- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー Webマーケティング
リスティング広告のレポートにおすすめしたいツール比較5選【2024年最新版】
月初はレポート作成に時間をとられるのでツールに頼りたい・・・
レポート作成業務を削減して、考察や提案に時間を割きたい・・・
リスティング広告のレポートツールってどれがいいのかよくわからない・・・
「今月もしっかり予算を消化できた!」という喜びも束の間、次に待つのは月初のリソースをごっそり持っていかれるリスティング広告のレポート作成業務。多くの案件をこなす売れっ子運用者ほど、毎月のレポート作成業務の負荷は大きいものです。
今回の記事では、厳選したリスティング広告のレポートツールを5つほど紹介します。複数のツールを使用した経験をお持ちの方はきっと少ないことと思います。各ツールのユニークな特長を比べて、ぴったりのツールをぜひ見つけてみてください。
リスティング広告レポートツールの導入メリット
ますは、初めてリスティング広告レポートツールを使う方に、導入するメリットをお伝えします。
業務時間の短縮
リスティング広告のレポート作成業務は月全体のリソースの約2割程度を占めるといわれています。代理店の場合には、月100時間の削減できたという事例も多く見受けられるため、レポート作成業務が多い企業ほど利用価値は高いツールだといえるでしょう。
ヒューマンエラーの削減
リスティング広告のレポート作成は予算管理の意味合いも強く、正確性が求められます。管理画面とExcelを見比べて手動でレポート作成するのは骨が折れる作業であり、ヒューマンエラーのリスクがあります。レポートツールを使えば、各広告媒体の管理画面とAPI(※)を連携することで数値を自動反映でき、レポートとして出力まで人の手を加えないため、ヒューマンエラーは大幅に削減できます。
※APIとは
APIとは、Application Programing Interfaceの略で、各広告媒体の管理画面を経由せずに外部アプリケーションから直接操作できる機能です。
リスティング広告の成果向上
リスティング広告レポートツールを導入することで、レポート作成業務をはじめ、メールによるクライアントへのレポート送信を自動化でき、空いたリソースを考察と改善提案に割り当てられるようになります。
リスティング広告レポートツール5選
ATOM(アトム)
広告業界での知名度トップクラスの広告レポートツール「ATOM」。SO Technologies株式会社(旧:株式会社テクロコ)が2015年4月にリスティング広告運用管理プラットフォームとしてリリースし、2022年8月現在で約7年半を迎え、広告代理店のべ500社の導入実績を持ちます。
初期費用 |
問い合わせ |
---|---|
月額料金 |
月額5万円〜(APIに連携したアカウントの総運用額に応じた従量課金) |
契約期間 |
6ヶ月間 |
無料期間 |
2週間の無料トライアルが可能 |
申し込み数 |
なし |
メール自動送信 |
あり |
API連携 |
Google Ads、Yahoo!広告、Amazon広告、Facebook広告、Twitter広告、 Criteo、Logicad、MicroAd BLADE、ScaleOut DSP、LINE Ads Platform、 |
その他機能 |
・進捗管理機能でアカウントの一元管理ができる ・アラート機能など ・データ出力はExcel、Googleスプレッドシート、BigQueryに対応 ・Excel関数不要で管理画面上でレポート生成が可能となる新レポート機能 |
ATOM(アトム)の特長
・レポートのカスタマイズ性が高い
レポートのテンプレートが100種類以上用意されており、レポートフォーマットのカスタマイズ性が高く、現在のレポートの体裁を保ちつつ作成業務を自動化できます。ATOMフォーマット内のExcel関数を組み替えるだけで、マクロの調整などが不要なところが便利です。
・充実のサポート体制
初期導入時には、対面やテレビ電話での導入トレーニングを受けられるので、はじめてリスティング広告レポートツールを導入する方でもハードルが低いです。実際に問い合わせてもレスポンスが早く、累計400社以上が導入しており継続率も約9割という実績にも納得です。
・デザイン性が高い
デザインには好みがありますが、一度サンプル画面などをチェックしてみてください。他のレポートツールよりも洗練されたすっきりとしたデザインに仕上げられています。
・バナー画像レポートも自動化
Google ディスプレイネットワーク、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)、Facebook広告、Twitter広告などのディスプレイ広告のバナー画像レポートも自動化することが可能です。
【こんな方におすすめ】
・月5社以上のクライアントを抱えるリスティング広告代理店
・キャンペーンで予算管理をしているアカウントが多い広告代理店
・GDNやYDNなどバナー広告の運用が多い企業
・おしゃれなデザインのレポートを作成したい企業
アドレポ
