- 更新日 2024.03.21
- カテゴリー WordPress
WordPressでポータルサイトは作れる?作り方やおすすめテーマを徹底解説【2024年最新版】
- ポータルサイトを作って情報共有やコミュニケーションの促進につなげたい
- 検索機能つきのポータルサイトで広告収益ビジネスを構築したい
- 地域の活性化を目指して旅行者向けのポータルサイトを作りたい
このような理由から、ポータルサイトの作成を検討している担当者の方へ。「費用を抑えて構築したい」「自社で簡単に更新できるようにしておきたい」「社内にプログラミング技術を有している人がいない」という場合、WordPressを使ったポータルサイトの制作が候補になるかと思います。
この記事ではWordPressでポータルサイトを作りたい方に向けて、WordPressを使ったポータルサイトの事例と作り方を解説します。また、おすすめのテーマとプラグインも紹介。最後まで読めば、WordPressを使ったポータルサイトのイメージが掴めて、作成方法がわかりますのでぜひご覧ください。
※「WordPressを使ったポータルサイト制作をサポートしてほしい」「ポータルサイトの制作を外注するか迷っている」方はWeb幹事にご相談ください。制作のサポートから制作会社選びまで無料でご紹介します。
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WordPressで作られたポータルサイトの事例
「そもそもWordPressでポータルサイトは作れるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。結論、WordPressでポータルサイトの構築は可能です。事例を紹介しますので、どんなサイトが作れるのかイメージを膨らませるために見ていきましょう。
種類 |
概要 |
専門型ポータルサイト |
グルメ、美容など、専門ジャンルに特化した情報を掲載 |
地域型ポータルサイト |
観光や自治体など特定の地域に限定した情報を掲載 |
口コミ型ポータルサイト |
ユーザーが投稿した口コミ情報を中心に掲載 |
社内ポータルサイト |
社内向け、会員向けなどに限定して社内の情報を掲載 |
総合型ポータルサイト |
ニュース、ショッピング、検索機能などのコンテンツを掲載 |
前提として、ポータルサイトには上の表のように5つの種類があります。それぞれ掲載する情報は違いますが、検索の入り口となるサイトという意味では構造は変わりません。どの種類でも作り方は同じです。
種類ごとにWordPressで作られた事例を紹介しますので、自社で作ろうとしている種類の事例を中心に見ていきましょう。
専門型:Medical DOC
画像引用:Medical DOC
Medical DOC(メディカルドック)は、自分に合った病院やクリニック、医療情報などを探せる医療情報に特化したポータルサイトです。
画像引用:Medical DOC
ポータルサイトの場合、「検索のしやすさ」は重視したいところ。Medical DOCの検索機能では、気になる病気や症状のキーワードや現在地、エリアなどを入力することで、自分が知りたい情報を探せるようになっています。
画像引用:Medical DOC
また、トップページの下部には新着記事やアクセスランキング、注目記事なども設置されています。こうした機能もWordPressを使って実現可能です。
地域型:枚方つーしん
画像引用:枚方つーしん
枚方つーしんは、大阪府枚方市の観光・地域情報を発信している地域型のポータルサイト。特徴は「グルメ」や「イベント」「求人」などカテゴリごとに記事を検索できる点。
グローバルメニュー(全ページで表示されるヘッダー部分のメニュー表示)やサイドバー、フッターにカテゴリや人気記事などの表示があるため、探したい記事が見つけやすい設計になっています。
口コミ型:スーパーナイス ライブハウス
画像引用:スーパーナイス ライブハウス
スーパーナイス ライブハウスは、全国のライブハウスの情報を検索できる口コミ型のポータルサイトです。検索機能を使って、エリアごとにライブハウスを探せます。
画像引用:スーパーナイス ライブハウス
口コミ型のサイトになっており、掲載されているライブハウスへの口コミも登録可能。また、会員登録をすることで、自分のライブハウスの情報も登録できるようになります。
こうした口コミ機能つきのサイトも、WordPressの機能で実現できます。
社内ポータルサイト:エルシー株式会社
テーマ(テンプレート)やプラグイン(拡張機能)の豊富さ、カスタマイズのしやすさなどからWordPressを選んで社内ポータルを作る企業もあります。
