- 更新日 2024.08.14
- カテゴリー ホームページの作り方
専門学校のサイトリニューアルを成功させるための6つのポイント【事例付き】【2024年最新版】
「専門学校のサイトリニューアルのポイントが知りたい」
この記事は自校のサイトリニューアルを担当する、専門学校のWeb担当者のための記事です。
専門学校にとって、Webサイトが生徒募集の要であるのは間違いないでしょう。変化の激しい現代社会にあって、多くの専門学校が短いスパンでリニューアルを実施しており、専門学校のWebサイトの品質は年々急速に高まりつつあります。
そんな状況もあって、サイトリニューアルの検討においては「絶対に失敗したくない」という思い、そしてもちろん、ライバル校に負けたくないという気持ちが当然おありでしょう。
そこで、本記事では学校Webサイト専門の制作会社である「コーディア株式会社」所属の筆者が、「専門学校のWebサイトリニューアル時に検討・考慮すべき内容」をテーマごとにまとめました。
サイトリニューアルを成功させるポイントをはじめ、制作事例、制作会社の選び方など、担当者の方に必要な情報を網羅しているので、ぜひご参考いただき、リニューアルを成功させてください。
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リニューアルに役立つ記事もご覧ください 専門学校のサイトリニューアルならこちらもチェック!ホームページリニューアルの進め方・タイミング・期間
専門学校がクリアすべきWebサイトにおける課題とは?
ではまず「専門学校がクリアすべきWebサイトにおける課題」について簡単にお伝えいたします。結論から申し上げると、専門学校がクリアすべき課題は下記の3つです。
- ターゲットに合わせたサイト・集客設計が必要
- インバウンド対応も必須な時代に
- 進路の見せ方に工夫が必要
専門学校は学校というカテゴリながらターゲット層が広いため、それぞれのターゲットに合わせた集客設計・導線設計が必要です。
また、日本の外国人労働者の受け入れなどグローバル化が進んでいることで、「日本語・日本食を学びたい」など、専門学校にもインバウンド対応が必要な時代になっています。
そして、卒業後の進路は、年齢や性別・国籍問わず、入学希望者が学校選びの際に重視するポイントです。実績をサイト内でどう見せるかは生徒募集における最も大きな鍵の一つになります。
これら3つの課題をクリアすることが、専門学校のWebサイトがその役割を果たすことにつながるでしょう。
専門学校のサイトリニューアルを成功させるポイント
では、ここからいよいよ本題の「専門学校のサイトリニューアルを成功させる6つのポイント」をお伝えしてまいります。
ポイント1. オープンキャンパスへの集客などサイトの目的を明確に
ポイントの1つ目は「オープンキャンパスへの集客などサイトの目的を明確に」することです。
結論からいえば、Webサイトが果たすべき一番の目的は「生徒募集」です。
実際に学校に足を運んでもらい、学校見学・体験などをしてもらえれば、入学への意欲を高めることができます。そのためにも、その手前の段階の「サイト閲覧時点」でいかに温度を高め、アクションをしてもらえるかは重要です。
学校側からすれば、自校の自慢のカリキュラムや教育方針などWebサイトに載せたい情報、伝えたいメッセージはたくさんあるかと思います。
しかし、それらが「生徒募集」という目的をどう果たすか、という視点は必ず持っておかねばなりません。
目的がぶれないWebサイトの設計・リニューアルを行いましょう。
ポイント2. ターゲットに合わせた導線、プロモーション設計
ポイントの2つ目は「ターゲットに合わせた導線、プロモーション設計」です。
専門学校の種類にもよりますが、主なターゲットは高校生になると思います。
ですが、前のセクションの「クリアすべき課題」でお伝えした通り、専門学校の入学希望者が多様化してきています。
地方から東京の専門学校へ入学を希望される方や、海外から日本の専門学校で学びたいという留学希望者、さらには社会人の受け入れを積極的に行っている専門学校も多数存在します。
プロモーションの面においては、生徒募集のためにリスティング広告などで露出機会を増やしている専門学校も多いのが現状で、LP(ランディングページ)ではなく、各学校サイトのTOPページに誘導して自校の魅力をアピールしています。
