- 更新日 2026.01.15
- カテゴリー ホームページ制作の見積もり・発注
ホームページ制作のRFP(提案依頼書)の書き方【2026年最新版】
「Webサイトのリニューアル担当になったが、RFP(提案依頼書)の書き方がわからない」「制作会社にどう依頼すればいいか不安だ」
Web担当者の方から、このようなお悩みをよくご相談いただきます。
RFPは、発注側の意図を制作会社に正しく伝え、プロジェクトにおける認識のズレを防ぐための「プロジェクトの地図」です。この地図が正確でないと、見積もりの精度が下がったり、制作進行中に「言った言わない」のトラブルに発展したりするリスクがあります。
そこで本記事では、Web制作のプロが推奨する「失敗しないRFPの書き方」を徹底解説します。RFPを書く前の準備から、具体的な記載項目、制作会社から良い提案を引き出すコツまでを網羅しました。
この記事を読み終える頃には、専門知識がなくても、制作会社に意図が正しく伝わるRFPが作成できるようになっているはずです。
また、実務ですぐに活用できる「RFP標準テンプレート(Word形式)」もご用意しました。ぜひダウンロードして、記事を参考にしながら作成してみてください。
※本記事をお読みになる前に、サンプルをダウンロードしていただくと理解しやすいです。
RFPのサンプルが無料でダウンロード可能
RFP・提案依頼書 サンプル(Word形式)
「RFP(提案依頼書)の書き方」の記事でご紹介したRFPのサンプルです。ホームページ制作会社へ見積もり依頼をする際にサイトの目的・自社の課題を共有し「こういう提案をしてほしい!」と依頼するための資料です。Word形式ですぐに修正・編集できるので、ぜひ...
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RFP(提案依頼書)作成が必要な3つの理由
RFP(Request for Proposal:提案依頼書)とは、発注企業が制作会社に対して「具体的な提案」を依頼するための資料です。
Web制作プロジェクトにおいてRFPの作成が強く推奨される理由は、主に以下の3点に集約されます。
- 「言った言わない」のトラブルを防止するため
口頭だけの依頼では、どうしても認識のズレが生じます。「伝えたつもりだったが伝わっていなかった」「制作会社側の解釈が違っていた」という事態を防ぐため、要件を文書化し、証跡として残すことが重要です。
-
社内の意見を統一し、要件を整理するため
RFPを作成するプロセスそのものが、社内調整の役割を果たします。経営層、現場担当者、システム部門など、関係者の要望を事前に洗い出し、優先順位をつけておくことで、プロジェクト開始後の「ちゃぶ台返し」を防ぎます。
-
複数社を同じ条件で比較し、質の高い提案を引き出すため
見積もりやコンペを行う際、各社に提示する条件がバラバラだと、出てくる提案内容や金額も比較できません。同じRFPを配布することで、各社の提案力やコストパフォーマンスを横並びで公平に評価できるようになります。
参照元:ユーザのための要件定義ガイド|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
RFPを作成しない場合の失敗例
もしRFPを作成せずにプロジェクトを進めた場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。以下に、RFPがある場合とない場合の比較をまとめました。
|
|
RFPを作成「しない」場合 |
RFPを作成「した」場合 |
|
提案の質 |
要件が曖昧なため |
要件が明確なため |
|
発注後のトラブル |
口頭での合意形成になるため |
文書化されているため |
|
見積もり金額 |
やり取りがかさむと判断されると |
ディレクション費用や制作進行費 |
|
評価基準 |
目的が明確でないため判断がブレる |
RFPに沿った評価・判断が可能 |
|
社内の合意 |
関係者が多いと社内で炎上することも |
RFPに要望を集約 |
RFPが無くてもホームページを作ってくれる制作会社はあります。
しかし、提示条件が曖昧なままだと、制作会社はリスクを見込んで見積もりを高めに出したり、逆に安すぎる見積もりが出て後から追加費用が発生したりと、「見積書と実際にかかる金額が大きく違う」といった問題になりかねません。
