- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー オウンドメディア
【かんたん解説】オウンドメディアの作り方(立ち上げ)をプロがわかりやすく紹介【2024年最新版】
最近、企業の間でも、ユーザーの間でも話題になっているオウンドメディア。
しかし、実際にオウンドメディアを立ち上げようと考えても、次のようなの悩みにぶつかったりしていませんか?
- どんな記事を書けばいいの?
- 費用はどれくらいかかるの?
- そもそもオウンドメディアって、どうやって作ればいいの?
私がオウンドメディアのコンサルに入るときも、このような悩みを多く聞きます。
ここで、私の経歴を少しお話したいと思います。
私は新卒で入社した企業で担当したオウンドメディアを、5カ月で8,000PVから20万PVにまで伸ばしました。 その後退職し、アフィリエイターとして独立。
自身で立ち上げた個人ブログを5カ月で37万PVにまで伸ばしました。
現在はWebマーケティングのコンサルタントとして、クライアントのニーズや目標に合わせたマーケティング戦略立案からサイト運用やCMSなどを使った仕組み化まで幅広く対応しています。
本記事では、オウンドメディアの作り方を1から10まで徹底解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
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オウンドメディアの作り方(立ち上げ)①準備編
オウンドメディアを成功させるには、作り始める前にしっかり準備することが大切。
この準備段階でどのようなサイトを作ればいいのかわからず、運営方法で悩む人・つまずく人は多いのではないでしょうか。
目的を決める
まずは、オウンドメディアを運営する目的を決めます。
運営する目的を決めないまま見切り発車すると、途中で(そもそもなんでオウンドメディアをやっているんだっけ?)と疑問が浮かび始め、ふりだしに戻ることになります。
中途半端な状態でやっていても成果はまず出ないので、目的をしっかりと決めましょう。
オウンドメディアを運営する目的は主に4つです。
- 企業のブランディングに繋げる
- 新規リードの獲得に繋げる
- 商品、サービスの購入に繋げる
- 人材の採用・求人に繋げる
この中から1つか2つ程度に目的を絞り、オウンドメディアを運営していきましょう。
目的その1:企業のブランディングに繋げる
オウンドメディアは企業の認知度を上げること・自社のファンを増やすことにとても役立ちます。
わざわざその企業のために訪れるコーポレートサイトとは違い、まずはその情報・記事に惹かれて訪問する場合が多いため、認知度が上がりやすくなります。
筆者が聞いた話ですが、アメリカの調査によると、検索上位に出ているサイトの企業は業界上位の企業であると認識されやすいという調査結果が出ているようです。
業界大手と思われればば思われるほど、会員登録率や申し込み率などが高くなるので、オウンドメディアで検索上位を取れれば、大きなブランディング効果があるといえます。
目的その2:新規リードの獲得に繋げる
オウンドメディアは新規リード、いわゆる「見込み顧客獲得」にも役立ちます。
この場合は、オウンドメディアを通じて、自社の商品に関する情報や業界に関する情報を記事の形で発信していきます。
すると、記事に対してSNSや検索からアクセスがきて、最終的にはリードの獲得に繋がります。
もちろん、ただ記事を書いているだけではなかなかリードは獲得できません。
記事の中に問い合わせに繋がるリンクなどを上手に貼れば、リードを獲得できることができます。
リード獲得にはそれなりの工夫が必要ですが、オウンドメディアの運営に成功しているferretなどでは、月間2,500件のリードを獲得しているようです。
オウンドメディアの成功事例を知りたい方へ
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目的その3:商品の紹介、販売
オウンドメディアを使い、商品の紹介・販売を行うパターンです。
商品の紹介、販売を行うというと宣伝ばかりのページを思い浮かべるかもしれませんが、そうではありません。
ユーザーが抱えている問題に対する解決方法の1つとして商品を紹介するのです。
