- 更新日 2026.03.31
- カテゴリー ECサイト
ネットショップと実店舗の違いを徹底比較!メリット・デメリットと連携のコツ【2026年最新版】
実店舗かネットショップ、どちらで開業・拡大すべきか迷っていませんか?
ネットショップを利用するユーザーは年々急増していますが、両者は購買行動や集客方法が根本的に異なります。そのため、実店舗と同じ感覚でネットショップを運営していては、期待した成果を得られません。
本記事では、両者の決定的な違いやメリット・デメリットを徹底比較し、相乗効果を生む連携事例もご紹介します。競合に勝つお店作りにぜひお役立てください。
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実店舗とネットショップの決定的な違い7選
ネットショップの顧客、実店舗の顧客で、購買までの行動がまったく異なるのはなぜなのか。それは、ネットショップと実店舗の根本的な違いによるものです。具体的に両者はどのような点が異なるのか?簡単な表にしてみました。
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ネットショップ |
実店舗 |
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|
来店 |
探している商品から来店 |
店舗の外観や雰囲気で来店 |
|
営業時間 |
24時間年中無休 |
店舗の営業時間内 |
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購入 |
商品写真や説明で決める |
実物を手に取って決める |
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接客 |
電話やメール |
店舗スタッフとマンツーマン |
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決済方法 |
現金以外の決済方法 |
現金やその他 |
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配送 |
送料が必要 |
送料は基本的に不要 |
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信用 |
不安がある |
安心感がある |
主な項目を挙げただけでも、ネットショップと実店舗にはこれだけの違いがあります。ただし、勘違いしてはいけないのは「どちらが優れているのか?」という問題ではないこと。
ネットショップと実店舗の違いを細かく見ていくと、両者には相反するメリット・デメリットがあることがわかります。
両者の違い、メリット・デメリットをしっかり把握することが、競合サイトと差別化のできる適切なネットショップ運営の第一歩だといえるでしょう。
それぞれの項目ごとに解説していきます。
来店
ネットショップ:探している商品から来店
実店舗:店舗の外観や雰囲気で来店
実店舗の集客は、主に立地や外観・雰囲気が大きな要因となります。通りすがりに看板を見て入店するなど、店舗の周辺にいる人々がターゲットです。
一方、ネットショップへの来店(アクセス)は、検索エンジンからのキーワード検索やSNSの投稿、Web広告からの流入がメインになります。目当ての商品を探して訪れる目的買いのユーザーが多いため、「どうやって見つけてもらうか」というWeb上の集客導線の設計が不可欠です。
営業時間
ネットショップ:24時間年中無休
実店舗:営業時間内
実店舗は営業時間が決まっており、閉店後には商品を販売できません。しかし、ネットショップは24時間365日いつでも稼働しているため、ユーザーは早朝や深夜など時間を問わず商品を購入できます。
営業時間による機会損失を防げるのは、ネットショップ最大のメリットでしょう。実店舗の閉店後にも売上を生み出す仕組みを作れるため、両者を組み合わせることで販売機会を増やせます。
購入行動
ネットショップ:文章や写真で決める
実店舗:実物を手に取って決める
実店舗の強みは、実際の商品を手に取って質感やサイズ感を確認できることです。納得して購入しやすいため、購買意欲を高めやすいのが特徴です。
一方、ネットショップでは実物を見られないため、ユーザーは商品写真や紹介動画、詳細な説明文、そして購入者のレビューを頼りに購入を判断します。そのため、いかに写真や動画で商品の魅力を伝え、レビューを充実させてユーザーの不安を払拭するかが成功の鍵を握ります。
接客
ネットショップ:電話やメール
実店舗:店員にすぐ聞ける
実店舗では、顧客が商品について疑問を持った際、スタッフがマンツーマンですぐに回答・提案できる対面接客が可能です。
一方、ネットショップの接客は、チャットボット、問い合わせフォーム、メール、FAQ(よくある質問)などを活用したWeb接客が基本となります。スタッフの顔が見えない分、いかにユーザーの疑問を一目でわかるようにし、素早く回答できる体制を整えるかが重要です。
あわせて、見栄えのいい商品写真やわかりやすい説明文を用意することも、ネットショップにおける接客の一環になります。