RFPを作成することで自社の課題、目的やターゲットなどが明確になるため、本来作るべきホームページの理想像が固まってきます。RFPなしでいざ制作会社と細かい打ち合わせをしたら、企画段階のホームページと内容が変わったというケースもあります。
多少の手間を惜しまずにRFPを作成しましょう。
RFP作成の事前準備|書く前に決めるべき4つの要素
自社の課題や作りたいホームページのイメージが曖昧なままRFPを作り始めると、中途半端な提案依頼書になってしまいます。いきなり書き始めるのではなく、まずは情報の棚卸しが重要です。
RFPを作成する前に、以下の4つの要素について社内で合意形成を図りましょう。
- 関係部署へのヒアリング
- 目的の明確化(KGI/KPI)
- 予算の上限
- 納期の目安
関係部署へのヒアリング|現状課題の整理
まず、現状のホームページが抱えている課題や、リニューアルによって何を解決したいのか、関係部署やプロジェクト担当者へヒアリングして情報を集めましょう。
経営層、現場の担当者、システム部門など、立場によって求める要件は異なります。
例えば採用サイトであれば、採用担当者本人にヒアリングを行うべきです。「入社後の業務内容が正しく伝わっていない」「社員の魅力がいまいち伝わっていない」など、現場ならではの課題やゴールを引き出してください。
Web担当者がイメージしていたことと、現場の認識が違っていることはよくあります。関係者の意見を事前に吸い上げ、反映させることで、より精度の高いRFPが作れます。
サイト制作の目的・KGI/KPIの設定
自社の課題を踏まえて、ホームページを作る目的を明確にしてください。単に「デザインを良くしたい」「今よりアクセス数を増やしたい」といった曖昧な目的ではなく「問い合わせ数を30%増やしたい」など、数字(KGI/KPI)を用いて見える化することが重要です。
- 半年で5,000人が訪れる採用サイトにしたい
- ECサイトの商品購入率(CVR)を現在より5%上げたい
- 資料請求の数を毎月30件獲得したい
逆に、「デザインが古いのでトレンドを取り入れたい」といった目的だけでは、制作会社によって提案の方向性がブレてしまいます。
集客が得意な会社、ブランディングが得意な会社など、制作会社によって強みは異なります。
目的が数値で明確になっていないと、自社に適したパートナーを選びづらくなるので注意しましょう。
関連記事:ホームページ制作会社の選び方|チェック項目・注意点までプロが徹底解説
予算感と上限の設定
ホームページにかけられる予算についても、「なるべく安く」ではなく、具体的な金額や予算レンジを設定してください。
予算設定の例:
- 300万円以内に収めたい
- 予算感は100〜150万円程度
「費用を抑えたいから」といって、実際の予算よりも大幅に低い金額を伝えたり、予算を伏せたりするのは推奨できません。Web幹事に寄せられる相談でも、「その提示予算では、要望の機能を実装するのは不可能」というケースが多々あります。
いざ制作会社と打ち合わせが進んだ段階で「実は〇〇円までなら出せます」と伝えると、制作会社は提案内容をすべて計算し直さなければならず、二度手間になりかねません。
最初から現実的な予算感を伝えることで、その範囲内で最大限のパフォーマンスを発揮できる提案がもらいやすくなります。
ホームページにかかる費用について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:プロが教えるホームページ作成費用・相場
公開希望日と納期の目安
ホームページを公開したい日時から逆算した上で、納期も具体的に決めてください。
納期設定の例:
- 2026年4月1日にポータルサイトをオープンしたい
- 2026年3月中には採用サイトをリリースしたい
ここでも「なるべく早く」「未定」「相談したい」といった曖昧な表現は避けましょう。少なくとも「5〜7月の間で」などの範囲を設定してください。
制作会社は納期から逆算してスケジュールを引き、必要な人員を確保します。納期が曖昧だと、リソースの確保ができず、制作開始が遅れる原因になります。
また、「新商品のプロモーションがあるため4月1日には絶対に公開が必要」など、スケジュールを決めた背景やデッドラインも合わせて伝えると、制作会社もリスクヘッジを含めた提案がしやすくなります。
ホームページを作るにはどれくらいの期間がかかるの?という方はこちらをご覧下さい。
RFP(提案依頼書)の書き方・必須項目
いよいよ本記事のメインです。初めての方でもRFPを書けるよう、実際に使えるサンプル(テンプレート)を用いながら解説します。
