WordPressとフルスクラッチの違いは?基本知識と選ぶポイントをプロが解説

Webサイトの制作を考えている方の中には、WordPressとフルスクラッチのどちらがいいか迷っている方もいるのではないでしょうか?

本記事では、WordPressとフルスクラッチの違いや、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。本記事を読むと、WordPressとフルスクラッチのどちらを選べば良いのかわかるようになるでしょう。

なお、WordPressとフルスクラッチのどちらを選ぶべきかをWeb制作会社に相談したい方は、Web幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。

相談料・会社紹介料などは無料です。

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目次
  1. 1. WordPressとフルスクラッチの違い【早見表】
  2. 2. WordPressの概要
    1. 2-1. WordPressを利用するメリット
    2. 2-2. WordPressを利用するデメリット
    3. 2-3. WordPressに向いている人
  3. 3. フルスクラッチの概要
    1. 3-1. フルスクラッチのメリット
    2. 3-2. フルスクラッチのデメリット
    3. 3-3. フルスクラッチに向いている人
  4. 4. WordPressとフルスクラッチのどちらかを選ぶ際のポイント
    1. 4-1. オリジナル機能が必要かを検討する
    2. 4-2. WordPressとフルスクラッチを組み合わせる
    3. 4-3. Webサイト制作会社に相談する
  5. 5. WordPressとフルスクラッチの違いまとめ

WordPressとフルスクラッチの違い【早見表】

WordPressとフルスクラッチの違いを以下の表にまとめました。

構築方法

WordPress

フルスクラッチ

費用相場

30~300万円

300~1,000万円

納期の目安

1~3ヵ月

半年~1年

メリット

  • ・フルスクラッチと比べて費用が安い
  • ・プラグインの種類が豊富で拡張性が高い
  • ・テンプレートが豊富
  • ・開発者・利用者のコミュニティが活発
  • ・独自性のあるWebサイトを構築できる
  • ・運営効率を高められる
  • ・セキュリティ性が高い

デメリット

  • ・WordPressを利用するための学習コスト
  • 必要
  • ・脆弱性へのシステムアップデート対応
  • 必要
  • ・WordPressと比べて費用が高い
  • ・納品されるまで時間がかかる

向いている人

  • ・週1回以上の頻度で更新作業をする
  • ・手軽にWebサイトを制作したい
  •  
  • ・データベースを構築したい
  • ・必要な情報を検索機能でとり出したい
  • ・高額な費用や長期間の納期を受け入れ
  • られる

WordPressの概要

WordPressは、数あるCMS(Webコンテンツを簡単に制作・更新できるツール)の1つです。世界シェアの43%(2024年9月時点)を占めており、大企業から個人まで幅広く利用されています。

Web知識のない初心者でも、簡単に記事を更新したり新規ページを制作したりできる点が人気の理由です。無料で利用できますが、公式サポートはありません。しかし、開発者や利用者によるコミュニティが活発なため、困ったときでも問題を解決できやすいです。

WordPressを利用するメリット

WordPressを利用するメリットは下記のとおりです。

  • フルスクラッチと比べて費用が安い
  • プラグインの種類が豊富で拡張性が高い
  • テンプレートが豊富
  • 開発者・利用者のコミュニティが活発

フルスクラッチと比べて費用が安い点がメリットです。また、プラグインの種類が豊富で拡張性が高いため、自由にカスタマイズできます。

WordPressを利用するデメリット

WordPressを利用するメリットも多い一方で、下記のデメリットがあります。

  • WordPressを利用するための学習コストが必要
  • 脆弱性へのシステムアップデート対応が必要

WordPressの操作方法を覚える必要があります。また、脆弱性へのシステムアップデート対応も自分で行わなければなりません。WordPressで構築されたサイトは、セキュリティの弱点を突いた攻撃を受けやすいからです。

開発者がセキュリティの対応策を考えてくれているため、システムアップデートに関する手段や情報は提供されます。

WordPressに向いている人

WordPressに向いている人は下記のとおりです。

  • 週1回以上の頻度で更新作業をする
  • 手軽にWebサイトを制作したい

更新作業が月に数回であったり更新するページが少なかったりする場合、WordPressの利用はおすすめしません。週1回以上の頻度で更新できる方は、WordPressに向いています。

また、WordPressはWeb知識のない初心者の方でも簡単にサイトを構築できるため、手軽にWebサイトを制作したい方に向いています。

関連記事:WordPressとは?メリット・デメリットを紹介

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フルスクラッチの概要

フルスクラッチは、WordPressなどのCMSを利用するのではなく、システムの機能を一から構築する開発手法を指します。

CMSでサイトを構築する手法が一般的であり、フルスクラッチでサイトを構築するケースは多くありません。オーダーメイドで一から構築するため、多くの費用と時間がかかります。

フルスクラッチのメリット

フルスクラッチのメリットを解説していきます。

  • 独自性のあるWebサイトを構築できる
  • 運営効率を高められる
  • セキュリティ性が高い

独自性のあるWebサイトを構築できる

フルスクラッチはシステムの機能を一から構築するため、独自性のあるWebサイトを構築できる点がメリットです。

自社の業務にあった独自のシステムを構築でき、管理画面や機能なども自由にカスタマイズできます。また、構築したシステムに改善点が出た場合、機能を追加したり、改修したりしやすい点もメリットです。

