越境ECの始め方まとめサイト制作から決済、物流など運用の方法を解説【2024年最新版】

越境ECの始め方まとめ!サイト制作から決済、物流など運用の方法を解説

世界的なEC市場の成長のなか、国内にとどまらず海外のユーザーにも商品を販売する、越境ECに参入する事業者が増えています。越境ECの始め方にはいくつかのパターンがあり、商品を販売したい国・地域によって向いているパターンや難易度が異なります。

・越境ECを始めるにはどんな方法があるのか知りたい
・越境ECを始めるにあたって準備すべきことを知りたい
・越境ECを開始するまでの手順や流れを把握したい

本記事では、上記のような悩みを持つEC事業の担当者様に向けて、越境ECの始め方を解説します。本記事を読むことで、自社にできそうな越境ECの始め方を知ることができます。

本記事を読み、越境ECを始めるために越境ECのためのサイト制作、コンテンツ制作を依頼できる会社を知りたい方は、Web幹事にご相談ください。越境ECにおすすめの会社を無料で選定させていただきます。相談料も一切かかりません。

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目次
  1. 1. 越境ECの始め方は4パターン
    1. 1-1. 1.既存のECサイトを越境対応させる
    2. 1-2. 2.越境EC対応の国内ECモールに出店
    3. 1-3. 3.海外のECモールに出店
    4. 1-4. 4.越境EC専用サイトを新規構築
  2. 2. 越境ECの始め方①販売する国を決める
    1. 2-1. 中国
    2. 2-2. アメリカ
    3. 2-3. その他の国(韓国、東南アジア、ヨーロッパ)
    4. 2-4. 【重要】関税や法律もチェックする
  3. 3. 越境ECの始め方②海外への物流を決める
    1. 3-1. 個別に発送する
    2. 3-2. 国内の物流事業者と提携する
    3. 3-3. 海外に物流拠点を置く
  4. 4. 越境ECの始め方③決済方法を決める
    1. 4-1. 「クレジットカード」「PayPal」
    2. 4-2. 中国では「ALIPAY(アリペイ)」や「銀聯(ぎんれん)カード」
  5. 5. 越境ECの始め方④顧客対応の体制を決める
    1. 5-1. メールかチャット対応が基本
    2. 5-2. 現地の言語で対応できるスタッフは必要
  6. 6. 越境ECの始め方⑤海外展開を開始する
    1. 6-1. 広告やSNSなどを活用して集客を行う
    2. 6-2. SNSも国・地域によって主流が異なる
  7. 7. 越境ECを始める上で大切なこと

越境ECの始め方は4パターン

越境ECの始め方は4パターン

越境ECの始め方は大きく4つのパターンに分けることができます。

まず、越境ECにおいても国内ECと同様に、商品を自社ECサイトで販売するか、ECモールに出店して販売するかの選択があります。

自社ECとは、ECサイト作成サービスで自分のお店を作ること、ECモールはAmazonや楽天市場のように、すでにあるショッピングモールに出店or出品することです。

自社ECサイトでは、顧客データを詳細に取得でき、デザインや機能を自由に選択できます。一方、自力で一から集客を行う必要があります。ECモールでは、ECモールの集客力にある程度頼ることができます。一方、顧客データの取得に制限があり、デザインや機能はECモールの規定に従う必要があります。

こういったメリット・デメリットは、国内ECと同様です。自社ECサイトとECモールの違いは以下の記事も参考にしてください。
関連記事ECサイトとは?作り方や運営業務を簡単に解説

越境ECではさらに、自社ECサイトとECモールそれぞれでサイトの構築方法に2つの選択肢があり、大きく4つのパターンに分けられます。
本記事では、越境ECが始めやすい順番に解説していきます。

注意 4パターンを紹介しますが、越境ECに対応しているECモールなどが変更になる場合があります。実際は終了しているサービスがあったりします。変化が激しいので、この記事では、どんなやり方があるのかのイメージにしてください。