例えばですが、あなたの企業がモップを販売しているとします。
モップを販売する一つの方法として、おすすめのモップ記事を作成する方法があります。
おすすめのモップを紹介する記事の中で自社商品を紹介すれば、自然な形で自社商品を宣伝することができます。
より潜在的なユーザーを取りたいのであれば、トイレ掃除の記事の中でおすすめのモップを紹介し、その中に自社商品のモップを入れておくことで、自社商品の販売に繋げることができます。
これは極端な例ですが、うまく訴求すれば、自然にオウンドメディアで購買行動に繋げることが可能になります。
目的その4:人材の採用・求人に繋げる
新卒・中途にかかわらず採用に繋ぐことも可能です。
自社で働いている人や職場環境を発信することによって、その会社で働くことに興味を持つ人が増えてきます。
また、面接に来る人はがかなり高い確率でオウンドメディアの記事を見ることになり、志望者側の熱意も上がりますし、自社の社風に合う人が応募してくれるようになります。
オウンドメディアを使った採用をお考えの方へ
近年増加している採用のためのオウンドメディア。その理由を活用方法をご紹介します。
オウンドメディアが採用に貢献する理由と採用に活かす方法
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集客チャネルを決める
目的を決めた後はターゲットとする集客チャネルを決めましょう。
つまり、どこからアクセスを集めるかを決めるのです。
主な集客チャネルは検索かSNSなので、この2つのどちらからに絞ります。
検索で集める場合(SEO対策)
SEOとは「検索エンジン最適化」のこと。
GoogleなどのWebサイトで検索上位表示を狙う手法の一つです。
検索で上位表示させて多くのアクセスを集め、オウンドメディアの目的を達成しやすくします。
検索の特徴はストック型(積み上げ型)。
検索上位を取っている記事であれば、何年前の記事でも検索経由でアクセスが取れます。
1記事当たりのアクセス数が変わらないと仮定した場合、記事数が増えるほどアクセスの数も増えていきます。
関連記事:SEO対策とは?上位表示のやり方を初心者にわかりやすく解説
オウンドメディアのPVで悩んでいる方へ
なかなか増えない、オウンドメディアのPV。
そんなお悩みをお抱えの担当者の方に、PVを増やす方法を解説します!
オウンドメディアのPVが増えない原因わかっていますか?その悩みプロが解説します
SNSで集める場合
一方で、SNSからアクセスを集める場合はフロー型です。
SEO対策をしてアクセスを集める場合のように、1つの記事が長きにわたりアクセスを集められるわけではなく、短期間しか見られない記事が多くあります。
FacebookやTwitterで1ヶ月前に投稿された記事ってなかなか見られないですからね。
トレンドや旬を意識しつつ投稿していく必要があります。
SNSの一番の特徴は、ファンを作ることができる点。
ファンになってもらえれば、自分の友達やフォロワーに対して、定期的にシェアをしてくれるようになります。
また、検索しないユーザー(潜在層)にもアプローチができるようになります。
関連記事:SNS運用代行の費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
自社運用か外注するか考える
オウンドメディアを立ち上げることが決定したら、自社で運用するか外注するかを考えましょう。
また、全部外注する場合もあれば一部だけ外注するという選択肢もあります。
自社運用をオススメするのは、
出来るだけコストをかけずに作りたい・自社で運営できるスキルを持っているという会社です。
外注をオススメするのは、
コストはかかっても良いからクオリティを上げてアクセス数を増やしたいという会社です。
まずはそのメリットとデメリットについて考えましょう。
メリット | デメリット | |
自社運用 | コストが低い | クオリティが低くなる可能性あり、運営が大変 |
---|---|---|
外注 | クオリティが高い、指示だけで運営 | コストが高い |
一部外注 | 足りない部分だけ外注 | 業者を探すのが大変 |
自社運用のメリット・デメリット
自社運用のメリットは、実質ほぼ0円から始められること。
