- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー SEO対策
被リンクチェックの方法からツールまで徹底解説【無料・有料ツール比較表あり】【2024年最新版】
SEOにおいて、被リンクの獲得は最も重要な要素の一つです。
しかし、被リンクの獲得以前に、自社の被リンクの状況を把握できていないことも多いようです。
・自社はどのくらい被リンクを獲得できている?
・競合はどんなサイトからどのくらいの被リンクを獲得できている?
・簡単に被リンクチェックするにはどんなツール・やり方があるの?
そんな疑問があったら、こちらの記事をぜひご一読ください。
海外レポートを参考に、被リンクチェック項目、被リンクチェックに使えるおすすめツール、有名ツールの具体的な使い方など、被リンクチェックに関連する情報をまとめました。
※被リンクを含め、SEOの基本について知りたい方はこちらもあわせてご活用ください。
SEOで重要なポイントが一覧でわかる! SEO対策チェックシート(Excel形式) SEO対策における基本的なチェック項目を45項目ピックアップしたシートです。 サイトの構造からページタイトルやリンクの使い方まで「内部対策」を中心にSEO対策の基本が網羅されたチェックシートになっています。 Excel(エクセル)形式なので、すぐに編集... 無料でダウンロードする
被リンクのチェックはなぜ重要?
SEOに関する手法は無数に存在しますが、大きくは「良質なコンテンツ」と「被リンク」が大きな要素であることは間違いありません。
参考:Now we know: Here are Google's top 3 search ranking factors - Search Engine Land
良質なコンテンツがあると、自然な被リンク(ナチュラルリンク)が集まり、ナチュラルリンクが集まることでサイトに多くの人が訪問するようになり、多くの人が訪問することでさらに被リンクが増え・・・という、効果的なSEOのループが生まれます。
被リンクチェックは必ずしも毎日行う必要はありませんが、コンテンツ作りと並行して少なくとも月に1回は状況を確認しましょう。定期的な被リンクチェックが必要な理由は下記の3点です。
自社サイトの「健康診断」のため
被リンクに限らず、自社サイトの状況を把握しておくことは重要です。流入状況、検索順位、そして被リンクの増減などを定期観察しておくことで、自社サイトの健康状態を時系列で把握します。
これまでの施策が効果を発揮しているか、同様の施策を継続するか、強化する必要があるかといったPDCAのための情報が得られます。
また、被リンクは大きくは自然に集まるナチュラルリンクと、悪意のあるスパムリンクに大別されます。定期的に被リンクチェックをすることで、サイト訪問者が参照したくなるほどの有益な情報を提供できているか、悪意のあるサイトに狙われていないかという情報も得ることができます。
また、自社サイトだけではなく、競合サイトの健康診断も併せて実施しましょう。客観的に自社の強みや弱みを把握することもできます。
本記事でご紹介する被リンクチェックツールを活用して競合サイトがユーザーや検索エンジンにどのように評価されているのかも併せて確認する習慣を身に着けましょう。
自社ドメインパワーを把握するため
SEOにとって重要な要素は「良質なコンテンツ」と「被リンク」です。これらの要素が強化されると、自社サイトのドメインの評価が相対的に(=競合サイトと比較して)強化されていきます。
ドメインパワーが強いサイトと評価されると、そのテーマに関連する様々なキーワードで検索上位を獲得することができます。
一例としては、「食べログ」や「ぐるなび」のような飲食店ポータルサイト。外食に関する様々なキーワードで検索上位と獲得していますが、これらのサイトには飲食店に関する有益なコンテンツ(店舗情報)が多数あるため、ドメインパワーが強くなっているのが一因として考えられます。
そして、このドメインパワーを強化する要素に、被リンクの量と質が関連しているため、被リンクチェックが必要になるのです。
ドメインパワーについて ドメインパワーとは、Googleが公表している正式な指標ではありません。当記事の後半で解説するツールは、独自の評価基準でドメインパワーやドメインオーソリティという言い方をしています。
スパムリンクによるペナルティのリスクがあるから
「被リンクチェックをしよう!」と考えるきっかけの一つに、スパムリンクの脅威があるでしょう。被リンクとよばれるものには、良いコンテンツに対して自然発生するナチュラルリンクと、他者からの攻撃も含む悪意のあるスパムリンクの2種類があります。
