起業時にホームページは必要なのか?判断のポイント・制作方法を解説!

現代では、ほとんどの企業が自社ホームページを保有していると聞くが、起業時にもホームページは必要なのか?制作すべきなのか迷っている。そんな起業家の方に向け、必要性を判断するポイント、複数の選択肢がある制作方法など、起業ホームページの全体像を解説していきます。

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目次
  1. 1. 起業ホームページの必要性はケースバイケース
    1. 1-1. ホームページを開設しただけでは集客できない
    2. 1-2. 複数の集客チャネルを選択可能
    3. 1-3. ホームページは情報発信チャネルの1つ
  2. 2. 起業ホームページが必要な場合も
    1. 2-1. 口座開設 / 融資などの手続き
    2. 2-2. 取引先との信用担保
    3. 2-3. 営業ツールとしてのホームページ
  3. 3. 起業ホームページの制作を判断するポイント
    1. 3-1. 起業時の業務プライオリティを整理
    2. 3-2. マーケティング戦略の方針
    3. 3-3. ホームページの目的 / 位置付けを整理
  4. 4. 起業ホームページの制作方法:1 SaaS型CMS
    1. 4-1. SaaS CMSの費用目安は月額3,000円〜2万円
  5. 5. 起業ホームページの制作方法:2 オープンソースCMS
  6. 6. 起業ホームページの制作方法:3 Web制作会社
    1. 6-1. Web制作会社の費用目安は10万円〜300万円以上
    2. 6-2. 目的に応じたWeb制作会社選びがポイント
  7. 7. 【まとめ】起業ホームページの必要性や制作方法を紹介しました

起業ホームページの必要性はケースバイケース

起業時のホームページの必要性は、業種、業態、ビジネスモデルなど、個々の法人によってケースバイケースです。つまり、起業時にホームページを保有することは必須事項だとはいえません。

カスタマー(消費者)が情報収集する筆頭の手段としてインターネットの存在感が高まる現代、ホームページは必須のツールに思える方も多いでしょう。しかし、むしろホームページを持たないという選択をする法人も少なくありません。それはなぜか?

ホームページを開設しただけでは集客できない

理由の1つとして挙げられるのは、ホームページを開設しただけでは集客を期待できない現状があるからです。

たしかに、インターネットは情報収集するための主流メディアに成長しました。しかし、膨大な情報量を誇るインターネットの世界で自社ホームページを見つけてもらうには、戦略的かつ継続的な集客施策が不可欠。ホームページを開設しただけでは、人通りのない裏路地に店舗を構え、見つけてもらうのを待っているだけなのと同じです。

とはいえ、Web広告やコンテンツの更新など、ホームページの運営 / 集客にはコストも手間もかかります。特に、金銭面 / 人材面でリソースが不足しがちな起業時は、ホームページへの集客にリソースを集中させるわけにはいかない、と判断する場合もあり得るでしょう。

複数の集客チャネルを選択可能

起業時にホームページを持たないもう1つの理由として挙げられるのは、インターネットに「ホームページ以外の集客チャネル」を複数利用できる環境が整っていること。具体的には、Instagram / X / YouTubeなどのSNS、SUUMO / 食べログなどのポータルサイトです。

たとえば、カフェ / レストラン / ファッションに関する情報拡散は、Instagramが起点となる場合がほとんどです。特に流行に敏感な若年層の間では、Google検索よりもInstagramを使った情報収集が主流。飲食店や不動産の検索も、まずはポータルサイトを使ってみるというユーザーがほとんどでしょう。

つまり、業種 / 業態によっては、ホームページよりも効率的に集客できるサービスを気軽に利用できる環境がインターネットには整っています。起業時にはこうしたサービスを活用し、ビジネスが安定した時点でホームページ開設を検討する、というパターンも少なくありません。

ホームページは情報発信チャネルの1つ

ここまでの解説でお分かりのように、インターネットの使い方が多様化した現代、ホームページは「多数の情報発信チャネルの1つ」であるに過ぎません。起業するからホームページが必要だと短絡的に判断するのではなく、自社が伝えたい情報をユーザーに伝えるには、どのチャネルが適切かを判断する視点が重要です。