RFPには「必ずこう書かなければならない」という決まった法的なフォーマットはありませんが、制作会社から良い提案を引き出すために必要な情報は共通しています。
本記事では、以下のような構成でRFPを作成していきます。
- プロジェクト概要(背景・目的・ターゲット)
- 会社概要・事業内容(強み・競合)
- 機能要件・デザイン要望(システム・インフラ含む)
- 提案依頼内容(見積もり・スケジュール・体制)
- 補足事項(サーバー・ドメイン・法務要件)
- 提案の進め方・提出期限
解説を読む前に、以下のテンプレートをダウンロードして手元に用意していただくと、より理解が深まります。
RFPのサンプルが無料でダウンロード可能
RFP・提案依頼書 サンプル(Word形式)
「RFP(提案依頼書)の書き方」の記事でご紹介したRFPのサンプルです。ホームページ制作会社へ見積もり依頼をする際にサイトの目的・自社の課題を共有し「こういう提案をしてほしい!」と依頼するための資料です。Word形式ですぐに修正・編集できるので、ぜひ...
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プロジェクトの概要
「プロジェクト概要」は、RFPの中で最も重要な情報を集約するページです。
ホームページ制作の目的、納期、予算、そして現状の課題などを記載します。制作会社はまずここを見て「自社で対応可能な案件か」「どのような提案が求められているか」を判断します。
以下のサンプルを参考に、漏れなく記載しましょう。
プロジェクトの概要のサンプル
プロジェクト名
「企業サイトリニューアル」など、プロジェクト名を記載します。一言で何を行うのか、わかるようなプロジェクト名にしましょう。
対象サイトURL
「https://web-kanji.com/」など、サイトのURLを記載してください。
サイト制作の目的(重要)
サイト制作の目的が非常に重要です。できるだけ具体的に分かりやすく記載してください。
- ブランドの向上
- 認知度拡大
- 集客強化
などはNG。「誰に」「どこで」「どんなアクション」をしてほしいかを記載した方が良いです。
今回の場合は、下記のような目的です。
「求職者に」「ホームページを見て」「(転職相談の)問い合わせ」をしてほしい。
KGI / KPI
KGIやKPIはホームページ上で目指す指標・数値のことです。
今回のホームページの目的は「求職者からの問い合わせ(転職相談)を増やしたい」とのことなので問い合わせ数が重要になります。そのためにホームページへの訪問者数を増やす、というのが次に重要になります。
KPI / KGIがよくわからない場合は、ホームページを制作する上での「数値目標」と考えていただければ大丈夫です。
制作背景・課題(重要)
制作背景・課題も重要な項目です。現状のサイトの課題や、事業の課題をできるだけ具体的に記載しましょう。ポイントは以下の2点です。
- ホームページの課題だけではなく、事業上の課題も挙げること
- 列挙した課題に課題に対して優先度をつけておくこと
「従来は既存クライアントからの紹介で事業が成立していたが、事業が縮小傾向にある」といったように、事業上の課題が明確であれば、制作会社はそれに沿った提案をしてくれます。
「ホームページも良いですが、まずは広告を出してみてはどうでしょうか?」
「ターゲットが絞られているので、SNS上で展開してみてはどうでしょうか?」
上記のように、効果的な手法も提案してくれる可能性があるので、事業の課題は伝えるようにしましょう。
サイト公開希望日
サイト公開希望日もできるだけ具体的に記載するのが重要です。
「なるべく早く」「2026年度中」といった記載は避けましょう。
サイト制作予算
公開希望日同様に、サイト制作予算も具体的に記載してください。
「なるべく安く」「200万円〜500万円」のような幅が広い記載は、制作会社からの提案がバラバラになる原因になってしまいます。
【目的別】ホームページ制作の料金相場まとめはこちら
・目的別ホームページ制作の費用相場
・ホームページ制作の重要ポイント
をプロが丁寧にわかりやすく解説。相場とポイントをおさえることで失敗は減ります。ぜひ参考にしてみてください。
ホームページ作成費用・制作費用の料金相場をプロが解説!相場早見表付き【2026年最新版】 | Web幹事
制作を行ってきたプロがホームページ制作の相場や料金を徹底調査・解説!企業サイトやECサイト等目的別に相場を解説、実際の制作会社の費用や料金表もご紹介します。Web制...
