ホームページ制作におけるユーザビリティとは?意味・高め方も解説【2026年最新版】

Webデザインはホームページの印象を決定付ける重要な要素。しかし、制作現場でなによりも重視されるのは見た目の美しさよりも「ユーザビリティ」です。

近年のWeb環境においてユーザーのモバイルファーストは完全に定着し、タイムパフォーマンス(タイパ)を極限まで重視する傾向が強まっています。どれだけ見栄えが良いホームページであっても、操作に迷ったり情報に辿り着くまでに時間がかかったりした瞬間にユーザーは離脱します。

Web担当を任されたばかりであれば、ユーザビリティの定義や重要性、具体的な高め方に疑問を感じているはず。

そこで本記事では、意味・重要性・制作時のポイントを含め、ホームページ制作で考慮したいユーザビリティの基礎知識を解説します。既存サイトを改善する方法、混同されがちなUXとの関係性も網羅しているため、成果の出るサイト作りに役立ててください。

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目次
  1. 1. ホームページ制作におけるユーザビリティとは
    1. 1-1. ユーザーの主観的な満足度
    2. 1-2. ユーザビリティのあり方はホームページの目的によって異なる
    3. 1-3. ユーザビリティとUX(User eXperience)の関係性
  2. 2. ユーザビリティの優れたホームページ制作のポイント
    1. 2-1. 誰でも直感的に操作できる
    2. 2-2. 知りたい情報に迷わずアクセスできる
    3. 2-3. 結果に対する高い満足度
  3. 3. ホームページ制作におけるユーザビリティの重要性
  4. 4. ホームページ制作にてユーザビリティを高めるには
    1. 4-1. ホームページの目的を決める
    2. 4-2. ユーザー行動の分析・課題の抽出
    3. 4-3. ホームページの継続的な改善活動
  5. 5. ホームページ制作ユーザビリティまとめ

ホームページ制作におけるユーザビリティとは

ユーザビリティ(Usability)は、「Use(使う)」と「Able(できる)、Ability(できること、できる能力)」を組み合わせた英単語。日本では「使い勝手」「有用性」「使いやすさ」などと訳されますが、意味・定義が複数存在する曖昧な言葉でもあります。一般的には、Big Usabilityともいわれる「ISO 9241-11:2018」の定義を「ユーザビリティ」とする場合が多いようです。

※参考:ISO

ユーザーの主観的な満足度

ユーザビリティとは、システム・製品・サービスを利用するユーザーの主観的な満足度のことです。国際規格であるISO 9241-11では、ユーザビリティを決定する主な要素を以下の4点に定義付けています。

  • 目標(Goal):ユーザーが意図した成果を得られるか
  • 効果(Effectiveness):ユーザーが意図した成果を得るまでの正確性・完全性
  • 効率(Efficiency):ユーザーが意図した成果を得ずに費やしたリソース
  • 満足度(Satisfaction):システム・製品・サービス利用の期待に対するユーザーの受け止め方

Webユーザーは、ストレスを感じる導線や不親切な設計を嫌い、スムーズに目的を達成できる環境を強く求めています。使い勝手が悪く満足度の低いサイトは二度と訪問されないリスクを抱えるため、期待される目標・効果・効率を達成させてユーザーの主観的な満足度を高める施策が必要になります。

ユーザビリティのあり方はホームページの目的によって異なる

他社ホームページで有効な施策が、自社ホームページに適用できるとは限らないことに注意が必要。なぜなら、ユーザビリティの大前提である「ユーザーの目標 = ホームページの目的」は、個々のホームページによって異なるからです。

たとえば、コーポレートサイトの目的は「会社の理念・ミッション・事業内容・活動をステークホルダーに知ってもらう」こと。ECサイトの目的は「ターゲットとなるカスタマーに取扱商品を購入してもらう」ことです。近年増加しているサービスサイトやSaaSの紹介サイトであれば、「資料ダウンロード」や「無料トライアルの申し込み」が明確な目的になります。

ユーザーの目標に「知る」「購入する」「試す」という違いがあれば、ホームページに求められるユーザビリティのあり方が変わるのは当然。ホームページ制作の目的からブレイクダウンし、ターゲットユーザーの満足度を高めるため、自社に最適化された施策を考えなければなりません。

ユーザビリティとUX(User eXperience)の関係性

ユーザビリティと関連してよく使われる用語「UX(User eXperience)」とはなにか?UXはユーザビリティとどのような関係性にあるのか?簡単に解説しておきましょう。

UXとは、言葉の意味通り「ユーザー経験」「ユーザー体験」のこと。つまりホームページのUXとは、ホームページを利用することでユーザーが得られる経験・体験のことです。満足度の高い経験がホームページから得られたのであれば、それはホームページが優れたUXでデザインされているということと同義。では、UXとユーザビリティはなにが違うのか?

