ホームページ制作にPHPは必要?役割と最新活用法【2026年最新版】
「ホームページ制作にHTMLの知識が必要なのは知っているけれど、PHPってなに?」
「自分のサイトを作るのにPHPを勉強しなければいけないのだろうか」
自社のホームページ制作やリニューアルを検討するなかで、このような疑問や不安を抱く担当者の方は少なくありません。プログラミング言語と聞くだけで難しく感じられ、どこから手をつければいいのか迷ってしまうものです。
結論からお伝えすると、すべてのホームページにPHPが必要なわけではありません。
本記事では、ホームページが表示される仕組みやPHPの具体的な役割、活用するメリット・注意点を初心者向けに分かりやすく解説します。
最後まで読むことで、自社のサイトにPHPが必要かどうかを正しく判断できるようになり、予算や目的にあわせた制作手段が明確になります。
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ホームページ制作にPHPプログラミングは必要?
ホームページ制作にPHPプログラミングは必須ではありません。
PHPはWebアプリ開発で多用される言語で、元々は簡単な動的コンテンツを生成するツールとして誕生しました。現在はWordPressなどのCMSに採用され広く普及しています。
HTML/CSSとの違いは、表示内容が固定されているか、状況に応じて変わるかという点です。
HTML/CSS: ページの骨組みと装飾を担当。誰が見ても同じ内容が表示される
PHP: アクセスした人や時間にあわせて、その場で異なる内容を表示する
情報の更新が少ない企業サイトやLPであれば、HTMLとCSSだけで制作できます。プログラムが不要なサイトの場合、PHPを使う必要がありません。
【初心者向け】ホームページが表示される仕組みとPHPの役割
ホームページが表示される基本的な仕組みを知ることで、なぜPHPが必要になるのかが見えてきます。
日常的にホームページを閲覧する際、PCやスマートフォンのWebブラウザにURLを入力して、特定のページをリクエストします。このリクエストを受け取ったWebサーバーが、ページの構造が記述された「HTMLファイル」をブラウザに返すことで、画面が表示される仕組みです。
このHTMLファイルを用意する方法によって、ホームページは「静的」と「動的」の2種類に分類されます。
【静的ホームページの仕組み】
ユーザーのリクエスト→サーバーに保存された「固定のHTML」をそのまま返す
【動的ホームページの仕組み】
ユーザーのリクエスト→サーバー内で「PHP」がその都度HTMLを自動生成して返す
それぞれ詳しく解説します。
静的なホームページ=HTMLファイルの内容が変化しないページ
具体的には、ユーザーのリクエストに応じて「あらかじめ作成されたHTMLファイル」をレスポンスする仕組みのホームページ。リクエスト/ レスポンスはApache HTTP ServerなどのWebサーバソフトウェアで処理されます。
内容を変更する場合は、HTMLファイルを直接書き換える形になります。
そのため、情報の更新が少ないコーポレートサイトや、特定商品のランディングページなどで静的ホームページが利用されます。こうした変化しないHTMLファイルを「静的コンテンツ」と呼び、表示速度が高速なのが特徴です。
動的なホームページ=HTMLファイルの内容が変化するページ
動的なホームページ(動的サイト)とは、アクセスする人、タイミングなどに応じてHTMLファイルの内容が変化するホームページのこと。ユーザーの操作で表示内容が変化するものも含め、こうしたHTMLファイルを「動的コンテンツ」と呼びます。
リアルタイムで最新情報をユーザーのリクエストごとに表示させるため、ユーザビリティが高くなるメリットがあります。
一部の例外を除き、動的サイトでは「ユーザーのリクエストを受けてから、リクエストに応じたHTMLファイルを生成」してレスポンスするのが特徴。掲示板サイト、マッチングサイト、ECサイト、会員機能 / ログイン機能を持つホームページなど、Webアプリ / Webサービスを提供するホームページはすべて「動的なホームページ」です。
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動的コンテンツを生成する2つの方法
動的なホームページを構成する「動的コンテンツ」を作るには、大きく分けて2つのアプローチが存在します。プログラムを動作させる場所が、ユーザーの見えない「サーバー側(バックエンド)」か、ユーザーの手元にある「ブラウザ側(フロントエンド)」かによって役割が分かれます。
それぞれの特徴と役割分担は以下の通りです。
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項目 |
