- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー Shopify
Shopifyとは?機能やメリット、料金、評判、成功事例を紹介【2024年最新版】
2017年より日本で本格的に展開されたECサイト作成サービス「Shopify」。年々需要が急増し、人気のECプラットフォームとなりました。
ただし、Shopifyが自社に合うのか不安な方は多いでしょう。
そこで本記事では、料金や機能、評判、Shopifyがおすすめな人を徹底解説。最後まで読めば、ShopifyでECサイトを作るべきかが判断できます。
※初めてECサイトを運営される方はネットショップの作り方を解説した以下の記事も参考にしてください。
関連記事:【プロ監修】売れるECサイトの作り方!準備から開設・集客まで徹底解説
関連記事:Shopify制作を検討中ならこちらもチェック!費用相場やおすすめの会社まとめ
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1.Shopifyとは?導入検討の目安を解説
画像出典:Shopify
Shopifyは2004年にカナダで創業されたECサイト作成サービスです。2021年時点で時価総額10兆円を超え、創業からわずか10数年でECサイトの世界TOPレベルのシェア数を誇るサービスになりました。
EC店舗数も順調にを増やしており、2020年3月時点で約130万件だった店舗数は2022年1月には約390万件へとなりおよそ3倍に成長するなど世界中で利用されています。
画像:Shopify Market Share and Usage Statistics in 2023|Kinsta
日本においては2017年に日本法人が設立されており、当サイトWeb幹事でもShopifyに関する問い合わせが一番多いほど人気度・注目度の高いサービスとなっています。
月商数百万円以上を目指したい場合
Shopifyは個人事業主、企業、実店舗を持っていない方、卸売業の方など、初めてECサイトを持つ初心者におすすめです。また、アパレルや雑貨、食品などの商材による向き不向きはありません。
3つのプランが用意されており、おすすめの人は以下の通りです。
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
|
月額費用 |
29米ドル (約3,000円) |
79米ドル (約8,000円) |
299米ドル (約3万円) |
おすすめの人 |
・ランニングコストを抑えたい 小規模事業者 月商500万円以下 |
・将来的に販路を拡大する ・複数の従業員を雇う 月商5,000万円以下 |
・売上規模が大きい 月商5,000万円以上 |
このように、 Shopifyは本格的にネットショップで収益を上げていく方(目安として月商300万円以上)に向いているサービスであり、月に数万円の収入があればいいライトユーザーの方は月額費用をよくチェックしておきましょう。
後ほどメリットやデメリットで詳しく解説しますが、お店のカスタマイズ性などが高い反面、高機能を必要としない場合は、他のECプラットフォームで構築したほうがよい場合もあります。
とりあえずお試し感覚でECサイトを始めたい方には初期費用・月額費用が無料の『BASE』や『STORES』をオススメします。詳しくは下記の記事をご覧ください。
関連記事:Shopify・BASE・STORESを徹底比較!料金・手数料・海外対応の表あり
※紹介している月商の規模はあくまで目安であり必須というわけではありませんのでご留意ください。
もしECサイトの規模や構築費用でお悩みなら、以下のサイト作成シミュレーターの活用もおすすめです。
海外向けの販売にも力を入れたい場合
Shopifyは海外展開(越境EC)にチャレンジしやすいこともメリットです。
Shopifyの海外向け販売に対応する機能を、下記表にまとめています。
ベーシックプラン |
スタンダードプラン |
プレミアムプラン |
|
133種類の通貨で販売 |
○ |
○ |
○ |
複数の言語で販売 |
最大5言語 |
最大5言語 |
最大5言語 |
海外ドメイン |
- |
○ |
