- 更新日 2024.10.23
- カテゴリー SEO対策
SEO対策とは?上位表示のやり方・方法を初心者にわかりやすく解説【2024年最新版】
「SEO対策が長期的に行っているが、結果が出ない」
「具体的なSEO対策の方法は何をすればいい?」
検索エンジンで上位表示できれば継続的な集客が見込めるSEOですが、中々成果が出せず挫折する方は多くいるでしょう。
この原因として挙げられるのは、誤った方法でSEO対策を続けていることです。
SEO対策は継続的な施策の実施が前提となりますが、正しい知識と戦略が必要不可欠です。
本記事では、SEO対策のやり方・具体的な施策を中心に、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事を最後までご覧いただくことで、SEOに関する基礎的な知識や対策方法がわかり、今後どのようなSEO対策をすればよいのか明確になります。
ぜひ繰り返し読んでみてください。
※SEOの重要なポイントをこちらにまとめました。あわせてご活用ください。
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そもそもSEO対策とは?
SEO対策とは「検索エンジン最適化」
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略称です。検索エンジンにコンテンツを評価してもらい、検索結果の上位に表示されるための手法を指します。
ただし、検索エンジンとユーザー両方に目を向ける必要があり、それぞれ対策も異なります。
SEO対策は専門性が高い上にアルゴリズム(Googleの検索エンジンが検索順位を決めるためのルール)の変化も激しく、一筋縄ではいかないマーケティング手法です。
優先順位を決めた上で、継続的に考えられる対策はすべてやることが正解ともいえます。これから詳しく説明しますが、先にSEO対策の要点を挙げると次の4つです。
・SEO=検索エンジン最適化×検索体験最適化
・SEOに答えはない。仮説と検証を繰り返し、可能性のある対策はすべてやる
・総合的な対策が必要であり課題はサイトによっても違う
・ユーザー第一の考えを持ち、検索意図を掘り下げる
SEO対策の種類
SEO対策のやり方を学習する前に、まずはSEO対策の種類について理解しておきましょう。
大きく分けて3つに分類されます。
種類 |
概要 |
1.コンテンツSEO |
検索エンジンにおいて、狙ったKWでコンテンツを上位表示させるために コンテンツを制作する施策。 |
2.内部施策 |
サイトの内部構造に対して、行うSEO施策。 |
3.外部施策 |
SEOの対象とするサイト以外(外部サイト)から 対象サイトのリンク(=被リンク)を集めること |
後ほど詳しく解説しますが、3つの対策は相互に影響を与えるため、どれか1つを対策するのではなく、全てに取り組むことがSEO対策の成功する秘訣です。
SEOで検索順位が決まる仕組み3ステップ
検索結果の順位を上げるためには、Googleがどのように順位を決定しているのか理解しておく必要があります。
Googleが検索結果の順位を決める仕組み・流れは大きく以下3つです。
- Webサイトをクロールする
- Googleのデータベースにインデックスする
- 検索結果に表示する
Webサイトをクロールする
世界には無数のWebサイトが存在します。どんなWebサイトが存在するのか、情報収集「クロール」からスタートします。
世界中のWebサイトから情報を集める役割を担うのが「クローラー」と呼ばれるロボットです。
クローラーはインターネットを通じて世界中のWEBサイトを訪問し、どんなサイト・コンテンツが存在するのかを定期的に収集しています。
クローラーが収集している情報の例として以下のような情報があります。
- HTMLコード
- テキスト
- 画像
- JavaScriptファイル
- CSSファイル
その他、様々な情報を集めており、これらの情報をもとにサイトの構造を正確に理解していきます。
Webサイトの全体像を把握したクローラーは、ユーザーにとって有益とされるコンテンツをGoogleのデータベースに登録(インデックス)していくのです。
Googleのデータベースにインデックスする
インデックスとは、Google(検索エンジン)のデータベースにWebページを登録することです。Googleでは、インデックスされたWebサイトの中から検索者の意図に合うWebサイトを選び表示させます。
原則、インデックスされるWebサイトはクローリングされたWebサイトのみです。
なお、全てのWebサイトがインデックスされるわけではないことに注意が必要です。
- 例えば、
・他サイトからコピーしただけのコンテンツ
・AIにより自動生成しただけの粗雑なコンテンツ
・情報が薄く有益性や独自性のないコンテンツ
など、コンテンツの品質がGoogleの基準に満たない場合や、不適切な表現があると判断されればインデックスされることはなく、検索結果に表示されることもないのです。
「これまで様々なSEO対策を行ってきたにも関わらず、検索上位に全く上がらない」という方はインデックスされていない可能性もあるため、インデックス状況を調査してみましょう。
自分のWebサイトあるいは作成したコンテンツがインデックスされているかは「Google Search Console」を使用すると確認できます。手順は以下の通りです。
- Google Search Consoleを開く
- 左メニューの「URL検査」を選択
- 自身のWebサイトのURLを入力し「テスト」をクリック
検索結果に表示する
クローラーが収集しGoogleのデータベースにインデックスした情報をもとに、ユーザーの検索内容に応じてWebサイトにランク付けをします。
このランク付けは200以上の評価アルゴリズムが使用されており、サイトの品質や信頼性、適切なコンテンツであるか、検索クエリに対する関連性などの要素で決まります。
これらのアルゴリズムを満たせるサイトが検索上位に上がるため、基準を満たせるような対策が必要不可欠となります。
SEO対策=ユーザー体験の最適化と心得る
SEO対策によって、Google検索結果の上位表示を獲得するためには「Googleの考え方」をおさえなければいけません。
Googleの考え方は「検索品質評価ガイドライン」や「Googleが掲げる10の事実」で公開されており、ユーザーを第一に考えたコンテンツの設計が重要だと記されています。
また、検索品質評価ガイドラインの評価項目は多く、すべてを理解・反映させるのは相当な労力がかかります。そのため、検索品質評価ガイドラインの中でも特に重要となる「E-E-A-T」の考え方を重視してください。