PHP (サーバサイド) |
JavaScript (クライアントサイド) |
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動作する場所 |
Webサーバー側 |
ユーザーのWebブラウザ側 |
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主な役割 |
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具体的な機能例 |
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データベース連携 |
可能 |
原則不可(単体の場合) |
PHP / JavaなどのWebアプリ(サーバサイド)を用いる
ユーザーのリクエストに応じてHTMLファイルを生成する代表的なプログラムは、PHP / Javaなどのプログラミング言語で構築されたWebアプリケーションです。メールフォーム、アクセスカウンターといった簡単な機能であれば、単体のCGIプログラムを利用する場合もあります。
※CGIプログラム:Webサーバで動作するプログラム。Web上でインターネット黎明期から用いられる動的プログラムを動かすための技術
ただし、会員 / ログイン機能のあるホームページなら、データベースと連携したWebアプリを利用する場合が一般的です。
データベースを含むWebアプリ自体は、ユーザーの目に触れないサーバ側で動作するため「サーバサイド」またはバックエンドと呼ばれます。PHPの処理はサーバー側で行われ、その結果をクライアント側に返す仕組み。そのためデータベースとの連携も可能です。
JavaScript(クライアントサイド / サーバサイド)を用いる
一方、HTMLファイルにJavaScriptを実装し、ホームページを動的なコンテンツとして表現することも可能です。こうしたJavaScriptプログラムは、ユーザーの目に触れるクライアント側(Webブラウザ)で動作するため「クライアントサイド」またはフロントエンドと呼ばれます。
マウスオーバーするとボタンの色が変わる、トップページのスライドショーやポップアップメニューなど、ユーザーの操作をガイドするような動的演出は、JavaScriptによるものがほとんど。JavaScriptは、ユーザビリティの高い魅力的なサイト・アプリの開発ができる言語です。
ただし、会員 / ログイン機能をはじめ、データベースへのアクセスが欠かせない動的コンテンツを提供するには、サーバサイドのプログラムが必要。Node.jsを利用してサーバサイド環境も構築できるJavaScriptは、どちらにも対応できるプログラミング言語として活用が進んでいます。TwitterのタイムラインなどはJavaScriptで開発された例として挙がります。
PHPを活用するメリット
動的なホームページ制作に不可欠なサーバサイドプログラムは、PHPだけでなくJava、Python、Ruby、JavaScriptなど、さまざまなプログラミング言語で開発できます。ただし、筆頭の選択肢となるのはやはりPHPです。
構文がシンプルで初心者でも理解しやすい
PHPはWeb制作に特化した言語であり、記述が直感的で理解しやすい構造を持っています。HTMLの中に直接コードを書き込めるため、Webサイトのどの部分がどのように動いているのか、初心者でも構造を理解しやすい点が特徴です。
覚えるべきルールが少なく、自社でちょっとした修正や内製化を進める際にも、担当者の学習負担や挫折のリスクを最小限に抑えられます。
ネット上の情報が豊富でトラブル解決がスムーズ
1994年からの長い歴史と高い世界シェアにより、ネット上には膨大なノウハウやトラブル解決の事例が蓄積されています。日本語の解説サイトやサンプルコードが豊富なため、運用中に万が一のエラーに直面しても、原因の特定と対策をスピーディに行えます。
この情報収集のしやすさは、社内の運用コストを下げるだけでなく、世の中に扱えるエンジニアが多いため、運用の属人化を防げるのもメリットです。
強力なフレームワークが多く開発効率が高い
「Laravel」をはじめとする、開発の強力な土台(フレームワーク)が非常に充実しています。
問い合わせフォームやログイン機能といった、多くのWebサイトで必要となる共通の仕組みをゼロから作る必要がありません。共通のルールに沿って効率的に組み立てられるため、開発期間を大幅に短縮できるだけでなく、セキュリティ対策や品質が均一に安定したホームページを予算内に構築できます。
PHPの注意点
どのようなプログラミング言語でも得手・不得手・注意点があるのと同じように、PHPにも注意しておくべきポイントがあります。
サーバサイド開発に特化したプログラミング言語である
