ECサイト構築の費用相場はいくら?構築方法別に徹底比較【2026年版】
ECサイトの新規立ち上げやリニューアルを検討する際、最初に直面するハードルが構築費用の不透明さです。ホームページ制作の中でも最も見積もり金額がブレやすく、自社に合う構築手法や具体的な費用感が分からずに迷ってしまう事業者は少なくありません。
ECサイトの構築費用は、選択する構築手法や実装する機能、デザインの作り込み範囲によって無料から数百万円以上まで極めて広範に変動します。初期費用だけでなく、公開後のランニングコストを含めたトータルコストの相場を正しく把握し、自社の事業規模や目的に適した構築手法を選ぶことが失敗を防ぐ鍵となるでしょう。
本記事では、主要なECサイト構築手法の費用相場やそれぞれのメリット・デメリットを徹底比較して解説します。
自社に最適な手法が分からずお悩みの場合は、Web幹事へご相談ください。貴社の目的や予算を丁寧にヒアリングし、最適なECサイト開発会社を無料でご紹介することで、外注選定における失敗や予算オーバーの回避をサポートします。
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ECサイト構築の平均費用相場は163.2万円
当メディアWeb幹事では「ECサイトを作りたい人」「ECサイトを作れる会社」をつなげるマッチングサービスを提供しています。以下は、Web幹事経由で発注された「ECサイト構築の発注金額データ」をもとに作成したECサイト構築の費用相場のグラフです。
100万円以下:51%
101万円~200万円:30%
201万円~300万円:9%
301万円~400万円:4%
401万円~500万円:2%
501万円以上:4%
ECサイト構築の平均の費用相場は163.2万円(中央値は100.0万円)。金額帯別では100万円以下が51%と最も多くなっています。
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ECサイト構築方法別の相場早見表
ECサイトの相場は、機能や構築方法に応じて費用が変わります。相場の目安として、ASPを使ったECサイトの立ち上げなら50万円程度、オリジナルの開発なら500万円以上の制作費用がかかることも珍しくありません。
下記に目的別で相場の早見表を作成しましたので参考にしてみてください。
| 目的 | 相場 | 構築方法 | 発注先 | 制作期間 |
|---|---|---|---|---|
|
低コストで ECサイトを始めたい |
無料〜10万円以下 | モール型 ASP型 |
EC構築サービス を利用(自分で作る) |
1週間 〜1ヶ月 |
|
費用を抑えながら 欲しい |
10万円~100万円 | ASP型 オープンソース型 |
中小規模の制作会社 |
1ヶ月 〜2ヶ月 |
|
オリジナルの でしっかりした ECサイトが欲しい |
100万円〜500万円 | オープンソース型 パッケージ型 |
中小規模の制作会社 |
2ヶ月 〜5ヶ月 |
|
自社の事業に合わせた 欲しい |
500万円以上 | オープンソース型 パッケージ型 フルスクラッチ |
中小規模の制作会社 大手制作会社 |
4ヶ月 〜8ヶ月 |
※金額部分をクリックしていただくと、それぞれの価格帯の箇所へジャンプします。
予算に合わせた制作会社探しが必要な場合は、Web幹事にご相談ください。
価格帯別に特徴をご紹介していきます。
無料〜10万円以下の相場:モール型・ASP型のECサイト
- 商品写真や原稿などは依頼側が用意
- テンプレートのデザインを活用
- モール型やASP型のECサイト構築ツールを使った制作
楽天市場やYahoo!ショッピングなどへの出品や、BASEなどの無料のASPを活用したECサイト構築がこの価格帯です。その場合、あらかじめ用意されているテンプレートのデザインに写真やテキストを流し込んで作成を行います。
商品写真や商品の原稿さえ揃っていれば1日〜3日で作成可能。素材作りの時間も加味して1ヶ月あれば十分サイトを制作できます。
注意!