ここでは「Googleが掲げる10の事実」「E-E-A-T」について詳しく解説します。
Googleが掲げる10の事実
「Googleが掲げる10の事実」とは、Google社が起業した当初から作成・心がけている理念です。
検索エンジンのアルゴリズムは明確に公開されてはいないものの、Googleが何を目指しているのか、どのような視点でWEBサイト運営をすればいいのかを学ぶヒントとなります。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツを着なくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
10の真実は基本的に「ユーザーファーストを意識する」という内容が書かれています。
たとえば、1番目に記載されている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」はGoogleが当初からユーザーの利便性を第一に考えてきたことを表しています。
これは、ユーザーが便利と思うサイト作りを意識してくださいということです。
3番目に記載されている「遅いより速いほうがいい」では、ユーザーの貴重な時間を無駄にしないようにとGoogleは伝えており、自社のWebサイトの表示速度を極力あげるように努める必要があるということです。
このように読者が、自分が求めていた有益な情報と判断し、Webサイトに留まってくれることがGoogleの掲げる10の真実に基づいているサイトと言えます。
ただし、検索エンジンはまだまだ完璧ではないため、どれだけユーザーファーストを意識したコンテンツを作成しても、技術的な対策は必要です。
E-E-A-T
E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されており、サイトの品質を評価する基準の1つです。
元々は3つの基準である「E-A-T」に加えて、新しく「Experience(経験)」が記載されています。
- E:Expertise(専門性)
- E:Experience(経験)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
E-E-A-Tは、経験に則した専門性・権威性の高いコンテンツを作成できれば、ユーザーに対しての信頼性を高められるという指標を表しています。
ただし、E-E-A-Tはあくまでコンテンツの品質を評価する指標であり、SEOの評価に直接影響を及ぼすわけではありません。
とはいえ、E-E-A-Tを満たすコンテンツを作成すれば「ユーザーにとって価値のあるもの」と判断されるため、検索結果の上位に表示されやすくなります。
たとえば、「美容師がおすすめする市販シャンプー」のテーマであれば、以下のようにE-E-A-Tを満たすことができます。
- 専門性:ヘアケア情報を豊富に発信する美容室のサイトに掲載、または監修
- 経験 :様々なシャンプーを使ってきた現役美容師が実体験とあわせて解説
- 権威性:業界で有名な美容室のメンバーが紹介している
- 信頼性:データや科学的根拠を交えオリジナル性の高い記事になっている
SEO対策を行うメリット
SEO対策は、単にホームページを検索上位に上げることが目的ではありません。最終的には、ユーザーを顧客に転換することを目的とします。
ここでは、SEO対策を行うことで得られるメリットについて解説していきます。
検索流入が増加する
SEO対策を行い検索上位に表示できれば、コンテンツの制作や維持費用のみの低コストで、自然検索からの流入増加が見込めます。
たとえば、ある美容サイトが「ニキビ 食生活」というキーワードで上位表示したとします。このコンテンツが提供する情報は、ニキビを治したい人やニキビを作りたくない人にとって有用であるため、ニキビに悩むニーズが存在する限り、一定のアクセスを獲得できるのです。
自社の商品やサービスに対して、ニーズのある顧客を継続的に流入させる施策としてSEO対策は最適な方法であると言えます。
資産になる
作成されたコンテンツを検索上位に上げることで、継続的に価値を生み出すことが可能です。そのため、一度上位表示できれば流入を獲得する資産となります。
たとえば、リスティング広告を出すと一時的な集客は可能ですが、広告を停止すると集客効果を失い、資産とはいえません。
一方で、SEO対策を行い上位表示に成功すると比較的安定的な流入が見込めます。結果、サイトはアクセスを継続的に生み出し、お問い合わせや売上を増やし続ける資産となるのです。
また、SEO対策により継続的に集客できれば、広告などお金をかける集客手法に比べてコストがかからないことから費用対効果がよくなっていきます。
企業のブランディングに繋がる
現代における検索エンジンは、経験や権威性などE-E-A-Tに基づくコンテンツが検索上位に表示されやすいと先述しましたが、上位表示されることでWebサイトや企業の信頼性を獲得することもできます。
たとえば、シャンプー選びに悩んでいる時に、「Google検索1位のサイト」と「Google検索20位のサイト」があるとき、どちらのサイトを参考にするでしょうか。通常、前者の1位のサイトを参考にみるのではないでしょうか。
このように、検索エンジンの上位に表示される情報ほど、信頼性が高いとGoogleに判断されているためユーザーも安心して利用できるのです。
加えて、Google検索結果の上位に表示できることで企業の商品やサービスの認知度が向上し「有益なコンテンツを発信している企業」というブランド力につながります。
SEO対策を行うデメリット
SEO対策は集客において効果的ではあるものの、メリットだけではありません。取り組む上でのデメリットも解説します。
効果が出るまでに時間・手間がかかる
SEO対策は集客において即効性はありません。なぜなら、Googleの評価システムは複雑かつ多くの段階を経て総合的に分析をして判断するからです。そのため、Webサイトが発信しているテーマ・専門的な情報を継続的に発信しなければなりません。
Googleはユーザーに有益な検索結果が表示されるよう年に3~4回程度のアルゴリズムの変更を行います。そのため、今まで1位を獲得していたサイトでも、アルゴリズムの変更に伴って適切な対策を講じる必要性があります。(とはいえ、通常はユーザーに役立つように変えるのが基本です)
また、一度Googleの検索結果で上位表示できたとしてもアルゴリズムの変化によってWebサイトを分析し、改善を重ねていくことも必要になるのです。
「すぐにお問い合わせが欲しい」「短期間で集客効果を得たい」という場合は、リスティング広告などがおすすめです。
