- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ホームページの作り方
ホームページ制作会社選びに企業規模は重要?各規模のメリデメも解説
ホームページ制作会社を探しているものの、選び方で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ホームページの制作会社選びにおける企業規模の重要性や各規模の制作会社のメリット・デメリット、依頼する制作会社の選び方を解説します。ぜひ参考にしてください。
なお、ホームページ制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はWeb幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
ホームページ制作会社選びには企業規模が重要
ホームページ制作会社は、企業規模によって様々な特徴があります。例えば、規模の大きな制作会社ではディレクションやデザイン、プログラミング(コーディング)などの各工程が分業されていることがあります。各工程の担当者の専門知識が深くなる代わりに、多くの人が関わることになるため制作費が高くなってしまうというデメリットがあります。
そのためホームページ制作を依頼する会社を選ぶときは、制作会社の規模や特徴を調べて自社の制作目的にあう会社を選ぶことが大切です。
ホームページ制作会社の分類
様々なホームページ制作会社がありますが、代表的な分類は以下の表の通りです。
特徴による分類 |
デザインに強みがある制作会社 |
Webマーケティングに強みがある制作会社 |
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システム開発に強みがある制作会社 |
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総合力に強みがある制作会社 |
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特定の業種・業態に特化した制作会社 |
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CMSに特化した制作会社 |
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制作体制による分類 |
すべて自社で手掛けている制作会社 |
制作の一部を外注している制作会社 |
次項から詳細を順に解説します。
特徴によるホームページ制作会社の分類
デザインに強みがある制作会社
見た目でユーザーの興味を惹くホームページの制作が得意な制作会社です。写真やイラスト、ロゴ、映像などを活用したホームページを制作してくれます。視覚的なアプローチで競合他社との差別化を図りたい場合におすすめです。
また、グラフィックデザインや印刷業務を兼業しているケースが多いことも特徴といえます。ホームページ制作と紙媒体のチラシやポスターを同じ会社に制作してもらうことで、デザインに統一感を持たせる効果に期待できるでしょう。
Webマーケティングに強みがある制作会社
Web広告やSEO(検索エンジン最適化)対策、SNSの運用など、Webを活用した集客に関するノウハウを豊富に持っている制作会社です。
ホームページは制作して公開しても見てもらえなければ意味がありません。様々な集客方法を使ってホームページを見てもらう必要があります。Webマーケティングやデジタルマーケティングに強い会社に依頼する場合は、ホームページとあわせて集客施策もまとめて依頼可能です。そのため、ホームページ公開後の集客をサポートしてもらいたい会社におすすめです。
システム開発に強みがある制作会社
システム開発に強みのある制作会社に依頼すると、独自機能を実装したホームページを制作してもらえます。独自機能で他社と差別化をしたり、稼働している自社のシステムと連携させて自動で在庫を表示したりするホームページを制作してほしい場合におすすめです。
ただしシステム開発にも様々な分野があるので、どのような分野のシステム開発を得意としている会社か、実績や事例で確認しておきましょう。
総合力に強みがある制作会社
総合力に強みがある会社は、制作するホームページの品質が一定水準を超えるように各工程がマニュアルや規則で管理されています。そのため、ある程度以上のクオリティを持ったホームページの製作が期待できます。
ホームページ制作や運用・運営の知識があるスタッフが自社に居ない場合は、総合力に強みがある制作会社にまとめてまかせてしまうことも手段の1つです。また、コーポレートサイトとECサイトを任せたい場合のように複数種類のWebサイトを制作して欲しいケースにもおすすめです。
