- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー SEO対策
建設業のSEO対策のポイントとは?プロが実践しているノウハウを公開【2024年最新版】
昭和から平成、そして令和へと時代が移ろうに連れて、デジタルを使った働き方が求められるようになりました。
あらゆる業界がWebを使って効率的な働き方を実現し、長らくオフラインで仕事をしていた建設業界にも、いよいよデジタルを使った集客や求人に乗り出している方も増えています。
しかし、下記のようなお悩みをお持ちのご担当者の方も多いかと思います。
- 具体的にどうやってWebで集客や求人をすべきなの?
- SEO対策って集客に良いって聞いたけどどうやるの?
- そもそもSEO対策ってなに?
そこで、本記事は建設業界のホームページでしっかりSEO対策を行うための方法を徹底解説。
建設業界に特化した制作会社に所属する筆者が1から丁寧にご紹介します。
ぜひ、ご覧ください。
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関連記事:建設業に強い優良ホームページ制作会社16社をプロが厳選
そもそもSEO対策とは?
SEOとは「Search Engine Organization」の略で和訳すると「検索エンジン最適化」といいます。
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!などの検索サイトのことです。これらの検索エンジンから、自社のホームページなどに訪れるユーザーを増やすことで、顧客や入社希望の方を集めるのがSEO対策になります。
具体的に説明するために例を挙げましょう。
例えば、あなたが東京都港区でリフォーム会社を経営しているとします。
Webからの集客を狙うために、まずはホームページをつくるでしょう。
しかしホームページをつくったところで、放っておくと検索結果の上位に上がってこず、ユーザーに見てもらえません。
ホームページ上でブログや過去の施工事例を更新し、検索エンジンの上位に表示される確率を高めることで、多くのユーザーが見てくれるようになります。
SEOは基本的に自分で記事を書けばいいだけなので、誰かを雇う必要がありませんし、外注に依頼しなくてもマーケティングができるのが魅力です。
例えば上記のように「東京 リフォーム 相場」などのキーワードで検索したときに上位に表示されると、検索ユーザー(見込み顧客)が見てくれます。
すると流入するユーザーの数も増えますし、最後に「他社よりも安くリフォームできます」という文言を付けて。
ホームページのTOPページへのリンクを付けてあげると「安く施工してくれるなら、見積もりだけでも……」とお問い合わせにつながる可能性があるのです。
これがSEOによって集客効果が期待できる理由になります。
関連記事:SEO対策とは?検索上位表示のための基本知識とノウハウを徹底解説
建設業でもSEO対策は必要?
しかし、実際に建設業を営んでいる方のなかには「本当に利益が出るの?」と疑問を持っている方もいらっしゃることでしょう。
事実、他の業界に比べて建設業はホームページを持っている企業すら少ないのです。
しかし、建設業界でも他の業界と同じようにホームページをつくって、SEOによるマーケティングをする必要があります。
その理由を3つご紹介します。
1.集客効率が良い
アナログの紹介や営業活動だけでは、あまりに集客効率が悪いのが事実です。
実際にまわりの会社や消費者にアプローチをして1軒ずつ声をかけても、実際に仕事に結びつく確率は低いのが実状でしょう。
一方、SEOは自社が手がけている事業に興味がある方だけが集まります。
例えば先ほどの「東京 リフォーム 相場」で検索する方は、ほとんどが「リフォームを考えているものの、具体的な金額が分からない東京在住の方」でしょう。
少しでも興味が有る方だけを自社のホームページに引き入れることができるので、手間を掛けずに集客ができるのです。
2.元請けの仕事を取りやすい
個人のお客様を相手にしているBtoCの業態で事業を展開している方は、特に個人の方からの受注を受けやすくなります。
一般の方は「リフォームの価格」や「塗料の種類」「エクステリアの効果」など、建設業にまつわるあらゆる疑問をすべて検索で解決しようとします。
自社でこうした不明点に答えを出すブログなどを投稿しておくことで、そのまま問い合わせにつながる可能性が高まるのです。
利益率が高い元請けの仕事を多く受注することで、会社の収益アップにつながります。
3.受注の安定化に貢献
紹介だけで案件をこなしていると「取引先を失う事」が自社の経営を揺るがす事件に発展します。
取引先が倒産したり、自社に発注してくれなくなると、収益率が一気に低迷するかもしれません。
こうしたトラブルに備えるためにもSEO対策でホームページの流入者数を増やしておくことが重要なのです。SEO対策からのお問い合わせは、いざというときのリスクに対する備えにもなります。
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建設業のSEO対策のポイント
では具体的にどのようにしてSEOを進めればいいのでしょうか。具体的に流れでご紹介します!