会社概要・事業概要
制作会社の担当者は、必ずしもあなたの業界に精通しているわけではありません。
会社概要や事業概要は、「課題を正しく理解してもらうための前提知識」として不可欠です。
- その会社がどんな事業をやっているのか?
- どういうビジネスモデルなのか?(誰からどうやって収益を得ているのか)
- 何が強み(USP)なのか?
これらの情報を共有することで、制作会社は「御社の強みをWebサイトでどう表現すべきか」を深く検討できるようになります。もし会社案内や事業紹介などの既存資料がある場合は、RFPとセットで渡すと非常に喜ばれます。
会社概要・事業概要のサンプル
事業内容
事業内容を記載してください。クライアントの例や、得意分野など事業がより明確にイメージできる情報があると良いです。
ターゲット
事業のメインターゲットを記載してください。複数ある場合は、全て記載しましょう。
ビジネスモデル・CPA
ビジネスモデルとCPA(顧客獲得単価)を記載します。ビジネスモデルには顧客単価など数値ベースで説明できる指標があると良いです。
自社の強み(重要)
自社特有の強みを記載します。ホームページを実際に制作する時にも、重要な情報になります。思いつく限り列挙しましょう。
現状整理
事業やホームページの現状を記載します。ここではホームページの現状を記載しておきました。事業やホームページについて伝えておきたい部分があれば、メモ程度に書いておくというイメージで大丈夫です。
競合企業・参考サイト(重要)
競合企業・参考サイトは意外と重要です。制作会社は競合分析をして見積もりや提案をしています。
- 競合として意識している企業(ここではWebに特化した人材紹介ライバル企業)
- 業界的に有名な企業(ここでは人材業界で有名な企業)
など具体名で挙げておきましょう。
機能要件・デザイン要望
現状の課題を整理したら、次は「新しいサイトで実現したいこと(要望)」を記載します。
システム的な専門用語や具体的な実装方法(WordPressを使う、Reactを使うなど)まで指定する必要はありません。以下のように「やりたいこと」ベースで要望を列挙しましょう。
- 求職者がホームページ上で面談予約できるようにしたい
- お知らせを社内で簡単に更新したい
- スマートフォンでも見やすくしたい
サイトの機能要件・要望のサンプル
概算ページ数・主要ページ
ホームページにどのようなページが欲しいのかを記載します。「あとからここに書いてないページが追加になったら対応してもらえるのだろうか?」と不安にならなくて大丈夫です。ここでは、ざっくり必要なページの記載をしてください。
運用を行いたいページ
ホームページ公開後、情報更新を行いたいページを記載します。「年末年始の休暇のお知らせ」といったお知らせページや、「転職したいなら事前にやっておくべき10個の準備」など求職者に向けたコラム記事などがこれに当たります。
ホームページに必要な機能
- 記事の投稿機能
- 面談予約機能
- お問い合わせ機能
上記のように、欲しい機能を列挙してください。必要な機能のみ記載すればOKです。
デザイン
希望するデザインを記載します。ポイントは以下のとおりです。
- ロゴは引き続き使用するのか・リニューアルするのか
- デザインの方向性
- デザイン参考サイト
この例のように、参考デザインが多い場合は別途エクセルなどにまとめてしまっても大丈夫です。
テキスト・画像素材
テキストや画像素材はどちらが用意するのかは記載しておきましょう。あとでトラブルになるケースがあるからです。
提案依頼内容
ここでは、制作会社に対して「提案時に提出してほしい情報」を指定します。
ここを明確にしておかないと、「A社は見積もりだけ」「B社は詳細なデザイン案付き」のように提出物がバラバラになり、比較検討ができなくなります。
▼ 提案して欲しい内容のサンプル
スケジュール
単純な納期だけでなく、
- 各工程のスケジュール
- 各工程における発注者が対応しなければならないこと
を同時に提出してもらいましょう。
お見積もり金額
お見積もり金額はいわずもがなですね。
KGI / KPI