WordPressという無料でブログを作れるサービスを利用している企業も多く、この場合はドメイン代とサーバー代の月額数千円だけで済みます。
しかし、なかなかオウンドメディアの運営だけをする人材が社内で確保できないため、自分の仕事に追加して片手間で行う仕事になってしまい、運営が困難になるケースが多いです。
さらに、運営のノウハウを持っている人が少ないので、自社のみでオウンドメディアを成功させるには相応の努力と期間を要します。
外注のメリット・デメリット
外注するとまず初期構築の費用がかかります。
記事制作や運営を依頼すると、編集者やライターの質にもよりますが、記事単価3万円程度が追加で必要になるケースが多いです。
外注するとコストがかかってしまうので、ある程度の予算を持っている企業が取れる方法です。
業者さんの質はマチマチで、しっかりと成果を出してくれる業者さんもいれば、ほとんど運用しないようなところもあります。
外注するときにはしっかりと情報収集をして、いい業者に頼むようにしましょう。
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一部外注のメリット・デメリット
自分たちでできることがあるのであれば、費用も抑えられるので、一部外注もおすすめです。
実行部隊がいるのであれば、戦略などの上流をお願いするのがいいですし、SEOに知識がないのであれば、SEOが得意な人をアドバイザーとして入れましょう。
このように、全体だけではなく一部のみ支援してくれる企業や個人の方は少なからずいるので、その企業や個人にお願いしてみましょう。
オウンドメディアの作り方(立ち上げ)②サイト制作編
オウンドメディアでの目的や集客チャネル、運営方法などが決定したら、次はいよいよ実際にサイト制作に移っていきます。
サイト制作は、まず以下の3つの方法から選ぶ必要があります。
- 業者に委託するパターン
- 開発者を採用するパターン
- WordPressなどのツールを使うパターン
それぞれのパターンについて解説していきます。
業者に委託するパターン
オウンドメディアを制作する際には、まず自社運用なのか業者に外注するのかを決めます。
オウンドメディアは最初の「サイト設計」が非常に重要。
知識がなく、オウンドメディアの設計をできない場合は業者に依頼することをオススメします。
業者を選ぶ際のポイントは、下記が挙げられます。
- 実績はあるか
- その業界の理解はあるか
- 各職種の専門家はいるか
- 料金はどうか
開発者を採用するパターン
自社に知識やノウハウがあり、サイト設計ができる場合は、エンジニア・デザイナーなどの開発者のみを採用して制作する方法があります。
デザイナーやエンジニアを採用するとなるとコストがかかるので、ある程度予算規模がある中堅から大手企業向けの施策になります。
ただ、自社に開発チームがあると、細かなブラッシュアップや様々な施策のスピードも上がるのがメリット。
予算と相談しながら採用する人を決めるのがポイントです。
デザインだけではなくSEOも考える
サイト制作においては、デザインや開発も重要ですが、SEO対策も重要です。
カテゴリーやタグなどを整理して、Google側にわかりやすい設計をする必要があります。
記事単体のSEOも難易度が相当高いですが、サイト全体のSEOとなるとさらに難易度が高くなります。こちらも自社の知識やノウハウに合わせて外部に依頼するかどうかを決めましょう。
WordPressなどのツールを使うパターン
先ほどもご紹介しましたが、WordPressという格安でブログ運営ができるサービスもあります。
WordPressのメリットは以下の2つです。
- 無料のテンプレートがあり、デザインが豊富
- 運営は無料(+ドメイン代とサーバー代で月数千円程度)でできる
その手軽さから、町の小さな小売店や大学生のサークルなどが活用していることも多いです。
こういった格安でブログを運営できるパターンもありますので、合わせて検討してみてください。
関連記事:【画像付き】WordPressの始め方。初心者が最初にやることやプラグイン・テーマを解説
オウンドメディアの作り方(立ち上げ)③記事作成編
オウンドメディア立ち上げが終わったら、いよいよ記事作成に移ります。
記事を作成するうえで重要なのは以下のの4つ。
- 対策キーワードを決める