エルシー株式会社の社内ポータルは、社内向けのお知らせや社内で使われている各種ツール、人事労務のfreeeの情報へすぐに飛べるような作りになっています。
また、上の画像のようにナレッジスペースも設置されています。WordPressはプログラミングの知識がない初心者でも操作がしやすいため、こうしたナレッジを個々の社員が更新しやすいのもメリットです。
総合型ポータルサイト:BRUTUS
画像引用:BRUTUS
Yahoo!やGoogleのような大規模サイトではありませんが、さまざまなジャンルの情報が掲載されているサイトという意味で、総合型ポータルサイトとして「BRUTUS」のサイトを紹介します。「BRUTUS」は食やファッション、アートなどさまざまなジャンルを特集として取り上げるライフスタイル雑誌です。
サイトのファーストビューでは正方形にトリミングされた写真に説明が添えられたスライドショーが表示され、雑誌を覗くような感覚で見ることができます。WordPressではカスタマイズ次第でこうしたデザイン要素も実現できます。
また、「食べる」「飲む」「見る」などのカテゴリや「連載」「BRUTUSのおすすめ」などから、興味のままにページを見ていけるような構成になっています。
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ポータルサイトをWordPressで作るメリット
ポータルサイトを作るのにWordPressが本当に適しているのか不安な方もいるでしょう。そんな方に向けて、WordPressのメリットを解説します。メリットを知ることで導入後の活用にも役立ちますので、押さえておきましょう。
更新性がよく、費用も抑えられる
WordPressの魅力は、HTMLやCSSといったプログラミングの専門的な知識がなくても、サイトを簡単に作成・更新できることです。
たとえば文字・画像・動画の追加や囲み枠・装飾の追加なども感覚的に操作していくだけで手軽に行えます。さらに、テーマやプラグインの機能を使えば、検索機能やフォームのカスタマイズなども簡単にできます。
※WordPressのテーマ
「テーマ」とはWordPressにおけるデザイン構成のテンプレートのような存在です。「プラグイン」はWordPressの機能を拡張するためのソフトです。それぞれ無料のものと有料のものがあります。ポータルサイトにおすすめのテーマとプラグインは、記事の後半にて紹介します。
このようにサイトの作成・更新が簡単にできるので、知識のない担当者でもサイトを修正できるようになります。たとえば社内ポータルサイトで、マニュアルやノウハウを現場の社員が適宜追加したい場合にも活用しやすいです。
上の画像のようにWordPressを使わずにソースコードを記述して一から構築する場合、自由にデザインや機能をカスタマイズできる反面、言語を入力したり修正するのに時間がかかります。また、プログラミングの知識を持った人材を確保する必要性も出てきます。
WordPressなら、テーマを使って構築する部分と、プログラミングでカスタマイズする部分を分けて作るなどの工夫ができます。工数の削減につながり人件費が抑えられるので、結果的に構築のコストが抑えられるメリットがあります。
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WordPressを使ったポータルサイトの作り方
- サイトのコンセプトを明確にする
- サイト構成図を設計する
- ワイヤーフレームでレイアウトを作る
- WordPressを導入する
- コンテンツを作成する
ここからは、WordPressを使ったポータルサイトの作り方を紹介します。作成方法のイメージを掴んだり、スケジュールを立てる際の参考にしてください。
①サイトのコンセプトを明確にする
デザインや機能などを決める前に、まずはサイトコンセプトを明確にします。コンセプトはポータルサイトの方向性のこと。
例えば、「20代の女性に受けるようにしたい」「ユーザーが使いやすいよう2クリック以内で目的のページにつけるサイトにしたい」などです。
コンセプトを決めることで、どんなコンテンツを盛り込むのか、どんな機能が必要なのか、デザインにするのかなどが固まってきます。
逆にコンセプトを固めないと、いざ完成したら「これって20代女性向けのポータルサイトになってる?」「目的のページに行くのに5クリック必要で使いづらい」など目的のサイトにならない危険性があります。
②サイト構成図を設計する
コンセプトを決めたら、それに基づいてポータルサイトの構成を作成していきます。サイト構成図は、サイトの構成を設計するための「地図」。サイト構成図を作ることで、サイトの全体像が掴みやすくなります。サイト構成図は以下の手順で作成をします。
- サイトに必要なページをすべて書き出す
- ページのコンテンツをカテゴリ別に分類する