冒頭のプロジェクト概要で記載したKGI / KPIですが、制作会社に提案してもらうのもアリです。
自分で設定できない場合は提案してもらいましょう。
ターゲット・キーワード
ホームページで集客を行う場合
- 誰向けに
- どんなキーワードで
SEO対策を行なっていくかが重要になります。
制作会社の腕の見せ所であるため、集客が目的のホームページの場合は提案してもらいましょう。
サイトマップ案
必要になるページを整理したホームページ全体の設計図です。必ず提案してもらいましょう。
開発環境・要件定義
システム部がある会社は開発要件をチェックしておいた方が良いです。
※システム部がない場合・制作会社から提案されてもわからない場合は割愛して大丈夫です。
デザイン案
デザイン案は、案件の予算や制作会社によって提案時点で提出してくれるかが変わります。
※難しそうな場合は割愛して大丈夫です。
コンテンツ案
ここでは求職者向けに「転職コラム」を書いていく想定でしたので、どのような記事を書いていけばいいか制作会社に提案依頼をしています。
体制図
誰が担当になるのか、どのような人が制作をしてくれるのか聞いておきましょう。
その他
ホームページ公開後の運用などが必要になる場合は、あらかじめ提案してもらうようにしてください。制作が終わった後に話を始めるとトラブルになることがあります。
補足事項
この項目は、「この情報があると制作会社が見積もりしやすい」という技術的・法務的な補足事項を集めたものです。
専門的な内容も含むため、わからない部分は飛ばしても構いませんが、わかる範囲で記載しておくと見積もりの精度が上がります。
▼ 補足事項のサンプル
制作範囲
制作範囲を明確にしておくことは、後々のトラブル防止にも役立ちます。どこまでの制作会社にやって欲しいのかを記載しましょう。
閲覧環境
どのOS / ブラウザで閲覧した時に動作を保証してもらうかを定めたものです。一般的な内容を記載しておきましたので、こちらで問題ないと思います。
ドメイン・サーバー
利用するドメインとサーバーが事前にわかると、制作会社が作業工数を見積もりしやすいです。
見積もりが安くなる可能性もあるので、わかる場合は記載しておきましょう。
SSL
SSLはセキュリティ的にも必要なので、実装してもらいましょう。
CMS
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用する場合は、指定しておきましょう。制作会社から提案してもらうのも良いです。
アクセス解析
Google AnalyticsとSearch Consoleが基本です。この2つがあれば基本的には問題ありません。
納品物・納品方法の定義(重要)
納品物・納品方法の定義は、意外とトラブルになりやすいポイントです。
- サイトの公開まで制作会社に支援してもらうのか
- ソースコード(ファイル)の納品だけでいいのか
上記2点を明確にしておくことが重要です。
納品後の支払い方法
規定に沿って記載しましょう。特に小規模な制作会社は気にする会社が多いです。
法務要件
規定に沿って契約書を締結する必要がある場合は記載しておきましょう。「契約書を結ぶのは厳しいので提案しません」となる制作会社はほぼないので、特殊な契約がない場合は記載しなくても大丈夫です。
契約書については、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:ホームページ制作での契約書(業務委託契約書)の雛形とチェックポイント
提案の進め方・提出期限
最後に提案書の期限と提出先を記載して完成です。
制作会社の提案は、書面だけでなく、プレゼンテーション(提案会)を実施してもらうことを強くおすすめします。
プロジェクトを成功させるためには、提案内容の良し悪しだけでなく、制作会社の担当者との「相性」も非常に重要です。直接会って(またはオンラインで)会話をしてみて、「この人と一緒に仕事をしたい!」と思えるかどうかを見極めましょう。
▼ 提案書の提出に関してのサンプル
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まずは最初の質問です
ホームページ制作は初めてですか?