PHPは、WebアプリケーションやWebサイトのサーバー側で動作することに特化した言語です。JavaScriptのようにブラウザ側の視覚演出とサーバー側の処理を一言語で兼ねたり、Javaのように業務システム、スマホアプリ、家電の組み込みシステムまで幅広く対応したりするような汎用性はありません。
Web制作以外の領域へ応用しにくいため、自社でエンジニアを内製化してアプリ開発なども広く展開していく計画がある場合は、言語の選択肢として限定的になります。
ソースコードに統一性を持たせるのが困難
PHPは歴史的な背景から記述の自由度が非常に高く、同じ仕様や機能を実装する場合でも、プログラマーによって全く異なる書き方ができてしまう特徴を持っています。
この柔軟性は開発のしやすさに繋がる半面、複数人のチームで開発を行う際には、全体のプログラムに統一性を持たせるのが難しくなる要因となります。
事前のルール決めが不十分だと、成果物の品質にバラつきが生じるだけでなく、将来的に別の開発会社へサイトの保守・改修を依頼(引き継ぎ)する際、コードの解読に追加の工数やコストが発生するリスクを伴うでしょう。
自分のサイトにPHPは必要?目的別の制作手段3選
自社のホームページを作るにあたり、本当にPHPを扱う必要があるのかは、目指すサイトのゴールによって異なります。目的に応じたアプローチは、以下の3パターンに分かれます。
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制作手段 |
メリット |
デメリット |
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自作(PHP学習) |
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CMS(WordPress) |
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制作会社へ外注 |
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特別なこだわりがない限り、ほとんどのビジネスケースにおいて「CMS(WordPress)」を用いたホームページ制作がおすすめです。
WordPress自体がPHPで構築されているため、自分でプログラミングコードを書かなくても、裏側で動くPHPの便利な機能(新着情報の自動更新やサイト内検索など)を利用できます。専門知識のない担当者でもブログ感覚で日々の情報発信やページ修正を行えるため、業務効率化とコスト削減を両立できます。
将来的にプログラミングのプロを目指すのであれば自作(PHP学習)という選択肢もありますが、ビジネスの成果を早く出したい、安全にサイトを運用したいという場合は、WordPressの活用か、信頼できる制作会社への外注を選びましょう。
PHPを使ってホームページを制作する具体的な方法
PHPを用いたホームページ制作には、大きく分けて「CMS」と「フレームワーク」の2つのアプローチがあります。
専門知識のない担当者が運用する一般的なサイトにはCMSが適しており、他社と差別化された大規模な独自システム開発にはフレームワークが選ばれます。自社の目的や開発規模にあわせてどちらの手法を採用すべきか、それぞれの特徴を解説します。
CMSを活用する
プログラミングコードが書けなくても、PHPが持つ動的な機能の恩恵を最大限に受けられる手段です。
テキストや画像などのコンテンツを体系的に管理し、ユーザーからのリクエストに応じて必要なHTMLファイルを自動生成するシステムを指します。管理画面から記事を投稿するだけでサイトがリアルタイムに更新されるため、専門知識が一切なくても運用可能です。
ゼロからプログラムを自作する場合と比較して、デザインテンプレートや標準機能が最初から揃っているため、開発にかかる時間や工数を劇的に削減できます。業務効率化に繋がり、人的なミスを減らしながら開発コストを最小限に抑えられます。
WordPress
「WordPress」は、2003年に初版が公開された、オープンソースのブログエンジン / CMSです。
Wordを使う感覚でWebコンテンツを作成・管理でき、PHPプログラムによる動的Webページを生成可能。テーマを活用した容易なデザインカスタマイズ、プラグインの追加による容易な機能拡張を特徴とし、全世界のホームページの4割を占めるといわれる普及率を誇ります。
バージョンを重ねるごとに強化された機能とともに、世界中の開発者がリリースする豊富なテーマ / プラグインを利用できるのがポイント。ブログメディアはもちろん、コーポレートサイト、ECサイトなどにも利用される汎用CMSとして活用されています。
EC-CUBE