1.既存のECサイトを越境対応させる

BeeCruise 導入実績 Village Vanguard Webbed

画像引用:BeeCruise 導入実績 Village Vanguard Webbed

特徴

日本国内向けの自社ECサイトがすでにある場合、そのサイトを英語や中国語などに翻訳して、外国語サイトを作る方法です。元のサイトをコピーして、言語を外国語にするだけなので。コストや手間を抑え、小規模から始めたい場合に向いています。

始め方

この方法では、国内向けの自社ECサイトに海外ユーザーがアクセスしたときに、既存サイトの内容を基として、ユーザーに対応する言語でサイトの内容を表示する越境EC支援サービスを利用します。こういったサービスを導入することで、EC事業者は国内向けのECサイトを普通に運営しているだけで、越境ECに対応できます。

Buyee Connect

画像引用:Buyee Connect

たとえば、「Buyee Connect」や「WorldShoppinf BIZ」などのサービスがあります。これらのサービスでは、国内向けのECサイトを越境ECに対応させることに加え、海外ユーザーへの商品配送も代行しているので、EC事業者は国内向けのECサイト運営とオペレーションをほとんど変えることなく、越境ECを始めることができます。
関連記事多言語対応におすすめのECサイト制作会社

もちろん、サイトを翻訳しただけでは海外のお客様がショップに訪問してくれないので、集客施策を行う必要があります。海外向けにプレスリリース(報道機関・マスコミを使ってECサイトの告知をする)を打つなど、さまざまな方法があります。

自社で集客ノウハウがない方はプロの依頼したほうが良いので下記も参考にしてください。
関連記事越境ECのコンサルティングに強いおすすめ会社5社をプロが厳選!

2.越境EC対応の国内ECモールに出店

Amazon.com

画像出典:Amazon.com

特徴

日本国内向けの自社ECサイトを持っていなくても、簡単に越境ECを始められる方法です。自社ECサイトでは集客が難しい場合にもおすすめ。コストや手間を抑え、小規模から始めたい場合に向いています。

始め方

この方法では、日本国内向けにも展開しており、越境EC対応もしているECモールに出店します。具体的には、eBayAmazonなどです。

eBay

画像引用:eBay

eBayは、日本国内向けには「Qoo10」というECモールを運営しています。eBayは北米、ヨーロッパ、アジアなど世界190カ国に展開している世界最大のマーケットプレイスです。特に北米で多く取引があります。越境ECを始めたい日本の事業者向けの販売サポートも用意されています。

Amazonは、日本国内向けの出店の他に、「Amazonグローバルセリング」を利用することで、北米、ヨーロッパ、アジアのAmazonに出品が可能です。
関連記事越境ECの参考事例をジャンル別に7つ紹介!失敗原因と対策も解説

3.海外のECモールに出店

天猫国际

画像出典:天猫国际

特徴

中国や東南アジアで本格的に越境ECを行いたい場合、おすすめの方法です。日本の楽天市場のような各国で主流のECモールに出店します。

始め方

中国で主要なECモールとしては、アリババが運営する「天猫」(Tmall)、ジンドンが運営する「京東」(JD.com)があります。これらのECモールでは、それぞれ「天猫国際」(Tmall Global)、「京東全球購」(JD Worldwide)という越境EC向けサービスを展開しています。また、東南アジアで主要なECモールとしては、「LAZADA」があります。

海外のECモールへの出店は、出店手続きや商品の配送など難易度が高めなので、前述のECモールへの出店支援サービスを利用するのもおすすめです。

4.越境EC専用サイトを新規構築

Bento&co

画像出典:Bento&co

特徴

すでに海外で自社の商品の需要があり、越境ECサイトを立ち上げることで集客が見込める場合に向いています。難易度は高めです。

始め方

国内向けのECサイトを立ち上げるように、越境EC専用のサイトを一から立ち上げます。

Shopify(有料ASP)