まずはしっかりとしたホームページを作成する
まずはブログや施工事例を書くためにホームページを作成しましょう。
自身で作成するのもいいですが、かなり専門的な知識が必要ですので、Webサイト制作業者に依頼することをおすすめします。
完成した際に、ブログ投稿の方法などを詳しく聞いておくことで、その後スムーズに運用ができますので、サポートが手厚い制作会社に依頼するといいでしょう。
見込み顧客が検索しそうなキーワードの分析・選定
ホームペ-ジができたら、実際にブログや施工事例を更新していきましょう。
とはいえ、やみくもに文章をアップしても意味がありません。
まず、大前提として自社で取り組んでいる事業についての記事を書きましょう。
また、記事を読んでもらうターゲットを設定することも必要です。
その際に指標となるのが「自社の対応エリア」です。
検索ユーザーは、必要な建設業者を選ぶ際に、必ずと言っていいほど自身が暮らしている地域名を入れます。
これらを加味したうえで、検索されそうなキーワードを選んで記事を書きましょう。
リフォーム業者の探し方を伝えるなら「埼玉 リフォーム業者」というキーワードになります。
このような記事を「コンバージョンのためのページ」といいます。
読んだユーザーがお問い合わせにつなげてくれる可能性が高い記事です。
関連記事:SEOの基本「キーワード選定のコツ」をプロが徹底解説!【初心者向け】
キーワードに即したコンテンツの充実
しかし「コンバージョンのためのページ」だけをつくっても、なかなか上位表示はされません。
というのも、Googleなど検索エンジンは上位に表示させる記事をいくつもの指標で評価をして「ユーザーの役に立ちそうな記事」から順番に表示をします。
なかでも検索エンジンが気にしているのが「専門性」といわれています。
専門性は1つのトピックに集中することで高まります。
つまり「コンバージョンのためのページ」に関する記事を集中的に書くことで、その記事が上位表示されやすくなります。
先ほどの例でいうと「埼玉 リフォーム業者」に関連する「埼玉 リフォーム業者 選び方」や「埼玉 リフォーム業者 おすすめ」などの記事を立て続けにアップしましょう。
地名で検索上位をとるポイント
実際に「地名×事業名」で検索してみると分かると思いますが、最上部に広告があり、その下にGoogleマップが出現すると思います。
これは「Googleマイビジネス」というGoogleの無料ツールに登録することで表示されるようになります。
ただし検索結果と同様にGoogleマップにも順位があり、この順位を高めるための施策を「MEO(Map Engine Organization)」といいます。
MEOの順位を高めるためには「住所やWebサイト情報、電話番号」などの掲載情報をたしかなものにする必要がありますし、口コミの量や写真の数も、大切になります。
なかでも注目したいのは、Webサイト自体の掲載順位が重要ということ。
つまりSEO対策に取り組むことでMEOにも好影響があるのです。
MEOで上位に表示されれば、もちろん集客率の上昇も期待できることを覚えて起きましょう。
まずは「Googleマイビジネス」への登録が必要です。
Googleマイビジネスに登録する
建設業におけるSEO対策の注意点
建設業の企業がSEOを実践するうえで注意したい点がいくつかあります。
その注意点についてご紹介しましょう。
テンプレートホームページの危険性
ホームページを作成する際に「テンプレートホームページ」という文言を目にした方もいらっしゃることでしょう。
テンプレートホームページのメリットとしてはSEOに対して効果的な設計ができるようにつくられていること。また価格が安いことがあります。
一方デメリットは、自身でテンプレートを選んだら、デザインや文章構成などを自分だけで決めなくてはいけないことです。サイト制作は専門的な知識が必要であり、自分1人ではどうしても限界があります。
そのためテンプレートを選ぶのではなく、先述したように制作会社への依頼がおすすめです。
検索結果に上位表示されるまでに時間がかかる
Webの運用に慣れていない方で「ブログを更新し続けることで、すぐに上位表示されて効果が出る」と考えている場合があります。
しかしSEO対策は短期的に効果が出るわけではなく、長期的かつ継続的に取り組み必要があるマーケティング手法です。
先ほど申したように「専門性があるサイトだ」と検索エンジンから認識されるためにも時間がかかりますし、ブログや施工事例を書くための時間も必要になります。
しかし一度投稿すれば、半永久的にWeb上で顧客に読まれる可能性がありますので、継続的に効果が期待できるのです。
検索上位に表示されただけでは受注につながらない
キーワードに沿ってブログを書き、検索結果の上位に表示されたとしても、そもそも顧客が求めている情報が無ければ受注やお問い合わせにはつながりません。
検索結果の上位に表示される時点でSEO的には成功しているのかもしれません。
しかし、お問い合わせに直結しなければ意味がないのです。
必ず検索ユーザーが求めている回答を記載できるように注意しましょう。
またお問い合わせページへのリンクなどの設計をすることも大切になります。
建設業のホームページで顧客が求めるコンテンツとは
ユーザーが求めていることの答えを提示することが大切だと紹介しましたが、具体的に検索ユーザーはどのようなことを求めているのでしょうか。
具体的にご紹介します。
近い業界・業態の施工事例
