- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ECサイト
ECサイトを立ち上げる方法と費用を解説手順や成功のコツも解説【2024年最新版】
オンラインで商品を販売することを目的に、ECサイトの立ち上げを検討しているEC担当者には、下記のような悩みがあるのではないでしょうか。
「ECサイトを立ち上げたいが、どのようにすれば良いかわからない」
「ECサイトを立ち上げる手順が知りたい」
「ECサイトの立ち上げには、どのくらいの費用が必要になる?」
実店舗だと毎月家賃や人件費などの開業コストやランニングコストが高額になる傾向であるため、コストを抑えて自社商品を販売するならECサイトの立ち上げがおすすめです。しかし、一口にECサイトといっても、さまざまな立ち上げ方法があります。どのようにECサイトを立ち上げれば良いのかイメージがつきづらいでしょう。
本記事ではECサイトの立ち上げ方法や費用を6パターン解説します。本記事を読むと、自社に合うECサイトの立ち上げ方法を理解できます。
※ECサイトの立ち上げ方法を理解しても、自社で対応できるのか不安があるなら、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。
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ECサイトを立ち上げる方法と費用
ECサイトを立ち上げる方法は6パターンあり、それぞれの特徴や費用などが異なります。自社に合ったECサイトを立ち上げるために、パターンごとの特徴や費用を把握するのが重要です。
立ち上げ方 |
特徴 |
初期費用 |
月額費用 |
おすすめの企業 |
フルスクラッチ |
オリジナルのサイトを 構築できる 他システムと連携しやすい |
500万円〜 |
数十万円〜 |
大規模なECサイトを 立ち上げたい 独自の機能やデザインを 実装したい |
クラウドEC |
最新の状態のシステムを 利用できる 自社インフラの構築が いらない |
50万円〜 |
10万円〜 |
自社でシステムを構築せず 大規模ECサイトを構築したい メンテナンスの手間を減らして、 最新のシステムを利用したい |
ECパッケージ |
機能を カスタマイズできる 他社への 乗り換えがしづらい |
50万円〜 |
10万円〜 |
他社と差別化できる 独自のECサイトを構築したい 独自性の高いECサイトを 短期間で構築したい |
オープンソース |
自由なカスタマイズが できる サーバーの用意が必要 乗り換えがしやすい |
無料〜数百万円 |
数千〜数百万円 |
ECサイト構築の経験がある エンジニアがチームにいる 費用を抑えて自由な カスタマイズをしたい |
ASP |
低コストで導入できる 専門知識が必要ない |
無料〜30万円 |
数千〜5万円 |
低コストでECサイトを 立ち上げたい ECサイトに詳しい エンジニアがいない |
ECモール |
集客力がある 低コストで導入できる |
無料〜10万円 |
数千〜数万円 |
コストを抑えて 出店したい モールの集客力を 活用したい |
フルスクラッチ
フルスクラッチは0の状態から完全オリジナルのECサイトを構築する方法です。HTMLやCSSなどのマークアップ言語・JavaScriptといったプログラミング言語を使用してECサイトを構築します。フルスクラッチの場合、「在庫管理」や「配送システム」などと連携するなど、さまざまな業務管理を行う必要があります。
メリット
独自でサイトを立ち上げるため、他システムとの連携が自由で、機能追加の制限がありません。自社の要望に合わせてECサイトのデザインや機能などを実装でき、カスタマイズの自由度が高いのが魅力です。また、古くなったシステムのアップデートを他社に頼らずに自社で行えます。
費用
ECサイトをフルスクラッチで立ち上げる費用は、初期費用500万円以上、ランニングコストとして月額数十万円以上が目安です。ECサイトの目的や必要な機能の洗い出しといった要件定義から始める必要があり、開発するために多くのエンジニアや期間が必要。その分、立ち上げにかかる費用が高額になる可能性があります。
向いている企業
フルスクラッチは「大規模なECサイトを立ち上げたい企業」「独自の機能やデザインを実装したい企業」におすすめの方法です。
