- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー SEO対策
SEO対策会社へ依頼する前の準備と知っておくべき基礎知識【2024年最新版】
「SEO対策会社へのコンサルの依頼を考えている」
「対策はすべて丸投げしていいだろうか?」
「先に準備しておくものはないだろうか?」
SEO対策会社に依頼するとき、丸投げすれば良しと考えている方は少なくありません。相手はプロだから一任したほうが良いと思われがちですが、答えはNO。依頼主側にも事前準備は必要です。
そこで本記事では、SEO対策会社に依頼する前の準備と基本の知識を解説します。実際のSEO対策会社からヒアリングした意見をもとにしていますので、実践に役立ててください。
※SEO対策を専門家に依頼したいが、選び方が分からない!という方はWeb幹事にご相談ください。あなたの要件をヒアリングして、最適なSEO対策会社をご紹介します。
SEO対策会社に依頼する前に準備が必要な理由
「こちら(依頼者)は素人だから余計なことはせず、SEOのプロに丸投げした方がいい」と思うのは大きな間違い。理由は以下の2つです。
・SEO対策会社と適切なキャッチボールができない
・見積もりや提案が不十分な状態で提出されてしまう
SEO対策会社と適切なキャッチボールができない
SEO対策の知識は専門性が高く、情報の格差が生まれやすいジャンルです。やりとりする上で聞いたことのない専門用語が多く飛び出ます。対策会社は説明のプロですが、依頼する側にも最低限の知識がないと、キャッチボールが噛み合いません。
対策会社も基礎知識のレクチャーに時間を割いてしまい、戦術や戦略に進めず成果が上がりにくくなってしまうのです。
見積もりや提案が不十分な状態で提出されてしまう
SEO対策会社に依頼するにしても「コンテンツを上位表示させたい」「できるだけ多く集客したい」など曖昧な依頼では、SEO対策会社も戦略を立てられません。その結果、見積もりや提案が不十分な状態で提案されます。
成果を出すには具体的なミッションやビジョン、バリューが必要です。これは対策会社に相談する前に準備しておくもの。受け身になるのではなく、能動的に依頼するようにしましょう。
【必読】SEO対策会社に依頼する前に必要な準備
目標と予算を決めておく
・月間の売上
・月間の訪問ユーザー数
・コンバージョン数
対策会社に依頼する前には、SEOで達成したい目標を決めておいてください。上位表示されることによって「〇〇人集客し、〇〇件のコンバージョン数(購入数や問い合わせ数)を獲得し、月間〇〇円の売上げを実現したい」といった具体的な数値を決めましょう。そうするとSEO対策会社は目標値から戦略を考えやすくなります。
そして予算も考えておいてください。あらかじめ会社で上限は決まっていると思いますが「SEOによって達成できる売上増・利益増」から逆算することをおすすめします。
対策初期に大きめの予算をとって良い理由としてSEO対策は成果が出れば調整or予算縮小できるからです。目標と予算はリンクして考えるといいでしょう。予算の選定のために先にSEO対策の相場を知っておきたい方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事:SEO対策の費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
集客するターゲットを明確にする
自社のサイトに来て欲しいターゲットも必ず決めておきましょう。
・どんな悩み・目的を持った人が来るのか?
・ユーザーの年齢層や性別は?