- 検索意図を考える
- 記事構成を作る
- 対策キーワードを多めにライティングを行う
ただだらだら書いているだけでは目的の達成に繋がりません。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
対策キーワードを決める
対策キーワードとは、ユーザーが検索するときに検索画面に入力する「キーワード」のこと。
ユーザーが「どのような事に困り、どのようなキーワードで検索するのか」を先回りして考える必要があります。
言わばニーズの先読みとも言えます。
キーワードの決め方は、下記から選ぶことをオススメします。
- 検索ボリュームが多いキーワード
- CVR(コンバージョン率)の高いキーワード
コンバージョン率とは
記事を読んだユーザーがお問い合わせや資料請求など、何かしらの行動を起こす確率のこと。
記事を読んでもらっても、実際に商品を購入してもらったり、資料請求してもらうなどの行動に結びつかなければ意味がないため、この指標は非常に重要です。
①検索ボリュームが多いキーワード
検索ボリュームとは、そのキーワードが何回検索されたかを表す数値。
以下のようなサイトから調べることができます。
検索ボリュームが多ければそれだけユーザーのニーズに近づくため、多いものを選びましょう。
②CVR(コンバージョン率)の高いキーワード
キーワードにはコンバージョン率が高いものと低いものがあります。
コンバージョン率の高いキーワードを選定することで、売上増加に寄与することができます。
コンバージョンを取れるキーワードは、「おすすめ」「比較」「代行」「評判」など、ユーザーが既に行動に移そうとしているときに使うキーワード。
このようなキーワードで検索結果の上位表示できれば、売上増加に貢献します。
これは自社で考えて選ぶこともできますが、市場のニーズは固定的ではなく流動的に変わっていくため、定期的に見直さなければなりません。
関連記事:SEOの基本「キーワード選定のコツ」をプロが徹底解説!【初心者向け】
検索意図を考える
「検索意図を考える」とは、「ユーザーは何を知りたくてそのワードを検索したのか」という潜在的な意図を考えることです。
オウンドメディアの記事を読ませたいのであれば、下記のようにユーザーは何を知りたくて検索してきたのかを考えることは非常に重要です。
- 役に立つ情報を集めたいのか?
- 企業の雰囲気を知りたいのか?
- 採用募集をしている企業を探しているのか?
また、SEOにも大変役立ちます。
Googleはユーザーにとって役立つ記事を、検索結果の上位に表示します。
つまり、ユーザーが悩んでいる事や答えを知りたい事をしっかりと考え、記事にすることで自ずとGoogleからの評価も高まります。
記事構成を作る
検索意図を考えたら、検索意図を考慮して記事構成を作ります。
まずは見出しの構成を作って見ましょう。
その際、下記の画像のように、ツリー状の構造になっていることが重要です。
この記事はオウンドメディアのメリット・デメリットをプロが徹底解説します【競合との差別化に有効】という記事です。以下のような見出しになっています。
この記事の場合、タイトルに沿って
「オウンドメディアのメリット」や「オウンドメディアのデメリット」が大見出しとして存在。
その下の小見出しとして「自社のサイトが資産化」や「競合他社との差別化ができる」などの具体的な内容が入ってきます。
このように、記事を書き始める前に記事の「骨子」を設計することが非常に重要です。
関連記事:上位表示されるコンテンツ設計とは?検索意図に応える方法を解説
対策キーワードを多めにライティングを行う
骨子ができたら、実際に執筆を行なっていきます。
ここで重要なのは、対策キーワードを記事内で多めに使うこと。
検索順位を上げるための対策になります。
他にもライティングに関しては、見出しを活用したり具体的な数値を書いたりなどといった読ませるためのポイントがあります。
しかし、そもそも記事にたどり着いてもらえなければ読ませることもできません。
アクセスを増やすためにも対策キーワードを多めに入れることは大切です。
オウンドメディアの作り方(立ち上げ)④データ分析編
オウンドメディアは記事を書いて終わりではありません。