モール型やASP型のECサイト構築を行なっても、販売のロイヤルティや月額利用料などで、月々の運用費用を課金されてしまい、支払総額が10万円を超えることがあります。
ここでは「初期費用」を抑えたい人向けであることをご理解ください。
10万円〜100万円以下の相場:ベーシック・小規模なECサイト
- 商品写真や原稿などは依頼側が用意
- 各ASPなどのテンプレートデザインを活用
- 高度なカスタマイズは望めない
この相場は、カラーミーショップやEC-CUBEなどの「ASP型」「オープンソース型」を活用し制作会社に開発してもらうケースです。
プロに開発してもらうのだから、色々要望を出しても大丈夫そう!と考えるのは危険。この相場では、多少のデザインのカスタマイズなどが中心となります。
100万円〜500万円以下の相場:オリジナル性の高いECサイト
- 商品写真や原稿などは制作側が用意(金額による)
- オリジナルのデザイン
- 業務に合わせたカスタマイズ(機能追加)が可能
金額にもよりますが、この相場から商品撮影や原稿などのコンテンツに関しても制作会社側で担当してくれるケースが増えてきます。またデザインや機能についても業務に合わせながらカスタマイズが可能になってきます。
500万円以上の相場:独自機能のあるECサイト
- 商品写真や原稿などは制作側が用意(金額による)
- オリジナルのデザイン
- 業務に合わせたカスタマイズ(機能追加)が可能
- 自社システムとの連携・運営サポートも充実
100万円〜500万円以下に比べて、よりカスタマイズ性が高いのが特徴です。
自社システムとの連携や業務効率化のための機能など、事業として本格的にECを運営していく方にオススメです。ECサイト公開後の運営サポートも充実している制作会社が多いです。
各種手数料についても考慮しておこう
ECサイトは構築して終わりではなく、継続的な運用が必要です。
自社ECサイトであれば、サーバー費用、独自ドメインやSSLの維持費用、在庫管理など人件費、定期的なメンテナンス費用などもかかります。
モールやASPでECサイトを構築した場合は、月額利用料、決済・販売手数料、オプション機能料などが必要となります。
積み重なると大きな負担になるため、必ず運用・ランニングコストはいくらくらいになるのかを計算し、予算計画を立てましょう。
ECサイト構築の費用が大きく変わるポイントは?
ECサイト構築の費用が変わるポイントはどこにあるのか、Web幹事のDXアドバイザーに聞いてみました。
掲載する商品点数の多さより、他のシステムと連携するかどうかが、ECサイトの構築費用が大きく変わるポイントになります。例えば、在庫管理システムや物流系のツールと連携するか、といったことです。
それらの連携は、制作会社によって得意不得意があるので、そもそも受けられないという制作会社もあります。
ECサイトの構築方法と費用料金相場を比較
ECサイトの費用相場は、作りたいサイトの構築方法、実装する機能、サイト規模によって大きく変動します。ここでは代表的な5つのECサイト構築方法の特徴と大体の費用・料金相場をご紹介します。
|
ECサイト構築方法 |
構築費用 |
維持費用 |
制作期間 |
カスタマイズ性 |
サーバー |
|
ECモール |
無料~10万円程度 |
固定費は低い場合もあるが、 販売手数料・決済手数料・販促費が発生 |
短い |
低い |
不要 |
|
ASP |
無料~100万円程度 |
月額無料~数万円+決済手数料・アプリ費用など |
短い |
低~中 |
不要 |
|
オープンソース |
10万円~ |
サーバー費用・保守費用・セキュリティ対応費が必要 |
短い〜長い |
高い |
必要 |
|
パッケージ |
100万円~ |
高い |
長い |
高い |
原則必要 |
|
フルスクラッチ |
500万円~ |
非常に高い |
~長い |
非常に高い |
必要 |
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ECモール
楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモール型です。自社でECサイトを持つのではなく、プラットフォームに出店(出品)する形をとります。
モール型によるECサイト構築費用・料金相場
モール型によるECサイトの構築費用・料金相場は、無料~10万円程度です。販売手数料がかかる点に留意する必要があります。
