- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ECサイト
EC-CUBEの料金をライセンスごと・ec-cube.coについても紹介【2024年最新版】
「他社と差別化できる自社ECサイトを構築したいが、できる限りコストは抑えたい」そんな企業・店舗のEC担当者であれば、EC-CUBEの導入にあたって以下のようなことを知りたいはずです。
・EC-CUBEには種類がある?オープンソースでも料金がかかる?
・EC-CUBE構築を外注すると料金・費用はいくらかかる?
・クラウド版「ec-cube.co」の料金・プラン・特徴を知りたい
そこで本記事では、クラウド版、GPL / 商用ライセンスの料金から、構築・カスタマイズの外注費用まで、EC-CUBE導入・構築にかかる料金をできる限り分かりやすく解説!EC-CUBEを外注する際のポイントも紹介していきます。
ECサイトに実装しておくべき機能はガイドブックにまとめました。構築時に参考にしてください。
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ECサイト構築に役立つ記事もご覧ください ECサイト構築にお悩みならこちら!構築に強い会社や費用相場まとめ
EC-CUBEの概要整理
画像引用:EC-CUBE
EC-CUBEについて漠然としたままの方もいるでしょう。ライセンスの種類もあり、種類ごとに料金も異なるため、簡単にEC-CUBEについておさらいしておきましょう。
EC-CUBEの料金をすぐ見たい方は、「EC-CUBEの料金」からご覧ください。
「EC-CUBE(イーシーキューブ)」は、2006年に初版が公開され、推定35,000店舗以上で利用されるEC向け純国産オープンソースCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。特別な知識がなくても、800種類以上といわれる有償・無償のデザインテンプレート・プラグインを活用し、独自性の高い自社ECサイトを構築可能。公開されているソースコードをカスタマイズし、自社ニーズに応じた機能を持たせられるのもEC-CUBEの特徴です。
画像引用:ec-cube.co
2019年には、オープンソース版EC-CUBEの基本機能はそのまま、SaaS型として提供されるクラウド版「ec-cube.co」もリリース。サーバメンテナンスやソフトウェアアップデートの煩わしさから解放され、ECサイト運営のみに集中できる環境が整ったのです。ec-cube.coが加わったことで、EC-CUBEは以下の3つのラインナップからチョイスできるようになりました。
・EC-CUBE「GPLライセンス(オープンソース)」
・EC-CUBE「商用ライセンス」
・クラウド版「ec-cube.co」
以下から、EC-CUBEのラインナップそれぞれの料金・特徴について詳しく紹介していきます。
EC-CUBEの基本を今一度しっかり整理したい方は、下記記事をご参照ください。
関連記事:EC-CUBEとは?機能・拡張性や知っておきたい導入メリット・デメリットを解説!
EC-CUBEの料金
GPLライセンスと商用ライセンスごとにそれぞれ紹介します。
GPLライセンス:無料
画像引用:EC-CUBE
EC-CUBEといった場合に、ほとんどの方が思い浮かべるのがオープンソースとして公開されている「GPLライセンス」版です。GPLライセンスの特徴は、ライセンス規約に準じていれば自由にEC-CUBEを改変・頒布・複製できること。実行環境であるサーバ・ネットワークを別途用意する必要がありますが、EC-CUBEのダウンロード・インストール自体に料金がかかることはありません。
商用ライセンス:264,000円/ライセンス
自由にプログラムを改変・頒布・複製できるGPLライセンスですが、改変を加えたEC-CUBEにもGLPライセンスを適用し、一般公開しなければなりません。たとえば、制作会社にカスタマイズを依頼したEC-CUBEに、自社の機密情報が含まれる場合などは、オープンソースとして公開するのを避けたいでしょう。こうしたケースのために用意されているのが商用ライセンスです。
商用ライセンスを購入することにより、改変を加えたEC-CUBEをオープンソースとして公開する必要がなくなります。主に制作会社がカスタマイズを加えて再販する際に利用されますが、EC-CUBE商用ライセンスの購入料金は以下の通りです。
ボリュームディスカウントの本数 |
EC-CUBE商用ライセンスの料金 (1ライセンスあたり) |
1ライセンス |
264,000円 |
3ライセンス一括購入 |
237,600円 |
4〜9ライセンス一括購入 |
224,400円 |
10ライセンス以上の一括購入 |
211,200円 |
一括購入すると、1ライセンスあたりの金額が割引されます。使用できる機能は無償版と同じですが、こちらはソースコードを公開する必要がありません。また、EC-CUBEの動作を保証するライセンスではなく、サポートサービスもありません。
商用ライセンスが必要となるケース
- EC-CUBEをカスタマイズして、オープンソースでないソフトウェアとして販売する
- EC-CUBEのインクルードされたオープンソースでないソフトウェアを販売する
- EC-CUBEのインストールが必要なオープンソースでないソフトウェアを販売する
セキュリティの観点からECサイトはソースコードを公開するべきではないため、月商1,000万円規模のECサイトを目指しているなら、商用ライセンスがオススメです。
