SEO対策のメリット・効果とは？取り組むべき企業の特徴を解説【2024年最新版】

自社にSEO対策は必要か検討中の方へ。

「なるべくコストをかけずに自社商品の認知を拡大したい」
「広告やSNSでの集客はしているが別の集客方法も実践したい」

このような場合、SEO対策が候補のひとつになるかと思います。

SEO対策は他の集客方法にはないメリットがあり、多くの企業が実施しているのは事実。
そこで、SEO対策を行うかどうかは以下の情報から検討すると良いです。

・広告やSNSなど他の集客手法のメリット、デメリットを比較
・実施する場合の難易度やかかる期間
・どんな企業が取り組んでいるのか

この記事では、Webライターとして企業のSEO対策やブログ運営に携わってきた著者が、SEOのメリットデメリットや、取り組むべき企業の特徴を解説します。

最後まで読めば、SEO対策に取り組むべきかが判断できますので、Webを使った集客を検討している方はぜひお読みください。

※SEOにおいて重要なポイントを以下にまとめています。あわせてご活用ください。

SEOで重要なポイントが一覧でわかる！ SEO対策チェックシート（Excel形式） SEO対策における基本的なチェック項目を45項目ピックアップしたシートです。 サイトの構造からページタイトルやリンクの使い方まで「内部対策」を中心にSEO対策の基本が網羅されたチェックシートになっています。 Excel（エクセル）形式なので、すぐに編集... 無料でダウンロードする

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SEO対策のメリット・効果5つ

インターネットおよび検索エンジンの利用者の多さを考えると、SEO対策を使った集客を見過ごすわけにはいきません。SEO対策のメリット・効果を知ることは必要性を判断するための指標になります。代表的なものを5つご紹介します。

長期的に見て費用対効果が高い

SEO対策は長期的に見ると費用対効果が高い施策です。

SEO対策をするには労力や時間をかける必要はありますが、SEOに成功して上位表示されれば定期的なメンテナンスのみで長期的に集客し続けることができます。

SEO対策の費用対効果が高い事例

上の画像は、当サイトWeb幹事の姉妹サイトである「システム幹事」のデータです。検索エンジンからの流入（オーガニックトラフィック）と検索エンジンでの順位（オーガニックキーワード）の1年間の推移を表しています。

ご覧の通り、作成したコンテンツの検索キーワードの順位が上がるにつれて（下のグラフ）、サイトへの流入数が右肩上がりで増えていることがわかります（上のグラフ）。

SEO対策に成功して狙ったキーワードが上位表示できれば、コンテンツ作成における人件費だけで集客ができる事例です（適切なキーワードを選ぶ力も必要です）。

ネット広告やSNSとの比較表

また、SEO対策はリスティング広告やディスプレイ広告（SNS広告）のように継続的な費用が発生しない点にもメリットがあります。さらに、TwitterやInstagramなどのSNSと比べても、長期的に見たときの費用対効果は高いといえるでしょう。

はじめに労力をかける必要はありますが、後述するGoogleアップデートなどで大きな変動がない限り、構築したサイトは資産になって動き続けてくれるのです。

潜在顧客へのリーチが可能になる

SEO対策では、コンテンツによっては潜在顧客へのリーチが可能になります。
潜在顧客とは、潜在的には悩みを持っていながらも、表面的に検索などの行動には表れていないユーザーのこと。自身のニーズや課題を認識していませんが、訴求の内容によっては顧客になる可能性があります。

たとえば、「iPhone 機種」で検索しているユーザーの場合。iPhoneの機種の違いや種類を知ることが目的で、購入するかどうかは検討段階です。
しかし、コンテンツの内容によってiPhoneの魅力を伝え、検索ユーザーのニーズに合った機種を紹介できれば、iPhoneを購入する可能性もあります。

このように、検索時点では購入の意思がないが、購入する可能性がある層にアプローチできるのがSEOの魅力です。

ノウハウが多く公開されている

SEOは1990年代に生まれた言葉で、比較的長い歴史を持った概念です。YouTubeが2005年に、Twitterが2006年に誕生したプラットフォームと考えると、歴史の長さを感じられるかもしれません。SEO対策はその歴史の長さから、インターネット上や書籍などでノウハウが多く公開されています。