ターゲットが定まっていないと、SEO対策は空回りします。ターゲットを明確にすることは、すなわちユーザーの課題や悩み=検索意図を見極めることです。いくら良いサイト、商品やサービスを作ったとしても、ターゲットの検索意図に寄り添っていなければ上位表示もされず、当然コンバージョンに結びつきません。
SEOは「誰の何を解決するのか?」を考えましょう。
関連記事:SEOで重要な検索意図(インテント)とは?調べ方や記事作成方法も解説
ライバルとなる競合を設定する
次に競合サイトの「サイト名」を1社でも複数社でもいいので決めておいてください。
理由は「勝てない戦いをしない」ためです。SEOは他の記事との相対評価で決まります。強すぎる競合、勝てないキーワードに戦いを挑むのはハイリスク。
勝てるかどうかの判断はプロに任せてOKなので、競合サイトの選定だけはしておきましょう。SEOは無理な戦をせず、勝てる算段のある相手と勝負することも大切です。
対策会社に提出する自社の資料を用意する
・会社案内
・サービス・事業紹介
・営業のプレゼン資料
・過去の取り組み
上のような自社の資料はできる限り用意しましょう。良いSEO対策会社ほど、クライアントを理解しようとします。「これは役に立たないだろう」という資料でも、対策会社にとっては有益かもしれませんません。提出できるものはすべて用意してください。資料が多いほど対策会社からも優良顧客と思われ、提案の質も上がります。
自社のサービスや商品の理解が深い人を配置する
対策会社とやり取りする担当者は「自社へのサービスや商品の理解が深い人」をアサインしましょう。SEOの知識はある方がベターですが、それよりも対策会社が知りたいのはSEOの戦場で戦うための武器、すなわち「自社のサービスや商品の強み」です。
もちろん、ある程度はSEOの知見を持っておいた方が会話のキャッチボールはスムーズ。次の章で説明する最低限の基礎知識は身につけておいてください。
※SEOで重要なポイントはこちらにまとまっています。あわせてご活用ください。
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【重要】依頼前に最低限知っておきたいSEOの知識
対策会社に依頼する前にSEOに関する最低限の知識は押さえましょう。先述したように、難しい用語も頻繁に登場します。キャッチボールが噛み合わないと成果が上がりにくくなってしまいます。
関連記事:SEO対策とは?検索上位表示のための基本知識とノウハウを徹底解説
SEO対策とは(SEO対策=Google対策と覚えておく)
SEO(Search Engine Optimization)は直訳すると「検索エンジン最適化」。つまり、検索エンジンがサイトやコンテンツを「探しやすい」「内容を理解しやすい」ように最適化することが重要となります。
検索エンジン=Googleと考える
検索エンジン |
|
Yahoo! |
bing |
---|---|---|---|
シェア |
74.96% |
18.62% |
5.89% |
引用:「statcounter」(日本における2020年1月時点の検索エンジンのシェア率)
SEO対策における検索エンジンは日本では「Google」と考えてください。
上の表のように、Googleが圧倒的なシェアを持つ上に、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを活用しています。両社で検索結果は多少異なるものの、ほぼGoogleの独占状態。
iPhoneもAndroidもデフォルト(初期状態)では、Googleの検索結果を表示します。よってSEO=Googleの評価システムに従うことになります。
関連記事:Google検索エンジンの仕組みと上位表示される要素を解説!【SEO対策入門】
SEO対策の本質=圧倒的価値をユーザーに届けること
現在、Googleのアルゴリズム(計算方式)は200以上あると言われていますが、軸となるのは「ユーザーファースト」の概念です。なぜならGoogleはのび太くん(ユーザー)の悩みに対して、適切な情報をサッと出すドラえもんのポケットのような存在。ユーザーにとって最適なコンテンツを欲しがっています。
つまり、SEOは圧倒的な価値のあるコンテンツをユーザーに届けることであり、「検索エンジン最適化×検索体験最適化」の両軸なのです。
SEO対策会社に依頼する前の予習としては以下の記事を参考にしてください。
関連記事:上位表示されるコンテンツ設計とは?検索意図に応える方法を解説
SEOの成果は1年はかかる覚悟をする
対策会社に依頼する上で覚えてもらいたいことがSEOは「長期戦」であること。
特に新規サイトを立ち上げる場合、Googleからの評価を獲得するには1年はかかると想定しておいてください。
近年のSEOは小手先のテクニックが通用しないよう進化しています。コンテンツの量を増やし、サイトのパワーがつくためには時間がかかり、結果が出ない不遇の期間に耐えなければいけません。ですが、多くのサイトが短期間で結果を求め、途中で諦めてしまいます。はじめから長期戦の覚悟で臨み、検索順位の変動に一喜一憂せず腰を据えてSEO対策に挑んでください。
もしSEO対策会社が「すぐ上がります」「必ず上位表示できます」という甘い誘い文句を言ってきたら要注意。悪質な対策会社に引っかからないためにも事前の知識は必要です。「心配だからSEOを本でしっかり勉強しておきたい」という方は以下の記事を参考に選んでください。
