- 更新日 2024.07.17
- カテゴリー ECサイト
越境ECとは?おすすめの商材や注意点、日本企業の事例など基本を解説【2024年最新版】
越境EC(えっきょうイーシー)とは、日本の国境を越えて海外展開するEC(オンラインショップ)のこと。EC市場は世界的に成長を続けており、ビジネスの市場拡大を目指して多くの企業が越ECに取り組んでいます。
そんななか、日本だけでなく海外にも市場を開拓したいと、越境ECに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、越境ECとはそもそもどんなものなのか知りたい方向けに
- 越境ECとは
- 越境ECの市場規模と注目されている理由
- 越境ECのメリット・デメリット
- 越境ECの始め方・手順
- 越境ECでビジネスを成功に導くポイント
- 越境ECの成功事例
について、わかりやすく紹介していきます。
本記事を読むことで、越境ECについての理解が深まり、ビジネスの売上アップにつながるヒントや自社が越境ECを始める判断基準を得られますのでぜひ参考にしてみてください。
なお、越境ECのためにサイトを立ち上げたいという場合、越境ECでの実績がある制作会社がおすすめです。
自社に合った制作会社を探したい場合はWeb幹事までお気軽にご相談ください。
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越境ECとは|自社商品やサービスを国外の顧客に販売するためのEC
画像引用:Tabio UK
越境ECとは、商品を国外の顧客に販売するためのECサイト(オンラインショップ)のことです。
越境ECの構築方法としては
- 国外向けの自社ECサイトを立ち上げる方法
- 海外のECプラットフォームに出店・出品する方法
などいくつかの種類があります。
越境ECでの販売でおすすめの商材は、販売先の国・地域による違いがありますが、日本でないと手に入りにくいもの、日本製であることが強みになる共通点があります。これは、越境ECにおける商材の大前提です。
自社EC
越境ECを行う方法として、自社で越境ECサイトを構築する方法があります。企業や個人が独自ドメインを取得し、越境ECサイトで商品販売を行います。自社ECはECモールと違って機能やデザインに制限がないので、自由にカスタマイズすることが可能です。
また、自社で構築したサイトなので、販売手数料や出店費用などのコストを削減できるメリットもあります。ただし、自力でサイトを構築できるだけのスキルが必要です。
ECモール
現地のECモールに出店する方法もあります。例えば、AmazonやeBayなど、越境EC販売ができるモールに出店します。ECモールは高い認知度を活かし、自社ECと比べて早い段階から集客しやすい点が魅力です。
自社商品と顧客のニーズが合致していれば、自ら集客を行わなくても、販売につなげられます。
一方で、出店費用や販売手数料などのコストが発生するデメリットがあります。
越境ECの市場規模
越境ECの市場規模について紹介しましょう。
世界の越境ECの市場規模は年々拡大している
2023年に経済産業省がまとめた「令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書」によると、世界の越境ECの市場規模は2030年に7兆9,380億USDに拡大すると予想されています。
画像引用:令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書|経済産業省
日本、米国、中国の越境EC市場規模も拡大している
同調査によると、2021年の日本、米国、中国における越境ECの市場規模はそれぞれ
- 日本:3,954億円(成長率6.1%)
- 米国:2兆2,111億円(成長率8.3%)
- 中国:5兆68億円(成長率6.2%)
となっており、各国の市場が大きく成長していることがわかります。
画像引用:日本・米国・中国3ヵ国の越境EC市場規模|経済産業省
以下は日本、米国、中国経由の越境ECの購入額と市場規模をまとめた図です。
画像引用:令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書|経済産業省
各国が日本から購入した金額は
- 米国:1兆3,056億円(前年比+6.8%)
- 中国:2兆2,569億円(前年比+5.6%)
となっており、市場の大きさ、すなわち越境ECのビジネスチャンスの可能性が大きいことがわかります。
越境ECに関する詳しい調査報告内容は「令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書|経済産業省」をぜひご覧ください。
越境ECが注目・重要視されている理由
越境ECの市場規模が成長していることはわかりましたが、なぜこれほどまでに注目されているのでしょうか。