注意点
フルスクラッチでECサイトを立ち上げる際には、不具合に対応するためのサポート体制も整える必要があります。社内にECサイトの運用に詳しい人材がいない場合、運用・保守などのサポートを委託するのも1つの方法です。
関連記事:ECサイトをフルスクラッチ開発するメリット|活かせる企業・注意点も解説【2024年最新版】
クラウドEC
画像引用:メルカート
クラウドECは、クラウド上で提供されるプラットフォームを利用してECサイトを構築できるサービス。自社でシステムを構築する必要がなく、決済機能や在庫管理などの必要な機能を利用できます。
事例
画像引用:OSHMAN'S
OSHMAN'Sは、株式会社オッシュマンズ・ジャパンが運営している雑貨やアパレルなどを販売するECサイトです。同社のECサイトはクラウドECの「メルカート」を利用して構築されています。
システムのバージョンアップをメルカートが行うため、自社の運用負担を軽減することに成功。
従来は他のECパッケージを利用していましたが、サイト運用にかかるランニングコストが1/3までカットされたそうです。運用コストを削減し、メルマガ配信に注力した結果、会員登録者数が最大月140%アップしています。
メリット
常に最新のシステムを利用できることです。提供元の会社によって、定期的にシステムがアップデートされています。長く利用してもシステムを改修する必要がなく、追加機能のリリースが行われています。中長期的な視点でコストを抑えられる効果が期待できるでしょう。
費用
初期費用50万円以上、月額利用料10万円以上が目安です。代表的なクラウドECサービス「メルカート」の基本料金は、初期費用19万円〜、月額費用4.9万円〜となっています。
向いている企業
クラウドECは「自社でシステムを構築せず大規模なECサイトを構築したい企業」「メンテナンスの手間を軽減しながら、最新のシステムを利用したい企業」におすすめです。
注意点
ソースコードが非公開です。そのため、自社の資産としてソースコードを管理できません。
ECパッケージ
画像引用:ecbeing
ECパッケージはあらかじめECサイトに必要な機能がパッケージ化されているソフトウェアを利用するサイト構築方法です。ECサイトの立ち上げに必要な会員登録やログイン機能、決済機能が搭載されているので、自社の要望に合わせて組み合わせて使用できます。クラウドECはインターネット上でサービスが提供されサーバーにソフトウェアをインストールしませんが、ECパッケージはサーバーにインストールして利用します。
事例
画像引用:BEAMS
BEAMSは株式会社ビームスが運営しており、アパレルを中心に雑貨やインテリアなどを販売するECサイトです。同社のサイトはECパッケージの「ecbeing」を利用して構築されました。ECパッケージを利用したことで、外部システムやサービスとの連携がしやすくなり「店舗とECサイトの顧客データ一元化」「基幹システムと商品・売上連携」などを実現しています。
メリット
提供会社からのサポートを受けられます。ECサイトの立ち上げ時や運用において、不安や課題などを問い合わせできるので、解消しやすいでしょう。また、ECパッケージに用意されている機能は自社の要望に合わせてカスタマイズができるため、自社の運用に則したECサイトを構築できます。
費用
ECパッケージの費用相場は、初期費用50万円以上、月額10万円以上が目安です。基本機能に加えて、サイトに応じたオリジナル機能を開発できるため、導入費用が高額になることがあるでしょう。パッケージの代表的なサービスには「ecbeing」があります。ecbeingはカスタマイズしないプランであれば、初期費用49万円〜、月額費用5万円〜です。基幹系システムや外部サービスとの連携といったカスタマイズを行うには、最低でも初期費用500万円、カスタマイズした機能の保守費用が追加で必要になるため月額費用20万円が必要となります。
向いている企業
ECパッケージは「他社と差別化できる独自のECサイトを構築したい企業」「独自性の高いECサイトを短期間で構築したい企業」におすすめです。
注意点