ナチュラルリンクは検索順位向上の有用な武器になりますが、スパムリンクはリスクはあれどもメリットはありません。スパムリンクを放置しておくと、こちらに悪意はなくてもGoogleのペナルティ対象となる危険性もあります。
スパムリンクが見つかった場合には状況に応じて対策をする必要があります。
※スパムリンクへの対応方法関しては、スパムリンクの危険性。スパムリンクの確認方法と否認方法を丁寧に解説の記事で解説してありますのでご一読ください。
このようなリスクを排除し、未来の施策の方針策定のためにも、定期的な被リンクチェックは必要なのです。
被リンクチェックをする際のポイント
では、具体的にはどのような項目を見ていけばよいのでしょうか?上述の通り、被リンクには「量」と「質」のほか、「善」と「悪」という見方があります。この観点でポイントを3つご紹介します。
被リンクの質(どのドメインからのリンクか)
被リンクと一言でいっても、SEO効果には強弱があります。その強弱をわけるのが、リンク元のドメインです。ドメインパワーが強いサイトの特徴として、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の頭文字をとったE-A-Tという概念があります。このE-A-Tを満たしたサイト(ドメイン)からの被リンクはSEO効果が強くなる傾向があります。
※E-A-Tに関してはこちらの記事で解説していますので、ご一読ください。
関連記事: SEO対策に最重要のE-A-Tとは?3つを高める対策も紹介
専門性・権威性・信頼性が高いドメインの特徴として、属性型(組織種別型)ドメインとよばれるものがあり、中でも学校関連ドメインのac.jp や政府機関のgo.jp 、特定分野の法人であるor.jpなどが挙げられます。
また、上記のような特殊なドメインではなくとも、特定の分野で高い評価を受けているドメインからの被リンクは強力なリンクパワーを受け渡してくれます。
被リンクの数(何本の被リンクがあるか)
被リンクは質はもちろん、量も重要です。
上記の画像は、被リンクの数と検索順位の関係を表した調査データです。ここからも明らかなとおり、被リンクと検索順位には明確に関連性があります。
また、単に被リンクの数だけではなく、リンク元のサイト(ドメイン)の数も重要です。
こちらはリンクしているドメインの数と検索順位を表した調査結果です。
これら二つのデータを統合して考えると、(極端に言えば)例えば1つのドメインから300の被リンクを得るよりも、関連性の高い10のドメインから30の被リンクを集めた方がSEO効果が出やすいといえるでしょう。
リンク元ページとアンカーテキストとの関連性
他のサイトにリンクをはるときは
https://web-kanji.com/
のようにURLだけをリンクするケースもあれば、
ホームページ制作の依頼・相談・比較なら【Web幹事】
のように、テキストにハイパーリンクをはる方法もあります。このリンクをはられた文字列のことを、アンカーテキストといいます。
アンカーテキストあり/なし はどちらも同じ被リンクではありますが、関連するテキストやキーワードを含むアンカーリンクにはより強力な効果があります。
出典:20 GRAPHICS ON GOOGLE'S VALUATION OF LINKS [LEARN SEO] - MOZ
上の図では、「こちらをクリック」や「URL」だけのリンクよりも、関連する言葉のアンカーリンクから得られた被リンクの方が効果的であることを示しています。
ナチュラルリンクは何かしら関係性のあるテーマを扱うサイトから貼られるもの。アンカーテキストとともにリンクをはってもらえるようなページにしておく必要があります。
関連記事:SEO外部対策とは?実践ガイドと被リンクチェックのツールまとめ
被リンクチェックで使えるツール
では、被リンクはどのようにチェックしていけばよいのでしょうか。以下にお勧めのツールをご紹介します。自社の被リンク状況を確実に確認できるツールもあれば、競合サイトの被リンク状況もチェックできるツールもあります。
薄い色の2ツールは無料、濃い色の3ツールは有料のルールです。
※価格は2020年3月現在。 詳細は各サービスへお問い合わせください。
無料の被リンクチェックツール
Google Search Console
サイトを運営しているのであれば必須で入れておきたいのが、Googleが無償提供しているGoogle Search Console(以下、サーチコンソール)です。
※まだサーチコンソールを設定していないという方は、【入門版】Google Search Consoleの登録・設定方法&使い方【スタートアップガイド】をご一読のうえ、ぜひ設定しておいてください。
