- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー SEO対策
サイテーションのSEO効果と影響|SEO対策に知っておきたい最新情報【2024年最新版】
「サイテーションってどういう意味?」
「サイテーションのSEO効果や影響は?」
「どうやったらサイテーションされる?」
自分のサイトがネット上で話題になる「サイテーション」。”コンテンツの質”が最重要のSEO対策ですが、プラスアルファの要素として「サイテーション」を理解しておくと有利です。
本記事ではサイテーションを以下の3つのポイントに分けて解説します。
・サイテーションの定義と種類
・サイテーションのSEO効果と影響
・サイテーションされるための対策
3つの要点を理解すれば、SEO対策が強化され、適切な道筋が見えてます。
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サイテーションとは
サイテーションは「引用・言及」
SEOの分野においてサイテーション(citation)とは「ネット上で企業名、サイト名、電話番号などを言及される行為」。
GoogleやYahoo!など検索エンジンでの指名検索はもちろん、note、ブログ、Twitter、Facebook、Instagram、TikTokやYouTubeのタイトル・コメント欄など、あらゆるオンライン上で「テキスト」で言及されることがサイテーションです。
画像の文言や動画内の会話はサイテーションの対象外。本記事の「Web幹事」であれば、下の画像のようなツイートがサイテーションされた例です。
このように、必ずテキストで言及される必要があります。
サイテーションの種類
検索エンジンがサイテーションとして認識するのは次の3つです。
①名前(サイト名、会社名、個人名など)
→「Web幹事の記事って分かりやすいよ」
②住所、電話番号
→ホームページ制作の相談するなら03-6457-3550がおすすめ
③テキストURL
→最近このサイト気になってる https://web-kanji.com/
名前は自身のWebサイトと紐付いていなければ意味がありません。仮に「株式会社パラサイト」という名前の会社があった場合、単に映画『パラサイト』の名前が引用されてもサイテーションにはなりません。
「株パラ」と略した名前もNG。きちんと「株式会社パラサイト」と正式名称で言及される必要があります。なのでサイト名・サービス名は正式名称が引用しやすいよう、シンプルで覚えやすいネーミングにしましょう。
「サイテーション」と「被リンク」の違い
「サイテーション」と混同しやすいSEO対策に「被リンク」があり、次のような違いがあります。
サイテーション:Web幹事がおすすめ
被リンクの場合:Web幹事がおすすめ
サイテーション:Web幹事が便利 https://web-kanji.com/
被リンクの場合:Web幹事が便利 https://web-kanji.com/
「被リンク」は直接Webサイトが紐付いているもの。「サイテーション」はリンクが張られていなくても名前を言及されるだけでいいので、被リンクよりはハードルが低いSEO対策です。
その代わり、被リンクはGoogleが公式に推奨しており、SEO効果に関してはサイテーションより高いと考えられます。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
関連記事:被リンクとは?SEOへの効果、増やす方法まで初心者向けに解説
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サイテーションのSEO効果
Googleからの正式な発表はないので過信は禁物
サイテーションについて理解が深まったところで気になるのがSEO効果です。
サイテーションはSEO対策の中で「外部対策」の部類にあたりますが、実はサイテーションに関するGoogleの公式な言及はありません。あくまでウェブマーケティングの業界で推奨されているSEO対策の用語で、直接的な影響は議論が分かれます。
2014年のGoogleの公式動画では「SNSのソーシャルシグナルが検索結果のランキングに直接影響することはない」と述べられています。
「じゃあサイテーションされても意味ない?」と思うかもしれませんが、結論を言うとサイテーション獲得は目指した方がいいです。理由は以下の3つ。
- ソーシャルシグナルのSEO効果を発表している検索エンジンもある
- サイテーションされることにマイナス要素がない
- 指名検索数が増えると、結果的にSEO効果が期待できる
2020年時点で、Googleはサイテーションに関する発表はしていませんが、公式に明かしていないだけで影響力がないとは言い切れません。
現に検索エンジンで世界2位のシェアであるBingは「SNSのシグナルはランキングに影響する」と述べており、昨今のSNSの影響力はGoogleも無視できないと考えられます。
そして、他者からサイテーションされることにマイナス要素はなく(炎上やネガティブな言及は除く)、認知されることは大きなプラスです。検索結果の上位に来るには時間がかかるので、手っ取り早く知名度をあげてくれます。
知名度が上がると指名検索が増え、結果的にSEO効果も期待できます。また、SNSで紹介されたリンクの記事を読めば、滞在時間や読了率などのユーザー行動データがSEOに影響します。その記事が被リンクされればSEO効果につながります。
つまり、サイテーションの一番の目的は「間接的なSEO効果」です。サイテーションに直接的なSEO効果がなかったとしても、される方がベターであることは間違いありません。次章で紹介する対策を読んで、サイテーション獲得を目指しましょう。