ECパッケージはシステムを最新状態に保てません。システムをアップデートする際に、機能のカスタマイズ部分が正常に動作しなくなる可能性があるからです。クラウドECは提供会社がシステムのアップデートを行うため5年以上使うこともありますが、ECパッケージで立ち上げたECサイトは、カスタマイズした機能によってシステムをアップデートできないため、3〜5年程度を目処にリニューアルが検討されるケースがあります。
関連記事:【EC担当者必読】ECパッケージとは?ASPとの違い・おすすめ6選を比較紹介【2024年最新版】
オープンソース
画像引用:EC-CUBE
無償で公開されているプログラムのソースコードを利用する方法です。
事例
画像引用:カシマ洋ラン園
カシマ洋ラン園は、胡蝶蘭の販売を行うECサイトです。「EC-CUBE」を利用して構築されています。オープンソースはカスタマイズ性に優れていることから、WordPressと連携させることで、リニューアル前にWordPressで作成したコンテンツを活かしたサイト構築を実現できています。また、ギフト注文に対応するため、配送先ごとにギフトラッピング情報を追加できるようにカスタマイズを行っています。
メリット
ソースコードが開示されているため、自社で自由にデザインや買い物かごや決済などの基本機能をカスタマイズできます。
費用
初期費用が無料〜数百万円、月額数千〜数百万円が目安です。ECサイトを自社で運用している場合、サーバーやドメイン代のみ必要なので数千円程度の維持費ですが、サイトの運用を外注している場合は数百万円かかることもあります。基本的に無償のソースコードを利用するので、導入費用を押さえやすいでしょう。代表的なサービスとして「EC-CUBE」があり、初期費用が無料で、月額6,800円から利用開始できます。
向いている企業
オープンソースのカスタマイズには専門知識を持ったエンジニアが必要です。「ECサイト構築の経験があるエンジニアがチームにいる企業」「費用を抑えて自由なカスタマイズをしたい企業」に適しています。
注意点
無償で利用できる反面、サポートを受けられません。システム上の問題は自社で対応する必要があります。オープンソースのECサイトシステムの導入やカスタマイズを支援する制作会社も多数存在するので、EC専門制作会社のサポートを受けるのも1つの方法です。
関連記事:ECサイトをオープンソースでの構築|メリットを他の構築方法と比較【2024年最新版】
ASP
画像引用:BASE
ASPは「Application Service Provider」の略で、クラウド上でサービスが提供されています。ASPは提供会社が定めた範囲でしか機能を利用できません。拡張性がないことができないことが、クラウドECとの違いです。
事例
画像出典:紡ぐキッチン
紡ぐキッチンは、テイクアウト専門のお弁当屋さんのECサイトです。ASPのBASEを利用して構築されています。ASPの特徴はクラウドECやECパッケージなどを比較して、短期間でサイトを構築できます。紡ぐキッチンは、制作期間2週間でECサイトを構築しました。
メリット
ASPはECサイトの立ち上げに必要なショッピングカートや商品管理などの機能を備えたシステムなので、利用者はECサイトの構築機能(ショッピングカート等)、運営機能(受注管理や商品管理等)を自由に組み合わせて利用可能です。ASPはシステムの開発やサーバーの用意といった費用がかからず低コストで導入できます。他のECサイト立ち上げ方法よりも初期費用が抑えられるのが特徴です。
費用
ASPの費用相場の目安は、初期費用が無料〜30万円(高いもので30万円程度)、月額利用料が数千〜50,000円です。ASPにはBASEといった無料のものから、Makeshopといった初期費用11,000円、月額11,000円から利用できる有料のものもあります。
向いている企業
「低コストでECサイトを立ち上げたい企業」「ECサイトに詳しいエンジニアがいない企業」におすすめです。
注意点
提供元企業が定めた範囲でしかサービスを利用できません。自社の要望を満たせない可能性があるので、事前にサービス内容の確認が必須です。
関連記事:
ECサイトはASPを活用して簡単構築|初心者向けのECサイトの開設ガイド【2024年最新版】
ECサイト構築のASPカート27選を徹底比較【2024年7月最新版】
ECモール
画像引用:楽天市場
ECモールとは、ショッピングモールのようなECサイトのこと。Amazonや楽天市場など、すでに集客母体があるサイトに自店舗を出店する方法です。
メリット