○ |
国際価格 |
- |
○ |
○ |
国際価格(バリエーション価格ごと) |
- |
- |
○ |
海外は関係ないと思われるかもしれませんが、「ECサイトの1割程度は海外からのアクセス」と言われています。
海外在住の日本人や、信頼度の高い日本製品に興味のある外国人は意外と多いのです。
上記のようにShopifyは、世界中の通貨や海外で利用者の多い「PayPal(ペイパル)」をはじめとする決済方法に対応しているため、海外販売もしやすいサービスです。現在は国内販売のみを検討している方も、事業が拡大した際は検討されるといいでしょう。
関連記事:越境EC向け!Shopifyで多言語にする方法、翻訳アプリを紹介
コストをかけずに始めたい場合:「Shopify Lite」プランがおすすめ
Shopify |
||||
プラン |
Lite |
ベーシックプラン |
スタンダードプラン |
|
初期費用 |
0円 |
|||
月額費用 |
$9 |
$25 |
$69 |
|
決済手数料※ (クレジットカード) |
国内カード:3.4% 海外カード:3.9% JCBカード:4.15% |
国内カード:3.4% 海外カード:3.9% JCBカード:4.15% |
国内カード:3.3% 海外カード:3.85% JCBカード:4.15% |
|
アカウント数 |
1 |
2 | 5 | |
売上レポート |
◯ |
◯ | ◯ | |
集客レポート |
× |
◯ | ◯ | |
利益レポート |
× |
× | ◯ |
Shopifyにはベーシックプランより安い「Shopify Lite(ライトプラン)」も存在します。本格的なネットショップを持つのではなく、運営しているホームページやブログなどにECカートの機能だけをつけるプランです。コストをかけずに始めたいなどの方は、月額9ドルのライトプランもご検討ください。
- オフラインで商品を販売していて、ブランドサイトや公式ブログがある
- 1~2人でECを運用する予定で、コストをかけずに始めたい
- まずはECでの商品のニーズを知り、いずれShopifyでオンラインストアを構築したい
通常、ECプラットフォームでは、そのプラットフォームを使いECサイトを構築する必要があります。しかしShopify Liteを利用すれば、Shopifyでオンラインストアを構築することなく、既存のWebサイトやブログで商品の販売が可能です。
関連記事:月額9ドルのShopify Lite(ライトプラン)|Liteがオススメの人や、他プランとの違いなど
大規模な店舗運用を管理したい場合:「Shopify Plus」プランがおすすめ
・EC運営に関わるスタッフが15人以上の店舗
・ECサイトで卸売をしたい店舗
・受注処理・出荷指示・在庫調整を自動化したい店舗
大企業・取引量の多いECサイトで上の条件に当てはまる店舗は、さらに上位プランの「Shopify Plus」がおすすめです。月額料金は2,000米ドル(約20万円)と高額ですが、多機能です。そのため、複数のショップや大量の商品を受注する場合は、自動化ができて便利になります。
上記の条件に当てはまる店舗は、下記の記事を参考にして検討してみてください。
関連記事:Shopify Plusとは?料金やShopify Plus Partner認定企業も紹介
また、どのプランが自社に最適か迷っている方は、Web幹事にご相談ください。
Shopifyは集客に力を入れる必要がある
Shopifyを選ぶ目安を紹介してきましたが、ECサイトにかける予算がなく、ShopifyでECサイトを作ろうかAmazonや楽天市場などのECモールに出店するか迷っている方もいるでしょう。
Amazonと楽天市場の特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
|
Amazon |
楽天市場 |
初期費用 |
0円 |
60,000円 |
運用費用 |
月額4900円 |
39,800円×3ヶ月(119,400円)〜 |
売上手数料 |
8〜15% |
2〜7% |
特徴 |
本、家電が得意 |
食品、ファッションが得意 |
ここでは、Shopifyとよく対比されるECモールとの比較についても紹介しますので、理解しておきましょう。