サイテーションでSEO効果のあった事例
【保存版】令和時代の最新SEO対策は〇〇にあり~SEOのためにSEOをやるのはもはや時代遅れ~
筆者の経験上、「サイテーションされれば必ずしも順位が上がるわけではないが、効果はある」という考えを持っています。
例えば上記の記事は公開された直後にTwitterやFacebookなどのSNSでシェアし、瞬く間に拡散されました。下の画像が拡散された数字です。
特にTwitterでリツイートが多かった翌日(公開2日後)には、Googleで「令和 SEO対策」のキーワードで検索すると1位となり、2021年も1位をキープしています。
これはGoogleが閲覧数や記事内のユーザー行動以外にも、Twitterでの拡散や、サイテーションを見ていると考えています。
サイテーションはMap Engine Optimization(MEO)と関係がある
サイテーションのSEO効果に関しては、Map Engine Optimization(MEO)への影響も考えられます。ややこしい専門用語が登場しましたが、MEOとはGoogle Mapを対象とした「地図エンジン上の最適化を図ること」でローカルSEOとも呼ばれます。
Google Map上の順位決定においては「店の知名度が重要」とGoogleの公式ガイラインに記載されています。
多くの人に知られている著名な美術館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
引用元:Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する
知名度を獲得する意味で、サイテーションされることは優位に働きます。以上のような事例からも、サイテーションを獲得することはSEO対策にプラスだと考えられるのです。
関連記事:MEOとは?メリットや上位表示の対策方法などを分かりやすく解説
サイテーションを獲得するための施策
SNSやブログでサイト名や店名を発信する
サイテーションを獲得するためには、まずは自分の存在を知ってもらうことが大切です。
サイト名や記事のリンクなどを自分から発信しましょう。例えば「弊社の記事が公開されました」より、「Web幹事の記事が公開されました」と名前を明記する方がサイト名が認知されやすくなります。
そして認知度の向上のためには、「Twitter」と「Facebook」がおすすめのSNS。ビジネスの交流が盛んで、テキストが主体の媒体だからです。2つのSNSのアカウントを作って名前やWebサイトのリンクを発信してください。下のように会社のアカウントでなく社員でもOKです。
認知度を上げるために以下の3つを意識しましょう。
・アカウント名にサイト名を入れる
・プロフィール欄にサイト名を入れる
・サイトのURLを入れる
アカウント名やプロフィール欄にはサイテーションしてもらいたい名前を入れてください。そして第三者がリンクを紹介しやすいように、プロフィール欄にもURLを記入しておくとベターです。
SNSやブログは「誰でも手軽にできる広報活動」。作成して終わりでは意味がありませんので継続して運用していきましょう。もし自社での運用が難しく外部の業者に依頼する場合は、SNS運用代行の費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】を参考にしてください。
SNSボタンは必ず設置しよう
ユーザーが共有しやすいよう、 コンテンツには少なくとも「Twitter」「Facebook」「はてなブックマーク」の3つのソーシャルボタンは、ユーザーが見つけやすい場所に設置しておいてください。
著者やサイトの認知度が上がるとSEOにも重要なE-A-T(専門性、権威性、信頼性)を高めることにもつながります。現代のSEO対策はSNSの力を活用することは欠かせないと言っても過言ではありません。
関連記事:SEO対策に最重要のE-A-Tとは?3つを高める対策も紹介
NAP情報を正しく記述する
母体となるWebサイトには、サービス名や運営者のNAP情報を正しく記述しましょう。
NAP情報とは、「Name(企業・サービス・店舗名)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」の3つ。まさにサイテーションに該当する項目です。第三者に認知されるよう、この3つはサイト内に記載しておいてください。
店舗や企業名はGoogleマイビジネスに登録しよう
店舗や企業名はGoogleマイビジネスに登録しましょう。
Googleマイビジネスは検索画面やGoogle Mapに企業やお店の情報を表示する無料サービスです。住所や電話番号、サイトURLなどをユーザーに提供でき、下のようなメリットもあります。
・企業情報を正確に表示できる
・ユーザーが口コミを書ける
・ユーザーをサイトに誘導できる
Googleマイビジネスで運営情報を開示してポジティブな口コミが集まると、Googleの評価の向上が期待でき、Google Mapからの集客も見込めます。認知が拡大すればサイテーションされる件数も増えます。無料で簡単に登録できますので、Googleマイビジネスも活用しましょう。
影響力のある媒体に取り上げてもらう
3つめは影響力のある媒体や個人、ドメインパワーが強いサイトから言及されることです。
ウェブマーケティングでは、影響力のあるサイトからの言及の方がSEO効果が高いと考えられています。しかも、影響力の強い媒体がシェアをしてくれた方が拡散力があり、多くのユーザーの目に触れることになります。