オウンドメディアを運営するにあたって、公開したページに関するデータの分析は、オウンドメディアを成長させるための大きな手段になります。
良いオウンドメディアを作るには分析と改善が非常に重要です。
ここではそのデータ分析の方法と、分析結果の活用法について見ていきましょう。
関連記事:オウンドメディアの効果はどう分析したらいい?分析方法から分析ツール、分析の指標まで紹介
GRCに登録する
GRCはGoogle、Yahoo!、Bingの3つの検索エンジンの中で検索順位がチェックできるツール。
複数のサイト・複数の検索語をチェックできるため、多くの企業やサイトが利用しています。
料金は無料~24,300円/年で、金額の差は検索可能な語数や順位数によります。
このGRCでチェックした検索順位の変化を見て、「なぜいきなり記事の順位が上がったのか?」「なぜこのキーワードの順位が下がったのか?」などを分析することができます。
たとえば、記事の順位が下がった場合、下記のようなことを考えることができます。
- ライバルサイトの記事が上がったのではないか
- 順位を上げるためにタイトルや内容を見直したほうが良いのか
ひとつ例を出したいと思います。
こちらは筆者が運営しているサイトについてのデータで、キーワードは「バイト 選び方」です。
2018年8月あたりから検索順位は徐々に下がり始めていますが、2018年11月の中頃に記事の改善を行い、検索順位がかなり上がりました。
GRCを使うとこのような変化が一目瞭然にわかるので、分析するときに役立ちます。
オウンドメディアの検索順位が上下するのには、必ず「原因」があります。
見極めるためにもまずはGRCに登録しましょう。
Googleアナリティクスで滞在時間などを調べる
Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供しているWebページのアクセス解析サービス。
このサービスでは、サイト利用者の訪問状況や流入経路、行動パターンが分析できるため、上手く使うことができればオウンドメディアの目的達成のために非常に役立ちます。
Googleアナリティクスではまず分析の基本となるユーザー数、集客チャネルを確認しましょう。
一体どれくらいの人数が、どこから流入してきているのかがわかります。
また追加で是非確認してほしいのが、下記の3項目です。
- 滞在時間
- 直帰率
- コンバーション率
①滞在時間
ユーザーが1ページに対してどのくらいの時間滞在しているのかを表す指標になります。
滞在時間が長いとそれだけユーザーにとって価値のあるコンテンツである確率が高く、いい記事の可能性が高いと判断できます。
逆に短ければその内容はユーザーの検索意図に合ってないことや、記事の質が低いことが予想できるので、なにが悪いか仮説を立ててリライトを行う必要があります。
②直帰率
これは、ユーザーが1ページだけ見てすぐにそのサイトを出て行ってしまう率です。
直帰率が高いということは、ほかに興味を引く内容がなかったり、ほかに見たいと思えるものがなかった、と考えられます。
記事内に他記事のリンクを貼り関連記事も紹介することで直帰率を下げることができます。
③コンバーション率
「コンバーション率」とは、ユーザーが記事を読んだ後、企業が目的とする何かしらの行動を行った率のことです。
例えば商品購入を目的としている場合は、購入ページへのクリック数や資料請求のクリック数がどれくらいあったかを見ることができます。
これはほかのページと比較し、「なぜこのページからのクリック率が高かったのか?」を分析することで、ほかのページにも同様の効果が出るよう改善することができます。
関連記事:【入門版】Googleアナリティクスの設定方法&使い方【スタートアップガイド】
サーチコンソールでキーワードを把握する
「サーチコンソール」とは、主にGoogleでの検索結果でそのサイトのパフォーマンスを確認することができる、SEOの対策に非常に役に立つツールです。
ここで活用したいのが検索クエリというデータです。
サーチコンソールを見ると、下の画像にある通り、キーワードごとの検索順位や、検索ページで表示された回数を調べることができます。
サーチコンソールで様々なキーワードを調査していると、全く対策していないのにも関わらず検索順位100位以内に入ってくる不思議なキーワードがあります。
