- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ホームページのデザイン参考例
病院・クリニックのホームページデザイン12選|参考になるサイトをプロが厳選【2024年最新版】
『この病院で診てもらおう』と患者さんに思っていただけるホームページが作りたい!
この記事はそんな病院・クリニックのWeb担当者様に向けて書いています。
インターネットの普及により、病院について調べたり比較したりすることが手軽にできるようになりました。病院側も、ホームページを使えば自院の特徴を広くアピールすることができます。
しかし、あなたの病院にしかない特徴はただ情報を並べただけでは伝わりません。
「当院の魅力や強みをアピールして、”オンリーワン”の病院にしたい!」
「でも、どのようにアピールすればいいかわからない!」
院の特色がいまひとつはっきり伝わらないときは「ポイントを絞り込んだうえで強調する」。シンプルですが、これが必要です。
この記事では、Webデザイナーである筆者が「病院・クリニックのホームページ参考デザイン」をまとめました。是非ご覧ください!
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「病院」のホームページデザイン事例6選
大阪赤十字病院
出典:大阪赤十字病院
制作情報 担当範囲:企画・設計・ディレクション・デザイン・コーディング・システム実装
大阪赤十字病院は、人道・博愛の赤十字精神をもとに、全ての人へ高度な医療提供を目指している病院です。ホームページでは、ファーストビューの直下に「外来受診のご案内」「入院のご案内」などのリンクを配置。患者さんが求める情報を得やすいデザインに仕上がっています。
トップページに掲載している情報も「お知らせ・広報」「ピックアップ」など、必要最小限にとどめており、管理者が更新・運用のしやすいサイト設計なのも特徴です。
福井医科大学附属病院
出典:福井医科大学附属病院
福井県永平寺町にある病院。
ホームページを訪問する人を「患者さん」「患者さんのご家族」「医療関係者」と想定し、関連する情報がファーストビューのすぐ下に表示されています。
「ニュース」「イベント」など日々更新される情報はタブを使ってコンパクトに。
病院の強みは「福井大学病院の得意な治療がわかる」というバナーでアピールしています。
情報量が豊富だと煩雑で見づらいサイトになりがちですが、こちらのホームページは少ないスクロールで情報にたどり着けるようになっています。
諏訪中央病院
出典:諏訪中央病院
長野県茅野市にある急性期病院。
「ほろ酔い勉強会」と称して住民の方々むけに勉強会を開くなど、地域に近い医療を展開している病院です。
ホームページは、ファーストビュー(一番最初に見える箇所)で「急に体が痛い」「赤ちゃんを産みたい」などアクセスした人の悩みがメニューになっており、リンク先のページで対応の流れがわかる仕組みです。
病院の特色である「下肢静脈瘤治療」など4つの分野についてはバナーがあり、クリックすると詳細ページにジャンプ。
病気の概要、診療の流れ、治療費用、担当医師などが丁寧に解説されています。
東北大学病院
出典:東北大学病院
宮城県仙台市にある病院。
「患者さんに優しい医療」と「先進医療との調和」を掲げて医療に取り組んでいます。
「人間性豊かな医療人の養成」を目指しているため、ホームページでは「研修医」「医師」「看護職員」の募集に力が入っています。
とくに研修医の募集ではプログラム内容をはじめとした細かい情報提供のほか、研修医の生活や関係者の声などコンテンツが充実。
医療スタッフの確保はどこの病院でも頭を抱える問題かと思います。
どんなコンテンツを入れたらいいのか検討する際に参考になるサイトです。
春日井市民病院
出典:春日井市民病院
愛知県春日井市にある病院です。
「地域の医療にかかわる要望に誠実かつ不断に応えること」を存立の意義としている自治体病院。
ホームページでは、ファーストビューの病院名をはじめとして縦書きのテキストが目を引きます。
ユーザーの注意を引きつける工夫としては、マウスを合わせたときのアニメーション(ホバーアクション)も効果的。
とくに強調したいところだけ大きな動きがついているので、メリハリがついて見やすいです。
ホバーアクションは華美にしすぎるとかえって見やすさが損なわれます。