たとえば、Amazonの書籍で「SNSマーケティング」で検索すると1,000ほどの検索結果が出てくる一方で、「SEO」では7,000以上もの検索結果が出てきます（2022年4月時点）。インターネット上の情報も豊富で、初心者でもノウハウを学びやすい分野です。

関連記事：SEO対策の学習におすすめの本8冊を目的別に紹介

また独学以外でも、優良なSEOのコンサルティング会社は多く、初心者の方であれば半年〜1年間だけコンサルを依頼してノウハウを学ぶ方法もおすすめです。

関連記事：全国のおすすめSEO会社を比較！依頼してはいけないSEO会社も紹介

コンテンツを二次利用できる

SEO対策のために作成したコンテンツ、検索エンジンで上位表示されたコンテンツは、ユーザーの悩みに応えられていると見なせます。そうした優良コンテンツを二次利用することで、より効果的・効率的に情報を届けられます。

たとえばコンテンツをメールマガジンで発信したり、内容を要約してTwitterやInstagramの発信に転用することもできます。営業資料への追加や、カスタマーサポートのお問い合わせやFAQコンテンツとして活用することも可能です。

反応が良かったコンテンツを二次利用した事例

もうひとつ事例を紹介します。クリエイターが文章や画像、動画を発信できる「note」というプラットフォームにて、92記事中最もビュー数が良かった以下の副業Webライターに関する記事です。

同様のテーマの電子書籍を発売したところ、Amazonの登録カテゴリ全てで新着1位・ベストセラーを獲得しました。

このように、結果が出たコンテンツを二次利用することで、同じように結果を残せる可能性が高くなります。また、コンテンツの作成時間を短縮することにもつながります。

マーケティングの理解にもなる

SEO対策によってサイトにアクセスが集まるようになると、取得できる顧客データが増えていきます。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使えば、サイトに訪れた人の性別や年齢、地域や、流入キーワードが分かります。これらを分析すれば、顧客の属性やニーズを洗い出すことが可能です。

たとえば掲載順位が高いがクリック率が低い検索キーワードがあった場合。検索キーワードの需要に、記事のタイトルやディスクリプション（記事の概要を表す説明文）がマッチしていない可能性があります。

このように、データを分析して課題を発見し、ブラッシュアップしていく中でマーケティングへの理解が深まります。

※ここまで読んでSEO対策をやるべきか迷っている方は、Web幹事にお問い合わせください。予算や目的から最適な提案をさせていただきます。相談料などは一切かかりません。

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SEO対策のデメリット・注意点5つ

SEO対策にはメリットも多い一方で、成功の難易度の高い手法です。闇雲に始める前に押さえておきたいデメリットや注意点も存在します。代表的なものを5つご紹介します。

効果が出るまでに時間が必要

新たなキーワードを検索エンジンに上位表示させるには、すでに運用しているサイトでも数ヶ月、立ち上げたばかりのサイトなら少なくとも半年以上の時間がかかります。年単位で伸ばしていく覚悟を持つのがよいでしょう。

また、時間をかければ必ずしも上位表示できるわけではありません。結果を出すには、記事公開後の定期的なリライト作業や分析が必要になります。

上の図の「オーガニックキーワード」をご覧いただけば分かりますが、先ほど紹介したシステム幹事も狙ったキーワードが上位表示され始めるまでローンチから9ヶ月かかっています。

ローンチした2021年の4月時点で記事は100本以上公開していましたが、それでも上位表示されるのに9ヶ月ほどかかっているのです。

コンテンツを作る費用が必要

キーワードにもよりますが、上位表示を狙うなら100記事ほど更新してサイトのドメインパワーをつける必要があります。

そのためには、社内のリソースをコンテンツ制作に回したり、記事作成を外注したりと投資をしなくてはなりません。たとえば外注するなら、記事1本を作成するのに数千円から数万円ほど費用がかかります。

筆者がSEO対策に関わっていた企業の目安ですが、以下のイメージです。

当サイト・Web幹事では1記事作るのに3万円はかかります。100記事つくれば300万円以上が必要です。これは記事制作にかかる費用だけの話で、実際はWebサイトのメンテナンスや更新をする作業者の費用などもかかってきます。

このようにSEO対策には決して安くない費用がかかります。予算を投資できるかは事前に考えてみてください。SEO対策にかかる費用については、以下の記事をご確認ください。