このキーワードを記事タイトルや見出し、本文に増やしてあげれば順位は上がります。
ここで、筆者が経験した不思議なキーワードの実例をご紹介します。
それが「稼げる 副業」というキーワードです。
この記事は、当初「副業 おすすめ」という対策キーワードで作成していました。
しかし、サーチコンソールで確認してみると、「稼げる 副業」というキーワードで月間3,600回も検索されて100位以内に入っていました。
これを見て「おっ」と思い、記事を修正して、記事タイトルや文章の中に「稼げる」というキーワードをたくさん入れました。
そうすると以下の画像にある通り、一時期検索順位が4位まで上がりました。
小手先のテクニックでの修正だったので、今は2ページ目まで落ちていますが、しっかりと対策をしていれば1ページ目をキープしていただろうと思います。
このようにサーチコンソールを使い、うまく対策すれば上位表示がねらえるお宝キーワードが見つかります。
いい記事を書くことも重要ですが、それと同じくらい分析も重要になってくるので、Googleアナリティクスやサーチコンソールを使い常に分析を行うようにしましょう。
【入門版】Google Search Consoleの登録・設定方法&使い方【スタートアップガイド】
オウンドメディアの作り方のポイントと注意点
オウンドメディアを立ち上げても苦労するのが集客です。すでに知名度がある、SNSのフォロワーが多いなど、オウンドメディアへの流入経路が確保されていない場合、SEOに頼ることがほとんど。そのSEOの観点で注意点を3つ解説します。
ユーザーファーストのサイト構造にする
オウンドメディアで何より重要なのは記事(コラム)の質ですが、SEOで上位表示するにはGoogleが評価するサイト構造にする必要があります。情報(サイトマップ)が整理されていない、目的の記事が見つけにくい、高画質の画像にこだわりすぎてページの表示スピードが遅いなど、サイト構造が悪いと上位表示されません。これらは内部対策と呼ばれるもので、主にエンジニアの領域になります。せっかく良い記事(コラム)を書いても、サイト構造が悪いと検索エンジンでの上位表示は難しくなりますので注意してください。
Googleが評価するサイトはユーザーファーストの構造です。下記の記事で詳しく説明していますので、ぜひチェックしてください。
広報の観点も意識する
Googleがサイトを評価する指標は無数にありますが、そのうちの一つが第三者の評価です。例えばパスタのレシピのオウンドメディアが「このメディアわかりやすいよ!」とSNSでシェアされたり、他の料理メディアで紹介されたりすればGoogleも「このサイトはユーザーの評価が高くていいサイトだ」と判断しやすくなります。良い記事を作ることが何より大切ですが、SEO対策では、いかに周りにシェアをしてもらうか、見てもらうかの広報の観点も重要になります。
【注意】手間をかけて作っても成果は時間がかかる
オウンドメディアは、手間をかけて良い記事を作っても成果に時間がかかります。上の画像は当サイトWeb幹事への流入のグラフです。リリースした時点で100記事ほど後悔していましたが、Googleに評価されて訪問者が増えてくるのに半年以上かかりました。
SEO対策(オウンドメディア)は短距離走ではなく長距離走です。成果を測るのは半年からあ1年は我慢するようにしましょう。せっかく良いオウンドメディアを立ち上げても3ヶ月くらいで判断してやめてしまってはもったいないです。オウンドメディアに関する悩み事は当サイトWeb幹事にご相談ください。
オウンドメディアの構築費用・相場
構築にかかる費用
目的 | 初期費用 | 運用費の目安 | 制作期間 |
---|---|---|---|
低コストを重視した オウンドメディア |
無料〜20万円以下 | 無料〜1万円 | 1週間〜1ヶ月 |
オリジナルのデザインの オウンドメディア |
20万円~100万円 | 1万円〜5万円 | 1ヶ月〜2ヶ月 |
集客のために本格的な オウンドメディアを 立ち上げたい |
100万円〜300万円以上 | 5万円〜20万円 | 2ヶ月〜4ヶ月 |
すでに稼働している 大規模にリニューアルしたい |
300万円以上 | 20万円以上 | 3ヶ月〜6ヶ月 |
※運用費用は人件費を除いたWebサイトの管理費です。