ECモールの最大の特徴は集客力があることです。ECモールにはすでに会員登録しているユーザーが数多くいるため、商品を出品すると多くのユーザーに閲覧してもらえる可能性があります。
事例
画像引用:and Habit
and Habitは、株式会社I-neが運営する美容製品を販売するECサイトです。楽天市場でショップを出店しています。楽天市場内にショップを出店しているため、楽天市場の割引クーポンを活用できるのが特徴です。ユーザーが購入するハードルを下げられ、購入しやすくなる効果があります。
費用
ECモールを利用する際の費用相場は、初期費用が無料〜10万円であり、決済手数料のみ必要なECモールを利用すると初期費用が無料です。月額利用料が数千〜数万円です。楽天市場を利用する場合、最も安いプランで初期費用60,000円、月額費用19,500円かかります。その他にもシステム利用料(月間売上高の3.5〜7.0%)や楽天ペイ利用料といった手数料がかかるのです。
向いている企業
ECモールは「コストを抑えて出店したい企業」「集客力を活用したい企業」におすすめです。
注意点
ECモールはデザインや機能のカスタマイズがしにくいです。独自性を出したい企業には、あまり向いていません。
関連記事:ECモールを徹底比較人気のモールや料金も解説【2024年7月最新版】
方法を決めるには、実装したい機能を決める必要があります。必要な機能をまとめたガイドブックもご用意しております。
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開発系のECサイトを立ち上げる手順(オープンソース、パッケージ、クラウド、フルスクラッチ)
自社ECサイトのデザインや機能などを開発して立ち上げる際の以下の手順を紹介します。
- 制作会社の選定
- 要件定義
- サイト設計
- デザイン作成
- 実装
- 商品登録
- テスト・チェック
1. 制作会社の選定
ECサイトの開発には専門知識が必要なので、自社に対応できるエンジニアがいない場合、ECサイトに強い制作会社に依頼することが一般的です。まずは依頼する制作会社の選定を行いましょう。
制作会社を選定する際は、複数社から見積りを取得するのが重要です。料金やサービス内容を比較できるようになります。自社の要望に合う制作会社を選びやすくなるでしょう。
ホームページ制作会社の選び方については、関連記事をご参照ください。
関連記事:プロが教えるホームページ制作会社の選び方5ポイント【失敗したくないかたへ】
2. 要件定義
要件定義とは、ECサイトの目的やターゲット、必要な機能などを明確にする工程です。要件定義でサイトの目的・ターゲットを決めることで、作りたいサイトと完成形のズレを少なくできます。希望通りのECサイトを作るために重要な工程となります。
また、ターゲット設定では集客したい人物像を決めるのが効果的です。ターゲットが明確になっていると、サイトに必要な機能やコンテンツを検討しやすくなります。
要件定義にて必要な機能を洗い出せると、この後の工程であるサイト設計を進めやすくなります。要件定義は制作フローに影響が出るため、制作会社に丸投げしないようにしましょう。発注者と制作会社間で認識の齟齬が発生すると理想のECサイトを構築できません。目的や機能などをしっかり伝え、お互いが納得するまで話し合いを重ねてみてください。
3. サイト設計
サイト設計では、用意するページやページ間のつながり、コンテンツの配置などを決めていく工程です。
ページ間のつながりは、上記のようなサイトマップを作成しましょう。ECサイトに必要なページを一目で把握できるため、関係者間で情報共有しやすくなります。
例えば、上記のようなワイヤーフレームを作成し、ECサイトのレイアウト設計図を作成しましょう。サイト設計は基本的に制作会社と共に行う作業です。発注者は要件定義に沿った仕上がりになりそうなのかを確認するのがポイント。不足しているページを確認しておくと、後の工程に進んでから「〇〇ページが足りない」といったトラブルを回避できます。
4. デザイン作成
こちらの工程でECサイトのデザインを完成形に近づけていきます。逐一、希望に沿ったデザインになってるのかを確認しましょう。
デザイン作成をする際は、使い勝手やユーザーがストレスなくサイトを利用できるのかを意識するのがポイントです。ユーザーの利便性を高めるデザインにすることで、長期的に利用してもらえるECサイトを構築できます。