モール型によるECサイト構築のメリット
◎ECモール自体に集客力があり、ユーザーに信頼されやすい
◎各モールのサポートが受けられる
◎初期費用が少なく簡単に始められる
ECサイト構築にかかる開発費用がほとんどかからないため、低コストでスタートできるのが魅力です。各モールのサポートも受けられるため、EC運営の初心者に適したプランと言えます。
モール型によるECサイト構築のデメリット
△カスタマイズがしにくい・独自性を出しにくい
△商品が売れたらロイヤリティを支払う必要がある
様々なEC店舗の集合体ということもあり、独自性が出しにくいのが最大の難点です。売上に対する一定割合をロイヤリティとして課金されるため、収益性は自社ECの方が高いです。
モール型のECサイト構築ができる制作会社の見積もりを依頼する
ASP
ASPとはApplication Service Providerの略で、ECサイトの仕組みをインターネット上で使えるサービスです。自分でソフトをインストールするなどの複雑な工程を挟まず、ネット(ブラウザ)上で簡単にECサイトを始められます。
ASPによるECサイト構築費用・料金相場
ASPによるECサイト構築費用・料金相場は、無料~100万円程度です。比較的低コストでECサイトの構築を完了できます。
ASPによるECサイト構築のメリット
◎構築費用・維持費用共に低コスト
◎制作期間が短く、すぐにオープンできる
◎サーバーが不要
こちらも簡単に始められるのが魅力。初心者だが自分でECサイトを持ちたい!という方にオススメです。
ASPによるECサイト構築のデメリット
△オープンソースやパッケージ型に比べ、カスタマイズ性が低い
△自社システムとの連携が難しい
自社のECサイトながらも外部のシステムに依存しているため、カスタマイズが難しいです。今後ECを事業として大きくして行きたい!という方はこの点が大きな障害になります。
オープンソース
オープンソースは、ソースコードが無償公開されているECサイトの構築システムを指します。誰でも自由にシステムを利用・改修できる特性を持っています。
オープンソースによるECサイト構築費用・料金相場
オープンソースによるECサイトの構築費用・料金相場は10万円~です。自社で構築・運用する場合はコストを抑えられますが、制作会社に開発を依頼する場合は相応の費用を要します。開発するECサイトの規模によっては500万円を超える事例もあるため、事前の丁寧な設計が必要です。
オープンソースによるECサイト構築のメリット
◎無償で利用できる
◎自由にカスタマイズできる
これだけ聞くと夢のようなシステムですが、当然デメリットも存在します。
オープンソースによるECサイト構築のデメリット
△専門知識がないと使いこなせない(カスタマイズできない)
△サポートがないためシステム上の問題は自分で解決する必要がある
△セキュリティの問題
オープンソースは無償で自由に使える分、あらゆる部分が「自己責任」になります。
また高度なカスタマイズにはプログラミングの知識が必要になるため、ECサイト構築の経験があるエンジニアがチームにいる場合は非常に便利な構築方法です。
なお、オープンソースのECサイトシステムの導入やカスタマイズを支援する制作会社も多数存在します。そういったEC専門制作会社の力を借りるのも1つの方法です。
オープンソースでECサイト構築ができる制作会社の見積もりを依頼する
パッケージ
パッケージは、開発会社があらかじめ用意したECサイト構築の基本システムを購入して導入するパターンです。
パッケージによるECサイト構築費用・料金相場
パッケージによるECサイトの構築費用・料金相場は100万円~です。カスタマイズ性が高く、追加する機能のボリュームによっては構築費用が数百万円を超えるなど高額化する傾向があります。
パッケージによるECサイト構築のメリット
◎カスタマイズ性が高い
◎大規模なECサイト構築にも対応している
最初からECに必要な一通りの機能が揃っている上に、柔軟なカスタマイズにも対応可能なのがパッケージ型ECの魅力です。
パッケージによるECサイト構築のデメリット
△初期費用・維持費用ともにある程度かかる
△バージョンアップに費用がかかる
これまでのASPやオープンソースに比べてコストがかかるのが最大のデメリットです。
関連記事:【EC担当者必読】ECパッケージとは?ASPとの違い・おすすめ6選を比較紹介!