他にも、生徒の入学意思決定に少なからず関わる保護者の方のためのページや、社会人・大学生向けの再進学用のページなど、盛り込みたい内容は検討を重ねるたびに増えていくかもしれません。
重要なのは、ターゲットごとに必要な情報を分かりやすく伝えるなど、いかに細かく設計できるかどうか。ターゲットの属性に合わせた集客、誘導のストーリーやプロモーション設計が必要です。
ポイント3. インバウンド対応もしっかり行う
ポイントの3つ目は「インバウンド対応もしっかり行う」です。
ポイントの2でもお伝えした通り、専門学校の入学希望者は多様化し、海外から日本の専門学校への入学を希望される方も多くいらっしゃいます。
厚生労働省の発表によると、2018年10月末時点の外国人労働者数は146万人いるそうで、専門学校にもインバウンド対応が必須な時代になってきています。
具体的な対応としては、留学生向けのページを作成し、留学生の心をつかむようなコンテンツを掲載することが必要です。
例えば、留学生ビザから特定活動ビザへの変更手続きの手順やそのサポート体制を説明したり、日本の習慣に関するアドバイスを生活シーン別にまとめたページを設けたりするのもよいでしょう。
また、留学生の場合、母国に住む保護者の方がページを見に来ることもあるため、進学・就職実績などをきちんと出しておくことなど、安心してもらうことも重要です。
留学生の受け入れを積極的に行うのであれば、ハードだけでなく、ソフトの面でも自校を魅力的にアピールし、インバウンド対応もしっかり行いましょう。
ポイント4. TOPページのデザイン・レイアウトにこだわる
ポイントの4つ目は「TOPページのデザイン・レイアウトにこだわる」です。
言うまでもないことですが、今、専門学校の情報収集はWebが中心です。
学校案内が紙媒体中心のころは1ページ目から順番に読んでくれていましたが、Webサイトではすべてのページを順番に見るわけではありません。
「見たいページ」、「気になるページ」だけが見られ、興味がなくなればその先は一切見てもらえないこともあります。だからこそ、Webサイト訪問者が最初に見ることになる「TOPページのレイアウト・デザイン」は大変重要になってきます。
Webサイトのトレンドは技術や環境の進化を取り込み常に変化しています。
多くの専門学校が、自校をより魅力的に見せるべくアンテナを張り、先んじた情報発信や、ビジュアル面を含んだ定期的な更新を高頻度で実施しています。
そのため、競合との比較は避けて通れず、デザインにも強くこだわる必要があります。
特に料理専門学校などは、写真勝負・デザイン勝負といっても過言ではないかもしれません。
TOPページの作り方はいくつもありますが、各ユーザーが必要としている情報が載っているページへたどり着きやすい設計や、TOPページを見ただけで「学校の雰囲気や特色」がパッと伝わるデザインやレイアウト、コンテンツが必要です。
ポイント5. 進路と取得できる資格をはっきりとわかりやすく
ポイントの5つ目は「進路と取得できる資格をはっきりとわかりやすく」です。
専門学校生の場合、卒業後の進路が一般の大学生に比べるとはっきりしているため、進路や取得できる資格についてはきちんと分かりやすく紹介する必要があります。
また、卒業生のインタビューやメッセージなどを複数載せておくことで、卒業後のイメージがつきやすくなります。
加えて、先ほどインバウンド対応のところでも触れましたが、留学生の保護者の方などは、特に進路を見ていることに着目すべきです。
海外から閲覧されることを踏まえると、海外で好ましいとされているデザインを取り込むことは言うまでもありませんが、さらに、よく見られている実績に関しては、TOPページでアピールしつつ、詳細を紹介するページもしっかりと作り込んでおく必要があります。
ポイント6. リニューアル後、定期的に運用し続けるためのCMS導入
最後、ポイントの6つ目は「リニューアル後、定期的に運用し続けるためのCMS導入」です。
今は、ほとんどの専門学校のWebサイトで、ニュース・トピックスやイベント案内などが公開されています。また、生徒発信のブログページなどを用意している学校もあります。
Webサイトを定期的に更新することで、良い印象を訪問者に与えることができますし、在校生や卒業生からの口コミや良い評判を生むことにも繋がります。