サーチコンソールでは、自社のWebサイトが獲得している被リンクが一目でチェックできるほかに、検索されているキーワードやインデックスの状況など、SEOの最低限の情報をチェックすることができます。
hanasakigani
無料の被リンクチェックツールhanasakiganiでは、自社サイトの被リンクチェックはもちろんのこと、URLを入力するだけで競合サイトの状況も見ることができます。アカウント登録が不要なため、手軽に(10件まで)被リンクをチェックすることができます。
有料の被リンクチェックツール
上記の無料ツールでも被リンクチェックは可能ですが、これから紹介する有料ツールではSEOに関連する様々な項目をより詳しく確認することができます。
ahrefs
昨今のSEOツールといえば、ahrefsを使っている方も多いようです。被リンクチェックだけではなく、キーワードやリスティング広告状況など、自社分析のみならず競合サイトの分析にも活躍する、万能SEOツールです。
MOZ Link Explorer
SEO界隈では老舗のMOZが提供するLink Explorerも有料ツールとしては有名です。ahrefs同様、競合サイトの被リンク状況や流入キーワードの分析ができます。独自のSpam Scoreというスパムリンクを判別する機能をもっているのも特長です。
NEILPATEL
NEIL PATELは比較的新しいツールではありますが、見やすいダッシュボードと、豊富な機能が特徴的です。NEIL PATELにはSEOアナライザーという独自の機能があり、サイト上の問題や修正すべき点を解説してくれるので、新たなサイトを立ち上げたときやリニューアル直後には活躍してくれそうです。
【無料】Google Search Consoleを使った被リンクチェック方法
では、実際にサーチコンソールを使った被リンクチェックの方法を解説します。
サーチコンソールにログインし、左メニューバーにある「リンク」をクリックします。すると、上記画像のように外部リンク・内部リンクの一覧を取得することができます。
定期的な被リンクチェックであれば、外部リンクの総数の確認や、見覚えのないドメインからの被リンクがないかをチェックしておけば十分です。
関連記事:内部リンクとは?SEOへの影響や効果的な設置方法を解説
スパムリンクを見分ける・否認する方法
サーチコンソールでの被リンクチェックで、もしも不自然なリンク(スパムリンク)が見つかったら、リンクを否認することでペナルティを避けることができます。
リンク否認のやり方はスパムリンクの危険性。スパムリンクの確認方法と否認方法を丁寧に解説で解説しています。参考にしてください。
【有料】ahrefsを使った被リンクチェック方法
おすすめの有料ツールahrefsでのチェック方法も解説します。
自社サイトの被リンクチェック方法
まずは自社サイトの被リンクチェックの方法を解説していきます。
ahrefsにログインすると、「被リンクのプロフィール」という画面が開きます。そこには以下のように被リンクに関するいくつかのグラフが表示され、時系列で被リンクの状況を確認できます。
①参照ドメイン
期間内のリンク元のサイトの数(ドメインの数)を表しています。上記画像では順調にドメインが増えていることがわかります。SEOにおいてはリンクの数だけではなくドメインの数も重要なので、この参照ドメインの増加具合には注意を払っておきましょう。
②参照ページ
リンクの数(自社サイトにリンクしているページの数)を表しています。一般的に「被リンクチェック」というと、この数字の増減を指すことが多いですが、参照ページだけではなく参照ドメイン数も併せてみておきましょう。
③新しい参照ドメインと失った参照ドメイン
こちらでは参照ドメインの獲得だけではなく、ドメインが外されている数がわかります。
極端に参照ドメインを失っている(オレンジのバーが伸びている)期間がある場合は要注意。自社サイトのページに異常があったり、不適切なコンテンツなどでリンクが外されている可能性も視野に入れましょう。
④新しい&失った被リンク
期間内のリンクページの増減を可視化しています。青やオレンジのバーに濃淡がありますが、これは有効な被リンクや、被リンクの数として換算されないnofollow属性のリンクやリダイレクトを表しています。SEOに関連する被リンクの増減をみる場合は濃い色のバーを見ていけば問題なしです。
ここまでは、定量的に被リンクの数や増減を見てきましたが、被リンクがナチュラルリンクなのかスパムリンクなのかを判断するには、もう少し詳細を見ていく必要があります。
ahrefs左メニューにある「被リンク」をクリックすると、下記のようなページに遷移します。