パッケージでECサイト構築ができる制作会社の見積もりを依頼する
フルスクラッチ
フルスクラッチは、既存の土台を使わずにゼロから完全にオリジナルのシステムを開発する手法です。
フルスクラッチによるECサイト構築費用・料金相場
フルスクラッチによるECサイトの構築費用・料金相場は500万円以上です。すべての要素をオーダーメイドで作り上げるため、他の構築方法と比較して費用が高くなりやすいです。
フルスクラッチによるECサイト構築のメリット
◎独自に開発するため、カスタマイズ性が非常に高い
メリットはこの1点につきます。
例えば、大規模なECの場合「モール型ECとの連携」「在庫管理」「物流システムと連携」など、様々なシステムとの連携や業務管理を行う必要があります。
独自に開発しているからこそ、「他システムとの連携が自由」「機能追加の制約がない」といった恩恵を受けられます。
フルスクラッチによるECサイト構築のデメリット
△構築費用・維持費用が非常に高い
△制作期間も非常に長い
全て独自に作ってしまうので、コストが高く・制作期間も長いです。
独自に開発するため不具合も起こりやすく「ECサイトを旗艦事業として本格的に展開していく」方以外はあまりオススメしません。
フルスクラッチでECサイト構築ができる制作会社の見積もりを依頼する
(参考)クラウドEC
クラウドECは、クラウド上で常に最新にアップデートされるプラットフォームを利用してECサイトを構築するサービスです。
クラウドECによるECサイト構築のメリット
◎自社のインフラ構築がいらない
◎常に最新のアップデート・セキュリティ状態でいられる
提供されているECサイト構築プラットフォームを利用するため、自社でEC用の大規模なインフラを準備する必要がありません。
また、EC構築プラットフォームの最新性やセキュリティ性も保たれるためメンテナンス性も高く維持できます。
クラウドECによるECサイト構築のデメリット
△ソースコードを社内で管理できない
クラウドECはソースコードが非公開であるため、ECサイトの保守管理を自社でできません。ECサイトを自社の資産としてソースコードから管理したい場合は向かないため、社内の方針を確認しておきましょう。
(参考)SNSプラットフォーム
SNS上に用意されたショップ機能を利用、または構築済みの既存ECサイトをSNSに接続して商品を販売する手法です。プロフィール欄や投稿から直接購入へ誘導する設計を行います。
SNSプラットフォームによるECサイト構築のメリット
◎SNS利用者数が多いため、商品を多くの人に見てもらいやすい
◎SNSの投稿からそのまま購入までの導線を作れる
ユーザー数が多いSNS上で商品をアピールすることで、商品の認知拡大から興味関心を高め、購入までをスムーズにつなげることができます。
SNSプラットフォームによるECサイト構築のデメリット
△売上の安定まである程度の期間が必要
△広告やキャンペーンなどマーケティングを取り入れないと集客が難しい
SNSをECサイトとして活用する場合、ある程度フォロワーが必要になり、情報発信も継続しなくてはならないため、ECサイトの構築から売上の安定まで比較的長い期間がかかります。
短期的に売り上げを高めたい場合は広告やSNSキャンペーンなどを組み合わせて売り上げを加速させるマーケティング施策も求められます。
SNSを活用したECサイト構築ができる制作会社の見積もりを依頼する
制作会社に聞いた、ECサイト構築方法の選び方のポイント
重要なのは「自社の状況や方針に合わせて、構築方法を選ぶ」ことです。必ずしも、フルスクラッチでオリジナルのECサイトを作るのが良いとは限りません。
分析・レポーティングとは具体的にどんなことを行ってくれるのか、Web制作会社のリベルタ株式会社 クリエイティブ事業部 池田真理子様にお伺いしました。
ASPはセキュリティ面が大きなメリット
ECサイトではすごくセンシティブな情報を取り扱います。セキュリティなど、土台となる部分の機能が標準的にカバーされているASPを使うことは、大きなメリットです。
ただし、ASPの機能に制限がある場合、その機能に合わせて運用を寄せる必要があるケースも多分にあります。運用面も含め、将来の目指すゴールをASPで実現できるのかを確認しておいた方がいいでしょう。
実際、ECモールやASPを検討されていたお客様でも、ヒアリングを進めていくと不十分だと気付かれるケースがあり、その場合はオープンソースやスクラッチを提案させていただくことが多いです。
スクラッチのメリットを知っておきましょう
営業ツールや顧客管理システムとの連携、アウトバウンド対応などを希望される場合は、オープンソースから拡張するよりも、スクラッチで独自のものをつくった方が良いと思います。