有名モール(Amazon・楽天市場)の特徴と比較
ECモールの特徴
・すでに集客力がある
・カスタマイズがしにくい
・売上手数料が引かれる
ECモールとは名前のとおり、ショッピングモールのような複合型のECサイト。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、すでに母体があるWebサイトに店舗を出店します。お店や商品の情報を登録するだけで簡単に始められ、商品購入のシステムが充実しています。
最大のメリットはモール自体に集客力があること。新規顧客との接点においては立ち上げたばかりの自社ECより、ECモールのほうが圧倒的に有利です。
さらに、ECモールは購入する前提のモチベーションで訪れるユーザーが多いことから、購入率が高いこともメリット。
ただし、デメリットはカスタマイズの弱さ。Amazonや楽天市場など母体のサイトでデザインも決まっているため、他店との差別化や、今後事業を拡大しようと思ったときに自由度がありません。お店の特徴も伝わりにくいため、リピーターを獲得するのも難しいです。
また、Amazonや楽天市場は商品が売れるごとに売上手数料が引かれます。その分、自社サイトより利益率が低くなります。
結論を言うと、自社のECサイトとECモールの両方を持つことがおすすめです。自社ECに来るお客様とECモールに来るお客様がかぶらない上に、立ち上げたばかりで集客力のない自社ECの弱さをカバーできるからです。そして、ECモールで得た収益を、自社ECサイトの改装、集客にあてる運営方法がいいでしょう。
Shopifyは集客がより重要
「ShopifyでECサイトを立ち上げたけど全然売れない」という嘆きを聞いたことがあるかもしれません。これは自社ECサイトが陥りやすい失敗。そもそも多くのお客様が訪れるAmazonや楽天市場と違って、ShopifyのECサイトは、下記のような集客に力を入れる必要があります。
集客方法 |
優先度 |
メリット |
---|---|---|
リスティング広告 |
高 |
|
SEO対策 |
高 |
|
コンテンツ |
高 |
ユーザーの購買意欲を向上できる ブランドのファン化を促進できる |
SNS |
中 |
|
インフルエンサー による紹介 |
中 |
短期間で一気に知名度を上げやすい 客観的視点での感想を発信してもらえる 口コミが拡散しやすい |
ECサイトの集客はご覧のようにWebマーケティングのノウハウが必要で、初めてECサイトを始める方が試行錯誤する部分。結論を言えば、自社ECサイトの集客も頑張りつつ、ECモールにも同時に出店する「多店舗展開」をお勧めします。
両方が難しい方は、集客する自信があるかないかでShopifyかECモールか決めると良いでしょう。
関連記事:ECサイトの集客を伸ばすには?効果的な集客方法や成功事例について解説
Shopifyは集客難易度が低くないとはいえ、ECサイトとして必要かつ便利な機能が豊富にそろっており、利用するメリットはやはり大きいといえます。
次の章からは、Shopifyのメリット・注意点・コストなど、Shopifyを利用するか判断するために重要な情報を紹介していきましょう。
Shopifyのメリット
Shopifyが本格的にECサイトを運営する人に向いている理由は、以下のように豊富なメリットがあるからです。
デザインのカスタマイズ性が高い
Shopifyはお店の規模や戦略にあわせてサイトをカスタマイズしやすいことが特徴です。最初から備わっている機能は最小限になっており、お店に合わせて定期購入やクーポンなど、必要な機能をアプリで追加する仕様になっています。
また、Shopifyはコードの知識が全くなくても、基本的な機能のカスタマイズができる点が大きな特徴です。パーツを入れ替えることでレイアウトの変更や、アプリを使ったデザインや機能の追加は初心者でも簡単にできます。
そして、HTMLやCSSのコードの基本知識があれば、サイトのデザインを自由に調整し、売上げを伸ばすための機能改善も可能です。
さらに高度なコード知識があれば、サイトを完全オリジナルのオーダーメイドに作り変えることもできます。より自由なデザインでブランドを表現したり、既存のシステムでは難しい機能の実装も叶います。自社の人材で対応が難しい場合は外注することも可能です。