情報の際立たせ方のお手本になるサイトです。
金沢市立病院
出典:金沢市立病院
石川県金沢市にある病院。
地域住民の方々、患者さんを中心とした新しいタイプの地域連携型病院を目指しています。
メニューがページ左端に縦並びで配置されているので、横並びのメニューに比べて多くの情報が入れられます。
受診を考えている方は左端の列を見るだけで知りたいことがわかるでしょう。
メインカラムは「患者さん向けの情報」「新着情報」「医療者向けおよびその他の情報」という3つのパートにまとめられています。
シンプルな構成のホームページを作るとき参考になります。
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「クリニック」のホームページデザイン事例6選
VIDA BEAUTY CLINIC【美容外科】
制作情報
・費用目安:51〜100万円
・制作期間:約3ヶ月
・担当範囲:企画・設計・ディレクション・デザイン・コーディング・撮影・取材
VIDA BEAUTY CLINICは、岡山県岡山市の美容外科・美容皮膚科専門クリニックです。
ホームページのファーストビューでは、院内の写真をフェードアウトさせながら表示させ、おしゃれな雰囲気がひと目で伝わる工夫が凝らされています。
画面を下にスクロールさせると、施術メニューの詳細や院長の写真がポップアップ形式で表示されるなど、閲覧者を飽きさせない遊び心が盛り込まれているのも特徴です。デザインや機能に細部までこだわったサイトに仕上がっています。
ao はり治療院【はり治療】
出典:ao はり治療院
名古屋にある美容専門のはり治療院。
コンセプトは「元より持っているお客様の『素』の美しさを引き出す」です。
美容に特化していることもあり、女性に好まれそうなおしゃれなデザインのサイトです。
「鍼」に対して怖いイメージを持っている新規の方にも安心していただけるように、サービス内容と施術の流れが丁寧に紹介されています。
また予約が取りやすくデザインされているのも特徴です。
「電話」「専用フォーム」「メール」のいずれかから予約が可能で、ネットに弱いユーザーや急ぎの依頼にも対応できます。
ネットから予約する場合は、医師ごとに予約の空き状況を見て希望の枠を取ることができるほか、医師の指定も可能です。
がんこクリニック【内科・歯科・在宅医療】
出典:がんこクリニック
福岡市の在宅医療もできるクリニック。
院長の顔をモチーフにしたと思われるロゴが印象的です。
ホームページを見ると、治療でも採用でも「どんな考え方で行っているか」がまず書かれており、「コンセプト」を大切にしているのがよくわかります。
言葉だけでなく動画も使って「がんこクリニックとはどんなところか」を伝えています。
大病院にくらべて個人院では「コンセプト」をはっきり打ち出すことが重要になります。
こちらのクリニックではホームページを使って効果的にアピールしています。
ふくだ内科【内科・循環器科】
出典:ふくだ内科
福岡県福岡市にある内科医院。
心臓、血管、糖尿病の専門機関であると同時に、地域の「かかりつけ医」でもあります。
ホームページは上記画像のように、ファーストビューで診療科とコンセプトがわかるようになっています。
こちらのホームページで特徴的なのは「院長コラム」です。
院長が書いたと思われる医療関連の記事が大量に投稿されています。
診療科ごとにカテゴリー分けされているので、読みたい記事が探しやすいです。
一般的に投稿は継続がむずかしいものですが、続けば強力なコンテンツになります。
自院の専門性をアピールすることにもなりますので、トライしてみてはいかがでしょうか。
オギノ医院【呼吸器内科・婦人科】
出典:オギノ医院
神戸市長田区で3代続いている「地域のかかりつけ医院」。
ホームページはフォントに丸ゴシックを使ったり、四角い枠が角丸になっていたりして、いかにも親しみやすいデザインです。
こちらのサイトにもコラムがありますが、先にご紹介したふくだ内科とは使い方が違います。
季節にあわせて「エアコンの風による風邪」や「熱中症予防」など健康に関する注意喚起を行っており、まるで「町内放送」のようです。
「地域のかかりつけ医院」ならではの使い方です。
ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック【内科】