オープンソースは拡張機能プラグイン等が充実しているなど、カスタマイズの自由度の高さが魅力ですが、希望する機能/運用方法によっては、実現するためにかなりの工数がかかる場合があります。
一方でスクラッチでECサイトを構築すれば、後から拡張したい部分が出ても対応しやすいというメリットもあります。ECサイトは顧客情報をいただける重要なツールでもあるので、そのデータを活用するという観点でも、カスタマイズ性の高いスクラッチはおすすめです。
「オープンソースで拡張したけど、やっぱりフルスクラッチに切り替えたい…」と途中で変更すると、手戻りとなり思わぬコストがかさんでしまいます。始めに必要な機能や目指すゴールを洗い出しておくことが大切だと思います。
年商だけでECサイト構築方法を選んではいけない理由
ECサイトを制作する、特にリニューアルや移行を考えている場合、ECサイトの構築方法の判断材料を「年商」で選ぼうとする企業ご担当者様がいらっしゃいます。しかしWeb幹事では、ECサイト構築方法を年商で決めるのはおすすめしておりません。
理由としては、選択するECサイトの構築方法によって手数料が高額になり利益のバランスが崩れる可能性があるためです。
たとえば、自社の年商をもとにECパッケージを利用していたが、売り上げに比例して手数料がかかるプランのため利益性の観点から他のECサービスへ乗り換えたいというケースが挙げられます。
この場合、年商が高いからといって安易にパッケージでECサイトを構築してしまったためにサービスを乗り換える必要が出てしまい、サイト移行の負担が大きくなってしまいました。
自社にとっての最適なECサイト構築方法は
- 予算
- 必要なECサイトの基礎機能
- 連携する外部サービス
- セキュリティ性
- サポート体制
- マーケティング支援
- ビジネスの事業計画
など様々な要素をもとに総合的に検討していく必要があります。
必ず多角的に検討しておきましょう。
もしECサイトの構築方法をどれにすればいいか悩んでいるならWeb幹事にお気軽にご相談ください。あなたの状況をヒアリングのうえ、最適なECサイト構築方法について無料でご案内いたします。
関連記事:売れるEC・ネットショップの始め方!準備から開設・集客まで徹底解説
ECサイト構築の費用・相場で注意したいポイント
ECサイト構築の相場や制作会社の事例を紹介してきました。しかし、制作会社により料金体系やプランがバラバラで、正確に相場を把握するのは難しいです。
ここでは、少しでも正確に相場観を養うためのECサイト見積もり時のポイントをお伝えします。
ECサイト構築費用に大きく響く要素を把握しているか
ECサイトの構築費用は、追加する機能やサポート体制によって大きく変動します。費用に影響を与える主な要素は、商品ジャンルに合わせた追加機能、セキュリティ対策、実店舗や在庫管理システムとの連携、マーケティング・分析機能、トラブル時のサポート体制、戦略立案を行うコンサルティングの有無です。
すべての要素を網羅すると費用は跳ね上がるため、自社の目的に合わせて適切に取捨選択する手順が求められます。
初期費用だけでなく、サーバー維持費や決済手数料、運営代行費などのランニングコストも発生します。これらを抑制するには、不要な機能を削ること、および補助金を活用する方法が有効です。
関連記事:ECサイトのランニングコストを項目別・構築方法別に紹介!費用を抑えるコツも
関連記事:ECコンサルティングの料金相場・費用を解説!選び方のポイントも紹介!
決済機能に過不足がないか
ECサイトにおいて決済は最も重要な機能であり、ターゲット層に応じた最適な決済手段の選定が求められます。
利用率が最も高いクレジットカード決済は、24時間購入可能で入金待ちが発生せず、未回収リスクも低いため必須です。ただし18歳以下は利用できないため、若年層がターゲットであればコンビニ決済やキャリア決済、後払いサービスが不可欠となります。スマートフォン経由の購入が多い場合は、PayPayなどのスマホ決済(ID決済)を導入することで、入力の手間を省き「カゴ落ち」による離脱を防げるでしょう。
決済手段を追加するほど利便性は向上しますが、初期費用や月額費用、決済手数料が高騰する要因となります。不要な決済サービスを削り、ターゲット層の属性に絞った過不足のないメニューをあらかじめ決めておくことで、構築・運用コストの最適化につながります。
ECサイト公開後の運用まで相談できるか
ECサイトはシステムを構築して公開しただけで自動的に商品が売れるわけではありません。公開後に発生する「商品登録」「受注・出荷管理」「カスタマーサポート」といった日々の店舗運営や、売上を伸ばすための「SEO対策」「SNS運用」「広告運用」などの集客施策を継続して行う必要があります。