関連記事:Shopifyのカスタマイズを解説!初心者でもできる方法と費用感
在庫マネジメント、配送面の対応も強い
Shopifyは、ECサイトの販売状況や在庫状況、顧客情報などのデータが自動的に集計される仕様になっています。ECの売上や在庫状況をスマホなどから簡単に管理でき、「在庫マネジメント」がしやすいことが特徴です。
さらに、実店舗も持っている方は、Shopify POSアプリを使うことで、実店舗のデータも連携して自動的に集計され、一括管理できるようになるので便利。店舗管理業務が大幅に効率化され、データ分析も可能なので、販売戦略や施策を立てやすいことが特徴です。
また、Shopifyは日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便と提携。海外向けの配送でもFedEx、UPS、DHLなどの世界3大配送会社と提携しているので、配送面の対応がしっかりしています。
多言語対応で越境ECも運営できる
Shopifyは多言語サイトを構築する仕組みも備わっており、越境ECとして海外からの集客・売上獲得も狙いやすいメリットがあります。
もちろん言語の切り替えだけでなく、たとえば各国で主要な通貨や決済方法に幅広く対応しているため、顧客にスムーズかつ信頼性を感じる購買体験を提供できます。
また、各国・各地域の関税や税金といった国内配送では発生しない計算にも対応しており、請求書発行においても心強い機能も搭載されています。
海外展開は集客チャネルを拡大しビジネスの成長に結びつくチャンスになるため、越境ECを作りたい方にはShoppifyの活用を検討するとよいでしょう。
モバイルアプリの立ち上げが容易にできる
通常、ショッピング用のモバイルアプリを開発するのは長い開発期間と開発費用が必要になりますが、Shopifyと連携できるスマホアプリを活用することで開発などの手間なくアプリ化を進めることができます。
たとえば、自社ECサイト用のスマホアプリを手軽に作れる「STORES ブランドアプリ」にはShopifyで構築したECサイトをそのまま連携できる機能が提供されており、簡単にモバイルアプリの導入を進めることができます。
スマホアプリ経由で商品を購入する購買行動が主流となっている現代では、モバイルアプリをスムーズに立ち上げられるShopifyのメリットは大きいと言えるでしょう。
参考:STORES ブランドアプリ、「Shopify」との連携開始|PRTIMES
【無料】ShopifyのEC制作実績豊富な会社を紹介してもらう
Shopifyの注意点
Shopifyのデメリット
・英語の知識が必要な場合がある
・HTML/CSSの知識が必要になる場合もある
1.英語の知識が必要な場合がある
デメリットの1つが英語が必要になる場合があること。基本的に、Shopifyを始める場合や、ショップを運営する上で英語が必要となるケースはほとんどありません。
ただし、海外のサードパーティ(Shopifyが公式に提供したものではなく、第三者が開発・提供したもの)のアプリを導入する場合は、英語が必要となる場合があります。海外アプリを追加することで他の機能が動かなくなるケースもあるので、注意が必要です。
2.HTML/CSSの知識が必要になる場合もある
画像引用:Shopify 公式チャンネル
ShopifyはECサイトの構築や運営に関しては、上の画像のようにボタン操作ひとつで可能なため、初心者の方でも苦労することはありません。最初は不便に感じるかもしれませんが、スマホと同じく、操作していくうちに慣れてきます。
ただし、ECサイトをカスタマイズして他店と差別化を図る場合や、便利な機能を実装する場合は、HTML/CSSの知識が必要になることもあります。
デザイン性・機能性が高いShopifyのポテンシャルを最大限に発揮するには、プロの制作会社にShopifyでのECサイト構築を外注するケースが多いです。よほど簡易的なネットショップ以外は、基本的にECサイトの構築は外注したほうがいいでしょう。
関連記事:まだ日本では数少ない「Shopify」に強い開発会社10社、完全ガイド!