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起業ホームページが必要な場合も

ただし、適切な情報発信チャネルを選択することとは別に、起業時のホームページ制作が必須である場合もあります。たとえば、自社ECサイトでeコマース事業に参入するなら、起業時からネットショップというホームページが必要。それ以外にも、起業ホームページが必要になる場面はいくつか考えられます。

口座開設 / 融資などの手続き

銀行の口座開設 / 融資などの手続きには、ホームページの有無をチェックされることが一般的。
会社案内や商品パンフレットなどで代用できる場合はあるものの、銀行側は「起業するならホームページはあるだろう」という認識です。こうした手続き関連をスムーズに進めるため、ホームページを制作する法人は少なくありません。

ホームページが審査に与える影響は不明ですが、紙媒体としての会社案内 / パンフレットを作成するなら、ホームページにまとめてしまうのが得策でしょう。

取引先との信用担保

BtoBビジネスの領域で起業するのなら、取引先との信用を得るためにもホームページは必要だと考えられます。起業間もない法人は信用してもらいにくい上、ホームページもないのでは取引につながらない可能性が高いからです。

営業ツールとしてのホームページ

フィールドセールスがメインの法人であっても、営業ツールとして活用するため、起業時からホームページを必要とするパターンもあります。商材情報を含め、自社に関する情報をホームページにまとめておけば、効率的に営業できるというわけです。

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起業ホームページの制作を判断するポイント

ここまでで、起業ホームページは必須ではない現代の環境、それでもホームページが必要になる場面もあることを解説してきました。ホームページの役割や必要性は理解できたが、それでも自社に必要なのか判断できない。そんな方に向け、以下から起業ホームページの制作を判断するヒントとなるポイントを紹介していきます。

起業時の業務プライオリティを整理

起業時は、どのような組織であっても「やることが山積み」です。限られたリソースを効率的に活用するためにも、まずは業務ごとのプライオリティを整理し、やるべきことの優先順位を明確にしましょう。

たとえば、起業前に固定客を確保していて、なによりもビジネスの仕組み作りを優先するのなら、ホームページは後回しでもいいはず。逆に、集客が最優先なのであれば、ホームページは筆頭の検討要素になるでしょう。

マーケティング戦略の方針

起業時に集客を優先したいのであれば、マーケティング戦略の方針を定め、ホームページが有効なのかを検討しましょう。マーケティングとは「売れる仕組みを作る」こと。ホームページは、マーケティングを展開する上で重要な要素ではありますが、戦略によっては必要ではない場合もあるからです。

たとえば、上述したように「業種、業態によってはSNSやポータルサイトの利用が有効」です。
自社のターゲットがどのようなルートで情報収集するのか、効率的に集客できるチャネルはなにか、想定することが重要です。

ホームページの目的 / 位置付けを整理

自社のマーケティング戦略にホームページが有効だと判断できたら、戦略におけるホームページの目的 / 位置付けを整理しておきましょう。目的 / 位置付けによって、どのようなホームページが必要なのか異なるからです。

たとえば、営業ツールとしての機能をホームページに持たせたいなら、会社情報や商品情報を網羅するホームページが必要。潜在的な顧客をオーガニック検索から掘り起こすなら、コンテンツマーケティングの起点となるオウンドメディアが必要です。

起業ホームページの制作方法:1 SaaS型CMS

検討した結果、起業時にもホームページが必要だと判断した。しかし、どのような方法でホームページを作ればいいのか、よくわからない。そんな方に向け、起業ホームページの作り方をいくつか紹介しておきましょう。まずは、SaaS型CMSでホームページを作る方法です。

SaaS型CMSとは、ベンダーがクラウド環境に構築したCMS(コンテンツマネジメントシステム)を月額料金で利用するサービスのこと。クラウド型ホームページ作成サービスとも呼ばれます。