画像引用:Shopify

その際、ShopifyMagentoなど、越境ECを行いやすいプラットフォームを利用することをおすすめします。これらのプラットフォームでは、多言語対応や海外でよく利用される決済、海外配送などの設定が行いやすくなっています。

Shopifyで越境EC専用サイトを立ち上げる際は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事越境EC向け!Shopifyで多言語にする方法、翻訳アプリを紹介 | Web幹事

また、制作会社に依頼する場合、越境ECの実績がある会社を選ぶことをおすすめします。これは、国内向けのECサイトと越境EC専用のサイトでは、ユーザーに受け入れられやすいデザインなどが異なるためです。以下の記事も参考にしてください。
関連記事越境ECの制作に強い優良制作会社をプロが厳選!

越境ECの始め方

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越境ECの始め方①販売する国を決める

ここから越境ECの始め方を実際の手順に従って解説していきます。大きく4ステップあるうち最初にやることは、商品を販売する国を決めることです。どの国に展開するかによって、必要なサイトや物流、決済方法などが変わってくるからです。

販売する国を選ぶには、下記のさまざまな観点から選ぶ必要があります。

  • ECサイトの市場規模
  • クレジットカードの普及率
  • スマートフォンの普及率
  • 商材の相性
  • 配送会社
  • 関税など

世界のなかでもBtoC-EC市場の規模が大きく、そして越境ECの市場も大きいのが中国とアメリカです。越境ECを始めるにあたってどの国を対象として商品を販売すれば良いか分からない場合、まずは中国かアメリカを検討しましょう。

経産省が毎年発表している「電子商取引に関する市場調査」の令和3年度(2021年度)版によると、2021年の国別のBtoC-EC市場規模の第一位は中国で52.1%のシェア、第二位は米国で19.0%のシェアとなっており、この二つの国で世界の71.1%のシェアを占めています。

また、2021年の越境EC購入額は中国が4兆7,165億円(前年比10.70%増)、アメリカが2兆409億円(前年比19.30%増)となっています。

中国

天猫商城(Tmall.com)

画像引用:天猫商城(Tmall.com)

中国を対象に越境ECを行う場合、中国企業が運営するECモールに出店する形が主流です。越境ECにおいて中国の消費者の購入率が高いのが、「美容品、美容関連製品」「トイレタリー(石けん、シャンプーなどの日用品)」「健康商品」「食品・飲料」など。

「電子商取引に関する市場調査」の令和3年度(2021年度)版によると、中国における越境ECサイトのシェアでもっとも大きいのが天猫(Tmall)で36.8%、次いで網易考拉(Kaola.com)27.4%、京東(JD.com)13.9%となっています。

京東(JD.com)

画像引用:京東(JD.com)

天猫(Tmall)と京東(JD.com)はそれぞれ越境EC事業者向けに「天猫国際」(Tmall Global)や「京東全球購」(JD Worldwide)を展開しています。これら二つのモールが長らく中国越境ECにおける二大モールだったのですが、2019年に網易考拉(Kaola.com)が天猫(Tmall)と同じアリババグループの傘下に入り、急成長しています。

なお、天猫(Tmall)は事業者が出店して自ら商品を販売するマーケットプレイス型で、網易考拉(Kaola.com)と京東(JD.com)はモールを運営する企業が商品を買い取って販売する直販型となっています。

天猫国際(Tmall Global)では、美容関連用品やベビー・子ども関連用品が強いのに対し、京東全球購(JD Worldwide)では電化製品が強いといわれます。網易考拉(Kaola.com)は、購買力が高めの若い女性ユーザーが多いとされます。
関連記事中国越境ECの主要モール7選!おすすめサポート会社や参考事例も紹介

アメリカ

アメリカのEC市場における事業者シェアがもっとも大きいのがサードパーティ事業者で23.3%、次いでAmazonが17.4%となっています。サードパーティ事業者とは、Amazon、eBayなどに出品して販売する事業者のことです。

ここから、アメリカで越境ECを行う場合は、Amazonの利用がおすすめできます。また、eBayは越境EC事業者の支援に力を入れているので合わせて検討してみると良いでしょう。