デジタルマーケティング領域のシステム開発やクラウドサービスを提供している、株式会社イルグルムが開発した、運用型広告レポート自動作成ツール「アドレポ」。20社以上の広告媒体に対応した国内最多クラスの接続媒体数が特長。
初期費用 |
問い合わせ |
---|---|
月額料金 |
月額5万円(※初月無料) |
契約期間 |
問い合わせ |
無料期間 |
問い合わせ |
申し込み数 |
問い合わせ |
メール送信 |
あり |
API連携 |
Google AdWords、Yahoo!プロモーション広告、Facebook広告、Twitter広告、 Bypass、ADMATRIX DSP、DobleClick Bid Manager、i-mobile、nend、AdCent、 Criteo、Logicad、MicroAd BLADE、ScaleOut DSP、LINE Ads Platformなど (2018年6月現在) |
その他機能 |
・広告主向けにオンラインレポートを共有できる ・予算管理画面 ・フリーフォーマットCSVアップロード など |
アドレポの特長
・レポートのカスタマイズ性が高い
テンプレートが10個用意されており、自由にカスタマイズができるので指標にあわせた広告レポートを簡単に作成・出力できます。
・オンラインレポーティングに対応
出力がExcelだけでなくGoogleスプレッドシートにも対応しているので、オンラインレポーティングにも対応しています。広告主様に、 Googleスプレッドシートで共有、Web上でレポートを公開するという使い方もできるところが便利です。
・20社以上のAPI連携数
リスティング広告、SNS広告、DSP広告など、連携先が20社以上あります。国内最大級のAPI連携数となり、クライアントが扱う広告媒体が多い場合にはアドレポを使うメリットは大きいでしょう。
【こんな方におすすめ】
・月5社以上のクライアントを抱えるリスティング広告代理店
・オンラインでレポーティングをしたい方
・運用している広告媒体数が多い方
glu(グルー)
Web APIを活用したシステム開発と運用型広告関連コンサルティング事業者であるアタラ合同会社が提供する、運用型広告レポート作成支援システム”glu”。OEM(メーカーが他社ブランドの製品を自社製品として製造すること)対応で自社ツール化ができるため、インハウス企業にも導入企業が多いようです。
グルーでは導入前から導入後まで、分業化されたスタッフが段階に応じてフォローを受けられます。導入前のフェーズではセールスチームが要件整理・導入シナリオ提案を行い、導入初期では技術サポートチームが導入トレーニングと呼ばれる使い方レクチャーを実施。
その後も、技術サポートチームが定期的に運用効率を高めるためのアドバイスをしてくれます。
初期費用 |
問い合わせ |
---|---|
月額料金 |
問い合わせ |
契約期間 |
1年間 |
無料期間 |
なし |
申し込み数 |
なし |
メール送信機能 |
あり |
対応媒体 |
Google AdWords、Yahoo!プロモーション広告、Facebook広告、Instagram広告、 Twitter広告、amazon advertising、X Listing、Seach Ads、AdobeAnalytics、 sales force、Bypass、ADMATRIX DSP、DobleClick Bid Manager、i-mobile、 nend、AdCent、Criteo、Logicad、MicroAd BLADE、ScaleOut DSP、 LINE Ads Platformなど
※β版 Yahoo!/Google/Facebook/Twitter/LINE/GoogleAnalyticsのみ |
グルーの特長
・運用者の使い勝手を考慮した細かな機能を搭載
取り込んだデータをサービス別、組織別、業種別、メディア別など、自ら自由に集約でき、多次元的にデータベースを操れるダイス機能、Excelで表現できるあらゆるフォーマットでのレポート出力、広告メディア側のAPI変更や新機能のキャッチアップなど、運用ニーズを満たすツールが揃っています。
・業界最多クラスの対応メディア数と効果測定ツール
運用型広告、SNS広告、各種DSP(広告主・広告配信側のプラットフォーム)経由のディスプレイ広告、アフィリエイト広告や効果測定ツールなど豊富なAPI連携に対応。APIに対応していないデータパートナーの場合、csv形式でグルー側にもインポートできます。
・コンサルタントによる導入後のバックアップ
変化するデータや状況に合わせ、gluの専門コンサルタントが最適なレポーティング方法、多様な広告運用ナレッジを提供します。
・さまざまな外部出力に対応 ※オプション
複数の広告やツールのデータをgluに取り込み、正規化した上でダッシュボードやデータストレージへ出力できます。レポーティングやモニタリングなど、外部ツールでの広告データの利活用に欠かせないデータ供給エンジンといえます。
Datorama、DOMO、+abeleau、Google Data Studio
【こんな方におすすめ】
・外部出力してレポーティングやモニタリングしたい企業
・サードパーティへの接続によるカスタマイズ要件がある大手広告代理店
・OEMによる自社ツール化を検討している企業
