MovableTypeの費用を徹底解説｜初期費用からメンテナンスまで全て説明します。【2024年最新版】

Movable Typeは有償のCMS製品です。個人利用などの一部を除き、費用が必要になります。
ただ、用意されているライセンス・ラインナップが多いのが難点。自社利用するにあたって「どれほどの費用が発生するのか」など下記のようなご相談を筆者もよく受けます。

• Movable Typeの利用っていくらかかるの？
• どのライセンス・ラインナップが自社にあっているの？

Movable Type製品はさまざまなライセンス・ラインナップが存在します。その違いや費用について判断が難しいと思われるケースも多いのではないでしょうか。

本記事では、Movable Typeの提供元であるシックス・アパート社の公式パートナーとして、12年以上その構築に携わっている経験を活かし、ライセンス・ラインナップごとに必要となる費用について解説します。

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MovableTypeを使う上でかかる費用

Movable Type を利用するうえで必要になる費用は主に「初期費用」と「メンテナンス費用」の2つです。

初期費用

Movable Typeのソフトウェア購入にかかる費用です。
別途用意するサーバーにMovable Typeをインストールして利用する場合、Movable Typeのソフトウェアを購入する必要があります。

ただ、後述するサーバー一体型サービスとして提供されるMTクラウド（Movable Type クラウド版）や、手軽に利用できるSaaS型サービスのMovableType.net、AWS向けのMovable Type for AWSなどでは初期費用が不要になります。

公式によるメンテナンス費用

Movable Type を利用する際、そのバージョンアップやメーカーサポートを受けるために必要となるのがメンテナンス費用です。

バージョンアップには、機能強化はもちろん脆弱性対応なども含まれるため、企業のウェブサイト（コーポレートサイト）などでMovable Typeを利用する場合にはこの費用が必要となります。

なお、Movable Typeをソフトウェアとして購入する場合、そのメンテナンス費用は1年間有効のライセンスとして提供されますが、後述するMTクラウドやMovableType.net、Movable Type for AWSでは、月額費用として利用料金を支払うことになります。

その他費用

Movable Type の利用有無に関わらず、ウェブサイトを運営するには以下の2つの費用も必要になります。

サーバーの月額利用料

ウェブサイトをインターネット上で公開するには、そのデータの保管場所となるサーバーが必要になります。

サーバーの月額利用料はその機能や用途に応じて変わりますが、企業ユースでは安価なものでも月額数千円程度は必要と考えると良いでしょう。

Movable Typeを設置する場合、動作に必要となるサーバー機能がいくつかありますが、ここ最近の一般的なサーバーであれば困ることはありません。

ただし、極端に安価なサーバーの場合、処理能力等の問題から管理画面の動作が遅くなる場合もあるので注意してください。

なお、MTクラウドやMovableType.netでは、サーバー一体型としてサービスが提供されるため、別途サーバーを用意する必要はありません。

ドメインの取得・維持費用

インターネット上の住所ともなるドメイン（例： example.com）は、年間数百円から取得・維持が可能です。

比較的費用が抑えられる .com や .net などを利用したドメインで年間数百円〜2,000円程度、法人企業のみが取得できる .co.jp ドメインなどで年間数千円〜10,000円程度となります。

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まずは自分にあったMovableTypeのライセンスとラインナップを選ぼう

Movable Typeシリーズのライセンス

Movable Typeには、通常ライセンスのほか、アカデミックライセンス、開発者ライセンス、個人無償ライセンスが存在しますが、一般的なコーポレートサイトを構築する場合は通常ライセンスとなります。

自分にあったラインナップの選び方

Movable Typeの通常ライセンスには、サーバーにインストールして利用するソフトウェア版のほか、用途やウェブサイトの保守体制などにあわせ複数のラインナップが用意されています。事前に機能要件や、運営保守を行う社内の状況を整理し、利用するラインナップを選択しましょう。

Movable Typeのラインナップでは、以下がその代表的なものとなります。

上記以外にもコーポレートサイトでよく機能拡張に利用される有償プラグインがセットになったラインナップもあります。

ラインナップを選ぶ際のポイント

Movable Typeシリーズから自社に適したラインナップを選択するポイントは以下になります。

• 機能要件にプラグインや、PHPなどを使用した独自プログラムによる機能拡張を必要とするか
• Movable Typeのバージョンアップや、サーバー契約および保守を自社（担当者）で実施するか
• ブログ記事やウェブページの編集、システム管理のユーザー数は何名か