【参考】トラブル時のサポートはメールかコミュニティへの質問
ShopifyでECサイトを運営するにあたって使い方で迷ったり、トラブル時の対応を質問したりとサポートセンターを活用する機会があるかもしれません。
一概にデメリットとは言えませんが、Shopifyは電話の問い合わせがなく、メールもしくは上の画像のようなコミュニティで質問をすることになります。
そのため、返答まで時間を要する可能性があり、緊急時には困ることがあるかもしれません。
Shopifyの料金と手数料
料金プラン
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
|
初期費用 |
無料 |
||
月額費用 |
29米ドル (約3,000円) |
79米ドル (約8,000円) |
299米ドル (約3万円) |
無料体験期間 |
14日間 |
||
スタッフアカウント数 |
2 |
5 |
15 |
決済手数料 ※Shopifyペイメント 利用時 |
日本のクレジット:3.4% 海外のクレジット:3.9% JCBのクレジット:4.15% |
日本のクレジット: 3.3% 海外のクレジット: 3.85% JCBのクレジット:4.1% |
日本のクレジット:3.25% 海外のクレジット:3.8% JCBのクレジット:4.05% |
商品点数 |
無制限 |
Shopifyには3つの料金プランがあり、初期費用は無料です。プランのグレードが上がるにつれ、使える機能が増え、各種手数料は下がる仕組み。どのプランでも14日間の無料体験ができるので、試してから本契約に進むのもおすすめです。
基本的には月契約ですが、年間契約も可能で、1年契約で約10%、2年契約で20%、3年契約で約25%割引になります。
3つのプランの選び方
前述しましたが、 Shopifyの3つのプランの選び方は、下の表が目安。プランの変更はいつでも可能なので、ECサイトの規模が大きくなるにつれてプランのグレードをアップできます。
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
|
月額費用 |
29米ドル (約3,000円) |
79米ドル (約8,000円) |
299米ドル (約3万円) |
おすすめの人 |
・ランニングコストを抑えたい 小規模事業者 月商500万円以下 |
・将来的に販路を拡大する ・複数の従業員を雇う 月商5,000万円以下 |
・売上規模が大きい 月商5,000万円以上 |
基本的には、ベーシックプランは個人ビジネス向け、中小企業はスタンダードやプレミアムプランがおすすめです。
決済方法
Shopifyでは主に上の決済方法が使えます。クレジットカードはShopifyの設定画面にある「Shopify payments(ショピファイ・ペイメンツ)」を有効化すれば下記のカードや決済方法が使えます。
・Visa
・Mastercard
・JCB
・American Express
Shopify paymentsとは、取引手数料無料で決済ができるShopify提供サービスです。通常、ECサイト商品が購入されると
取引手数料 + 決済手数料
の手数料支払いが必要となりますが、Shopify paymentsを利用することで、取引手数料を無料でECサイトを運営することができるようになります。
なお、クレジットカードの決済手数料は必要となり、すべての手数料が無料にはならない点には注意しましょう。
手数料
以下の表は「Shopify payments」を有効化したときに発生する手数料です。
Shopifyでは、クレジットカード手数料が発生しますが、契約プランによって以下のように手数料が変動します。
|
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
月額料金 |
25USD/月 |
69USD/月 |
299USD/月 |
日本の クレジットカード手数料 |
3.40% |
3.30% |
3.25% |
海外/AMEXの クレジットカード手数料 |
3.90% |
3.85% |
3.80% |
JCBの クレジットカード手数料 |
4.15% |
4.10% |
4.05% |
Shopify Paymentを使わず 他決済サービスを利用する場合 追加料 |
決済サービス手数料 +追加手数料2.00% |
決済サービス手数料 +追加手数料1.00% |
決済サービス手数料 +追加手数料0.50% |
契約プランについては自社の売り上げ規模と対比して負担のない最適ななプランを選ぶようにしましょう。
AmazonペイやPayPalなど、その他の決済サービスの手数料は下記の記事を参考ください。Shopify paymentsの設定方法も詳しく説明しています。
関連記事:Shopify Paymentは導入すべき?設定方法・その他の決済方法について解説
ShopifyでのECサイトを外注する際の料金
Shopify構築費用 |
30〜100万円 |
100〜300万円 |
300〜1,500万円 |
概要 |
基本機能のみで スモールスタート |
オリジナルデザインの ECサイト |
大規模な ECサイト |
おすすめの人 |
・ネットショップ未経験 ・小規模事業者 月商500万円以下 |
・将来的に販路を拡大する ・複数の従業員を雇う 月商5,000万円以下 |
・売上規模が大きい ・スタッフが10人以上 月商5,000万円以上 |
ShopifyでのECサイト構築を制作会社に依頼したときの料金は上の表の通りです。
上記の金額に加え、Shopifyに払う月額費用やスタッフ代なども必要となりますので、予算を組んだ上で依頼してください。費用相場の詳しい内訳は下記の記事を参考にしてください。
関連記事:Shopifyの構築費用はどのくらい?ニーズごとの料金相場・おすすめの制作会社・事例を解説!