ここでポイントとなるのはCMSを導入したからといって、全てのページのテキストや写真を自由に変更できるわけではないということ。事前に更新を続けたいページや要素をしっかりと決めておくことが大事です。
CMS導入にあたっては、どのページを自分たちで更新していくか、リニューアル後の運用体制をきちんと決めておくことも重要です。
関連記事:サイトリニューアル時にCMSを導入してサイト価値を高める方法
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専門学校のサイトリニューアルの成功事例
当社が制作した実際の事例とそのポイントをご紹介します。
当社のホームページは、WordPressというCMSで構築しています。その他、学校ホームページ専門のWeb制作会社として、専門学校のご担当者様の運用を助ける機能を多数導入しています。
東京調理成果専門学校・東京栄養食糧専門学校
東京都世田谷区にある食糧学院さまは「東京調理成果専門学校」「東京栄養食糧専門学校」の2つの専門学校を運用されています。
競合となる専門学校が次々にホームページをリニューアルしている中「アクセス数をアップさせて入学希望者を増加させる」という明確な目的のために両ホームページをリニューアルすることに。
リニューアルにあたり最も重視したことは、ユーザーが目的の情報に素早くたどり着けるようにすることでしたので、対象者別のページを設置して内容を充実させました。
対象者別ページではそれぞれの対象者に向けて学校の特長や入学までの流れなど、1つのランディングページのように紹介しており、このページを見ただけでも学校の良さが把握できるようになっています。
また、それぞれの学校の特長に合わせてコンテンツを工夫しています。
「本物の実践教育」を掲げる東京調理成果専門学校では、一流のホテルや料亭で活躍する卒業生や豊富な経歴を持つ講師の先生方を紹介するページを設けて本物感を出しました。
東京栄養食糧専門学校では、一般的に資格取得後の活躍がイメージしにくい管理栄養士と栄養士の紹介ページを設け、「食」という幅広いテーマの中で選んでいただけるような工夫をしています。
リニューアルしてから右肩上がりに入学希望者は増加していると伺っておりますが、目的にはまだ遠いとのことで今後も継続的にホームページ改善のサポートをしてまいります。
東京ワールド日本語学校
東京都新宿区にある東京ワールド日本語学校さま。
30年にわたり外国人留学生への日本語教育を牽引してきた日本語学校です。長年使用していたWebサイトを30年の節目に合せてフルリニューアルする運びとなりました。
言語は日本語・英語・中国語・韓国語・ベトナム語の5ヵ国語で、多言語に対応した構成もデザイン制作のポイントとなりました。
事前に様々な言語によるレイアウト崩れを想定し、どの言語でも見た目の表示に相違がないよう工夫しました。
また、トップページを閲覧しただけでも学校の魅力が伝わるように、要件定義の段階から学校側と密にコミュニケーションを取り、メインビジュアル下にメッセージと学校の訴求ポイントを掲げ、詳細ページへの導線をご用意しました。
さらに新宿区というロケーションにフォーカスを当て、日本に興味がある外国人留学生へ立地条件の良さをアピールしました。
その他、顔付きのインタビューや学内で行われるイベントを掲載するギャラリーページへの導線を設け、留学生の不安解消を図っています。
弊社では案件毎に密なコミュニケーションを取ることで、ご要望から解決に向けて一貫したサポートとご提案をさせていただいております。
東京ワールド日本語学校 採用サイト
2019年で30周年を迎えた東京ワールド日本語学校さま。
学校サイトのリニューアルプロジェクトと同時に日本語講師・事務に向けた採用サイトを新規で立ち上げました。
当初のご要望は学校サイト内に採用コンテンツを1ページ用意することでした。
しかし、ヒアリングをしたところ、職員採用にとても熱心であることが分かりました。その熱意を1ページで収めるのは勿体ないと感じ、新たに採用サイト設立を提案し、ご承諾いただきました。
サイト構成は募集要項だけでは堅すぎる印象があったため、インフォグラフィックスを導入した「数字で見る東京ワールド日本語学校」など、カジュアルな要素も取り入れました。
また、応募者に向けたコンテンツだけではなく、現在働いているスタッフにフォーカスを当てたインタビューページもご用意しました。主役が自分たち職員であることを明確にし、働くモチベーションを高めることも狙いでした。