特定の業種・業態に特化した制作会社
ホームページ制作会社の中には、特定の業種・業態に特化した制作会社があります。
特定の業界に特化しているため、業界特有の知識や専門用語への理解が豊富なことが魅力です。製造業や医療係のBtoBサイトのように専門用語が多くなりがちなホームページを制作してもらいたいケースにおすすめです。また、同じ業種のホームページを制作した経験が豊富なので、成功事例や失敗事例を多く知っていることもメリットといえます。
CMSに特化した制作会社
ホームページ制作会社の中には、特定のCMS(専門知識なしでホームページを制作・管理するシステム)に特化した制作会社があります。CMSで制作してもらうと、何も無いところから制作するよりも工程を減らせるため費用を安く抑えられるでしょう。また、自社での管理や更新がしやすいというメリットもあります。
特にECサイトはオーダーメイドで制作すると費用が高くなりがちですが、既存のEC向けCMSを利用することで低コストで制作してもらえます。
制作体制によるホームページ制作会社の分類
すべて自社で手掛けている制作会社
制作工程をすべて自社で手掛けている制作会社は、各工程間の連携がきちんと取れている傾向にあります。他社に外注をしていないため、連絡待ちや確認待ちで工程が止まることがあまりなく、スピード感のある制作に期待できます。また、1社にまかせることからセキュリティの面でも情報漏洩リスクを減らせるでしょう。
制作の一部を外注している制作会社
ホームページの製作工程の一部を外注している会社は、それぞれの工程を専門としている業者に外注しているため、クオリティの高いホームページに期待できます。ただし、人件費を安く抑えるために外注しているケースもあることに注意しましょう。
制作費用の安さを最重視する場合は、地方や海外などの人件費が安いところに一部を外注するニアショア・オフショア制作をしている制作会社を選ぶのも良いかもしれません。
大規模な会社に依頼するメリット・デメリット
大規模な会社に依頼するメリット
従業員が20名を超えるような大規模な制作会社は、小規模なホームページから大規模なホームページまで幅広く制作してもらえることがメリットです。また、スタッフを多数抱えて工程ごとに作業者を分けていることも多いため専門性が高く、高品質なホームページの制作に期待ができます。制作経験や実績が豊富なので、ホームページの制作や運用に関するノウハウを多く持っていることもメリットでしょう。
ホームページ制作のほか、SEO(検索エンジン最適化)対策やWeb広告の運用・サポート、Webコンサルティングなどを提供しているケースも多くあります。そのため、ホームページに関する業務をまとめて任せたい場合にもおすすめです。
大規模な会社に依頼するデメリット
多くのスタッフが在籍して作業に関わることから、費用が高くなってしまいがちなことがデメリットです。また、工程ごとに担当者が分かれていることが多いので、急な変更があった際に対応が遅れてしまうケースがあります。
中規模な会社に依頼するメリット・デメリット
中規模な会社に依頼するメリット
中規模な制作会社は、大規模な制作会社より制作費用が安い傾向にあります。また、大規模な制作会社に断られてしまうような小さなプロジェクトでも対応してもらえるでしょう。制作工程がある程度分業化されているので、品質にも期待ができます。
中規模な会社に依頼するデメリット
中規模な制作会社は制作するリソースが限られているので、タイミングによっては断られてしまったり、制作期間が長くなってしまったりするかもしれません。また、医療や金融など専門知識がないと難しい業種のホームページの制作は対応できないこともあります。
小規模な会社に依頼するメリット・デメリット
小規模な会社に依頼するメリット
小規模な制作会社は、少数精鋭のスタッフで制作をするため人件費や固定費が最低限ですむので費用が安い傾向にあります。専門性のあるスタッフが集まっていることも多いので、スタッフが得意な分野であれば高い品質のものを制作してもらえるでしょう。
小規模な会社に依頼するデメリット
スタッフが多くないため、大規模なサイトの制作ができなかったり、制作期間が長くなってしまったりする傾向があります。また、対応できる業種・業態やサイトの形態が限られていることがあります。スタッフによってスキルに差がある場合もあるので、安定感は欠けるかもしれません。
フリーランス・個人事業主に依頼するメリット・デメリット
フリーランス・個人事業主に依頼するメリット