5. 実装
デザインが完成したら、ワイヤーフレームやデザインに基づいてコーディングを行います。コーディングをすることで、Webブラウザで閲覧できるようになるのです。発注者側が行う作業はないので、定期的に進捗を見て「ECサイトがイメージ通りに制作できているか」を開発者と密にすり合わせてみてください。
また、ECサイトではサイト制作に加えて、会員登録機能や決済機能などのシステム面の開発も行う必要があります。自社の要望を満たす機能が実装できるように、必要に応じて操作感や見た目などを確認しましょう。
6. 商品登録
サイト内に掲載する商品を登録します。例えば、商品画像や商品名、説明文、決済方法、発送方法などを詳しく決めましょう。
とくにECサイトはユーザーが実際に商品を手に取って確認できません。商品画像が重要な役割を担うので、複数視点から撮影したり、商品の全体とクローズアップがわかるようにするのがポイントです。ユーザーは画像を見るだけで商品をイメージしやすくなり、購入後の「思っていたのと違う」といった不満を軽減可能です。
7. テスト・チェック
最後に「誤字・脱字がないか」「商品情報が正常に表示されるか」「決済機能が利用できるか」「問い合わせフォームが機能するか」などを確認しましょう。入念な確認をすることで、出店後の問い合わせできない・購入できないといったトラブルを軽減可能です。
一通り確認を行い問題がなければ、ECサイトをオープンさせましょう。
ASPによるECサイト立ち上げ手順
ASPはデザインや機能などを組み合わせていくので、自社で対応しやすいです。以下手順について解説します。
- ASPの選定
- ASPのアカウント登録
- サイト構築
- 商品登録
- テスト
1. ASPの選定
ASPは数多くの種類があるので、自社に合うものを選ぶ必要があります。ASPを選ぶポイントは下記の通りです。
- 初期費用・決済手数料などの料金プラン
- 自社が求める機能・デザイン
- スマホなどのパソコ以外のデバイス対応
- サポート体制
- SEO対策のしやすさ
- 実際のデモ画面
例えば、初期費用を抑えて導入したい場合、無料で利用開始できるBASEが選択肢に入るでしょう。ASPの種類や選び方などは、下記の関連記事にて詳しく解説しています。
関連記事:【2022年】ECサイト構築のASPカート12選を徹底比較
2. ASPのアカウント登録
登録には下記のような情報が必要です。
- 電話番号
- メールアドレス
- 有効なクレジットカード
- 銀行口座
- 法人を証明できる資料(登記簿謄本、納税関係書類など)
- 責任者の身分証明書
- 商材に関連する資格や許可証
- 販売する商品
事前に必要な情報を用意しておくと、確認の手間を省けるのでスムーズに登録できます。
3. サイト構築
ASP上でECサイトの構築を進めていきましょう。基本的にASPにはデザインのテンプレートや機能などが用意されています。自社の要望に合わせて、デザインやロゴ、機能などを組み合わせて完成を目指しましょう。
4. 商品登録
下記のような情報を入力してラインナップを整えましょう。
- 商品画像
- 商品名
- 説明文
- サイズ・カラー
- カテゴリ
- 在庫
- 関連商品
- 発送方法
- 決済方法 など
商品の説明文や関連商品などのテンプレートを作成しておくと、商品登録にかかる時間を短縮できます。ただし、ASPのなかには登録できる商品数に上限を設けていたり、登録商品数で料金が変動したりするサービスがあります。事前に販売予定の商品数を登録できるのか確認が必要です。
5. テスト
ASP上でサイトの設定が完了したらテストを行い、問題なく動作するのか確認しましょう。問題なければ、ショップの開店となります。
ECモールによる立ち上げ(出店)手順
ECモールはサイトのデザインや機能を決める作業がほとんどないので、画面に沿って進めていくとショップの開店が可能です。ECモールの立ち上げ手順は以下のとおりです。
- ECモールの選定
- 出店登録を行う
- ショップ構築・商品登録
- 出店
1. ECモールの選定
ECモールは国内外に数多くあるので、販売するところを選定する必要があります。
ECモールの選定ポイントは下記の通りです。
- 初期費用・手数料などの料金プラン