アメリカを対象に越境ECを行う場合、越境EC対応の国内ECモールへの出店が主流です。すでにアメリカのユーザーから問い合わせなどがあり、集客が見込めるのであれば、既存のECサイトを越境EC対応させる形も検討すると良いでしょう。

eBayを運営するイーベイ・ジャパン株式会社が2021年8月17日に発表した「2021年第2四半期の越境ECトレンド」によると、取引額上位10位のカテゴリーは下画像の通り。

2021年第2四半期の越境ECトレンド

こういったデータも、アメリカを対象に越境ECを行う際に役立ちます。

その他の国(韓国、東南アジア、ヨーロッパ)

G-market

画像引用:G-market

日本の事業者が越境ECを検討する際、中国・アメリカ以外で候補にあげられることのある国・地域が、韓国や東南アジアです。いずれも、現地で主流のECモールに出店する形が一般的です。

韓国で人気のECモールとしては「G-market」や「11番街」「Auction」など、東南アジアで人気のECモールとしては「Shopee」や「Lazada」などがあります。

これらのECモールに出店するにあたり、自分たちだけで規約の確認や手続きを行うことに不安がある場合は、これらの国・地域を対象とした越境ECやECモールへの出店を支援してくれる専門業者を利用することをおすすめします。

また、ヨーロッパを対象として越境ECを行いたい場合は、アメリカと同じくAmazonやeBayの利用を検討してみると良いでしょう。国別ではイギリス、ドイツ、フランスの順で市場規模が大きいと言われています。

【重要】関税や法律もチェックする

日本貿易機構

画像引用:日本貿易機構(JETRO)

越境ECを始める前に必ず確認してほしいのが、販売を予定している国・地域における輸出入に関する制度と関税です。

日本では販売できる商品でも、国・地域によっては販売できない商品や、販売するために許認可が必要な商品があります。また、関税のための書類や手続きが必要であり、関税率に応じて販売価格を調整したほうが良い場合もあります。

輸出入に関する制度については、日本貿易機構(JETRO)の以下のページにおいて、国・地域別の輸出入に関する基本的な制度を確認できます。

輸出入に関する基本的な制度 | 国・地域別に見る - ジェトロ

ECモールを利用する場合は、そのECモールの規約も確認しましょう。また、越境ECのコンサルティングや販売代行などの支援サービスを利用する場合は、その支援会社に相談することで、つまづきやすい点や参考となる情報を教えてもらえるはずです。

関税については、日本貿易機構(JETRO)の以下ページにおいて確認できます。利用は無料ですが、ユーザー登録が必要です。

世界各国の関税率 | 輸出 - 目的別に見る - ジェトロ

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越境ECの始め方②海外への物流を決める

商品を販売する国を決めたら、次にその国の顧客へ商品を届ける物流手段を決めます。大きく分けると、以下3通りの手段があります。

  • 個別に発送する
  • 国内の物流事業者と提携する
  • 海外に物流拠点を置く

個別に発送する

国際郵便 | 日本郵便株式会社

画像引用:国際郵便 | 日本郵便株式会社

注文ごとに、DHLやFedEx、UPSなどの国際宅配便(クーリエ便)や国際郵便を使い、海外の顧客宛に直接商品を発送する方法です。既存のECサイトを越境ECに対応させる形で、月の発送が数件というごく小規模の場合、この方法が対応可能です。

初期費用や月額固定費はかからず、注文を受けたらすぐに発送手続きに移れます。

一方で、配送費が高くなりがちで、輸出のための手続きを毎回自社で行なわなければなりません。そのため、毎月一定量の発送がある場合には向かない方法です。

越境ECで本格的に売上を伸ばすつもりはないものの、海外のユーザーからときどき購入ニーズがあるのでそれには対応したいといった場合におすすめです。

国内の物流事業者と提携する

転送コム

画像引用:転送コム

越境ECに対応している国内の物流事業者と提携する方法です。EC事業者は、提携事業者が管理する物流倉庫に商品を入庫しておき、受注後の手続きは物流事業者が代行します。