フリーランスや個人事業主は、制作会社に依頼するよりも安く依頼できるケースがほとんどです。依頼する相手にもよりますが、費用や仕様に融通が利きやすい傾向がある点もメリットです。また、1人で制作している場合は間に営業スタッフを挟まないため、伝達ミスがおこりにくいこともメリットといえるでしょう。
フリーランス・個人事業主に依頼するデメリット
1人で制作していることが多いため、依頼する相手によって制作費用やクオリティが変わってしまうことがデメリットです。過去の制作実績や得意な分野、苦手な分野をきちんと把握してから依頼相手を選ばないと失敗してしまうかもしれません。
制作会社を選ぶときにあわせて確認するポイント
- ホームページ制作の実績が豊富か
- 自社と近い業種・業態のホームページ制作実績があるか
- 制作会社の内製化・外注の状況
- 見積書や提案書はわかりやすいか
- 企画力や設計力は十分か
- サポートの内容は十分か
- セキュリティ対策は十分か
ホームページ制作の実績が豊富か
実績が豊富な会社であれば、ホームページ制作のノウハウやスキル、経験も豊富な会社であると判断する材料になります。また、同じ企業のWebサイトを別々の時期に複数制作している場合は、その企業に実力を認められていると判断できるでしょう。
信頼できるホームページ制作会社を見分けるには、実績が豊富かどうかを確認しましょう。
自社と近い業種・業態のホームページ制作実績があるか
実績の数だけでなく、自社と近い業種・業態のホームページの制作実績があるかを確認しましょう。同じような業種のホームページ制作経験がないと、業界特有の知識や表記の制限、用語への理解が足りずに低品質なホームページになってしまうおそれがあります。
特に医療や金融など表記の仕方に制限が多い業種は、過去に同じような業種の制作実績があるかを確認することが大切です。
制作会社の内製化・外注の状況
制作工程の一部を外注している場合は、外注先によって制作したホームページの品質が変わってしまい、クオリティが安定していないことがあります。
ただし外注をしていない部分に関しては、専門性の高い知識やスキルを持っている傾向があります。そのため、ホームページを制作依頼する際に重視したい部分が内製化されている会社を選ぶと良いでしょう。
見積書や提案書はわかりやすいか
見積書や提案書の内訳が不明瞭なまま依頼をしてしまうと、イメージ通りのホームページが出来なかったり、費用が高くなってしまったりするリスクがあります。見積書や提案書の内容がわかりやすく記載されている会社を選びましょう。
また、制作する内容がきちんと定まっていない段階から見積書を提出してくる会社には注意しましょう。制作が始まってから追加料金を請求されて費用が高額になってしまうおそれがあります。
企画力や設計力は十分か
企画力や設計力が十分ではない制作会社に依頼してしまうと、見栄えだけで成果のでないホームページになってしまいがちです。ホームページから問い合わせや購入をしてもらうには、製品やサービスの魅力を伝えて興味を持たせ、アクションを起こしてもらうように設計する必要があります。
自社製品やサービスの強みや競合との差別化ポイントをきちんとヒアリングした上でホームページやコンテンツを企画・設計してくれる会社を選びましょう。
サポートの内容は十分か
制作会社を選ぶ際は、サポートはどこまで受けられるか、無料でサポートを受けられる期間や範囲はどこまでかを確認しましょう。
ホームページは制作したら終わりではなく、公開して運用していかなければなりません。そのため、制作後のサポート体制が重要です。特に自社にホームページを管理・運営できる人材がいない場合は、サポート体制が手厚い制作会社を選びましょう。
セキュリティ対策は十分か
セキュリティ対策がきちんとしていないと、情報漏洩を起こしてしまうおそれがあります。制作会社を選ぶ際は、セキュリティ対策がきちんとしている会社を選びましょう。
ECサイトや会員制サイトなどの個人情報を扱うことが多いWebサイトを制作してもらうときは、セキュリティ対策の知識がある会社を選ぶと良いでしょう。
制作会社に依頼するときの注意点
費用だけで制作会社を選ばない
ホームページの制作を依頼する際は、費用だけで選ばないことが大切です。ホームページの制作はコストがかかるものですが、正しく運用すればその分のリターンも望めます。しかし、安い制作会社を選んで質の良くないホームページを作ってしまうと成果が中々あがりません。中長期的な視点を持って費用対効果を考えて制作会社を選びましょう。
依頼前にホームページの役割を明確にしておく