決済方法
ネットショップ:現金以外の決済方法
実店舗:現金やその他
実店舗での支払いは現金やクレジットカードが主流ですが、ネットショップの決済方法は現金以外が基本となります。クレジットカード決済はもちろんですが、情報漏洩を懸念する方向けのコンビニ決済や代金引換、スマホから手軽に払えるID決済や後払い決済など、多様な選択肢を用意することが必須です。
ユーザーが希望する決済方法がないと離脱の原因になるため、ターゲット層に合わせて充実させる必要があります。
関連記事:ECサイトの決済方法9つを比較!自社に合う選び方も解説
配送
ネットショップ:送料が必要
実店舗:送料が不要
実店舗では購入した商品をその場ですぐに持ち帰れる即時性がありますが、ネットショップは手元に届くまでの待ち時間が発生し、さらに商品の配送と送料の負担が生じます。
この配送時間と送料は、ネットショップの大きなハードルです。そのため、一定金額以上の購入で送料無料にするなどの工夫が求められます。送料無料のハードルを設けることは、顧客一人あたりの購入単価を高める効果も期待できます。
信用
ネットショップ:不安がある
実店舗:安心感がある
実店舗は実在する建物やスタッフの顔が見えるため、顧客は直感的な安心感を得られます。対してネットショップはバーチャルなショップであり、初めて利用するユーザーは「本当に商品が届くのか」「個人情報は安全か」と不安を抱きがちです。
こうしたデメリットを払拭するためには、セキュリティの強化はもちろん、実店舗の存在や特定商取引法に基づく表記、個人情報の取り扱いポリシーを明示するなど、運営の透明性を高めて信用を構築する工夫が不可欠です。
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実店舗とネットショップのメリット・デメリット
実店舗とネットショップのどちらが優れているというわけではなく、両者の特徴を正しく理解し、自社のビジネスモデルや課題に合わせて適切に活用していくことが大切です。ここからは、運営側の視点に立って、それぞれのメリット・デメリットを整理して解説します。
実店舗のメリット・デメリット
メリット
対面での直接的な接客や、商品を実際に手に取って試せる体験は、顧客に安心感を与え、店舗への愛着(ファン化)を生み出しやすくなります。店舗内のレイアウトやポップなどのディスプレイを工夫することで、目当ての商品以外もついで買いしてもらいやすく、客単価が上がりやすいのも強みです。
デメリット
店舗を維持するためには、毎月の家賃や光熱費、スタッフの人件費といった高い固定費が重くのしかかります。来店できる顧客は基本的に店舗周辺のエリアに限られてしまうため、地理的な制限を受け、商圏を拡大しにくい点にも注意が必要です。
ネットショップのメリット・デメリット
メリット
実店舗のような物件取得費や家賃がかからず、少人数でも運営できるため、初期費用や固定費を大幅に抑えてビジネスを始められます。インターネットを通じて日本全国(あるいは世界)のユーザーを対象に販売できるため、地理的な制限を受けず顧客層を大きく拡大できるのもメリットです。
デメリット
サイトを開設しただけでは誰も訪問してくれないため、SEO対策やSNS、Web広告運用など、自力での集客努力が欠かせません。競合サイトと数クリックで簡単に価格比較されてしまうため、価格競争に巻き込まれやすく、独自のコンセプト設計などの工夫が求められます。
コストを抑えつつ販路を拡大できるネットショップですが、成功するためには戦略的な集客と差別化が不可欠です。ネットショップでの成功事例や工夫について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:ECサイトの成功事例15選|食品・飲食店・アパレルなど業界別で紹介
これからネットショップを始めるための基礎知識
ネットショップと実店舗の違い、それぞれのメリット・デメリットが把握できたものの、ネットショップをはじめるには具体的にどうしたらいいのでしょうか。そんな方の参考になるよう、初心者向けにネットショップを始めるうえで必要な基礎知識をわかりやすく紹介していきます。
出店方法の種類(モール型・ASP型)
これからネットショップをはじめたい方には、主に「ECモールへネットショップを出店する」「ASPで自社ネットショップを開設する」の2つの方法がおすすめです。
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種類 |
費用・相場 |
代表的なショップ |
特徴 |
|---|---|---|---|
|
ECモール |
無料〜10万円 |
・Amazon ・楽天市場 ・Yahoo!ショッピング |
・ECモール自体に集客力がある ・カスタマイズしにくい ・売上手数料が引かれる |
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自社サイト (ASP) |
無料〜100万円 |
・Shopify ・BASE ・カラーミーショップ |