はい
いいえ
RFP(提案依頼書)作成のポイント
RFPを作成する最大の目的は、単に要件を伝えるだけでなく、「制作会社のプロとしての知見やアイデアを引き出すこと」にあります。
優れた提案書をもらうためには、以下の4つのポイントを意識して作成しましょう。
「課題」と「要望」を明確に分ける
RFPを書いていると、あれもこれもと情報を詰め込みがちですが、情報過多で要点がぼやけてしまっては本末転倒です。特に重要なのは、以下の2つを明確に区別して伝えることです。
- 解決したい「課題」(Must:必須要件)例:「問い合わせ数が減っている」「スマホで見にくい」「更新に手間がかかる」など、必ず解決しなければならないマイナス要素。
- 実現したい「要望」(Want:希望要件)例:「デザインをかっこよくしたい」「チャットボットを入れたい」など、できれば実現したいプラス要素。
「課題」が明確であれば、制作会社はそれを解決するための最適な手段を提案できます。一方で「要望」ばかりが先行すると、手段が目的化してしまい、本質的な課題解決につながらない提案になりがちです。
まずは「何のためにリニューアルするのか(課題)」を最優先に伝え、その上で「どうしたいか(要望)」を添える構成を意識しましょう。
不明点は「提案希望」としてプロに任せる
「完璧なRFPを作らなければ」と気負う必要はありません。特に技術的な要件(サーバー選定、CMSの種類、セキュリティ対策など)や、集客のための具体的な施策(SEOキーワードなど)は、専門知識がないと判断が難しい部分です。
分からない項目を無理に埋めたり、知っている知識だけで限定的な指定をしたりするよりも、「ここについては御社の推奨する案を提示してください」と記載し、プロに任せる方が建設的です。
「提案希望」として空欄にしておくことで、制作会社は自社の強みを活かした独自の提案をしやすくなります。
役割分担を明確にする
見積もり金額に大きく影響するのが、「制作会社と発注側(自社)の役割分担」です。ここが曖昧だと、後々「この作業はどちらがやるのか?」というトラブルの原因になります。特に以下の項目は明確にしておきましょう。
-
原稿作成・写真撮影
サイトに掲載する文章や写真は、自社で用意するのか、プロのライターやカメラマンに依頼するのか。
-
データ移行
旧サイトにある過去のブログ記事やお知らせを、新サイトへ移行する作業はどちらが行うか。
例えば、「費用を抑えたいので原稿と写真はすべて自社で用意します」と明記すれば、制作会社はその分費用を引いて見積もりを出せます。
逆に「クオリティ重視なので撮影も依頼したい」とすれば、撮影費込みのプランを提案してくれます。役割を明確にしておくことで、各社の見積もり条件が揃い、比較検討がしやすくなります。
専門家(第三者)のレビューを受ける
RFPが一通り完成したら、すぐに制作会社に送付せず、一度第三者の視点でチェックしてもらうことをおすすめします。社内のシステムに詳しい人や、Webプロジェクトの経験者に読んでもらいましょう。
- 要件に漏れや矛盾はないか
- 制作会社にとって回答しやすい内容になっているか
- 専門用語の使い方は正しいか
もし社内に詳しい人がいない場合は、当サイト「Web幹事」のような外部のアドバイザーに相談するのも一つの手です。Web幹事では、プロのコンサルタントが貴社のRFP作成を無料でサポートし、不備がないかチェックを行っています。
RFP作成後の流れと選定プロセス
RFPを作成したら終わりではありません。それをもとに最適なパートナーを選び出し、実際にプロジェクトを始動させるプロセスが待っています。
ここでは、RFP作成後から制作開始までの一般的な流れを解説します。