成功するとは限らない
SEO集客は継続的に対策を行っても、必ず効果が出るという保証はありません。
たとえば、タイトルを変えるだけで上位に表示されることもあれば、Googleの理念に則ったコンテンツを継続的に制作しても検索上位に表示されず、集客効果が見込めないこともあるのです。
SEO対策は専門性の高い施策であり、明確な答えがないため実務経験が少ないと成功させるのは、ハードルが高いといえます。
SEO対策のやり方1:コンテンツSEO
ここから具体的に、3つのSEO対策について解説していきます。
コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に発信していくことです。
コンテンツSEOのやり方については5つのステップで行います。
- サイトのテーマを決める
- キーワード選定
- Webページを作成・増やす
- 関連KWで記事を作成する
- リライトを行う
1.サイトのテーマを決める
コンテンツSEOでは、まずはじめにサイトのテーマを決めていきます。
最終的な目標は自社の商品やサービスの売上・お問い合わせの向上になるため、企業が取り扱っている商品やサービスに合ったテーマにするのが基本です。
例えば、自社の商材が化粧品である場合は、化粧に関するテクニックやおすすめの化粧品など、化粧に関するコンテンツを制作する必要があるため、サイトのテーマは「化粧」になります。
テーマをなかなか決められない場合は、検索上位を取得している競合他社のWebサイトを分析するのがおすすめです。
具体的な分析方法としては、たとえば「化粧」に関連するキーワードをGoogleで検索をかけ、上位に表示されているサイトをリストアップします。
リストアップした記事のチェックポイントは以下の通りです。
- どんな内容が書かれているのか
- 誰に向けて書かれているのか(年齢や性別など)
- 「化粧」に関連するキーワードはどんなコンテンツがあるのか
自社の商品やサービスをユーザー目線で分析すると、的確なサイトのテーマが決められます。
2.キーワード選定
検索上位を獲得するためには、検索キーワードの選定が重要なポイントとなります。
ステップ1でサイトのテーマを「化粧」に設定し、メインキーワード(アクセスしてほしいキーワード)とします。
次に、設定したキーワードの月間検索数をSEOツールを使用して調査していきます。
調査できるツールは「ラッコキーワード」や「Googleキーワードプランナー」などがあります。
ここで注意するべきポイントとして、キーワードの月間検索数が多い(=多くの流入が見込める)ほど多くの競合も狙っており上位に表示できる難易度が高くなります。
反対に、月間検索数が少ないキーワードほど検索流入の期待値は低下するため、ライバルは少なくなる傾向にあります。SEOを始めたばかりの時はまず難易度が低い=月間検索回数が少ない(1,000未満)スモールキーワードで上位表示を狙うのがおすすめです。
初心者は月間検索回数が少ないキーワードから始めるのがおすすめの理由
月間検索回数が多いビッグキーワードは、キーワードに関連するコンテンツが自社サイト内に~数十程度あり専門性があるとGoogleに認識されていないと検索結果での上位表示が難しいため。
また、月間検索回数が少ないキーワードは競合も比較的少ないため、上位表示されやすくSEO対策の成功体験を作りやすいのも理由の一つです。
3.Webページを作成・増やす
キーワードの選定が終われば、実際に検索をかけて上位表示されるコンテンツのタイトルや内容を確認し、メインキーワードに関連する「スモールキーワード」でWebページを作成していきます。
具体的な方法としては以下のステップで行います。
- 上位表示を狙うスモールキーワードを決定する
- 決定したキーワードで検索をかけ、上位サイトのタイトルや内容を確認する
- 上位表示のコンテンツを参考に執筆を行う
また、Webページは単に増やしていけば良いというわけではありません。
キーワードに対して検索ニーズを考えて執筆を行う必要があります。
たとえば「化粧 手順」のキーワードで上位表示を狙う場合は「化粧 手順」を検索する人は、何を思って検索をかけているか想像する必要があるということです。
考えられる検索ニーズとしては以下が考えられます。
- 化粧が上手くいく正しい手順は?
- 化粧の手順が違うと失敗する?
- それぞれの手順でどんな化粧品を使えばいい?
Webページの作成が目的になり、ユーザーにとって有益ではないコンテンツを作成しても上位表示はできないため、検索ニーズを考えながら執筆することが重要です。
4.トピッククラスター対策をする
トピッククラスター対策も行います。
トピッククラスターとは、サイト内の記事をトピック(テーマ)毎にグループ化したもの。内部リンク同士で繋ぎ、記事同士で関連性を持たせ検索エンジンにサイトの専門性を認識しやすくさせます。
たとえば、以下のように訪問者の求める内容別にサイトの記事をカテゴリ分けして内部リンクでつなげることでそれぞれの記事群が共通のトピックのかたまりとなり、トピッククラスターができあがります。
「カテゴリ:化粧の基本」(トピッククラスター①)
・ベースメイクとは
・化粧品の選び方とは
・イエベとブルべの違いとは
「カテゴリ:化粧品の使い方」(トピッククラスター②)
・美容液 使い方
・ファンデーション 使い方
・コンシーラー 使い方
「カテゴリ:化粧品紹介」(トピッククラスター③)
・おすすめのリップ紹介
・おすすめのアイシャドウ紹介
・おすすめの日焼け止め紹介
ステップ3で増やしたWebページは正しく内部リンクが設置されていなかったり、分類ができていないとサイトの構造がわかりづらく、ユーザーや検索エンジンからもわかりにくいサイトになります。
そのため、トピッククラスター対策を行いサイトをわかりやすく整理することが大切です。
5.リライトを行う
リライトとは、文章の内容を書き直したり情報を新しくすることです。
記事は公開して終わりではなく、古くなった情報を最新に更新したり、わかりにくい文章をわかりやすくしたり、あるいは画像を追加して理解を促したりと改善やメンテナンスが必要になります。
リライトを行う前にまずは、作成・公開したコンテンツを、「Google Search Console」や「Google Analytics」を使用して、検索順位を確認します。
どのくらいの順位に表示されていれば良いという明確な基準はありませんが、検索順位が低いコンテンツや検索順位が下落しているコンテンツを中心にリライトを行っていきます。
リライトの具体的な方法としては、検索順位が低いコンテンツのキーワードで実際に検索して表示される競合上位サイトのタイトル・内容などを比較します。