Lisket(リスケット)
https://lisket.jp/services/listing_report_maker/
2011年に設立したリスティング広告代理店である株式会社カルテットコミュニケーションズが提供している広告レポートツール「Lisket(リスケット)」。月額1万円から始められて全機能を14日間無料で試せる手軽さから、30,000ユーザーが登録しています。
広告レポートツールはパッケージ販売が一般的ですが、リスケットは1つひとつのツールが個別に契約できるため、必要なツールを契約してコストを抑えた運用ができます。
初期費用 |
問い合わせ |
---|---|
月額料金 |
0円〜(完全無料のツールから有料ツールまで様々) |
契約期間 |
1ヶ月 |
無料期間 |
14日間(すべての機能が試せる) |
申し込み数 |
なし |
メール送信機能 |
あり |
API連携 |
Yahoo!広告、Google広告、Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、 Indeed広告など |
その他機能 |
・ダッシュボード ・顧客管理 ・競合他社分析 ・アカウントCSV作成 ・アカウントCSV相互交換 など |
リスケットの特長
・関連業務10種類以上のツールを搭載
リスティング広告レポートの自動作成やアカウントの管理のみならず、広告の入稿やキーワードシミュレーション、キーワード掛け合わせ、キーワード候補提案、タグ管理など、リスティング運用の様々なフェーズに役立つ、10種以上のツールが使えます。
・アカウント作成が早い
初期アカウント作成期間が半日なので、リスティング広告の成果向上を急ぎたい方にも適しています。
・Googleアナリティクスのレポートを作成 ※専用プラン(月額4,000円)
グラフ付きのリッチなGoogleアナリティクスのレポートを作成できます。専用プランとなりますが、サイト解析を兼任している担当者の方にとってはリソースの削減につながるため、一考の価値があるでしょう。
【こんな方におすすめ】
・レポート作成だけでなく、関連業務を含めて効率化したい企業
・必要なツールのみを絞って低コストで運用したい企業
・リスティングレポートの改善を検討している企業
LisPO(リスポ)
リスティング広告専門の代理店が開発した、広告レポートツール「LiSPO(リスポ)」。初期費用が無料で1アカウントを月額3,000円から利用できるので、リスティング広告レポートツール初心者におすすめのツールです。
初期費用 |
0円 |
---|---|
月額料金 |
月額3,000円(1アカウント)〜 |
契約期間 |
1ヶ月更新 |
無料期間 |
あり。申込み月の月末まで無料ですべての機能を使える。なお、トライアル期間の アカウント数の上限はなし。お申込み月の翌月から課金開始。 |
最低申込数 |
1アカウント~ |
メール送信機能 |
あり(複数アドレスも可) |
API連携 |
なし |
リスポの特長
・低コストで始められる広告レポートツール
API連携には対応していないため、Yahoo!広告とGoogle広告のレポートデータをダウンロード&アップロード作業が必要ですが、初期費用無料で月額3,000円から利用できます。利用料金の日割り計算はありませんが、解約の縛りも1ヶ月と短いので始めやすいツールといえます。
・1つのIDで複数のPCから利用可能
1アカウントを発行するだけで複数のPCからログインして、広告運用の進捗チェックができます。自社運用の場合は1アカウントのみ発行すれば、月額3,000円でリスティング広告のレポート作成の自動化を実現できます。
・会社のロゴやレポートカラーの選択ができる
レポートのカラーやロゴを自由に選択でき、自社のオリジナルのレポートの体裁に仕上げられます。別途カスタマイズ料金がかかるところもあるので、リスポの特徴のひとつといえるでしょう。
【こんな方におすすめ】
・月5社以上のクライアントを抱えるリスティング広告代理店
・オンラインでレポーティングをしたい企業
・運用している広告媒体数が多い企業
リスティングレポートツールを選ぶポイント
レポート作成機能を備えているか
上述した5つの広告レポートツールは、いずれもレポート作成機能が付いていますが、なかには機能が搭載されていないツールもあります。業務効率化を考えている場合は必ずレポート作成機能が付いていることを確認してください。
各広告媒体の進捗を一元管理できる
通常、Google・Yahoo!・Facebookと複数の広告媒体を運用している場合には、個別に管理画面にログインして進捗をチェックしなくてはいけません。DSPやディスプレイ広告などのさまざまな広告を運用しているなら一元管理できるツールを選ぶようにしましょう。
カスタマイズレポート機能を備えているか
既に自社のレポートがあり、フォーマットの形式をあまり崩したくない場合にはカスタマイズレポート機能が付いているレポートツールを選びましょう。現在のレポートをカスタマイズできるツールや、レポーティングしたデータを必要なものに絞って出力するなど、カスタマイズ性が高いツールがおすすめです。
予算管理機能が付いているか ※代理店ならココをチェック!