続いては、オウンドメディアを立ち上げるための費用や運用費用を解説します。オウンドメディアと言ってもピンからキリまであり、例えば下記のような個人のブログであれば、ツールを使って、その日のうちに立ち上げられるため、無料〜20万円で立ち上げられます。
画像引用:パスタの聖書
上の画像のように無料のブログツールなどはデザインやサイトの機能が決められており自由度がありません。費用を抑えてオウンドメディアを作りたい方に向けたものです。
多くの方が一般的にイメージされているオリジナルのWebサイトのオウンドメディアであれば、シンプルにサイトだけを制作するだけなら50万円前後、コンテンツの設計から依頼する場合は100万円〜200万円以上の費用がかかります。
例えば当サイトWeb幹事は、オリジナルのツールから構築して記事を書いているので、立ち上げに500万円以上かかりました。
運用にかかる費用
また、オウンドメディアは立ち上げたあとも運用費がかかります。有料のツールを使っている場合や、データを保存するサーバーなどを契約している場合など、細かい管理費が必要になります。運用費はサイトの規模が大きくなるほど膨らんできます。そして何より費用がかかるのが人件費。運営責任者や記事を作るクリエイター、デザイナーやエンジニアに支払う人件費がかかるので、専任の担当者3人で運営するオウンドメディアであれば人件費だけで100万円以上かかると考えたほうがいいでしょう。当サイトWeb幹事も5人以上で運営していますので、月150万円以上はかかっています。
記事制作にかかる費用
作業 |
内容 |
料金の目安 |
構成作成 |
タイトルや見出しなど 記事の企画や構成案を考える |
5,000円〜10,000円 |
執筆(ライティング) |
構成案に基づいて 原稿を作成する |
5,000円〜ピンキリ |
編集 |
ライターが書いた原稿を 読みやすく修正する |
5,000円〜10,000円 |
イラスト作成 |
オリジナルの図を作る |
500円〜5,000円/枚 |
入稿 |
CMSでの入力 |
1,500円〜3,000円 |
監修 |
専門家に記事をチェックしてもらう |
10,000円〜 |
撮影 |
プロのカメラマンに写真撮影を依頼 |
30,000円〜50,000円 |
記事制作にかかる費用はオウンドメディアによって単価設定がピンキリですが、当サイトWeb幹事の記事であれば1記事50,000円前後が相場です。1本の記事を作るのに上のような費用が発生しているからです。また、記事が古くなれば情報を更新する「リライト」をしていますので、新規で作る場合の半分ほどの費用がかかります。オウンドメディアの費用に関しては下記の記事も参考にしてください。
オウンドメディアの代行におすすめの会社
最後に、自社だけでオウンドメディアの立ち上げや運営は難しいと考えている方に、おすすめの代行会社を紹介します。
株式会社GIG
株式会社GIGのポイント
・SEOを意識したメディアサイト構築
・スタートアップ~大手まで、制作実績豊富
株式会社GIGは東京都中央区にあるオウンドメディアの制作会社です。SEOや広告、SNSなどの戦略立案から、セキュリティ対策など幅広く支援しています。特にメディアにおいて強いのがSEO。ターゲット分析からキーワード設計などはもちろん、ペルソナ設計やカスタマージャーニーマップ、競合の分析など、設計からの立ち上げを支援をします。過去にはスタートアップから大手まで幅広いオウンドメディアの立ち上げを支援しています。
- WAmazing株式会社「WAmazing Media」
- 株式会社ネストエッグ「be-topia」
- パーソルキャリア株式会社「ヒュータス」
- 日本航空株式会社「Discova」
株式会社GIGの概要・実績・料金
会社所在地 | 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町1-11-8 パークレックス日本橋浜町 4階 |
---|---|
設立年 | 2017年4月1日 |
実績詳細 | 東京都港区「WAmazing 株式会社」 多言語メディアサイト制作 東京都千代田区「株式会社ベーシック」メディアサイトリニューアル制作 東京都中央区「株式会社ネストエッグ」オウンドメディア制作/開発 東京都港区「Chatwork株式会社」サービスサイトリニューアル 神奈川県相模原市の総合物流業「株式会社ギオン」コーポレートサイトリニューアル 東京都文京区「株式会社フューチャースタンダード」サービスサイト制作 |