たとえば、「化粧 手順」で書いたコンテンツの内容と上位表示されているコンテンツを照らし合わせ、上位コンテンツの方が内容が例文を交えて具体的に記載されているのであれば、参考に追記します。
あくまで具体例であり、上位記事と比較するポイントは以下の通りです。
- 内容の質
- 読みやすさ
- ユーザーの検索ニーズに合っているか
多角的な視点から総合的に照らし合わせることが重要です。
また。記事のリライトは、検索順位を上げるだけでなく上位記事の順位をキープする役割もあります。優先すべきは検索順位が低いコンテンツのリライトですが、上位記事も定期的にリライトを行いましょう。
コンテンツSEOのポイントまとめ
コンテンツSEOのポイントを振り返りましょう。
- ユーザーファーストを心がける
- コンテンツの量ではなく、質を意識する
- コンテンツ同士の関連性を明示する
コンテンツSEOのコツは、一度SEOは忘れて読者になったつもりで自分のコンテンツを読んでみることが重要です。本当に満足できるか、他の人に推薦したくなるかを判断し、とことん記事質にこだわってください。
主語が「読者」「ユーザー」になっているか
筆者がコンテンツを作るときに注意していることは、主語が「読者」になっているか。よく「SEO的に〜」「SEOの観点で〜したほうがいい」と主語がSEOになっている人がいますが、これはSEOの本質から外れています。
SEOは読者に有益なコンテンツを提供するための手法。あくまで読者が主役であり、読者に有益なものを届けるのが第一優先です。主語が「読者」「ユーザー」になっているか常に意識してコンテンツを作ってください。
SEO対策のやり方②:内部対策
続いてのSEO対策は「内部対策」。Webサイト全体のテキストや画像、HTMLタグ、リンクなどサイト内部の要素を改善する施策です。Webサイトの「土台づくり」「リフォーム」「インフラ整備」と覚えてください。
内部対策は主に2つあり、「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」があります。
テクニカルSEOとは、検索エンジンに向けた施策です。
SEO対策はユーザーファーストのコンテンツ作成が重要ですが、検索エンジンにWebサイトを正しく認識してもらうことも検索順位を上げる要素となります。
そして、コンテンツSEOとテクニカルSEOの違いとしてはターゲットの違いです。
コンテンツSEOはユーザーをターゲットとして施策を行いますが、テクニカルSEOは検索エンジンをターゲットとして施策を行います。
どちらの施策に注力するかは、Webサイトの種類で大きく異なりますが前提としてどちらも過不足ない対策が重要です。
◎内部対策の3つの目的
1.検索エンジンの巡回をうながす(サイトマップ作成、内部リンクなど)
2.検索エンジンに正しく内容を伝える(タイトル、見出しタグなど)
3.ユーザビリティを担保する(モバイルフレンドリー、ページ速度の高速化など)
コンテンツSEOを頑張っても検索エンジンに発見されず、正しく内容が伝わらなければ検索結果の上位には来ません。
検索エンジンのクローラー(情報を探すロボット)の巡回を促し、コンテンツを理解しやすくすることを「クローラビリティを良くする」と言います。これが内部対策のメインの目的です。
最低限やってほしい内部対策は15項目ありますが、それぞれの説明は関連記事を参考にしてください。本記事では15のリストの中から3つをピックアップして解説します。
◎検索エンジンの巡回をうながす対策
1.XMLサイトマップを作成する
2.内部リンクを最適化する
3.パンくずリストを設置する
4.SSLを適用する
5.URLを正規化する
6.robots.txtを設置する
7.構造化データをマークアップする
◎検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝達する対策
8.ページタイトル(h1)にKWを含める
9.meta descriptionを最適化する
10.見出しタグ(h1~6)で文章構造をハッキリさせる
11.画像のaltタグを適切に使う
◎ユーザビリティを担保する対策
12.文字サイズを適切にする
13.404エラーページを設定する
14.ページ速度の高速化(画像サイズの軽量化)
15.モバイルファーストインデックスに対応する
XMLサイトマップを作成する
まずは検索エンジンの巡回をうながす内部対策を行います。特に重要な施策が「XMLサイトマップ」の作成&送信です。特に重要な施策が「XMLサイトマップ」の作成&送信です。XMLサイトマップは、サイト内の構造やコンテンツ(画像や動画なども含む)を検索エンジンに「素早く」理解してもらうためのファイルです。
サイト内の構造を1つのファイルにギュッと凝縮し、検索エンジンのクローラーの理解を早めます。XMLサイトマップは下のように複雑なコードですが、無料の自動作成ツールで簡単に作れます。
下の条件に1つでも該当するサイトであればXMLサイトマップの作成を行いましょう。
・500ページ以上ある
・サイト内リンクができていない
・外部からの被リンクが少ない
・多くの画像や動画がある
XMLサイトマップを作成の方法、送信方法は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:XMLサイトマップ(sitemap.xml)作成&送信方法マニュアル【専門知識不要】
画像のaltタグを適切に使う
続いては検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝達する対策です。「画像もSEOに関係あるの?」と思われるかもしれませんが、コンテンツの内容理解に関わるため、大いに影響します。
画像の使い方で重要な要素が、altタグ(代替テキスト)を適切に使うこと。altタグとは、画像を説明するテキストのことで、画像が何を表しているのかをGoogleに理解してもらう役割があります。
altタグの設定はHTMLで<img src=”image.jpg” alt=”画像の内容” />のコードを入力します。
良い例:<img src=”pupy.jpg” alt=”投げたものを取ってくるダルメシアンの子犬” /
上の例のように、画像のコードは「pupy.jpg」とシンプルですが、altタグは画像の内容は「投げたものを取ってくるダルメシアンの子犬」と詳しく記入します。これくらい丁寧にしましょう。altタグのほかにもSEO対策における画像の使い方は多々ありますので、関連記事を参照してください。
関連記事:【入門版】SEO対策における画像やaltタグの使い方を1から丁寧に解説します!