関連記事： SEO対策の費用と相場を徹底解説！【相場早見表・事例あり】

競合の強さに影響する

検索順位は、競合サイトとの相対評価で決まります。コンテンツが充実していて運用歴が長いサイトが存在している場合、立ち上げたばかりのサイトではなかなか勝ち目がありません。

また、YMYL領域（Your Money Your Lifeの略で、お金や健康、幸福に重大な影響を与える可能性があるジャンル）の記事の場合、サイトに専門性や権威性がなければ上位表示をさせるのは至難の業です。

上の図が、主なYMYLの領域にあたるものです。競合が強いジャンルの目安となります。

YMYL領域で競合が強い例

以下の画像は「インフルエンザワクチン 副作用」で検索したときの表示結果です。

1位・2位は厚生労働省のページが表示されており、3位以降もクリニックや製薬会社のページが続きます。医療ジャンルで上位を狙うのがいかに厳しいことか分かるかと思います。
検索上位を狙うなら、競合サイトのリサーチが欠かせません。

関連記事：YMYLとは？E-A-Tとの関係性とSEO対策で上位表示させる方法

Googleのアップデートの影響を受ける

Googleでは不定期に検索エンジンのアップデートが行われます。以下の図は、アップデートが行われた後に検索エンジンの順位が急激に下がった事例です。

過去にも、「パンダアップデート」や「ペンギンアップデート」と呼ばれるような大きなアップデートが行われ、激しい順位変動が起こったこともありました。

このように、今まで上位表示されていた記事が突然表示されなくなることもあります。

Googleアップデートが起きても慌てないことが大切 SEO対策の本質は、読者に満足してもらえる良質なコンテンツを作り続けることです。アップデートが起きても、原因を分析してリカバリーすれば元に戻る可能性が高いです。アップデートに左右されすぎず、良質なコンテンツを生み出すことに意識を向けましょう。

適切なリカバリーを行うためには原因分析や対策のノウハウが必要不可欠。社内にノウハウがない場合は、プロに依頼するのが確実です。SEO会社の選び方が分からない方は、Web幹事にご相談いただくのも大歓迎です。

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ノウハウを習得する必要がある

SEO対策で必要なのは、コンテンツの作成だけではありません。SEO対策にはコンテンツSEO・内部対策・外部対策の3種類があり、それらの分野のノウハウをすべて習得する必要があります。

上の表のように、 SEO対策は受験勉強のようなもので1つの科目だけ秀でていても上位表示はされにくいです。

優秀なコンテンツを作るライターや編集者だけでなく、サイトを整備するSEOの知識を持ったエンジニア、外部から評価してもらうための広報のような能力なども必要です。

メリットでお伝えした通りSEO対策をするための情報は豊富に公開されていますが、ノウハウの習得にはそれなりに時間と労力がかかります。

SEO対策の方法を詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

関連記事：SEO対策とは？上位表示のやり方・方法を初心者にわかりやすく解説

※「社内にノウハウがないのでSEO会社に外注したい」という方は、Web幹事にお問い合わせください。予算や目的から最適な会社を選定させていただきます。相談料などは一切かかりません。

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SEO対策に成功した事例

SEO対策がどのような効果をもたらすかイメージしやすいように、事例をご紹介します。SEOで成功している企業をピックアップしました。

【BtoC】LIPS

画像引用：LIPS

LIPSは、累計ダウンロード数850万以上（2022年4月現在）の国内最大級のコスメ口コミアプリです。

Web版では、地道なコンテンツの改善を積み重ねたことで、検索流入が3年間で50倍に成長しました。たとえば、口コミ投稿者の「いいね数」や「フォロワー数」の数値を表示したり、質の高い記事が優先的に表示されたりする工夫を取り入れています。

その結果、「アイシャドウ おすすめ」「化粧水 人気」「ブルベ 夏 アイシャドウ」といった月間平均検索ボリュームが10,000以上のビッグキーワードで1ページ目に掲載されています（2022年4月時点）。

コンテンツ改善の積み重ねにより、検索流入を増やすことを実現した成功事例です。

【BtoB】Web幹事

画像引用：Web幹事

本記事を提供しているWeb幹事は、ホームページ制作会社を紹介する検索ポータルサイトです。

Web幹事は、徹底的に「コンテンツの質」にこだわることで、サイトを立ち上げてからわずか1年で月100件以上の問い合わせを獲得できるサイトへ成長しました。

ホームページ制作会社のおすすめや相場情報のほか、SEO対策やリスティング広告などの記事コンテンツも充実させています。また、難易度や適性によって担当ライターを割り当てるなど、記事の質を安定させるための体制を構築しています。