「EC-CUBE(イーシーキューブ)」は、2006年に初版が公開された、EC向けの純国産オープンソースCMSです。推定35,000店舗以上で稼働しているといわれるなど、月商1,000万円以上のネットショップで国内No.1のシェアを誇るEC向けCMSです。
WordPressと同じように、EC-CUBEのプログラムはPHPで開発されており、デザインを変更できるテーマ、機能を拡張できるプラグインを追加できるのも同様。ECに特化したCMSであるため汎用性には欠けますが、PHPによる機能カスタマイズが可能なため、独自色の強いECサイトを簡単かつリーズナブルに構築したい方におすすめです。
PHPフレームワークを活用する
より独自性の高いサービスを提供できる動的ホームページやWebアプリを作りたい場合は、PHPフレームワークを活用してオリジナルのシステムを開発します。
フレームワークとは、プログラム開発の土台となる「PHPで書かれたベースプログラム」を指します。
Webアプリに必要な共通機能(フォーム、会員管理、ログイン機能など)が一通り搭載されているため、基本機能の開発に時間を取られることなく、自社独自の機能実装に集中できる点がメリットです。
あらかじめ統一されたルールに従って開発するため、複数人のエンジニアでチームを組む場合でもソースコードに統一感が出やすく、バグやケアレスミスを排除した高品質な大規模開発を実現できます。
Laravel
「Laravel」は、2011年に初版が公開された、PHPオープンソースWebアプリケーション・フレームワークです。
比較的新しいフレームワークではありますが、古くから活用されているPHPフレームワーク「Symfony」のコンポーネントを多数取り入れた、使いやすさと高機能を兼ね備えたフルスタックフレームワークとして知られています。
ECサイト、予約サイト、会員サイトをはじめとした各種Webアプリ / 動的ホームページ制作全般に活用できる汎用性の高さを持ち、現在ではPHPフレームワークのデファクトスタンダードとしての人気を確立。EC構築パッケージ「EC-ORANGE」のベースプログラムとしても採用されています。
Symfony
「Symfony」は、2005年に初版が公開された、PHPオープンソースWebアプリケーション・フレームワークです。
macOS / Windowsを含むクロスプラットフォームで動作し、初心者でも使いやすい構造を持ちつつも、大規模かつ複雑なWebアプリケーションを効率的に開発できる機能を多数搭載しているのが特徴です。
利用可能なデータベースのほとんどに対応しており、プラグインの追加による機能拡張も可能。純国産オープンソースECパッケージとして知られる「EC-CUBE」のベースプログラムとして採用されています。
CakePHP
「CakePHP」は、2005年に初版が公開された、PHPオープンソースWebアプリケーション・フレームワークです。
MVCアーキテクチャ、Composerによるパッケージ管理など、同時期にリリースされたSymfonyに近い特徴を持ち、PHPによるWebアプリケーション開発に幅広く利用されてきた人気のフレームワークです。
名称の由来通り、ケーキを焼くように素早くWebアプリケーションを開発できる高速性が重視されており、日本ではLaravel以上の稼働数を誇るフレームワークだともいわれています。
ホームページ制作 PHPまとめ
PHPとはなにか、ホームページ制作に必要なのかを知りたい方に向け、そもそもどのような仕組みでホームページが表示されるのか、PHPとの関係性を含むホームページ制作の基本を解説するとともに、PHPを活用したサイトの作り方も紹介しました。
単なる情報発信から、ユーザーとの積極的なコミュニケーションへと、ホームページの役割が大きく変化しつつある現代では、動的ホームページへのニーズがより一層高まっています。PHPは、動的ホームページ制作に欠かせない重要な技術であり、筆頭の選択肢となるプログラミング言語なのです。
PHPを活用した動的ホームページを制作できる、実績豊富なホームページ制作会社を探している方は、Web幹事にご相談ください。専任のアドバイザーがホームページ制作会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
Q. PHPで制作されたホームページの事例は?
PHPで制作された代表的なホームページとして「Facebook」「Wikipedia.」「Slack」「Hootsuite」「VKontakte(VK)」「ぐるなび」「Retty」「CAMPFIRE」等が挙げられます。
Q. PHPでホームページ制作する際の注意点は?
PHPでホームページ制作する際の注意点として「サーバーサイド開発に特化したプログラミング言語である」「ソースコードに統一性を持たせるのが困難」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。