モバイルファーストインデックスに対応する
最後の内部対策は、ユーザビリティを担保する内部対策。
その中でも重要項目は「モバイルに対応すること」。モバイルフレンドリーと呼ばれ、スマホでも見ても違和感がないように表示することです。ポイントは次の3つ。
- 拡大表示しなくても文字を判読できる
- コンテンツが画面サイズに合って拡大表示や横スクロールをしなくていい
- 目的のリンクがタップできるよう、リンク同士が十分に離れている
上の3つはGoogle Search Consoleでも確認できるので、行ってみてください。
次に2018年にGoogleが発表したMFI(モバイルファーストインデックス)に対応すること。MFIとは「PC用サイトではなく、モバイル用サイトを見て検索順位を決めていきます」という意味。Googleは2020年9月からはすべてのサイトをMFIに移行すると発表しています。
現段階でPCユーザーの方が多いとしても、9月以降はMFIに対応していないとWebサイトの検索順位が下がる恐れがあります。「モバイルフレンドリー」と「MFI」は別であり、スマホ対応になっていてもMFIではない可能性があるので注意。
MFIに移行する方法はGoogleの公式ガイド「モバイル ファースト インデックス登録に関するおすすめの方法」が参考になりますので、早いうちに移行しましょう。
内部リンクを張り巡らせる
サイト内のページ同士を繋ぐリンク、「内部リンク」を張り巡らせ、最適化することでサイトの質が向上します。内部リンクの効果は大きく2つあります。
-
内部リンクの効果
- クローラビリティが改善される
- リンク先のページの評価が上がる
クローラビリティが改善されると、検索エンジンによるインデックスがされやすいサイトになります。クローラは内部リンクをもとにサイト内を循環するため、クローラビリティが悪いサイトは、ページのインデックスが遅く、新規記事やページを作成しても検索結果画面に表示されない可能性が高まります。クローラビリティを改善して機会損失を防ぐようにしましょう。
関連性が高いページに適切な内部リンクを貼ることで、リンク先のサイトの評価をあげることができます。これは内部リンクを通して、リンクジュースと呼ばれるSEOパワーが渡るためです。リンクジュースが多い記事ほど評価が高まるため、特にサイト内で順位を上げたいページには適切に内部リンクを貼ることでパワーが集結し順位の向上につながります。
重複コンテンツ(カニバリゼーション)の解消
SEO対策をする際によく起きがちな事象の一つに、重複コンテンツが生まれてしまうことがあります。これがキーワードカニバリゼーションのことです。
キーワードカニバリゼーションとは、サイト内で複数のページで、同じキーワードで順位を取ってしまっている状態のことです。これはユーザーの検索意図に対して、自社サイト内で競い合っている状態です。これをGoogleは重複コンテンツと判断し、ページの評価が分散し順位が上がらなくなったり、圏外に記事が飛んでしまうことがあります。
そのため、カニバリゼーションがある場合は早急に手を打つ必要があります。詳しい解決方法は以下のサイトを参考にしてみてください。
https://lany.co.jp/blog/cannibalization/
内部対策のポイントまとめ
以上がSEOにおける内部対策の解説です。3つだけ抽出しましたが、最初にリストアップした15項目はすべて行ってほしい対策です。下の関連記事を参照ください。
一度、第三者のユーザーになったつもりで自分のサイトを訪れてみましょう。表示速度は速いか?知りたい情報にたどり着きやすいか?
内部対策はエンジニアの知識も必要ですが、努力次第でコントロール可能なSEO対策。しかも、検索アルゴリズムの変動が激しい現代において、内部対策はアップデートの影響を受けにくいメリットがありますので、抜けがないようにしましょう。
ユーザーの目に触れない地味な作業もありますが、Webサイトという家を建築する要素もあるため、やりがいのある対策です。
SEO対策のやり方3:外部対策
最後のSEO対策は「外部対策」です。ざっくりいうと「他のサイトなど外部から評価されシェアしてもらうための対策」のこと。主には「被リンク」と「サイテーション」の獲得を指します。外部からの支持(応援)を集めることから、元気玉を集める作業ともいえるでしょう。
外部対策がSEOに重要である理由は、「第三者による評価」だからです。検索エンジンは「外部のユーザーが推薦しているページは良いコンテンツのはずだ」と判断します。「行列のできている飲食店は美味しいに違いない」「肯定的なレビューが多い映画は面白いに違いない」と同じであり、特に検索エンジンの中でもGoogleは創業時から被リンクを重視しています。
ただし、外部対策は自分でコントロールできない対策のため、他社が諦めてしまいがち。逆にいえば他と差をつけるチャンスなのです。
被リンクを獲得する
※画像引用:KEY FACTORY
被リンク(バックリンク)は、自分のWebサイトのリンクを外部のWebサイトから張ってもらうことです。Webサイトに直接リンクが紐付いているものを指し、以下の2つが紹介の例です。
・Web幹事は便利でおすすめ!
・このサイト使った方がいいよ! https://web-kanji.com/
被リンクは「数」と「質」が大切になり、意図的に操作したものではなく自然に評価されて張られることが大前提です。
1.被リンクは「自然獲得(ナチュラルリンク)」が原則
2.被リンクは「リンク数」より「ドメイン数」が評価される
3.リンク元との関連性、コンテンツの質、ドメインパワーが大切
被リンクの数は「被リンク数」と「被リンクのドメイン数」の2つがあります。同じサイトから10本リンクされた場合、被リンク数は10ですが、被リンクのドメイン数は1。この場合、「被リンクのドメイン数」のほうが重要であり、1つのサイトから多くのリンクが集まるよりも、さまざまなサイトから分散して被リンクしてもらうことがポイントです。
そして、リンク元との関連性が高いこと、リンク元のコンテンツが良質であること、リンク元のドメインパワーが強いこと、の「質」が重要です。
被リンクは「誰」から獲得するかも関係するのです。たとえばサッカーの練習方法のページを作った場合、一般の人から評価されるより、有名なサッカー選手や、著名なプロ指導者、サッカー専門メディアなどから被リンクをもらう方が価値が高いと判断されます。
被リンクはあくまで自然な獲得が前提になるため、金銭のやり取りによる被リンク、過剰な相互リンクを目的とした協定はペナルティの対象。不正にリンクを張ったページだけでなく、サイト全体がペナルティを受ける可能性があるので避けましょう。
狙い通りに獲得できるものではありませんが、できる手を打ってみましょう。被リンクについての基礎知識は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:被リンクとは?SEOへの効果、増やす方法まで初心者向けに解説
サイテーションを獲得する
サイテーション(citation)とは「ネット上で企業名、サイト名、電話番号などを言及されること」です。GoogleやYahoo!など検索エンジンでの指名検索はもちろん、ブログ、SNSやYouTubeのタイトル・コメント欄など、あらゆるオンライン上で「テキスト」で言及されることを指します。
サイテーションはリンクが張られていなくても名前を言及されるだけでいい分、被リンクよりハードルが低いSEO対策です。
被リンクより効果は低いと思われますが、検索エンジンで世界2位のシェアであるBingは「SNSのシグナルはランキングに影響する」と公式に述べており、被リンク獲得と合わせて積極的に行いたい対策です。サイテーションの獲得方法は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:サイテーションのSEO効果と影響!SEO対策に知っておきたい最新情報
外部対策ではSNSで拡散されやすい仕掛けをしよう
被リンクもサイテーションの獲得もコンテンツがユーザーの目に触れなければ何も始まりません。SEOで検索上位に表示されるには時間を要します。
そこで大きな武器になるのがSNS。コンテンツ作成直後からユーザーに届けることができ、拡散されれば閲覧数を格段に増やすことも可能です。
また、認知が増えると著者やサイトの権威性も上がるためE-E-A-Tの向上にもつながり一石二鳥。現代のSEO対策でSNSを利用しない手はありません。
ユーザーがシェアしやすいよう、タイトル付近やコンテンツを読み終えたあとなど見やすい場所にSNSボタンを設置しましょう。最低限、Twitter、Facebook、はてなブックマークの3つは設置するようおすすめします。
外部対策のポイントまとめ
以上が外部対策に関する解説です。自らの思惑通りにコントロールできない対策なので、難易度は高いと言えます。考え方のポイントとしては、自分のサイトを実店舗に置き換えてみましょう。訪問してもらったお客様が口コミで広めたくなる商品はどんなものかを考えましょう。
そのためには、コンテンツSEOと内部対策がでていることが第一条件。この3つは互いに助け合って成立するものなのです。外部対策におけるポイント、ペナルティを受けてしまう誤った対策などは以下の記事をチェックしてください。
関連記事:SEO外部対策とは?実践ガイドと被リンクチェックのツールまとめ
SEO対策に導入しておきたい4つのチェックツール
SEO対策は検索上位に表示されるまで長い道のりがあり、その間には分析や改善(リライト)を繰り返すこともあります。コンテンツは作り終えてからが始まり。分析&改善までがSEO対策です。
SEOは記事や本などでノウハウを学ぶことも重要ですが、コンテンツに必要なことはお客様(読者・ユーザー)から学んでください。それが何よりの近道です。
この章では最低限導入しておきたい4つのチェックツールを紹介します。どちらも無料で登録できるため、SEO対策を始めたらすぐに設定してください。
関連記事:Googleアナリティクスとサーチコンソールの違いとは?使い分けや連携方法を解説!