また、ECサイトの運用でお悩みの場合は、以下もぜひご活用ください。
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ECサイト運用でお困りのあなたへ!D2Cサイトの調査からECサイト運用の心得まで徹底解説!
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Shopifyのデザイン・機能
デザイン(テーマ・テンプレート)
続いては、Shopifyのデザインや機能について解説します。ECサイトを開設する方が気になるのは、お店のデザインです。
・取り扱う商材に合うデザインがあるか
・オシャレなデザインのお店にできるか
・流行のデザインはそろっているか
Shopifyでは、無料・有料含めて70種類以上のデザイン(テーマ)のテンプレートが用意されており、下記の画像のようにデザインには定評があります。
また、独自性の高いECサイトを作りたい場合も、HTML /CSS/ JavaScriptなどのコードを編集することで、オリジナリティのあるデザインにカスタマイズできます。
Shopifyのデザイン(テーマ)を選ぶときは、以下の観点から考えるといいでしょう。
・取り扱い商材のジャンル(業種)
・商品点数
・ユーザー層
・ブランドや商材の特徴・強み
Web幹事では、アパレルや食品、コスメなどジャンル別におすすめのShopifyのテーマを紹介した記事もあります。こちらも参考にしてください。
関連記事:【業種別】オススメのShopifyテーマ10選!カスタマイズ方法まで網羅
基本機能
Shopifyは3つのプランごとに、開設できるアカウント数やギフトカードの有無など、使える機能が異なります。
ベーシックプラン |
スタンダードプラン |
プレミアムプラン |
|
スタッフアカウント数 |
2 |
5 |
15 |
24時間体制サポート |
◯ |
◯ |
◯ |
販売チャンネルの追加機能 (Amazon・Instagram・Facebookなど) |
◯ |
◯ |
◯ |
手動での注文作成 |
◯ |
◯ |
◯ |
クーポンコード |
◯ |
◯ |
◯ |
注文編集機能 |
◯ |
◯ |
◯ |
無料SSL証明書 |
◯ |
◯ |
◯ |
カゴ落ち対策 |
◯ |
◯ |
◯ |
ギフトカード |
- |
◯ |
◯ |
プロフェッショナルレポート |
- |
◯ |
◯ |
高度なレポートビルダー |
- |
- |
◯ |
外部サービスの自動計算送料 |
- |
- |
◯ |
Shopifyは3つのプランによって最初から使える機能が異なります。スタンダードプラン以上で使用できる機能は以下の3つで、それぞれ簡単に説明します。
・ギフトカード機能
・プロフェッショナルレポート機能
・外部サービスの自動計算送料機能
スタンダードプラン以上で使える機能
ギフトカード機能
ギフトカード機能は、購入された商品にギフトカードを添えられる機能。商品に付加価値をつけることが可能で、多くの購入者に利用されます。
プロフェッショナルレポート機能
・時間の経過によるお客様数の変化
・新規のお客様とリピーターへの販売の比較
・国別のお客様
上記のような項目が分かり、顧客の動きなどを把握しやすくなる機能です。顧客の動きを把握することで、新たな企画や戦略を立てやすくなります。
ShopifyはGoogleアナリティクスと連携が可能
「楽天やAmazonなど、Shopify以外のECサイトも運営している」
「GoogleやYahoo!などで広告を打つ予定がある」
このような場合はShopifyのストア分析機能以外にも、Googleアナリティクスでサイト分析をする方が多いでしょう。ShopifyとGoogleアナリティクスの連携方法は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ShopifyへのGoogleアナリティクス設定方法!使い方やサーチコンソールも解説
外部サービスの自動計算送料機能