- 出店難易度
- 取扱商品
- サポート体制 など
例えば、販売する商品が少ない企業であれば、小口出品ができるAmazonを選択できるでしょう。
2. 出店登録を行う
基本的にECモールは出店登録用のページが用意されており、画面に沿って進めていきます。例えば、下記のような手順で出店登録を行います。
- 法人に関する基本情報の登録
- 責任者情報の登録
- 金融機関・クレジットカード情報の登録
- 出店するショップの情報登録
ECモールは出店登録を行うと、運営会社での審査が必要です。審査には数日〜数週間程度かかる可能性があるので、結果を待ちましょう。万が一審査に落ちた場合は、取扱禁止の商材を取り扱っていないか、事業内容が明確になっているか、などを確認して再度申し込みましょう。
3. ショップ構築・商品登録
審査通過の結果が届いたら、ショップを構築可能です。ショップの構築を行い、商品登録をしましょう。例えば、下記のような項目を設定します。
- TOPページ、カテゴリーページ、商品ページに表示させる項目
- 各種バナーやデザイン
- ECサイト全体のページ構成
- 運営者情報の登録
- 商品情報(商品画像、商品名、説明文、価格、在庫情報など)
- 決済方法の追加
- FAQの作成
設定が完了したらテスト注文を行いましょう。とくに決済処理・在庫連携などのシステムの連携をしておくと「購入したいが決済が進まない」「購入したが在庫がなかった」といったトラブルを回避できます。
4. 出店
テストが問題なければショップの出店です。ECモールにはメールマガジンや広告などのマーケティングプランが用意されています。例えば楽天市場内のWeb広告を利用すると、楽天市場に訪問したユーザーからの認知獲得が可能です。必要に応じて、マーケティングプランを利用し、売上を拡大しましょう。
ECサイトの立ち上げ~運営を成功させるコツ・注意点
ECサイトを立ち上げる際に成功させるコツを紹介します。見落としがちなポイントなので、しっかり把握して対処しましょう。
在庫は月商の2ヶ月分を確保する
ECサイトの立ち上げ時には、少なくとも商品の在庫を月商の2ヶ月分は持っておくのが重要です。季節トレンドや広告の成果などによって、予想外の注文数になるケースがあるためです。予想外に売れて仕入れが追いつかなくなっても、2ヶ月分の在庫があると機会損失を回避できます。
購入したいときに在庫がないときに、一度離脱したユーザーは必ずしもすぐに再訪してくれるとは限らないため、機会損失のリスクが大きくなります。ECサイトはすぐには売れないだろうと考えず、在庫を用意しておきましょう。
発送作業は外部に依頼する
ECサイトでは注文後、商品検品や梱包、ラッピング、出荷などの発送作業を行います。発送作業をスピーディに行えると、顧客満足度の向上につながります。ただし、注文後2〜3日以内には発送できるようにする必要もあります。発送作業を自社のみで対応するのが難しい場合、外注するのも1つの方法です。とくに売上が月300万円を超えてくると、自社で梱包するのが厳しくなります。
例えば単価5,000円の商品だと月に600個の注文があると売上は300万円になります。1日あたり20個の梱包作業を行うことになり、それだけでもかなりの時間がかかります。
利用規約を明記する
ECサイトを立ち上げる際、禁止事項や売買契約などを記載した利用規約(ECサイトを利用するルール)を定めましょう。利用規約を明記することで、ユーザーとの契約書となり、トラブルを未然に防ぐ効果があります。例えば返品の受付基準を明記しておくと、ユーザーから問い合わせがあった際に、納得してもらいやすくなります。
カスタマーサポートを設計する
ECサイトの運用において、最も重要なのはカスタマーサポートです。商品を手に取ってその場で質問できるリアル店舗と違い、ECサイトは商品の説明や使い方や納期の確認などの問い合わせが電話やメールで来ます。
ユーザーからの問い合わせに対応するサポート体制が十分でないと、サービス面で他社サイトに勝てないでしょう。例えば、自社ECサイトにおいてチャットボットやヘルプサイトなどは、ユーザーの利便性を高めるために重要です。
Web幹事では、ECサイトを立ち上げた後の運営方法について詳しく解説した記事があります。あわせてご参考ください。
関連記事:【初心者向け】ECサイト運営の業務7つと必要なスキルを解説!