越境ECが注目・重要視されている主だった背景・理由を紹介しましょう。
日本の人口減少により市場縮小が見込まれている
越境ECが重要視されている背景として、日本の人口減少が挙げられます。
人口が減るということは、労働力や購買力のある人が減るということを意味し、同時に国内での消費も減少するといえます。
日本におけるビジネスチャンスが減ることが見込まれるため、越境ECをとおしてより経済規模の大きい海外の市場をターゲットとした動きが活発化しているのです。
実店舗を持たないため少ない初期投資でビジネス展開できる
海外でビジネス展開をする場合、従来だと実店舗をオープンする必要があったため初期投資やリスクが大きい中でのチャレンジとなりました。
一方で越境ECは実店舗を持たずにオンラインで商品を販売できるため、初期コストを削減し比較的リスクを抑えたうえでビジネスにチャレンジできるようになりました。
インターネットの普及でビジネスの国境がなくなり、海外展開のハードルが下がった
インターネットの普及により、企業の海外展開が格段に容易になりました。オンラインでの情報収集や取引が可能になり、物理的な距離や言語の壁が低くなったのです。
例えば、日本の中小企業でも、ECプラットフォームを利用して海外の消費者に直接商品を販売できるようになりました。
この機会を活かすため、企業は自社のウェブサイトの多言語化やグローバル対応のECサイト構築を検討すべきでしょう。さらに、海外の消費者ニーズや規制に関する情報を積極的に収集し、越境ECのための戦略を立てることが重要です。
インターネットを活用することで、世界中の消費者にアプローチできる可能性が広がっています
訪日外国人へのリピート購入と相性が良い
日本へ旅行に来た訪日外国人は日本でさまざまな商品を購入します。
昔から日本の製品は高品質といわれるように、日本の製品を気に入り、帰国後もリピートして商品を購入する人も多い状況。
越境ECは海外から日本で話題になっている商品を買うことができることからも、インバウンド需要との相性がよく大きな相乗効果が期待できます。
スマホやSNSの普及により商品購入チャネルがオンラインにシフトしている
近年はECサイトからの商品購入はもちろん、SNSで商品のレビューを調べ、そのままSNS上で決済・商品購入をする人も増えています。
また、生まれたときからインターネットに慣れ親しんでいるデジタルネイティブ世代の存在もオンラインでの消費を加速させている要因です。
世界的にオンラインでの取引が一般化したことで、越境ECの注目度も必然的に高まっています。
越境ECに取り組むメリット
つづいて、越境ECに取り組むことで得られるメリットについて紹介しましょう。
越境ECに参入する場合、自社の商品や事業が、以下で紹介するメリットを活かせる形を考えましょう。
市場開拓・新規顧客獲得ができる
越境ECのもっとも大きなメリットは、国内市場だけでは獲得できない新規顧客を獲得できる可能性があることです。
日本国内のEC市場も今後まだ市場の拡大は期待できるものの、参入事業者の増加とともに競争が激しくなっており、大きな利益を出すことが難しくなっています。長期的には、少子化による市場の縮小も想定されます。
一方で、越境EC市場に目を向ければ、競合の少ない市場を見つけることで、新規顧客を一気に獲得して大きな利益を上げられる可能性があります。また、早めに市場に進出することで、後から競合が参入してきても負けないブランド力を育てることができます。
日本製品は品質への信用度が高いという強み
画像引用:Tabio USA
日本でないとなかなか手に入らない商品がある場合、越境EC市場では強みになります。
また、化粧品や衣類など訪日外国人客に人気のある商品について、日本製品は「品質が良い」イメージがあることも強みです。このような、国内市場だと当たり前に思っていたことが、越境EC市場ではそのまま強みになることがあります。
美容大国と呼ばれる韓国のコスメが日本の女性の間で爆発的に売れているのと同じです。
従来の海外展開よりも簡単
越境ECという方法がない頃は、海外展開をするためには、現地の店舗に商品を卸すか、現地で実店舗を運営する必要がありました。いずれにしても必要なコストと時間が大きく、資金や人材が豊富にないと、海外展開は難しいものでした。
しかし、越境ECという方法ができたことで、従来よりもはるかに簡単に、コストと時間を抑えて海外展開が可能になりました。さらに、たとえばeBayなどの越境ECのためのプラットフォームや支援サービスも増えており、年々越境ECに参入しやすい状況となっています。
インバウンド旅行客の購入も見込める 越境ECを展開しておくと、旅行客が日本滞在中に商品を購入し、その商品を気に入って「自国に戻ってもまた購入したい」と思った場合、リピート購入してもらえます。特に、化粧品やスキンケア用品などの消耗品は、インバウンド旅行客のリピート購入と相性がいい傾向があります。