ホームページの役割が定まっていないと、イメージと違うホームページが出来上がってしまうおそれもあります。企業のブランドイメージを上げたい場合や活動内容を紹介したい場合、商品の魅力を伝えて販売したい場合など、目的でホームページの作り方が変わります。ホームページを見てくれた人がどうなればゴールなのかを事前に決めておきましょう。
制作会社に依頼するときに準備すること
ターゲットと目的を明確にする
ターゲットと目的が明確になっていないとイメージと違うホームページになってしまうおそれがあります。会社について紹介したいのか、ブランドのことを紹介したいのか、製品・サービスを紹介したいのか、商品を販売したいのかなど、目的を決めておきましょう。
ホームページの目的が決まったら、ターゲットを想定して決めましょう。想定するターゲット層によって有効と思われるアプローチの仕方が変わるので、成果の出るホームページにするために必要な作業です。
自社や自社製品・サービスの良い点をリストアップする
製品やサービスの概要を紹介しただけでは、中々ユーザーに興味をもってもらえません。競合他社との違いをアピールしたり、メリットや得られる恩恵をアピールしたりして魅力を伝えることが大切です。魅力が伝わるホームページを制作してもらうために、自社製品やサービスの良い点をリストアップしておき、ホームページ制作会社に伝えましょう。
予算の目安を決める
ある程度の予算が決まっていないとホームページ制作会社を選ぶ際に迷ってしまいます。事前に予算の目安をおおまかに決めておきましょう。
ホームページの制作費用の相場は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ホームページ作成費用・制作費用の料金相場をプロが解説!相場早見表付き【2024年最新版】
参考イメージを用意する
ホームページの制作を依頼するときに、口頭の説明や画像イメージだけで正確に伝えるのは簡単ではありません。イメージに近いホームページをいくつか探しておいて、制作会社に提示すると良いでしょう。参考ホームページを提示するときは、そのホームページのどのような点を良いと思ったかを添えて提示すると、より正確に伝わりやすくなります。
公開予定日を決める
ホームページの公開予定日をおおまかに決めておくと、制作会社が逆算して制作スケジュールを立てやすくなります。
ただし、納期が短すぎると制作費用が割高になってしまったり、制作を断られてしまったりする可能性があることに注意しましょう。自社の都合に特に問題がなければ、制作期間を長めにとっておくことをおすすめします。
ホームページ制作の外注にコンペは必要か
複数の制作会社を競わせて依頼する会社を選ぶコンペは、複数の制作会社の中から一番良い提案をしてくれる会社を選定するのに有効な手段です。
しかし、コンペを開催するために関係者のスケジュールを押さえたり、提案依頼書を作成して制作会社に依頼をしたりする手間が発生してしまいがちです。また、コンペに参加してもらうために参加費用(コンペフィー)が必要になるケースもあるというデメリットがあります。
一方で、コンペを行うことでより多くのデザインやアイデアを見られるというメリットもあります。デメリットを考慮したうえで、提出してもらったデザインやアイデア、費用を参考に制作会社を決めたい場合は、コンペを開催すると良いでしょう。
ただし、コンペで選ぶ側にホームページ制作・運用の知識がある人がまったく居ない場合は、見栄えが良いだけで成果の出にくい提案を選んでしまうリスクがあります。また、提案内容の違いが理解できず、金額の安さだけで制作会社を決めてしまうことも少なくありません。コンペを開始する際は、何を基準にして選ぶのかを事前に決めておくとよいでしょう。
【まとめ】ホームページ制作会社選びの企業規模の重要性を紹介しました
ホームページの制作会社選びにおける企業規模の違いの重要性や規模ごとのメリット・デメリット、制作会社を選ぶ際の注意点などを紹介しました。
費用を抑えたい場合は中規模・小規模の制作会社やフリーランス、品質や信頼性を重視したい場合は大規模な制作会社を選ぶと良いでしょう。ただし専門性の高い業種の場合は、その業種に特化している制作会社や同じ業種の制作実績が豊富な制作会社を選ぶことも有効な手段です。
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この記事を書いた人
Web幹事運営事務局
ホームページ制作会社経験者を中心に構成されたWeb幹事の編集メンバーです。ホームページ制作に関する情報を、業界で培ってきたプロならではの経験とノウハウをもとに分かりやすくご紹介します。
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