クラウド版「ec-cube.co」の料金・プラン
画像引用:ec-cube.co
EC-CUBEのクラウド版「ec-cube.co」には、独自ドメインの利用、商品登録数・容量無制限でデザインテンプレート / プラグインの利用できる「ライトプラン」、カスタマイズ機能 / エラーログの取得も可能な「スタンダードプラン」が用意されています。2022年10月時点で「ライトプラン」の新規申し込みは停止されていますが、プランごとのec-cube.coの料金・機能は以下の通りです。
プラン名 |
ec-cube.coライトプラン |
ec-cube.coスタンダードプラン |
初期料金 |
無料 |
70,000円(税抜) |
月額料金 |
6,800円〜(税抜) |
49,800円〜84,800円(税抜) |
商品登録数 |
無制限 |
無制限 |
容量 |
無制限 |
無制限 |
独自ドメイン |
◯(ドメインの取得が必要) |
◯(ドメインの取得が必要) |
カスタマイズ |
× |
◯ |
Git / ステージング環境 / エラーログ |
× |
◯ |
ec-cube.coの特徴は、月額料金が販売額(消費税を引いた販売額に送料等の手数料をプラスした売上金額)に応じて変動すること。ライトプランには初期料金がかからないメリットがありますが、月商450万円以上の店舗であればスタンダードプランの方が月額料金はお得。最高額が84,800円に設定されているため、規模の拡大に伴った追加コストも最小限に抑えられます。販売額(月商)ごとの各プランの月額料金は以下の通りです。
販売額(月商) |
ライトプランの月額料金(税抜) |
スタンダードプランの月額料金(税抜) |
〜50万円 |
6,800円 |
49,800円 |
50〜100万円 |
13,300円 |
49,800円 |
100〜450万円 |
58,800円 |
57,300円 |
450〜500万円 |
65,300円 |
59,800円 |
500〜700万円 |
91,300円 |
69,800円 |
700〜900万円 |
117,300円 |
79,800円 |
900〜1,000万円 |
130,300円 |
84,800円 |
1,000〜1,100万円 |
143,300円 |
84,800円 |
下記画像を見ると、自社がどちらのプランが適するかが一目瞭然です。
画像引用:ec-cube.co
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オープンソースのEC-CUBEでも料金がかかる?
無償のデザインテンプレート・プラグインとともにGPLランセンスを活用するのであれば、EC-CUBEのインストールに料金がかかるわけではありません。ただし、その場合でもEC-CUBEの実行環境(サーバ・ネットワーク・ドメインなど)を整えるための料金・ランニングコストは必要です。EC-CUBEの導入パターン別に解説していきます。
自社でEC-CUBEをダウンロード・構築する場合
自社でEC-CUBEをダウンロードし、無償のデザインテンプレート・プラグインを利用してECサイトを構築する場合、レンタルサーバまたはプライベートクラウドの確保、ドメインの取得が必要です。
レンタルサーバにEC-CUBEを構築する場合:高くても年額12万円程度
画像引用:ロリポップ!レンタルサーバー
EC-CUBEで小〜中規模程度のECサイトを構築するパターンであれば、レンタルサーバの活用がおすすめ。ニーズに応じてマルチテナント(複数のサイトが物理サーバに同居)、シングルテナント(自社専用の物理サーバを用意)が選択できます。レンタルサーバによってはダウンロード不要でEC-CUBEをインストールでき、独自ドメインも同時に取得できる場合もあります。料金相場は概ね以下の通りです。
料金内訳 |
料金目安(年額) |
レンタルサーバ |
36,000円〜140,000円 |
独自ドメイン |
1,000〜3,000円 |
EC-CUBEが使えるレンタルサーバーは、下記が挙げられます。
- WADAX
- CPIレンタルサーバー
- エックスサーバー
- カゴヤ・レンタルサーバー
- さくらのレンタルサーバ
- ロリポップ!レンタルサーバー
EC-CUBEに必須の実行環境、サーバ・ドメインの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:ホームページ制作に必須のサーバー・ドメインとは?関係性や種類も解説
自社サーバ・プライベートクラウドにEC-CUBEを構築する場合:高くて200万円程
画像引用:AWS
EC-CUBEの実行環境に自社サーバを利用する、AWSなどのプライベートクラウドを利用する場合、ECサイトの規模・要件に応じて適切な環境が異なるため、料金もそれに応じて変動します。たとえば、自社サーバを設置するのであれば、サーバコンピューターが仕様に応じて数十万円から百数十万円以上、ネットワークの構築やOS・ミドルウェアを含むサーバ構築を含め、200万円以上を見ておく必要があるでしょう。自社で運用・保守するのであれば人件費が、MSP(マネージドサービスプロバイダ)にリモートで運用・保守を依頼するなら月額数万円以上の料金もかかります。
AWSに代表されるプライベートクラウドはもっと複雑です。数百に及ぶ関連サービスから適切な組み合わせを選ぶ必要があるからです。参考までに、トラフィックの増減に動的にスケーリングできる構成でAWSを利用する場合、月額料金はおおよそ1,283ドルからとなります。