関連記事:SEO対策の学習におすすめの本8冊を目的別に紹介【2020年度保存版】
【おすすめ】SEO対策の成果を上げる4つのツールを導入しておこう
SEO対策の最後の準備として4つのツールの導入がおすすめです。SEOはユーザーや検索エンジンからコンテンツが評価されているかを常に検証する必要があります。結果が出ていなければ原因を探り改良を行います。
以下の4つはSEO対策には欠かせないツール。対策会社からのアドバイスとあわせて自身でも分析しましょう。
Google Search Console
Google Search Console(サーチコンソール)は、Webサイトの表示回数やクリック数などを計測する無料ツールです。
主には「コンテンツの何を改善すれば集客できるか?」を分析でき、「クリック数」「表示回数」「クリック率」「平均掲載順位」を調べます。
また、外部リンクや内部リンクの数なども分かる上に、XMLサイトマップの送信や、インデックスの登録など、サイト運営者がGoogleとやり取りをする役割もあります。
SEOには欠かせない多機能ツールなので、以下の記事を参考に登録しおいてください。
関連記事:【入門版】Google Search Consoleの登録・設定方法&使い方
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、サイトの訪問者数・PV数・平均滞在期間などの基本事項や、ユーザーの年齢・性別・地域など、あらゆる項目を分析できる無料ツールです。
先ほどのサーチコンソールが訪問前のデータであるのに対し、Googleアナリティクスは訪問後のデータを分析するもの。目標に対しての達成度合いを検証します。
・目標の訪問者数・PV数が達成できているか
・狙っているターゲットが訪れているか
・成果(コンバージョン)に繋がっているか
SEO対策の必須ツールなので、以下の記事を参考に登録しておいてください。
関連記事:【入門版】Googleアナリティクスの設定方法&使い方
GRC(有料)
検索順位チェックツールGRCは、SEOの検索順位をチェックするツールです。1日1回、ボタン1つで、複数のキーワードの検索順位を調べてくれます。
料金は検索語数500までなら4,500円/年から、無制限は22,500円/年で、5種類(2020年4月時点)の価格帯から選択。コンテンツ量が多くなると、いちいち検索して順位を調べてはいられないので、SEOを行う上での貴重なツールです。
Ahrefs(有料)
Ahrefs(エイチレフ)は自社サイトや競合サイトの被リンクや検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワードなどを分析する有料ツールです。
・競合がどんなキーワードを狙っているのか?
・競合の被リンクの数、どこから被リンクされているのか?
以上のような競合分析ができるため、SEOの戦場では欠かせません。料金は米ドルで$99〜$999/月まで全部で4種類あります。
SEO対策会社に依頼する際の注意点
契約形態、報酬形態に注意
SEO対策会社に依頼するときは必ず契約形態、報酬形態を注視してください。
コンサルと言っても、「ディレクションのみ」「コンテンツ作成も行う」「市場調査、コンテンツ分析まで行う」など、作業範囲はバラバラ。どこまでが作業対象となっているかを必ずチェックしましょう。
「コンテンツ作りだけじゃなく、その後のサイト改善までやってくれると思ってた」など作業範囲の認識が違って揉めるケースが多々あります。
また、報酬形態も重要です。主に成果報酬型、月額固定費用型(定額制)、一括支払い型があります。
成果報酬型SEOは、事前に取り決めをした目標が達成された場合に費用が発生するシステム。成果が出てから報酬額が発生するハードルの低さがメリットですが、以下のような点にが注意です。
・成果報酬の他に初期費用が必要
・最低契約期間があり継続的な費用発生がある
上のような報酬形態のチェックが漏れ、結果的に費用が高くなってしまうケースもあります。
失敗しないSEO対策会社選びのポイントは以下の記事を参考にしてください。
関連記事:プロに聞いたSEO対策会社の選び方4ポイント【失敗したくない方へ】
SEO対策会社へ依頼する際の準備まとめ
以上、SEO対策会社へ依頼する際に必要な準備を解説しました。ポイントを整理します。
1.目標と予算を決めておく
2.集客するターゲットを明確にする
3.ライバルとなる競合を設定する
4.対策会社に提出する自社の資料を用意する
5.自社のサービスや商品の理解が深い人を配置する
これらの準備を怠ると、SEO対策会社と適切なキャッチボールができない、見積もりや提案が不十分な状態で提出されてしまうなどのリスクがあります。
逆に、準備を万全にするとSEO対策会社からの信頼を得られ、提案のモチベーションにもつながります。
対策会社に丸投げするのではなく、良い取引は自ら引き出すもの。連携を強固なものにしてSEOの成果をあげましょう。
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: SEO,ライティング
スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。自身がアナログ人間のため、Webの知識を学びつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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