顧客が注文をした時点で最新の配送料を表示できる機能です。標準配送・当日配送・複数配送先などの配送オプションを選択し、すぐに配送料を表示できます。
プレミアムプランのみ使える機能
高度なレポートビルダー機能
高度なレポートビルダー機能とは、Google広告などネット広告の効果検証や、ECサイトの流入経路別で分析ができる機能です。プロフェッショナルレポート機能と併用することで、顧客の動きをより鮮明にできます。
Shopifyのアプリ(追加機能)
画像出典:Shopifyアプリ
先述したように、 Shopifyは初期の機能は最低限にとどめ、ショップに合わせて必要な機能をアプリで増やしていくECサービスです。2021年4月の時点で6,000を超えるアプリがあり、無料・有料どちらもあります。
Shopifyが公式に提供しているアプリもあれば、第三者が開発しているものなど様々。
以下がアプリの一例です。
機能 |
目的 |
サブスクリプション管理 |
定期購入の設定 |
レビューの収集と活用 |
商品のレビュー機能 |
CSVで配送伝票印刷と追跡番号を一括で更新 |
配送業務の効率化 |
ポイント付与・クーポン |
リピート率向上 |
有料会員制のECサイトを構築 |
会員機能の実装 |
AIを活用して顧客に合った商品を表示 |
オススメ商品の表示 |
再入荷をユーザーに通知 |
在庫切れの再入荷通知 |
お店の規模や扱う商材、集客方法などによって、必要なアプリは異なります。Web幹事では、おすすめのアプリを17に厳選して紹介した記事もありますので、導入の参考にしてください。
関連記事:Shopifyで導入すべきアプリ17選を目的別に紹介!
Shopifyの評判
Shopifyを導入するにあたって気になるのが、実際に使った方の評判です。当サイトWeb幹事にはShopifyに関する多くの相談が寄せられますが、実際に使った方の声で多いのが、「デザイン面」と「セキュリティ面」の良さです。
デザインに関する評判
「他のECカートは、決済完了の画面までのデザインがよくない上に、カスタマイズもできません。しかし、Shopifyはデフォルトのデザインがとても素晴らしいです。デザインは信頼性をあげるための大きな要素ですからShopifyは安心して使えます」
「洗練されたテンプレートが100種類以上用意されているが助かります。自分好みのテンプレートを選ぶだけで、店舗や商品を魅力的に見せることができます」
ユーザーから見たShopifyのデザイン Web幹事に相談するお客様の中には、「使いやすいと思ったECサイトは、ほとんどShopifyだったから、自社ECもShopifyで作ろうと思った」などの声も寄せられます。
セキュリティ面に関する評判
「決済はクレジットが多く、お客様の個人情報を取り扱うので重要な部分です。その点、Shopifyはログインする際に、IDとパスワードに加えて、さらに指紋やSMSなど2段階認証があるので安心です。また、ブログだけはスタッフに編集権限を譲渡するなど、細かいアクセス制限もできるので便利です」
「ShopifyはPCI DSSという国際的なデータセキュリティ基準をクリアしているので安心です。お客様が多い大企業も多く利用しているのも納得です」
※ECサイトの構築を依頼された制作会社もShopifyをお客様に勧めることが多いです。制作会社にShopifyを勧める理由を聞いた記事もありますので、合わせてご覧ください。
関連記事:Shopifyの評判を徹底リサーチ!制作会社からユーザーまで
Shopifyの参考事例
続いては、ShopifyでECサイトを立ち上げる際に参考となる例を3つ紹介します。
【食品】ゴーゴーカレー
画像出典:ゴーゴーカレー公式通販サイト
まずは、日本中に金沢カレーブームを巻き起こしたゴーゴーカレーの通販サイト。カテゴリーを最小限にとどめ、シンプルで商品の購入が行いやすいサイトです。決済はコンビニ払い、クレジットカード、AmazonPay、ApplePay、PayPalなどさまざまな支払い方法を導入。