これらの点を考慮し、筆者が実際にMovable Typeのラインナップから導入するものを選択する際のチャートをご紹介します。自社でのラインナップ選択時にご参考ください。

機能要件などからプラグインや独自プログラムが必要でソフトウェア版やAMI版を利用したいが、保守する担当者がいない場合などは、Web制作会社をパートナーにすることをご検討ください。

また、機能要件やウェブサイトの拡張性がどの程度必要になるのかが不透明な場合には、ぜひ当サイト「Web幹事」をご利用ください。

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MovableTypeソフトウェア版の費用・料金

初期費用

Movable Type ソフトウェア版を利用する際の初期費用は90,000円（税別）です。
この費用にはライセンス購入費用60,000円と、購入から1年間のメンテナンス費用30,000円が含まれています。

月額費用【0円】

Movable Type ソフトウェア版を利用してウェブサイトを運用していく場合、サーバー費用・ドメイン維持費用の他に必要となる費用はありません。

メンテナンス費用

Movable Type ソフトウェア版は、購入から2年目以降、そのバージョンアップメンテナンスなどのために年間30,000円（税別）が必要になります。

2年目以降のバージョンアップが不要（期間限定公開など）の場合、こちらは必要ありませんが、コーポレートサイトなどを構築する場合は、その脆弱性対応などのバージョンアップが必要になるため、こちらの費用が必要になると考えましょう。

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MTクラウドの費用・料金

初期費用【0円】

MTクラウドを利用する際、初期費用は必要ありません。

月額費用

MTクラウドを利用してウェブサイトを運営していく場合、月額利用料（5,000円〜）が必要になります。こちらの費用にはサーバー費用が含まれているので、別途サーバーを用意する必要なく、ドメインの取得・維持費用（通常は年額）のみが必要になります。

MTクラウドの利用料（抜粋）

MTクラウドの利用料金はシックス・アパート社のウェブサイトでご確認ください。

メンテナンス費用【0円】

MTクラウドは、バージョンアップ作業やサーバーの保守作業をサービス提供元であるシックス・アパート社が実施します。費用は月額費用に含まれているため、メンテナンス費用は不要です。

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MovableType.netの費用・料金

初期費用【0円】

MovableType.netを利用する際、初期費用は必要ありません。

月額費用

MovableType.netを利用してウェブサイトを運営していく場合、月額利用料（2,084円〜）が必要になります。

こちらの費用にはサーバー費用が含まれているので、別途サーバーを用意する必要なく、ドメインの取得・維持費用（通常は年額）のみが必要になります。

MovableType.netの利用料金は利用ユーザー数や機能により変わり、月額2,084円〜となります。

MovableType.netの利用料（抜粋）

MovableType.netの利用料金はサービスウェブサイトでご確認ください。

メンテナンス費用【0円】

MovableType.netは、バージョンアップ（機能拡張）やサーバーの保守作業をサービス提供元であるシックス・アパート社が実施します。

その費用は月額費用に含まれているため、メンテナンス費用は不要となります。

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MovableTypeの費用まとめ

以上、Movable Typeシリーズを利用する際の費用についてご紹介してきました。

ライセンスの種類が複数あり、ラインナップとその利用プランなどから費用が変わり、一見するとわかりにくい部分もあるかと思います。

あらためて、各ラインナップ別にコーポレートサイトを構築・運営するために必要となるライセンス費用をまとめると以下のようになります。

一見するとMovable Type ソフトウェア版の初期費用がコスト負担増とも取れますが、MTクラウド版は最小構成プランで月額5,000円となることから、費用負担だけを考えるとライセンス購入から3年目以降はそれが増えることになります。

費用だけでライセンスを選ぶのではなく、そのウェブサイトに求められる機能要件や拡張性、またバージョンアップやサーバー等の保守作業等にかかる運営コストも含めて、自社に最適なライセンスを選択するのが良いでしょう。

ぜひ本記事を参考に、最適なMovable Typeのライセンス・ラインナップをご検討ください。

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