・構築費用・維持費が低コスト ・カスタマイズにも対応 ・集客は自助努力が必要 |
ECモールは、巨大なショッピングモールの一角に出店する方法です。圧倒的な集客力があり、初心者でも手軽に始められる反面、デザインが制限され他店と差別化しにくいデメリットがあります。
一方、自社サイト(ASP)は実店舗でいう路面店にあたります。自力での集客が必要な分、デザインの自由度が高く、独自のブランド構築や顧客の囲い込みにおすすめです。
まずは目的や予算に合わせて、自社に合った出店方法を選びましょう。
関連記事:ECサイトの種類を徹底解説。ECサイト構築・開設に必要な知識ガイド
運営体制と主な業務内容
ネットショップの運営業務は多岐に渡りますが、大きく「フロント業務」と「バックエンド業務」の2つに分類できます。
フロント業務は、主にマーケティングにあたる業務です。商品戦略を立て、魅力を伝える写真・文章(ささげ業務)で店舗を作り、「広告・SNS・SEO」で集客し、計画的な仕入れを行います。
対するバックエンド業務は、受発注や入金管理、梱包・出荷、アフターサービスなど、ネットショップを裏から支える業務です。顧客と直接顔を合わせないからこそ、迅速で正確な対応が求められます。サイト分析による継続的な改善活動も重要になります。
関連記事:【初心者向け】ECサイト運営の業務7つと必要なスキルを解説!
競合と差別化するコンセプト設計
ネットショップの成功に不可欠なのが、「誰の、どんな悩みを解決するお店か」を明確にするストアコンセプトの設計です。
実店舗は近さという強みで集客できますが、ネットショップは数クリックで全国の店舗と比較されるため、容易に価格競争に巻き込まれます。そのため「なぜこのお店で買うべきか」という理由がなければ、確実に埋もれてしまいます。
ここで活きるのが、実店舗がすでに持つ強みです。日頃の接客で得た顧客の声を活かしてターゲットを絞り込んだり、実店舗ならではの専門知識や職人のストーリーを発信したりすることで、強力な差別化が図れます。
価格以外の付加価値を生み出すコンセプトこそが、長く愛されるお店を作る鍵となります。
ECサイトの構築費用の相場
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目的 |
相場 |
構築方法 |
発注先 |
制作期間 |
|---|---|---|---|---|
|
低コストで ECサイトを始めたい |
無料〜 10万円以下 |
モール型 ASP型 |
EC構築サービス を利用(自分で作る) |
1週間〜1ヶ月 |
|
費用を抑えながら 独自のECサイトが 欲しい |
10万円~ 100万円 |
ASP型 オープンソース型 |
中小規模の制作会社 |
1ヶ月〜2ヶ月 |
|
オリジナルの デザイン・コンテンツ でしっかりした ECサイトが欲しい |
100万円〜 500万円 |
オープンソース型 パッケージ型 |
中小規模の制作会社 |
2ヶ月〜5ヶ月 |
|
自社の事業に合わせた 本格的なECサイトが 欲しい |
500万円以上 |
オープンソース型 パッケージ型 フルスクラッチ |
中小規模の制作会社 大手制作会社 |
4ヶ月〜8ヶ月 |
ネットショップの相場は、機能や構築方法に応じて費用が変わります。相場の目安として、ASPを使ったサイトの立ち上げなら50万円程度、オリジナルの開発なら500万円以上の制作費用がかかることも珍しくありません。
料金に関して詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
関連記事:ECサイト構築の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
また、これからECサイト導入を本気で考えている方や現在ECサイト運用にお悩みをかかえている方は、こちらもあわせてご活用ください。
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売上を拡大する「OMO(実店舗とネットの連携)」戦略
実店舗とネットショップは、どちらか一方を選ぶような対立関係ではありません。それぞれの強みを掛け合わせ、相互送客を図ることで、ビジネス全体のトータルの売上を底上げできます。
その鍵となるのが、「OMO(Online Merges with Offline)」と呼ばれるマーケティング戦略です。
これは、オンライン(ネット)とオフライン(実店舗)の垣根をなくし、顧客に一貫した購買体験を提供するという考え方です。ここでは、OMOによる具体的な相乗効果と成功事例について解説します。
OMO連携がもたらす相乗効果
実店舗とネットショップを連携させることで、主に以下のような相乗効果が期待できます。
ポイント・クーポンの共通化
実店舗とネットのどちらで買い物をしてもポイントが貯まり、使えるように連携させることで、顧客の利便性が向上し、競合他社への離脱を防げます。
BOPIS(店舗受取)の導入
ネットで注文した商品を実店舗で受け取れる仕組みです。顧客は送料の負担や商品の到着を待つストレスをなくすことが可能で、店舗側は来店時における「ついで買い」を誘発できる大きなメリットがあります。