その結果、様々なエピソードや写真をご用意いただけ、見応えのあるページを作成できました。
Webサイト制作において、お客さまのご要望をそのまま応えるのではなく、何が最善な提案なのかを念頭に置いています。その一方で、弊社の提案を押し付けることなく、お客さまと互いに共通のゴールを認識し合うことで、双方にとって価値のあるWebサイト制作を心掛けています。
専門学校のサイトリニューアル時のWeb制作会社の見極め方
最後に専門学校のサイトリニューアルを制作会社に依頼する際、どのような会社を選ぶべきか、その見極め方をお伝えします。
最も重要なポイントは、Web制作会社が
「専門学校業界に詳しいこと」
「集客面における提案・サポートを続けてくれるパートナーであること」
の2点となるでしょう。
これまでお伝えしてきたように、「専門学校の生徒募集の鍵はWebサイトにある」と言っても過言ではなく、インバウンド対応や様々な広告への対応など、専門学校は生徒獲得に向け、どんどん動いていかなくてはなりません。
一方で、ご担当者様はWeb以外にも様々な業務を抱えていらっしゃることが多いと思います。
連絡を取るのも難しいくらい忙しい時期があれば、それを先読みして案件を進めたり、逆に募集のため繁忙期に間に合うよう施策を提示したり、と担当の方のお立場や業界の現況を理解し、専門学校のWebサイトが求められるものを提案・作成できる、そんな制作会社に依頼をすることこそが、サイトリニューアルを成功させるのに必要な条件となります。
もちろん、公開後も二人三脚で一緒に走ってくれるパートナーであることも重要です。専門学校の広報は、民間企業以上に永続することを意識する必要があります。
募集から受け入れの期間も長く、公開して終わりの打ち上げ花火にならず、公開後もアクセスを伸ばしていけるように寄り添ってくれるパートナーを見つけることが鍵になると考えています。
ちなみに、当サイト「Web幹事」でも「失敗しない制作会社の選び方」をご紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
プロが教えるホームページ制作会社の選び方5ポイント【失敗したくないかたへ】
まとめ
いかがだったでしょうか? 本記事では、専門学校のWeb担当者が、自校のサイトリニューアルを失敗させない6つのポイントや制作事例、そして制作会社の選び方などをお伝えしてきました。
いくつかのポイントをお伝えしましたが、最も大事なことは「業界のことを知り、長く寄り添ってくれるパートナーを見つけること」といえるでしょう。
ぜひ本記事を参考にしていただき、サイトリニューアルを成功させてください。
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代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
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Q. Webサイトのリニューアルとは何ですか?
Webサイトのリニューアルとは、Webサイトのページ構成・デザイン・システムを変更して、新しいWebサイトに変えることを指します。一部を改善するだけでは問題解決しない場合に、Webサイトのリニューアルを実施するケースが多いです。
Q. 専門学校のサイトリニューアルの成功事例は?
専門学校のサイトリニューアルの成功事例として「東京調理成果専門学校」「東京ワールド日本語学校」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。
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この記事を書いた人
榧本 英晃
専門分野: 学術,入試,経営
4年間のニューヨーク留学を経て、友人らとWeb制作会社を立ち上げ。筑波大学東京キャンパスでMBA(経営学修士号)を取得。受験生のよりよい学校選びに貢献するため、学校ホームページ制作に特化した「コーディア株式会社」を設立。自身は、Webデザイナー・SE・ディレクター・営業と20年かけて職種が変化しています。
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