ユーザビリティがあくまでもユーザーの使い勝手を重視したホームページの品質であるのに対し、UXはユーザーの体験を重視したホームページの品質です。UXという広大な体験の中に、機能品質としてのユーザビリティが内包されている関係性にあります。

近年では、ユーザビリティの要素である満足度を高めるためにも、UXが必要不可欠という考え方にシフトしています。

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ユーザビリティの優れたホームページ制作のポイント

とはいえ、Webブラウザを使って閲覧・操作するという基本は、どのようなホームページであっても変わることはありません。つまり、ユーザビリティに優れたホームページにはある共通した特徴があり、ホームページ制作する際の参考として活用できます。いくつかのポイントに絞って紹介していきましょう。

誰でも直感的に操作できる

はじめて閲覧する人でも直感的に操作でき、誰が操作しても意図通りの結果が得られることは、ISO定義における「効果」を満たす必須条件です。その上で、条件を満たす基本的な施策は以下のようなものです。

  • テキスト、テキストリンクの違いが明確
  • クリックできる箇所、できない箇所が明確
  • Z型、F型などの視線誘導を意識したレイアウト
  • 画面遷移で迷わせない各ページのフォーマット統一

近年のモバイル環境においては、片手操作時の「親指の届く範囲(サムゾーン)」を意識したUI設計が欠かせません。主要なナビゲーションを親指の可動域に配置する配慮が、直感的な操作性を高めます。

当サイト『Web幹事』も、制作会社選びに悩む企業のWeb担当者様にとってユーザビリティが高いサイトと自負できます。

高度な専門用語を避けて注釈を入れるなどの考慮をしており、回遊性と滞在時間の向上を実現しています。滞在時間の長さは検索エンジンからのポジティブな評価に繋がり、上位表示の確率を高めます。

知りたい情報に迷わずアクセスできる

ユーザーが最短で目的の情報へ到達できる設計は、ISO定義の「効率」に直結します。具体的な施策は以下のようになります。

  • コンテンツのカテゴリーごとにメニューをまとめる
  • 追走型メニューを実装する
  • メニュー / コンテンツに平易でわかりやすい言葉を使う
  • ディレクトリ(階層)を深くしすぎない
  • パンくずリストで現在地を把握しやすくする

知りたい情報に迷わずアクセスできる

画像引用:MoMA STORE

AI検索やチャットボットが普及した現代においても、サイト独自のナビゲーションの役割は変わりません。AIに質問する手間すら省く明確なメニュー構造を維持し、ユーザーが自発的に情報を探せる導線を作ることが迷わせないサイト作りの要になります。

カテゴリー検索が多様なニューヨーク近代美術館(MoMA)の公式ECサイトでは、白を基調とした見やすいUIで商品を引き立てています。パンくずリストも分かりやすく表示されており、トップページから3クリック以内でほぼすべてのページにたどり着ける設計です。

結果に対する高い満足度

効果・効率に至るまでの過程で、ユーザーに「満足度」を感じさせる必要があります。

満足度を高める施策には、Webデザインだけでなくコンテンツの質や機能面も密接に関わってきます。特に以下の施策は、満足度を高める上で欠かせません。

  • 図解・写真でコンテンツの理解を深める
  • 適切なコピー・正確な情報
  • 高速な表示速度
  • エラーの発生率が少ない

結果に対する高い満足度

画像引用:UNIQLO

特にページの表示速度は、ユーザー体験を左右する最重要要素。Googleの指標「Core Web Vitals」の最新動向を捉え、画像の軽量化やコードの最適化を施してストレスのないロード時間を実現することが、サイトの信頼感とユーザーの最終的な満足度を決定づけます。

例えばUNIQLOのサイトでは、メインビジュアルの動画や断面図の拡大画像を用いて、実物を見られないECユーザーの理解度と満足度を高めています。顧客満足度調査ではUNIQLOのホームページの満足度は91%という結果も出ています。

ホームページ制作におけるユーザビリティの重要性

これまでの解説から、ユーザビリティの優れたホームページには以下の共通点があります。

  • だれでも迷わず操作できる
  • 最短で情報にアクセスできる
  • 高い満足度

ユーザーが途中で離脱することなく目的に辿り着ければ、コンバージョン率(CVR)は確実に向上します。逆に、操作に迷うユーザビリティの低いサイトはストレスを与えて即座の離脱を招き、潜在顧客を失う結果になります。使いやすさの追求は、サイトの成果に直結する投資です。

この操作性の高さは検索エンジン(Google)からの評価にも連動します。Googleがランキング評価要因として採用している指標「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」は、ページの読み込み速度や視覚的安定性を測定するものであり、ユーザビリティを高める施策はSEO対策そのものです。使いやすさと検索エンジン評価の双方を向上させることが、サイト運営の基盤となります。