このページでは、自社サイトにリンクをはっている外部サイトのページがリスト化されています。スパムリンクを発見するためのコツとして、
- 発リンク数が異常に多い
- URLランクが低い
- ページタイトルやドメインが不自然
という3つの観点で見ると、スパムリンクらしいページを容易に見つけることができます。
手順としては、
- Ext.という箇所をクリックして、降順(多い方から少ない方)に並べ替える(Ext.とは、そのページから発しているリンクの数のことです)
- ページタイトルやドメインを見て、不自然なものを探す
- URLランクをみて、低品質なページかどうかを判断する
という流れになります。
ほかにもスパムリンクの見つけ方は様々ありますが、明らかに不自然なページから被リンクを獲得しているようであればスパムリンクである可能性が高いので、リンクの否認処理をしましょう。
競合サイトの被リンクチェック方法
ahrefsでは、競合サイトの被リンクチェックをすることも可能です。競合サイトが獲得している被リンク元のサイトは、自社サイトにも関連している可能性があるので、そのリンク元をリスト化しておきましょう。
リストの作り方を以下でご紹介します。
左メニューの「被リンク」をクリックし、サイト上部のアドレスバーに競合サイトのURLを入力しましょう。こちらで表示されたドメインをエクセルなどでリスト化すればOKです。
ちなみに、ahrefsでの競合調査では、左メニュー下部にある、「ページ>被リンク数の多いページ」や「ページ>上位コンテンツ」をみることで、競合サイトの中でも被リンクを多く集めているページや、SNSでよくシェアされているページの特徴をつかむことも可能です。
【まとめ】被リンクチェックのポイントと優良被リンクを増やすには?
被リンクチェックでは、リンクの数の増減に一喜一憂せず、まずは自社サイトの状況を把握することが重要です。
また1回チェックしたら良いという事ではありません。ある程度期間をおいて定期的に状況を確認し、時系列で増減の波を知ることでSEO施策の効果検証にもつながります。
SEOにおいて被リンクはGoogleというサービスができたときからその重要性が謳われてきました。一部では被リンクよりもコンテンツの質のほうが重要だという声も出ていますが、当記事で最初にお伝えしたように、良質なコンテンツがあることで良質な被リンクが増えるという原理原則を忘れてはいけません。
SEO対策をプロに任せたい方へ
SEO対策をしたいけど、時間もなく、何から始めればいいか不安という方はWeb幹事にご相談ください。Web幹事は、あなたにあった最適なSEO対策会社や業界に特化している業者ををご紹介するサービスです。
SEO対策経験者が丁寧に要件をヒアリングし、Web幹事の「データベース」から最適なSEO対策会社をご提案します。
コンサルタントのご紹介
代表取締役
岩田 真
2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
Web制作業界のプロが丁寧にヒアリングしますので、
初心者の方でも安心してご相談ください!
相談料は「完全無料」。まずは相場の情報を知りたいなどの情報提供のみでも大丈夫です。
お気軽にご連絡ください!
Q. 被リンクのチェックが重要な理由は?
「自社サイトの健康診断のため」「自社ドメインパワーを把握するため」「スパムリンクによるペナルティのリスクを避けるため」等の理由が挙げられます。
Q. 被リンクをチェックする際の注意点は?
被リンクをチェックする際の注意点として「どのドメインからのリンクかを確認する」「リンク元ページとアンカーテキストとの関連性に気をつける」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。
ホームページ制作の相場ガイドブックを
無料でプレゼントします!!
ホームページの相場に関するガイドブックを
無料でプレゼントいたします!
・コーポレートサイト
・ランディングページ
・ECサイト
・オウンドメディア
・採用サイト
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
ホームページを依頼したいが、相場が分からず心配
という方はぜひダウンロードしてください。
この記事を書いた人
平田 継一郎
専門分野: B2Bマーケティング,コンテンツマーケティング,SEO,カスタマーサクセス
数年前に出会ったコンテンツマーケティングに魅せられ、コンテンツマーケターに。すべてのマーケティング課題はコンテンツで解消できると信じて疑わない。SEO、CVR最適化(CRO)、CustomerSuccess、Growth Hackなど、B2Bマーケティング界隈を主戦場に。
このライターの記事一覧