個別に発送するよりもリードタイムが長くなりたすいですが、国内向けのECとあまりオペレーションを変えずに手間を省いて越境ECの物流を行なえるので、越境ECで売上を伸ばしていきたい場合、基本的に物流はこの方法がおすすめです。

商品の保管や配送に対して手数料などがかかりますが、物流事業者はまとまった量の荷物を扱っているため、発送一件当たりの配送費は個別に発送するよりも抑えられることがほとんどです。

提携する物流事業者は、商品を販売したい国・地域に対応している事業者から選定しましょう。越境ECの支援サービスのなかには、既存のECサイトの越境EC対応や越境ECモール出店からまとめて代行してくれるものもあります。越境ECに対応しているモールが、物流サービスを提供していることもあります。

海外に物流拠点を置く

中国の倉庫事業

画像引用:中国の倉庫事業|中国への展開|株式会社日新

商品を販売する国・地域にある物流倉庫や配送事業者と契約する方法です。あらかじめ海外の物流拠点に商品を入庫しておき、注文が入ったらそこから商品を発送します。

初期費用も月額固定費も大きくかかり、物流倉庫や配送事業者の選定も簡単ではないため、これから越境ECを始める場合は基本的におすすめしません

ただし、「保税区」を活用する場合は例外です。保税区とは、海外から発送されてきた荷物を一時的に保管する区域で、出荷が確定するまで関税がかからない状態で商品を保管できます。これは、中国越境ECでよく利用される仕組みです。

保税区の利用は、リードタイムの短縮や輸送コストの削減、通関手続きの効率化などのメリットがあります。一方で、保税区での商品保管にはコストがかかるため、長期間の商品保管には向いていません。つねに一定の注文があり、なるべくリードタイムを短縮して次々に出荷したい商品を扱っている場合は、保税区の活用も検討してみると良いでしょう。

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越境ECの始め方③決済方法を決める

「クレジットカード」「PayPal」

物流の選定と同時に進めたいのが、決済方法の選定です。決済方法ごとに契約する決済会社や手数料が異なるので注意しましょう。複数の決済方法をまとめて導入できる決済サービスもあります。

PayPal

画像引用:PayPal

越境ECの決済方法の基本となるのが、オンライン決済の支払い方法として世界的に利用されている「クレジットカード」と「PayPal(ペイパル)」です。

クレジットカードは、世界的に加盟店が多く利用者も多い国際ブランドである「Visa」と「Mastercard」には対応したいところ。VisaとMastercadよりは優先度が下がりますが、できれば「American Express」にも対応しておくと良いでしょう。

PayPaは、支払いを行う人が無料のアカウント登録でクレジットカード・デビットカード・銀行口座いずれかの支払い方法を登録しておくと、オンライン決済ではPayPalにログインするだけで支払いができるという決済サービスです。

その他に、商品を販売する国・地域ごとによく利用される決済方法があれば、それも導入することをおすすめします。

中国では「ALIPAY(アリペイ)」や「銀聯(ぎんれん)カード」

Alipay

画像引用:Alipay(アリペイ) | サービス | アリババ株式会社

たとえば、中国では「ALIPAY(アリペイ)」や「銀聯(ぎんれん)カード」がよく利用されます。

ALIPAY(アリペイ)は、中国のアリババグループが提供するキャッシュレス決済サービスで、実店舗ではモバイルアプリを使ったQRコード決済、オンラインではアカウントにログインすることで支払いを行います。銀聯(ぎんれん)カードは、中国発の国際ブランド「中国銀聯」のクレジットカードです。

アメリカではクレジットカードと並んで「デビットカード」がよく利用されます。また、ECモールに出店する場合は、そのモールの人気店が対応している決済方法も参考になります。