候補選定・見積もり依頼
まずはRFPを送付する制作会社の候補をリストアップします。
自社の業界での実績や評判を調べ、3〜5社程度に絞って打診するのが一般的です。
候補が多すぎると対応や比較検討が大変になり、少なすぎると比較が機能しません。
候補が決まったら各社に連絡を取り、作成したRFPを配布します。
単にメールで送るだけでなく、可能な限り「オリエンテーション(説明会)」を開催したり、質疑応答の期間を設けたりすることをおすすめします。直接背景を説明することで、制作会社の理解度が深まり、提案の精度が格段に上がります。
関連記事:ホームページ制作会社の選び方|チェック項目・注意点までプロが徹底解説
提案・プレゼン〜制作会社決定
- 所要期間:1〜2週間
- 実働時間:1回あたり1時間程度
- 内容:実際に制作会社から提案を受ける・見積もりをもらう・発注する制作会社の決定
RFPをもとに、各社から提案書と見積もりが提出されます。
このフェーズでは、書面の内容だけでなく、プレゼンテーション(提案会)の場を設けて直接話を聞くことが重要です。
「金額の安さ」だけで判断せず、「提案内容の具体性」や「担当者とのコミュニケーションのしやすさ(相性)」を総合的に判断し、発注する1社を決定します。
要件定義〜制作開始
- 所要期間:2週間〜1ヶ月
- 実働時間:2~3日
- 内容:ホームページの全体像(サイトマップ)の確認 & ホームページの要件定義表・ワイヤーフレームの確認
発注先が決まったら、すぐにデザインを作り始めるわけではありません。最初に「要件定義」という非常に重要な工程があります。
RFPで伝えた要望をもとに、制作会社とすり合わせを行い、以下の内容を詳細に決定します。
- ホームページに必要な機能
- 制作に用いられる技術
- スケジュール(納期)
- 必要な人員(工数)
要件定義が曖昧だと、あとから追加で人員やホームページのデザイン・機能などを足す場合や、イメージしていたホームページと完成形が異なるリスクがあります。
要件定義は時間をかけて納得するまで行いましょう。この要件定義書が固まって初めて、実際のデザインやコーディング(制作開始)へと進みます。
【参考】選定基準を統一する「評価シート」の活用
RFPの書き方そのものから外れますが、コンペを行う際は事前に「制作会社を選定する軸(評価基準)」を決めておくと良いです。
複数社を比較する時、各社からフォーマットも内容も違う提案書が返ってくるため、目移りしてしまい「どの制作会社が良いのか」迷ってしまいます。
制作会社を評価する軸を決めておくと判断に迷うことも少なくなり、社内で協議するときも属人化しなくて済みます。以下のような評価シートを作成し、点数化して比較することをおすすめします。
|
カテゴリ |
質問(評価ポイント) |
会社A |
会社B |
|
企画設計 |
企画から一緒に行ってくれる制作会社か |
◯ |
△ |
|
要件定義書は丁寧で詳細まで書かれているか |
◯ |
△ | |
| デザイン |
デザインのテイスト・得意分野は 自社のイメージに合っているか |
◯ | × |
|
過去の制作実績の中に イメージに近いデザインはあるか |
◯ | △ | |
|
マーケ ティング |
集客まで考えてくれるか 制作体制にマーケターはいるか |
× |
◯ |
|
過去に自社と同じ業界で 集客の実績はあるか |
× |
◯ |
|
| 開発 | 要望通りの機能は実装してくれるか | △ | × |
| 過去に同じような機能を実装したか |
◯ |
× | |
| 運用 | ホームページ公開後の運用も対応しているか |
◯ |
◯ |
|
電話対応・訪問対応など公開後の フォロー体制も充実しているか |