- ページの階層を決める
まずは、下記のようにポータルサイトに必要なコンテンツ(情報)をすべて書き出します。
あとから不要なものは消すので、この段階では思いつくものを全部出しましょう。カテゴリなども気にしなくて大丈夫です。
必要なページを出したら、カテゴリ別に分類していきます。このとき必要がないと思ったページは削除して、逆に追加したいページがあれば追加しましょう。
ここまできたら、分類したコンテンツを「ページ」にして階層上に記載していきます。注意点として、なるべく階層を深くしないようにすることです。目安は「3階層」まで。4階層以上の深い構造にすると、ユーザーが目的のページへたどり着くまでにクリックをたくさんしなければならず、ページが見つけづらくなってしまいます。
さらに複雑なサイトやページ数の多いサイトの構成図を作る場合は、エクセルを利用すると良いでしょう。以下の記事でサイトマップをエクセルで作る方法を紹介しています。テンプレートも用意していますのでご覧ください。
関連記事:サイトマップ(構成図)をエクセルで簡単に作成する方法【テンプレート付き】
③ワイヤーフレームでレイアウトを作る
ワイヤーフレームとは、サイトのレイアウトやコンテンツの配置を決めるための「設計図」のこと。メニュー・ボタンなどの導線を設計することでサイト訪問者が迷子になりにくくなります。また、サイト制作の担当者間でも認識を合わせやすくなります。
ただし、WordPressでサイトを作る場合、一点注意が必要です。WordPressのページレイアウトは、テンプレートである「テーマ」によっては自由度が低い場合もあります。
せっかく作り込んでも、WordPressでは実現できないことも。テーマを選びやすくするためにワイヤーフレームを作る、といった感覚で取り組むのがおすすめです。
ワイヤーフレームの作り方をさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:ワイヤーフレームの作り方完全ガイド【サンプル付き】
④WordPressを導入する
ここからは、WordPressを導入して設定を進めていきます。WordPressの始め方は以下の4ステップです。
- サーバー・ドメインの契約
- 契約したドメインをサーバーに設定
- 独自SSL(http→https)を設定
- WordPressをインストールしてテーマを選ぶ
サイトの制作にはサーバーとドメインの存在が必要不可欠。WordPressをインストールする前に、サーバーとドメインを取得する必要があります。
WordPressを導入したら、機能を追加したい場合はプラグインの追加も行います。
なお、WordPressの始め方は以下の記事で詳しく説明しています。実際に導入する際には以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【画像付き】WordPressの始め方。初心者が最初にやることやプラグイン・テーマを解説
⑤デザインやコンテンツを作成する
画像引用:枚方つーしん
WordPressの導入が完了したら、コンテンツの制作へと進めていきます。文章や画像を用意して、サイトの中身を作っていく段階です。
さまざまな情報の入り口であるポータルサイトは、コンテンツ量やアクセス数が多くなる傾向にあり、サイトに負荷がかかりやすいです。そのため、ページの読み込み速度が遅くならないように注意が必要です。ページが表示されるまでに時間がかかってしまうと、読者がサイトから離れてしまう可能性があるからです。
コンテンツの用意やデザインは、専門知識がある人に頼むのが賢明です。社内のデザイナーやエンジニアに頼むか、またはホームページ制作会社に依頼して作成を進めましょう。
※ここまで読んで「WordPressを使ったポータルサイト制作をサポートしてほしい」「ポータルサイトの制作を外注したい」と思った方はWeb幹事にご相談ください。制作のサポートから制作会社選びまで無料でご紹介します。
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ポータルサイト向けWordPressのおすすめテーマ・プラグイン
WIING STAFF’S【無料テーマ】
画像引用:WIING STAFF’S
WIING STAFF’Sは社内ポータルサイトに特化した、無料のWordPressテーマです。
特徴はシンプル、軽量。不必要なファイルや機能を使用せずに、ファイル構成を必要最低限にしています。カスタマイズする場合の編集箇所は基本的に1箇所でOK。シンプルなファイル構成により、GoogleのPageSpeed Insights(ページの表示速度を測るツール)で高得点を出すほどの軽量さを実現しています。コンテンツ量が多くて重くなりがちなポータルサイトにとっては、特に嬉しいポイントです。