建設業者のスキルやノウハウは千差万別です。
そのため、顧客からすると仕上がりのイメージは確認したいと考えています。
ホームページ上に施工事例を紹介したり、作業の様子などを記載することで、顧客は具体的に工事のイメージができ、依頼しやすくなります。
スマホカメラなどで現場を撮影し、多くの施工事例を記載しましょう。
例えば桜電設株式会社さまは、以上の画像のように電気設備工事の場所と、施工の際に気をつけたポイントを分かりやすく明記しています。
画像を多く使うことで、施工の様子などをリアルに感じることができるのが魅力です。
建設施工における料金・費用の目安
施工にかかる金額感は意外と消費者は分からないもの。
そのため、ブログ記事などで相場と自社の料金を紹介しましょう。
「費用が分からなかったら、問い合わせればいいのに」とお考えの方もいるかもしれません。
しかし消費者からすると、問い合わせにも勇気がいるものです。
ブログ記事やサイト内に記載することで「この業者は安心だ」と思ってもらえる効果もあります。
現場を担当する社員
直接的に建物を扱うスタッフのプロフィールや資格・顔が見えると安心感が劇的に変わります。
サイト上に職人に関する情報を記載しておきましょう。
また施工事例に「この建物は○○(社員名)が手がけました」と実績を紹介するのも効果的です。
「GARDEN&EXTERIOR 庭楽館」を運営する富士川商事ヤシロ店さまは、上記のようにホームページ上で作業を担う方を顔写真付きで紹介しています。
施工を経験したお客様の声
安心感をもたらすという意味では「お客様の声」を記載するのも効果的です。
リアルな施工内容や、客観的に見た会社の信頼度が分かります。
完工後に簡単なアンケートをとって、施工事例とともにアップしましょう。
どのようなキーワードで流入しているかをチェックして判断する
ホームページを開設した際にぜひチェックしてほしいツールがあります。
それが「Google Analytics」と「Search Console」です。
両方ともGoogleがリリースしている無料の「Webサイト分析ツール」になります。
なかでもSearch Consoleでは、検索ユーザーがどのようなキーワードで自社のサイトに流入しているのかが分かります。流入数が多いキーワードで記事を書くのも効果的です。
建設業のSEO対策会社を見極めるポイント
ここまでSEO対策の特徴や注意点などを説明してきましたが、企業によっては少数で経営を進めているため、ブログを書く時間がなかったり、戦略を考えるのが面倒だったりする方もいらっしゃることでしょう。
そんな方のためにホームページの運用を代行してくれる会社があります。
もちろん利用手数料はかかってしまいますが、せっかく作成したホームページをそのまま放置するよりも効果的なのは間違いありません。
また建設業の場合、他の業界に比べて案件の単価が高い傾向があるので、1件でもSEO対策から契約を取れると利益になるというメリットもあります。
では具体的に運用代行業者を選ぶ際、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。最後に選ぶポイントをご紹介しましょう。
1.建設専門の業者を選定する
先述したように大手ゼネコンなどを除くと建設業界は特殊で、Web運用が浸透していません。
そのため、キーワードの選定なども専門的な知識が求められます。
依頼する際は建設業の運用代行を推進している企業に依頼することがおすすめです。
2.建設業界の実績がある
SEO対策によって効果を出した実績が見える業者に依頼しましょう。
成功実績が分かると、安心して依頼できます。また不安なときは、気軽に相談できます。
3.制作も手がけている業者に、運用もお願いする
Webサイトの制作から運用には動線があります。
ブログ記事や施工事例からどのようなリンクをクリックして、検索ユーザーに訴求し、どのように問い合わせのページまで誘導するのかを考える必要があるからこそ、SEO対策だけをする会社ではなく、ホームページ制作のノウハウを持っている企業に依頼することがおすすめです。
建設業のSEO対策のポイントまとめ
長年、オフラインで集客や求人を進めてきた建設業界にもデジタル化の波は押し寄せています。
そのなかで重要なマーケティングの手法がSEOです。
まわりの企業に遅れをとらないよう、早めにホームページを開設してブログや施工事例のページから顧客をゲットしましょう。
関連記事:建設業の集客方法をプロが解説!仕事をもらう方法教えます【初心者向け・事例付き】
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2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
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この記事を書いた人
緒方 優樹
専門分野: 建設,SEO,マーケティング
大学卒業後、ライターのキャリアをスタート。著名人や企業経営者などをはじめ、年間100人以上のインタビュー記事を執筆する。2018年3月から建設業界特化型のデジタルマーケティング会社「BRANU株式会社」にジョイン。SEOまわりの設計や、ライティングを手がけている。
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