◯ |
◯ |
評価基準の例:
- 提案内容が細かい
- 自社への理解度が高い
- 提案書を見たときの熱量が高い
基準は何でも構いませんので、決めておいてください。また、複数社を比較する場合は、提案書の形式を指定して統一すると比較しやすいです。
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RFP(提案依頼書)の書き方まとめ
以上、サンプルを交えてRFP(提案依頼書)の書き方を解説しました。
RFPは、制作会社から質の高い提案を引き出し、プロジェクトを成功させるための「設計図」です。
最後に、RFPに記載すべき7つの必須項目を振り返っておきましょう。
- プロジェクトの概要(背景・目的・ターゲット)
- 会社概要・事業概要(強み・競合)
- サイトの機能要件・要望
- 提案して欲しい内容(見積もり・スケジュール・体制)
- 補足事項(サーバー・ドメイン)
- 法務要件
- 提案の進め方
書き方のポイントは、「完璧な資料を目指さないこと」です。
難しい専門用語を使う必要はありません。最も重要なのは、「自社の課題」と「リニューアルへの要望(熱意)」を、自分の言葉でしっかりと制作会社に伝えることです。情報が不足している部分は、プロである制作会社がヒアリングで補完してくれます。
しかし、「どうしても自分で書く時間が取れない」「要件を整理できるか不安だ」という方もいらっしゃるでしょう。その場合は、ぜひWeb幹事にご相談ください。
Web幹事専門のコンサルタントが丁寧にヒアリングを行い、貴社の代わりに簡易版のRFPを無料で作成するサポートも行っています。
【参考】ホームページ制作の費用がわかる料金シミュレーター
作りたいホームページはいくら費用がかかるのか? そんな悩みに応えるべく、Web幹事で料金シミュレーターを用意しました。
- サイトの用途(採用サイトなど)
- ページ数
- デザイン
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ホームページ制作の相場を知りたい方はこちら
ホームページ制作の相場については以下のページにてわかりやすくまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。
【目的別】ホームページ制作の料金相場まとめはこちら
・目的別ホームページ制作の費用相場
・ホームページ制作の重要ポイント
をプロが丁寧にわかりやすく解説。相場とポイントをおさえることで失敗は減ります。ぜひ参考にしてみてください。
Q. RFPに必要な項目は?
RFPに必要な項目として「プロジェクトの背景や目的」「依頼の範囲」「解決すべき課題」「競合他社・ベンチマーク」「予算」「スケジュール」「想定ターゲット」等が挙げられます。
Q. ホームページ制作会社の選び方は?
まずは実績や評判を調べて、制作会社の信頼性・技術力を確認しましょう。また、自社のニーズに合ったサービスを提供できるのかも重要です。最終的には複数の制作会社から提案をもらい、比較検討することで最適な選択ができます。
この記事を書いた人
岩田 真
専門分野: ホームページ制作,ディレクション,Webマーケティング
株式会社ユーティル代表取締役。2015年にWeb制作会社として株式会社ユーティルを設立。Webディレクター・営業担当として、3年で上場企業を含む50社以上のホームページ制作に従事。経験・スキルがゼロの状態からホームページ制作事業を始めたので初心者の方に分かりやすく、業界の知識をお伝えできます!
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