越境ECにトライしてみたい、越境ECのためのサイト制作を検討してみたいという場合、お気軽にWeb幹事までご相談ください。越境ECサイト制作の実績がある会社から、ご予算やご要望に合った制作会社をご提案いたします。
為替変動の影響を受ける
越境ECに取り組むなら、為替変動の影響を受けることを頭に入れておきましょう。
円安相場であれば顧客は商品を安く買えるので、商品が売れやすいメリットがあります。反対に、円高相場であれば商品が売れにくくなるリスクがあります。
越境ECで失敗しないためにも、為替変動の影響を考慮して戦略を立てましょう。
越境ECに取り組むデメリット
越境ECに取り組むメリットは多いものの、以下のデメリットもあります。
- 輸送コストが高い
- トラブルが発生する恐れがある
- 国に応じて適切な対応が必要になる
メリットだけでなく、デメリットも考慮したうえで越境ECに取り組むかを検討してみてください。
輸送コストが高い
越境ECに取り組むデメリットのひとつは、輸送コストが高いことです。商品を海外に発送する必要があり、国内での配送と比べて輸送コストが高くなります。また、地域によって送料も大きく異なるので、送料込みの値段を表示することも難しいデメリットがあります。
トラブルが発生する恐れがある
越境ECは不慣れな海外での取引をすることになるので、予期せぬトラブルが発生する恐れがあります。例えば、以下が考えられます。
- 商品の不正購入
- 商品の破損や不着
- 損害賠償請求
- 現地法律の違反
こういったトラブルを防ぐために、セキュリティ対策の強化や厳重な梱包などの対策が必要です。
国に応じて適切な対応が必要になる
国によって法律や規制が異なるので、各国に応じて適切な対応が必要です。具体的には、商品や個人情報の取扱い、各種許可証の取得など、国によって異なります。
越境ECに取り組むなら、国ごとの法律や規制を理解した上で始めましょう。また、国によって適切なマーケティング施策も異なります。
現地でECモールを出店するか、または自社で越境ECサイトを作るにしても、国に応じてマーケティング施策を変えることが越境ECを成功させるために重要です。越境ECを行う予定の国の法律や規制を知るだけでなく、マーケティング施策も考えましょう。
越境ECを始める前の準備
ここでは、越境ECを始める前の準備について解説します。
- 商品を準備する
- 人員と予算を確保する
- 法律や規制などを確認する
- インターネットバンキングを準備する
- 出店方法を決定する
越境ECを始めたい方は参考にしてみてください。
商品を準備する
最初に、商品を準備します。十分な在庫を確保するだけでなく、対象の商品が現地の法律でどういう扱いになるのかも確認してください。商品によっては、規制対象になっていて輸送できない可能性があります。
人員と予算を確保する
越境ECは実店舗を出店することと比べれば、コストをかけずに出店できます。
しかし、人員と予算は確保する必要があります。
国内と違い、海外での取引は多くのトラブルが予想できるので、しっかりと予算を確保しましょう。語学に堪能な人材の配置も、越境ECを成功させるために重要です。
法律や規制などを確認する
繰り返しですが、法律や規制は必ず確認しておきましょう。特に、中国は法律や規制が頻繁に変わるので、要チェックです。もちろん、そのほかの国においても予め法律や規制は確認しておきましょう。
インターネットバンキングを準備する
インターネットバンキングも準備しておきましょう。越境ECは海外の顧客がターゲットになるので、他通貨決済の対応が必要だからです。インターネットで他通貨での送金の受け取りができるよう、インターネットバンキングを準備しておくと便利です。
出店方法を決定する
最後に、出店方法を決めましょう。出店方法は、以下の3パターンがあります。
- 現地法人の設立
- 現地のモールに出店
- 自社EC・日本のモールで対応
現地法人の設立
準備や手間のかかる方法ですが、現地法人を設立し、越境ECサイトを構築する方法があります。
外部のサイトを利用する必要がないので、手数料や契約料が発生しないメリットがあります。
ただし、サイトを構築するためのスキルやノウハウが必要です。
小規模の越境ECには不向きなので、規模が大きくなり、本格的に越境ECを展開したい時に始めると良いでしょう。
現地のモールに出店
現地のモールに出店する方法もあります。国ごとに越境ECが許可されているモールがあるので、許可されているモールに出店しましょう。
自社EC・日本のモールで対応
自社ECや日本のモールで対応する方法もあります。現地法人の設立と比べると手間がかからない、小規模向けの方法です。そのため「越境ECを始めようか迷っている」「越境ECを試しにやってみたい」という方におすすめです。
越境ECの始め方
越境ECの始め方は以下のとおりです。