運営コストを含めて予算を算出する
ECサイトを立ち上げる際、初期コストだけでなく運営コスト(ランニングコスト)を含めて予算を算出しましょう。運営するコスト(人件費、在庫・配送コスト、手数料など)を把握できていないと、思わぬ出費が増えてしまうからです。
例えば、以下の出費が発生する可能性があります。
・サーバー費用
・外注費
・メンテナンス代
・パッケージ利用料
・決済手数料など
思わぬ出費が多くなるほど、ECサイトの運営が頓挫してしまう可能性が高くなります。ECサイトの運営を成功させるためにも、運営コストを含めて予算を算出することが大切です。
依存しにくい形でECサイトを立ち上げる
依存しにくい形でECサイトを立ち上げましょう。ひとつのECベンダーに依存すると、ECサイトを別サービスに切り替えたい場合に融通が利かなくなるからです。
ECサイトの運営を成功させるには、長期的な拡張性・カスタマイズ性・移行性も考慮してECサイトを立ち上げることが重要です。
セキュリティ性は高い状態を維持する
ECサイトは顧客情報を扱うので、情報漏洩を防ぐためにもセキュリティ性は高い状態を維持しましょう。
具体的な対策としては、以下があります。
- 最新のアップデート状態を保つ
- 特定人員しか顧客リストにアクセスできないようにする
- 外部からアクセスできない社内ネットワークのフォルダ内に顧客情報を保管する
上記の対策を実践し、情報漏洩を防ぎましょう。
ECサイトの立ち上げ【まとめ】
ECサイトを立ち上げる方法は6パターンで特徴や費用などが異なります。自社に合ったECサイトを立ち上げるためには、それぞれの特徴や費用を把握するのが重要です。
ECサイトの立ち上げ手順は「開発系」「ASP」「ECモール」によって異なります。機能のカスタマイズをするなら開発系、低コストで手軽に導入するならASP、集客力を活用したいならECモールで立ち上げるのがおすすめです。
しかし、開発系のECサイトの立ち上げには、専門知識が必要。社内にエンジニアがいない場合、ECサイトに強いWeb制作会社に依頼すると良いでしょう。その際は、Web幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
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Q. ECサイトを立ち上げる方法と費用相場は?
テンプレートを活用した小規模ECサイトであれば10万円~100万円程度で構築可能です。中規模ECサイトの場合は機能が複雑になりセキュリティ性も高める必要があるため100~500万円程度、さらに大規模ECサイトを構築したい場合は500万円~数千万円に及ぶこともあります。
Q. ECサイト立ち上げの費用を安く抑えるコツは?
ECサイト立ち上げの費用を安く抑えるには「目的」と「必要機能」を事前に明確にしておきましょう。またサイト制作で活用できる補助金・助成金を利用すれば、費用をさらに抑えられます。
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さらに相場を理解するためのポイントや
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この記事を書いた人
坂田憲亮
専門分野: Webマーケティング
フリーランスのSEOマーケター/Webライター。業界大手の採用メディア制作部を経て30歳を機に独立。各種オウンドメディアのSEO構築、ディレクション、ライティング、取材撮影、デザインまで一環して担当する自称・マルチクリエイターとして多岐にわたり活躍中。