サイテーションは自然に獲得できることが理想ですが、「SNSでのシェアをお願いできないでしょうか?」と依頼してみることも大切。せっかくの有益コンテンツは多くの人に届けるべきです。SNSで発信するにもリソースを取られるので、シェアする際の文言は自社で考える、もしくは自分で発信したものをリツイートやシェアしてもらうなどの方法もありです。
サイテーションの注意点
自作自演のサイテーションはご法度
サイト名や公開した記事を自ら発信することは積極的に行うべきですが、過度な自作自演のサイテーションはご法度。複数のSNSアカウントを作ってわざと何度もサイト名を連呼する、他の媒体にお金を払って言及をお願いするなどの行為はやめましょう。
自作自演によって瞬発的にサイト名を売るのではなく、本当に良いコンテンツを作って継続的に評価されなければ検索上位には表示されません。
「ユーザーに役に立つコンテンツを作ること」が地盤です。サイテーションはプラスアルファのSEO対策だと考えてください。
ネガティブなサイテーションを消すのは難しい
サイテーションにはポジティブな言及とネガティブな言及があります。否定的なレビューや炎上がSEOにどれほど影響あるかは不明瞭ですが、SEO以前に否定的なサイテーションは目に触れたユーザーの信用を下げるため好ましくありません。
ただし、どんな店舗や企業であっても、一つや二つ否定的な意見は発生します。いちいち気にしていたらキリがありません。たとえネガティブなサイテーションがあったとしても、外部の投稿を消すことは難しい上に、エネルギーも必要です。消化活動よりも、良いコンテンツを作って評価されるポジティブで本質的な努力をしましょう。
良質なコンテンツを作って検索順位を上げる手法は「コンテンツSEO」と呼ばれます。具体的に良いコンテンツを作る方法は以下の記事を参照してください。
関連記事:コンテンツSEOで検索上位を狙う手法・メリットを詳しく解説【初心者向け】
サイテーションされているかを調べる方法
最後に自身のサイトがどれくらいサイテーションされているか確認する方法を3つ紹介します。
・Yahoo!リアルタイムでSNSでの言及数を調べる
・指名検索されているかサーチコンソールで確認
・ドメイン指定し自サイトを除外して検索
Yahoo!リアルタイムで調べる
SNSで自サイトのサイテーションの数を調べるにはYahoo!リアルタイムが便利です。
Yahoo!の検索エンジンに行き、上の項目「リアルタイム」を選んで、自サイトの名前で検索します。
上の画面のように、検索結果にはTwitterとFacebookで「Web幹事」と言及された投稿が表示されます。
指名検索されているかサーチコンソールで確認
Googleの検索画面上でどれだけ検索されているかの数字は無料ツールの「Google Search Console」で確認ができます。サーチコンソールのトップページ左にある「検索パフォーマンス」をクリックすると、どんなキーワードで検索されているか表示されます。
上の画面のように「web幹事」という指名検索のクリック数、表示回数が分かりますので確認してみてください。
まだサーチコンソール を導入していない方は【SEO対策入門】Google検索エンジンの仕組みと上位表示される要素を解説!!を読んで登録しましょう。
自サイトを除外して検索
Googleの検索画面でもサイテーションされたサイトを確認することができます。
「“サイト名” -site:サイトURL」で検索してください。自サイトを除いた他のWebサイトが表示されます。「Web幹事」のサイテーションを検索したい場合は、下が書き方の例です。
“Web幹事” -site:web-kanji.com/
これで自社サイトがどのように言及されているか確認できます。
サイテーションによるSEO効果と対策まとめ
以上、サイテーションのSEO効果や獲得するための対策を紹介してきました。
サイテーションはGoogleが正式に発表しているものではなく、SEOへの影響も未知数な対策です。ただし、サイトの知名度や信頼性を重視する近年のGoogleの傾向を見る限り、サイテーションを獲得は目指すべきです。目的をもう一度おさらいしましょう。
◎サイテーション獲得を目指す目的
サイトの認知度を高め、第三者から評価してもらう広報的な効果。SEOの影響も間接的な効果が期待できる。
何より大切なことは知名度を上げることではなく、第三者が閲覧したときに評価される良質なコンテンツを作ることです。
高品質コンテンツ作りを基盤とした上で、同時進行でサイテーション獲得を狙ってください。この二刀流でサイトが強化されていきます。
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Q. サイテーションとは何ですか?
SEOの分野においてサイテーション(citation)とは「ネット上で企業名、サイト名、電話番号などを言及される行為」のことを指します。
Q. サイテーションを獲得する方法は?
サイテーションを獲得するには、自社サイトの認知度を上げることが重要です。SNS・ブログ等でサイト名や記事を発信し、影響力のある媒体に取り上げてもらうのも有効な手段として挙げられます。
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: SEO,ライティング
スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。自身がアナログ人間のため、Webの知識を学びつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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