代理店としてクライアントの広告レポートを作成する場合には、予算管理機能の有無をチェックしてください。代理店手数料を含めた利用金額や月末着地予想など進捗管理に欠かせない指標も自動計算されるので、予算管理業務の手間が削減されます。
メールの自動送信機能を備えているか ※代理店ならチェック!
代理店の場合、毎月決まった日に広告レポートを提出されているかと思います。メールの自動送信機能が付いたレポートツールを導入すれば、月次は毎月5日、月の中間レポートは16日と自動的にクライアントへ広告レポートを送信できます。多くのレポートツールに標準装備されている機能のひとつですが、クライアント数が多いほどリソースを空けられるので恩恵が大きいといえるでしょう。
リスティング広告レポート作成時のポイント
ベテランの広告運用者の方には「釈迦に説法」だと思いますが、広告運用初心者の方向けに広告レポート作成時のポイントをお伝えします。ツールはあくまで手段であり、最終的なレポートのゴールはそれをふまえた運用改善です。良いレポートづくりに役立ててください。
客観的事実(ファクト)を述べる
広告レポート作成の際には、インプレッション、クリック数、クリック率、コンバ―ジョン数、コンバ―ジョン率などの数値情報を明示することが大切です。数字は客観的な事実データであり、ごまかしが利かないだけに成果が悪いときには報告も辛いものになりますが、広告運用者はどんなときにも数字と向き合っていくメンタルも必須といえるでしょう。考察でごまかさずに、自信をもってファクトを伝えられるようになれば一人前です。
点でなく線で数値を読み解く
たとえば前月のレポーティングをするときには、前々月や直近数ヶ月、昨年同月比の数値と比較することが欠かせません。前月という「点」だけを見てしまえば、過去から現在までの数値、つまり「線」の変化がわかりません。入札単価調整や新しい広告と過去の広告のABテストなどは推移を読み解くことではじめて解析ができます。
事実だけでなく考察を述べる
数値報告だけならレポートを出力して終わりです。代理店の場合には、レポートだけで何の解説や提案もなければクライアントから価値を感じてもらえなくなってしまいます。これまで複数の広告代理店を使ったことがある会社は間違いなく、考察の精度を見ています。
今後(現在→未来)の運用方針を提案する
データをどう読み解いて、現状の数値をふまえて今後の運用方針を提案するところまでが運用者の仕事です。長いお付き合いをしているクライアントであっても提案が薄い場合には代理店変更を検討されてもおかしくありません。
前月が良かった場合でも、さらに改善できないかを考えて次の打ち手を考えるようなリーダーシップをクライアントはきっと求めているはずです。
リスティング広告レポートツールまとめ
リスティング広告のレポートツールは、扱う広告媒体数や求める機能によってベストな選択肢が異なります。こういったツールは試してみないとわからない面もありますが、なかにはデモ利用ができたり、無料期間が付いていたりするものもあるので、まずはお試しから触ってみるのもおすすめです。
本記事を参考に、自社に合ったリスティング広告のレポートツールをお選びください。
Q. リスティング広告のレポートにおすすめのツールは?
リスティング広告のレポートにおすすめのツールとして「ATOM(アトム)」「アドレポ」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. リスティング広告ツールを選ぶ際のポイントは?
リスティング広告ツールを選ぶ際のポイントとして「レポート作成機能を備えているか」「各広告媒体の進捗を一元管理できるか」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
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この記事を書いた人
横溝 裕一
専門分野: WEBコンサルティング,SEM,ライティング,マーケティング,ブランディング
ブランディングテクノロジー株式会社・マネージャー→スマートマーケティング株式会社・取締役を経てプラスシーブイ株式会社を設立。WEBライターとして8年間経験を積み、その後5年間にわたりWEBコンサルタントとして婚礼業界を中心にホームぺージの企画・制作・解析・提案に携わる。
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