「最低限の機能が揃っていればいいから、カスタマイズのしやすさと表示速度を重視したい」という場合にぴったりです。
GENSEN【有料テーマ】
画像引用:GENSEN
- 価格:39,800円
GENSENは、観光や美容、不動産、ファッションなどの専門型ポータルサイトを作成できるポータルサイト専用テーマです。
画像引用:GENSEN
魅力は高度な検索機能。キーワードとカテゴリの組み合わせによる自由度の高い検索や、タグから抽出できる絞り込み検索などに対応しています。価格は比較的高い印象ですが、デザイン性の高さやポータルサイトを想定したコンテンツの充実具合など、総じてクオリティは高いです。
特に「特定のジャンルに特化した専門型サイトや地域型サイト」を考えている方におすすめなテーマです。
Search & Filter【プラグイン】
画像引用:Search & Filter スクリーンショット
- Search & Filter:無料
- Search & Filter Pro:1サイト20ドル、複数サイト用75ドル
サイトに検索機能を追加したい場合に便利なのが、プラグインのSearch & Filterです。
Search & Filterを使えば、カテゴリーとタグ、キーワードを組み合わせた検索機能を追加できます。使用方法は、ショートコードをファイルに追記します。コードを使わずに画面操作でカスタマイズしたい方向けには、Search & Filter Proという有料版が用意されています。
デザインや機能の自由度は高くないですが、低コストで簡単に検索機能が追加できる点で便利です。
WP-Members Membership Plugin【プラグイン】
画像引用:WP-Members Membership Plugin スクリーンショット
社内ポータルで社員だけログインできるようにしたいケースのように「ポータルサイトにログイン機能をつけたい」場合に活用できるのが、WP-Members Membership Pluginです。
専用のショートコードを記載することで、会員登録やログインページを作成できます。また、会員登録をする際の入力項目や必須項目の設定、会員のみに表示するページ、非会員にも表示するページの設定も可能です。
ただ、会員の種類は分けられないので注意。無料会員と有料会員を分けたいといった場合には対応できませんが、たとえば社員のみアクセスできるページを作りたいという場合には適しています。
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WordPressを使ったポータルサイトまとめ
ポータルサイトの作成を検討している担当者の方へ、WordPressを使ったポータルサイトの事例や作り方、おすすめテーマとプラグインを紹介しました。
- WordPressでポータルサイトは作れる
- 作成・更新の簡単さやコスト面、機能の豊富さが魅力
- ポータルサイト向けのテーマやプラグインが活用できる
WordPressを使ったポータルサイトは、インターネット上の情報やテーマ、プラグインを活用すれば初心者でも構築できます。一方で、時間や手間がかかる点やクオリティの面では心配が残ります。
最後まで読んで「自社で制作するには不安がある」「ポータルサイトの制作をプロに任せたい」と感じた方はWeb幹事にご相談ください。予算や目的から最適な制作会社を無料でご紹介します。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
Q. ポータルサイトをWordPressで作るメリットは?
ポータルサイトをWordPressで作るメリットとして、HTMLやCSSといったプログラミングの専門的な知識がなくても、Webサイトを簡単に作成・更新できる点が挙げられます。
Q. ポータルサイトの作り方を教えてください。
ポータルサイトを制作する手順は「サイトのコンセプトを明確にする」「サイト構成図を設計する」「ワイヤーフレームでレイアウトを作る」「WordPressを導入する」「デザインやコンテンツを作成する」の5つです。
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この記事を書いた人
七瀬 ユウ
専門分野: Webライティング
新卒で大手Slerに入社し、基幹システムの開発・プロジェクトマネジメント業務に従事。転職後、WEB広告企業でセールスライターの経験を経て、現在はフリーランスWEBライターとして活動中。「読者目線で分かりやすい記事を届ける」をモットーに執筆します。
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