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越境ECの始め方④顧客対応の体制を決める

メールかチャット対応が基本

株式会社龙角散

画像引用:株式会社龙角散
▲株式会社龍角散の中国越境EC専用サイト。赤枠で囲った部分のQRコードをスマートフォンで読み取ると、中国で主流のチャットシステムを使って問い合わせが可能となります。

越境ECを開始したら、海外のユーザーから問い合わせが来ることがあります。越境ECではメールでの対応が基本ですが、中国のEC市場ではチャットでの問い合わせ対応を行うECサイトが多く、チャット対応があったほうがよりユーザーニーズに応えられます。

現地の言語で対応できるスタッフは必要

越境ECの問い合わせ対応には、現地の言語で対応できるスタッフが必要です。自分たちで対応が難しい場合は、専門のサービスを利用しましょう。また、よくある質問は、QAへの掲載やチャットの自動応答などで対応できるようにしておくと、問い合わせを減らすことができます。

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越境ECの始め方⑤海外展開を開始する

広告やSNSなどを活用して集客を行う

ここまでで、越境ECを始める準備が整いました。自社ECサイトを越境ECに対応させた瞬間、あるいはECモールに出店した瞬間から海外のユーザーの注文が可能になります。しかし、それだけではなかなか注文は入ってきません。

UNIQLO Global

画像引用:UNIQLO Global(@uniqlo)

越境ECで売上を上げるためには、広告やSNSなどを活用して集客を行う必要があります。これは、サイトがあるだけで商品が売れるわけではないということは、国内向けのECと同様です。ただし、日本と海外では事情が異なることもあります。

たとえば、海外で広告を出す際に、消費者にうける表現、逆によくない表現などは、日本とは異なることが多いものです。また、欧米ではWeb広告を運用する際のユーザーデータの取り扱いについて、日本より厳しい規制がある場合が多いようです。

SNSも国・地域によって主流が異なる

SNSも、国・地域によって主流が異なり、たとえば中国のWeChat(ウィーチャット / 微信)やWeibo(ウェイボー / 微博)のように、その国・地域ならではのSNSが存在する場合もあります。こういったことは、日本にいるとなかなか分からないので、現地での実績があるコンサルティングサービスなどを利用して相談するのも良いかもしれません。

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越境ECを始める上で大切なこと

ここまでで、越境ECの始め方について、基本的な流れを解説してきました。自社が越境ECを始めるならどのような方法が向いているか見えてきたでしょうか。

越境ECの始め方を理解した上で大切なことが、無理のない規模から始めることです。越境ECの基本を押さえたい方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事越境ECとは?おすすめの商材や注意点、日本企業の事例など基本を解説 | Web幹事

すでに国内向けのECサイトや実店舗を運営している場合や、メーカーとして商品を開発・製造している場合など、それらもともとある業務を圧迫しないコストや手間で始めることをおすすめします。実際に越境ECを運営してみて、ユーザーのニーズや効果的な集客、効率的なオペレーションなどがつかめてきてから、少しずつ規模を拡大していくようにしましょう。

また、越境ECでは、商品を販売する国・地域の法規制や商習慣など、日本にいるとなかなか最新の情報を調べにくいこともあります。言語の違いも壁となるでしょう。

自社だけで対応するのが難しそうなときは、越境ECの支援サービスも活用することをおすすめします。越境EC市場が拡大するなかで、小規模から始められる越境EC支援サービスも増えています。

本記事を読んで、越境ECのためのサイト制作、コンテンツ制作を依頼できる会社を知りたい方は、お気軽にWeb幹事にご相談ください。

コンサルタントのご紹介 Web幹事 コンサルタント 岩田真 代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。

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初心者の方でも安心してご相談ください!

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Q. 越境ECを始める流れは?

越境ECを始めるには、まず販売する国を決めることです。次に海外への物流手段を決め、決済方法も決めなければなりません。その上で顧客対応の体制を整えて初めて、海外展開が開始できる流れとなります。

Q. 越境ECを始める際の注意点は?

越境ECを始める際の注意点として「日本と現地の法律・規制を遵守する」「現地の商習慣を把握する」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。