【無料】Google Search Console
Google Search Console(サーチコンソール)は、表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位などユーザーの訪問前のデータを解析し、主に「コンテンツの何を改善すれば集客できるか?」を分析できるツールです。
「検索順位は良いのにクリック数が悪ければタイトルを変えてみよう」などが改善の一例。使う前は難しそうですが、使うほど慣れてきて有効活用ができますので安心してください。
さらにサーチコンソールは、内部対策におけるサイトマップの送信、外部対策における被リンクの数もチェックできるなど万能ツール。コンテンツを作ったあと、Googleに「コンテンツを作ったから登録してね」と知らせるインデックス機能もあり、SEO対策には欠かせません。以下の記事を見ながらサーチコンソールの設定を行ってください。
関連記事:【入門版】Google Search Consoleの登録・設定方法&使い方【スタートアップガイド】
【無料】Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、サイトの訪問者数・PV数・平均滞在期間などの基本事項や、ユーザーの年齢・性別・地域など、あらゆる項目を分析できる無料ツールです。
サーチコンソールが訪問前のデータであるのに対し、Googleアナリティクスは訪問後のデータ分析。目標に対しての達成度合いを検証します。
・目標の訪問者数・PV数が達成できているか
・狙っているターゲットが訪れているか
・成果(コンバージョン)に繋がっているか
そのコンテンツの改善はもちろん、似たようなキーワードで作る際、どんなターゲットが訪問しそうかの参考にもなります。Web幹事でも週1回は、前週と今週の訪問者数をチェックし、改善ポイントを洗い出しています。GoogleアナリティクスもSEO対策の必須ツールなので、以下の記事を参考に登録してください。
関連記事:【入門版】Googleアナリティクスの設定方法&使い方【スタートアップガイド】
【有料】順位計測ツール『GRC』
画像出典:GRC
当サイトWeb幹事で利用している有料ツールが『GRC』です。Google、Yahoo!、Bingの検索順位を登録したキーワードごとに確認できる便利ツール。
例えば「外部対策」「内部対策」などおキーワードで登録しておくと、1日1回、順位を計測して教えてくれます。コンテンツの量が増えてくると一つ一つの順位を追うのが大変になってくるので重宝しています。
料金はプランによって異なりますが、スタンダードプランで年額9,000円(月額換算750円)。月1,000円以下なので、導入をおすすめします。
Web幹事では、半年間で3位以下にならなければ記事をリライトするようにしています。
【有料】自社サイトや競合サイト分析『Ahrefs』
画像出典:Ahrefs
もう一つ、当サイトWeb幹事が使っている有料ツールが『Ahrefs(エイチレフス)』。
世界で60万人が導入しているSEO分析ツールで、競合サイトの流入数や流入キーワードの分析が可能です。競合サイトはどんなキーワードで書いているのか?を調べ、自社でも書こう!などの判断ができます。
また、どこから被リンクをもらえたかなども一覧できるため、多機能で便利なツールです。海外のツールなので、月額99ドル~という料金体系ですが、サイトが充実してきたら導入をお勧めします。詳しい機能などは下記の記事を参考にしてください。
関連記事:【厳選3選】コンテンツマーケティングツールを目的別に比較
SEO対策で気になるQ&A
最後にSEO対策をする前に大切な5つのクエスチョンについて回答します。ここまで理解すれば、あとは実践あるのみ。同じ質問をされたときに説明できるようにしておいてください。
- SEOの流れはどう変わってきている?
- WordPressってSEOに有利?
- LPやECなどサイトの種類でSEO対策は別?
- SEO対策はプロに依頼するべき?
- SEO対策の学習におすすめの本は?
SEOの流れはどう変わってきている?
現在ほど検索エンジンの精度が高くなかった2000年代〜2010年代前半は、サイトの善し悪しを正確に判断でませんでした。検索キーワードを多く詰め込んだコンテンツや、他のサイトからの被リンクが多いコンテンツを単純に評価する傾向にあったのです。
しかし、徐々にGoogleの精度が高まり、サイトの善し悪しを判別できるようになってきたおかげで、キーワードを詰め込むだけの小手先のSEO対策は通用しません。2012年にはGoogleが「ペンギンアップデート」「パンダアップデート」を導入(米国では2011年から)。
そこから毎年のようにアップデートを行い、徐々に不正行為や低品質コンテンツを取り締まったことにより、ユーザーの信頼に足るサイトを評価するようになったのです。
直近では、約4ヶ月ぶりとなる2024年8月にコアアップデート(検索アルゴリズムのベースとなる部分の変更)も行われ、検索順位に変動が起きています。
SEO対策の傾向としては、サイト内のUXを改善し「ユーザーが使いやすい」かつ「有益な」コンテンツ・サイト作りが求められています。また、サイトやコンテンツ制作者のエンティティ(専門性)も重視されており、より独自の切り口で専門的な情報を提供できるかが重要となっています。
今後いかなるアップデートがあっても安直な手法に手を出さないよう、ブラックハットSEOと呼ばれるドーピングと、逆にGoogleが評価するホワイトハットSEOの違いは理解しておいてください。
関連記事:【初心者向け】ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いとは?