運営効率を高められる

フルスクラッチで管理画面や機能を自社にあうようカスタマイズすることで、運営効率を高められます。

例えば、自社でECサイトを運営しているとしましょう。購入された商品を発送したあと、お客様に納品予定日のメールを送信します。

フルスクラッチはメールの履歴を蓄積したり、請求書や納品書などのダウンロードをしたりと、情報を一元管理できるため、運営効率が高まるのです。

セキュリティ性が高い

フルスクラッチは一からコードを記述しているため、セキュリティ性が高いメリットがあります。

ハッカーが自社サイトのみをターゲットにする場合は脆弱性を突かれる可能性もありますが、現実的ではありません。ハッカーからすれば、WordPressなどの多くのユーザーが利用するツールでウイルスを拡散させたほうが、効率が良いからです。

100%安全というわけではないですが、WordPressと比べてセキュリティ性を高められるメリットがあります。

ただし、開発レベルによってはWordPressよりもセキュリティが弱くなる可能性もあるため、注意が必要です。不安であれば、開発を依頼する会社に相談すると良いでしょう。

フルスクラッチのデメリット

フルスクラッチのデメリットは下記のとおりです。

  • WordPressと比べて費用が高い
  • 納品されるまで時間がかかる

順番に解説していきます。

WordPressと比べて費用が高い

フルスクラッチはシステムの機能を一から構築するため、WordPressと比べて開発費用が高いです。

前述したように、300~1,000万円ほどがフルスクラッチの費用相場です。WordPressの費用相場である30~300万円と比べても、差が大きいことがわかります。

納品されるまで時間がかかる

フルスクラッチは納品されるまでに時間がかかる傾向があります。

Wordpressで制作したサイトであれば3ヵ月前後、早ければ1ヵ月ほどで完成しますが、フルスクラッチの場合は半年から1年かかるケースも珍しくありません。

フルスクラッチに向いている人

フルスクラッチに向いている人は下記のとおりです。

  • データベースを構築したい
  • 必要な情報を検索機能でとり出したい
  • 高額な費用や長期間の納期を受け入れられる

自社の業務にあわせた独自のサイトが必要な方は向いています。

また、高額な費用や長期間の納期を受け入れられる方であれば、フルスクラッチのメリットを活かせるためおすすめです。

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WordPressとフルスクラッチのどちらかを選ぶ際のポイント

最後に、WordPressとフルスクラッチのどちらかを選ぶ際のポイントは下記のとおりです。

  • オリジナル機能が必要かを検討する
  • WordPressとフルスクラッチを組み合わせる
  • Webサイト制作会社に相談する

WordPressとフルスクラッチのどちらを選ぶかで迷っている方は、参考にしてみてください。

オリジナル機能が必要かを検討する

オリジナル機能が必要かどうかを検討してみてください。オリジナル機能を搭載できるフルスクラッチの開発には費用だけでなく時間もかかるからです。

オリジナル機能を設けることの費用対効果を検証してみるのがおすすめです。自社独自のサービスで競合他社と差別化するにしても、フルスクラッチ以外にも実現できないかを考えてみると良いでしょう。

例えば「WordPressのプラグインを拡張して対応できないか?」と考えてみてください。対応できそうにない場合、フルスクラッチを本格的に検討すると良いでしょう。

WordPressとフルスクラッチを組み合わせる

WordPressとフルスクラッチを組み合わせる方法も考えられます。100%フルスクラッチでサイトを構築する必要はありません。

フルスクラッチでないと対応が難しい部分と、WordPressでも対応できそうな部分を分けて考えてみてください。フルスクラッチの割合を減らすだけでも、開発費用を削減できます。

例えば、WordPressを中心にサイトを構築し、対応が難しい箇所のみアドオン(ソフトウェアに新しい機能を追加するためのプログラム)を追加する方法があります。

Webサイト制作会社に相談する

自社でWordPressとフルスクラッチのどちらかを選ぶことに不安を感じる方は、Webサイト制作会社に相談するのがおすすめです。

自社に必要な機能をWebサイト制作会社に伝え、ヒアリングを受けながら相談を進めていきます。プロがあなたの求めるサイトをイメージし、最適な構築方法を提案してくれるでしょう。

自社でどちらを選べばいいのか判断できない場合は、Webサイト制作会社に相談するのがおすすめです。

「Web制作会社の探し方・選び方がわからない」という方は、Web幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。

相談料・会社紹介料などは無料です。

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WordPressとフルスクラッチの違いまとめ

WordPressとフルスクラッチの違いについて解説しました。

構築方法

WordPress

フルスクラッチ

費用相場

30~300万円

300~1,000万円

納期の目安

1~3ヵ月

半年~1年

メリット

  • ・フルスクラッチと比べて費用が安い
  • ・プラグインの種類が豊富で拡張性が高い
  • ・テンプレートが豊富
  • ・開発者・利用者のコミュニティが活発
  • ・独自性のあるWebサイトを構築できる
  • ・運営効率を高められる
  • ・セキュリティ性が高い

デメリット

  • ・WordPressを利用するための学習コスト
  • 必要
  • ・脆弱性へのシステムアップデート対応
  • が必要
  • ・WordPressと比べて費用が高い
  • ・納品されるまで時間がかかる

向いている人

  • ・週1回以上の頻度で更新作業をする
  • ・手軽にWebサイトを制作したい
  • ・データベースを構築したい
  • ・必要な情報を検索機能でとり出したい
  • ・高額な費用や長期間の納期を受け入れ
  • られる

フルスクラッチは独自性のあるWebサイトを構築できるメリットがある一方で、費用が高額であったり納品されるまでに時間がかかったりするデメリットがあります。

WordPressはフルスクラッチと比べて費用が安く納期も短いです。しかし、利用するための学習コストが必要であったり、脆弱性へのシステムアップデート対応が必要だったりするデメリットがあります。

本記事の内容を参考にして、WordPressかフルスクラッチのどちらかでWebサイトを制作してみてください。

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