- 販売する国を決める
- 海外への物流を決める
- 決済方法を決める
- 顧客対応の体制を決める
- 海外展開を開始する
詳しくは以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事:越境ECの始め方まとめサイト制作から決済、物流など運用の方法を解説【2024年最新版】
越境ECの注意点
越境ECを始める場合、自社だけですべて対応するのは難しい点もあるかと思います。必要に応じて支援サービスの利用も検討してください。ここで紹介している点についても、さまざまな支援サービスが存在しているので、自社に合った形を選べるはずです。
越境ECの三大ハードルが難関
言語・決済・物流は、越境ECを始めるにあたり、最初に対応を考えなければならない三大ハードルといえます。
言語
国外向けのECサイトは、現地の言語でコンテンツを作成する必要があります。商品ページだけでなく、買い物カゴや決済画面など顧客の注文によって表示内容が変わるページも、現地の言語で表示されるように気をつけましょう。これらの点は、越境EC向けのECサイトを制作している会社に相談できます。
また、カスタマーサポートも現地の言葉で対応する必要があります。メールでの対応であれば、翻訳ツールなどを使ってある程度自力で対応することも可能です。
チャットなどリアルタイムでの回答が必要なサポートは、現地の言葉で対応できるスタッフがいれば任せることもできますが、自社で対応が難しければ越境EC向けのカスタマーサポートを提供している支援企業に相談してみましょう。
決済
国・地域ごとに主流の決済方法は異なります。販売する国・地域に合った決済方法を導入しましょう。たとえば、中国ではアリペイ、米国ではクレジットカード・デビットカードが主流です。また、為替変動がどう反映されるかにより、価格設定を調整する必要があります。
物流
日本から海外への輸送、そして海外での注文者までの配送の業者選定が重要です。何よりまず、商品が注文者に間違いなく届く必要があります。また、配送料とリードタイムは、顧客が越境ECの利用を躊躇う理由となりやすい点です。できるだけ配送料を抑え、リードタイムを短縮するために、国・地域や商品に合わせて最適な物流業者を選びましょう。こういった点は、越境ECの販売代行やコンサルティングを行なっている支援会社に相談できます。
日本と現地の法律・規制を遵守する
国・地域や利用するECプラットフォームによって、販売できない商品や認証が必要な商品があります。その国・地域の法律や規制、利用するECプラットフォームの規約などを確認しましょう。
その国・地域で実績のあるコンサルティングサービスなどは、こういった重要な点をアドバイスしてくれるので相談してみるのもひとつの方法です。また、日本貿易振興機構(JETRO)などで、輸出に関する情報発信がされています。
また、越境ECは国外に商品を輸出することになるので、関税がかかります。関税の制度は国によって異なり、複雑です。販売予定の商品の関税を調べるには、まず、取扱品目の「HSコード(国際統一商品分類)」を確認しましょう。財務省関税局のWebサイトで公開されている、輸出統計品目表(2021年版)で確認できます。HSコードは6桁の数字で、国際貿易の対象となるすべての商品を網羅しています。
なお、越境ECに関する法律や規制は、それが最新の情報であるか確認しましょう。以前は大丈夫だったが今はルール違反ということもあります。特に中国は、法律や規制が急に変わることがあるので注意が必要です。
大きな変更があったときは、越境ECの支援サービスなどで解説記事が出たりセミナーが開催されたりすることが多いので、支援企業の情報をある程度チェックしておくと便利です。
現地の商習慣の把握、現地対応のマーケティングを
海外で需要がある商品でも、売り方が適切でないと、本来もっと売れるはずのものが売れないということが起こります。商習慣の違いや、現地の消費者ニーズの違いなど、日本で売れる方法がそのまま海外で通用するわけではないので気をつけましょう。
たとえば、日本では当たり前の定期購入が主流ではない国・地域もあります。台湾などでは、定期購入ではなくまとめ買いが好まれるといわれます。
あるいは、海外で広告を出す際に、消費者にうける表現、逆によくない表現などは、日本とは異なることが多いものです。また、欧米ではWeb広告を運用する際のユーザーデータの取り扱いについて、日本より厳しい規制がある場合が多いようです。
こういったことは、日本にいるとなかなか分からないので、現地での実績があるコンサルティングサービスなどを利用して相談するのも良いかもしれません。
関連記事:越境ECの制作に強い優良制作会社5社をプロが厳選!【2022年版】目的別におすすめします! | Web幹事
日本企業の越境EC成功事例
株式会社呉竹
画像引用:株式会社呉竹