レビュー投稿機能や定期購入機能などをアプリで拡張し、商品ページにFacebookやTwitterの拡散を狙った「SNSシェアボタン」を設置している集客施策も参考になります。
【アパレル 】Runtrip Store
画像出典:Runtrip Store
2つ目は、「ラン」や「旅」のおともにぴったりなアイテムをセレクトし紹介する『Runtrip Store』。商品ページでは、マウスオーバー時に商品写真が変わったり、写真を拡大できたりするので、商品のイメージがつきやすい工夫がされています。
個々の商品のテキストや写真が多く、しっかりと商品説明がされて作り込んであることが特徴。ショップ内にはブログも設置し、商品開発の背景や服の選び方などを紹介しています。
【雑貨】カキモリ
画像出典:カキモリ
最後は文具ブランドの『カキモリ』。どの文房具もオシャレなデザインが特徴的で、Shopifyの性能を活かしています。
インスタグラムで発信することで外国からのお客様も多く、英語サイトもあります。
商品の販売はもちろん、文房具の使い方やお手入れなどの方法もコラムとして連載し、お役立ち情報が満載。お店のファンになってもらうブランド化を目指すショップの参考になります。
※Web幹事ではShopifyで作られたECサイトの事例を特集した記事もあので、その他の事例は下記の記事を参考にしてください。
関連記事:Shopifyの導入事例を総まとめ!国内・海外合わせて9選ご紹介!
【まとめ】Shopifyで思い通りのECサイトを
以上、Shopifyの特徴を網羅的に解説しました。ECサイトに求める機能やデザイン性が高いほどShopifyはその要望に応えてくれるプラットフォームです。
本記事を読んで、Shopifyで自社ECを始めようと思った方は、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:初めての方のShopifyの使い方マニュアル!立ち上げから販売まで丁寧に解説
また、Shopifyはカスタマイズ性が高い分、思い通りのショップにアレンジするためには、HTMLやCSSなどの複雑なコードの知識が必要です。
Shopifyの持つ性能をフルに活かすためにも、自社に合う最適な制作会社に外注しましょう。どの会社がおすすめか、どれくらいの費用がかかるかは、相談無料のWeb幹事にお問い合わせください。
Q. Shopifyとは何ですか?
2004年にカナダで創業されたECサイト作成サービスのことです。2021年時点で時価総額10兆円を超え、創業から10数年でECサイトの世界No.1シェア数を誇っています。
Q. ShopifyでECサイトを構築する際、デザインのカスタマイズはできますか?
はい、Shopifyでは豊富なデザイン(テーマ)のテンプレートが用意されており、さらにHTML/CSSの知識があれば自由なデザインのカスタマイズが可能です。テンプレートを選んだり、自由なデザインに変更したりすれば、理想通りにお店のブランドイメージが表現できます。
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・コーポレートサイト
・ランディングページ
・ECサイト
・オウンドメディア
・採用サイト
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
ホームページを依頼したいが、相場が分からず心配
という方はぜひダウンロードしてください。
この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: SEO,ライティング
スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。自身がアナログ人間のため、Webの知識を学びつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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