WordPressはSEO対策に有利?
SEOあるあるの1つに「WordPressはSEOに強い」があります。これは半分正解で半分は間違い。強いといわれる理由は、SEO対策のテーマ(テンプレ)やプラグイン(アプリのようなソフト)が充実しているからです。
・サイトの表示スピードが速い
・UXが優れている(読みやすい、少ないクリックでアクセスができるなど)
・SNSでシェアされる(そのための)ボタンがある
上記のような複雑な内部対策の設定が簡単にできる仕様のため、その点ではSEOに有利といえます。ただし、コンテンツSEOや外部対策も必要です。WordPressを導入すれば検索上位になるわけではなく、少し武器が増えるだけ。WordPressにもデメリットは存在しますので、以下の記事を参考に検討してください。
関連記事:WordPressのデメリット。拡張性と自由度が高いCMS「WordPress」の弱点とその対処法
LPやECなどサイトの種類でSEO対策は別?
1ページだけのLP(ランディングページ)やECサイト(ネットショップ)、オウンドメディア などサイトごとにSEO対策は異なるのか?
結論からいえば、サイトの種類が異なってもSEO対策の中身は同じです。この記事に書いてあることを、そのまま実践してください。ただし、各サイトの種類ごとにコツや具体的なノウハウは少し異なるので、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:LP(ランディングページ)のSEO。LPの定義からSEOの施策手順まで
:ECサイトでSEOに強くなるためのポイントを解説!
:オウンドメディアのSEOで悩んでませんか?プロが実践する成功の秘訣
SEO対策をコンサル会社に依頼すれば検索順位は上がる?
ここまで読んで分かる通り、SEOは行うべき施策が膨大にあり、専門性の高い対策です。SEOのコンサルティング会社へ依頼しようと思った方も多いでしょう。
質問の回答からいえば、プロにお願いする方が成果にはつながりやすいです。ただし、丸投げはNGであり、SEO対策会社との相性や善し悪しもあります。コンサルを検討している方は以下の記事を読んで準備を行ってから依頼してください。
関連記事:プロに聞いたSEO対策会社の選び方4ポイント【失敗したくない方へ】
:全国のおすすめSEO会社15社を比較!依頼してはいけないSEO会社も紹介
AIを活用して上位表示は可能?
AIを活用して、上位表示を実現できればコンテンツを制作する時間やコストを大幅に短縮できます。
しかし、AIを活用して上位表示は可能なのか?疑問に思う方も多いでしょう。
結論からいえば、AIを活用して上位表示は可能です。
実際にGoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏はAIの活用によるSEO対策について以下のように述べています。
実際のところ、私たちが重視しているのは、最終的にウェブサイトに公開されるコンテンツの全体的な品質だ。
ツールを使って作業を始めたり、スペルチェックや文章の表現を助けたりするのは、それ自体は問題ない。ただし、そうして作成されたコンテンツが自動的に高品質とみなされるわけでもない。
AI 生成コンテンツに関するガイダンスを確認し、有用なコンテンツのページにある質問事項を検討することをすすめる。確かに手間はかかるが、このような問題については、独立した第三者からの意見を聞くことが非常に有益だと私は考える。
AIを活用しても、高品質なコンテンツを作成できれば問題はないというのが結論です。
しかし、AIが作成したコンテンツにはまだまだ情報の正確性に欠け、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを生み出せているわけではありません。
つまり、AIで制作したコンテンツは人間の目で確認する必要があるということです。
Googleの「検索品質評価ガイドライン」では、質の低いコンテンツの大量生産はWebサイト自体の価値を低下させるといわれており、実際、Googleのコアアップデートにより、AIで自動生成された低品質コンテンツは検索順位を大きく低下させました。
AIの使用により、検索順位を下げるリスクもあることを念頭に置いておきましょう。
SEO対策の学習におすすめの本は?