参考:AWS
EC-CUBE構築・カスタマイズを外注する場合の料金
EC-CUBEの構築・カスタマイズ内容 |
料金目安 |
EC-CUBEのインストールから初期設定まで |
50,000円〜100,000円 |
デザインテンプレート・プラグインを利用した EC-CUBEのカスタマイズまで |
200,000円〜350,000円 |
デザインテンプレートをもとに オリジナルデザインのEC-CUBEを制作するまで |
500,000円〜800,000円 |
ソースコードの改変を含むEC-CUBEのカスタマイズ |
1,000,000円〜 |
EC-CUBEの構築やカスタマイズを制作会社に外注するのであれば、実行環境構築や運用・保守の料金に加え、外注費用としての料金もプラスされます。具体的な料金はECサイトの規模、カスタマイズの内容によりますが、目安としての料金は上記の通りです。
さらに、サイト公開後も運用保守や更新を外注する際は、その分の外注費用が毎月かかります。相場は、おおよそ10,000~30,000円程度です。
EC-CUBE構築・カスタマイズの外注時のポイント
デザインテンプレート・プラグインを活用できるEC-CUBEは、プログラミングの知識がない方であってもECサイトを構築可能です。しかし、自社でインストールから設定まで済ませるのは不安がある、自社専用のデザインにカスタマイズしたい方は少なくないはず。そんな方に向け、EC-CUBEのカスタマイズを外注する際のポイントを紹介していきます。
Fit & Gapでカスタマイズの必要性をチェック
まずは、ECサイトに求める自社の要件とEC-CUBEの機能を比較して、マッチしている要素とギャップのある要素(Fit & Gap)を洗い出します。デザインテンプレート・プラグインでそのギャップを埋められるのかを確認しましょう。そもそも、テンプレートやプラグインで自社要件を満たせるのであれば、EC-CUBEをカスタマイズする必要もないからです。
開発者だけではなく、ユーザーも多数参加する日本語コミュニティーが存在するのもEC-CUBEの強み。Qiitaの「EC-CUBE開発コミュニティ」や、キーワードでさまざまなトピックを検索できる「EC-CUBE開発コミュニティ」で情報収集できます。また、EC-CUBEアドバイザーやWeb幹事に無料相談することも可能です。
EC-CUBEの構築に定評のある制作会社は下記記事をご参照ください。
関連記事:EC-CUBEの構築に強い開発会社5選【2022年版】制作のプロが目的別におすすめ!
AD HOOPで探す
画像引用:EC-CUBE「AD HOOP」
「カスタマイズは必要だが自社にはそのリソースがない」あるいは「カスタマイズの必要はないがインストールや設定に自信がない」という企業・店舗に向け、EC-CUBEでは「AD HOOP(アドフープ)」サービスを提供しています。AD HOOPに「どんなECサイトを作りたいのか?」の登録をすれば、EC-CUBEに特化した制作会社から提案が届く仕組みです。
複数の会社から提案が届くこともあるため、内容を比較しながら適切な制作会社を決められるでしょう。もちろん、Web幹事でもEC-CUBEの構築に豊富な実績を持つ制作会社を紹介可能です。アドバイザーが要望を丁寧に伺い、ベストな制作会社を紹介するため、窓口を一元化できるメリットもあります。
EC-CUBE料金まとめ
EC-CUBEを利用し、コストを抑えながら自社ECサイトを開設したいと考えている方に向け、本記事では、クラウド版、GPL / 商用ライセンスの料金から、構築・カスタマイズの外注費用まで、EC-CUBE導入・構築にかかる料金をできる限り分かりやすく解説するとともに、EC-CUBE構築を外注する際のポイントも紹介してきました。
クラウド版の「ec-cube.co」もリリースされ、ECサイト構築の選択肢が広がったEC-CUBEですが、自由度という点で魅力的なのはやはりGPLライセンスです。実績豊富な制作会社とのコラボレーションで、自社では思いつかなかったアイデアが得られる場合もあるでしょう。
※EC-CUBEを活用したECサイト構築に豊富な実績のある、優秀なECサイト開発会社を探している方は、Web幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. EC-CUBEの費用相場は?
EC-CUBEの費用相場は有料の場合、1ライセンス264,000円です。複数ライセンスを購入すると1ライセンス当たりの費用が安く抑えられます。
Q. EC-CUBEの費用を安く抑えるコツは?
EC-CUBEの費用を安く抑えるには「目的」と「必要機能」を事前に明確にしておきましょう。またサイト制作で活用できる補助金・助成金を利用すれば、費用をさらに抑えられます。
Q. ホームページ制作にはどのくらいの時間がかかりますか?
ホームページ制作の期間は個々のプロジェクトによって異なりますが、通常は数週間から数ヶ月程度です。具体的なスケジュールは、制作会社との打ち合わせや進捗状況によって調整されます。
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この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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