大阪府豊中市にある胃腸内科・消化器内科専門のクリニック。
辛いイメージの内視鏡検査ですが、麻酔や炭酸ガスを用いた苦痛の少ない方法で、からだにやさしい検査をこころがけています。
こちらのホームページも「院長ノート」という投稿コンテンツの活用がうまいです。
ユーザー向けに医療情報を発信している点では、先にご紹介したふくだ内科と変わりません。
違うのは、記事の最後に予約のためのフォームと電話番号があること。
投稿コンテンツは新規の来院を促す目的で使うこともできます。
見やすい病院・クリニックのホームページを作るコツ
ターゲット層を明確にする
あなたの病院・クリニックに来るのはどんな人なのか、以下のような属性を検討します。
- 年齢
- 性別
- 家族構成
- 住所
- 収入
- 疾患や健康上の悩み
他にもあればどんどん挙げてみてください。より具体的にターゲット像がイメージできます。
ターゲットを絞るとその他の層が来なくなりそうですが、心配はいりません。
特定の層をターゲットにすることで、あなたの院の強みや専門性が際立ちます。
これによりかえって多くの人に特徴が伝わりやすくなります。
病院の基本情報・提供しているサービスの情報を充実させる
患者さんは健康上の悩みを抱えており、その悩みを解決してくれそうな病院を探しています。
この悩みの答えになるのが「提供しているサービスの情報」です。
そのため、「どんな治療ができるか」「どんなサービスを受けられるか」については、特に力を入れて発信しましょう。
診療科名のほかに以下のような情報も公開します。
- 診療体制
- 治療方針
- 得意とする分野・治療法
- 対象疾患
- 実施できる検査とその説明
- スタッフ紹介
- 学会等認定制度による施設認定
- 外来診察のスケジュール
これだけ情報を提供しても、患者さんには受診の判断が難しいかもしれません。
そこで一緒にコンタクトフォームや電話番号を掲載することで、すぐにお問い合わせができるようにしておきます。
受診には不安がつきものです。
医療情報に詳しくない人にも理解できるように提供しているサービスの情報を充実させましょう。
その際「患者さんの疑問に答える」視点を忘れずに。
個人院の場合はコンセプトを明確にする
個人院・クリニックでは、患者さんに近いところで医療を提供できる強みがあります。
重要なのは「コンセプト」。
- 「あってよかった」から、「ないと困る」診療所へ(がんこクリニック)
- 病気を知る・学ぶ、そして向き合う(ふくだ内科)
- みなさまとずっとともに、長田のかかりつけ医(オギノ医院)
難かしく考えず、ふだんから大切にしていることを言葉にしてみてください。
Webデザインの本質は「言葉」です。
当たり前のことでもいいので言語化するのが大事です。
病院・クリニックのホームページに載せるべきコンテンツ
医師・スタッフ紹介
「サービス」「コンセプト」と並んで、「人」も院の特徴になりえる要素です。
対面でないとわからないことがほとんどですが、事前に情報を提供することでこれから受診される方の不安を軽減することができます。
- 顔写真
- 専門内容
- 略歴・受賞歴
- 所属学会
- 資格
- 治療実績
- 患者さんおよびご家族へのメッセージ
「専門内容」「略歴・受賞歴」「所属学会」「資格」「治療実績」は院の信頼性・権威性を高める部分、「患者さんおよびご家族へのメッセージ」は人間性を知っていただく部分です。
写真は笑顔で明るめのものを選びましょう。
表情が冴えなかったり暗かったりすると、かえって悪い印象を与えてしまいます。
プロのカメラマンに依頼するか、難かしければ自分たちで何枚も撮った中からいい写真を選ぶようにしてください。
施設紹介
病院・クリニックの施設も紹介しましょう。
- 待合室
- 診察室
- 各種検査室および検査機器
- パウダースペース
- その他の設備(ウォーターサーバーなど)
患者さんが立ち寄りそうなところを見ていただき、来院時のイメージを膨らませます。
画像とともに簡単な説明をつける程度で効果が見込めます。
もうひとつ掲載しておきたいのが「地域医療連携」です。
個人院と大病院はお互いに連携して患者さんの治療およびサポートにあたっています。
また調剤や服薬指導を外部の薬局にまかせている場合もあります。
病気やけがの状態により、患者さんは医療機関を行ったり来たりします。
