントです。HTML(Webページを作成するための言語)を利用するため、自由度の高い店舗ページを作成でき、ブランド感や店舗の存在感を演出しやすくなっています。他社との差別化もでき、商品の興味を引き購入につながるでしょう。

コストはかかってもいいのでネットショップ開設の手間を軽減したい

楽天市場は他のECモールと比較すると、初期費用や月額利用料がかかります。またネットショップ作成のパッケージ製品と同様にランニングコストがかかりますが、マニュアルに沿って店舗作成を進められ、2週間〜1ヶ月程度で店舗を立ち上げられます。多少のコストはかかっても良いので、ネットショップ開設の手間を軽減したい企業・店舗におすすめです。

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楽天市場の出店の流れ

楽天市場の出店の流れ

申し込みから出店まで1〜2ヶ月程度かかるため、あらかじめ出店の流れを把握しておくと、スムーズに作業を進められます。

申し込み

楽天市場のWebサイトから申し込みを行いましょう。申込からRMSアカウント(店舗運営システム)の開設までに、2週間〜1ヶ月程度かかります。

申し込み画面では以下の項目を入力します。

  • 事業形態
  • 会社名
  • 本社所在地
  • 電話番号
  • FAX番号
  • 代表者名
  • 店舗運営責任者情報(氏名、郵便物の送付先住所、電話番号など)
  • 取扱商材ジャンル
  • 契約プラン
  • 銀行口座 など

必要な書類は以下の通りです。

  • 販売に必要な許可(古物商や酒類販売など)
  • 商品の写真
  • 登記簿謄本
  • 住民票・印鑑証明書(個人の場合) など

利用者によって必要な書類は異なるので、しっかり確認してみてください。

RMSアカウントの開設

RMSアカウントの開設

画像引用:楽天市場

申し込み手続きの審査が完了したら、RMSアカウントを利用し、楽天市場の店舗づくりや商品登録、決済、配送の準備を行います。RMSアカウントを利用した店舗づくり、商品登録や配送準備などには2週間〜1ヶ月程度の期間がかかります。

※RMSとは、ネットショップのページ作成からアクセス分析、販促ツールなど店舗運営をサポートする機能を集結させたシステムのことです。RMSの利用により、効率よく売上を拡大できます。

店舗作りは、HTMLを利用することになるので専門知識が必要です。自社で専門知識がない場合、月額2,980円の有料オプションの制作支援ツールを活用すると、用意されているデザインテンプレートを利用してページの制作を行えます。また楽天市場スタッフのサポートも受けられるため、不明点を解消しながら店舗づくりを進められます。

出店前の審査

楽天市場では、出店前に審査があります。出店前審査では、登録した商品情報・店舗デザイン・店舗の運営方針などがガイドラインに沿っているか確認があります。

出店前審査は、出店申請を出してから数週間かかるケースが多いです。出店は期間に余裕をもって行いましょう。

開店

出店の審査が完了したら、いよいよ店舗の開店となります。開店後は、ECコンサルタントのサポートを受けられるため、マーケットトレンドや他店舗の事例を参考にしながら、販売戦略を立てて売れる店舗作りを行うことが可能です。

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楽天市場へ出店する際の注意点

楽天市場へ出店するときには、以下に注意が必要です。

  • 商材によっては事前審査がある
  • 出店後の運営計画をあらかじめ立てておく

上記の2項目について、順に詳しく解説します。

商材によっては事前審査がある

1つ目は、商材によっては審査があることです。審査の対象となる商材には、以下のようなものが挙げられます。

  • 医薬品・医薬部外品・化粧品
  • ブランドメーカー品
  • 販売に免許が必要な商品
  • 検査キット
  • 金券類
  • 中古携帯通信端末
  • ペットフード
  • 生き物 など

審査では、楽天側から確認書類の提出を求められるケースも。審査が必要な商材に関しては、楽天市場の公式サイトに記載されています。審査には時間がかかるケースもあるため、扱う商材が事前審査の必要なものかどうか事前に確認しましょう。

出店後の運営計画をあらかじめ立てておく

楽天市場は集客力の強いサービスですが、必ずしも出店したからうまくいくとは限りません。楽天市場の手数料をご紹介した通り、出店には一定の固定費がかかりますので、まとまった売上を作れないと運営の継続が難しくなってしまいます。

出店前には、あらかじめマーケティング、人件費、在庫・配送、カゴ落ち・キャンセル率等も加味して運営計画を立て、必要なものを準備しておくことが大切です。

楽天市場の料金【まとめ】

楽天市場は「かんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」の3種類のプランが提供されています。初期費用は共通で60,000円かかりますが、月額利用料はプランによって変動します。楽天市場で出店する際は、自社の要望にあわせたプランを選択しましょう。

また、楽天市場の出店におすすめの企業・店舗は以下の通りです。

  • ECモールの集客力を活用したい
  • 自由度の高い店舗を作成したい
  • 多少のコストはかかっても良い

上記に当てはまる場合、楽天市場の出店を検討してみましょう。

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※楽天市場の料金を理解しても自社で対応するのが不安なら、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。

コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

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Q. 楽天市場の出店費用は?

初期費用は全プラン60,000円、月額固定費は3,000円~です。

Q. 楽天市場への出店費用を安く抑えるコツは?

楽天市場への出店の費用を安く抑えるには「目的」と「必要機能」を事前に明確にしておきましょう。またサイト制作で活用できる補助金・助成金を利用すれば、費用をさらに抑えられます。