自社にECサイトの運営ノウハウやリソースが不足している場合、サイトの構築段階から公開後の運用・マーケティング支援まで一貫して相談できる制作会社を選ぶ選択が現実的です。制作会社の中には、サイトの保守・管理といったシステム面のサポートにとどまらず、売上改善のコンサルティングや運営代行を請け負う事業者も存在します。
ここでは、ECサイト構築とあわせて依頼したい運用業務をいくつか紹介します。
ささげ業務(撮影・採寸・原稿)
ECサイトで商品を販売する上で、商品の魅力を伝える「撮影」「採寸」「原稿」からなる「ささげ業務」は必須の工程となります。
この業務を自社で内製化するか、制作会社に外注するかによって見積もり金額が大きくブレる点に注意が必要です。
物流業務
ECサイト公開後のバックヤードにおける在庫管理や配送委託の仕組みは、システム構築のコストインパクトに直結する要素です。
システム連携は制作会社によって得意不得意が分かれ、対応できない企業も存在します。既存の在庫管理や配送委託フローから簡単に移管・連携できる設計を要件定義の段階で明確にすることが、不必要なコスト高騰を抑える手順となります。
集客
モール型以外の自社ECサイトを立ち上げる場合、サイト公開後の「集客」は必須の施策となります。
集客の手法は、リスティング広告、SEO対策、SNS広告、インフルエンサーマーケティングなど多岐にわたります。これらを別々の会社に外注すると、窓口が増えてやり取りが煩雑になるだけでなく、マーケティング戦略の一貫性が損なわれるリスクが生じます。
制作会社が構築から集客まで一気通貫で対応できる場合、サイト構造の段階から売上獲得を見据えた導線設計を行えるメリットがあります。制作会社自体が集客を運用してくれるのか、連携企業を紹介してもらえるのかなど、公開後の支援体制を事前に確認する手順が重要です。
関連記事:ECコンサルティングの料金相場・費用を解説選び方のポイントも紹介
ECサイトの耐用年数を考慮しているか
ECサイトの初期投資やリニューアル費用を算出する際、サイトの「耐用年数」を視野に入れて計画を立てる必要があります。
ECサイトはシステムやデザインのトレンド、セキュリティ要件の刷新が非常に早い業界です。一般的にECサイトの寿命・リニューアル周期は3年〜5年とされています。この期間を過ぎると、決済機能のアップデートへの追従が困難になったり、スマホの新しいOSや画面サイズにデザインが対応できなくなったりするシステム上の限界が生じます。
構築に500万円を投資した場合、耐用年数を5年と見積もれば年間100万円の減価償却(コスト換算)となります。初期費用だけでなく、数年後に必ず訪れる再構築のタイミングを見据え、その期間内に投資額を回収できるビジネスモデルであるかを確認する手順が不可欠です。
ECサイトの費用を抑えるには補助金を利用しよう
ECサイトの制作費用を安く抑えるには、補助金を利用する手もあります。ECサイトで使える補助金については下記の記事を参考にしてください。
関連記事:ECサイト(ネットショップ)に使える補助金の比較・利用時の注意点まとめ
【価格帯別】ECサイト構築費用・料金の事例
ここでは、価格帯ごとのECサイト構築事例を紹介します。
10万円〜100万円以下のECサイト構築事例
SENDAN JEWELRY
費用目安:51~100万円
制作期間:2ヶ月
予算51~100万円で対応可能なEC制作会社を紹介してもらう
新ジュエリーブランド"SENDAN JEWELRY"のロゴデザインと、EC機能付きブランドサイトの制作事例です。
"繊細さと大胆さを併せ持ち、軽やかに生きる女性へエールを送る"というブランドコンセプトのもと、女性に向けた上品さと格好良さを目指して制作されています。
ECプラットフォームはshopifyを利用し、既存のテンプレートは使用せず、完全に一からのオリジナルデザインで制作、構築されています。
制作会社:株式会社スターキッド
100万円〜500万円以下のECサイト構築事例
扇子の山二
費用目安:101~150万円
制作期間:3ヶ月
予算101~150万円で対応可能なEC制作会社を紹介してもらう
カラーミーショップを利用した、京都で300年続く老舗の扇子製造販売会社のサイトです。
伝統を重んじながら新感覚な扇子作りにも挑戦する姿勢をアイデンティティとしてブランディングし、原稿、デザインに落とし込まれています。
制作会社:株式会社ブレイントラスト
株式会社ビッグマン
費用目安:151~200万円
制作期間:約4ヶ月
予算151~200万円で対応可能なEC制作会社を紹介してもらう