圧倒的な質によって差別化を図れば、後発でもSEOで勝てる。SEOで集客しているメディアの成功事例です。

【採用強化】mercan

画像引用：mercan

mercanは、フリマアプリで有名な株式会社メルカリが運営している採用系のオウンドメディアです。

「メルカリの「人」を伝える」をコンセプトに、社員の働き方インタビューやイベントレポートなどを通して会社の魅力が伝わるサイトになっています。また、「採用」や「求人」などのキーワードが入った記事が多く見受けられます。

採用メディアにおけるSEO対策は、狙うキーワードによって「求職中ではない潜在顧客」に対してリーチができるのも強みです。働き方や商品、サービスのキーワードなどを含んだ発信を行うことで、潜在顧客に自社の魅力を届けることができます。

自社でSEO対策に取り組むべき企業の特徴

最後に、メリットデメリットを踏まえて、SEO対策に取り組むべき企業の特徴をまとめました。自社（自分）の状況と照らし合わせて確認してみてください。

1年間は投資できる予算がある

デメリットでも紹介した通り、SEO対策で効果が出るまでには時間がかかります。その間は利益が出ない状態で労力と時間をかけ続けなければなりません。

サイト運営には、記事を書いたり、内部対策や外部対策を行ったりと、SEO対策を実施するための人件費がかかります。また、サーバー代やドメイン代などの維持費も必要です。

目安として、1年間は利益が出ないことを覚悟して投資できるか。自社の予算と照らし合わせて検討しましょう。

人員やリソースがある

SEO対策を行うには、人員とリソースが必要です。必要な人員とスキルを以下の表にまとめました。

適切な人員のリソースが確保できなければ、十分なSEO対策はできません。
もちろん徐々に人員を揃えていくことも可能ですが、必要な人員やリソースがこれだけあることは理解しておきましょう。

競合が強くない

デメリットでも紹介したように、検索順位は競合サイトとの相対評価で決まります。「強い」サイトの判断軸としては、以下のような要素が上げられます。

・コンテンツの「量」が充実している
・コンテンツの「質」が充実している
・運用歴が長い
・権威性や専門性が高い

検索順位はこれらの要素が複合的に判断されて決まります。また、検索上位が通販サイトで占められていたり、医療や法律、金融の分野などで専門性の高いサイトが上位表示している場合も難易度が高いと判断したほうがよいでしょう。

Web幹事の場合、競合のコンテンツ量が多かったですが、良質なコンテンツを同じ量だけ投下すれば、お客様やGoogleから評価されると考えてSEO対策に踏み切りました。SEOは「質×量」なので、そこで勝てれば古いサイトより上位表示されることもあります。

SEO対策に取り組むメリットまとめ

SEO対策のメリットや成功事例、取り組むべき企業の特徴を紹介しました。

SEO対策には以下の通りさまざまなメリットがあります。

・他の集客手法と比べても、長期的に見て費用対効果が高い
・将来的に購入する可能性がある層（潜在顧客）へのリーチが可能になる
・ノウハウが多く公開されていて学びやすい
・SEO対策のために作成したコンテンツを二次利用できる
・取得したデータからマーケティングの理解が深まる

SEO対策は成功すれば大きな効果を生み出す施策です。ただし、適切な施策を行わなければ遠回りになってしまうため、SEO対策を行うための知識やスキルが必要になります。

「自社（自分）で行うには難しそう」「確実に結果を出したい」と感じた方は、外注を検討するのもありです。おすすめのSEO対策会社は以下で紹介しています。

関連記事： 全国のおすすめSEO会社16社を比較！依頼してはいけないSEO会社も紹介

※「そもそもSEO会社の選び方が分からない！」という方は、まずはWeb幹事にご相談ください。予算や目的から最適な会社をご紹介します。相談料などは一切かかりません。

コンサルタントのご紹介 代表取締役
岩田 真 2015年にWeb制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。

ホームページ制作のオンライン相談窓口「Web幹事」は、35,000件を超える豊富な相談実績と幅広い知識で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。

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