SEOのノウハウは膨大な量があり、一冊に凝縮されている書籍を読むメリットは大きいです。
SEO対策を学習する場合は、「SEO全般の基礎知識」「コンテンツSEOのためのライティング」「内部対策に特化した本」の3種類は読んで欲しいところ。
筆者がおすすめする本は上の8冊ですが全部は読む必要ありません。以下の記事のレビューを参考に、相性が良さそうな本を選んでください。
関連記事:SEO対策の学習におすすめの本8冊を目的別に紹介【2020年度保存版】
【参考】Web幹事がSEO対策に取り組んだ理由
ここまで読んで、SEO対策に取り組むべきか迷っている方もいるでしょう。参考までに、当サイトWeb幹事が立ち上げからSEO対策に取り組んだ理由を説明します。
本来SEOから始めるのは非効率
Web幹事をリリースしたのは2018年11月。それ以前はホームページ制作をしていましたが、「ネットの情報を見ても、どの会社に依頼したらいいか分からない」というお客様の声が多く、最適なホームページ制作会社を紹介するマッチング事業にシフトチェンジしました。
知名度がないベンチャー企業の場合、下のようなランディングページを作成してWeb広告に注力するのがセオリーです。上位表示まで時間がかかり、費用を投資し続けなければいけないからです。
しかし、競合を分析した結果、本来は非効率と思われるSEO対策を選択しました。
当時は競合が強くなかった
「ホームページ制作」「ホームページ制作 東京」など、Web幹事として狙うキーワードで検索したとき、当時は競合が少なく、上位表示されているコンテンツの質も低いものでした。同時にリスティング広告のCPC(URLをクリックされたときの単価)も高く、それだけ需要のあるキーワードだと分かりました。
そこで、検索結果で1位に表示されているサービスと同程度のコンテンツ量+競合を超える質のコンテンツを投下し続ければ勝てると判断したのです。最悪、2位は獲れそうだと考えたので、思い切ってSEO対策に踏み切ったのです。
ホームページから問い合わせが来たのは半年後
先述の通り、SEO対策は成果が出るまで時間がかかります。また、競合と同じコンテンツ量を投下する必要があるので、最初の数ヶ月で100記事以上をリリースしました。社内だけで記事を作成するのは無理なので、記事制作代行会社にも依頼しています。諸々の費用を含めると500万円以上は投資しています。
初めてホームページから問い合わせが来たのは半年後。その後も、ひたすら地味&地道に良い質の記事を作り続けました。結果、3年後には月間300件以上の問い合わせをいただくようになりました。
その結果、現在はSEO対策だけで月間20万人以上の方がホームページを訪れています。
SEO対策を業者に依頼する費用の相場
SEO対策の費用は主に3種類
SEO対策内容 | タイプ | 費用・料金 | 目的 | 対策概要 |
SEOコンサルティング (総合的コンサル) |
月額固定費用型 |
10〜50万円/月 100万円を超えることも) |
サイト企画から 全てを見てもらう |
調査・分析・企画 コンテンツの作成指示 ライティング指示・指導 |
SEOサイト設計 コンサルティング |
一括支払い型 | 10万円〜100万円以上 | SEO効果を狙ったサイト をスムーズに 立ち上げたい |
調査・分析・企画 |
コンテンツSEO |
一括支払い型 月額固定費用型 |
記事本数×記事単価 (@数千円〜10万円) |
記事の作成による アクセスアップ |
コンテンツ(記事) の作成 |
内部SEO対策 | 一括支払い | 10万円〜20万円 | 手っ取り早く順位 を上げたい (リスクなし) |
タグや内部リンク システム面の調査・修正 |
外部SEO対策 |
月額費用固定型 |
1〜15万円/月
|
手っ取り早く順位 を上げたい (リスクあり) |
被リンクによる SEO対策 |
SEO対策の費用の目安は、コンサルを依頼する場合は月額10〜50万円、サイト設計からお願いする場合は10万円〜100万円以上、記事制作は1本5万円前後です。
ただし、単純に自社のホームページを指名検索で1位にしたいのか(Web幹事で検索した場合、このサイトが最上位に来るか)、記事を作って特定のキーワードで上位表示させたいのか(ホームページ制作など)によっても異なります。
例えば当サイト・Web幹事の場合は月に40本ほど新しい記事をリリースしています。それだけで費用は40本×5万円で200万円です。その他、Webサイトのバグがないか、新しい情報に更新するエンジニアに給料も支払っているため、全部合わせると500万円前後かかっています。
・月額固定費用型
・一括支払い型
・成功報酬型
依頼の仕方も主に3つあり、作業範囲によって異なります。
記事制作にかかる費用
作業 |
内容 |
料金の目安 |
構成作成 |
タイトルや見出しなど 記事の企画や構成案を考える |
5,000円〜10,000円 |
執筆(ライティング) |
構成案に基づいて 原稿を作成する |
5,000円〜ピンキリ |
編集 |
ライターが書いた原稿を 読みやすく修正する |
5,000円〜10,000円 |
イラスト作成 |
オリジナルの図を作る |
500円〜5,000円/枚 |
入稿 |
CMSでの入力 |
1,500円〜3,000円 |
監修 |
専門家に記事をチェックしてもらう |
10,000円〜 |
撮影 |
プロのカメラマンに写真撮影を依頼 |
30,000円〜50,000円 |
記事作成を依頼する場合の費用の目安は、1記事50,000円前後が相場です。記事を専門家に監修してもらう場合はプラスで10,000円、写真撮影をプロカメラマンに依頼する場合はプラス50,000円前後かかります。取材が発生する場合は、ライターの交通費などもプラスされます。
記事作成の費用の幅が大きくなるいちばんの要因はライターによる執筆(ライティング)。1文字0.5円など、文字単価で設定する代行会社が多く、記事の文字数やライターのレベルによって単価が異なるため、一概に1記事〇〇円かかるとは言い切れません。1記事50,000円前後は、あくまで目安と考えてください。
関連記事:SEO対策の費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
【無料】SEO対策のチェックシートをプレゼント
自社でSEO対策を行う場合も外注する場合にも役立つ、SEO対策のチェックシートをプレゼントします。
SEO対策における基本的なチェック項目を45項目ピックアップしました。サイトの構造からページタイトルやリンクの使い方まで「内部対策」を中心にSEO対策の基本が網羅されたチェックシートになっています。
Excel(エクセル)形式なので、編集・追加も可能なので、ぜひご活用ください。
【まとめ】失敗しないSEO対策とは
以上、SEO対策の概要とノウハウを説明してきました。
主に3種類のSEO対策があり、どれが欠けても検索結果の上位に表示されることは難しいです。サイトが評価されるのは一朝一夕では不可能であり、SEO対策は途方もない地味&地道な作業の繰り返し。途中で挫折する方が大部分であり、継続性が命の根気勝負です。
・SEO=検索エンジン最適化×検索体験最適化
・SEOに答えはない、可能性のある対策はすべてやる
・総合的な対策が必要であり課題はサイトによっても違う
・受験勉強と同じで苦手科目もやらないと成果は出ない
・徹底してユーザーの困りごとを掘り下げる
以上がSEO対策のポイントです。高性能のGoogleといえど毎年1兆を超えるページをチェックするのは相当の過重労働。評価も完全ではありません。
ただし、幸い検索エンジンはユーザーファーストの流れになっており、良いコンテンツを作ることが評価につながりやすくなっています。検索エンジンをハックするのではなく、良い情報をユーザーに届ける気概で挑んでください。
SEO対策会社選びが不安な方へ
やっぱり自分で発注先を選ぶのは不安…という方はWeb幹事にご相談ください。Web幹事は、あなたにあった最適なSEO対策会社を無料でご紹介するサービスです。
SEO対策経験者が丁寧に要件をヒアリングし、目的と予算にあった最適な会社を、ご提案します。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
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Q. SEO対策とは何ですか?
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略称のことです。検索エンジンにコンテンツを評価してもらい、検索結果の上位に表示されるための手法を指します。
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: SEO,ライティング
スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。自身がアナログ人間のため、Webの知識を学びつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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