顧客データと購買履歴の統合
会員証アプリなどを通じて双方のデータを一元管理することで、実店舗での接客内容や購買履歴をもとに、ネット上で最適な商品を提案するといったパーソナライズ対応が可能になります。
実店舗とネットショップの連携成功事例
OMO連携によって売上を拡大した具体的なイメージをつかむために、メガネブランド「Zoff(ゾフ)」の事例をご紹介します。
Zoffでは、ECで度付きメガネを販売する際の障壁である「顧客が自身の度数を把握していない」という問題をOMO戦略で解決しています。具体的には、ECサイトで「フレームとレンズ交換チケット」をセットで購入してもらい、実際のレンズ作成は実店舗で行うという流れを基本としています。
この仕組みにより、ネット上の利便性と、実店舗での正確な視力測定・フィッティングという安心感を両立させています。また、オンライン上での「バーチャルフィッティング」機能をアップデートしたことで、利用者の購買率が通常比で4倍になるなど、デジタル技術と実店舗の役割を明確に分担・融合させることで成果を上げています。
まさに「実店舗があるからこそネットでも売れる」という、OMOの教科書的な成功パターンと言えます。
【まとめ】実店舗とネットショップの違いを理解し、相乗効果を狙おう
本記事では、実店舗とネットショップの違いやメリット・デメリット、売上を最大化するためのOMO戦略について解説してきました。
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ネットショップ |
実店舗 |
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来店 |
探している商品から来店 |
店舗の外観や雰囲気で来店 |
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営業時間 |
24時間年中無休 |
店舗の営業時間内 |
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購入 |
商品写真や説明で決める |
実物を手に取って決める |
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接客 |
電話やメール |
店舗スタッフとマンツーマン |
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決済方法 |
現金以外の決済方法 |
現金やその他 |
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配送 |
送料が必要 |
送料は基本的に不要 |
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信用 |
不安がある |
安心感がある |
両者は「集客の入り口」も「顧客の購入行動」も根本的に異なります。そのため、どちらか一方が優れていると考えるのではなく、それぞれの強みを理解して補い合う仕組み(OMO)を作ることが、これからのビジネスを成功させる鍵となります。
まずは自社の強みを再確認し、顧客にとって最も便利な購入体験は何かを考えることから始めてみましょう。
具体的な開設の手順や必要な手続きについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ活用して、トータルの売上を底上げできるお店作りにチャレンジしてみてください。
関連記事:【プロ監修】売れるECサイトの作り方!準備から開設・集客まで徹底解説
関連記事:【はじめての】ネットショップの開業手続き~届け出から許可申請まで~
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3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
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あなたの目的や予算にに合わせて最適な会社をご紹介させていただきます。
ご相談はもちろん無料。また紹介された会社に必ず発注する必要はありません。
Q. ネットショップ構築の費用相場は?
無料の作成サービスを使えば、ネットショップは0円から構築可能です。ただし、本格的なお店にするには30万円以上の費用が発生する場合もあります。
Q. ネットショップと実店舗の違いは何ですか?
ネットショップでは商品の写真・説明文で購入を決める一方で、実店舗では実物を手に取って確認できます。またネットショップは実店舗と比べて、顧客と直接関わる場面はありません。さらにネットショップは商品の信用度が低く、配送が必要であることも、実店舗と異なる点として挙げられます。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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