通常、ホームページを作るには、HTML / CSSなどの知識 / スキルを必要としますが、SaaS型CMSならだれでも簡単にホームページを作成可能。「WIX」「Jimdo(ジンドゥー)」など、無料プランの用意されているサービスなら、制作費 / 維持費も不要です。

WIX

画像出典:WIX

Jimdo(ジンドゥー)

画像出典:Jimdo

SaaS CMSの費用目安は月額3,000円〜2万円

ただし、無料プランは「ホームページに広告が表示される」「独自ドメインを使えない」場合がほとんど。信用を担保するため起業ホームページを制作したいなら、独自ドメインを取得した上で有料プランを選択する必要があるでしょう。

とはいえ、有料プランが高額というわけでもありません。サービス / プランにもよりますが、月額料金の目安はおおよそ3,000円〜2万円程度。独自ドメインの取得 / 維持にかかる費用は年間数千円〜1万円程度です。ホームページのデザインや機能では制限される一面はあるものの、名刺代わりの起業ホームページを作りたい方にはおすすめです。

起業ホームページの制作方法:2 オープンソースCMS

オープンソースCMSを使って、起業ホームページを自作する方法です。オープンソースCMSとは、ソースコードが公開されていてだれでも無料で利用できるCMSのこと。代表的なツールとしては「WordPress」、オンラインショップ向けの「EC-CUBE」などが挙げられます。

オープンソースCMSの特徴は、豊富に用意された有償 / 無償のテーマ / プラグインを追加し、機能を拡張していけること。無料で使えて、自由にプログラムをカスタマイズできることです。動作環境(サーバ / ネットワーク)を用意する必要はありますが、レンタルサーバなら月額費用は1,000円程度です。

ただし、インストールや設定を含むオープンソースの構築には、一定以上のITスキルが必要。オリジナルのデザイン / 機能にカスタマイズするには、HTML / PHPなどのコーディングスキルも必要です。起業ホームページは必要だが費用はかけたくない、社内にCMS構築のリソース(人材)がある、などの場合におすすめの方法です。

WordPress

画像出典:WordPress

EC-CUBE

画像出典:EC-CUBE

起業ホームページの制作方法:3 Web制作会社

Web制作会社に、起業ホームページ制作を依頼する方法です。素材やテキストなどを用意する必要はあるものの、ホームページ制作自体をプロフェッショナルに任せられるのは大きな安心材料です。

一方、初期コストとして必要な制作費用は、SaaS型CMS / オープンソースCMSで自作するよりも高額。ホームページ制作やデザインのリソースがない、しかし高品質な起業ホームページが欲しいという場合におすすめの方法です。

Web制作会社の費用目安は10万円〜300万円以上

起業ホームページ制作を外注する場合にかかる費用は、条件によって大幅に異なりますが、費用に直結しやすい要因は作業工数。たとえば、テンプレートをカスタマイズするよりも、工数のかかるオリジナルデザインの方が制作費用は高くなります。おおよその費用目安を紹介しておきましょう。

テンプレートをカスタマイズした名刺代わりの起業ホームページ

10万円〜

オリジナルデザインの起業ホームページ

30万円〜

商材情報を網羅した起業ホームページ

100万円〜

多機能ECサイト

300万円〜

目的に応じたWeb制作会社選びがポイント

ただし、Web制作会社ならばどこでもいいというわけではありません。WordPressのカスタマイズが得意、オリジナルホームページ制作が得意など、制作会社によって得意な分野も異なれば、得意な業界 / 業種も異なるからです。

つまり、起業ホームページを制作する目的に応じ、制作実績を比較しながら適切なWeb制作会社を選定することが成功のポイント。自社のニーズを汲み取るコミュニケーション力があるか?実際に打ち合わせをして確認することも重要です。

【まとめ】起業ホームページの必要性や制作方法を紹介しました

現代では、ほとんどの企業が自社ホームページを保有していると聞くが、起業時にもホームページは必要なのか?制作すべきなのか迷っている。そんな起業家の方に向け、必要性を判断するポイント、複数の選択肢がある制作方法など、起業ホームページの全体像を解説してきました。

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