どんな医療機関と連携しているのかを明記しておきましょう。
診療科目
どんな診療科があり、何ができるのかを紹介します。
診療科・部門名に加えて以下のような情報も掲載します。
- 診療科・部門の概要
- 診療内容
- 予約が必要かどうか
- 診療時間
診療科目だけ聞いても何をするところかわからない方もいます。
一般の人にもわかりやすい言葉遣いを心掛けましょう。
利用者の声
飲食店を選ぶ際、口コミから「このお店に行ってみよう!」と思ったことはないでしょうか。
病院選びにおいても口コミは強い影響力を発揮します。
新規来院を増やしたい場合には掲載するとよいでしょう。
- 利用者様の名前(イニシャル)
- 悩み
- 治療を受けた感想
上記のような項目をアンケートで集めます。
ホームページに掲載したい旨はあらかじめ伝えておきましょう。
アクセス・外観・診療時間・連絡先
予約と来院に関する情報はまとめて表示します。
アクセスは地図だけでなく交通機関別に行き方の説明があるとわかりやすいです。
外観を載せておくと来院時の目印にもなります。
診療時間と休診日は必須です。不規則な場合は表を使ってひと目でわかるようにします。
連絡先は電話番号のほか、メールや専用フォームなど複数用意すると、お問い合わせのハードルが下がります。
受診に事前予約がいるかどうかも書いておくとよいでしょう。
医療に関する記事コンテンツ
気になる症状や病気があったらまずネットで調べるという人は多くいます。
それだけに医療のプロが発信する記事コンテンツには価値が出るのです。
また、得意分野について発信すれば自院の専門性もアピールできます。
記事をきっかけに来院を考える人もいるかもしれません。
記事コンテンツは継続的に発信する必要があり、時間と手間がかかります。
しかし病院の独自性を高めるツールとして効果的です。
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- サイトの用途(採用サイトなど)
- ページ数
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病院・クリニックのホームページデザイン・コンテンツまとめ
この記事では「『この病院で診てもらおう』と患者さんに思っていただけるホームページが作りたい」とお考えのWeb担当者様に向けてデザインやコンテンツ制作のポイントを解説してきました。
利用者は「病院がどこで受診しても変わらない」とは思っていません。
「少しでも自分に合った病院を選びたい・・・」
「でも何が違うのかはよくわからない・・・」
だからこそ、ホームページで病院・クリニックのことを知ろうとします。
病院・クリニックは「治療・サービス」「コンセプト」「人」で特徴づけられます。
これらの点において「自院のアピールポイントは何なのか」を明確にした上で、ホームページをデザインしましょう。
難しいようであれば、プロに相談することを検討されてもよいと思います。
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2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
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ご相談はもちろん無料。また紹介された会社に必ず発注する必要はありません。
Q. 参考になる病院・クリニックのホームページにはどのようなものがある?
参考になる病院・クリニックのホームページとして「福井医科大学附属病院」「諏訪中央病院」等が挙げられます。その他参考になる事例は記事をご参照ください。
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この記事を書いた人
加藤 久佳
専門分野: Webデザイン,グラフィックデザイン,ホームページ制作
マレーシアで日本語教師、総合病院で言語聴覚士を経て、スキルゼロからフリーランスとなる。現在はクライアントワークとしてデザイン制作を中心にホームページ制作、SNS運用、ライティングを行なっている。駆け出しフリーランス向けお役立ち情報を個人ブログにて発信中。
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