佐世保バーガーで絶大な人気を誇るビッグマンのECサイト構築。
今後、自社サイトで通販商品の販売を強化していくために、更新性やカスタマイズ性の高いShopifyでサイトを構築しました。
店舗メニューや通販商品は新たに写真撮影を実施。メニューページは、美味しそうなハンバーガーを統一感のあるテイストで並べて、見る人の食欲を刺激するデザインを目指しました。
制作会社:株式会社リクト
日本酒にしよう

費用目安:201~300万円
制作期間:約4ヶ月
予算201~300万円で対応可能なEC制作会社を紹介してもらう
◎サイト概要
しぼりたてのオリジナル⽇本酒だけが毎⽉届くサブスク形式のECサイトを制作いたしました。
◎システム概要
・ECサイト開発_オープンソース型(WordPress + WooCommerce)
◎構築のポイント
・代表や酒蔵の想いが丁寧に伝わるようなデザインを実装。
・WordPressでの毎⽉届く⽇本酒を更新可能。
・WooCommerceでの決済機能も対応。
制作会社:株式会社リフレクション
ACEオンラインストア
費用目安:301~500万円
制作期間:約4ヶ月
予算301~500万円で対応可能なEC制作会社を紹介してもらう
大手鞄メーカーACE様のアウトレットECサイトの構築事例。
Shopifyを用いて構築し、ディレクター/UIデザイナー/Liquidコーダー/プランナーのチームで対応しました。オープンして数週間でGoogleにインデックス。検索流入導線の確保に成功したプロジェクトです。
制作会社:株式会社R6B
500万円以上のECサイト構築事例
BabyBjörn(ベビービョルン)日本サイト
費用目安:501万円~
制作期間:約3ヶ月
BabyBjörn は、ベビー用品を専門とするスウェーデンの会社です。公式サイトは、単なるECサイト機能だけでなく、製品の魅力を深く伝えるカタログサイトとしての重要な側面も担っています。このため、デザインにおいては、スウェーデン本社が定める国際的なブランドデザイン統一基準(国際協調)に完全に準拠させました。
グローバルで一貫したブランドイメージを保ちながらも、日本のユーザーが快適に、安心して製品を選べるよう、UI/UXの細部にまで配慮したサイト設計を実現しています。
制作会社:株式会社シノビアシ
ECサイト構築の費用・相場 まとめ
ECサイト構築は、構築方法によって大きく見積もり金額が左右されます。
ECの開発会社に見積もりを依頼する前に「どのような目的でECサイトを構築するのか」「どれくらいの規模のECサイトを目指すのか」を決めておくと、見積もりがスムーズに進むはずです。
【目的別】ホームページ制作の料金相場まとめはこちら
・目的別ホームページ制作の費用相場
・ホームページ制作の重要ポイント
をプロが丁寧にわかりやすく解説。
相場とポイントをおさえることで失敗は減ります。ぜひ参考にしてみてください。
ホームページ作成費用・制作費用の料金相場をプロが解説!相場早見表付き【2026年最新版】 | Web幹事
制作を行ってきたプロがホームページ制作の相場や料金を徹底調査・解説!企業サイトやECサイト等目的別に相場を解説、実際の制作会社の費用や料金表もご紹介します。Web制...
相場にあったECサイト開発会社をお探しの方へ
予算にあったECサイト制作会社をお探しの方は「Web幹事」にご相談ください。
Web制作の専門家が、お客さまに合った制作会社を無料でアドバイスいたします。
失敗しない制作会社選びを一つの窓口で行えるよう、5,000社以上の制作会社データベースから、専門家と一緒に比較検討いただけます。
- ECサイトの相場について詳しく聞いて見たい
- 一緒に ECサイトの目的について考えて欲しい
- 制作会社を一緒に選んで欲しい
などのご要望にももちろんお答えします。
Web制作経験者が担当するため、安心してご相談いただけます。
相談〜制作会社の紹介まで「全て」無料。また紹介された制作会社に必ず依頼する必要はありません。Web幹事のサービスの特徴はこちらからご覧いただけます!
Q. ECサイト構築の費用相場は?
ECサイト構築の費用相場は規模によって異なります。カートASPだと10~30万円、オープンソースだと50~300万円、ECパッケージになると300~3,000万円、クラウドECでは300万円~が相場です。
Q. ECサイト構築にかかる費用の内訳は?
ECサイト構築にかかる費用の内訳として「制作会社の選定費用」「デザイン費用」「システム開発費用」「商品登録費用」などがあります。具体的な内訳は制作会社やプランによって異なるので、ECサイト構築を依頼する際は必ず見積もりを取るようにしましょう。