株式会社呉竹は、墨、書道用具などの書道用具、筆ペンなどの筆記具、画材を扱う文房具のメーカーです。奈良県に拠点があり、創業は明治35年という老舗です。Amazonを活用してアメリカやヨーロッパなどに越境ECを行なっています。
日本ならではの商品を扱うメーカーとして、どのように海外のニーズを捉え、どのように商品を展開しているのか、参考になります。
タビオ株式会社
画像引用:Tabio USA
タビオ株式会社は、「Tabio(タビオ)」「靴下屋」など靴下専門ブランドを展開、実店舗とECサイトの両方で商品の販売を行なっています。自社ECサイトを立ち上げ、アメリカ、フランス、イギリス向けの越境ECサイトを運営しています。
靴下という日常的なアパレル商材を、ブランドの特徴を表現しながら、各国に合わせてどのように紹介しているのか、参考になります。
株式会社龍角散
画像引用:株式会社龍角散
咳止めなどで有名な製薬会社、株式会社龍角散。同社の製品は、もともとインバウンド客に人気でしたが、コロナ禍において訪日外国人客が激減した後、中国越境ECで売上を大きく伸ばしています。上画像は中国の越境EC用の大手ECプラットフォーム「天猫国際(Tmall Global)」における龍角散のページです。
龍角散では、天猫国際の他にも、中国越境EC用のプラットフォームである「京東国際(JD Worldwide)」にも出店しています。
健康に関する商品は、中国越境EC市場で人気のあるジャンルであり、どのように売り込みを行っているのかが、参考になります。
堀金箔粉株式会社
画像引用:堀金箔粉株式会社の越境ECサイト
堀金箔粉株式会社が運営している越境ECサイトが至善堂です。美しい金箔や和紙・壁紙などを取り扱っています。日本独自の材料を取り扱うメーカーとして、海外のアーティストに向けた訴求が参考になります。
事例ページ▼
WAYO
画像引用:ANAと連動した越境対応ECサイト「WAYO」の構築
WAYOは、株式会社LiveArtsと全日本空輸株式会社が連携して運用する、日本の伝統工芸品を集めた越境ECサイトです。WAYOは2部構成となっています。
スタイリッシュで日常使いができる製品を扱う「SHOP」。人間国宝認定の作家による木工藝や刀剣界最高賞を受賞した巨匠による日本刀などを扱う「STORY」です。顧客のニーズに合わせてWebサイトを構築している点が参考になります。
事例ページ▼
業界別の事例や制作実績、おすすめの制作会社を知りたい方はぜひお気軽にご相談ください。
越境ECのハードルは下がっている
越境EC市場の成長とともに、越境ECのためのプラットフォームや支援サービスも増えており、より簡単に越境ECを始められるようになっています。
まずは、自社の商材が越境EC市場においてニーズがあるのか、本記事を参考に調べてみてください。特に、日本でないとなかなか手に入らないもので、海外でも人気のジャンルの商品は可能性があります。
越境ECを始めるにあたり、自社サイトを立ち上げたい場合は、越境ECの実績がある制作会社がおすすめです。日本国内向けのECサイトの構築とは異なる点も、しっかりサポート可能です。
自社に合った制作会社を探したい場合、Web幹事にぜひご相談ください。ご予算やご要望をお伺いした上で、最適な制作会社の選択肢をご提案します。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. 越境ECとは何ですか?
越境ECとは、自社の商品・サービスを国外の顧客に販売するためのECサイト(オンラインショップ)を指します。
Q. 越境ECのメリットは?
越境ECのメリットは「市場開拓・新規顧客獲得ができる」「従来の海外展開よりも簡単」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
Q. 越境ECの市場規模はどれくらいですか?
市場規模は2026年に4兆8,200億ドルに拡大すると予想されています。日本、米国、中国の市場規模も成長しており、各国でのビジネスチャンスが増えています。
ホームページ制作の相場ガイドブックを
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さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
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この記事を書いた人
河村 郁恵
専門分野: Webライティング,Webコンテンツ制作
フリーランスのライター、編集者。屋号は「卯の筆企画」。ネット通販企業、EC業界メディアでの勤務経験あり。EC運営、Webマーケティング、キャッシュレス決済、自然食・健康食品関連の記事作成・編集経験が豊富です。
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