株式会社ZERO
株式会社ZEROのポイント
- 記事作成数月間1,200の実績
- オウンドメディアの運営実績豊富
株式会社ZEROは東京都港区の会社にあるオウンドメディアの代行会社です。記事制作数に強みを持ち、安定したリリースが期待できます。月間の記事制作数は1200以上で、幅広い業種に対応。
- 美容系
- 医療系
- 求人系
- 不動産系
さらに同社は34社以上の運用支援の実績があり、半年間のサポートで10万PVを越えたオウンドメディアも多数あります。
株式会社ZEROの概要・料金
TEL | 03-3431-0399 |
---|---|
会社所在地 | 〒105-0013 東京都港区浜松町1-1-10 立川ビル5階 |
設立年 | 記載無し |
実績詳細 | 記載無し |
価格感 |
・記事代行 月額40万円〜 ・オウンドメディア構築 50万円〜 別途初期費用30万円 |
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オウンドメディアの作り方(立ち上げ)まとめ
ここまで、オウンドメディアの準備からサイト制作、記事作成、データ分析までご紹介しました。
もちろんオウンドメディアをそう簡単に立ち上げることはできませんが、今回ご紹介したような形で順序に沿って着実にメディアの目的と内容を決めていけば、素晴らしいオウンドメディアが出来上がるはずです。
オウンドメディアは、もちろん企業の目的達成にも結びつきますが、それ以上によく言われるのが企業の資産になるということです。
中長期的な取り組みにはなりますが、オウンドメディアが成功したときのリターンは大きいので、オウンドメディアを導入することをおすすめします。
代行業者を選んで欲しい!という方へ
Web幹事はあなたのご要望を丁寧にヒアリングし、最適な代行業者を紹介するサービス。
下記のような貴社の目的に応じて、オウンドメディアに精通した会社をご紹介致します。
- オウンドメディアの制作会社の違いを知りたい
- 〇〇業界の実績がある代行業者を探している
- オススメのオウンドメディア代行業者を教えて欲しい
「まずは、オウンドメディア の相場を教えてほしい」などのご要望でも大丈夫です!
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Q. オウンドメディアの構築手順は?
オウンドメディアの構築手順として「?メディアのコンセプトや目的を明確にする」「?KPIを設定する」「?インハウス or 外注かを決める」「?3C分析、SWOT分析で戦略を練る」「?ターゲットを明確にする(ペルソナ設定)」「?SEO対策:キーワードを選定する」の6つの手順が挙げられます。
Q. ホームページ制作費用はどれくらいかかりますか?
制作費はサイトの規模や機能によって異なりますが、最低数万円から数百万円以上の費用がかかる場合もあります。具体的な要件によって見積もりが変わるため、まずは自社のニーズや予算に合わせた相談が必要です。
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・ランディングページ
・ECサイト
・オウンドメディア
・採用サイト
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
ホームページを業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
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この記事を書いた人
能登谷 貴仁
専門分野: コンテンツマーケティング,オウンドメディア
新卒入社した企業でオウンドメディアを5カ月で8,000PVから20万PVに伸ばす。 アフィリエイターとして独立をして、立ち上げ5カ月で37万PV。 現在Webマーケティングのコンサルに従事。クライアントのニーズに合わせて、戦略立案から運用、仕組み化まで幅広く対応。
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