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ホームページ制作にてユーザビリティを高めるには

新規にホームページ制作する際にユーザビリティを考慮すべきなのはもちろん、ホームページ公開後も継続的にユーザビリティを改善していく姿勢が必要です。

上述したように、ホームページによって優れたユーザビリティの基準は異なります。絶対的な正解のないホームページのユーザビリティを高めていくには、ユーザーの反応を見ながら改善していくことが重要です。

ホームページの目的を決める

目的を決めないまま見切り発車すると、途中で迷走しふりだしに戻ることになります。中途半端な状態で進めても成果は出ないため、目的を明確に定めなければなりません。

最新のマーケティング視点においては、ホームページの目的から達成すべきゴールをKGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)といった具体的な数値設定が不可欠です。「6ヶ月後に新規リード獲得200件」のように定量的な目標を設けることで初めて、ユーザビリティの達成度合いの正確な測定が可能になります。

多機能なサイトを目指すあまり、目的に沿わない過剰な機能を盛り込むと、導線が複雑化して逆にユーザビリティを下げる要因になります。問い合わせフォームやカートといったコンバージョン(CV)に至るまでのユーザー行動をシンプルに可視化するためにも、ブレない目的設定が必要です。

ユーザー行動の分析・課題の抽出

ホームページ内でのユーザー行動を分析し、そこから想定される課題を抽出します。近年のアクセス解析はGoogleアナリティクス4(GA4)の活用が前提となります。GA4を導入することで、ユーザーの属性、特定ページの滞在時間、離脱したページやスクロール率などの詳細データを特定可能です。

問い合わせフォームやカートまで誘導できているものの、最終的なCVに至っていない場合は、そのプロセスにユーザーを離脱させる課題が存在する、という仮説が立ちます。

数値データだけでは見えにくい「どこで迷っているか」という具体的な課題抽出フローには、ヒートマップツールの活用が効果的です。ユーザーのクリック位置や熟読エリアを視覚的に重ね合わせることで、ボタンの配置や導線の不備を正確に洗い出せます。

Googleアナリティクスの使い方の詳細は下記記事をご参照ください。

Googleアナリティクスの設定方法&使い方【初心者向けスタートアップガイド】 | Web幹事 Googleアナリティクスの設定方法&使い方【初心者向けスタートアップガイド】 | Web幹事

ホームページの継続的な改善活動

課題解決に向けた仮説をもとに、ホームページのコンテンツを改善していく活動を継続的に実施していきます。

フォームやカートで離脱しているユーザーが多いのであれば、入力項目を極力減らす、送信ボタンや設置位置を変更してみる、ほかのコンテンツへのリンクを排除する、などの施策が有効です。

改善方法として考えられる仮説が複数あるのなら、ABテストでどちらの仮説が正しいのかを比較する方法もあります。

ただし、1度のテストにつき検証するのは1要素だけに絞りましょう。複数を同時に変えてしまうと、どの変更点が数値に影響を与えたのか判別できなくなるため注意が必要です。

「作って終わり」の形骸化した運用にせず、実際のデータに基づいたABテストやユーザビリティテストを繰り返す継続的な改善活動こそが、サイトの成果を最大化させます。

A / Bテストの詳細は下記記事をご参照ください。

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ホームページ制作ユーザビリティまとめ

ホームページ制作におけるユーザビリティについて、意味や重要性、UXとの関係、具体的な改善方法を解説しました。

ユーザーの満足度を高める手法は、サイトの目的やターゲットによって異なります。まずはユーザー視点に立ち、どのような体験があればストレスなく目的を達成できるかを考える必要があります。

ユーザビリティの向上は、CVR改善だけでなくLTV向上やブランドの信頼獲得に直結する成果のための投資です。一方で、自社リソースだけで客観的な課題を見つけ出し、最新環境に適した改善を継続することには限界もあります。

自社での改善に限界を感じた場合は、専門的な知見を持つプロへの相談を推奨します。

※ユーザビリティに優れたホームページ制作を依頼したい、既存ホームページのユーザビリティ改善を依頼したいと考えている方は、Web幹事にご相談ください。

専任のアドバイザーが最適なホームページ制作会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。

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Q. ホームページ制作におけるユーザビリティとは何ですか?

ホームページ制作におけるユーザビリティとは「システム・製品・サービスを利用するユーザーの主観的な満足度」を指します。

Q. ホームページ制作におけるユーザビリティのメリットは?

ホームページ制作におけるユーザビリティのメリットは「誰でも直感的に操作できる」「知りたい情報に迷わずアクセスできる」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。

Q. ユーザビリティの改善方法で重要なポイントは?

ユーザビリティの改善方法で重要なポイントとして「ユーザーの行動分析」「課題の抽出」等が挙げられます。また、UIやコンテンツの改善・A/Bテストなどを行って効果を測定し、継続的に改善を行うのも重要です。

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